JP4423930B2 - 車線逸脱防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行中に自車両が走行車線から逸脱しそうになったときに、その逸脱を防止する車線逸脱防止装置に関するものである。
従来の車線逸脱防止装置としては、車両走行位置の走行レーン中央からの距離(横ずれ量)、走行レーンに対して走行予測コースがなす角(ヨー角ずれ量)の何れかが夫々の所定値を超えたか否かにより車線逸脱を判断し、ブレーキを制御することで車両にヨーモーメントを与えて車線逸脱を防止すると共に、このヨーモーメントを通して運転者に警告をするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−33860号公報(第3頁、図6)
しかしながら、上記従来の車線逸脱防止装置にあっては、周辺環境と走行状況とから車線逸脱を判断しているので、走行車線の凹凸や摩擦係数等の走行車線上の外乱による車両挙動の変化に起因する車線逸脱に対して適切に対応できないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、走行車線上の外乱による車両挙動の変化を考慮しても車線逸脱防止性能を向上することができる車線逸脱防止装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る車線逸脱防止装置は、走行状態検出手段で自車両の走行状態を検出し、外乱影響検出手段で、前記走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出し、逸脱判断手段で、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断し、前記逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、逸脱防止制御手段で、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する。
また、ヨー制御量算出手段で、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出し、制動制御量算出手段で、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出し、制駆動力制御手段で、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する。
そして、前記制動制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前後輪の外乱影響を検出したときに、前輪のみの外乱影響を検出した場合と比較して、自車両に制動力が大きく発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する。
また、本発明に係る車線逸脱防止装置において、前記ヨー制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前輪のみの外乱影響を検出したとき、非外乱影響車輪である後輪でのヨー制御を行うように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出する。
さらに、本発明に係る車線逸脱防止装置において、前記走行状態検出手段は、走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角、自車両の走行車線に対する横変位及び自車両の走行車線の曲率を検出し、前記ヨー制御量算出手段は、前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する目標ヨーモーメント算出手段を有し、該目標ヨーモーメント算出手段で算出した目標ヨーモーメントに応じて各車輪に発生させる第1の制駆動力制御量を算出する。
そして、前記目標ヨーモーメント算出手段は、外乱影響中に前記車線変更判断手段で車線変更の意図があると判断され、且つ外乱影響前にも車線変更の意図があると判断されたときに、車両を外乱影響前の姿勢に戻すように目標ヨーモーメントを算出する。

本発明によれば、自車走行車線上の路面の外乱による車両挙動の変化に応じて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断するので、道路上の凹凸や低摩擦係数路等の外乱によって車両挙動が変化して自車走行車線から逸脱傾向にある場合でも、車線逸脱を適切に回避することができると共に、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
また、前後輪が外乱影響を受けているときには、前輪のみが外乱影響を受けている場合と比較して、減速制御における制動力を大きく設定するので、的確に車線逸脱を防止することができる。
さらに、前輪のみが外乱影響を受けているときには、非外乱影響車輪である後輪にてヨー制御を行うので、制動を施す車輪がグリップ不足となってヨー制御でのヨーモーメント不足となることに起因する車線逸脱を防止することができる。
さらにまた、外乱影響前に車線変更の意図があった場合には、車両を外乱影響前の姿勢に戻すようにヨー制御を行うので、円滑に車線変更を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明における第1の実施形態の概略構成図である。この車両は、自動変速機及びコンベンショナルディファレンシャルギヤを搭載した後輪駆動車両であり、制動装置は、前後輪とも左右輪の制動力(制動液圧)を独立に制御可能としている。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバ、9はエンジン、10は自動変速機であり、通常は、運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じ、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧が、前輪5FL、5FR及び後輪5RL、5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給されるようになっている。また、このマスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御回路7が介装されており、この制動流体圧制御回路7内で、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
