JP4475006B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインの伝動装置の分野に属する
従来、ギヤ配列により上手側から下手側へ動力の変速伝達を行う走行用ミッションケースにおいて、上手側の副変速部と下手側の差動ギヤ装置との間に設けた操向軸に主ギヤと副ギヤとからなる二連の伝動ギヤを軸止し、この伝動ギヤの内周部に設けたギヤクラッチに対し動力断続手段としてのサイドクラッチのギヤクラッチを噛合して動力の断続を行わせると共に、該伝動ギヤの主ギヤと副ギヤから各々直進伝動系と旋回伝動系に連動し、該両伝動系の作動により副変速部からの変速動力を差動ギヤ装置の駆動ギヤへ噛合連動させると同時に、該サイドクラッチからも直進時の動力として差動ギヤ装置の出力ギヤへ直接に噛合連動させるギヤ連動機構が出願されている。(例えば、特許文献1参照)
特願2003ー195106号
しかし、従来では、走行用ミッションケースにおいて副変速部から差動ギヤ装置へ動力を伝達する際に、直進伝動系と旋回伝動系へ各別に伝達するため操向軸に軸止した伝動ギヤを主ギヤと副ギヤの二連構成とする必要があるが、この二連伝動ギヤではギヤ幅が広くなり、結果的にミッションケースも幅広となり不都合を生じることから、該伝動ギヤの内周部にギヤクラッチを設けると共にサイドクラッチにもギヤクラッチを設けて噛合断続可能に構成している。
このような構成により、該二連伝動ギヤの操向軸への軸止部分の幅が狭く且つ内周面が加工上ギヤクラッチとなり軸着面積が少ないため軸への固定が不安定になると共に、該二連伝動ギヤとサイドクラッチの噛合断続クラッチをギヤクラッチとしていることによる噛合の円滑性を欠くという不具合を生じ易いものであった。
このため、上記の如き、軸への固定の不安定や噛合の円滑性を欠く不具合等の改善を行う。
請求項1の発明は、車台(4)の下部に設けた走行装置(6)と、車台(4)上に設けた脱穀装置(10)と、脱穀装置(10)の前方に設けた刈取装置(16)と、刈取装置(16)の一側に設けた操作装置(18)と、操作席(19)の下方に搭載したエンジン(20)によって車体(22)を構成するコンバインにおいて、走行装置(6)のミッションケース(1)内の動力伝達経路に設けた操向軸(39)の中央部に軸止する二連の操向センタギヤ(2)を、内径側の左右両面にクラッチ爪(2c)を設けた主ギヤ(2a)と、該主ギヤ(2a)に設けた左右のクラッチ爪(2c)のうちの左右一方側のクラッチ爪(2c)の取付ベースの外周部(z1)に嵌入させて固定した副ギヤ(2b)とから構成し、該操向センタギヤ(2)の左右両側に左右のサイドクラッチ(3)を形成する左右のクラッチギヤ(3b)を左右摺動可能に遊転状態に操向軸(39)に軸承し、前記主ギヤ(2a)とクラッチ軸(40)に遊転状態に軸承する長円筒部材(41)の一端部に軸止した直進ギヤ(42)とを噛合連動させると共に、該長円筒部材(41)の他端部に直進用クラッチ(43)を設け、前記副ギヤ(2b)と、前記長円筒部材(41)の外周に重ねて遊転状態に軸承する短円筒部材(44)の一端部に軸止した旋回ギヤ(45)とを噛合連動させ、該短円筒部材(44)の他端部に旋回用クラッチ(46)を設け、該直進用クラッチ(43)と旋回用クラッチ(46)との間に、直進用クラッチ(43)を接続方向へ常時押圧する押圧バネ(47)を設け、前記クラッチ軸(40)の端部に設けた旋回駆動ギヤ(49)と、差動ギヤ装置(B)のデフケース(51)に備えたデフケースギヤ(52)とを噛み合わせ、前記差動ギヤ装置(B)の左右のデフ出力ギヤ(54)と左右の中間車軸(55)に設けた左右の中間従動ギヤ(56)とを噛み合わせ、該左右の中間従動ギヤ(56)に前記左右のクラッチギヤ(3b)を夫々噛み合わせ、前記左右の中間従動ギヤ(56