JP4121353B2 - 材料送り装置 - Google Patents

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JP4121353B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス機械等の作業機械に対して板材や線材等の材料を間欠的に一定量ずつ送り込んでいく材料送り装置、特に電子部品業界で用いられる、端子、リードフレーム等の小型部品をプレス機械に送り込んでいくのに適した材料送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、板材や線材等の材料をプレス機械等の作業機械に送り込む装置として、材料移送路に沿って往復摺動可能に配列され、第1固定グリッパと第1可動グリッパとにより材料のクランプ(把持)及びアンクランプ(解放)を行なうようになっている第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側の位置に配列され、第2固定グリッパと第2可動グリッパとにより材料のクランプ及びアンクランプを行なうようになっている第2グリッパ装置とを備え、第1可動グリッパ及び第2可動グリッパの移動と第1グリッパ装置の往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じるものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
このような装置では、第1固定グリッパと第1可動グリッパ、及び第2固定グリッパと第2可動グリッパによって材料をクランプするときのクランプ力若しくはグリップ力を適性に保つために、第1固定グリッパと第1可動グリッパとの間隔、及び第2固定グリッパと第2可動グリッパとの間隔を材料の厚みに合わせて材料毎に調整する必要がある。例えば、上記した間隔を2ミリの材料厚さにあわせた状態で、4mmの厚さの材料を送ろうとすれば、グリップ力が強すぎて、材料が押しつぶされてしまうからである。
【0004】
このような装置において上記した間隔の調整を行う従来方法としては、事前に材料厚さに合わせた何種類もの厚さのスペーサを用意しておき、使用する材料に適合するスペーサを、第1及び第2固定グリッパに挿入する方法がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、第1及び第2固定グリッパの頂部に調整つまみを設け、その調整つまみを回転させるるだけで間隔調整できるようにした装置も存在する(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−135530号公報
【特許文献2】
特公平5−17141号公報
【非特許文献1】
(株)三共製作所のカタログ、「Variax J0903」、2000年10月発行、第68頁
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したスペーサを使用する従来技術には、スペーサを何種類も用意して管理しなければならないこと、及び使用する材料に対して最適な条件が得られるまで何度かスペーサ厚さの微調整をしなければならず、最適な条件を得るまでに手間がかかること等の問題がある。
また、上記した調整つまみを設けた従来技術は、ねじ機構等を第1及び第2固定グリッパに設ける必要があるため、グリッパ装置が大型化してしまう傾向がある。近年、この種の材料送り装置には高速化に対する要求が年々増大しているが、グリッパ装置の大型化は、慣性負荷の増大を伴うため、高速化への対応を妨げる要因となるものである。
【0007】
