JP4423930B2 - 車線逸脱防止装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、走行車線上の外乱による車両挙動の変化を考慮しても車線逸脱防止性能を向上することができる車線逸脱防止装置を提供することを目的としている。
また、ヨー制御量算出手段で、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出し、制動制御量算出手段で、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出し、制駆動力制御手段で、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する。
そして、前記制動制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前後輪の外乱影響を検出したときに、前輪のみの外乱影響を検出した場合と比較して、自車両に制動力が大きく発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する。
また、本発明に係る車線逸脱防止装置において、前記ヨー制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前輪のみの外乱影響を検出したとき、非外乱影響車輪である後輪でのヨー制御を行うように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出する。
さらに、本発明に係る車線逸脱防止装置において、前記走行状態検出手段は、走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角、自車両の走行車線に対する横変位及び自車両の走行車線の曲率を検出し、前記ヨー制御量算出手段は、前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する目標ヨーモーメント算出手段を有し、該目標ヨーモーメント算出手段で算出した目標ヨーモーメントに応じて各車輪に発生させる第1の制駆動力制御量を算出する。
そして、前記目標ヨーモーメント算出手段は、外乱影響中に前記車線変更判断手段で車線変更の意図があると判断され、且つ外乱影響前にも車線変更の意図があると判断されたときに、車両を外乱影響前の姿勢に戻すように目標ヨーモーメントを算出する。
本発明によれば、自車走行車線上の路面の外乱による車両挙動の変化に応じて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断するので、道路上の凹凸や低摩擦係数路等の外乱によって車両挙動が変化して自車走行車線から逸脱傾向にある場合でも、車線逸脱を適切に回避することができると共に、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
また、前後輪が外乱影響を受けているときには、前輪のみが外乱影響を受けている場合と比較して、減速制御における制動力を大きく設定するので、的確に車線逸脱を防止することができる。
さらに、前輪のみが外乱影響を受けているときには、非外乱影響車輪である後輪にてヨー制御を行うので、制動を施す車輪がグリップ不足となってヨー制御でのヨーモーメント不足となることに起因する車線逸脱を防止することができる。
さらにまた、外乱影響前に車線変更の意図があった場合には、車両を外乱影響前の姿勢に戻すようにヨー制御を行うので、円滑に車線変更を行うことができる。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバ、9はエンジン、10は自動変速機であり、通常は、運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じ、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧が、前輪5FL、5FR及び後輪5RL、5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給されるようになっている。また、このマスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御回路7が介装されており、この制動流体圧制御回路7内で、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
また、運転席前方には、走行車線逸脱を検出した場合にコントロールユニット8からの警報信号ALに応じて運転者に警告を提示する警告装置24が設置されており、この警告装置24には音声やブザー音を発生するためのスピーカーが内蔵されている。
この車線逸脱防止制御処理では、まずステップS1で、前記各センサやコントローラからの各種データを読み込む。具体的には、前記各センサで検出された各車輪速度Vwj、マスタシリンダ圧Pm、操舵角δ、方向指示スイッチ信号WS、ストローク量Stj、カメラコントローラ14からの走行車線に対する車両ヨー角Φ、走行車線中央からの横変位X、走行車線の曲率ρを読み込む。
V=(VwFL+VwFR)/2 ………(1)
次にステップS3で、自車走行車線上の外乱による影響を判定する。自車走行車線上の外乱による影響を受けた場合、ある車輪のグリップの減少によるヨーモーメントの発生や進行方向の変化が起こる。ここで、走行車線上の外乱としては、路面上の凹凸(未舗装部分等)や低摩擦係数路(濡れた路面、雨天時のマンホール、路面上の落ち葉、小石の集まり等)が挙げられる。
次にステップS4で、横変位X、横変位Xの変化量dX及び車線までの距離(L/2−X)に基づいて、下記(2)式をもとに自車両が逸脱するまでの逸脱予測時間Toutを算出し、ステップS5に移行する。
Tout=(L/2−X)/dX ………(2)
ステップS5では、前記ステップS4で算出した逸脱予測時間Toutが逸脱判断閾値Tsより小さいか否かを判定し、Tout≧Tsであるときには、自車両は逸脱傾向にないと判断してステップS6に移行し、逸脱判断フラグFoutを逸脱傾向にないことを意味する“0”にリセットしてから後述するステップS11に移行する。
ステップS8では、横変位Xの符号を判定し、X≧0であるときには自車両が走行車線中央から左方にずれていると判断してステップS9に移行し、逸脱方向Doutを左側であることを意味する“1”にセットして後述するステップS11に移行する。