前記制動流体圧制御回路7は、例えばアンチスキッド制御やトラクション制御に用いられる制動流体圧制御回路を利用したものであり、この実施形態では、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を、単独で増減圧することができるように構成されている。この制動流体圧制御回路7は、後述するコントロールユニット8からの制動流体圧指令値に応じて各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を制御する。
また、この車両には、自車両の走行車線逸脱防止判断用に走行車線内の自車両の位置を検出するための外界認識センサとして、CCDカメラ13及びカメラコントローラ14を備えている。このカメラコントローラ14では、CCDカメラ13で捉えた自車両前方の撮像画像から、道路区画線等のレーンマーカを検出して走行車線を検出し、さらに、その走行車線に対する自車両のヨー角Φ、走行車線中央からの横変位X、走行車線の曲率ρ、車線幅L等を算出することができるように構成されており、これらの算出信号はコントロールユニット8に出力される。
また、この車両には、自車両に発生する前後加速度Yg、横加速度Xg、ヨーレートφ及び道路情報を検出するナビゲーションシステム15、前記マスタシリンダ3の出力圧、所謂マスタシリンダ圧Pmを検出するマスタシリンダ圧センサ16、ステアリングホイール19の操舵角δを検出する操舵角センサ17、各車輪5FL〜5RRの回転速度即ち所謂車輪速度Vwj(j=FL〜RR)を検出する車輪速度センサ21FL〜21RR、方向指示器による方向指示操作を検出する方向指示スイッチ22、各車輪5FL〜5RRの上下ストローク量Stj(j=FL〜RR)を検出するストロークセンサ23FL〜23RRが備えられ、それらの検出信号はコントロールユニット8に出力される。
なお、検出された車両の走行状態データに左右の方向性がある場合には、何れも左方向を正方向とする。すなわち、ヨーレートφや横加速度Xg、ヨー角Φは、左旋回時に正値となり、横変位Xは、走行車線中央から左方にずれているときに正値となる。
また、運転席前方には、走行車線逸脱を検出した場合にコントロールユニット8からの警報信号ALに応じて運転者に警告を提示する警告装置24が設置されており、この警告装置24には音声やブザー音を発生するためのスピーカーが内蔵されている。
次に、前記コントロールユニット8で行われる車線逸脱防止制御処理について、図2のフローチャートに従って説明する。この車線逸脱防止制御処理は、例えば10msec毎のタイマ割込処理によって実行される。
この車線逸脱防止制御処理では、まずステップS1で、前記各センサやコントローラからの各種データを読み込む。具体的には、前記各センサで検出された各車輪速度Vwj、マスタシリンダ圧Pm、操舵角δ、方向指示スイッチ信号WS、ストローク量Stj、カメラコントローラ14からの走行車線に対する車両ヨー角Φ、走行車線中央からの横変位X、走行車線の曲率ρを読み込む。
次いで、ステップS2に移行して、前記ステップS1で読み込んだ各車輪速度VwFL〜VwRRのうち、非駆動輪である前左右輪速度VwFL、VwFRの平均値から自車両の車速Vを算出する。
V=(VwFL+VwFR)/2 ………(1)
次にステップS3で、自車走行車線上の外乱による影響を判定する。自車走行車線上の外乱による影響を受けた場合、ある車輪のグリップの減少によるヨーモーメントの発生や進行方向の変化が起こる。ここで、走行車線上の外乱としては、路面上の凹凸(未舗装部分等)や低摩擦係数路(濡れた路面、雨天時のマンホール、路面上の落ち葉、小石の集まり等)が挙げられる。
そこで、ストローク量Stjに基づいて路面上の凹凸による外乱影響の有無を判断し、スリップ率Sdjに基づいて低μ路による外乱影響の有無を判断する。なお、これらの走行車線上の外乱影響を受けたと判断した場合には、その後の所定時間は外乱影響を受けているものと判断する。
次にステップS4で、横変位X、横変位Xの変化量dX及び車線までの距離(L/2−X)に基づいて、下記(2)式をもとに自車両が逸脱するまでの逸脱予測時間Toutを算出し、ステップS5に移行する。
out=(L/2−X)/dX ………(2)
なお、この逸脱予測時間Toutは、自車両のヨー角Φ、走行車線の曲率ρ、車両のヨーレートφ、操舵角δ等により予測するようにしてもよい。
ステップS5では、前記ステップS4で算出した逸脱予測時間Toutが逸脱判断閾値Tsより小さいか否かを判定し、Tout≧Tsであるときには、自車両は逸脱傾向にないと判断してステップS6に移行し、逸脱判断フラグFoutを逸脱傾向にないことを意味する“0”にリセットしてから後述するステップS11に移行する。
一方、ステップS5の判定結果が、Tout<Tsであるときには自車両は逸脱傾向にあると判断してステップS7に移行し、逸脱判断フラグFoutを逸脱傾向にあることを意味する“1”にセットしてステップS8に移行する。
ステップS8では、横変位Xの符号を判定し、X≧0であるときには自車両が走行車線中央から左方にずれていると判断してステップS9に移行し、逸脱方向Doutを左側であることを意味する“1”にセットして後述するステップS11に移行する。
前記ステップS8の判定結果がX<0であるときには、ステップS10に移行して、逸脱方向Doutを右側であることを意味する“2”にセットしてステップS11に移行する。
このステップS11では、運転者が車線を変更する意図があるか否かを判定する。この判定は、方向指示スイッチ信号WS及び操舵角δにより行われ、方向指示スイッチ22がオン状態であるときに方向指示スイッチ信号WSの符号により判断される方向と逸脱方向Doutとが一致している場合には、運転者の意図的な車線変更であると判断する。
また、方向指示スイッチ22がオフ状態であるときに操舵角δが予め設定した操舵角設定値δS以上、且つ操舵角変化量Δδが予め設定した変化量設定値ΔδS以上であり、さらに操舵方向と逸脱方向とが一致している場合には、運転者の意図的な車線変更であると判断する。
なお、ここでは、運転者による車線変更の意図の有無判断を、操舵角及び操舵角変化量によって判断する場合について説明したが、操舵トルクに基づいて車線変更の意図を判断するようにしてもよい。
