JP2003285130A - 板材送り装置 - Google Patents

板材送り装置

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JP2003285130A
JP2003285130A JP2002084651A JP2002084651A JP2003285130A JP 2003285130 A JP2003285130 A JP 2003285130A JP 2002084651 A JP2002084651 A JP 2002084651A JP 2002084651 A JP2002084651 A JP 2002084651A JP 2003285130 A JP2003285130 A JP 2003285130A
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moving block
plate
feeding device
material feeding
plate material
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JP2002084651A
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Shozo Imanishi
詔三 今西
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Aida Engineering Ltd
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Aida Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速自動プレス機械に適合できる、コンパクト
で高精度な板材送り装置を提供する。 【解決手段】揺動アーム121に溝125を設ける。一
方、移動ブロック127には蟻溝127aを設ける。蟻
溝127aには蟻溝プレート128が摺動自在に嵌合す
る。蟻溝プレート128から下方に立設するピン129
は、溝125に摺動自在に嵌合する。送り長さの調整
は、蟻溝プレート128からの突起部128aを送り方
向水平直角な方向に移動させることにより可能とされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速自動プレス機
械に設けられる材料送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】順送加工により板材を高速・高精度にプ
レス加工して電子部品等を生産する、いわゆる高速自動
プレス機械がある。この高速自動プレス機械への材料の
供給は、コイル材として供給される板材をアンコイラ装
置によりほぐし、レベラ装置により巻き癖を除去した
後、材料送り装置により行われる。
【0003】図12では、高速自動プレス機械及び板材
送り装置の例を簡略的に示す。1は高速自動プレス機械
である。高速自動プレス機械1は、上部にクラウン2,
下部にベッド3が設けられる。クラウン2,ベッド3間
には4本のコラム4が設けられ、クラウン2を支持す
る。クラウン2,コラム4,ベッド3は、コラム4内を
通るタイロッド(図示せず)により締結される。スライ
ド5はコラム4等に設けられるガイド装置(図示せず)
により昇降自在にガイドされる。
【0004】スライド5下面に対向するベッド3上面に
はボルスタ7が固定されている。そして、スライド5の
下面には金型6のうちの上型6aが固定されている。ま
た、ボルスタ7の上面には金型6のうち下型6bが固定
されている。
【0005】高速自動プレス機械1の左側面には板材送
り装置8が設けられている。板材送り装置8は第1グリ
ッパ装置8aと第2グリッパ装置8bの動作により板状
であるコイル材Wを間欠的に高速自動プレス機械1に供
給する。
【0006】この種の高速自動プレス機械1に適応され
る材料送り装置8は、高速で動作させたときの安定性、
精度の点からグリッパ方式が多く採用され、従来より種
々提案されている。
【0007】特開昭63−82271号公報には、第1
グリッパ装置と第2グリッパ装置を具備し、それぞれの
グリッパ装置の可動グリッパのグリップ動作(すなわち
クランプ・アンクランプ動作)、及び第2グリッパ装置
の移動動作(すなわちフィード動作)は3つのカムを有
するカム軸の回転により動作する材料送り装置が開示さ
れている。
【0008】その他、特開2000−135530号,
特許第3172820号,特開2000−126835
号の各公報に、グリッパ方式の板材送り装置が開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図13に図12の横断
面図を示す。従来から提案されている材料送り装置8
は、高速自動プレス機械1の側面に取付けられるため、
材料送り装置8の材料の出口と金型6(下型6b)の距
離U(図13)が存在する。このため、材料を案内する
ガイド装置等を板金等で製作し、別個取付ける必要があ
る。
【0010】そして、近年高速自動プレス機械1のさら
なる高速化が実現されるが、高速に材料Wを送ると距離
U間のコイル材に、コイル材自身の慣性力等の影響によ
り、コイル材の波打ち現象が発生する。すると、コイル
材の金型上での位置ずれ等が発生し、プレス加工の精度
に悪影響を及ぼすこととなる。
【0011】また、材料送り装置には送り長さを調整す
る送り長さ調整機構や種々の板厚に対応させるための板
厚調整機構が設けられる。ここで、特開昭63−822
71号公報及び特許第3172820号公報に開示され
る材料送り装置では、送り長さの調整機構の部品点数が
多く、特に球面歯車を使用している点で製造に掛かるコ
ストが多大になる等の難点がある。特開2000−13
5530号公報に開示される材料送り装置は、送り長さ
調整機構が部材の摺動により動作するため、製造が難し