このステップS11では、運転者が車線を変更する意図があるか否かを判定する。この判定は、方向指示スイッチ信号WS及び操舵角δにより行われ、方向指示スイッチ22がオン状態であるときに方向指示スイッチ信号WSの符号により判断される方向と逸脱方向Doutとが一致している場合には、運転者の意図的な車線変更であると判断する。
なお、ここでは、運転者による車線変更の意図の有無判断を、操舵角及び操舵角変化量によって判断する場合について説明したが、操舵トルクに基づいて車線変更の意図を判断するようにしてもよい。
Ms=K1・X+K2・dX ………(3)
ここで、K1,K2は車速Vに応じて変動するゲインである。
一方、前記ステップS11で車線変更の意図があると判断されたときには、ステップS16に移行して、車線変更フラグFchを、運転者が車線変更をする意図があることを示す“1”にセットしてステップS17に移行し、前記ステップS3の走行車線上状況判断処理において、凹凸路フラグFrj又は低μ路フラグFmjが、走行車線上の外乱による影響を受けていることを意味する“1”にセットされているか否かを判定する。
前記ステップS19の判定結果が、外乱影響前の車線変更フラグFchが“1”にセットされているときには、外乱影響前に車線変更の意図があったものと判断してステップS20に移行し、下記(4)式により目標ヨーモーメントを算出してからステップS21に移行する。
ここで、K3,K4,K5は車速Vに応じて変動するゲイン、Φ1,Φ2は外乱の影響を受ける前後のヨー角である。
ステップS21では、逸脱判断フラグFout、目標ヨーモーメントMs、及びマスタシリンダ液圧Pmに応じて、各輪の目標制動液圧Psjを算出する目標制動液圧算出処理を行う。
また、前記ステップS3では、図3に示す走行車線上状況判断処理を行い、先ずステップS31で、ストロークセンサ23で検出した各車輪のストローク量Stjと、ストローク量Stjから算出されるストローク速度Stj′とを用いて、路面上の凹凸により車両が影響を受けているか否かを判定する。
ステップS32では、凹凸影響フラグFrjを、外乱影響を受けていることを意味する“1”にセットすると共に、逸脱判断閾値Tsを通常逸脱判断閾値より小さい値Ts1に設定し、制動判断閾値Trを通常制動判断閾値より小さい値Tr1に設定してから走行車線上状況判断処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
そして、Frj=0であるときには後述するステップS36に移行し、Frj=1であるときにはステップS34に移行して、路面上の凹凸の影響を受けてから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していないときにはFrj=1のまま走行車線上状況判断処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
ステップS36では、各車輪速と車体速とにより算出される各車輪のスリップ率Sdjを用いて、低摩擦係数路(低μ路)により車両が影響を受けているか否かを判定する。
この判定は、スリップ率Sdjが予め設定された判断閾値SdS以上であるか否かによって行い、Sdj≧SdSであるときには、その車輪は低μ路の影響を受けているものと判断してステップS37に移行する。
そして、Fmj=0であるときには、Fmj=0のまま走行車線上状況判断処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、Fmj=1であるときには、ステップS39に移行して、低μ路の影響を受けてから所定時間が経過したか否かを判定する。
また、前記ステップS21では、図4及び図5に示す目標制動液圧算出処理を行い、先ず、ステップS101で逸脱判断フラグFoutが“1”にセットされているか否かを判定する。
PsFL=PsFR=Pm ………(5)
PsRL=PsRR=Pmr ………(6)
ΔPsF=0 ………(7)
ΔPsR=2・Kbr・|Ms|/T ………(8)
ここで、Tは前後輪同一のトレッドである。また、Kbrは制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。
ΔPsF=0 ………(9)
ΔPsR=0 ………(10)
一方、前記ステップS103の判定結果が、|Ms|≧Ms1であるときには、ステップS107に移行して、前記ステップS104と同様に走行車線上の外乱による影響を受けているか否かを判定し、外乱による影響を受けていないときにはステップS108に移行して、下記(11)及び(12)式をもとに目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを算出し、各輪の制動力に差を発生させるように設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsR=2・Kbr・(|Ms|−Ms1)/T ………(12)
ここで、Kbfは制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。なお、この場合、前輪のみで制御することにして、ΔPsF=2・Kbf・|Ms|/Tに設定するようにしてもよい。
また、前記ステップS107の判定結果が、外乱による影響を受けているときには、ステップS109に移行して、逸脱方向Doutと影響された制動輪の方向とが一致しているか否かを判定し、方向が一致しないときには後述するステップS112に移行し、方向が一致するときにはステップS110に移行して、前制動輪のみが影響されているか否かを判定する。
ΔPsF=0 ………(13)
ΔPsR=2・Kbr・(|Ms|−Ms1)/T ………(14)
一方、前後制動輪が外乱に影響されているときには、ステップS112に移行して下記(15)及び(16)式をもとに目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを零に設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsF=0 ………(15)
ΔPsR=0 ………(16)
Pg=Kgv・V+Kgx・dX ………(17)
ここで、Kgv,Kgxは、それぞれ車速、横変位量に応じて設定される制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数である。また、目標制動液圧Pgから算出される前後配分を考慮した後輪目標制動液圧をPgrとする。
次に、走行車線上状況判断及び逸脱方向により、車両を減速させる目的に左右両輪に制動力を発生させるか否かを判断し、運転者による制動操作であるマスタシリンダ液圧Pmも考慮して、各輪の目標制動液圧Psjを算出する。