そして、このステップS11で、車線変更の意図がないと判断されたときには、ステップS12に移行して、車線変更フラグFchを、運転者が車線変更をする意図がないことを示す“0”にリセットしてステップS13に移行し、逸脱判断フラグFoutが“1”にセットされているか否かを判定する。Fout=0であるときには後述するステップS18に移行し、Fout=1であるときにはステップS14に移行して警報信号ALを警報装置24に出力することにより警報を作動させる。
次にステップS15で、下記(3)式により目標ヨーモーメントを算出してから後述するステップS21に移行する。
Ms=K1・X+K2・dX ………(3)
ここで、K1,K2は車速Vに応じて変動するゲインである。
一方、前記ステップS11で車線変更の意図があると判断されたときには、ステップS16に移行して、車線変更フラグFchを、運転者が車線変更をする意図があることを示す“1”にセットしてステップS17に移行し、前記ステップS3の走行車線上状況判断処理において、凹凸路フラグFrj又は低μ路フラグFmjが、走行車線上の外乱による影響を受けていることを意味する“1”にセットされているか否かを判定する。
ステップS17の判定結果が、Frj≠1及びFmj≠1であるときには、ステップ18に移行して、逸脱判断フラグFoutを“0”にリセットしてから後述するステップS21に移行する。また、前記ステップS17の判定結果が、Frj=1又はFmj=1であるときには、ステップS19に移行して、走行車線上の外乱を受ける前に、運転者が意図的に車線変更を行っていたか否かを判定する。
この判定は、走行車線上の外乱を受ける前の車線変更フラグFchが“1”にセットされているか否かによって行い、外乱影響前の車線変更フラグFchが“0”にリセットされているときには、車線変更の意図はなかったと判断して前記ステップS18に移行する。
前記ステップS19の判定結果が、外乱影響前の車線変更フラグFchが“1”にセットされているときには、外乱影響前に車線変更の意図があったものと判断してステップS20に移行し、下記(4)式により目標ヨーモーメントを算出してからステップS21に移行する。
Ms=K3(Φ2−Φ1)+K4・X+K5・ρ ………(4)
ここで、K3,K4,K5は車速Vに応じて変動するゲイン、Φ1,Φ2は外乱の影響を受ける前後のヨー角である。
ステップS21では、逸脱判断フラグFout、目標ヨーモーメントMs、及びマスタシリンダ液圧Pmに応じて、各輪の目標制動液圧Psjを算出する目標制動液圧算出処理を行う。
次いで、ステップS22に移行して、前記ステップS21で算出した目標制動液圧PsFL〜PsRRを制動流体制御回路7に出力してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS3では、図3に示す走行車線上状況判断処理を行い、先ずステップS31で、ストロークセンサ23で検出した各車輪のストローク量Stjと、ストローク量Stjから算出されるストローク速度Stj′とを用いて、路面上の凹凸により車両が影響を受けているか否かを判定する。
この判定は、ストローク量Stjとストローク速度Stj′とが、予め設定された夫々の判断閾値StS、SvS以上であるか否かによって行い、St j ≧StS且つSt j ′≧SvSであるときには、その車輪は路面上の凹凸の影響を受けているものと判断してステップS32に移行する。
ステップS32では、凹凸影響フラグFrjを、外乱影響を受けていることを意味する“1”にセットすると共に、逸脱判断閾値Tsを通常逸脱判断閾値より小さい値Ts1に設定し、制動判断閾値Trを通常制動判断閾値より小さい値Tr1に設定してから走行車線上状況判断処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
一方、前記ステップS31の判定結果が、St j <StS又はSt j ′<SvSであるときには、ステップS33に移行して、前回のサンプリングにおいて凹凸影響フラグFrjが“1”にセットされているか否かを判定する。
そして、Frj=0であるときには後述するステップS36に移行し、Frj=1であるときにはステップS34に移行して、路面上の凹凸の影響を受けてから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していないときにはFrj=1のまま走行車線上状況判断処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
一方、所定時間が経過したときには、ステップS35に移行して、凹凸影響フラグFrjを“0”にリセットしてからステップS36に移行する。
ステップS36では、各車輪速と車体速とにより算出される各車輪のスリップ率Sdjを用いて、低摩擦係数路(低μ路)により車両が影響を受けているか否かを判定する。
この判定は、スリップ率Sdjが予め設定された判断閾値SdS以上であるか否かによって行い、Sdj≧SdSであるときには、その車輪は低μ路の影響を受けているものと判断してステップS37に移行する。
ステップS37では、低μ影響フラグFmjを、外乱影響を受けていることを意味する“1”にセットすると共に、逸脱判断閾値Tsを通常逸脱判断閾値より小さい値Ts2(Ts2<Ts1)に設定し、制動判断閾値Trを通常制動判断閾値より小さい値Tr2(Tr2<Tr1)に設定してから走行車線上状況判断処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
一方、前記ステップS36の判定結果が、Sdj<SdSであるときには、ステップS38に移行して、前回のサンプリングにおいて低μ影響フラグFmjが“1”にセットされているか否かを判定する。
そして、Fmj=0であるときには、Fmj=0のまま走行車線上状況判断処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、Fmj=1であるときには、ステップS39に移行して、低μ路の影響を受けてから所定時間が経過したか否かを判定する。
ステップS39の判定結果が、所定時間が経過していないときにはFmj=1のまま走行車線上状況判断処理を終了して、所定のメインプログラムに復帰し、所定時間が経過したときには、ステップS40に移行して、低μ影響フラグFmjを“0”にリセットしてから走行車線上状況判断処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS21では、図4及び図5に示す目標制動液圧算出処理を行い、先ず、ステップS101で逸脱判断フラグFoutが“1”にセットされているか否かを判定する。
