JP4464077B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、電子写真方式などによって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、更に詳しくは、電子写真方式などによって像担持体上に現像された可視像(トナー像)を中間転写体を介して好適に記録体へ転写することにより安定した画像形成を行うようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば電子写真方式により像担持体に画像形成する画像形成装置においては、環境変化や経時変動などの影響をなくして画質を安定に保つために、静電潜像生成及び現像工程などにおいて、露光量調整、電位制御などのプロセスコントロールを行っている。
【0003】
また、最近では、図1に示すような中間転写体を用いることにより、像担持体より直接記録体へ転写するのではなく、種々の記録体への転写性が確保できるといった利点から、中間転写体を用いた画像形成装置が多く市場に供給されてきている。このような中間転写体を用いた画像形成装置は、色ずれのないフルカラー画像形成を得ることを目的として提案されている。
【0004】
斯かる画像形成装置について簡単に説明すると、画像形成装置は、所定の周速度をもって矢印方向に駆動される像担持体としての感光体ドラム1を備えており、感光体ドラム1の周りに、一次帯電手段としてのコロナ帯電器2、固定現像装置である黒現像器BKとされる第1の現像手段7、マゼンタ現像器M、イエロー現像器Y、シアン現像器Cを搭載した回転現像装置とされる第2の現像手段8、中間転写体9、クリーニング手段11が配置されている。
【0005】
感光体ドラム1は、先ず、コロナ帯電器2により一様に帯電され、レーザービーム露光装置のような像露光手段5により、所定の色の光像が走査されて、静電潜像形成が行われる。
【0006】
感光体ドラム1上に形成された潜像は、第1及び第2現像手段7、8、のいずれかの現像器にてトナー像へと可視化される。
【0007】
この可視化された感光体ドラム1上のトナー像は、中間転写体9に転写される。即ち、本例では、支持ローラ9a〜9dにより移動自在に担持された中間転写ベルトとされる中間転写体9は、感光体ドラム1と略同一速度で同一方向へ走行するニップ区間で、1次転写手段としての1次転写ローラ15により感光体ドラム1表面へと所定の押圧力をもって当接されており、かつ、1次転写ローラ15にトナーの帯電極性とは逆極性で、あらかじめ一意的に設定された電圧が印加される。これにより、感光体ドラム1上のトナー像は、中間転写体9上に転写される。
【0008】
上記工程を、各色毎に複数回繰り返し、中間転写体9上にフルカラー画像が形成される。中間転写体9に形成されたフルカラー画像は、2次転写手段としての2次転写ローラ10により記録体Pへと一括転写され、記録体Pにフルカラー画像が形成される。
【0009】
従来、上記中間転写体9及び1次転写ローラ15は、その抵抗値を適宣に調整するために、ゴムなどの弾性体中にカ−ボン、金属酸化物などの導電性物質を分散した構成とされる。
【0010】
一般的に、このような材料は、製造時において抵抗値が振れたり、また、周囲の環境変動に伴い、その抵抗値が大きく変動してしまうことが知られている。
【0011】
このような状況にあって、中間転写体9を介して、1次転写ローラ15に印加される1次転写バイアスを従来のように予め一意的に設定された一定電圧制御とした場合において、例えば、低温低湿環境下のように中間転写体9及び1次転写ローラ15の抵抗が高抵抗化する場合には、転写電圧を大きくするような制御を行って環境補正を実施することが一般的に行われている。
【0012】
上記のような転写高圧の最適化を図るために、従来の技術では、環境毎に予め設定された必要電流が得られるように、画像形成直前の前回転区間において、感光体ドラム1上に非画像部電位領域を形成し、この非画像部電位領域が、1次転写ローラ15の対向位置に到達したタイミングで、所定の電流を印加して必要な転写電流が得られるように電流電圧特性を測定した結果をもとに、画像形成中の1次転写高圧を補正するような調整方法が提案されている。特許文献1を参照されたい。
【0013】
【特許文献1】
特開平8−194389号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、1つの像担持体上に複数の現像手段を用いて正規現像方式により画像を形成する方式においては、複数の現像手段毎に、像担持体上の暗部電位(VD)、明部電位(VL)を制御して現像コントラスト電位、非画像部コントラスト電位を調整するようにした場合に、非画像部電位に対して電圧値を調整しても、トナー像が形成される暗部電位(VD)が各色毎に異なるため、非画像部での定電圧値以外に暗部電位(VD)の設定値も考慮した転写電圧の補正制御が必要になり、複雑な制御となっていた。
【0015】