いばかりでなく、使用する際には潤滑を精密に管理する
必要があり、扱い難い。
【0012】本発明の目的は、金型に材料送り装置を近
付けることができる小形で、かつ、種々の機能を供する
機構が構造簡単にされる材料送り装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、送り
方向に移動可能に形成される移動ブロック(127)
と、該移動ブロック(127)に送り方向と水平直角に
設けられる蟻溝(127a)と、揺動可能に形成される
揺動軸(121)と、該揺動軸(121)の上部から伸
張して形成される揺動アーム(124)と、該揺動アー
ム(124)に形成される溝(125)と、該溝(12
5)に沿って摺動自在な滑り子(130)と、前記蟻溝
(127a)に摺動自在に嵌合する蟻溝プレート(12
8)と、該蟻溝プレート(128)の下面から下方に向
けて立設するとともに、前記滑り子(130)に回転自
在に嵌合するピン(129)と、前記蟻溝(127a)
に沿った蟻溝プレート(128)の移動を調整可能に形
成される送り長さ調整機構部と、を有することを特徴と
する板材送り装置である。
【0014】請求項2の発明は、前記送り長さ調整機構
部は、蟻溝プレート(128)から送り方向に平行に突
出する突起部(128a)と、該突起部(128a)を
ガイドするカムフォロァ(133)と、を有し、該カム
フォロァ(133)はねじ機構により送り方向に水平直
角に移動可能に形成することを特徴とする請求項1記載
の板材送り装置である。
【0015】請求項3の発明は、前記送り長さ調整機構
部は、蟻溝プレート(138)の端部を送り方向に平行
にガイドするカムフォロァ(140)と、を有し、該カ
ムフォロァ(133)はねじ機構により送り方向に水平
直角に移動可能に形成することを特徴とする請求項1記
載の板材送り装置である。
【0016】請求項4の発明は、前記送り長さ調整機構
部は、蟻溝プレート(174)に送り方向に水平直角な
方向に設けられるねじ孔(174a)と、該ねじ孔(1
74a)に螺合するボルトを回動可能に形成されるボル
ト回動手段と、を有することを特徴とする請求項1記載
の板材送り装置である。
【0017】請求項5の発明は、前記ボルト回動手段
は、プーリーとタイミングベルトを組合わせて形成され
ることを特徴とする請求項4記載の板材送り装置であ
る。
【0018】請求項6の発明は、前記ボルト回動手段
は、シュミットカップリングを介在させて形成されるこ
とを特徴とする請求項4記載の板材送り装置である。
【0019】請求項7の発明は、前記送り長さ調整機構
の蟻溝プレートを移動させるねじ機構のピッチが、前記
ねじ機構のボルト1回転当たりの送り長さの変化量が端
数とならないように設定されていることを特徴とする請
求項2〜6のうちいずれか一項記載の板材送り装置であ
る。
【0020】請求項8の発明は、第1アーム(145
b)と第2アーム(145c)とを有し、該第2アーム
(145c)を介して駆動入力軸(112)上に設けら
れるグリッパカム(143)による駆動力を下グリップ
ジョー(155)の昇降動作に変換するカムレバー(1
45)と、前記第1アーム(145b)の円筒部と偏心
しつつ回転可能に嵌合するカムレバー支持軸(149)
と、該カムレバー支持軸(149)を回動可能に形成さ
れる回動手段と、を有することを特徴とする板材送り装
置である。
【0021】請求項9記載の発明は、送り方向に移動可
能に形成される移動ブロック(170)と、該移動ブロ
ック(170)内に一端をピン(172)で揺動自在に
支持されるとともに、他端にグリップ力が伝達される支
持ロッド173が固設されるリンク部材(171)と、
を有し、前記リンク部材(171)には下グリップジョ
ー(155)が固設されることを特徴とする板材送り装
置である。
【0022】請求項10記載の発明は、移動ブロックの
両端に、送り方向に平行な向きにばねを設け、前記ばね
は、移動ブロックの中間位置においては移動ブロックを
押す方向に働き、移動ブロックの移動中は移動ブロック
の移動方向とは逆の方向に働くことを特徴とする板材送
り装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図7及び図9に本発明の材
料送り装置100を示す。図1は本発明の材料送り装置
100の全体上面図であり、図2は図1の全体側面図で
ある。材料送り装置100の上面には上ガイド板101
及び下ガイド板102が設けられている(図2)。上ガ
イド板101と下ガイド板102は適度な間隔をあけて
固定されており、この間隔にコイル材Wが通る。
【0024】また、材料送り装置100には、第1グリ
ッパ装置103及び第2グリッパ装置104が設けられ
る。第2グリッパ装置104は送り方向に移動可能に形
成される。また、第1グリッパ装置103及び第2グリ
ッパ装置104は、コイル材Wをクランプ・アンクラン
プ(グリップ)可能に形成される。コイル材Wは、これ
ら第1グリッパ装置103と第2グリッパ装置104と
が協働して動作することにより、プレス機械に供給され
る。尚、材料供給装置100においては、図の左から右
に材料が送られる。
【0025】第1グリッパ装置103及び第2グリッパ
装置104の協働動作は従来装置と同様である。簡略し
て説明すれば、第1グリッパ装置103のクランプとほ
ぼ同時に第2グリッパ装置104がアンクランプして送
り方向上流側へ移動する。そして、第2グリッパ装置1
04のクランプとほぼ同時に第1グリッパ装置103が
アンクランプする。第2グリッパ装置104はクランプ
状態のまま上流側へ移動する。これらの動作を繰り返し
てコイル材Wは高速自動プレス機械(1)へ送られるこ
ととなる。
【0026】第1グリッパ装置103及び第2グリッパ
装置104に上述の動作をさせるため、材料送り装置1
00には、フィード機構部105,クランプ・アンクラ
ンプ機構部106,107が設けられる。さらに、送り
長さ、すなわち第2グリッパ装置104の移動量を調整