ステップS101の判定結果が、Fout=0であるときには、ステップS102に移行して、下記(5)式に示すように前左輪の目標制動液圧PsFL及び前右輪の目標制動液圧PsFRをマスタシリンダ液圧Pmに設定すると共に、下記(6)式に示すように後左輪の目標制動液圧PsRL及び後右輪の目標制動液圧PsRRをマスタシリンダ圧Pmから算出される前後配分を考慮した後輪マスタシリンダ圧Pmrに設定してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
PsFL=PsFR=Pm ………(5)
PsRL=PsRR=Pmr ………(6)
一方、前記ステップS101の判定結果が、Fout=1であるときには、ステップS103に移行して、目標ヨーモーメントMsが予め設定した設定値Ms1以上であるか否かを判定し、|Ms|<Ms1であるときには、ステップS104に移行して前記ステップS3の走行車線上状況判断処理において、凹凸路フラグFrj又は低μ路フラグFmjが、走行車線上の外乱による影響を受けていることを意味する“1”にセットされているか否かを判定する。
ステップS104の判定結果が、外乱による影響を受けていないときには、ステップS105に移行して、下記(7)及び(8)式をもとに、目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを算出し、後左右輪の制動力にだけ差を発生させるように設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsF=0 ………(7)
ΔPsR=2・Kbr・|Ms|/T ………(8)
ここで、Tは前後輪同一のトレッドである。また、Kbrは制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。
また、前記ステップS104の判定結果が、外乱による影響を受けているときには、ステップS106に移行して、下記(9)及び(10)式をもとに、目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを零に設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsF=0 ………(9)
ΔPsR=0 ………(10)
一方、前記ステップS103の判定結果が、|Ms|≧Ms1であるときには、ステップS107に移行して、前記ステップS104と同様に走行車線上の外乱による影響を受けているか否かを判定し、外乱による影響を受けていないときにはステップS108に移行して、下記(11)及び(12)式をもとに目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを算出し、各輪の制動力に差を発生させるように設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsF=2・Kbf・(|Ms|−Ms1)/T ………(11)
ΔPsR=2・Kbr・(|Ms|−Ms1)/T ………(12)
ここで、Kbfは制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。なお、この場合、前輪のみで制御することにして、ΔPsF=2・Kbf・|Ms|/Tに設定するようにしてもよい。
また、前記ステップS107の判定結果が、外乱による影響を受けているときには、ステップS109に移行して、逸脱方向Doutと影響された制動輪の方向とが一致しているか否かを判定し、方向が一致しないときには後述するステップS112に移行し、方向が一致するときにはステップS110に移行して、前制動輪のみが影響されているか否かを判定する。
前制動輪のみが外乱に影響されているときには、ステップS111に移行して下記(13)及び(14)式をもとに目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを算出し、後左右輪の制動力にだけ差を発生させるように設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsF=0 ………(13)
ΔPsR=2・Kbr・(|Ms|−Ms1)/T ………(14)
一方、前後制動輪が外乱に影響されているときには、ステップS112に移行して下記(15)及び(16)式をもとに目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを零に設定してから後述するステップS113に移行する。
ΔPsF=0 ………(15)
ΔPsR=0 ………(16)
ステップS113では、減速を目的として、左右両輪に制動力を発生させるための目標制動液圧Pgを、下記(17)式をもとに算出してから図5のステップS114に移行する。
Pg=Kgv・V+Kgx・dX ………(17)
ここで、Kgv,Kgxは、それぞれ車速、横変位量に応じて設定される制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数である。また、目標制動液圧Pgから算出される前後配分を考慮した後輪目標制動液圧をPgrとする。
次に、走行車線上状況判断及び逸脱方向により、車両を減速させる目的に左右両輪に制動力を発生させるか否かを判断し、運転者による制動操作であるマスタシリンダ液圧Pmも考慮して、各輪の目標制動液圧Psjを算出する。
先ず、図5のステップS114で、逸脱予測時間Toutが、走行車線上の外乱による影響に応じて設定される制動判断閾値Tr(Tr<TS)以下であるか否かを判定し、Tout>Trであるときには、ステップS115に移行して、前記ステップS104と同様に走行車線上の外乱による影響を受けているか否かを判定する。
外乱による影響を受けていないときにはステップS116に移行して、目標ヨーモーメントMsが負即ち左方向に発生させようとしているか否かを判定し、Ms<0であるときには下記(18)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出し、Ms≧0であるときには下記(19)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
PsFL=Pm,