また、本発明者は、像担持体上に、複数の現像手段を用いてフルカラー画像を形成する際、異なる現像方式の現像手段、例えば、磁性非接触現像方式と2成分現像方式の現像手段を同時に用いて画像形成を行う場合、現像時における像担持体に与える影響(かぶり、キャリア付着、周速比を持たせた接触による摩擦など)が異なるため、各現像手段の影響を受けた部位に対して、1次転写高圧電源で同じバイアス値を印加しても流れる電圧電流特性が異なる現象が発生する、といった不具合が存在することを実験で確認した。
【0016】
このような現象に対し、1次転写位置での明部電位(VL)が現像手段の有無によって変化するか否かを調べたが、像担持体上の電位は、特に像担持体に対して現像手段が対向配置されているか否かの当接有無では変化していないことが確認された。
【0017】
また、上記の現像手段の差による像担持体への影響は、現像剤、中間転写体、転写ローラの環境変動による電気的特性の変化の影響も受けることを確認した。
【0018】
そこで、本発明の目的は、現像手段による差、現像手段の切り替え順序による差、また、正規現像でフルカラー画像を形成する場合に現像手段毎に変化する非画像部電位による差、などの複数の電流電圧特性差に対応して、1次転写手段の電流電圧特性を制御して適正な画像形成を行うことのできる画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段により帯電された前記感光体に静電像を形成するため前記感光体を露光する露光手段と、前記感光体に形成された静電像を第1の色のトナーで現像する第1の現像手段と、前記感光体に形成された静電像を第2の色のトナーで現像する第2の現像手段と、前記感光体に形成されたトナー像を転写部で中間転写体へ転写する転写手段と、
非画像形成時に、画像形成時の現像バイアスが印加された前記第1の現像手段及び画像形成時の現像バイアスが印加された前記第2の現像手段の影響を受けてない前記感光体の領域が前記転写部に到達した際に前記転写手段の電流電圧特性を取得する取得部と、
前記取得部で取得した第1の電流電圧特性を用いて求めた前記転写部に第1の転写電流を流すために要する転写電圧と、画像形成時の現像バイアスが印加された前記第1の現像手段と対向した前記感光体の領域が前記転写部に到達した際に、前記第1の転写電流を流したときに前記転写手段に印加した転写電圧の差としての第1の補正量と、前記取得部で取得した第1の電流電圧特性を用いて求めた前記転写部に第2の転写電流を流すために要する転写電圧と、画像形成時の現像バイアスが印加された前記第2の現像手段と対向した前記感光体の領域が前記転写部に到達した際に、前記第2の転写電流を流すときに前記転写手段に印加した転写電圧の差としての第2の補正量と、を算出する算出部と、
前記第1の電流電圧特性よりも後に前記取得部が取得した第2の電流電圧特性と前記第1の補正量から前記第1の色のトナー像を前記中間転写体に転写する際の転写バイアスを決定し、前記第2の電流電圧特性と前記第2の補正量から前記第2の色のトナー像を前記中間転写体に転写する際の転写バイアスを決定する決定部と、
を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。但し、以下に説明する実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、及び形状、その他の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0030】
実施例1
本発明の画像形成装置は、先に図1を参照して説明した電子写真方式のフルカラー画像形成装置に具現化することができる。
【0031】
本実施例の画像形成装置の全体構成は、先に説明した通りである。つまり、本実施例にて、画像形成装置は、所定の周速度をもって矢印方向に駆動される像担持体としての感光体ドラム1を備えており、感光体ドラム1の周りに、一次帯電手段としてのコロナ帯電器2、電位検知手段6、固定現像装置である黒現像器BKとされる第1の現像手段7、マゼンタ現像器M、イエロー現像器Y、シアン現像器Cを搭載した回転現像装置とされる第2の現像手段8、転写前帯電器13、中間転写体9、クリーニング手段11、光除電手段12が配置されている。
【0032】
本実施例にて、1次帯電手段2は、上述のようにスコロトロン帯電方式のコロナ帯電器とすることができるが、本発明は、特にスコロトロン帯電方式に限られるものではなく、磁気ブラシ帯電方式などのような接触帯電方式を用いた帯電器をも使用できる。
【0033】
本実施例にて使用したスコロトロン方式コロナ帯電器2は、当業者には周知の構成とされ、シールド2aに放電ワイヤー3を張設し、感光体ドラム1と対向したシールド2aの開口部にグリッド4が設けられている。本実施例で、放電ワイヤー3は、2本使用しているが、1本又は2本以上でも構わない。又、本実施例では放電ワイヤー3として直径40μm〜100μm程度のタングステンワイヤーを使用したが、導電性材料(表層に酸化防止層を持たせたてもよい)のワイヤーや、他には、針電極、鋸歯電極等の放電可能な導電部材とすることができる。
【0034】
