JPH08194389A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08194389A
JPH08194389A JP7019886A JP1988695A JPH08194389A JP H08194389 A JPH08194389 A JP H08194389A JP 7019886 A JP7019886 A JP 7019886A JP 1988695 A JP1988695 A JP 1988695A JP H08194389 A JPH08194389 A JP H08194389A
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JP
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voltage
image
transfer
image carrier
forming apparatus
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Application number
JP7019886A
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English (en)
Inventor
Akira Hayakawa
亮 早川
Koichi Okuda
幸一 奥田
卓哉 ▲辻▼本
Takuya Tsujimoto
Tatsunori Ishiyama
竜典 石山
Hiroyuki Oba
浩幸 大羽
Kazuo Suzuki
一雄 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間転写体又は転写ローラの製造時の抵抗値
の振れ、又は環境変動に依存せずに、転写不良又は転写
抜けの発生を防止する。 【構成】 非画像形成時に、中間転写体5に対して高圧
電源9より所定値I1 に定電流制御された直流バイアス
を印加し、同時にこのときの直流電圧値V1 をバイアス
検知手段10により検知する。また転写ローラ8に対し
て高圧電源9より所定値I2 に定電流制御された直流バ
イアスを印加し、同時にこのときの直流電圧値Vt をバ
イアス検知手段10により検知する。画像形成時におい
て、上記の検知した値V1 、Vt のバイアスを 1次転
写及び2次転写にそれぞれ中間転写体5及び転写ローラ
8に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンター或は
複写機等とされる電子写真方式、静電記録方式等を採用
する画像形成装置に関し、特に中間転写体を具備した画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、色ズレのないカラー画像を得
ることを目的とし、図5に示すような中間転写体を用い
た画像形成装置が提案されている。図5において、画像
形成装置は所定の周速度をもって矢印の方向に回転駆動
される第1の像担持体としての感光ドラム101を備え
ており、まずその表面は帯電手段102により一様に帯
電される。次に、第1の画像情報に応じてON/OFF
制御された露光手段103による走査が施され、第1の
静電潜像が形成される。
【0003】この第1の静電潜像は、第1色目の現像剤
を内包した第1の現像手段104aにより現像、可視化
される。この可視化された第1のトナー像は、感光ドラ
ム101に所定の押圧力をもって圧接され、感光ドラム
101の周速度と略等速の速度をもって矢印の方向に回
転駆動される第2の像担持体としての中間転写体105
とのニップ部において、中間転写体105表面に1次転
写される。この際、中間転写体105に対しては、トナ
ーの帯電極性とは逆極性で、予め一意的に設定された電
圧が印加される。
【0004】そして、上記工程を複数回繰り返し、その
都度、第2の現像手段104b、第3の現像手段104
c、第4の現像手段104dに各々内包された色の異な
る現像剤によるトナー像を中間転写体105表面に順次
静電転写、積層することによりカラー画像が形成された
後、中間転写体105と、これに所定の押圧力をもって
圧接され、中間転写体105の周速度と略等速の速度を
もって矢印の方向に従動回転される転写手段として転写
ローラ106とのニップ部へと搬送される転写材107
表面に一括して2次転写される。この際、転写ローラ1
06に対しては、トナーの帯電極性とは逆極性で、予め