PsFR=Pm+ΔPsF
PsRL=Pmr,
PsRR=Pmr+ΔPsR ………(18)
PsFL=Pm+ΔPsF
PsFR=Pm,
PsRL=Pmr+ΔPsR
PsRR=Pmr ………(19)
一方、前記ステップS115の判定結果が、外乱による影響を受けているときには、ステップS117に移行して、目標ヨーモーメントMsが予め設定した設定値Ms1以上であるか否かを判定し、|Ms|<Ms1であるときには、後述するステップS119に移行し、|Ms|≧Ms1であるときには、ステップS118に移行する。
ステップS118では、逸脱方向Doutと影響された制動輪の方向とが一致し、且つ前制動輪のみが影響されているか否かを判定し、方向一致且つ前制動輪のみが影響されているときには、ステップS119に移行する。
ステップS119では、Ms<0であるときには下記(20)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出し、Ms≧0であるときには下記(21)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
PsFL=Pm+Pg/2,
PsFR=Pm+ΔPsF+Pg/2,
PsRL=Pmr+Pgr/2,
PsRR=Pmr+ΔPsR +Pgr/2 ………(20)
PsFL=Pm+ΔPsF+Pg/2,
PsFR=Pm+Pg/2,
PsRL=Pmr+ΔPsR+Pgr/2,
PsRR=Pmr+Pgr/2 ………(21)
一方、前記ステップS118の判定結果が、方向不一致又は前後制動輪が影響されている場合には、ステップS120に移行して、Ms<0であるときには下記(22)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出し、Ms≧0であるときには下記(23)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
PsFL=Pm+2/3・Pg,
PsFR=Pm+ΔPsF+2/3・Pg,
PsRL=Pmr+2/3・Pg,
PsRR=Pmr+ΔPsR +2/3・Pg ………(22)
PsFL=Pm+ΔPsF+2/3・Pg,
PsFR=Pm+2/3・Pg,
PsRL=Pmr+ΔPsR+2/3・Pg,
PsRR=Pmr+2/3・Pg ………(23)
また、前記ステップS114の判定結果が、Tout≦Trであるときには、ステップS121に移行して、走行車線上の外乱による影響を受けているか否かを判定し、外乱による影響を受けていないときにはステップS122に移行して、前記ステップS119と同様に上記(20)又は(21)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
前記ステップS121の判定結果が、外乱による影響を受けているときには、ステップS123に移行して、目標ヨーモーメントMsが予め設定した設定値Ms1以上であるか否かを判定し、|Ms|<Ms1であるときには、後述するステップS125に移行し、|Ms|≧Ms1であるときには、ステップS124に移行する。
ステップS124では、逸脱方向Doutと影響された制動輪の方向とが一致し、且つ前制動輪のみが影響されているか否かを判定し、方向一致且つ前制動輪のみが影響されているときには、ステップS125に移行する。
ステップS125では、前記ステップS120と同様に上記(22)又は(23)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS124の判定結果が方向不一致又は前後制動輪が影響されている場合には、ステップS126に移行して、Ms<0であるときには下記(24)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出し、Ms≧0であるときには下記(25)式をもとに各輪の目標制動液圧Psjを算出してから目標制動液圧算出処理を終了し、所定のメインプログラムに復帰する。
PsFL=Pm+3/4・Pg,
PsFR=Pm+ΔPsF+3/4・Pg,
PsRL=Pmr+3/4・Pg,
PsRR=Pmr+ΔPsR +3/4・Pg ………(24)
PsFL=Pm+ΔPsF+3/4・Pg,
PsFR=Pm+3/4・Pg,
PsRL=Pmr+ΔPsR+3/4・Pg,
PsRR=Pmr+3/4・Pg ………(25)
図2〜図5の車線逸脱防止制御処理で、ステップS4及びS5の処理が逸脱判断手段に対応し、ステップS31及びS32の処理が凹凸検出手段に対応し、ステップS36及びS37の処理が低μ検出手段に対応し、ステップS11の処理が車線変更判断手段に対応し、ステップS15、S17、S19、S20の処理が目標ヨーモーメント算出手段に対応し、ステップS103〜S112の処理がヨー制御量算出手段に対応し、ステップS113の処理が制動制御量算出手段に対応し、ステップS114〜S126の処理が制駆動力制御手段に対応している。
したがって、今、自車両が走行車線上の外乱を受けることなく、走行車線に沿って直進走行しているものとする。この場合には、図2〜図5の逸脱防止制御処理において、ステップS4でTout≧Tsとなる逸脱予測時間Toutが算出されるため、ステップS5からステップS6に移行して逸脱判断フラグFout=0となり、逸脱傾向にないことを示す状態となる。これにより、図4のステップS101の判定によりステップS102に移行して、各車輪5FL〜5RRの目標制動圧PsFL〜PsRRには、運転者の制動操作に応じたマスタシリンダ圧Pm及びPmrが夫々設定され、運転者のステアリング操作に応じた走行状態が継続される。
この状態から、運転者の脇見によって車両が走行車線の中央位置から徐々に左方向に逸脱を始めたとする。この場合には、ステップS4でTout<Tsとなる逸脱予測時間Toutが算出されるため、ステップS7で逸脱判断フラグFout=1となり、逸脱傾向にあることを示す状態となる。運転者には車線変更の意図はないので、ステップS11からステップS12で車線変更フラグFch=0となり、ステップS13を経てステップS14に移行して、運転者に逸脱警報が報知され、さらに、ステップS15で逸脱回避方向の目標ヨーモーメントMsが前記(3)式をもとに算出される。このとき、Tout>Trとなる逸脱予測時間Toutが算出されているときには、ヨーモーメント制御のみにより逸脱防止制御を行うものとして、目標ヨーモーメントMsを発生するように、図5のステップS116で前記(18)式をもとに右側の目標制動流体圧PsFR及びPsRRが大きく設定されることにより、逸脱回避方向である右方向への進路修正を的確に行う。