する送り長さ調整機構部108が設けられている。
【0027】また、種々の板厚に対応させるため、第1
グリッパ装置103及び第2グリッパ装置104のクラ
ンプ・アンクランプの動作位置を調整する板厚調整機構
部109が設けられている。グリップ力すなわちクラン
プ力の調整は、グリップ力調整機構部110,111に
より行われる。また、材料のグリップを強制的に解除す
るエアシリンダ118,119が設けられている。
【0028】尚、図1及び図2において、112は駆動
入力軸であり、材料送り装置100内部の駆動入力軸1
12上にはカム(106,107,120)が設けられ
ている。駆動入力軸112の端部にはプーリー113が
固定されている。プーリー113は図示しない高速自動
プレス機械の駆動軸等とベルトを介して連結することで
回転し、この回転動力を駆動入力軸112に伝達する。
そして、駆動入力軸112上のカム(106,107,
120)がクランプ・アンクランプ機構部106,10
7やフィード機構部105を駆動し、第1グリッパ装置
103及び第2グリッパ装置104が動作する。
【0029】また、114は送り長さの調整をする送り
長さ調整ハンドルであり、送り長さ調整機構部108と
係合する。さらに、115は板厚調整ねじであり、板厚
調整機構部109と係合する。116,117はグリッ
プ力調整ねじであり、グリップ力調整機構部110,1
11と係合する。
【0030】以下、各機構部について詳細に説明する。
【0031】図3,図4によりフィード機構部105を
説明する。図3は図2の縦断面の要部詳細図である。図
4は図1のIV−IV断面を示す要部断面詳細図であ
る。
【0032】駆動入力軸112上にはローラギヤカム1
20が設けられる。このローラギヤカム120に対応し
て揺動軸121が揺動(回転)自在に立設する。詳しく
は、揺動軸121の下部が、材料送り装置100のフレ
ーム底部100a上に設けられるベアリングユニット1
22により回転自在に支持される。
【0033】揺動軸121上にはローラーギヤカム12
0と係合する1組のローラーギヤカムフォロァ123が
設けられる。さらに揺動軸121の上部には揺動アーム
124が設けられる。揺動アーム124には溝125が
形成されている。溝125の長さは送り長さの最大値を
考慮して、適宜設定される。
【0034】ここで、材料送り装置100の内部上方
に、送り方向に渡ってガイドロッド126が設けられて
いる。このガイドロッド126には移動ブロック127
が摺動自在に嵌合し、ガイドされている。そして、移動
ブロック127の下面の前述の揺動軸121に対応する
部分には、送り方向に水平直角に蟻溝127aが設けら
れている。蟻溝127aは、図3の断面からみると上辺
が長い台形に形成されている。
【0035】蟻溝127aには、同じ断面形状に形成さ
れる蟻溝プレート128が摺動自在に嵌合している。蟻
溝プレート128の下面で、長手方向からみてほぼ中央
部には、下方に向けてピン129が立設する。一方、前
述の揺動軸121上面の溝125には滑り子130が摺
動自在に嵌合している。そして、滑り子130とピン1
29は摺動自在に嵌合している。
【0036】尚、蟻溝プレート128は、図3の左方向
に板形状の突起部128aが設けられる。すなわち、蟻
溝プレート128は、T字状に形成されている。
【0037】次に、図5及び図6を用いて送り長さ調整
機構部108について説明する。図5は図2のIII−
III断面図であり、図6は図1のIV−IV断面図で
ある。尚、蟻溝プレート128を顕著に表すため、移動
ブロック127,揺動アーム124,滑り子130及び
ピン129等を2点鎖線で表した。
【0038】材料送り装置100の送り長さ調整機構部
108には、送り方向に直角に2本のガイドロッド13
1が上下に固設される。そして、このガイドロッド13
1には、シザースブロック132が摺動自在に嵌合して
いる。シザースブロック132の上面には、一定の間隔
を空けて1組のカムフォロァ133が設けられている。
カムフォロァ133の間には、前述の蟻溝プレート12
8から突出している突起部128aが挿通されている。
換言すれば、突起部128aは、カムフォロァ133に
よりガイドされているといえる。
【0039】図6からみてシザースブロック132の上
部側面(ハンドル114側)には、ナットブロック13
4が固設されている。ナットブロック134の上部に
は、ガイドロッド134と平行に雌ねじ134aが設け
られている。一方、送り長さ調整ハンドル114及び軸
114aが上側のガイドロッド131の上方に、前述の
雌ねじ134aと同軸に、かつ、回転自在に設けられて
いる。そして、軸114aからは同軸に雄ねじ135が
設けられる。雄ねじ135はナットブロック134の雌
ねじ134aと螺合する。
【0040】尚、シザースブロック132の中央部に
は、駆動入力軸112との干渉を避けるため切り欠き部
132aが設けられる。また、図6において、シザース
ブロック132の上部(ナットブロック134と反対
側)には、シザースブロック132を押す方向に付勢す
る付勢手段であるばね136が設けられている。このば
ね136の付勢により、雄ねじ135と雌ねじ134a
によるバックラッシュが片側に寄せられるので、より高
精度に送り長さを調整することができる。
【0041】次に、図3〜図7を用いてフィード機構部
105及び送り長さ調整機構部108の作用について説
明する。
【0042】図3及び図4において、駆動入力軸112
の回転によりローラギヤカム120によりローラギヤカ
ムフォロァ123が動作し、揺動軸121が揺動運動を
行う。すると、滑り子130,ピン129及び蟻溝プレ
ート128を介して移動ブロック127をガイド126
に沿って往復運動をさせる。このとき滑り子130は、
溝125上を微小にスライドすることとなる。
【0043】ここで、図3において移動ブロック127
の送り方向下流側には第2グリッパ装置が設けられてい