PsFL=Pm,
PsFR=Pm+ΔPsF ,
PsRL=Pmr,
PsRR=Pmr+ΔPsR ………(18)
PsFL=Pm+ΔPsF,
PsFR=Pm,
PsRL=Pmr+ΔPsR,
PsRR=Pmr ………(19)
ステップS118では、逸脱方向Doutと影響された制動輪の方向とが一致し、且つ前制動輪のみが影響されているか否かを判定し、方向一致且つ前制動輪のみが影響されているときには、ステップS119に移行する。
PsFL=Pm+Pg/2,
PsFR=Pm+ΔPsF+Pg/2,
PsRL=Pmr+Pgr/2,
PsRR=Pmr+ΔPsR +Pgr/2 ………(20)
PsFL=Pm+ΔPsF+Pg/2,
PsFR=Pm+Pg/2,
PsRL=Pmr+ΔPsR+Pgr/2,
PsRR=Pmr+Pgr/2 ………(21)
PsFL=Pm+2/3・Pg,
PsFR=Pm+ΔPsF+2/3・Pg,
PsRL=Pmr+2/3・Pg,
PsRR=Pmr+ΔPsR +2/3・Pg ………(22)
PsFL=Pm+ΔPsF+2/3・Pg,
PsFR=Pm+2/3・Pg,
PsRL=Pmr+ΔPsR+2/3・Pg,
PsRR=Pmr+2/3・Pg ………(23)
ステップS124では、逸脱方向Doutと影響された制動輪の方向とが一致し、且つ前制動輪のみが影響されているか否かを判定し、方向一致且つ前制動輪のみが影響されているときには、ステップS125に移行する。
また、前記ステップS124の判定結果が方向不一致又は前後制動輪が影響されている場合には、ステップS126に移行して、Ms<0であるときには下記(24)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出し、Ms≧0であるときには下記(25)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
PsFR=Pm+ΔPsF+3/4・Pg,
PsRL=Pmr+3/4・Pg,
PsRR=Pmr+ΔPsR +3/4・Pg ………(24)
PsFL=Pm+ΔPsF+3/4・Pg,
PsFR=Pm+3/4・Pg,
PsRL=Pmr+ΔPsR+3/4・Pg,
PsRR=Pmr+3/4・Pg ………(25)
このように、車両の逸脱状況に応じて、ヨー制御と減速制御を組み合わせて逸脱防止制御を行うので、万が一、制動を施す車輪がグリップ不足となり、ヨー制御でのヨーモーメント不足により車線を逸脱した場合であっても、減速制御での制動力により的確に逸脱防止を行うことができる。
そして、図2のステップS5でTout<Tsであると判断されると、ステップS7で逸脱判断フラグFout=1となり、逸脱傾向にあることを示す状態となる。運転者に車線変更の意図はないので、ステップS11からステップS12で車線変更フラグFch=0となり、ステップS13を経てステップS14で運転者に逸脱警報が報知され、さらに、ステップS15で逸脱回避方向の目標ヨーモーメントMsが前記(3)式をもとに算出される。
このように、上記実施形態では、自車走行車線の凹凸や低摩擦係数等の外乱による車両挙動を検出し、外乱による影響を受けていると判断したときには、逸脱判断閾値を変更して逸脱判断を行うので、例えば、運転者の脇見による通常の車線逸脱の場合と比較して逸脱判断を抑制することができ、状況に応じた適切な逸脱防止制御を行うことができる。
さらに、車両の逸脱状況に応じて、ヨー制御と減速制御を組み合わせて逸脱防止制御を行い、走行車線上の外乱による影響を受けているときには、影響を受けた制動輪に応じて目標制動液圧を算出して逸脱防止制御を行うので、制動を施す車輪がグリップ不足となってヨー制御でのヨーモーメント不足となることによる車線逸脱を防止することができる。
さらにまた、車線変更の際に走行車線上の外乱により影響を受けている場合には、外乱影響を受ける前にも車線変更の意図があったか否かを判断し、外乱影響前にも車線変更の意図があった場合には、影響を受ける前の車両姿勢に戻す程度に目標ヨーモーメントを設定するので、円滑に車線変更を行うことができると共に、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、自車両の車速を車速センサで検出した各車輪速に基づいて算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ABS制御などが作動している場合には、ABS制御内で推定された推定車体速を適用するようにしてもよく、また、ナビゲーション装置が搭載されている場合には、ナビゲーション装置で利用している値を適用してもよい。
Ms=Ka・Φ+Kb・X+Kc・ρ ………(26)
ここで、Ka,Kb,Kcは夫々車速Vに応じて変動するゲインである。
Pg=Kgv・V+Kgf・Φ+Kgr・ρ ………(27)
ここで、Kgf,Kgrは、夫々ヨー角、走行車線曲率に応じて設定される制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数である。
さらに、上記実施形態においては、後輪駆動車に本発明を適用した場合について説明したが、前輪駆動車に本発明を適用することもできる。この場合には、ステップS2で、各車輪速度VwFL〜VwRRのうち、非駆動輪である後左右輪速度VwRL、VwRRの平均値から自車両の車速Vを算出すればよい。
7 制動流体圧制御回路
8 コントロールユニット
9 エンジン
15 ナビゲーションシステム
16 マスタシリンダ圧センサ
17 操舵角センサ
21FL〜21RR 車輪速センサ
22 方向指示スイッチ
23FL〜23RR ストロークセンサ
24 警報装置
Claims (9)
- 自車両の走行車線からの逸脱を回避するように自車両を制御する車線逸脱防止装置において、
自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出する外乱影響検出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断する逸脱判断手段と、該逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する逸脱防止制御手段とを備え、
前記逸脱防止制御手段は、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出するヨー制御量算出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する制動制御量算出手段と、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する制駆動力制御手段とを備え、