一意的に設定された電圧が印加される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示したような中間転写体105、及び転写ローラ
106は、その抵抗値を適宜に調製するために、ゴム等
の弾性体中にカーボン、金属酸化物等の導電製材料を分
散された形態をとっている。一般的にこのような材料
は、製造時においてその抵抗値が振れたり、また、周囲
の環境変動に伴い、その抵抗値が大きく変化してしまう
ことが知られている。
【0006】このような状況にあって、中間転写体10
5に印加される1次転写バイアス、転写ローラ106に
印加される2次転写バイアスを従来のように予め一意的
に設定された定電圧制御とした場合にあっては、例えば
低温低湿環境下のように中間転写体105、及び転写ロ
ーラ106が高抵抗化する際には、転写不良が生じ易く
なってしまう。
【0007】また逆に高温高湿環境下のように中間転写
体105、及び転写ローラ106が低抵抗化する際には
過大なバイアスが印加されることとなり、これにより過
剰な電荷が一部のトナーを転写バイアスと同極性に転換
させ、中間転写体105、及び転写材107表面に転写
されずらくなる、いわゆる転写抜けが生じ易くなってし
まう。
【0008】更に、適正電流値以上の電流が感光ドラム
101に流れてしまうことによる感光体メモリや、転写
材の抵抗が極端に低下することによる突き抜け等が生じ
る場合もある。
【0009】従って、本発明の第1の目的は、第2の像
担持体或は転写手段の製造時の抵抗値の振れ、又は環境
変動に依存せずに転写不良の発生を防止できる画像形成
装置を提供することである。
【0010】本発明の第2の目的は、第2の像担持体或
は転写手段の製造時の抵抗値の振れ、又は環境変動に依
存せずに転写抜けの発生を防止できる画像形成装置を提
供することである。
【0011】本発明の第3の目的は、第2の像担持体或
は転写手段の製造時の抵抗値の振れ、又は環境変動に依
存せずに第1の像担持体の感光体メモリ又は突き抜けの
発生を防止できる画像形成装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
回転可能な第1の像担持体表面に形成された第1の静電
潜像を第1色目の現像剤により顕像化し、これを回転可
能な第2の像担持体表面に静電転写した後、該工程を複
数回繰り返すことにより、前記第2の像担持体表面に複
数色の現像剤によるカラー画像を形成し、該カラー画像
を転写部位に搬送された転写材表面に転写手段により一
括転写する画像形成装置において、非画像形成時に、第
1の像担持体と第2の像担持体との間にバイアスを印加
し、第2の像担持体の電圧電流特性を測定し、該電圧電
流特性を記憶することを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0013】第2の像担持体の前記電圧電流特性に基づ
いて第2の像担持体に印加する電圧を決定し、画像形成
時に定電圧制御により第2の像担持体に前記決定した電
圧を印加することが好ましい。
【0014】第2の像担持体に前記電圧を印加した状態
で、前記転写手段にバイアスを印加し前記転写手段の電
圧電流特性を測定し、該電圧電流特性を記憶することが
好ましい。
【0015】第2の像担持体に印加する前記電圧を予め
測定した第2の像担持体の電圧電流特性に基づき決定す
ることが好ましい。
【0016】第2の像担持体の前記電圧電流特性の測定
を少なくとも第2の像担持体の1周分について行ない、
前記電圧電流特性の変動を測定し、該変動に応じて第2
の像担持体に印加する電圧を変動させることが好まし
い。
【0017】第2の像担持体の前記電圧電流特性の1周
分の分布を予め測定しておき、画像形成直前に第2の像
担持体の1部の電圧電流特性を測定し、該測定値と前記
電圧電流特性分布により、第2の像担持体に印加する電
圧を変更することが好ましい。
【0018】本発明による他の態様によれば、回転可能
な第1の像担持体表面に形成された第1の静電潜像を第
1色目の現像剤により顕像化し、これを回転可能な第2
の像担持体表面に静電転写した後、該工程を複数回繰り
返すことにより、前記第2の像担持体表面に複数色の現
像剤によるカラー画像を形成し、該カラー画像を転写部
位に搬送された転写材表面に転写手段により一括転写す
る画像形成装置において、前記転写手段に接触する導電
体を有し、前記転写手段と前記導電体との間にバイアス
を印加し、前記転写手段の電圧電流特性を測定し、該電