)に隣接して中間車軸(55)に設けた中間駆動ギヤ(57)と左右の車軸(58)の端部に設けた車軸ギヤ(59)とを夫々噛み合わせて構成し、車体(22)の操向及び旋回作用を左右側への傾倒操作によって実行させる旋回操作具としてのパワステレバー(61)を操作装置(18)の一側に設けると共に、パワステレバー(61)の傾倒操作位置を検出するパワステポジションセンサ(61a)を設け、前記左右のクラッチギヤ(3b)の回転数をそれぞれ検出する左右の回転センサ(68)を設け、パワステレバー(61)を左右何れかに操作した場合、回転数減少を検出した側の回転センサ(68)をパワステレバー(61)が操作された側の回転センサ(68)としてコントローラに記憶させる構成としたことを特徴とするコンバインの構成とする。
請求項1の発明では、走行装置(6)のミッションケース(1)内の動力伝達経路に設けた操向軸(39)の中央部に軸止する二連の操向センタギヤ(2)を、内径側の左右両面にクラッチ爪(2c)を設けた主ギヤ(2a)と、該主ギヤ(2a)に設けた左右のクラッチ爪(2c)のうちの左右一方側のクラッチ爪(2c)の取付ベースの外周部(z1)に嵌入させて固定した副ギヤ(2b)とから構成し、該操向センタギヤ(2)の左右両側に左右のサイドクラッチ(3)を形成する左右のクラッチギヤ(3b)を左右摺動可能に遊転状態に操向軸(39)に軸承し、前記主ギヤ(2a)とクラッチ軸(40)に遊転状態に軸承する長円筒部材(41)の一端部に軸止した直進ギヤ(42)とを噛合連動させると共に、該長円筒部材(41)の他端部に直進用クラッチ(43)を設け、前記副ギヤ(2b)と、前記長円筒部材(41)の外周に重ねて遊転状態に軸承する短円筒部材(44)の一端部に軸止した旋回ギヤ(45)とを噛合連動させ、該短円筒部材(44)の他端部に旋回用クラッチ(46)を設け、該直進用クラッチ(43)と旋回用クラッチ(46)との間に、直進用クラッチ(43)を接続方向へ常時押圧する押圧バネ(47)を設け、前記クラッチ軸(40)の端部に設けた旋回駆動ギヤ(49)と、差動ギヤ装置(B)のデフケース(51)に備えたデフケースギヤ(52)とを噛み合わせ、前記差動ギヤ装置(B)の左右のデフ出力ギヤ(54)と左右の中間車軸(55)に設けた左右の中間従動ギヤ(56)とを噛み合わせ、該左右の中間従動ギヤ(56)に前記左右のクラッチギヤ(3b)を夫々噛み合わせ、前記左右の中間従動ギヤ(56)に隣接して中間車軸(55)に設けた中間駆動ギヤ(57)と左右の車軸(58)の端部に設けた車軸ギヤ(59)とを夫々噛み合わせて構成し、車体(22)の操向及び旋回作用を左右側への傾倒操作によって実行させる旋回操作具としてのパワステレバー(61)を操作装置(18)の一側に設けると共に、パワステレバー(61)の傾倒操作位置を検出するパワステポジションセンサ(61a)を設け、前記左右のクラッチギヤ(3b)の回転数をそれぞれ検出する左右の回転センサ(68)を設け、パワステレバー(61)を左右何れかに操作した場合、回転数減少を検出した側の回転センサ(68)をパワステレバー(61)が操作された側の回転センサ(68)としてコントローラに記憶させる構成としたことで、ギヤ配列により上手側から下手側へ動力の変速伝達を行う動力伝達経路において、この伝達経路の適宜位置に配置した伝動ギヤの動力を動力断続手段によって断続させる際に、この動力断続手段による断続位置を該伝動ギヤの内部に入り込んだ状態で配置させることにより、該伝動ギヤのギヤ幅を圧縮して動力伝達経路をコンパクトに構成することができる。