前記放電ワイヤー3に印加する電圧は、最大で10KV、電流量として1500μA程度の印加電圧が印加され放電動作が行われる。
【0035】
本実施例にて、グリッド4としては、直径50μm〜200μmの導電部材(SUS304、430)を用いたが、他の導電材料であっても良い。また、金属導電材料にエッジング加工によって網目などの特定のパタ−ン形状を施したものを採用しても良い。
【0036】
上述した1次帯電手段2により、電子写真感光体ドラム1は、200V〜1000V程度の範囲に帯電される。
【0037】
上記説明にて、像露光手段5は、半導体レーザー光を使用したレーザービーム露光装置であるとしたが、その他に、LED光等の公知の光源を利用した画像露光装置を用いて行うことができ、特に制限はない。即ち、電子写真感光体ドラム1表面に対しては、半導体レーザー光、LED光を、所望の像露光イメージに露光できる光学系機器であればよい。本実施例では、感光体ドラム1には、画像イメージの非画像部分が像露光される。
【0038】
また、本実施例にて、現像手段7、8は、正規現像を行う方式のものである。又、複数の現像手段7、8のうち、帯電器2にもっとも近い位置に配置した黒現像器BKとされる第1の現像手段7は、現像スリーブのような現像剤担持体BKaが感光体ドラム1と一定の間隙(ギャップ)を持って配置されており、離間機構のない磁性非接触現像方式とされる。
【0039】
更に説明すると、第1現像手段7は、磁性1成分現像剤を使用した磁性非接触の正規現像手段とされ、例えば、感光体ドラム1の帯電極性、即ち、暗部電位(VD)極性とは逆極性の帯電トナーを用いて現像可能とされる。また、現像時には、現像スリーブBKaに、DC成分にAC成分を重畳した現像バイアス電圧が印加される。
【0040】
この時、現像器BKの現像スリーブBKaと感光体ドラム1との間のギャップは、100μm〜300μm程度に保たれ、かつ、現像スリーブBKa上には、1〜2(mg/cm2)程度のトナー層を形成し、AC成分は、1〜3KV程度のピーク間電圧、1〜3KHz程度の周波数で印加される。なお、現像器BKに印加されるDC成分としては、非画像形成時においてはかぶり防止のために650Vが印加され、画像形成時においては300Vが印加されている。
【0041】
又、回転現像装置とされる第2の現像手段8は、フルカラー画像形成時に用いるマゼンタ、イエロー、シアンの3色のマゼンタ現像器M、イエロー現像器Y、シアン現像器Cを回転支持体8aに搭載して構成されている。各現像器は、回転支持体8aにより所定の像露光イメージに応じて感光体ドラム1と対向した位置、即ち、現像位置へと回転し、現像が行われる。
【0042】
本実施例では、このカラー画像形成用の第2の現像手段8は、第1の現像手段7とは異なり、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を用いており、各現像器の現像剤担持体である現像スリーブMa、Ya、Caは、その表面に2成分現像剤の磁気ブラシを形成し、感光体ドラム1に接触して現像を行う。
【0043】
2成分現像剤を使用した磁気ブラシ接触現像を行う第2の現像手段8の構成は、当業者には周知の従来の現像手段であり、特に特定の条件を要するものではない。また、現像スリーブMa、Ya、Caには、本実施例では、DC成分に、AC成分Vppとして、1〜2kV、周波数5〜10kHz程度の矩形波を重畳した現像バイアス電圧が印加されている。
【0044】
また、本画像形成装置では、磁性非接触現像手段を用いて現像した像担持体の領域に対して、図1に示すように、補助帯電手段13を用いて現像後のトナ−像に電荷付与を行っている。本実施例にて補助帯電手段13は、コロナ帯電器とされる。
【0045】
この補助帯電の高圧条件は、AC+DC高圧を印加することにより、差電流を感光体ドラム方向に放電する構成となっており、Vppとして、8.3KV、周波数1KHzの矩形波AC高圧に、差電流が0〜−500μA程度の感光体ドラム方向の電流が放電されるような構成となっている。コロナ帯電器13のその他の帯電線などの材質は、前記1次帯電器2と同じものである。
【0046】
1次転写手段15は、感光体ドラム1上に形成したトナー像を色毎に順次中間転写体9上に合成し、2次転写手段10により一括して記録体Pへと2次転写する。
【0047】
中間転写体9へのトナー像転写及び記録体Pへのトナー像転写を行う1次及び2次転写手段15、10は、特に限定されるものではない。本実施例では、1次転写手段15は、回転自在な導電支持体上に形成された導電性弾性ローラを用い、導電性支持体に一定電流又は一定電圧などに制御された高圧印加手段16から高圧が印加される。高圧印加手段16からの高圧は、中間転写体9への転写が好適に行われるように、環境、トナー像、記録体の状態に応じて好適に高圧制御が行われる。
【0048】
前記光除電手段12は、例えば、それ自体公知の光源を用いて照射される。本実例において、光除電に用いられる露光手段及び光源の種類に特に制限はないが、本実施例の画像形成装置においては、本画像形成装置の像露光手段5の中心波長は658nmであり、光除電手段12の中心波長は660nmである。
