JP2007101980A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー帯電量の変動の影響を受けない、安定した1次転写を行う。
【解決手段】1次転写バイアスは、ATVC制御に基づいて可変制御される定電圧バイアスである。中間転写ベルト11上に基準濃度パターンを形成し、その濃度を画像濃度センサSpで検知する。制御回路23は、検知結果に基づいて、帯電バイアス及び現像バイアスを可変制御する。さらに、現像バイアスの制御結果に基づいて、1次転写時のターゲット電流を制御する。ターゲット電流を制御するのに、トナー帯電量が反映されるので、トナー帯電量の変動に影響を受けない安定した1次転写を行うことができる。濃度を検知し、濃度情報に基づいて帯電バイアスと現像バイアスを可変制御し、現像バイアスの制御結果に基づいて、1次転写のターゲット電流を可変制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
図5に、従来の電子写真方式の画像形成装置の概略構成を示す。感光ドラム1は、帯電ローラ2によって表面を一様に帯電され、露光装置3によって、画像情報に対応したレーザ照射を受けることで、表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置現像手段によって、帯電したトナーが静電的に付着することで顕像化される。
感光ドラム上のトナー像は、1次転写ローラによって中間転写ベルト6上に静電的に1次転写される。さらに、所定のタイミングで搬送されてくる転写材P上に、2次転写ローラ7によって、静電的に2次転写される。トナー像を転写された転写材Pは、定着装置8に搬送されて、加熱定着を受け、永久画像となる。
上述のような画像形成装置において、感光ドラム1から中間転写ベルト6へ、あるいは中間転写ベルト6から転写材Pへのトナー像の転写には、帯電したトナーと逆極性のバイアスを印加することで、静電的に行われている。この際、トナー像の総帯電電荷量と等量の電荷量を印加する必要があるため、適切にバイアスを制御することが不可欠である。
ところが、上述の1次転写ローラ5として、通常は、抵抗値調整などを施された樹脂、ゴム、スポンジなどを材質としたものが用いられているが、製造時のばらつきや温湿度、耐久変動などの影響によって抵抗値が大きく変動する。
そこで、良好な転写性を常に得るためには転写バイアス印加時に転写部位に通電する電荷量を一定に保つように制御することが理想であり、例えば所定の電流を印加しつづける、定電流制御を実施することが考えられる。
定電流制御では、1次転写部においてはトナー像の有無、また2次転写部においては転写材の有無によって局所的なインピーダンスの差が生じる。このとき、低いインピーダンス部へ電流が集中し、トナー像部、あるいは転写材Pへ通電できる電荷量が意図した電荷量よりも小さくなってしまい、転写不良をきたすおそれがある。
上述のような、低インピーダンス部へ電荷集中が発生する現象は、特に感光ドラム1としてアモルファスシリコンを主体とする感光体を用いた場合に顕著に発生する。これは、OPC(有機感光体)を主体とする他の感光体と比較し、感光体そのもののインピーダンスが低いためである。アモルファスシリコン感光体を用いた場合には、特に1次転写におけるトナー像域外へ電流が集中してしまうことから、トナー像の幅の異なる、多岐にわたるトナー像を1次転写するには、異なる電流値を設定せざるを得なくなるおそれがある。
これに対し、1次転写部において定電圧制御を行うことで、上述のような、低インピーダンス部への電荷集中が起きたとしても、トナー像部には所望の電界を印加することが可能となる。
1次転写ローラの抵抗値の変動に伴い、定電圧バイアスの値を適宜変動させる必要が生じる。例えば1次転写動作を行うごとに抵抗値を検知し、印加する電圧値を最適制御する、公知のATVC制御を行うことで、転写性の維持が可能になる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2614309号公報
上述のようなATVC制御は、トナー像を形成していないときに、1次転写部のインピーダンスを実測し、この1次転写部に所望のターゲット電流を印加できるように、1次転写ローラに印加する電圧値を定める制御である。このため、1次転写を行う対象である、トナーの特性の変動を加味することはできない。