一方、Tout≦Trとなる逸脱予測時間Toutが算出されているときには、ヨーモーメント制御と減速制御の両方により逸脱防止制御を行うものとして、目標ヨーモーメントMsと目標制動液圧Pgとに基づいて、ステップS122で前記(20)式をもとに右側の目標制動流体圧PsFR及びPsRRが大きく設定されると共に左右両輪に減速制御のための制動力を発生させることにより、逸脱回避方向である右方向への進路修正を的確に行う。
このように、車両の逸脱状況に応じて、ヨー制御と減速制御を組み合わせて逸脱防止制御を行うので、万が一、制動を施す車輪がグリップ不足となり、ヨー制御でのヨーモーメント不足により車線を逸脱した場合であっても、減速制御での制動力により的確に逸脱防止を行うことができる。
自車両MCが走行車線に沿って直進走行しているとき、図6(a)に示すように自車走行車線の凹凸Aによって右前輪が影響を受けて車両挙動が変化し、車両が右側に逸脱傾向にあるものとする。この場合には、ストロークセンサ23でStFR≧StSとなるストローク量StFRが検出され、ストローク速度StFR′がStFR′≧SvSとなるので、図3のステップS32で凹凸影響フラグFrFR=1となり、凹凸の影響を受けていることを示す状態となると共に、逸脱判断閾値Tsが通常逸脱判断閾値より小さい値Ts1に設定され、制動判断閾値Trが通常制動判断閾値より小さい値Tr1に設定される。そして、ステップS4で横変位の変化量と車線までの距離とから逸脱予測時間Toutが算出され、この逸脱予測時間Toutと前記ステップS32で設定された逸脱判断閾値Tsとを比較することにより、車線逸脱の判断を行う。
このように、自車走行車線の凹凸による影響を受けているときには、逸脱判断閾値Tsを通常値より小さく設定するので、例えば、運転者の脇見による通常の車線逸脱の場合と比較して逸脱判断を抑制することができ、運転者に違和感のない逸脱防止制御を適切に行うことができる。
そして、図2のステップS5でTout<Tsであると判断されると、ステップS7で逸脱判断フラグFout=1となり、逸脱傾向にあることを示す状態となる。運転者に車線変更の意図はないので、ステップS11からステップS12で車線変更フラグFch=0となり、ステップS13を経てステップS14で運転者に逸脱警報が報知され、さらに、ステップS15で逸脱回避方向の目標ヨーモーメントMsが前記(3)式をもとに算出される。
逸脱方向は右側であり、外乱の影響を受けた車輪は右前輪であるので、逸脱方向Doutと影響を受けた制動輪の方向が一致しているので、目標ヨーモーメントMsが|Ms|≧Ms1であるときには、図4のステップS111で後左右輪の制動力に差を発生させるための目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRが前記(13)及び(14)式をもとに算出される。さらに、Tout>Trであるときには、図5のステップS119で前記(21)式をもとに左後輪の目標制動流体圧PsRLが大きく設定されると共に、左右両輪に減速制御のための制動力が発生することにより、逸脱回避方向である左方向への進路修正を的確に行う。
また、図6(b)に示すように、自車走行車線の凹凸Bによって右前後輪が影響を受けて車両挙動が変化し、車両が右側に逸脱傾向にあるものとする。この場合には、図4のステップS110の判定により、前後制動輪が走行車線上の外乱の影響を受けていると判断されて、ステップS112で目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRが前記(15)及び(16)式をもとに零に設定される。これにより、Tout>Trであるときには、図5のステップS119で前記(21)式をもとに左右両輪に減速制御のための制動力が発生することにより、自車両に制動力を発生させて車線逸脱を防止する。
このように、走行車線上の外乱による影響を受けているときには、影響を受けている制動輪を考慮して目標制動液圧差ΔPsF及びΔPsRを算出するので、例えば、前輪のみが影響を受けているときにはヨー制御により後輪の目標制動流体圧を大きく設定すると共に減速制御を行い、前後輪が影響を受けているときにはヨー制御は行わず、減速制御のみで逸脱防止制御を行うことにより、制動を施す車輪がグリップ不足となってヨー制御でのヨーモーメント不足となることによる車線逸脱を防止することができると共に、減速制御での制動力を増加させることにより、的確に車線逸脱を防止することができる。
また、運転者が方向指示スイッチ22を操作して、自車両MCが隣接車線に車線変更しようとしているものとする。この状態で、図7に示すように、走行車線の凹凸Cによって右前輪が影響を受けて車両挙動が変化し、車両が右側に逸脱傾向にある場合には、図3のステップS31からステップS32に移行して凹凸影響フラグFrFR=1となり、凹凸の影響を受けていることを示す状態となる。そして、図2のステップS11で運転車は車線変更をする意図があると判断されてステップS16で車線変更フラグFch=1となってステップS17に移行し、凹凸影響フラグFrFR=1であるので、ステップS19に移行する。外乱による影響を受ける前に車線変更の意図があったので、ステップS19からステップS20に移行して、前記(4)式をもとに目標ヨーモーメントMsが算出される。
これにより、車線変更の際に走行車線上の外乱により影響を受けている場合で、外乱影響を受ける前にも車線変更の意図があった場合には、影響を受ける前の車両姿勢に戻す程度に目標ヨーモーメントを設定するので、円滑に車線変更を行うことができると共に、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
このように、上記実施形態では、自車走行車線の凹凸や低摩擦係数等の外乱による車両挙動を検出し、外乱による影響を受けていると判断したときには、逸脱判断閾値を変更して逸脱判断を行うので、例えば、運転者の脇見による通常の車線逸脱の場合と比較して逸脱判断を抑制することができ、状況に応じた適切な逸脱防止制御を行うことができる。
また、走行車線上の外乱の影響を受けた場合には、所定時間その影響を受け続けていると判断するので、外乱の影響による逸脱であるか否かを的確に判断することができると共に、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