【0049】
本実施例において使用される電子写真感光体ドラム1は、円筒状の導電性支持体上に光導電層(感光層)を設けて形成され、光導電層は、非晶質シリコンを主成分とし、一般的には、アモルファス感光体と呼ばれる感光体である。
【0050】
アモルファス感光体を用いて静電潜像形成を行う場合、露光による光減衰特性が、図2に示すように、有機感光体(OPC)などよりも直線的に変化するため、静電潜像形成における孤立ドットの再現性に優れ、高画質な画像が得られることで知られている。
【0051】
本実施例では、感光体ドラム1とされる電子写真感光体は、それぞれ電子写真画像形成に必要な機能が分離された積層構造をしており、図3に示すような5層型の構成をしている。
【0052】
導電支持体1aの材料としては、主にアルミニウムなどの金属導電材が挙げられる。なお、前記導電支持体1a上には、図3に示すように導電支持体1aからの電荷注入を阻止する阻止層1bと、光の照射による電荷対の発生が行われる光電荷発生層1cと、発生した電荷が移動可能な電荷輸送層1dとを備えた感光層が形成される。又、感光層の上層として、感光層の最表層に電荷を保持するための電荷保持層1eが備えられている。
【0053】
前記感光層には、分光感度を調整や、帯電性、残留電位等の電気特性を改良するために、主成分のシリコン以外に水素、酸素、ブタンなどの成分を含有させてもよい。
【0054】
また、導電性支持体1a上に形成される非晶質シリコンを主成分とする積層構成は、それぞれの膜厚が、阻止層1bで3μm、感光層(光電荷発生層1c、電荷輸送層1d)で30μm、表層電荷保持層1eが1μm程度の膜厚となっている。
【0055】
次に、本発明の特徴を成す1次転写手段、即ち、本実施例では1次転写ローラ15の制御について説明する。
【0056】
本発明における電位制御が実施された状況を、電位の変化を時間経過に伴う電位の変化として図4を用いて説明する。
【0057】
電位制御の方式としては、1次帯電器2における放電ワイヤー3に印加する電流を一定にした条件下で、帯電器2のシールド2a、グリッド4に一定電圧(Vg)を複数段階にて印加し、電位検知手段(電位センサー)6で検知し、その結果をもとに目標暗部電位(VD)が得られるグリッドバイアス条件に設定する。
【0058】
本実施例では、目標暗部電位(VD)を電位センサー6位置で510Vに調整することにより、第1現像手段7の位置で500V、第2現像手段8の位置で450Vとなるようにした。
【0059】
その後、各現像手段7、8に応じた非画像部電位(VL)を得るために、像露光手段5でレーザー露光量を変化させる。本実施例では、4段階の露光量を振って、感光体のE−V特性を測定する。
【0060】
その結果に基づいて、予め画像形成装置内に記憶している電位センサー6の位置と各現像手段7、8の位置の電位の減衰量を考慮して、電位センサー6位置で各現像手段7、8の現像コントラスト電位、非画像部コントラスト電位の目標値に応じた、非画像部電位(VL)になるように、レーザーの露光量が決定される。
【0061】
次のステップとして、各現像手段7、8の作像順序にしたがって、上記の電位制御の結果得られたVL電位を形成する。本実施例における色順は、マゼンタM、イエローY、シアンC、黒BKであり、従って、黒現像器BKを図1の第1現像手段の位置に、また、マゼンタ現像器M、イエロー現像器Y、シアン現像器Cを第2現像手段8の回転支持体8aに所定配置にて搭載する。
【0062】
第1色目、本実施例ではマゼンタ(M)色のVL電位を形成すると共に、第1色目のVL電位が電位センサー6の位置を通過するタイミングでVL電位の測定を、感光体ドラム1の1周に亘って測定する。このとき、感光体ドラム1上の1周を8点測定しその平均値をマゼンタ(M)色用のVL電位、即ち、VL(M)とする。
【0063】
このように、VL電位制御実施後に再確認するのは、本発明で使用している画像形成装置の像担持体1がアモルファスシリコン感光体ドラムであり、感光体ドラム1周分の電位ムラがOPCなどに比べて大きいためであること、及び、以下に述べる中間転写体9への1次転写高圧の補正量を精確に算出するための精度を向上させるためである。
【0064】
(1)基本ターゲット電圧値の計算方法と補正量2の測定
本発明の転写高圧制御に用いる補正量1、2の算出方法について、図4のシーケンスモデル図、図5に示すこの制御の基本フローチャート、及び、図6〜図11に示すサブフローチャートを用いて説明する。
【0065】
図5に示すように1次転写の補正制御が開始されると、電位制御(図6)が最初に実行され、補正量2である、各色の電位センサー位置でのVL電位が求められる。
【0066】
次に、所定の電位、本実施例では、黒BK用のVL電位を形成する。
【0067】
このとき、黒現像器BKは、非画像形成時に、現像剤が感光体ドラム1に移動しないように、駆動がOFFされた状態で、DC高圧650Vが印加された状態となっている。
【0068】