圧電流特性を記憶もすることを特徴とする画像形成装置
が提供される。
【0019】前記転写手段の電圧電流特性に基づいて第
2の像担持体に印加する電圧を決定し、画像形成時に定
電圧制御により第2の像担持体に前記決定した電圧を印
加することが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。
【0021】実施例1 本発明に係る画像形成装置の実施例1について、図1を
参照して説明する。図1において、画像形成装置は、第
1の像担持体としての感光ドラム1を備えている。感光
ドラム1はOPC、アモルファスSe、アモルファスS
i等の感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリン
ダ状の基体の外周面に形成されている。感光ドラム1は
所定の周速度をもって矢印の方向に回転駆動され、ま
ず、その表面に帯電装置としての帯電ローラ2によっ
て、暗部電位VD として−700Vに一様帯電される。
【0022】次に、感光ドラム1表面に対し、第1の画
像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビーム3
による走査露光が施され、明部電位VL として−100
Vの第1の静電潜像が形成される。
【0023】このようにして形成された静電潜像は、現
像装置4により、現像、可視化される。現像装置4は、
第1色目のトナーとしてイエロートナーが内包された第
1の現像装置4a、第2色目のトナーとしてマゼンタト
ナーが内包された第2の現像装置4b、第3色目のトナ
ーとしてシアントナーが内包された第3の現像装置4
c、第4色目のトナーとしてブラックトナーが内包され
た第4の現像装置4dを一体化した構成とされている。
【0024】まず上記第1の静電潜像は、第1色目のト
ナーとしてイエロートナーが内包された第1の現像装置
4aにより現像、可視化される。現像方法としては、ジ
ャンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法など
が用いられ、イメージ露光と反転現像とを組合せて用い
られるが多い。
【0025】可視化された第1のトナー像は、感光ドラ
ム1に対して所定の押圧力をもって圧接され、感光ドラ
ム1の周速度と略等速の速度をもって矢印の方向に回転
駆動される第2の像担持体としての中間転写体5と接触
する第1の転写部位6aにおいて、中間転写体5表面に
静電転写(1次転写)される。
【0026】中間転写体5は、転写材の長さより若干長
い周長を有しており、感光ドラム1表面に形成されたト
ナー像は、中間転写体5に対して、高圧電源9によりト
ナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることによ
り、中間転写体5表面に静電転写(1次転写)される。
【0027】なお、高圧電源9は、定電流制御も定電圧
制御も可能である。そして、1次転写が終了した感光ド
ラム1表面に若干残存するトナーは、クリーニング装置
7aにより除去される。
【0028】続いて、上記工程を3回繰り返し、その都
度、マゼンタトナーにより現像された第2のトナー像、
シアントナーにより現像された第3のトナー像、ブラッ
クトナーにより現像された第4のトナー像が順次中間転
写体5表面に転写、積層される。
【0029】その後、中間転写体5表面に対して離間状
態にあった転写手段としての転写ローラ8が所定の押圧
力をもって中間転写体5表面に圧接、従動、または駆動
回転され、転写ローラ8に対して、高圧電源9によりト
ナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることによ
り、第2の転写部位6bに所定のタイミングで搬送され
てくる転写材P表面に一括転写(2次転写)され、この
転写材Pは不図示の定着装置へと搬送され、永久画像と
して定着された後、機外へと排出される。
【0030】なお、2次転写が終了した中間転写体5表
面の若干量の残存トナーは、所定のタイミングで中間転
写体5表面に対して動作状態となるクリーニング装置7
bにより除去される。
【0031】更に図2により、本実施例に係る感光ドラ
ム、中間転写体、及び転写ローラの構成について詳細に
説明する。
【0032】図2において、感光ドラム1は、肉厚1m
mのアルミニウムからなるシリンダ状の基体11の外周
面に、ポリカーボネートをメインバインダとした有機感
光層12が形成されており、その外径は30mmで、9