トナーの帯電量は、雰囲気の温湿度、あるいは長期間にわたる使用時など、さまざまな外部条件に応じて変動してしまう。たとえば、トナー帯電量が想定される帯電量よりも低下してしまっているときに、通常の転写バイアスを印加すると、必要転写電荷、すなわちトナーの総帯電電荷量よりも多い電荷量を付与してしまうために、画像不良が発生するおそれがある。一方、トナーの総帯電電荷量が想定される値よりも高い場合には、1次転写で付与できる電荷量が不足することでも、画像不良が発生するおそれがある。以上のように、トナー帯電量の変化に起因して、転写バイアスの精度不足が発生する問題があった。
そこで、本発明は、像担持体(例えばアモルファスシリコン系の感光体)上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する際に、高精度な転写バイアスの制御を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、像担持体と、前記像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、前記中間転写体上に形成された基準濃度パターンの濃度を検知する濃度検知手段と、前記濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記帯電手段に印加する帯電バイアス及び前記現像手段に印加する現像バイアスを制御する第1の制御と、前記第1の制御によって決定された前記現像バイアスに基づいて前記転写手段に印加する転写バイアスを制御する第2の制御とを行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記第2の制御において、前記像担持体と前記転写手段との間に形成される転写部における電流電圧特性に基づいて、所望のターゲット電流値を前記転写部に印加することができるように、前記転写手段に印加する定電圧バイアス値を制御するとともに、前記現像バイアスに基づいて、前記ターゲット電流値を変更する、ことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によると、濃度検知手段は、中間転写体上に形成された基準濃度パターンの濃度を検知する。制御手段は、第1の制御として、濃度検知手段の検知結果に基づいて、帯電手段に印加する帯電バイアス及び現像手段に印加する現像バイアスを制御する。そして、制御手段は、第2の制御として、第1の制御によって決定された現像バイアスに基づいて転写手段に印加する転写バイアスを制御する。したがって、この転写バイアスには、基準濃度パターンを形成するトナーの状態、例えばトナーの帯電量の変化が反映されている。そして、さらに第2の制御によって決定された現像バイアスに基づいてターゲット電流を変更する。これにより、その時点でのトナーの状態に適した高精度な転写バイアスの調整を行うことができる。つまり、トナーの状態に影響されない安定した転写を行うことができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材等についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り初めの説明と同様のものである。
<実施の形態1>
図1に、本発明を適用することができる画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式の4色フルカラーのレーザプリンタであり、同図はその概略構成を模式的に示す縦断面図である。なお、以下の説明では、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のトナー像を順次に重ね合わせて4色フルカラーの画像を形成する場合を例に説明する。
同図に示す画像形成装置は、像担持体としてドラム形の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、外径84mmのアルミニウム製のドラム基体(シリンダ)に、アモルファスシリコンを主成分とする感光体を成膜して構成したものである。感光ドラム1は駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
感光ドラム1は、その表面が1次帯電器としての帯電ローラ2によって所定の極性・電位に一様に帯電される。