黒の非画像部電位VL(K)が1次転写領域に到達したタイミングで、図7に示すようにn段階(nは整数)の1次電流Inが印加され、各条件で、図示しない1次転写高圧回路に備えられている電圧検出回路を用いて感光体ドラム1周分の電圧Vnを測定する。なお、本実施例においてはn=3の場合を示している。
【0069】
このとき得られた1次転写ローラの電流電圧特性を「Vn−In」として記憶する。
この結果を元に、測定に用いたVL(K)を、前記Vn電位より差し引いて(VTn=Vn−VL(K))、「基本VTn−In特性」を算出する。
【0070】
この結果より、図8(基本ターゲット電圧算出の箇所)に示したように、各色BKmono、M、Y、C、Kの5種類の目標電流値が得られる電圧値を、先に求めた基本VTn−In特性を利用して計算(目標電流値前後の、基本VTn−In特性の2つの電圧−電流データを利用して線形補完によって、目標電流値が得られる電圧を求める)し、基本ターゲット電圧値VT(BKmono、M、Y、C、K)として画像形成装置内に記憶しておく。
【0071】
ここで、電位センサー6位置で検出した値を用いている理由は、センサー位置から1次転写位置への電位暗減衰量は、本実施例の画像形成装置における暗部電位VD及び明部電位VLの領域においてそれぞれ40V〜50Vであり、10V程度の差しか存在していないため、センサー6位置の電位を用いて計算している。
【0072】
ここで暗減衰を考慮していない理由は、センサー位置と、1次転写位置との暗減衰量は、VL電位に多少差があっても大差なく、適当な電圧量をオフセット補正を行うのみであり、暗減衰補正量を制御に反映への有無は、本発明の補正制御の実施にあたっては何ら問題ない。
【0073】
(2)補正量1の算出方法
次に、補正量1の求め方について説明する。
【0074】
図9のフローチャートに従い、最初にBK単色画像形成条件と同じ条件を形成する。
【0075】
このときの潜像条件は、BKの白紙、すなわち非画像部形成電位=VL(K)を形成する。電位センサー6の対向部位を通過した感光体ドラム1上のVL電位領域であって、第1現像手段8の黒現像器BKに所定の現像高圧が印加された感光体ドラム1上の部位に対して、作像時と同じく補助帯電手段13により補助帯電の高圧が印加される。
【0076】
この黒現像器BKを通過した感光体ドラム1の領域が、1次転写領域に到達するタイミングで、1次転写ローラ15に目標BK単色電流I(BKmono)の一定電流を印加する。
【0077】
その状態で発生した電圧を、電圧検知手段17により感光体ドラム1の1周分測定し、その平均値をVt(BKmono)とする。
【0078】
次に、フルカラー(F/C)画像形成時の白紙用の画像形成を継続して行い、図9に示すように、前記BK単色時と同じ手順で、各色の目標1次転写電流を印加し、その色の電圧Vt(M)、Vt(Y)、Vt(C)、Vt(K)を求める。
【0079】
前記、画像形成条件で検出したVtの電圧値と、前記した、基本ターゲット電圧VTと、各色のVL電位とを元に補正量1ΔVを算出する。図10にその計算フローを示す。
【0080】
ここで、BK単色用の補正量1の計算を例で示すと、
ΔV(BKmono)=Vt(BKmono)−[VT(BKmono)+VL(K)]
となり、図10に示すように、5種類の補正量1が算出される。
【0081】
また、黒現像器BK用の1次転写高圧を、BK単色用と、フルカラー(F/C)用の2種類を設定している理由は、フルカラー現像時には、黒現像器BKである第1現像手段7は、最終色であり、第1〜3色目の現像器からなる第2現像手段8の履歴が感光体ドラム1或いは中間転写体9に残存した状態であるため、YMCの現像器の状態影響を考慮した補正量1を用いることが必要あり、黒現像器BK単独で使用する場合には、その補正量1がYMCの現像器の影響を受けないため、補正量1の値が異なるからである。
【0082】
(3)画像形成用時の1次転写制御フロー
図11にBK単色時の画像形成フロー、図12にF/C画像形成時の制御フローを示す。
【0083】
先ず、BK単色モードの場合について、図11を用いて解説する。
【0084】
本体駆動を開始、感光体ドラム1、中間転写体19が定常回転になった時点で、1次帯電器2の帯電を開始し、BK画像の非画像部VL電位(VL(K))を形成するために、露光手段5による像露光を開始する。
【0085】
このとき、黒現像器BKの高圧は、非画像形成用のDC650Vが印加され、AC高圧、駆動は行われない。
【0086】
この状況で、前記、電位センサー6の対向部位を通過した感光体ドラム1上のVL電位領域が1次転写領域に到達した段階で、前記補正量を算出したときと同じく、n段階、1次転写電流を変化させ、そのときの電圧値Vnを測定する。
【0087】
この結果より、電圧Vnから測定に用いたVL(K)を差し引いた値を用いて、「基本VTn−In特性」の関係を計算する。
【0088】
この基本VTn−In特性を用いて、目標とする1次転写電圧が得られる転写電圧を、基本ターゲット電圧として、VT(BKmono)を計算する。
【0089】