本発明は、上記した従来技術の問題点を解消し、板厚に応じたクランプ力の調整を簡単に行うことができるとともに、グリッパ装置の慣性負荷を増大させることがなく、高速化にも十分対応可能な材料送り装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の材料送り装置は、第1固定グリッパと第1可動グリッパとにより材料のクランプ及びアンクランプを行なうよう構成されるとともに、第1固定グリッパが材料移送路に沿って配列された一対の軸に往復摺動可能に支持されている第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側又は上流側の位置に配列され、第2固定グリッパと第2可動グリッパとにより材料のクランプ及びアンクランプを行なうよう構成されるとともに、第2固定グリッパが前記一対の軸に支持されている第2グリッパ装置とを備え、前記第1可動グリッパ及び第2可動グリッパの移動と第1グリッパ装置の往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じるようになっている材料送り装置において、前記各軸の両端付近に位置して各軸を支持する偏心フランジを備え、各偏心フランジが、各軸に回転可能に嵌合する内周面と材料送り装置のハウジングの壁部に回転可能に嵌合する外周面とを有しており、また、各偏心フランジは、偏心量が同一になっていて、各軸に対して同一方向へ偏心して装着されており、さらに、各偏心フランジを前記ハウジング及び各軸に対して同期して回転させることによって第1固定グリッパ及び第2固定グリッパの材料クランプ部を第1可動グリッパ及び第2可動グリッパの材料クランプ部に対して離接する方向へ変位させるための同期回転装置が設けられていることを特徴とする。
【0009】
前記第1固定グリッパが摺動ブロックを有していて、その摺動ブロックが前記一対の軸に摺動可能に嵌装されるとともに、前記第2固定グリッパが調整ブロックを有していて、その調整ブロックが前記一対の軸に嵌装されている構成を採用するとよい。
【0010】
また、そのような構成を採用した場合に、第1可動グリッパが、その材料クランプ部を第1固定グリッパの材料クランプ部に対して離接させる方向へ変位させ得るように摺動ブロックに摺動可能に保持されるとともに、第2可動グリッパが、その材料クランプ部を第2固定グリッパの材料クランプ部に離接させる方向へ変位させ得るように調整ブロックに保持されている構成にするとよい。
また、一方向へ連続的に回転駆動される入力軸に固定された第2及び第3カムを有するカム装置と、第2カムと第1可動グリッパとを作動的に連結し、第2カムの回転に応じて第1可動グリッパを摺動ブロック内で摺動させて、第1可動グリッパの材料クランプ部を第1固定グリッパの材料クランプ部に対して離接する方向へ変位させる第1グリッパ作動装置と、第3カムと第2可動グリッパとを作動的に連結し、第3カムの回転に応じて第2可動グリッパを調整ブロック内で摺動させて、第2可動グリッパの材料クランプ部を第2固定グリッパの材料クランプ部に対して離接する方向へ変位させる第2グリッパ作動装置とを備えた構成にするとよい。
【0011】
【発明の作用及び効果】
本発明の材料送り装置は、同期回転装置を操作して各偏心フランジを同期して所定角度だけ回転させることによって、第1固定グリッパの材料クランプ部と第1可動グリッパの材料クランプ部との間隔、及び第2固定グリッパの材料クランプ部と第2可動グリッパの材料クランプ部との間隔を、材料の厚みに応じた適切なものとして、クランプ力を適切に調整することができる。このように、同期回転装置を操作するだけでクランプ力の調節を極めて簡単に行うことができ、また、第1グリッパ装置と第2グリッパ装置とのクランプ力の調節を同時に行うことができるため、調整作業時間を著しく短縮することができる。
この材料送り装置は、第1固定グリッパと第2固定グリッパとを支持するために必要な部材である一対の軸の両端付近に偏心フランジを装着するとともに、それら偏心フランジを同期して回転させる同期回転装置を設けただけのものになっている。このように、もともと他の目的のために必要な部材である一対の軸を、クランプ力の調節をするための機構の一部として利用し、それに若干の要素を付加したにすぎない構成であるために、グリッパ装置の大型化を招くようなことがない。したがって、慣性負荷を増大させることがなく、高速運転にも十分対応できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1に示したように、この材料送り装置1は、第1固定グリッパ2と第1可動グリッパ3とを有して材料のクランプ(把持)及びアンクランプ(解放)を行なう第1グリッパ装置4と、第2固定グリッパ5と第1可動グリッパ6とを有して材料のクランプ及びアンクランプを行なう第2グリッパ装置7とを備え、例えばプレス装置等の作業機械に対して間欠的な送り動作により材料を供給するものである。装置各部の具体的構成は後に説明するとして、まず、この材料送り装置1の基本的な動作を図10を参照して説明する。