0mm/secの周速度をもって回転駆動される。
【0033】これに対して中間転写体5は、肉厚3mm
のアルミニウムからなるシリンダ状の基体51の外周面
に、シリコンゴム中に導電性粒子としてのカーボンを分
散させることにより、その抵抗値を105 〜1010Ωc
mに調製された、肉厚5mmの弾性抵抗層52が形成さ
れており、その外径は100mm、硬度は30°(JI
S A)であり、上記感光ドラム1の周速度と略等速の
周速度をもって回転駆動される。なお、これら感光ドラ
ム1と中間転写体5とは、不図示の加圧手段により総圧
500gで互に圧接されている。
【0034】また転写ローラ8は、外径が6mmの鉄か
らなる芯金81上に、導電性粒子としてのカーボンを分
散させ、その抵抗値を107 〜1010Ωcmに調製され
た導電性弾性層82としての発泡EPDMが形成されて
おり、その外径は20mm、硬度が45°(ASKER C)で
あり、所定のタイミングをもって不図示の加圧手段によ
り総圧800gで中間転写体5表面に圧接されるととも
に、中間転写体5の周速度と略等速の周速度をもって従
動、または駆動回転される。
【0035】以下に、本発明に係る転写バイアスの制御
手段について詳述する。
【0036】(1)非画像形成時において、転写ローラ
8を中間転写体5から離間させ、回転する感光ドラム1
表面を帯電ローラ2により暗部電位−700Vに一様帯
電させるとともに、中間転写体5に対して高圧電源9に
より所定電流値I1 [μA]に定電流制御された直流バ
イアスを印加しつつ、バイアス検知手段10によりこの
時に発生する直流電圧値V1 [kV]を検知する。
【0037】この電圧値V1 は1度の検知で決定しても
よいが複数回行なってその平均値、最大値、最小値とい
ったような様々な採り方がある。本実施例では検知を中
間転写体1周分行ない、その中で50回サンプリングを
行なって、その平均値をV1とした。上記定電流値I1
[μA]は、感光ドラム1表面に形成されたトナー像を
中間転写体5表面に良好に1次転写させるために必要
な、予め設定された値であり、本実施例においては3μ
Aに設定した。
【0038】(2)非画像形成時において、転写ローラ
8を中間転写体5に接触させ、中間転写体5は接地状態
にする。回転する感光ドラム1表面を帯電ローラ2によ
り暗部電位−700Vに一様帯電させるとともに、転写
ローラ8に対して高圧電源9により所定電流値I2 [μ
A]に定電流制御された直流バイアスを印加しつつ、バ
イアス検知手段10によりこの時に発生する直流電圧値
t [kV]を検知する。 この電圧値Vt [kV]を
決定するのにV1 [kV]を決定したのと同様に1回で
決定してもよいが複数回サンプリングしてその平均値、
最大値、最小値といった様々な採り方をしてもよい。た
だしサンプリングは、少なくとも転写ローラ8の1周
分、望ましくは中間転写体5の1周分行なうことで、よ
り精度が上がる。
【0039】上記定電流値It [μA]は、中間転写体
5表面に形成されたトナー像を転写材P表面に良好に2
次転写させるために必要な、予め設定された値であり、
本実施例においては5μAに設定した。
【0040】(3)画像形成過程の1次転写時におい
て、先に検知したV1 [kV]に低電圧制御された1次
転写バイアスを印加することにより、感光ドラム1表面
に形成された1色目のトナー像、例えばイエロー画像を
中間転写体5表面に1次転写させる。
【0041】(4)上記(3)と同様に、感光ドラム1
表面に形成された2色目のトナー像、例えばマゼンタ画
像を、また感光ドラム1表面に形成された3色目のトナ
ー像、例えばシアン画像を、更に感光ドラム1表面に形
成された4色目のトナー像、例えばブラック画像を中間
転写体5表面に1次転写させる際にあっても、中間転写
体5に対して高圧電源9によりV1 [kV]に各々の段
階で所定の電圧Vs を各々前段階の電圧に上乗せした電
圧V2 =V1 +VS 、V3 =V2 +VS 、V4=V3
S に定電圧制御された1次転写バイアスを印加するこ
とにより、感光ドラム1の表面と中間転写体5の表面の
間にトナー像が介在しない部分において大量の電流が流
れ電圧が降下し、転写に必要な電界強度が得られなくな
るということがなくなり、各々良好な1次転写が実行さ
れる。
【0042】なお、本実施例においては、上記所定電圧
S を0.3kVに設定することで良好な転写画像を得
ることができた。
【0043】(5)画像形成過程の2次転写時におい