一様帯電後の感光ドラム1表面は、露光手段としてのレーザスキャナ3によるレーザ光の露光を受け、露光部分の電位が除去されて静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって現像される。現像装置4は、矢印R4方向に回転可能なロータリ4aと、このロータリ4aに搭載された4色(4個)の現像器4Y,4M,4C,4Kとを有している。この順に、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色のトナーを収納した現像器4Y,4M,4C,4Kである。本実施の形態では、まず、第1色目の現像器であるイエローの現像器4Yが、ロータリ4aの回転によって感光ドラム1表面に対向する現像位置に配置される。そして、現像器4Yに現像バイアスが印加されることにより、感光ドラム1上の静電潜像にイエローのトナーが付着されてトナー像として現像される。
こうして感光ドラム1上に形成されたイエローのトナー像は、1次転写部T1において1次転写ローラ(転写手段)5により中間転写ベルト11上に1次転写される。イエローのトナー像を中間転写ベルト11上に転写させた感光ドラム1は、表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置12によって除去され、表面が清掃されて、次の画像形成に供される。
上述のイエローと同様の工程で、残りの3色、つまりマゼンダ,シアン,ブラックの各色成分のトナー像が感光ドラム1上に順次に形成される。これらトナー像は、順次に中間転写ベルト11上に1次転写されて、中間転写ベルト11上で重ね合わされる。
中間転写ベルト11上で重ねられた4色のトナー像は、2次転写内ローラ7aに掛け渡された中間転写ベルト11と2次転写外ローラ7bとの間に形成される2次転写部T2に搬送される。これにタイミングを合わせて、給搬送装置(不図示)によって2次転写部T2に転写材が搬送される。このとき、2次転写外ローラ7bに2次転写バイアスが印加される。これにより、中間転写ベルト11上の4色のトナー像は、転写材上に一括で2次転写される。トナー像転写後の転写材は、定着装置9によって加熱・加圧され、表面にトナー像が定着される。これにより、1枚の転写材に4色フルカラーの画像が形成される。
一方、トナー像転写後の中間転写ベルト11は、ベルトクリーナ10によって2次転写残トナーが除去されて表面が清掃され、次回以降の画像形成に供される。
以下では、イエローのトナー像を形成する場合の、各部材の構成及び画像形成条件を説明する。
イエローの現像器4Yは、現像器(不図示)内のイエロートナー搬送機構によって現像スリーブにイエロートナーを搬送し、現像スリーブの外周に圧接された規制ブレードによって現像スリーブの外周にイエロートナーを薄層塗布する。そして、イエロートナーに電荷を付与した後、現像スリーブに対し、DCバイアスにACバイアスを重畳した現像バイアスを印加することで感光ドラム1上に形成された静電潜像に対し、現像を行う。現像スリーブは、感光ドラム1に対向した位置に微小間隔(300μm)をもって配設される。
中間転写ベルト11は、厚さ85μmのポリイミド樹脂フィルムを基材としており、カーボンブラックを分散させて、表面抵抗率が1×1012Ω/□、体積抵抗率が1×109.5Ω・cmとなるように抵抗調整されている。中間転写ベルト11の周長は527.5mmとし、プロセススピード(駆動速度)を130mm/secとした。
1次転写ローラ5は、外径8mmの鋼鉄製の芯金に、発泡処理をしたEPDMを基材とする、発泡ゴム層を設けたスポンジローラであり、外径を16mmとした。ローラの抵抗値は、温度23℃、湿度50%Rhの環境下で、106.5Ω(100V印加時)となるように、イオン伝導性の抵抗調整剤を分散させることで抵抗調整を行った。
2次転写外ローラ7bは、外径12mmの鋼鉄製の芯金に、発泡処理をしたNBR(ニトリルブタジエンゴム)を基材とする発泡ゴム層を設けたスポンジローラであり、NBRゴム層を含めた外径を24mmとした。2次転写外ローラ7bの抵抗値は、温度23℃、湿度50%Rhの環境下で、107.5Ω(2kV印加時)となるように、イオン伝導性の抵抗調整剤を分散させることで抵抗調整を行った。
1次転写下流ローラ6は、外径16mmのSUS製のローラであり、接地されている。その理由は、1次転写部T1において、1次転写ローラ5から電荷を付与された中間転写ベルト11を裏面から担持するため、接地していないとチャージアップするおそれがあるからである。チャージアップされると、周辺の部材へリークし、画像形成装置本体に電気的ストレスを与えるおそれがある。ここで、中間転写ベルト11は、上述の1次転写ローラ5、2次転写内ローラ7a、1次転写下流ローラ6の外に、ローラ8a,8b,8cに掛け渡されている。