本実施例の構成では、画像形成BK単色モードであるが、フルカラー用形成用の基本ターゲット電圧、VT(M)、VT(Y)、VT(C)、VT(K)の4つも同時に計算し記憶部に記憶する。
【0090】
この理由は、BK画像出力中にフルカラーの画像出力命令を装置が受け付けた場合、画像形成を中断することなく連続的に画像形成を行う場合にも対応するためである。
【0091】
この基本ターゲット電圧、VT(BKmono)に、前記補正量1と補正量2を加算することにより、画像形成中の1次転写電圧VTR(BKmono)を求める。
Figure 0004464077
として算出されることになる。
【0092】
ここで、基本ターゲット電圧とは、環境などにより変化する1次転写材の抵抗変動などに応じた電圧値を求めた値である。
【0093】
また、補正量1とは、実際の画像形成時の白紙領域に対して、ドラム上に付着している現像器毎に異なる微量のドラム上の現像剤の付着物(トナ−、キャリアで画像に出るレベルではない量)による1次転写高圧を印加した際に、前記現像高圧を印加しない条件とは異なるインピーダンスを補正する補正量である。
【0094】
さらに、補正量2とは、各色のVL電位であり、ドラム上に現像器固有に異なる現像剤付着量の影響を受けず測定した、「基本VTn−In特性」に加算することで、各色の潜像コントラスト条件に応じた1次転写高圧を補正するためのものである。
【0095】
このように補正量1、2を記憶しておくことで、画像形成開始時に1次転写材の抵抗変動で変化する電流電圧特性のみ測定することで、目標とする転写電圧をえることが可能となる。
【0096】
その後、黒現像器BKの駆動、現像AC高圧、DC高圧を現像条件に変更し、像露光を行った感光体ドラム1上の部位が1次転写領域に到達したタイミングで、前記VTR(BKmono)を印加し、1次転写動作が実施され、次いで、2次転写、定着動作されて画像形成が終了する。
【0097】
次に、フルカラー画像形成時について説明する。
【0098】
本実施例の画像形成装置での基本In−Vn特性の計測時に用いるVL電位が、先ほどのBK単色時とは異なり、フルカラー(F/C)画像形成時の1色目であるVL(M)で実施される。
【0099】
このときの黒現像の状況は、前記黒単色の場合と同じく、駆動停止、非画像形成時のDC高圧のみが印加されている。
【0100】
また、このとき、回転支持体8aに固定されているマゼンタ(M)色の現像器Mは、現像位置に移動することなく、HP(ホームポジション)にいる状態で実施される。
【0101】
基本Vn−Inの特性を行うInは、画像形成内に図示しない記憶部に各環境条件ごとに記憶されている各現像器ごとの目標電流値の領域を測定できるように、印加する電流設定Inが設定されている。
【0102】
ここでは、説明を簡略とするために、マゼンタM、イエローY、シアンCの3色の目標電流値を70μAとし、黒BK色の目標電流値を50μAとする。
【0103】
前記、前帯電のVL区間において、In(1,2,3)を、それぞれ20μA、60μA、100μAと3段階の定電流を印加し、転写ローラ1周分の区間毎に、高圧切り替えに必要な時間間隔をおいて定電流印加時に検出される電圧値を、電圧検知手段17を用いて測定する。
【0104】
このとき得られた、第1色であるマゼンタ(M)色のVL電位で測定した電流電圧特性より、マゼンタM、イエローY、シアンC、黒BK、BK単色用の目標電流値が得られる基本ターゲット電圧VTを前記黒単色の場合と同じ手順で算出する。
【0105】
この画像形成前の前帯電VL区間で求められた各色毎の電圧値に対し、前記電位制御実行時に求めた補正量1、補正量2を加算した値を中間転写体9へのトナー像転写時に印加する。2色目のイエローYを例に補正計算を説明すると、
VTR(Y)=V(Y)+補正量1(△V(Y))+補正量2((VL(Y))
となる。
【0106】
このような1次転写高圧の制御を実施することにより好適な画像の形成が可能となる。
【0107】
実施例2
実施例2を説明するに当り、画像形成装置の構成は実施例1と同じであるため、説明を省略する。
【0108】
実施例1においては、像担持体である感光体ドラム1上に現像手段7、8を構成する各現像器毎に異なるVL電位を形成し、感光体ドラム1との対向位置に位置した各現像器に所定のバイアスを印加せず、現像器が対向配置された感光体ドラム1の領域に対して1次転写ローラ15にバイアスを印加して、Vn−In特性を算出し、各色毎に、電位センサー6の位置で検出したVL電位との差分を基本VTn−Inとして、記憶し、この関係から基本ターゲット電圧を算出する方法を説明した。
【0109】
しかしながら、各現像器に用いるトナーやキャリアの帯電特性も環境によって変化するため、一定の条件の補正量1は周囲の環境変動に追従して適正な転写性を維持することは難しい。そのため、適当なタイミングで補正量1を更新する制御を行うことが望ましい。
【0110】
このような制御を行うことで、前記補正量1は、中間転写体9や1次転写ローラ15の抵抗変動の影響に対しても適時、環境の変動や、現像器の変動に応じて調整することが可能となる。
【0111】