て、上記(1)、(2)において検知された直流電圧値
1 [kV]、及びVt [kV]を、以下に示す定数a
1 、b1 、c1 が予め設定された2次転写バイアス算出
式(A)に従って2次転写バイアスVT [kV]を算出
させ、得られた電圧値VT [kV]を転写ローラ8に対
して高圧電源9により印加することにより、中間転写体
5表面に形成されたカラー画像を転写材P表面に2次転
写させる。
【0044】 VT =a1 ・V1 +b1 ・Vt +c1 +3VS ・・・ (A) 本実施例においては、上記定数a1 、b1 、c1 を各
々、1.1、0.8、1.2とすることにより、良好な
転写画像を得ることが可能となった。
【0045】ここで、c1 は中間転写体5表面に形成さ
れたカラー画像を転写材P表面へ2次転写させる際の転
写材Pの抵抗による電圧降下を考慮して決定された値で
ある。
【0046】なお、本実施例においては、2次転写バイ
アス算出式(A)を1次式の形態としたが、これに限ら
れるものではない。
【0047】また本実施例では、中間転写体5及び転写
ローラ8の抵抗測定のために定電流制御を行ない、この
とき発生する電圧により定電圧制御時の電圧値を決定し
たが、定電圧制御を行ないこの時流れる電流を検知し、
この電流値に基づいて定電圧制御時の電圧値を決定する
こともできる。
【0048】さらに本実施例では感光ドラム1に電流を
流し電圧電流特性を測定したが、中間転写体5に接触す
るように設置した導電体のローラ等に一定の電流が流れ
るときの中間転写体5にかかる電圧あるいは、中間転写
体に一定電圧をかけたときに流れる電流を測定し、その
値に基づいて中間転写体にかけるバイアスを決定しても
よい。
【0049】以上のような制御方式を用いることによ
り、中間転写体5或は転写ローラ8の製造時の抵抗振れ
や環境変動に伴い抵抗値が変化してしまう場合にも良好
な転写を行なうことができる。
【0050】実施例2 以下に本発明に係る実施例2について説明するが、本実
施例における画像形成装置の構成は実施例1と同様であ
るのでその説明を省略する。
【0051】実施例1では、中間転写体5に電流を流し
その時の発生電圧をV1 として1つの値として捉えてき
たが、本実施例では定電流制御を行ないその時の発生電
圧を複数回検知し、不図示の中間転写体5の位置検出手
段の記録と共に各々の値を連続的に記録しておく。これ
らの値を、中間転写体5の位置を横軸に、電圧を縦軸に
表すと図3のグラフのように表すことができる。この記
録された値に基づいて実際に感光ドラム1から中間転写
体5に転写する際に中間転写体5の回転・位置に同期し
て電圧を変えながら印加していくことを特徴とする。
【0052】以下に、本実施例に係る中間転写体バイア
スの制御手段について詳述する。
【0053】(1)非画像形成時において、転写ローラ
8を中間転写体5から離間させ、回転する感光ドラム1
表面を帯電ローラ2により暗部電位−700Vに一様帯
電させるとともに、中間転写体5に対して高圧電源9に
より所定電流値I4 [μA]に定電流制御された直流バ
イアスを印加しつつ、バイアス検知手段10によりこの
時に発生する直流電圧値を検知する。
【0054】このとき直流電圧値を連続的に記録し、図
3のグラフに示すカーブW1 を得た。上記定電流値I4
[μA]は、感光ドラム1表面に形成されたトナー像を
中間転写体5表面に良好に1次転写させるために必要な
予め設定された値であり、本実施例においては3μAに
設定した。
【0055】(2)画像形成過程の1次転写時におい
て、中間転写体5に対して高圧電源9によりカーブW1
の波形と同じように各々の箇所での電圧で定電圧制御さ
れた1次転写バイアスを印加することにより、感光ドラ
ム1表面に形成された1色目のトナー像、例えばイエロ
ー画像を中間転写体5表面に1次転写させる。
【0056】(3)次に、感光ドラム1表面に形成され
た2色目のトナー像、例えばマゼンタ画像を、また感光
ドラム1表面に形成された3色目のトナー像、例えばシ
アン画像を、更に感光ドラム1表面に形成された4色目
のトナー像、例えばブラック画像を中間転写体5表面に
それぞれ1次転写させる際には、図3のグラフに示すよ
うに上記カーブW1 に各々の段階で所定の電圧VS を各
々の前段階の電圧に上乗せしたカーブW2 、W3 、W4
を有する定電圧制御された1次転写バイアスを中間転写
体5に対して高圧電源9により印加することによって、
各々良好な1次転写が実行される。
【0057】本実施例においては、所定電圧VS は0.
