JP4462631B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、緊急時にエアバッグを膨出展開させることで乗員を保護する車両用エアバッグ装置に関するものである。
車両用エアバッグ装置として、エアバッグを膨出展開させて乗員を保護するものが実用に供されている。
実用の車両用エアバッグ装置は、乗員を保護するエアバッグと、このエアバッグを膨出展開するインフレータとを設けるようにすれば実用上十分であった。
このような車両用エアバッグ装置として、例えば、助手席にチャイルドシートを取付けた場合に、このチャイルドシートに配慮を加えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−160600公報(第5頁、図2)
一般的には、助手席にチャイルドシートを装着した場合には、エアバッグが膨出展開しないように制御していた。
しかし、車両衝突時にチャイルドシート(幼児)の安全性をより高めるためには、エアバッグを膨出展開させ、チャイルドシートを拘束するほうが好ましいという考え方がある。
特許文献1の技術を説明する。
図10は従来の基本構成を説明する図であり、車両用エアバッグ装置200は、助手席206用のエアバッグ装置であり、乗員を保護するエアバッグ201と、このエアバッグ201を膨出展開させるインフレータ202と、これらのエアバッグ201及びインフレータ202を収納するケース203と、このケース203に設けられ、エアバッグ201の膨出展開時には破断するリッド(蓋体)204と、エアバッグ201に設けられ、助手席206にチャイルドシート207を装着した時にはチャイルドシート207の背もたれ部208に臨ます(入り込む)ポケット部205とからなる。
しかし、車両用エアバッグ装置200では、チャイルドシート207は車両の専用部品ではないので、助手席206にいろいろな種類のチャイルドシート207が取付けられる場合がある。例えば、チャイルドシート207の背もたれ部208の高さが高い場合に、エアバッグ201が背もたれ部208の上端を乗り越えることができない場合があり、このときは、エアバッグ201でチャイルドシート207の背もたれ部208を後方へ押し出してしまうことが考えられ、好ましいものではなかった。
すなわち、多種多様なチャイルドシート等の保護対象物に対してエアバッグの緩衝作用を有効に作用させることができる車両用エアバッグ装置が望まれる。
本発明は、エアバッグがチャイルドシートの背もたれ部の上端を乗り越えることができない場合に、チャイルドシートの背もたれ部を後方へ押し出してしまう点を解決し、多種多様なチャイルドシート等の保護対象物に対してエアバッグの緩衝作用を有効に作用させることができる車両用エアバッグ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る車両用エアバッグ装置の発明は、車両の乗員に向けて展開されるエアバッグと、このエアバッグに膨張用のガスを供給するインフレータと、エアバッグの内部に延出され、インフレータからエアバッグにガスを導く導入管と、この導入管の根本部分に設けられ、導入管の一端が閉塞された際に導入管に向かうガスを車室内に開放するガス開放手段と、エアバッグ下方にバッグ内方に向けて導入管の下方に形成されたポケット部と、を備え、導入管を通過したガスによりエアバッグを膨張させるように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、導入管が、布状部材にて形成した部材であり、エアバッグの膨張後の内圧上昇時に、導入管の先端が閉じる作用をなすことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、導入管が、ポケット部から遠ざかる方向に向けて配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、エアバッグ、インフレに配置される第1チャンバと、この第1チャンバに連結帯を介して連結された第2チャンバを備え第1チャンバに、インフレー夕を収納するチャンバ本体と、このチャンバ本体に連続的に形成され、ガス開放手段)から導入管に臨ませる副導入管と、を備え、第2チャンバに、保護対象物に当接するチャンバ本体を備え、このチャンバ本体に導入管が一体的に形成されことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、エアバッグの内部に延出され、インフレータからエアバッグにガスを導く導入管と、この導入管の根本部分に設けられ、導入管の一端が閉塞された際に導入管に向かうガスを車室内に開放するガス開放手段と、エアバッグ下方にバッグ内方に向けて導入管の下方に形成されたポケット部と、を備え、導入管を通過したガスによりエアバッグを膨張させるように構成したので、エアバッグがチャイルドシートの背もたれ部の上端を乗り越えることができない場合には、エアバッグがチャイルドシートの背もたれ部に当たり、導入管の一端が閉塞され、ガス開放手段からインフレータからのガスを逃がすことができる。これにより、エアバッグがチャイルドシートの背もたれ部に当たった状態でエアバッグの膨出展開を抑えることができる。この結果、必要以上にチャイルドシートを後方へ押し出してしまうことを回避することができる。