また、操向センタギヤの主ギヤ2aのクラッチ爪2c外周部に副ギヤ2bを支持させることにより、該主ギヤ2aのクラッチ爪2cに対し該サイドクラッチのクラッチ爪3aを該副ギヤ2bの内部に入り込んで噛合断続可能とすることにより、該操向センタギヤとサイドクラッチとの噛合作用幅を該副ギヤ2bのギヤ幅分だけ圧縮することができるから、該操向センタギヤのギヤ幅が広いためミッションケースが幅広となる不都合を生じることなくコンパクトに構成できると共に、該操向センタギヤの軸止部内周面も平滑で且つ面積も広く軸に対し強固な止着が可能となり、該クラッチ爪2cとクラッチ爪3aとによる円滑な噛合断続を行わせることができる。
また、市場等において左右側の回転センサ68を誤組みしたときは、左右のサイドクラッチ3の回転数を入れ違って検出し、該レバー61の操作方向とは逆の制御を行うといった不具合を防止することができる
走行用ミッションケース1において、副変速部Aからの動力を連動する操向センタギヤ2の主ギヤ2aに設けたクラッチ爪2cの外周部に副ギヤ2bを支持させることにより、該クラッチ爪2cとサイドクラッチ3のクラッチ爪3aとを該副ギヤ2bの内部に入り込んだ状態で噛合させることができる。
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1はコンバインの全体構成を示すもので、車台4の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ5を張設した走行装置6を配設すると共に、該車台4上に、フィードチェン7に挟持して搬送供給される穀稈を脱穀処理した穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒貯留タンク8と、この貯留タンク8に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ9を備えた脱穀装置10を載置配設し、この脱穀装置10の後端部に排藁処理装置11を装架して構成させる。
該脱穀装置10の前方に、前端側から未刈穀稈を分草する分草体12と、分草した穀稈を引き起こす引起部13と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部14と、刈り取った穀稈を掻き込むと共に搬送途上において扱深さを調節して該フィードチェン7へ引き継ぎを行う供給調節搬送部15等を有する刈取装置16を、刈取昇降シリンダ17により土壌面に対して昇降自在なるよう該車台4の前端部へ懸架配設して構成させる。
該刈取装置16の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置18と、操作のための操作席19を設け、この操作席19の下方側にエンジン20を搭載し、後方側に前記穀粒貯留タンク8を配置すると共に、該操作装置18と操作席19を覆うキャビン21を設け、これら走行装置6,脱穀装置10,刈取装置16,操作装置18,エンジン20,キャビン21等によってコンバインの車体22を構成させる。
該走行装置6は車台4の前部側に走行用ミッションケース1を装架しており、このミッションケース1のギヤ連動機構は、図2に示す如く、該ケース1の上部側に該エンジン20によって駆動される油圧式無段変速装置23を連動可能に接続し、この無段変速装置23の出力側へ第1軸としての入力軸24を連動連結して構成させる。
該入力軸24に軸止した入力ギヤ25から、第2軸としての入力中間軸26に軸止した入力中間ギヤ27を介して、第3軸としての変速駆動軸28の一端部に軸止した入力駆動ギヤ29に噛合連動させると共に、同軸28にスプライン等により三連の変速駆動ギヤ30を摺動並びに軸回転可能に構成させる。
該変速駆動ギヤ30に設けるシフター溝に嵌入した副変速シフター31を、シフターステー32の三段クリックストップにより左右摺動させて変速駆動ギヤ30を高速,中速,低速の各位置に位置決め可能に支承して構成させる。なお、該変速駆動軸28の適宜位置に、前記刈取装置16へ送信する回転センサとしての刈取センサギヤ33を軸止して構成させる。