るので、移動ブロック127の往復運動に伴って、第2
グリッパ装置が送り方向に往復運動し、コイル材Wは送
られる。
【0044】このフィード機構105の移動ブロック1
27(すなわち第2グリップ装置104)の移動量、つ
まり送り長さは、揺動軸121の回転軸からピン129
までの距離を調整することにより決定される。
【0045】ここで、図7において、(A)はピン12
9が揺動軸121の回転軸M上にある場合の揺動アーム
124の揺動運動によるピン129,滑り子130及び
蟻溝プレート128の動作を示す。同様に、(B)は、
ピン129が揺動軸121の回転軸Mから距離Qだけ移
動した場合の状態を表す。
【0046】図7の(A)のように、ピン129が回転
軸M上に在る場合は、図の如く、揺動アーム124の揺
動運動による送り方向へのピン129の移動すなわち第
2グリッパ装置104の移動量は0である。
【0047】一方、図7の(B)のように、送り長さ調
整機構部108によりピン129を回転軸Mから距離Q
だけ移動させると、揺動アーム124の揺動運動による
送り方向へのピン129の移動距離はSとなる。
【0048】蟻溝プレート128は、突起部128aが
カムフォロァ133によりガイドされているので、送り
方向に水平直角な方向について拘束される。よって、ピ
ン129も同方向に拘束される。そして、滑り子130
は溝125上を摺動可能に形成されるので、揺動アーム
124の揺動運動を送り方向の往復運動へ変換すること
ができるとともに、送り長さの調整はピン129を滑り
子130を介して溝125上を移動させることにより可
能となる。
【0049】送り長さ調整機構部108の作用は、ハン
ドル114を手動にて回転させることにより雄ねじ13
5を回転させ、ナットブロック134及びシザースブロ
ック132をガイドロッド131に沿って移動させる。
すると、突起部128aを介して蟻溝プレート128が
蟻溝127aに沿って移動し、ピン129は、滑り子1
30を介して溝125に沿って移動することとなる。
【0050】以上のように送り長さ調整機構部108を
構成することにより、従来使用された球面歯車(特開昭
63−82271号公報参照)を用いなくても固定部分
側(通常動作しない側)から送り長さを調整することが
でき、さらにフィード機構部105の動作中においても
送り長さを調整することができる。
【0051】また、フィード機構部105の動作中に摺
動運動をする部材は滑り子130のみで、その移動量も
少ないので、クリアランスによるガタや発熱が送り装置
の精度に与える影響を極端に低減することができる。さ
らにまた、構成部品点数を削減できたので、材料送り装
置100の小型化に寄与し、さらには製造に掛かるコス
トを削減することができる。
【0052】尚、ここで、図示しないが、雄ねじ135
(雌ねじ134a)のピッチから算出されるピン129
の移動量、すなわち送り長さを表示する表示手段を送り
長さ調整手段の回転部材であるハンドル114やその軸
114a,雄ねじ135と係合させ、またはシザースブ
ロック132等の移動部材と係合させることにより送り
長さを表示する表示手段を別途設けることもできる。
【0053】ここで、通常揺動アーム124の振り角は
15度,30度,45度又は60度となるようにローラ
ギヤカム120は設定される。すると、図7の距離Qと
送り長さSの比には端数が現れる。例えば、振り角が6
0度の場合、S:Q=1:√3となる。距離Qは雄ねじ
135のリードに雄ねじ135の回転数を乗算したもの
である。よって、軸114a等にギヤ等を係合させて送
り長さを表示する表示手段を設ける場合は、ギヤ等の歯
車比を端数を吸収できる比にしなければならない。
【0054】しかし、歯車比に端数を吸収させることは
設計上困難となり、部品点数も多くなる。そこで、雄ね
じ135(雌ねじ134a)にこの端数を吸収させる
と、部品点数が少なく、構造簡単な材料送り装置を提供
することができる。例えば、揺動アーム124の振り角
が60度の場合に雄ねじ135(雌ねじ134a)のピ
ッチを1.73205mmとすると、S=2Q/(1.
73205)mmで表すことができる。そして、Qは
「ピッチ×雄ねじ135の回転数」であるから、雄ねじ
135が1回転すると送り長さは2mmとなる。
【0055】よって、雄ねじ135とハンドル144間
に端数を吸収させるための歯車等を介在させることなく
送り長さ調整機構を構成することができる。
【0056】尚、以上の説明は1条ねじを前提として説
明したが、多条ねじについても同様に実施することがで
きる。
【0057】また、図8に別の態様の送り長さ調整機構
部137を示す。本実施例では、蟻溝プレート138は
突起部を具備していない。蟻溝プレート138の送り方
向水平直角な方向の拘束は、コの字形状のブラケット1
39の、2ヶ所の端部に設けられるカムフォロァ140
により拘束される。これにより、蟻溝プレート138か
ら下方に向けて立設するピン141も送り方向水平直角
な方向に拘束される。
【0058】送り長さの調整は、ブラケット139を、
図8の上下方向に移動させることにより、ピン140を
移動させて行う。ブラケット139の移動は、前述の送
り長さ調整装置108と同様とすることができる。
【0059】本実施例によると、蟻溝プレート138の
突起部を廃止しているので、特に図8の左右方向の板材
送り装置の大きさを小さくすることができる。
【0060】次に、板材送り装置100のクランプ・ア
ンクランプ機構部107について主に図9を用いて説明
する。図9は図1のV−V断面を表す。よって図9によ
る説明は、第2グリッパ装置104についての説明とな
る。
【0061】板材送り装置100のフレーム底部100
aにはロッド144が立設する。ロッド144の上方に
は、円筒部145a,第1アーム145b及び第2アー
ム145cを有するカムレバー145が設けられてい
る。カムレバー145の円筒部145aは、開口部を下
方にして前述のロッド144に対応され、ロッド144