さらに、車両の逸脱状況に応じて、ヨー制御と減速制御を組み合わせて逸脱防止制御を行い、走行車線上の外乱による影響を受けているときには、影響を受けた制動輪に応じて目標制動液圧を算出して逸脱防止制御を行うので、制動を施す車輪がグリップ不足となってヨー制御でのヨーモーメント不足となることによる車線逸脱を防止することができる。
また、走行車線上の外乱による影響を受けているときには、外乱影響を受けていない場合と比較して、減速制御における制動力を大きく設定し、さらに、前後輪が外乱影響を受けているときには、前輪のみが外乱影響を受けている場合と比較して、減速制御における制動力を大きく設定するので、的確に車線逸脱を防止することができる。
さらにまた、車線変更の際に走行車線上の外乱により影響を受けている場合には、外乱影響を受ける前にも車線変更の意図があったか否かを判断し、外乱影響前にも車線変更の意図があった場合には、影響を受ける前の車両姿勢に戻す程度に目標ヨーモーメントを設定するので、円滑に車線変更を行うことができると共に、運転者に違和感のない逸脱防止制御を行うことができる。
また、各車輪5FL〜5RRの制動圧PsFL〜PsRRを個別に制御して自車両に逸脱回避方向のヨーモーメントMsを発生させるように構成されているので、自車進路を逸脱回避方向に的確に修正することができる。
なお、上記実施形態においては、自車両の車速を車速センサで検出した各車輪速に基づいて算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ABS制御などが作動している場合には、ABS制御内で推定された推定車体速を適用するようにしてもよく、また、ナビゲーション装置が搭載されている場合には、ナビゲーション装置で利用している値を適用してもよい。
また、上記実施形態においては、図2のステップS15で前記(3)式をもとに目標ヨーモーメントを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、自車両の走行車線に対するヨー角Φ、横変位X及び走行車線曲率ρに基づいて、次式をもとに目標ヨーモーメントを算出するようにしてもよい。
Ms=Ka・Φ+Kb・X+Kc・ρ ………(26)
ここで、Ka,Kb,Kcは夫々車速Vに応じて変動するゲインである。
さらに、上記実施形態においては、図4のステップS113で前記(17)式をもとに目標制動液圧を算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車速V、自車両の走行車線に対するヨー角Φ及び走行車線曲率ρに基づいて、次式をもとに目標制動液圧を算出するようにしてもよい。
Pg=Kgv・V+Kgf・Φ+Kgr・ρ ………(27)
ここで、Kgf,Kgrは、夫々ヨー角、走行車線曲率に応じて設定される制動力を制動液圧に換算する場合の換算係数である。
また、上記実施形態においては、運転者が車線変更をしておらず、且つ車線逸脱傾向にあるときに警報報知を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、警報報知を行うタイミングと制動制御(ヨー制御と減速制御)を行うタイミングにずれを生じさせてもよい。制動制御を用いることにより運転者にGがかかるので、この制動制御自体が警報効果を有することができる。
さらにまた、上記実施形態においては、車両に搭載されたナビゲーションシステムで前後加速度、横加速度及びヨーレートを検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、加速度センサを設置して前後加速度及び横加速度を検出し、ヨーレートセンサを設置してヨーレートを検出するなど、各々を検出するセンサを適用するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、各輪5FL〜5RRの制動圧PsFL〜PsRRのみを制御して自車両に逸脱回避方向のヨーモーメントMsを発生させる構成について説明したが、これに限定されるものではなく、各輪5FL〜5RRの駆動力を制御可能な駆動力制御装置を搭載している場合には、各輪5FL〜5RRの制動圧及び駆動力を制御することにより逸脱回避方向のヨーモーメントMsを発生させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、後輪駆動車に本発明を適用した場合について説明したが、前輪駆動車に本発明を適用することもできる。この場合には、ステップS2で、各車輪速度VwFL〜VwRRのうち、非駆動輪である後左右輪速度VwRL、VwRRの平均値から自車両の車速Vを算出すればよい。
本発明の実施形態を示す概略構成図である。 本発明の実施形態における図1のコントロールユニット8で実行される車線逸脱防止制御処理を示すフローチャートである。 図2の車線逸脱防止制御処理における走行車線上状況判断処理を示すフローチャートである。 図2の車線逸脱防止制御処理における目標制動液圧算出処理を示すフローチャートである。 図2の車線逸脱防止制御処理における目標制動液圧算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の動作を説明する図である。 本発明の実施形態の動作を説明する図である。
符号の説明
6FL〜6RR ホイールシリンダ
7 制動流体圧制御回路
8 コントロールユニット
9 エンジン
15 ナビゲーションシステム
16 マスタシリンダ圧センサ
17 操舵角センサ
21FL〜21RR 車輪速センサ
22 方向指示スイッチ
23FL〜23RR ストロークセンサ
24 警報装置

Claims (9)

  1. 自車両の走行車線からの逸脱を回避するように自車両を制御する車線逸脱防止装置において、
    自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出する外乱影響検出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断する逸脱判断手段と、該逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する逸脱防止制御手段とを備え