該変速駆動軸28に摺動する変速駆動ギヤ30と、第4軸としての変速伝動軸34に軸止する高速駆動ギヤ35,中速駆動ギヤ36,低速駆動ギヤ37とを各々噛合連動させることによって高速,中速,低速に変速する副変速部Aを形成させると共に、該変速伝動軸34の中速駆動ギヤ36と低速駆動ギヤ37との間に変速伝動ギヤ38を軸止して構成させる。
該変速伝動軸34の変速伝動ギヤ38と、第5軸としての操向軸39のセンターに軸止する二連の操向センタギヤ2の主ギヤ2aとを噛合連動させるが、この操向センタギヤ2は、図3に示す如く、内径側の左右両面にクラッチ爪2cを設けた主ギヤ2aの一方側のクラッチ爪2cとその取付ベースの外周部zに副ギヤ2bの内周部zを嵌入固着させると共に、該操向センタギヤ2の両側に各々左右のサイドクラッチ3を左右摺動可能に遊転軸承して構成させる。
該左右のサイドクラッチ3は、各々該操向センタギヤ2側に設けたクラッチ爪3aを、クラッチギヤ3bの外端部に設けたシフタ溝3cに嵌入した左右のクラッチシフタ(図示なし)の作用により、該操向センタギヤ2のクラッチ爪2cに各々噛合接続して入・切させ、この切りにより操向及び旋回作用を行わせることができると共に、左右のサイドクラッチ3の接続復帰を補助する左右のリターンスプリング(図示なし)を各々外端部に内装して構成させる。
なお、該左右のサイドクラッチ3のクラッチ爪3aはその取付けベース3dと一体構成としていることにより、該クラッチ爪3aの爪部剪断力に対し取付けベース3dの面積確保が容易となり強度も向上するから小型化が可能となって、該操向センタギヤ2のクラッチ爪2cとの噛合接続による入・切の際に爪部での弾かれが少なく接続が容易となるため性能向上が可能である。
前記操向センタギヤ2の主ギヤ2aと、第6軸としてのクラッチ軸40に遊転軸承する長円筒メタル41の一端部に軸止した直進ギヤ42とを噛合連動させると共に、この長円筒メタル41の他端部に連動クラッチとしての直進用クラッチ43を固定して構成させる。
該操向センタギヤ2の副ギヤ2bと、該長円筒メタル41の外周に重設して遊転軸承させる短円筒メタル44の一端部に軸止した旋回ギヤ45とを噛合連動させると共に、この短円筒メタル44の他端部に連動クラッチとしての旋回用クラッチ46を固定して構成させる。
該直進用クラッチ43と旋回用クラッチ46との間に、直進用クラッチ43を常時作動可能に押圧する押圧バネ47を配設し、該両クラッチ43,46の外枠リング48をクラッチ軸40の一方の軸端部に軸止して構成させる。
該クラッチ軸40の他方の軸端部に軸止した旋回駆動ギヤ49と、差動ギヤ装置Bにおいてデファレンシャルギヤ50を内装したデフケース51を回転駆動するデフケースギヤ52とを噛合連動させ、左右方向のデファレンシャルギヤ50を、第7軸としてのデフ支軸53に遊転軸承して構成させる。
該左右方向のデファレンシャルギヤ50のボス部に各々設けた左右のデフ出力ギヤ54と、第8軸としての左右の中間車軸55に各々軸止した中間従動ギヤ56とを噛合連動させると同時に、この左右の中間従動ギヤ56に前記左右のサイドクラッチ3のクラッチギヤ3bを各々噛合連動して構成させる。
該中間車軸55の中間従動ギヤ56に隣接して各々軸止した中間駆動ギヤ57と、第9軸としての左右の車軸58の一端部に軸止した車軸ギヤ59とを各々噛合連動させると共に、該車軸58の外部他端部に前記走行クローラ5を駆動する左右の走行スプロケット60を各々軸止して構成させる。
車体22の操向及び旋回作用を左右側への傾倒操作によって実行させる旋回操作具としてのパワステレバー61を前記操作装置18の一側に配設すると共に、このパワステレバー61の傾倒操作位置を検出するパワステポジションセンサ61aを検出可能位置に係合配置して構成させる。