【0013】
材料送り装置1は、図10(A)に示すように、まず、(1)第1グリッパ装置4が材料8をクランプし、(2)第2グリッパ装置7が材料8をアンクランプする。続いて同図(B)に示すように、(3)第1グリッパ装置4が材料8の送り方向(図中右方)へ移動し、これにより第1固定グリッパ2と第1可動グリッパ3にクランプされた材料8がプレス装置9に送られる。次に、(4)同図(C)に示すように、第2グリッパ装置7が材料8をクランプした後、(5)第1グリッパ装置4が材料8をアンクランプする。その後、(6)同図(D)に示すように、第1グリッパ装置4が戻り方向(図中左方)へ移動し、元位置に復帰する。
【0014】
これら(1)〜(6)の一連の動作を繰返すことによりプレス装置9(金型10)に対して材料8を間欠的に供給することが出来る。なお、第1グリッパ装置4は、材料8の移送方向に関し往復運動可能に配設した摺動ブロック11(図10では図示せず)を有しており、この摺動ブロック11を移動させることにより第1グリッパ装置4の往復動作(送りおよび戻り)が行なわれる。
【0015】
次に、装置各部の具体的構成および動作を説明する。
この材料送り装置1は、第1グリッパ装置4、第2グリッパ装置7に前述した所定の動作を行なわせるため、図1及び図8から判るように入力軸30に順に固定した3個のカム(第1カム12、第2カム13および第3カム14)を有するカム装置を備える。入力軸30は、軸受部材15,15aを介して装置のハウジング16に装着してあり、一方向へ連続的に回転駆動される。例えばプレス装置のクランク軸から所定のタイミングで入力軸30に回転が伝達され、本装置1がプレス装置と同期運転される。
【0016】
第1カム12は、テーパ状のリブを周面に形成してあり、このテーパリブの両側面をカム面としたローラギアカムになっている。第2カム13および第3カム14は、各可動グリッパ3,6の材料クランプ部を各固定グリッパ2,5の材料クランプ部に接近させたクランプ位置と可動グリッパ3,6の材料クランプ部を固定グリッパ2,5の材料クランプ部から離したアンクランプ位置との間で可動グリッパ3,6を移動させるよう周面を所定形状のカム面とした板カムとして構成してある。
【0017】
なお、このように3個の別々のカム12,13,14により、材料8の送りに必要な動作(第1グリッパ装置4の往復動作、第1グリッパ装置4のクランプ・アンクランプ動作、および第2グリッパ装置7のクランプ・アンクランプ動作)を行なわせる構成としたのは、これら各部(各動作)のタイミング設計を容易に行なえるようにするためである。
【0018】
第1グリッパ装置4は、摺動ブロック11を備えている。この摺動ブロック11は、材料移送路に沿って配列された一対の軸28,29に往復摺動可能に支持されていて、材料8の移送路に沿って往復摺動可能になっている。また、図3及び7に特に明瞭に示したように、第1可動グリッパ3は摺動ブロック11に摺動可能に保持されていて、第1可動グリッパ3の材料クランプ部3aが第1固定グリッパ2の材料クランプ部2aに対向している。
【0019】
図6及び9に示したように、本実施形態の材料送り装置1は、第1カム12と第1グリッパ装置4とを作動的に連結する手段(第1グリッパ摺動装置)として、第1カム12の回転に伴い揺動する揺動アーム17と、揺動アーム17と摺動ブロック11とを作動的に連結して揺動アーム17の揺動を摺動ブロック11の材料移送路に沿う直線運動に変換する連結手段(後記するスライドコマ21、調整コマ25等)とを有する。
揺動アーム17は、図9に示したフランジ18および軸受部材19を介してハウジング16に対し回動可能に設置されたターレット20に取付けてある。このターレット20は、第1カム12のカム面と係合するカムフォロワ20aを有する。これらのカムフォロワ20aは、第1カム12の回転に伴い当該カムのカム面を転動し、図6(A),(B)に示すようにターレット20を回動させ、これに固定してある揺動アーム17を揺動させる。
【0020】