は円筒部145aに遊嵌している。
【0062】ロッド144に摺動自在に嵌合するスペー
サー146の上面と円筒部145aの開口部の反対側に
なる底部間にはばね147が設けられ、カムレバー14
5を上方に付勢している。
【0063】カムレバー145の第2アーム145cの
端部にはカムフォロァ148が設けられている。カムフ
ォロァ148は駆動入力軸112に設けられる第2グリ
ッパカム143に当接し、第2グリッパカム143の駆
動力を伝達している。
【0064】カムレバー145の第1アーム145b
は、端部をカムレバー支点軸149により揺動自在に支
持される。さらに、カムレバー支点軸149の偏心部分
に第1アーム145bの円筒部が嵌合して偏心機構が構
成されている。カムレバー支点軸149の端部にはウォ
ームホイール150が設けられている。(図5)。ウォ
ームホイール150はウォームシャフトとして形成され
る板厚調整ねじ115と螺合する。これらは板厚調整機
構109に寄与する部材である。
【0065】一方、移動ブロック127の図3の下流側
に設けられる穴部127bには、第2グリッパ装置10
4の下グリップジョー支持ロッド152が摺動自在に嵌
合する。下グリップジョー支持ロッド152には段部1
52aが設けられ、穴部127bと段部152a間に
は、ばね153が設けられ、下グリップジョー支持ロッ
ド152を下方に付勢する。そして、下グリップジョー
支持ロッド152の下端には、カムフォロァ154が回
動自在に設けられ、レバー145の円筒部145aの上
方上面に設けられるレール151によりガイドされてい
る。
【0066】尚、下グリップジョー支持ロッド152の
上部には下グリップジョー155が固設されている。一
方、移動ブロック127には上グリップジョー支持部材
156が固設されている。上グリップジョー支持部材1
56は上グリップジョー157を下グリップジョー15
5に対応して固設してある。
【0067】ここで、スペーサー146の下部はテーパ
ー状に形成され、これに対応してテーパー状に形成され
るテーパーブロック158のテーパー部分と摺動自在に
接している。さらに、テーパーブロック158はスペー
サー146に離反可能に摺動自在に設けられている。す
なわち、図9に示すように、テーパーブロック158に
はグリップ力調整ねじ117が螺合する。尚、これらは
グリップ力調整機構111に寄与する部材である。
【0068】さらに、レバー145の第1アーム145
bの反対側には当接部145dが設けられている。エア
シリンダ119(図9及び図1)の先端部には当接部材
119aが固設され、当接部145dに当接可能な位置
に対応して設けられている。当接部145d及び当接部
材119aの当接面は、互いにテーパー状に形成されて
いる。尚、これらはレリース機構161に寄与する部材
である。
【0069】クランプ・アンクランプ機構部107,グ
リップ力調整機構111,板厚調整機構109及びレリ
ース機構161の作用について説明する。
【0070】駆動入力軸112が回転すると第2グリッ
パカム143が回転し、カムフォロァ148を介してカ
ムレバー支点軸149を支点にしてカムレバー145は
揺動運動を行う。第2グリッパカム143の山側がカム
フォロァ148と当接している状態では、レバー145
はばね147の付勢力に抗して下方に揺動する。する
と、ばね154により下方に付勢される下グリップジョ
ー支持ロッド152が下方に移動する。そして、下グリ
ップジョー155も下方に移動し、グリッパ装置104
はアンクランプ状態となる。
【0071】第2グリッパカム143の谷側がカムフォ
ロァ148と当接している状態では、レバー145は上
方に揺動する。すると、下グリップジョー支持ロッド1
52もばね154の付勢力に抗して上方に移動する。そ
して、下グリップジョーも上方に移動し、第2グリッパ
装置104はクランプ(グリップ)状態となる。
【0072】このとき、ばね147の上方への付勢力が
グリップ力となる。このグリップ力は、グリップ力調整
ねじ117を回転させてテーパーブロック158を移動
させ、スペーサー146の位置を変更することにより適
宜調整することができる。
【0073】また、板厚の調整は、カムレバー支点軸1
49を回転させて行う。板厚調整ねじ115を回転させ
ると、ウォームホイール150が回転する。すると、カ
ムレバー支持軸149が回転する。カムレバー支持軸1
49の偏心部と第1アーム145bの円筒部は偏心機構
を形成しているので、レバー145を上下に移動させる
ことができる。
【0074】なお、板材送り装置100で送る板材の板
厚は0.1mm〜1mm程度であるため、グリップ力調
整機構111及び板厚調整機構部109による移動量
は、この板厚に対応させておけばよい。よって、それぞ
れの機構の移動量は微小なものとなる。
【0075】さらに、下グリップジョー155がクラン
プ状態であるときに強制的にアンクランプ状態としたい
場合は、レリース機構161を作動させる。すなわち、
エアシリンダ119をレバー145の当接部145dに
向かって作動させると、エアシリンダ119の当接部材
119a及びレバー145の当接部145dが当接し、
レバー145をばね147の付勢力に抗して下方に移動
させる。すると、下グリップジョー155の位置が下が
り、アンクランプ状態となる。
【0076】尚、カムフォロァ154及びレール151
は、第2グリッパ装置104の送り方向へ移動する場合
に機能するものである。
【0077】第1グリッパ装置103に関しては、第2
グリッパ装置104とほぼ同様の機構・作用を有する。
第1グリッパ装置103は送り方向の移動に係る機構は
必要ないので、その分は省かれる。具体的には、カムフ
ォロァ154及びレール151を必要としないのみで、
第2グリッパ装置104と同様の機構・作用を有する
(図3)。
【0078】以下、第1グリッパ装置103を図3及び
図5で図示される範囲で符号を付す。駆動入力軸112
には第1グリッパ装置103を駆動する第1グリッパカ