エンジン20からの動力を、油圧式無段変速装置23による主変速動力を入力軸24に入力連動し、この入力軸24の入力ギヤ25から入力中間軸26の入力中間ギヤ27を経て変速駆動軸28の入力駆動ギヤ29に連動し、この変速駆動軸28の連動によって三連の変速駆動ギヤ30を副変速シフター31により摺動させ、高速駆動ギヤ35,中速駆動ギヤ36,低速駆動ギヤ37に各々連動させることにより高・中・低速による副変速駆動を行わせる。
この副変速駆動による動力によって車体22を直進させるときは、変速伝動軸34の変速伝動ギヤ38から操向軸39の操向センタギヤ2の主ギヤ2aに連動し、この主ギヤ2a両面のクラッチ爪2cに左右のサイドクラッチ3のクラッチ爪3aを同時に噛合接続させることにより、該左右のサイドクラッチ3のクラッチギヤ3bから左右の中間従動ギヤ56へ各々噛合連動し、左右の走行スプロケット62を同一回転により駆動し直進走行させる。
一方、該操向軸39の操向センタギヤ2の主ギヤ2aから長円筒メタル41の直進ギヤ42に連動し、この直進ギヤ42から長円筒メタル41を介して押圧バネ47によって常時入りとしている直進用クラッチ43の作用によりクラッチ軸40を駆動させる。
このクラッチ軸40の駆動により旋回駆動ギヤ49から差動ギヤ装置Bにおけるデフケース51のデフケースギヤ52に連動すると共に、このデフケースギヤ52からデファレンシャルギヤ50の作用により差動連動される左右のデフ出力ギヤ54を、前記左右の中間従動ギヤ56の回転に対し各々同速回転となるよう組合せを行い直進走行可能に連動させる。この連動により該サイドクラッチ3の入・切によるショックを緩和することができる。
次に、車体22を旋回させるときは、該操向軸39の操向センタギヤ2の副ギヤ2bから短円筒メタル44の旋回ギヤ45へ連動し、この旋回ギヤ45から短円筒メタル44を介して旋回用クラッチ46を旋回作用電磁弁(図示なし)により油圧作用させ、該押圧バネ47の押圧を解除して直進用クラッチ43を切ると同時に旋回用クラッチ46の入りにより該クラッチ軸40を駆動させる。
このクラッチ軸40の駆動により旋回駆動ギヤ49から差動ギヤ装置Bにおけるデフケース51のデフケースギヤ52に連動すると共に、このデフケースギヤ52からデファレンシャルギヤ50の作用により差動連動される左右のデフ出力ギヤ54を駆動させる。
この駆動により、例えば、左へ旋回するときは、前記パワステレバー61の左への傾動操作により、左のプッシュシリンダ62を作動させて左のサイドクラッチ3を切ると同時に、旋回用クラッチ46の入りを半接続状態から完全接続状態まで変化させることにより、左のデフ出力ギヤ54により左の中間従動ギヤ56から中間駆動ギヤ57を経て左の車軸ギヤ59を、通常回転の右の車軸ギヤ59に対し減速変速させる。
この右の車軸ギヤ59に対する左の車軸ギヤ59の減速変速により、緩やかに減速回転させるマイルド旋回,停止をさせるブレーキ旋回,1/4程度の逆回転をさせるスピン旋回の各旋回モードにより、車体22を停止させることなく無段で連続して円滑な旋回作用を実行させることができる。
なお、直進走行時において、左右のサイドクラッチ3の切りに続いて各旋回モードの前段における操向微調整モードにより、該パワステレバー61の手動操作による左右の舵取りを行う操向作用を実行させることができる。
また、図4の回路図に示す如く、CPUを主体的に配して自動回路の演算制御を行うコントローラ63の入力側に、前記パワステポジションセンサ61a,旋回モード切替スイッチ64,自動方向制御スイッチ65,左右の方向センサ66等を接続すると共に、その出力側に、前記左右のプッシュシリンダ62作動用のプッシュシリンダ電磁弁80とブレーキ・クラッチ圧調整電磁弁67を接続して構成させる。