3kVにすることで良好な転写画像を得ることができ
た。
【0058】これ以降の2次転写の制御手段は、実施例
1と同様の方法を用いることもできるが本実施例では以
下のような制御手段を用いた。
【0059】(4)非画像作成時の上記(3)において
決定されたカーブW4 の波形にあわせて定電圧値が可変
の定電圧制御により中間転写体5にバイアスを印加し、
転写ローラ8を中間転写体5に接触させ、この時転写ロ
ーラ8に対して高圧電源9に所定電流値It2[μA]に
定電流制御された直流バイアスを印加しつつ、バイアス
検知手段10によりこの時に発生する直流電圧値V
t2[kV]を転写ローラ1周以上検知する。
【0060】この時得られた電圧Vt2[kV]を以下に
示す定数d1 を予め設定された下記の2次転写バイアス
算出式(B)に従って転写ローラ8に印加すべき2次転
写バイアスVT2[kV]を算出させ、得られた電圧値V
T2[kV]を2次転写時に転写ローラ8に対して高圧電
源9により印加することにより、中間転写体5表面に形
成されたカラー画像を転写材Pの表面に2次転写させ
る。
【0061】VT2=Vt2+d1 ・・・・ (B) 本実施例においては、上記定数d1 を1.2とすること
により、良好な転写画像を得ることが可能となった。
【0062】ここで、定数d1 は中間転写体5表面に形
成されたカラー画像を転写材P表面へ2次転写させる際
の転写材Pの抵抗による電圧降下を考慮して決定された
値である。
【0063】なお、本実施例においては、2次転写バイ
アス算出式を加算式の形態としたが、これに限られるも
のではない。
【0064】上記(1)に示すカーブW1 を検知するの
は、プリント信号が来てからでもよいがそれではプリン
ト時間が長くなってしまうので電源投入時やその他の原
因で装置にリセットがかかったとき等に測定しカーブW
1 を記録しておいたり、製造時に測定しROM等にその
カーブW1 を記録しておき、実際にプリント信号が来た
ときには中間転写体5の一部分だけの測定を行ない、先
に測定したカーブW1のその部分での差によりカーブW1
をシフトすることでその補正を行ない、プリント時間
を短縮することもできる。
【0065】上記のような制御方式を用いることによ
り、実施例1と同様に中間転写体5や転写ローラ8の製
造時の抵抗振れや環境変動に伴い抵抗が変化してしまう
場合にも良好な転写を行なうことができる。特に外径が
大きく全域にわたって抵抗を一定にすることが困難な中
間転写体5を製造時にできる抵抗ムラ等に影響を受けず
に良好な転写画像を得ることができる。
【0066】また上記実施例と同様に本実施例では、1
次、2次転写において定電流制御を行なったときの電圧
値に基づいて各々の定電圧制御の電圧を決定している
が、定電圧制御を行ないその時の電流値の変化に基づい
て電圧を決定できることはいうまでもない。
【0067】実施例3 以下に、本発明に係る実施例3を示すが、本実施例にお
ける画像形成装置の構成は実施例1と同様であるので省
略する。ただし図4に示すように導電ローラ14が付設
された点が前述の実施例の画像形成装置と異なってい
る。なお導電ローラ14については後述する。
【0068】本実施例では、感光ドラム1から中間転写
体5への1次転写までは実施例1または2と同様の制御
方式を用い、中間転写体5から転写材Pへの2次転写時
において転写ローラ8への印加バイアス制御方式につい
て詳述する。
【0069】(1)中間転写体5から転写ローラ8を離
間させた状態で上記実施例1又は2と同様の方法におい
て決定された電圧により、感光ドラム1から中間転写体
5表面に1色ずつ、例えばイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの順に1次転写を行なう。
【0070】(2)非画像形成時もしくは上記(1)の
画像作成時に中間転写体5から離間した状態の転写ロー
ラ8に外径が8mmで長さが転写ローラ8と同等以上の
アルミ製の導電ローラ14を接触させ、高圧電源9によ
り所定値It3[μA]に定電流制御された直流バイアス
を印加しつつ、バイアス検知手段10によりこの時に発
生する直流電圧値Vt3[kV]を検知する。このとき転
写ローラ8もしくは導電ローラ14の両方もしくは一方
を駆動回転させ、転写ローラ8の表面が全て導電ローラ