ム162が設けられる。カムレバー163は第1グリッ
パカム162によりカムフォロァ(図示せず)を介して
カムレバー支点軸149を支点として揺動運動を行う。
一方、下グリップジョー支持ロッド164の下端とレバ
ー163の上面は当接していて、さらに下グリップジョ
ー支持ロッド164の上部には下グリップジョー165
が固設されている。
【0079】また、上グリップジョー支持部材166
は、板材送り装置100のフレームに固定的に設けられ
ていて、上グリップジョー167を支持している。さら
に、図示しないがばね147,154等に相当する部材
も第2グリッパ装置104のクランプ・アンクランプ機
構部107と同様に設けられているので、第1グリッパ
装置103のクランプ・アンクランプ機構部106も同
様に作用する。
【0080】すなわち、板材(コイル材)は上グリップ
ジョー167(157)と下グリップジョー165(1
55)間を通り、クランプアンクランプ機構部106,
107及びフィード機構部105の駆動により高速自動
プレス機械1に供給される。第1グリッパ装置103及
び第2グリッパ装置104の動作のタイミングは、駆動
入力軸112上のカム(ローラギヤカムフォロァ12
3,第1グリッパカム162,第2グリッパカム14
3)を適宜設定して決められる。
【0081】尚、第1グリッパ装置103もグリップ力
調整機構111,レリース機構161と同様の機構を有
する(グリップ力調整機構110,レリース機構16
0)。
【0082】このようにして構成されるグリッパ装置の
板厚調整機構部は、動作に必要な部材の一部であるカム
レバー145(163)の第1アーム145b及びカム
レバー支持軸149の偏心機構により作用し、2つのグ
リッパ装置(第1グリッパ装置103,第2グリッパ装
置104)を同時に調整することができるので、効率的
な構成といえる。
【0083】尚、板厚調整機構109及びグリップ力調
整機構111の駆動源は、本実施例のように手動で行う
ほか、電動機構を用いてもよい。さらに、レリース機構
161の当接部材119aの移動駆動源をエアシリンダ
119としたが、これに限定されることはなく、例えば
ラック・ピニオン機構を有する電動機構にしても同様の
効果が得られる。
【0084】ここで、図3の実施態様から、さらに板材
送り装置100をコンパクトにしたい場合、例えば送り
方向に寸法を縮めたい場合、カムレバー145及び16
3の間隔を詰めることが考えられるが、そうした場合、
第1グリッパ装置103及び第2グリッパ装置104間
の距離もそのまま縮めると、第2グリッパ装置104の
下グリップジョー支持ロッド152の上部に固設するカ
バー168が第1グリッパ装置103の下グリップジョ
ー支持ロッド164に干渉する。かといって、カバー1
68は省略できない。カバー168は装置内部への粉塵
等の混入を防ぐ役割を果たしているため、省略すると機
械の故障等を生じさせる。
【0085】この場合の実施例を図10に示す。ここ
で、図3と同様の部材には同じ符号を附し、その説明は
省略又は簡略化する。
【0086】図10に示すように、移動ブロック169
内にリンク機構170を設ける。具体的には、リンク部
材171の一端をピン172により揺動自在に支持する
とともに、他端は、下端にカムフォロァ154を有する
支持ロッド173を連結させる。そして、リンク部材1
71のほぼ中央部に下グリップジョー155が固設され
る。
【0087】本実施例では、カバー168が第1グリッ
プ装置103と干渉することを回避しつつ、装置の小形
化をさらに実現することができる。
【0088】またさらに、前述の送り長さ調整機構部1
08の別態様を図10に示す。本実施例では、蟻溝プレ
ート174に、送り長さ方向に水平直角な方向にねじ孔
174aを設けて、図6に示すシザースブロック132
やガイドロッド131を一掃した。蟻溝プレート174
は送り長さに水平直角な方向に拘束されているので、そ
の作用は他の実施例と同様なものとなる。また、ねじ孔
174aに螺合するボルト(図示せず)を回動すること
により蟻溝プレート174を蟻溝に沿って移動すること
ができるので、送り長さを調整することができる。
【0089】ただし、ねじ孔174aに螺合するボルト
を回動するための手段として、プーリーやタイミングベ
ルトを組合わせたタイミングベルト回動手段175を設
ける必要がある。また、このタイミングベルト回動手段
175に代えて、シュミットカップリング(日本ピスト
ンリング株式会社製)を利用することもできる。
【0090】このようにして送り長さ調整機構を構成す
ることにより、さらに板材送り装置100を小型化する
ことができる。
【0091】図11には、さらなる高速化に対応した場
合の移動ブロックの構成を提案する。図11は移動ブロ
ック176及びその周辺を簡略化して示した。図11
(A)は移動ブロック176が送り長さの中点に位置す
る場合を示し、(B)は移動ブロック176が材料入り
口側に移動した場合を示し、(C)は材料出口側に移動
した場合を示す。
【0092】移動ブロック176の両端には、送り方向
に平行にばね177a,b,178a,bが設けられ
る。図11では、ばね177a,bが左側(送り方向か
らみて上流側)、ばね178a,bは右側(送り方向か
らみて下流側)に設けられている。ばね177a,bと
178a,bはほぼ同じ仕様のものである。また、それ
ぞれのばね177a,b,178a,bは移動ブロック
176を付勢する方向に設けられている。よって、図1
1(A)の状態では、移動ブロック176は両側から等
しい荷重で押されているので、移動ブロック176に掛
かる力FはF=0である。
【0093】ここで、図11(B)の状態、すなわち、
第2グリッパ装置104が材料をアンクランプし、移動
ブロック176が上流側に移動した場合、ばね177
a,bは移動ブロック176を下流側に付勢し、ばね1
78a,bは移動ブロック176を戻す方向(下流側)