このような構成により、車体22の走行の際に自動方向制御を行わせるとき、該方向センサ66の検出による方向制御時のブレーキ圧を、図5の線図に示す如く、前記直進用クラッチ43と旋回用クラッチ46が略中立となるようプッシュシリンダ62をブレーキ・クラッチ圧調整電磁弁67による設定圧とすることにより、自動方向制御時のショックが低減されると共に、その追従性についても確保でき条件適応性を向上させることができる。
また、図6に示す如く、該パワステレバー61の操作方向及び傾動操作量をパワステポジションセンサ61aにより検出するもので、前記左右のサイドクラッチ3のクラッチギヤ3bの回転数を検出する左右の回転センサ68(図2参照)を、前記ミッションケース1の検出可能位置に各々配設して構成させる。
このような構成により、図7のフローチャートに示す如く、該パワステレバー61を左右何れかに操作した場合、回転数減少を検出した側の回転センサ68を該レバー61が操作された側の回転センサ68としてコントローラ(図示なし)に記憶させ、以後の制御に使用する。
例えば、該レバー61を左に操作したときは、パワステポジションセンサ61aの値により該レバー61を左に操作したことを認識し、そのときの回転数減少を検出した側の回転センサ68を、左の回転センサ68としてコントローラに記憶させる。コントローラへの記憶はキースイッチをONする毎に行う。
従来では、該サイドクラッチ3のクラッチギヤ3bの回転数は左右の回転センサ68により各々固定的に検出されていたため、例えば、市場等において左右側の回転センサ68を誤組みしたときは、左右のサイドクラッチ3の回転数を入れ違って検出し、該レバー61の操作方向とは逆の制御を行うといった不具合を防止することができる。
また、前記走行装置6として、図8に示す如く、車台4の下部側に多数個の転輪69によって回動自在に保持される左右の走行クローラ5を有し、車台4と左右の走行クローラ5との間において前後傾斜調節を行うための前後調節シリンダ70及びこのシリンダ70の作用状態を検出する前後ストロークセンサ71と、車高調節を行うための左右の車高調節シリンダ72及びこのシリンダ72の作用状態を検出する左右ストロークセンサ73等を各々配設して構成させる。
このような走行装置6を作用させるため、CPUを主体的に配し自動回路の演算制御を行うコントローラ74を設け、図9に示す如く、このコントローラ74の入力側に、前記パワステポジションセンサ61a,左右傾斜センサ75,前後傾斜センサ76,前後ストロークセンサ71,左右ストロークセンサ73等を接続すると共に、その出力側に、前記ブレーキ・クラッチ圧調整電磁弁67,左右のクラッチ電磁弁77,左右の上・下電磁弁78,前後の上・下電磁弁79等を接続して構成させる。
このような構成により、前記パワステレバー61の左右傾動操作により車体22の旋回作用を行うとき、該左右の上・下電磁弁78と左右ストロークセンサ73とにより、左右の車高調節シリンダ72を上昇作用させて車高を高低させるときに車高が高くなるか、又は前後調節シリンダ70を作用させて前後調節量が大きくなるに従って、図10の線図に示す如く、該ブレーキ・クラッチ圧調整電磁弁67の作用によりブレーキ圧が低くなるよう自動的に調節を行う。
このように、車高を高くしたり、又は前後調節量を大きくしたりするときは圃場が湿田状態にあると判断し、旋回作用時におけるブレーキ圧を自動的に低くして前記走行クローラ5のスリップ等による不具合を回避できるよう調節を行い、圃場状態に合致したブレーキ圧を自動的に得ることができるから、圃場条件に対する適応性が向上すると共に、作業者によるブレーキ圧の調整が不要となるため操作性も向上する。
作業機の走行用ミッションケース全般への適応利用が可能。