請求項2に係る発明では、導入管が、布状部材にて形成した部材であり、エアバッグの膨張後の内圧上昇時に、導入管の先端が閉じる作用をなすので、エアバッグに保護対象物が当接するまでの間、エアバッグの内圧を保持することができる。
請求項3に係る発明では、導入管が、ポケット部から遠ざかる方向に向けて配置されるので、エアバッグの膨出展開時に、ポケット部との干渉を防止することができる。これにより、ポケット部後方へのガス流入をスムースにすることができ、例えば、ポケット部による障害物の乗り越えをより確実にすることができる。この結果、ポケット部及び導入管の所望の機能を十分に発揮させることができる。
請求項4に係る発明では、エアバッグ、インフレに配置される第1チャンバと、この第1チャンバに連結帯を介して連結された第2チャンバを備え第1チャンバに、インフレー夕を収納するチャンバ本体と、このチャンバ本体に連続的に形成され、ガス開放手段)から導入管に臨ませる副導入管と、を備え、第2チャンバに、保護対象物に当接するチャンバ本体を備え、このチャンバ本体に導入管が一体的に形成されたので、インフレ夕で発生させたガスを第1チャンバに蓄え、この第1チャンバに蓄えられたガスを第2チャンバに供給することができる。この結果、保護対象物に当接する第2チャンバを円滑に膨出展開することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用エアバッグ装置を採用した車両の斜視図であり、図中、10は車両、11は車室、12はインストルメントパネル、13はフロントガラス、14はフロントピラー、16はシフトレバー、17は車両用メータ、18はステアリング、19はドア、21は運転席シート、22は助手席シート、23はチャイルドシート、24は背もたれ部、25は運転席用エアバッグモジュールを示す。
本発明に係る車両用エアバッグ装置(助手席用エアバッグモジュール)30は、多種多様なチャイルドシート23等の保護対象物に対してエアバッグ31(図2参照)の緩衝作用を有効に作用させることができる装置である。
図2は本発明に係る車両用エアバッグ装置の斜視図であり、図3は図2に示す車両用エアバッグ装置の側面断面図である。
車両用エアバッグ装置30は、車両10(図1参照)の乗員に向けて展開されるエアバッグ31と、エアバッグ31に膨張用のガスを供給するインフレータ32と、これらのエアバッグ31及びインフレータ32を収納するケース33と、ケース33に被せることでエアバッグ31及びインフレータ32を被覆するとともに、エアバッグ31の膨出展開時には破断するリッド(蓋体)34とからなる。
エアバッグ31は、インフレータ32側に配置することでリッド34を破断する第1チャンバ37と、この第1チャンバ37に接続することで保護対象物に当接する第2チャンバ38と、これらの第1チャンバ37及び第2チャンバ38を連結する連結帯(連結布)39,39と、第2チャンバ38に一体的に形成される導入管45とからなる。
第1チャンバ37は、布状部材にて形成した部材であり、インフレ夕32と第2チャンバ38との間に配置されるものであり、チャンバ本体41と、このチャンバ本体41に連続的に形成され、第2チャンバ38に臨ませることで第2チャンバ38にインフレータ32で発生させたガスを供給する副導入管42を備える。
第1チャンバ37に、第1チャンバ37から導入管にガスを導く副導入管42を備えたので、第1チャンバ37から第2チャンバ38に効率よくインフレータ32で発生させたガスを供給することができる。
第2チャンバ38は、保護対象物に当接する部分であり、チャンバ本体44と導入管45との根本部分(接続部分)の開口であって第1チャンバ37の副導入管42を臨ませるとともに、第1チャンバ37からのガスを開放するガス開放手段46と、第2チャンバ38の下方に内方に向けて形成され、チャイルドシート23(図1参照)の背もたれ部24に臨ませるポケット部47とからなる。
第2チャンバ38のチャンバ本体44は、布状部材にて形成した部材であり、導入管45の周囲を囲うように配置されるとともに、導入管45のインフレータ32と対向する側の端部(根本部分)と連通されるものである。なお、導入管45のインフレータ32と対向する側の端部(根本部分)にはガス開放手段46が位置する。
導入管45は、布状部材にて形成した部材であり、ポケット部47から遠ざかる方向に向けて配置され、第2チャンバ38の最長方向に向けて配置され、且つ導入管45の第2チャンバ38側端部(先端)45aの内径が先細りに形成され、第2チャンバ38の膨張後の内圧上昇時にガス開放手段46からのガス流出を阻止する一方向弁機能を備える。