揺動アーム17は、外端に支持板24aを有するアーム本体24を備えている。アーム本体24には長手方向へ延びて上方へ開いた溝24aが形成され、その溝24aに調整コマ25が摺動可能に嵌合している。調整コマ25の上部にはスライドコマ21がピン26を介して回転可能に取付けられている。摺動ブロック11の底面には、板材移送方向と直交する方向へ延びかつ下方へ開いた溝11aが形成されており、その溝11aにスライドコマ21が摺動可能に嵌合している。
スライドコマ21は、調整コマ25と一体に、揺動アーム17の長さ方向に摺動させることが可能であり、揺動アーム17の回動中心17aからの距離を変えることができるようにしてある。このようにスライドコマ21の位置を変えることにより、揺動アーム17の揺動角に対する摺動ブロック11の移動量を変更可能とし、材料8の送り量を調整できるようにしている。
【0021】
そのスライドコマ21の摺動機構は、外端に送り量調整つまみ22を有する雄ネジ部材23を調整コマ25と螺合させることにより構成している。調整つまみ22は、外部からの回動操作を可能にするように、ハウジング11の外部に露出している。調整つまみ22を回せば、調整コマ25は揺動アーム17の長さ方向に移動し、それと一体にスライドコマ21をずらすことが可能である。
【0022】
例えば、スライドコマ21を揺動アーム17の先端方向へずらし、揺動アーム17の回動中心17aから離せば、摺動ブロック11の移動距離を大きくして材料8の送り量を増大させることが出来る。逆に、スライドコマ21を揺動アーム17の回動中心17aに近づければ、摺動ブロック11の移動距離を小さくして材料8の送り量を減少させることが可能となる。なお、図9において、16aは、ハウジング16に設けられて摺動ブロック11に摺接するスライド部材を示している。
【0023】
第2カム13と第1可動グリッパ3とを作動的に連結する手段(第1グリッパ作動装置)は、図3,4及び7に示すように、第2カム13の回転に伴い支軸38の回りに揺動して作動体27を上下動させる第1リフトアーム31を備える。図8に示したように、支軸38はハウジング16に固定され、第1リフトアーム31が軸受40a,40bを介して支軸38上に装着されている。作動体27の下端と第1リフトアーム31の先端(図4の右端)にはそれぞれカムフォロワ32,33が設けられている。また、第1リフトアーム31の上面及びカムフォロワ33を、それぞれカムフォロワ32及び第2カム13に確実に接触させるように、弾性部材34が第1リフトアーム31を付勢している。
【0024】
作動体27は、摺動ブロック11に対して材料移送方向の下流側位置において軸28,29に嵌合する固定ブロック35に保持されている。軸29は、径方向外方へ突出する作動片29aを有し、作動体27が半月コマ36a,36bを介して作動片29aに係合している。半月コマ36a,36bは、作動片29a及び作動体27と摺動可能に接触するように、作動片29aと作動体27との間に組み込まれている。
【0025】
既述のように、軸28,29には摺動ブロック11が摺動可能に嵌合し、また、摺動ブロック11は第1可動グリッパ3を保持している。図7に示されているように、作動片29aは軸29に沿っての所定長さに亘って延びており、第1可動グリッパ3が、半月コマ36a,36bと同様の半月コマ37a,37bを介して作動片29aに係合している。
【0026】
第1グリッパ作動装置は上記した構成のものであり、入力軸30と一体に第2カム13が回転すると、第1リフトアーム31が支軸38の回りに揺動し、それに応じて作動体27が上下に変位する。このように作動体27が変位するときには、軸29が固定ブロック35に対して回動し、それに伴い、作動片29aが上下に移動する。
このようにして作動片29aが上下に移動すると、半月コマ37a,37bを介して作動片29aに係合する第1可動グリッパ3が上下に移動する。したがって、第1可動グリッパ3の材料クランプ部3aは第1固定グリッパ2の材料クランプ部2aに対して離接する方向へ変位し、材料のクランプ及びアンクランプ動作を行うものである。
なお、上記したとおり軸29は固定ブロック35に対して回動するために、図2に示したように、軸29の両端は軸受部材74a,74bを介してハウジング16の壁部に支持されている。
【0027】