本実施例2においては、各環境別に予め求められている各色の目標電流値のテーブル(TBL)に従い、前回算出した補正量1を算出した環境より、前記目標電流値の設定値が切り替わったことを画像形成装置内に備えている環境センサー30(図1)で検知した場合、補正量1を再測定する手段を備えたことを特徴とする。
【0112】
このように補正量1の調整が必要な例として、本実施例では第1現像手段7を構成する黒現像器BKである1成分磁性現像剤を使用した磁性非接触方式の現像手段の影響を受けた感光体ドラム1の部位と、第2現像手段8を構成するマゼンタ現像器M、イエロー現像器Y、シアン現像器Cである2成分磁性現像剤を使用した接触方式の現像手段の影響を受けた感光体ドラム1の部位の、非画像部電位に対して電流電圧特性を測定した。
【0113】
印加した転写電圧より非画像部電位差を差し引いた補正量1の△Vを横軸にし、縦軸にそのとき流れた電流値の環境差を、H/H(30℃/80%)及びN/L(23℃5%)で測定した結果を、それぞれ、図13及び図14に示す。
【0114】
図13及び図14より、第1、第2現像手段7、8の電流電圧特性が環境により大きく変化していることが分かる。
【0115】
また、第1現像手段7と第2現像手段8との同じ転写電流を得るために必要な電圧差も環境により変化しており、現像手段の方式による環境差も変化している様子がわかる。
【0116】
従って、本実施例の画像形成装置では、適正な1次転写電流の目標電流を切り替えるように環境センサー30の温度、湿度の検知情報をもとに絶対水分量を計算し、環境別のTBLデータとして記憶している。
【0117】
つまり、本実施例は、周囲環境の変動に応じて、電位制御時に形成するVL調整区間において1次転写電圧の目標電流値を変更することにより適時、前記転写電圧と、VL電位との差分電位である補正量1を更新することを特徴としている。
【0118】
補正量1を環境変動に応じて適時補正することにより、実施例1で説明した画像形成時の前回転区間のVL電位で行う、電流電圧特性の測定結果により求められる電圧値に、前記補正量1の更新された値を加算することで良好な中間転写体へのトナー像の転写性を得ることができる。
【0119】
実施例3
実施例3を説明するに当たり、画像形成装置の構成、及び、画像形成モード別(B/W、F/C)に対する、コピー開始時の1次電圧の補正制御構成は、実施例1及び実施例2と同じであるため、説明を省略する。
【0120】
実施例2においては、画像形成装置の動作環境が変化した場合に、図示しない本体内に備えている環境検知センサー(温度、湿度)の情報を基に絶対水分量を計算し環境変動に追従する制御構成を説明した。
【0121】
しかしながら、環境が一定条件であっても、1次転写ローラとして例えば、体積抵抗が105〜108Ωcmの半導電性ゴム又はスポンジローラに対して、一定時間高圧の通電を行うと抵抗値が変動する材料特性変動があることが一般的に知られている。
【0122】
この現象は、材料特性だけでなく、導電処方にも関係しており、イオン導電処方や、電子導電処方などの導電性を持たせる製法上の違いや、環境特性、印加する高圧の電圧や、電流レベルで変化することも一般的に知られている。
【0123】
このような通電による抵抗値変動、特に抵抗値が増加する材料を転写ローラにし、本画像形成装置のように定電圧制御を行った場合、抵抗値が増加し過ぎると転写電圧の電源の上限値条件でも目標転写電流を得ることができなくなり転写ローラとしての寿命として定期的に交換することとなる。
【0124】
前述したように通電を連続的に行うような条件、すなわち連続的に画像形成を行うような条件において、目標とする転写電流値に対する上下限値、例えば、目標値の±△Iの電流値に納めるための電圧条件より外れる条件に到達した場合は、定期的に、本発明の基本ターゲット転写電圧VTを再計測して、転写制御を用いて行う必要がある。
【0125】
本発明の画像形成装置においては、装置内の図示しない画像形成出力のコントローラ部において、出力イメージ数Nをカウントする計測手段と、計測したイメージ数Nを記憶する手段、及び、本件の基本ターゲット電圧計測制御や、補正量1を求める制御を実施した場合には、前記イメージ数Nの値をリセットする制御手段を備えている。
【0126】
ここで、イメージ数とは、B/Wのような単色に対しては、出力画像1枚につき、1イメージとカウントし、フルカラー画像形成においては、本画像形成装置は、Y、M、C、Kの4色を用いて形成するため、4イメージとしてカウントする制御となっている。
【0127】
このようなイメージ数ですることにより、B/W単色モ−ドや、フルカラーモードにかかわらず、1次転写に印加した時間を同等条件として計測できることになる。
【0128】
また、画像形成サイズによっても、1イメージを転写する時間が異なるため、本画像形成装置では、例えば、1イメージをA4サイズを基準として、A3サイズであれば、2イメージとしてカウントする仕組みを採用している。
【0129】