ここで、図3に導入管45の中心線Aを示し、導入管45の中心線Aは、ポケット部47から遠ざかる方向に向けるとともに、第2チャンバ38の長手方向に指向したものである。
すなわち、導入管45が、ポケット部47から遠ざかる方向に向けて配置されるので、エアバッグ31(第2チャンバ38)の膨出展開時に、ポケット部47との干渉を防止することができる。これにより、ポケット部47後方へのガス流入をスムースにすることができ、例えば、ポケット部47による障害物(図1に示すチャイルドシート23)の乗り越えをより確実にすることができる。この結果、ポケット部47及び導入管45の所望の機能を十分に発揮させることができる。
また、導入管45が、エアバッグ31(第2チャンバ38)の最長方向に向けて配置されるので、導入管45の一端(先端)45aとエアバッグ31を内面を離すことができる。この結果、エアバッグ31の膨出展開途中でエアバッグ31を必要以上に縦長に膨出させてしまうことを回避することができ、エアバッグ31の膨出展開途中でもエアバッグ31の膨出展開完了時の外形に倣いつつ膨出展開することができる。
ガス開放手段46は、第1チャンバ37と第2チャンバ38との間に形成され、導入管45の一端(先端)45aが第2チャンバ38の内面を介して閉塞された際に、第1チャンバ37から供給されるガスを開放する手段である。
ガス開放手段46が、第1チャンバ37と第2チャンバ38との間に形成されるので、第1チャンバ37及び第2チャンバ38の連結帯39,39で接続した隙間(空間)部分にガス開放手段46を設ければよく、エアバッグ31の構造の簡素化を図ることができる。
連結帯39は、布状部材にて形成した部材であり、リッド34の内周に沿って配置したものである。
図4(a),(b)は図2に示す車両用エアバッグ装置の膨出展開初期の説明図である。
(a)において、ケース33にインフレータ32を収納し、ケース33に第1チャンバ37を折り畳んで収納し、この折り畳んだ第1チャンバ37の上に折り畳んだ第2チャンバ38を重ねて収納し、これらのインフレータ32、第1チャンバ37及び第2チャンバ38を収納済みのケース33にリッド34を被せた車両用エアバッグ30の待機状態を示す。
(b)において、インフレータ32を着火してエアバッグ膨張用のガスを発生させ、先ず第1チャンバ37を膨出展開させ、この1チャンバ37でリッド34を破断し、第1チャンバ37の副導入管42を第2チャンバ38の導入管45に臨ませる。インフレータ32で発生させたガスを第1チャンバ37及び導入管45を介して第2チャンバ38に供給し、第2チャンバ38を膨出展開する。このときに、連結帯39,39の隙間部分から外気と連通された開口であるガス開放手段46から外気を導入管45内に吸い込むように構成してもよい。ガス開放手段46から外気を導入管45内に吸い込むように構成することで、インフレータ32で発生させるガスの量を削減してもよい。
エアバッグ31は、インフレ夕32と導入管45との間に配置される第1チャンバ37と、導入管45の周囲を囲うように配置されるとともに導入管45のインフレータ32と対向する側の端部とに連通され、保護対象物に当接する第2チャンバ38とを備えるので、インフレ夕32で発生させたガスを第1チャンバ37に蓄え、この第1チャンバ37に蓄えられたガスを導入管45を介して第2チャンバ38に供給することができる。この結果、保護対象物に当接する第2チャンバ38を円滑に膨出展開することができる。
図5(a),(b)は図2に示す車両用エアバッグ装置の膨出展開途中の説明図である。
(a)において、さらに、導入管45からインフレータ32で発生させたガスを第2チャンバ38に供給するとともに、連結帯39,39の隙間部分から外気と連通された開口であるガス開放手段46から外気を導入管45内に吸い込みつつ、第2チャンバ38に供給することで、第2チャンバ38の膨出展開を進める。この段階では、インフレータ32側である第1チャンバ37及び導入管45の圧力は第2チャンバ38のチャンバ本体44の圧力よりも高い。
(b)において、第2チャンバ38の膨出展開が完了し、インフレータ32で発生させるガス量が少なくなると、インフレータ32側の第1チャンバ37及び導入管45の圧力に対して第2チャンバ38のチャンバ本体44の圧力が高くなる。なお、第1チャンバ37及び導入管45の圧力は、ガス開放手段46で外気に通じているのでほぼ大気圧に近い値を示す。
導入管45は布状部材にて形成した部材であるので、上記のように、チャンバ本体44の圧力が第1チャンバ37及び導入管45の圧力よりも高くなった場合には、張りを失い導入管45の一端(先端)45aが閉じる作用をなし、第2チャンバ38のチャンバ本体44の圧力が保持される。
すなわち、導入管45が、エアバッグ31の膨張後の内圧上昇時にガス開放手段46からのガス流出を阻止する一方向弁機能を備えたので、エアバッグ31に保護対象物が当接するまでの間、エアバッグ31の内圧を保持することができる。