に作用する。よって、移動ブロック176には図11
(B)の右方向すなわち下流側に向けて力Fが生じる。
【0094】これとは逆に、図11(C)の状態、すな
わち、第2グリッパ装置104が材料をクランプ(グリ
ップ)し、移動ブロック176が下流側に移動した場
合、ばね177a,bは移動ブロック176を戻す方向
(上流側)に作用し、ばね178a,bは移動ブロック
176を上流がわに付勢する。よって、移動ブロック1
76には図11(C)の左方向すなわち上流側に向けて
力Fが生じる。
【0095】換言すれば、移動ブロック176の両端
に、送り方向に平行な向きに設けられたばね177a,
b,178a,bは、移動ブロック176がストローク
の中間の位置(図11(A)のとき)においては、移動
ブロック176を押す方向に働いている。移動ブロック
176が移動した場合は、ばね177a,b,178
a,bは移動ブロック176の移動方向とは反対の方向
に作用する。ばね177a,b,178a,bはこのよ
うに作用するように設けられる。
【0096】ここで、移動ブロック176が高速に移動
することを考えると、移動ブロック176及び移動ブロ
ック176に設けられる種々の部材の重量により慣性力
が発生する。しかし、移動ブロック176には、ばね1
77a,b,178a,bにより上述のように力Fが発
生する。よって、ばね177a,b,178a,bは移
動ブロック176が移動方向を変える直前においてはダ
ンパー効果を発揮し、移動ブロック176が移動方向を
変えた直後においては加速させる効果がある。
【0097】さらに、移動ブロック176に係合する部
材の部材間の遊びを一掃することができるので、送りの
精度向上を図ることができる。またさらに、ローラーギ
ヤカム120に掛かる負荷が低減されるので、装置の高
寿命・高安定性を図ることができる。
【0098】以上の通り、本発明を実施することによ
り、板材送り装置をコンパクトにすることができるとと
もに、高速化・高精度化にも寄与することができる。
【0099】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、送り長さ
調整に係る部材としては、揺動アーム(124)には溝
(125)のみ設ければよく、移動ブロック(127)
は蟻溝(127a)のみでよい。よって、送り長さ調整
に係る部材を削減することができる。また、送り長さの
調整は、蟻溝プレート(128)を移動させることで行
うことができるので、送り長さ調整機構部を固定側すな
わち揺動運動や往復運動しない位置に設けることができ
る。すると、部材の慣性力や摺動による発熱等を起因と
する精度不良を低減することができる。また、部材間の
接触点が少ないので、クリアランスも小さくしやすい。
【0100】請求項2〜6記載の発明によると、請求項
1記載の発明の送り長さ調整機構部を構造簡単な構成で
実現することができる。さらに請求項7記載の発明によ
ると、送り長さ調整用のボルトに複雑な歯車等を介すこ
となく送り長さの表示を的確にすることができる。
【0101】請求項8記載の発明によると、従来の装置
では固定側ジョー(上グリップジョー支持部材)側にス
ペーサやねじを設けて板厚を調整可能に形成していた
が、本発明により、板厚の調整機構部をカムレバー支持
軸(149)の偏心機構により板厚を調整することがで
きるので、クランプ(グリップ)動作に必要な部材を利
用して板厚調整に対応することができる。さらに、カム
レバー支持軸(149)を回転させれば、2つのグリッ
パ装置について、同時に板厚調整を行うことができる。
【0102】請求項9記載の発明によると、クランプ・
アンクランプ機構から下グリップジョーまでの間にリン
ク機構を設けることにより、カムレバー間の距離を縮め
つつグリップ装置間の距離を保つことができるので、機
械の小型化に寄与することができる。
【0103】請求項10記載の発明によると、移動ブロ
ックの移動に際してダンパー効果を発揮するとともに、
移動ブロックの加速をも補助するので、カムギヤーの負
担を軽くすることができ、装置の高精度・高寿命化を測
ることができる。さらに、ばねにより部材間のクリアラ
ンスを一掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板材送り装置の全体上面図
【図2】図1の右側面からみた全体側面図
【図3】図1のI−I断面の要部詳細図
【図4】図1のII−II断面の要部詳細図
【図5】図2のIII−III断面の要部詳細図
【図6】図1のIV−IV断面の要部詳細図
【図7】送り長さ調整機構部の説明のための当該部位の
上面図
【図8】別の実施例に係る送り長さ調整機構部の説明の
ための当該部位の上面図
【図9】図1のV−V断面の要部詳細図
【図10】図1のI−I断面に相当する別実施例の要部
詳細図
【図11】移動ブロックを上面からみた場合の、別の実
施例に係る説明図
【図12】板材送り装置を有する高速自動プレス機械の
全体図
【図13】板材送り装置を有する高速自動プレス機械の
横断面図
【符号の説明】
1…高速自動プレス機械,2…クラウン,3…ベッド,
4…コラム,5…スライド,6…金型,6a…上型,6
b…下型,7…ボルスタ,8…材料送り装置,8a…第
1グリッパ装置,8b…第2グリッパ装置,100…材
料送り装置,100a…フレーム底部,101…上ガイ
ド板,102…下ガイド板,103…第1グリッパ装
置,104…第2グリッパ装置,105…フィード機構
部,106…クランプ・アンクランプ機構部,107…
クランプ・アンクランプ機構部,108…送り長さ調整
機構部,109…板厚調整機構部,110…グリップ力
調整機構部,111…グリップ力調整機構部,112…
駆動入力軸,113…プーリー,114…送り長さ調整
ハンドル,114a…軸,115…板厚調整ねじ,11
6…グリップ力調整ねじ,117…グリップ力調整ね
じ,118…エアシリンダ,119…エアシリンダ,1
19a…当接部材,120…ローラギヤカム,121…