コンバインにおける全体構成を示す側面図。 走行用ミッションケースのギヤ連動機構による伝動状態を示す正面展開図。 主ギヤのクラッチ爪外周部に副ギヤを嵌入固着した状態を示す拡大正面図。 自動方向制御時のブレーキ圧を設定するための電気回路を示すブロック図。 自動方向制御時のブレーキ圧を略中立とする設定圧の調整状態を示す線図。 パワステレバーとパワステポジションセンサとの組付け状態を示す側面図。 パワステレバー操作の左右方向に対する誤作動防止を示すフローチャート。 走行装置において走行クローラの車体に対する上下昇降機構を示す側面図。 車体に対し走行クローラの昇降作用を行わせる電気回路を示すブロック図。 湿田状態の判断により旋回時のブレーキ圧を低下させる状態を示す線図。
1. ミッションケース
2. 操向センタギヤ
2a.主ギヤ
2b.副ギヤ
2c.クラッチ爪
3 .サイドクラッチ
3a.クラッチ爪
A. 副変速部
B. 差動ギヤ装置

Claims (1)

  1. 車台(4)の下部に設けた走行装置(6)と、車台(4)上に設けた脱穀装置(10)と、脱穀装置(10)の前方に設けた刈取装置(16)と、刈取装置(16)の一側に設けた操作装置(18)と、操作席(19)の下方に搭載したエンジン(20)によって車体(22)を構成するコンバインにおいて、
    走行装置(6)のミッションケース(1)内の動力伝達経路に設けた操向軸(39)の中央部に軸止する二連の操向センタギヤ(2)を、内径側の左右両面にクラッチ爪(2c)を設けた主ギヤ(2a)と、該主ギヤ(2a)に設けた左右のクラッチ爪(2c)のうちの左右一方側のクラッチ爪(2c)の取付ベースの外周部(z1)に嵌入させて固定した副ギヤ(2b)とから構成し、該操向センタギヤ(2)の左右両側に左右のサイドクラッチ(3)を形成する左右のクラッチギヤ(3b)を左右摺動可能に遊転状態に操向軸(39)に軸承し、前記主ギヤ(2a)とクラッチ軸(40)に遊転状態に軸承する長円筒部材(41)の一端部に軸止した直進ギヤ(42)とを噛合連動させると共に、該長円筒部材(41)の他端部に直進用クラッチ(43)を設け、前記副ギヤ(2b)と、前記長円筒部材(41)の外周に重ねて遊転状態に軸承する短円筒部材(44)の一端部に軸止した旋回ギヤ(45)とを噛合連動させ、該短円筒部材(44)の他端部に旋回用クラッチ(46)を設け、該直進用クラッチ(43)と旋回用クラッチ(46)との間に、直進用クラッチ(43)を接続方向へ常時押圧する押圧バネ(47)を設け、前記クラッチ軸(40)の端部に設けた旋回駆動ギヤ(49)と、差動ギヤ装置(B)のデフケース(51)に備えたデフケースギヤ(52)とを噛み合わせ、前記差動ギヤ装置(B)の左右のデフ出力ギヤ(54)と左右の中間車軸(55)に設けた左右の中間従動ギヤ(56)とを噛み合わせ、該左右の中間従動ギヤ(56)に前記左右のクラッチギヤ(3b)を夫々噛み合わせ、前記左右の中間従動ギヤ(56)に隣接して中間車軸(55)に設けた中間駆動ギヤ(57)と左右の車軸(58)の端部に設けた車軸ギヤ(59)とを夫々噛み合わせて構成し、
    車体(22)の操向及び旋回作用を左右側への傾倒操作によって実行させる旋回操作具としてのパワステレバー(61)を操作装置(18)の一側に設けると共に、パワステレバー(61)の傾倒操作位置を検出するパワステポジションセンサ(61a)を設け、
    前記左右のクラッチギヤ(3b)の回転数をそれぞれ検出する左右の回転センサ(68)を設け、パワステレバー(61)を左右何れかに操作した場合、回転数減少を検出した側の回転センサ(68)をパワステレバー(61)が操作された側の回転センサ(68)としてコントローラに記憶させる構成としたことを特徴とするコンバイン
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