第3カム14と第2可動グリッパ6とを作動的に連結する手段(第2グリッパ作動装置)は、図5及び7に示すように、第3カム14の回転に伴い支軸38の回りに揺動して第2可動グリッパ6を上下動させる第2リフトアーム41を備える。第2可動グリッパ6の下端と第2リフトアーム41の先端(図5の右端)にはそれぞれカムフォロワ42,43が設けられている。また、第2リフトアーム41の上面及びカムフォロワ43を、それぞれカムフォロワ42及び第3カム14に確実に接触させるように、弾性部材44が第2リフトアーム41を付勢している。
第2固定グリッパ5は、固定ブロック35に対して材料移送方向の下流側位置において軸28,29に嵌合する調整ブロック45を有しており、第2可動グリッパ6は調整ブロック45に上下摺動可能に保持されている。
【0028】
第2グリッパ作動装置は上記した構成のものであり、入力軸30と一体に第3カム14が回転すると、第2リフトアーム41が支軸38の回りに揺動し、それに応じて第2可動グリッパ6が上下に変位する。したがって、第2可動グリッパ6の材料クランプ部6aは第2固定グリッパ5の材料クランプ部5aに対して離接する方向へ変位し、材料のクランプ及びアンクランプ動作を行う。
【0029】
上記したとおり、第1グリッパ装置4は、第1グリッパ摺動装置の作動によって、材料移送路に沿って移動可能である。また、第1及び第2グリッパ装置4及び7は、それぞれ第1及び2グリッパ作動装置の作動によって、材料のクランプ及びアンクランプ動作を行うようになっている。そして、第1グリッパ摺動装置と、第1及び2グリッパ作動装置との作動タイミングは、第1、第2及び第3カム12,13及び14のカム面の形状を適切に定めることにより適切に設定することができる。
なお、図示実施形態においては、材料移送路に沿う移動を行わない第2グリッパ装置7が第1グリッパ装置4に対して材料移送方向の下流側の位置に配列されているが、第2グリッパ装置7を第1グリッパ装置4の上流側に配列することも、勿論可能である。
【0030】
次に、第1固定グリッパ2と第1可動グリッパ3との間隔、及び第2固定グリッパ5と第2可動グリッパ6との間隔を材料の厚みに合わせて調整するための構成について説明する。
特に図1,2,11及び12に明瞭に示したように、前記一対の軸28,29の両端付近には偏心フランジ50,51,52及び53が設けられている。各偏心フランジ50,51,52及び53は、各軸28,29に回転可能に嵌合する内周面とハウジング16の壁部に回転可能に嵌合する外周面とを有していて、軸28,29を支持している。各偏心フランジ50,51,52及び53の内径寸法は同一であり、それらの外径寸法も同一である。また、各偏心フランジ50,51,52及び53の偏心量、即ち外周面の円周の中心Oと内周面の円周の中心O’との間の距離X、は同一になっていて、各偏心フランジ50,51,52及び53が、各軸28,29に対して同一方向へ偏心して装着されている。即ち、図11において、偏心フランジ50は、中心O’から中心Oまで左方へ距離Xだけ偏心しているが、偏心フランジ51も、中心O’から中心Oまで左方へ距離Xだけ偏心している。偏心フランジ52,53の偏心方向も偏心フランジ50,51と同じである。
なお、本実施形態においては、4つの偏心フランジの内外径寸法が同一になっているが、各偏心フランジ50,51,52及び53は、偏心量が同一になっていて、各軸28,29に対して同一方向へ偏心して装着されていることが必要であるが、それらの内外径寸法は必ずしも同一でなくてもよい。
【0031】
また、本材料送り装置には、各偏心フランジ50,51,52及び53をハウジング16及び軸28,29に対して同期して回転させるための同期回転装置が設けられている。
即ち、各偏心フランジ50,51,52,53の外周にはギヤ54,55,56,57が形成されている。軸28及び軸29の一端(図2の右端)付近に位置するギヤ54及び55には、これらギヤを連動するための中間ギヤ58が係合し、また、軸28及び軸29の他端(図2の左端)付近に位置するギヤ56及び57には、これらギヤを連動するための中間ギヤ59が係合している。中間ギヤ58,59は、ハウジング16の壁部に回転可能に装着されている。
【0032】
調整軸60は、固定ブロック35を貫通して軸28,29と平行に延び、両端付近が、それぞれ軸受部材61,62を介してハウジング16の壁部に回転可能に支持されている。また、調整軸60の両端付近には、軸受部材61,62に隣接してギヤ63及び64が嵌着されており、これらギヤ63及び64が、それぞれギヤ54及び56に係合している。調整軸60の一端部(図2の右端部)はハウジング16の外部へ突出した回動操作部61aとなっている。