揺動軸,122…ベアリングユニット,123…ローラ
ギヤカムフォロァ,124…揺動アーム,125…溝,
126…ガイドロッド,127…移動ブロック,127
a…蟻溝,127b…穴部,128…蟻溝プレート,1
28a…突起部,129…ピン,130…滑り子,13
1…ガイドロッド,132…シザースブロック,132
a…切り欠き部,133…カムフォロァ,134…ナッ
トブロック,134a…雌ねじ,135…雄ねじ,13
6…ばね,137…送り長さ調整機構部,138…蟻溝
プレート,139…ブラケット,140…カムフォロ
ァ,141…ピン,143…第2グリッパカム,144
…ロッド,145…カムレバー,145a…円筒部,1
45b…第1アーム,145c…第2アーム,145d
…当接部,146…スペーサー,147…ばね,148
…カムフォロァ,149…カムレバー支点軸,150…
ウォームホイール,151…レール,152…下グリッ
プジョー支持ロッド,153…ばね,154…カムフォ
ロァ,155…下グリップジョー,156…上グリップ
ジョー支持部材,157…上グリップジョー,158…
テーパーブロック,160…レリース機構,161…レ
リース機構,162…第1グリッパカム,163…レバ
ー,164…下グリップジョー支持ロッド,165…下
グリップジョー,166…上グリップジョー支持部材,
167…上グリップジョー,168…カバー,169…
移動ブロック,170…リンク機構,171…リンク部
材,172…ピン,173…支持ロッド,174…蟻溝
プレート,174a…ねじ孔,175…タイミングベル
ト回動手段,176…移動ブロック,177a,b,1
78a,b…ばね,

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送り方向に移動可能に形成される移動ブロ
    ック(127)と、該移動ブロック(127)に送り方
    向と水平直角に設けられる蟻溝(127a)と、揺動可
    能に形成される揺動軸(121)と、該揺動軸(12
    1)の上部から伸張して形成される揺動アーム(12
    4)と、該揺動アーム(124)に形成される溝(12
    5)と、該溝(125)に沿って摺動自在な滑り子(1
    30)と、前記蟻溝(127a)に摺動自在に嵌合する
    蟻溝プレート(128)と、該蟻溝プレート(128)
    の下面から下方に向けて立設するとともに、前記滑り子
    (130)に回転自在に嵌合するピン(129)と、前
    記蟻溝(127a)に沿った蟻溝プレート(128)の
    移動を調整可能に形成される送り長さ調整機構部と、を
    有することを特徴とする板材送り装置。
  2. 【請求項2】前記送り長さ調整機構部は、蟻溝プレート
    (128)から送り方向に平行に突出する突起部(12
    8a)と、該突起部(128a)をガイドするカムフォ
    ロァ(133)と、を有し、該カムフォロァ(133)
    はねじ機構により送り方向に水平直角に移動可能に形成
    することを特徴とする請求項1記載の板材送り装置。
  3. 【請求項3】前記送り長さ調整機構部は、蟻溝プレート
    (138)の端部を送り方向に平行にガイドするカムフ
    ォロァ(140)と、を有し、該カムフォロァ(13
    3)はねじ機構により送り方向に水平直角に移動可能に
    形成することを特徴とする請求項1記載の板材送り装
    置。
  4. 【請求項4】前記送り長さ調整機構部は、蟻溝プレート
    (174)に送り方向に水平直角な方向に設けられるね
    じ孔(174a)と、該ねじ孔(174a)に螺合する
    ボルトを回動可能に形成されるボルト回動手段と、を有
    することを特徴とする請求項1記載の板材送り装置。
  5. 【請求項5】前記ボルト回動手段は、プーリーとタイミ
    ングベルトを組合わせて形成されることを特徴とする請
    求項4記載の板材送り装置。
  6. 【請求項6】前記ボルト回動手段は、シュミットカップ
    リングを介在させて形成されることを特徴とする請求項
    4記載の板材送り装置。
  7. 【請求項7】前記送り長さ調整機構の蟻溝プレートを移
    動させるねじ機構のピッチが、前記ねじ機構のボルト1
    回転当たりの送り長さの変化量が端数とならないように
    設定されていることを特徴とする請求項2〜6のうちい
    ずれか一項記載の板材送り装置。
  8. 【請求項8】第1アーム(145b)と第2アーム(1
    45c)とを有し、該第2アーム(145c)を介して
    駆動入力軸(112)上に設けられるグリッパカム(1
    43)による駆動力を下グリップジョー(155)の昇
    降動作に変換するカムレバー(145)と、前記第1ア
    ーム(145b)の円筒部と偏心しつつ回転可能に嵌合
    するカムレバー支持軸(149)と、該カムレバー支持
    軸(149)を回動可能に形成される回動手段と、を有
    することを特徴とする板材送り装置。
  9. 【請求項9】送り方向に移動可能に形成される移動ブロ
    ック(170)と、該移動ブロック(170)内に一端
    をピン(172)で揺動自在に支持されるとともに、他
    端にグリップ力が伝達される支持ロッド173が固設さ
    れるリンク部材(171)と、を有し、前記リンク部材
    (171)には下グリップジョー(155)が固設され
    ることを特徴とする板材送り装置。
  10. 【請求項10】移動ブロックの両端に、送り方向に平行
    な向きにばねを設け、前記ばねは、移動ブロックの中間
    位置においては移動ブロックを押す方向に働き、移動ブ
    ロックの移動中は移動ブロックの移動方向とは逆の方向
    に働くことを特徴とする板材送り装置。
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