図1に示すように、ローラ8c近傍に濃度検知手段として画像濃度センサSpが配設されている。この画像濃度センサSpは、中間転写ベルト11における、ローラ8cに掛け渡された部分に対向するように配置されている。この画像濃度センサSpは、中間転写ベルト11上に形成された、基準濃度パターンの光学濃度を検知するものである。また、感光ドラム1の回転方向に沿っての現像装置4の下流側で、かつ1次転写ローラ5の上流側には電位センサSvが配設されている。電位センサSvは、感光ドラム1の表面電位を直接計測するものである。
上述の画像濃度センサSpには、制御回路21が接続されている。この制御回路21は、画像濃度センサSpの濃度検知結果に基づいて画像濃度を制御するためのものである。また、電位センサSvには制御回路22が接続されている。この制御回路22は、電位センサSvの電位検知結果に基づいて高圧出力を制御するためのものである。さらに、これら制御回路21,22からの出力信号に基づいて、制御を行う高圧制御回路23が配設されている。この高圧制御回路23は、帯電ローラ2に印加される帯電バイアス、各色の現像器4Y,4M,4C,4Kに印加される現像バイアス、及び1次転写ローラ5に印加される1次転写バイアスの制御を行う。
本実施の形態において、画像濃度センサSpは、図2に示すように、反射光を検知する鏡面反射型のセンサである。ローラ(ベルト張架ローラ)8cに張架された中間転写ベルト11表面の検知位置に対して、所定の角度φだけ傾斜して配置されたLED光源24aと、受光素子としてのフォトトランジスタ24bとによって構成されている。LED光源24aから基準濃度パターンに対して照射された反射光が、受光素子24bによって光量として検知されることで、基準濃度パターンの光学濃度を推測することが可能である。
以上の構成の、本実施の形態の画像形成装置においては、1次転写バイアスとして、1次転写ローラ5に対して定電圧バイアスを印加する。このときのバイアス量は、ATVC制御によって、常に所望の電流量(ターゲット電流)を1次転写部T1に印加できるように、最適制御を行うことを特徴とする。
さらに、帯電バイアス、現像バイアスについては画像濃度情報及びアモルファスシリコン系感光体の表面電位情報に応じた最適制御(第1の制御)を行い、かつ帯電バイアスと現像バイアスの制御と連動し、ターゲット電流をも可変制御(第2の制御)とすることを特徴とする。
以下に、それぞれのより具体的な制御方法を説明する。
第1の制御を行う場合には、制御回路21は、まず基準濃度パターンが中間転写ベルト11上に形成されていない状態で、中間転写ベルト11表面を画像濃度センサSpで検知し(図3のS1)、このときの画像濃度出力を記憶する。次に、通常の画像形成時と同じ帯電、露光、現像、転写の各条件で、イエロー,マゼンダ,シアン,ブラックの各色の基準濃度パターンを形成する。本実施の形態においては、基準濃度パターンとして、100%濃度の20mm×20mmの正方形パッチを、中間転写ベルト11上に連続して形成する。この各色の基準濃度パターンの光学濃度を、画像濃度センサSpで検知する(S2)。ここでは、前述の基準濃度パターンの各色パッチについて、1mmピッチで16点検知し、その光学濃度の平均値を算出し、制御回路21にそれぞれの画像濃度出力を記憶させる。制御回路21においては、各色ごとに、パッチの画像濃度と、パッチを形成していないときの中間転写ベルト11の画像濃度比を取ることで、各色の画像濃度情報とする(S3)。ここで、画像濃度比をとるのは、中間転写ベルト11の反射率の変動や、LED光量の変動を補正するためである。
この結果、各色ごとに画像濃度情報を所定値と比較し、求めた基準濃度パターンの濃度が、所定の濃度より低い場合(S4のYES)においては、その差に応じて現像バイアスのDC成分の絶対値と、帯電バイアスのDC成分の絶対値を上げる(S5)。これにより、各色成分の現像スリーブと感光ドラム1上の静電潜像との間に形成される現像電界が大きくなることから、現像されるトナー量が増加し、画像濃度を上昇させることが可能になる。現像バイアス及び帯電バイアスのDC成分の絶対値を上げた後、S2の戻る。
逆に、求めた基準濃度パターンの濃度が、所定の濃度より高い場合(S4のNoでかつ、S6のYes)においては、現像バイアス及び帯電バイアスのDC成分の絶対値を下げる(S7)ことで、画像濃度を低下させることができる。現像バイアス及び帯電バイアスのDC成分の絶対値を下げた後、S2に戻る。
一方、求めた基準濃度が所定の範囲内に入っている場合(S4のNo、S6のNo)は、現像バイアス及び帯電バイアスは、現在の設定値とする(S8)。すなわち上述のS2からS7の動作を、各色の基準濃度パターンの濃度が所定の濃度範囲に収束するまで連続的に行うことで、画像濃度を所定の値に補正制御することが可能である。