【0033】
図示実施形態の材料送り装置は上記した構成のものであり、同期回転装置の一構成要素である調整軸60を、例えば図11(A)の状態から時計方向へ所定角度回転させれば、ギヤ63,64及びそれに係合するギヤ54,56が反時計方向へ回転し、偏心フランジ50及び52がハウジング16及び軸28に対して反時計方向へ回転する。また、ギヤ54,56と係合する中間ギヤ58,59、及び中間ギヤ58,59と係合する中間ギヤ58,59及びそれに係合するギヤ55,57を介して偏心フランジ51,53がハウジング16及び軸29に対して反時計方向へ回転する。
このようにして偏心フランジ50〜53が回転すると、軸28,29は、上方に変位し、摺動ブロック11及び調整ブロック45を介して第1固定グリッパ2及び第2固定グリッパ5の材料クランプ部が、第1可動グリッパ3及び第2可動グリッパ6の材料クランプ部から離れる方向に変位する。したがって、第1固定グリッパ2及び第2固定グリッパ5の材料クランプ部と、第1可動グリッパ3及び第2可動グリッパ6の材料クランプ部との間の間隙Sは、図11(A)に示されている状態よりも広くなる。
【0034】
図11(A)の状態から調整軸60を上記した方向と逆方向、即ち反時計方向へ所定角度回転させると、偏心フランジ50〜53はハウジング16及び軸28に対して時計方向へ回転し、それに応じて軸28,29は、下方に変位する。したがって、第1固定グリッパ2及び第2固定グリッパ5の材料クランプ部は、第1可動グリッパ3及び第2可動グリッパ6の材料クランプ部に接近する方向に変位し、第1固定グリッパ2及び第2固定グリッパ5の材料クランプ部と、第1可動グリッパ3及び第2可動グリッパ6の材料クランプ部との間の間隙は、図11(B)にS’で示されているように狭くなるのである。
【0035】
以上より明らかなとおり、図示実施形態においては、調整軸60の回転方向及び回転量に応じて第1固定グリッパ2及び第2固定グリッパ5の材料クランプ部を、第1可動グリッパ3及び第2可動グリッパ6の材料クランプ部に対して離接させる方向へ所定距離変位させることができる。したがって、調整軸60を回転させるという極めて簡単な操作によって、第1グリッパ装置4と第2グリッパ装置7によって材料をクランプするときのクランプ力を、材料の厚みに合わせた適切なものに調整することができる。
【0036】
上記した実施形態の同期回転装置は各種のギヤを使用したものであるが、図12に示したように調整軸60Aと、揺動する調整アーム70,71とを使用した構成にすることも可能である。即ち、図12に示した同期回転装置は、調整軸60Aが長手方向に移動可能になっており、調整アーム70,71の一端はそれぞれ偏心フランジ50,51の外周面に嵌着されている。また、調整アーム70,71の他端は、それぞれリンク結合部72,73を介して調整軸60Aに結合されている。
【0037】
この構成においては、調整軸60Aを図12にA,Bで示したように長手方向に移動させると、調整アーム70,71がA,Bで示したように揺動して、偏心フランジ50,51をA,Bで示したように回転させることができる。
なお、図12には2つの偏心フランジ50,51を回転させる構成しか示されていないが、偏心フランジ52,53についても調整軸60A及び調整アーム70,71と同様の調整軸及び調整アームを設け、適宜の機構を採用して2つの調整軸を同時に長手方向に移動させるようにすることにより、4つの偏心フランジ50〜53を同期して回転させて、軸28,29を上下に変位させることができるものである。
なお、本明細書において、材料の「厚み」とは、例えば材料が板材の場合には「板厚」の意味であり、また、例えば材料が断面円形の線材の場合には「線径」の意味である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の材料送り装置の全体構成を示す概略斜視図である。
【図2】前記材料送り装置の部分断面上面図である。
【図3】図2を矢印III−III方向に見た断面説明図である。
【図4】図2を矢印IV−IV方向に見た断面説明図である。
【図5】図2を矢印V−V方向に見た断面説明図である。
【図6】前記材料送り装置の第1グリッパ摺動装置を示す図であり、(A)は送り前、(B)は送り後の状態をそれぞれ示す。