このようなカウント手段には、特に、1次転写に通電される時間が計測できればいいので、イメージ数管理に限定されるものでなくてもよく、給紙枚数と、B/Wか、F/Cかを装置内のコントローラ部で監視し、給紙枚数のカウント手段として用いても何らの制御には関係なく利用できるものである。
【0130】
重要なのは、抵抗値の変動量により、同じ電圧印加条件で発生する電流のフレであるので、画像形成装置に搭載する転写ローラの特性に応じて、定期的(所定のイメージ数ごと)に基本ターゲット電圧を計測し、補正量1を測定するタイミングを設定すればいいことになる。本画像形成装置の例では、250イメージ毎に実施している。
【0131】
さらには、この制御頻度も一定間隔にする必要はなく、環境や、トータル通電時間に応じて、適時この制御間隔を自動的に変更していくような制御を行うことでさらに精度よく転写条件を制御できることになる。
【0132】
搭載する転写ローラの抵抗値変動特性や、使用する印加電圧レベル、環境差などに応じて、予め実験的に求めておき、使用条件に応じた制御間隔を設定することで好適に画像不具合のない常に良好な画像を得ることができる。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、中間転写体、現像剤の抵抗値などの環境変動による状況変化に対して好適に追従でき、転写不良を防止し、常に良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】像担持体として使用されるアモルファスシリコン感光体と有機感光体のE−V特性を示す図である。
【図3】本発明にて使用し得るアモルファス感光体の一実施例の層構成を説明する図である。
【図4】1次転写高圧制御の補正制御モデル図である。
【図5】1次転写高圧制御の補正量1、2を算出する基本制御フロー図である。
【図6】図5のSubAにおける電位制御(補正量2の測定)フロー図である。
【図7】図5のSubBにおける電流電圧測定フロー図である。
【図8】図5のSubCにおける基本ターゲット電圧算出フロー図である。
【図9】図5のSubDにおける目標ターゲット電圧測定フロー図である。
【図10】図5のSubEにおける補正量2の測定フロー図である。
【図11】BK単色画像形成時の制御フロー図である。
【図12】フルカラー画像形成時の制御フロー図である。
【図13】現像手段の差に基づく、H/H環境における1次転写電流電圧特性の差を示す図である。
【図14】現像手段の差に基づく、N/L環境における1次転写電流電圧特性の差を示す図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光体ドラム)
2 1次帯電手段(コロナ帯電器)
3 放電ワイヤー
4 グリッド
5 露光手段
6 電位検知手段
7 第1現像手段(固定現像装置)
8 第2現像手段(回転現像装置)
9 中間転写体
15 1次転写手段(1次転写ローラ)
16 高圧印加手段
17 電圧検知手段
30 環境センサー

Claims (1)

  1. 感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段により帯電された前記感光体に静電像を形成するため前記感光体を露光する露光手段と、前記感光体に形成された静電像を第1の色のトナーで現像する第1の現像手段と、前記感光体に形成された静電像を第2の色のトナーで現像する第2の現像手段と、前記感光体に形成されたトナー像を転写部で中間転写体へ転写する転写手段と、
    非画像形成時に、画像形成時の現像バイアスが印加された前記第1の現像手段及び画像形成時の現像バイアスが印加された前記第2の現像手段の影響を受けてない前記感光体の領域が前記転写部に到達した際に前記転写手段の電流電圧特性を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した第1の電流電圧特性を用いて求めた前記転写部に第1の転写電流を流すために要する転写電圧と、画像形成時の現像バイアスが印加された前記第1の現像手段と対向した前記感光体の領域が前記転写部に到達した際に、前記第1の転写電流を流したときに前記転写手段に印加した転写電圧の差としての第1の補正量と、前記取得部で取得した第1の電流電圧特性を用いて求めた前記転写部に第2の転写電流を流すために要する転写電圧と、画像形成時の現像バイアスが印加された前記第2の現像手段と対向した前記感光体の領域が前記転写部に到達した際に、前記第2の転写電流を流すときに前記転写手段に印加した転写電圧の差としての第2の補正量と、を算出する算出部と、
    前記第1の電流電圧特性よりも後に前記取得部が取得した第2の電流電圧特性と前記第1の補正量から前記第1の色のトナー像を前記中間転写体に転写する際の転写バイアスを決定し、前記第2の電流電圧特性と前記第2の補正量から前記第2の色のトナー像を前記中間転写体に転写する際の転写バイアスを決定する決定部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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