図6は図2に示す車両用エアバッグ装置の膨出展開終期の説明図であり、助手席シート22に乗車した保護対象物である乗員51を第2チャンバ38で受け止め、乗員51に加わる衝撃の吸収を図ることができる。上記のように、第2チャンバ38(エアバッグ31)は、チャンバ本体44の膨張後内圧上昇時にガス開放手段46からのガス流出を阻止する一方向弁機能を備えた導入管45を有するので、乗員51が第2チャンバ38に当接するまでの間十分に第2チャンバ38の内圧を保持することができる。
図7(a),(b)は図2に示す車両用エアバッグ装置のチャイルドシートを搭載したときの膨出展開初期の説明図である。
(a)において、インフレータ32を着火してエアバッグ膨張用のガスを発生させ、先ず第1チャンバ37を膨出展開させ、この第1チャンバ37でリッド34を破断し、第1チャンバ37の副導入管42を第2チャンバ38の導入管45に臨ませる。インフレータ32で発生させたガスを第1チャンバ37及び導入管45を介して第2チャンバ38に供給し、第2チャンバ38を助手席シート22に取付られたチャイルドシート23に向けて膨出展開する。このときに、連結帯39,39の隙間部分から外気と連通された開口であるガス開放手段46から外気を導入管45内に吸い込むように構成してもよい。
(b)において、さらに、導入管45からインフレータ32で発生させたガスを第2チャンバ38に供給することで、第2チャンバ38の膨出展開を進める。この段階で、一般的には第2チャンバ38はチャイルドシート23の背もたれ部24を乗り越えて、第2チャンバ38のポケット部47が背もたれ部24に嵌り込むことができる。
図8(a),(b)は図2に示す車両用エアバッグ装置のチャイルドシートを搭載したときの膨出展開終期の説明図である。
(a)において、さらに、導入管45からインフレータ32で発生させたガスを第2チャンバ38に供給することで、第2チャンバ38の膨出展開を進める。この段階では、インフレータ32側である第1チャンバ37及び導入管45の圧力は第2チャンバ38のチャンバ本体44の圧力よりも高い。また、チャイルドシート23の背もたれ部24が第2チャンバ38のポケット部47で覆われる。
(b)において、第2チャンバ38の膨出展開が完了し、インフレータ32で発生させるガス量が少なくなると、インフレータ32側の第1チャンバ37及び導入管45の圧力に対して第2チャンバ38のチャンバ本体44の圧力が高くなる。なお、第1チャンバ37及び導入管45の圧力は、ガス開放手段46で外気に通じているのでほぼ大気圧に近い値を示す。導入管45は布状部材にて形成した部材であるので、上記のように、チャンバ本体44の圧力が第1チャンバ37及び導入管45の圧力よりも高くなった場合には、導入管45の一端(先端)45aが閉じる作用をなし、第2チャンバ38のチャンバ本体44の圧力が保持され、エアバッグ31の膨出展開が完了する。
図9(a),(b)は図2に示す車両用エアバッグ装置のチャイルドシートを搭載したときの膨出展開途中の説明図である。図7(b)において、一般的には第2チャンバ38はチャイルドシート23の背もたれ部24を乗り越えて、第2チャンバ38のポケット部47が背もたれ部24に嵌り込むことができるものとしたが、チャイルドシート23は車両の専用部品ではないので、助手席シート22にいろいろな種類のチャイルドシート23が取付けられる場合がある。例えば、チャイルドシート23の背もたれ部24の高さが高い場合に、第2チャンバ38が背もたれ部24の上端を乗り越えることができない場合があると思われる。
(a)において、インフレータ32を着火してエアバッグ膨張用のガスを発生させ、先ず第1チャンバ37を膨出展開させ、この第1チャンバ37でリッド34を破断し、第1チャンバ37の副導入管42を第2チャンバ38の導入管45に臨ませ、この導入管45からインフレータ32で発生させたガスを第2チャンバ38を助手席シート22に取付られたチャイルドシート23に向けて膨出展開する。このときに、例えば、チャイルドシート23の背もたれ部24の高さが高い場合に、第2チャンバ38が背もたれ部24の上端を乗り越えることができない。
(b)において、さらに、導入管45からインフレータ32で発生させたガスを第2チャンバ38に供給し、第2チャンバ38の膨出展開を進める。これにより、導入管45の一端(先端)45aはチャンバ本体44の内面に当接し、導入管45が塞がれ、インフレータ32で発生させたガスは、第1チャンバ37の副導入管42を経由してガス開放手段46から大気中に放出される。すなわち、チャンバ本体44の膨出展開を抑えることができる。この結果、一定の圧力でチャイルドシート23の背もたれ部24を支持することができる。
車両用エアバッグ装置30は、エアバッグ31の内部に延出され、インフレータ32からエアバッグ31にガスを導く導入管45と、導入管45の一端(先端)45aがエアバッグ31を介して閉塞された際にガスを開放するガス開放手段46とを備えたものと言える。