次に、第2の制御について説明する。
本実施の形態における、1次転写バイアスのATVC制御は、以下の手順で行う。ATVC制御については、いくつかの方法が知られているが、ここでは感光ドラム1を所定の帯電電位に帯電しながら、2段階の電圧V1,V2をそれぞれ1次転写ローラ5が1周する間印加する。このときのそれぞれの転写電流I1,I2を求め、これらの関係から所定の濃度に対して最適な転写電流(ターゲット電流)Itを流すのに必要な電圧Vbを線形補間から求めた電圧で定電圧制御を行う方法を用いる。
本実施の形態において、ターゲット電流Itは、トナーの転写が好適に行えるように設定するものであり、初期においては、例えば15μAと設定されている。しかし、本発明は、前述したように、画像濃度情報に応じて現像バイアスが変更された際に、それに応じてターゲット電流をも可変制御することを特徴とする。以下に、本実施の形態におけるターゲット電流Itの具体的な制御方法を説明する。
ターゲット電流Itは、本実施の形態においては、初期においては15μAと設定されている。これは14μA以下の電流では転写不良が発生し、逆に16μA以上の電流を印加すると、一部のトナーの帯電極性が反転する再転写が発生することから、両現象の発生しない値として設定されている。この設定は、感光ドラム上に現像された所定濃度のトナーを効率よく転写するために設定するものであり、トナーの総帯電電荷量とほぼ同等となる電荷量を中間転写ベルト11に印加することを意図して設定されるものである。
しかしながら、実際にはトナーの帯電量は、雰囲気の温湿度条件に応じて増減したり、あるいは長期間の使用によってトナーに電荷を付与する役目をもつキャリヤやトナーそのものが劣化して帯電量が低下したりしてしまう。このことから、トナーの総帯電電荷量と等しい電荷量を中間転写ベルト11に印加しつづけるために、ターゲット電流はトナー電荷の変動に伴って可変制御を行うことが必要となる。
感光ドラムに現像されたトナーの総帯電電荷量は、トナーが現像された個所の感光ドラムの電位と現像バイアスのDC成分との差分に相当する。
図3のS4のYesに示すように、設定された現像バイアスで現像された基準濃度パターンの濃度が期待される濃度よりも低いことは、トナーの帯電電荷量が高くなっていることを意味する。この場合には、現像バイアス及び帯電バイアスのDC成分を上げて(S5)、感光ドラム1の電位との差分を大きくすることとで、画像濃度を上げる制御を行っている。これはトナーの帯電電荷量が上昇した場合に、それに応じて帯電バイアス及び現像バイアスのDC成分を上昇させる、すなわち感光ドラム1のDC成分との差分を大きくする制御を行うことと同義である。一方で、基準濃度パターンの濃度が期待される濃度よりも高い場合(S4のNoでかつS6のYes)にはトナーの帯電電荷量が低くなっていることを意味する。この場合、現像バイアス及び帯電バイアスのDC成分を下げる制御を行うことと同義である(S7)。
図4に第2の制御のフローチャートを示す。なお、S1〜S8については、図3と同様なので説明を省略する。
上述のように、現像バイアス及び帯電バイアスのDC成分を増減させた場合には、1次転写のターゲット電流Itも、トナーの総帯電電荷量に応じて増減させる必要がある。これには現像バイアスのDC成分の設定を参照し、可変制御を行う。すなわち、基準濃度パターンの濃度が期待される濃度よりも低い場合(図4のS4のYes)には、現像バイアスのDC成分を上げる制御を行う(S5)。この場合、トナーの総帯電電荷量が増加していることを意味しているため、ターゲット電流もこれに同期して上げる制御を行う(S9)。一方、濃度が高いと検知された場合(S4のNoでかつS6のYes)には、トナーの総帯電電荷量が下がってしまっているため、現像バイアスのDC成分を下げる制御を行った際に(S7)、連動してターゲット電流を下げる制御を行う(S10)。
本実施の形態においては、現像バイアスが5V増減することで、これに応じて0.2μA刻みにターゲット電流を増減させることができる。このため、たとえば現像バイアスのDC成分が5V高くなるように制御された場合には、ターゲット電流は15μAから15.2μAになるように制御される。また、現像バイアスのDC成分が10V低くなるように設定された場合には、ターゲット電流は14.6μAとなるように制御される。
上述のように1次転写のターゲット電流値を上げた場合(S9)、又は下げた場合(S10)には、ATVC制御により、1次転写印加電圧を再設定(S11)して、S2に戻る。