14に接触するようにする。
【0071】また検知電圧Vt3[kV]は上記実施例と
同様に状況に応じてサンプリングの回数、決定の仕方は
自由である。本実施例では転写ローラ8の全周にわたり
30回のサンプリングを行ないその平均値を検知電圧V
t3[kV]とした。
【0072】上記定電流値It3[μA]は、中間転写体
5表面に形成されたトナー像を転写材P表面に良好に2
次転写させるために必要な、予め設定された値であり、
本実施例においては3μAに設定した。
【0073】(3)上記(2)において得られた検知電
圧Vt3[kV]と上記実施例1と同様の方法により決定
された直流電圧値V1 [kV]を以下に示す定数d1
予め設定された2次転写バイアス算出式(C)に従って
転写ローラ8に印加すべき2次転写バイアスVT3[k
V]を算出させ、得られた電圧値VT3[kV]を2次転
写時に転写ローラ8に対して高圧電源9により印加する
ことにより、中間転写体5表面に形成されたカラー画像
を転写材Pの表面に2次転写させる。
【0074】VT3=V1 +Vt3+d1 ・・・・(C) 本実施例においては、上記定数d1 を1.2とすること
により、良好な転写画像を得ることが可能となった。こ
こで、d1 は中間転写体5表面に形成されたカラー画像
を転写材P表面へ2次転写させる際の転写材Pの抵抗に
よる電圧降下を考慮して決定された値である。
【0075】上記のような制御方式を用いることによ
り、上記実施例と同様に中間転写体5や転写ローラ8の
製造時の抵抗振れや環境変動に伴い抵抗が変化してしま
う場合にも良好な転写を行なうことができるうえ、転写
ローラ8の抵抗を測定するのに上記実施例とは異なり、
転写ローラ8からの電流を抵抗が不安定で明確でない中
間転写体5を介して流すのではなく抵抗の分かっている
もの(特に転写ローラの抵抗から比べると無視できるほ
ど低いものが望ましい)を介して流すため、転写ローラ
8の抵抗が確実に測定できるという利点がある。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、非画像形成時において、第1の
像担持体と第2の像担持体との間にバイアスを印加し、
第2の像担持体の電圧電流特性を測定し、該電圧電流特
性を記憶することにより、第2の像担持体或は転写手段
の製造時の抵抗値の振れ、又は環境変動に依存せずに、
転写不良の発生を防止でき、また、転写抜けの発生を防
止でき、さらに、第1の像担持体の感光体メモリ又は突
き抜けの発生を防止できる。従って、高品質の画像を得
ることができるとともに、第1の像担持体の長寿命化を
達成でき、装置のランニングコストを低減することがで
きる。
【0077】また、本発明による他の態様の画像形成装
置において、転写手段に接触する導電体を有し、前記転
写手段と前記導電体との間にバイアスを印加し、前記転
写手段の電圧電流特性を測定し、該電圧電流特性を記憶
もすることによっても、上記と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に係る感光ドラム、中間転写体、転写ロ
ーラの構成図である。
【図3】実施例2の検知電圧グラフである。
【図4】本発明に係る画像形成装置の実施例3を示す概
略構成図である。
【図5】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 感光ドラム(第1の像担持体) 5 中間転写体(第2の像担持体) 8 転写ローラ(転写手段) 14 導電ローラ(導電体)
フロントページの続き (72)発明者 石山 竜典 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大羽 浩幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 一雄 埼玉県秩父市山田1998−1

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な第1の像担持体表面に形成さ
    れた第1の静電潜像を第1色目の現像剤により顕像化
    し、これを回転可能な第2の像担持体表面に静電転写し
    た後、該工程を複数回繰り返すことにより、前記第2の
    像担持体表面に複数色の現像剤によるカラー画像を形成