前記制動制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前後輪の外乱影響を検出したときに、前輪のみの外乱影響を検出した場合と比較して、自車両に制動力が大きく発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出することを特徴とする車線逸脱防止装置。 - 自車両の走行車線からの逸脱を回避するように自車両を制御する車線逸脱防止装置において、
自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出する外乱影響検出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断する逸脱判断手段と、該逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する逸脱防止制御手段とを備え、
前記逸脱防止制御手段は、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出するヨー制御量算出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する制動制御量算出手段と、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する制駆動力制御手段とを備え、
前記ヨー制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前輪のみの外乱影響を検出したとき、非外乱影響車輪である後輪でのヨー制御を行うように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出することを特徴とする車線逸脱防止装置。 - 前記外乱影響検出手段は、前記走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて各車輪の外乱影響を検出した後、所定時間外乱影響中であると判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記走行状態検出手段は、自車両の各車輪の上下ストローク量を検出し、前記外乱影響検出手段は、前記走行状態検出手段で検出したストローク量に基づいて自車走行車線の凹凸による各車輪の外乱影響を検出する凹凸検出手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記走行状態検出手段は、自車両の車輪のスリップ率を検出し、前記外乱影響検出手段は、前記走行状態検出手段で検出したスリップ率に基づいて自車走行車線の低摩擦係数路による各車輪の外乱影響を検出する低μ検出手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記制動制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で車輪の外乱影響を検出したときに、非外乱影響時と比較して、自車両に制動力が大きく発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出することを特徴としている請求項1乃至5の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記走行状態検出手段は、走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角、自車両の走行車線に対する横変位及び自車両の走行車線の曲率を検出し、前記ヨー制御量算出手段は、前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する目標ヨーモーメント算出手段を有し、該目標ヨーモーメント算出手段で算出した目標ヨーモーメントに応じて各車輪に発生させる第1の制駆動力制御量を算出することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 運転者の車線変更意思を判断する車線変更判断手段を備え、前記目標ヨーモーメント算出手段は、外乱影響中に前記車線変更判断手段で車線変更の意図があると判断され、且つ外乱影響前にも車線変更の意図があると判断されたときに、車両を外乱影響前の姿勢に戻すように目標ヨーモーメントを算出することを特徴とする請求項7に記載の車線逸脱防止装置。
- 自車両の走行車線からの逸脱を回避するように自車両を制御する車線逸脱防止装置において、
自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出する外乱影響検出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断する逸脱判断手段と、該逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する逸脱防止制御手段と、運転者の車線変更意思を判断する車線変更判断手段とを備え、
前記逸脱防止制御手段は、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出するヨー制御量算出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する制動制御量算出手段と、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する制駆動力制御手段とを備え、
前記走行状態検出手段は、走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角、自車両の走行車線に対する横変位及び自車両の走行車線の曲率を検出し、前記ヨー制御量算出手段は、前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する目標ヨーモーメント算出手段を有し、該目標ヨーモーメント算出手段で算出した目標ヨーモーメントに応じて各車輪に発生させる第1の制駆動力制御量を算出し、
前記目標ヨーモーメント算出手段は、外乱影響中に前記車線変更判断手段で車線変更の意図があると判断され、且つ外乱影響前にも車線変更の意図があると判断されたときに、車両を外乱影響前の姿勢に戻すように目標ヨーモーメントを算出することを特徴とする車線逸脱防止装置。
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