以上説明したように、本実施の形態によると、制御回路(制御手段)23は、第1の制御により、画像濃度センサSpの出力に基づいて、帯電バイアス及び現像バイアスを設定する。さらに制御回路23は、第1の制御によって設定された現像バイアスに基づいて第2の制御により転写バイアスを設定する。さらに、設定した現像バイアスに基づいてターゲット電流を変更する。したがって、この転写バイアスには、トナーの帯電量等のトナーの状態が反映されている。このため、その時点でのトナーの状態に適した高精度な転写バイアスの調整を行うことができる。つまり、トナーの状態に影響されない安定した転写を行うことができる。
本発明を適用することができる画像形成装置の概略構成を模式的に示す図である。 画像濃度センサの構成を説明する図である。 中間転写ベルト上に形成した基準濃度パターンに基づいて帯電バイアス及び現像バイアスを制御する流れを説明するフローチャートである。 中間転写ベルト上に形成した基準濃度パターンに基づいて帯電バイアス及び現像バイアスを制御し、さらにその現像バイアスに基づいて1次転写時のターゲット電流を変更する流れを説明するフローチャートである。 従来の画像形成装置の概略構成を模式的に示す図である。
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(1次帯電器、帯電手段)
3 レーザスキャナ(露光手段)
4 現像装置(現像手段)
5 1次転写ローラ(転写手段)
23 制御回路(制御手段)
Sp 画像濃度センサ(濃度検知手段)
Sv 電位センサ
T1 1次転写部(転写部)

Claims (3)

  1. 像担持体と、前記像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    前記中間転写体上に形成された基準濃度パターンの濃度を検知する濃度検知手段と、
    前記濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記帯電手段に印加する帯電バイアス及び前記現像手段に印加する現像バイアスを制御する第1の制御と、前記第1の制御によって決定された前記現像バイアスに基づいて前記転写手段に印加する転写バイアスを制御する第2の制御とを行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記第2の制御において、前記像担持体と前記転写手段との間に形成される転写部における電流電圧特性に基づいて、所望のターゲット電流値を前記転写部に印加することができるように、前記転写手段に印加する定電圧バイアス値を制御するとともに、前記現像バイアスに基づいて、前記ターゲット電流値を変更する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の制御において、前記転写手段に印加される転写バイアスを定電圧制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体が、表層にアモルファスシリコン感光層を有する像担持体である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010122432A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成プログラム
US8385761B2 (en) 2009-11-12 2013-02-26 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus that adjusts a secondary transfer condition for a secondary transfer device based on a degradation of toner
US8606133B2 (en) 2010-03-18 2013-12-10 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus
JP2015138131A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 富士ゼロックス株式会社 転写装置、画像形成装置
JP2020148965A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 株式会社リコー 画像転写制御装置及び画像形成装置。

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