【図7】前記材料送り装置の第1グリッパ装置、第2グリッパ装置及びそれらを作動させる装置の組立て状態を示す斜視図である。
【図8】前記材料送り装置を駆動するカム装置を示す部分断面説明図である。
【図9】前記カム装置の第1カムと第1グリッパ装置との関連構成を示す部分断面説明図である。
【図10】(A),(B),(C),(D)は、前記送り装置の送り動作を示す概略図である。
【図11】前記送り装置が備える偏心フランジ及び偏心フランジを同期して回転させる同期回転装置と、第1及び第2グリッパ装置との作動関係を示す断面説明図であり、(A)は偏心フランジの回転に応じて固定グリッパを所定量上昇させた状態、(B)は偏心フランジの回転に応じて固定グリッパを所定量下降させた状態を示す。
【図12】同期回転装置の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 材料送り装置
2 第1固定グリッパ
3 第1可動グリッパ
4 第1グリッパ装置
5 第2固定グリッパ
6 第2可動グリッパ
7 第2グリッパ装置
12 第1カム
13 第2カム
14 第3カム
17 揺動アーム
28,29 軸
30 入力軸
31 第1リフトアーム
41 第2リフトアーム
45 調整ブロック
50〜53 偏心フランジ
54〜57 ギヤ
60 調整軸
63,64 ギヤ

Claims (2)

  1. 第1固定グリッパと第1可動グリッパとにより材料のクランプ及びアンクランプを行なうよう構成されるとともに、第1固定グリッパが材料移送路に沿って配列された一対の軸に往復摺動可能に支持されている第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側又は上流側の位置に配列され、第2固定グリッパと第2可動グリッパとにより材料のクランプ及びアンクランプを行なうよう構成されるとともに、第2固定グリッパが前記一対の軸に支持されている第2グリッパ装置とを備え、前記第1可動グリッパ及び第2可動グリッパの移動と第1グリッパ装置の往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じるようになっている材料送り装置において、
    第1固定グリッパが、前記一対の軸に摺動可能に嵌装されて第1可動グリッパを保持する摺動ブロックを有するとともに、第2固定グリッパが、前記一対の軸に嵌装されて第2可動グリッパを保持する調整ブロックを有しており、また、
    一方向へ連続的に回転駆動される入力軸に固定された第2及び第3カムを有するカム装置と、第2カムと第1可動グリッパとを作動的に連結し、第2カムの回転に応じて第1可動グリッパを摺動ブロック内で摺動させて、第1可動グリッパの材料クランプ部を第1固定グリッパの材料クランプ部に対して離接する方向へ変位させる第1グリッパ作動装置と、第3カムと第2可動グリッパとを作動的に連結し、第3カムの回転に応じて第2可動グリッパを調整ブロック内で摺動させて、第2可動グリッパの材料クランプ部を第2固定グリッパの材料クランプ部に対して離接する方向へ変位させる第2グリッパ作動装置とを備えており、さらに、
    前記各軸の両端付近に位置して各軸を支持する偏心フランジを備え、各偏心フランジが、各軸に回転可能に嵌合する内周面と材料送り装置のハウジングの壁部に回転可能に嵌合する外周面とを有しており、また、各偏心フランジは、偏心量が同一になっていて、各軸に対して同一方向へ偏心して装着されており、さらに、各偏心フランジを前記ハウジング及び各軸に対して同期して回転させることによって第1固定グリッパ及び第2固定グリッパの材料クランプ部を第1可動グリッパ及び第2可動グリッパの材料クランプ部に対して離接する方向へ変位させるための同期回転装置が設けられていることを特徴とする材料送り装置。
  2. 前記カム装置が前記入力軸に固定された第1カムを有し、また、第1カムの回転に応じて揺動する揺動アームと、揺動アームと摺動ブロックとを作動的に連結して揺動アームの揺動を摺動ブロックの材料移送路に沿う直線運動に変換する連結手段とを有する第1グリッパ摺動装置とが設けられている請求項1に記載の材料送り装置。
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