    し、該カラー画像を転写部位に搬送された転写材表面に
    転写手段により一括転写する画像形成装置において、 非画像形成時に、第1の像担持体と第2の像担持体との
    間にバイアスを印加し、第2の像担持体の電圧電流特性
    を測定し、該電圧電流特性を記憶することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第2の像担持体の前記電圧電流特性に基
    づいて第2の像担持体に印加する電圧を決定し、画像形
    成時に定電圧制御により第2の像担持体に前記決定した
    電圧を印加することを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 第2の像担持体に前記電圧を印加した状
    態で、前記転写手段にバイアスを印加し前記転写手段の
    電圧電流特性を測定し、該電圧電流特性を記憶すること
    を特徴とする請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 第2の像担持体に印加する前記電圧を予
    め測定した第2の像担持体の電圧電流特性に基づき決定
    することを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 第2の像担持体の前記電圧電流特性の測
    定を少なくとも第2の像担持体の1周分について行な
    い、前記電圧電流特性の変動を測定し、該変動に応じて
    第2の像担持体に印加する電圧を変動させることを特徴
    とする請求項1〜4のうちいずれかひとつの画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 第2の像担持体の前記電圧電流特性の1
    周分の分布を予め測定しておき、画像形成直前に第2の
    像担持体の一部の電圧電流特性を測定し、該測定値と前
    記電圧電流特性分布により、第2の像担持体に印加する
    電圧を変更することを特徴とする請求項1〜4のうちい
    ずれかひとつの画像形成装置。
  7. 【請求項7】 回転可能な第1の像担持体表面に形成さ
    れた第1の静電潜像を第1色目の現像剤により顕像化
    し、これを回転可能な第2の像担持体表面に静電転写し
    た後、該工程を複数回繰り返すことにより、前記第2の
    像担持体表面に複数色の現像剤によるカラー画像を形成
    し、該カラー画像を転写部位に搬送された転写材表面に
    転写手段により一括転写する画像形成装置において、 前記転写手段に接触する導電体を有し、前記転写手段と
    前記導電体との間にバイアスを印加し、前記転写手段の
    電圧電流特性を測定し、該電圧電流特性を記憶もするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写手段の電圧電流特性に基づいて
    第2の像担持体に印加する電圧を決定し、画像形成時に
    定電圧制御により第2の像担持体に前記決定した電圧を
    印加することを特徴とする請求項7の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10198090A (ja) * 1997-01-10 1998-07-31 Konica Corp 画像形成装置
US7088933B2 (en) 2003-06-12 2006-08-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with control of transfer charge

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US7233750B2 (en) 2003-06-12 2007-06-19 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with control of transfer charge
CN100345068C (zh) * 2003-06-12 2007-10-24 佳能株式会社 图像形成装置

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