すなわち、エアバッグ31がチャイルドシート23の背もたれ部24の上端を乗り越えることができない場合には、エアバッグ31がチャイルドシート23の背もたれ部24に当たり、導入管45の一端(先端)45aがエアバッグ31を介して閉塞され、ガス開放手段46からインフレータ32からのガスを逃がすことができる。これにより、エアバッグ31がチャイルドシート23の背もたれ部24に当たった状態でエアバッグ31の膨出展開を抑えることができる。この結果、必要以上にチャイルドシート23を後方へ押し出してしまうことを回避することができ、一定の圧力でチャイルドシート23の背もたれ部24を支持することができる。
尚、本発明に係る車両用エアバッグ装置は、乗員51を受け止める際に、第2チャンバ38(エアバッグ31)の内圧を減少させるためのベントホールを、チャンバ本体44等に適宜設けることを妨げるものではない。
本発明に係る車両用エアバッグ装置は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る車両用エアバッグ装置を採用した車両の斜視図である。 本発明に係る車両用エアバッグ装置の斜視図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置の側面断面図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置の膨出展開初期の説明図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置の膨出展開途中の説明図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置の膨出展開終期の説明図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置のチャイルドシートを搭載したときの膨出展開初期の説明図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置のチャイルドシートを搭載したときの膨出展開終期の説明図である。 図2に示す車両用エアバッグ装置のチャイルドシートを搭載したときの膨出展開途中の説明図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…車両、30…車両用エアバッグ装置、31…エアバッグ、32…インフレータ、37,38…第1・第2チャンバ、42…副導入管、45…導入管、46…ガス開放手段、47…ポケット部。

Claims (4)

  1. 車両の乗員に向けて展開されるエアバッグ(31)と、このエアバッグ(31)に膨張用のガスを供給するインフレータ(32)と、前記エアバッグ(31)の内部に延出され、前記インフレータ(32)から前記エアバッグ(31)にガスを導く導入管(45)と、この導入管(45)の根本部分に設けられ、前記導入管(45)端が閉塞された際に前記導入管(45)に向かうガスを車室(11)内に開放するガス開放手段(46)と、前記エアバッグ(31)下方にバッグ内方に向けて且つ前記導入管(45)の下方に形成されたポケット部(47)と、を備え、
    前記導入管(45)を通過したガスにより前記エアバッグ(31)を膨張させるように構成したことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記導入管(45)は、布状部材にて形成した部材であり、前記エアバッグ(31)の膨張後の内圧上昇時に、前記導入管(45)の先端が閉じる作用をなすことを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記導入管(45)は、前記ポケット部(47)から遠ざかる方向に向けて配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用エアバッグ装置。
  4. 前記エアバッグ(31)は、前記インフレ(32)側に配置される第1チャンバ(37)と、この第1チャンバ(37)連結帯(39)を介して連結された第2チャンバ(38)を備え
    前記第1チャンバ(37)は、前記インフレー夕(32)を収納するチャンバ本体(41)と、このチャンバ本体(41)に連続的に形成され、前記ガス開放手段(46)から前記導入管に臨ませる副導入管(42)と、を備え、
    前記第2チャンバ(38)は、保護対象物に当接するチャンバ本体(44)を備え、このチャンバ本体(44)に前記導入管(45)が一体的に形成されことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両用エアバッグ装置。
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