    前記逸脱防止制御手段は、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出するヨー制御量算出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する制動制御量算出手段と、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する制駆動力制御手段とを備え、
    前記制動制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前後輪の外乱影響を検出したときに、前輪のみの外乱影響を検出した場合と比較して、自車両に制動力が大きく発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出することを特徴とする車線逸脱防止装置。
  2. 自車両の走行車線からの逸脱を回避するように自車両を制御する車線逸脱防止装置において、
    自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出する外乱影響検出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断する逸脱判断手段と、該逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する逸脱防止制御手段とを備え、
    前記逸脱防止制御手段は、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出するヨー制御量算出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する制動制御量算出手段と、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する制駆動力制御手段とを備え
    前記ヨー制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で前輪のみの外乱影響を検出したとき、非外乱影響車輪である後輪でのヨー制御を行うように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出することを特徴とする車線逸脱防止装置。
  3. 前記外乱影響検出手段は、前記走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて各車輪の外乱影響を検出した後、所定時間外乱影響中であると判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の車線逸脱防止装置。
  4. 前記走行状態検出手段は、自車両の各車輪の上下ストローク量を検出し、前記外乱影響検出手段は、前記走行状態検出手段で検出したストローク量に基づいて自車走行車線の凹凸による各車輪の外乱影響を検出する凹凸検出手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  5. 前記走行状態検出手段は、自車両の車輪のスリップ率を検出し、前記外乱影響検出手段は、前記走行状態検出手段で検出したスリップ率に基づいて自車走行車線の低摩擦係数路による各車輪の外乱影響を検出する低μ検出手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  6. 前記制動制御量算出手段は、前記外乱影響検出手段で車輪の外乱影響を検出したときに、非外乱影響時と比較して、自車両に制動力が大きく発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出することを特徴としている請求項乃至5の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  7. 前記走行状態検出手段は、走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角、自車両の走行車線に対する横変位及び自車両の走行車線の曲率を検出し、前記ヨー制御量算出手段は、前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する目標ヨーモーメント算出手段を有し、該目標ヨーモーメント算出手段で算出した目標ヨーモーメントに応じて各車輪に発生させる第1の制駆動力制御量を算出することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
  8. 運転者の車線変更意思を判断する車線変更判断手段を備え、前記目標ヨーモーメント算出手段は、外乱影響中に前記車線変更判断手段で車線変更の意図があると判断され、且つ外乱影響前にも車線変更の意図があると判断されたときに、車両を外乱影響前の姿勢に戻すように目標ヨーモーメントを算出することを特徴とする請求項7に記載の車線逸脱防止装置。
  9. 自車両の走行車線からの逸脱を回避するように自車両を制御する車線逸脱防止装置において、
    自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走行状態検出手段で検出した走行状態に基づいて、各車輪の自車走行車線上の路面の外乱による影響を検出する外乱影響検出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出した各車輪の外乱影響とに基づいて、自車両が走行車線から逸脱傾向にあることを判断する逸脱判断手段と、該逸脱判断手段により自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが判断されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて逸脱を回避する方向に自車両を制御する逸脱防止制御手段と、運転者の車線変更意思を判断する車線変更判断手段とを備え、
    前記逸脱防止制御手段は、前記逸脱判断検出手段で自車両が走行車線から逸脱傾向にあることが検出されたときに、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両の走行車線からの逸脱を回避する方向にヨーモーメントが発生するように各車輪の第1の制駆動力制御量を算出するヨー制御量算出手段と、前記走行状態検出手段で検出された走行状態と前記外乱影響検出手段で検出された各車輪の外乱影響とに応じて、自車両に制動力が発生するように各車輪の第2の制駆動力制御量を算出する制動制御量算出手段と、前記ヨー制御量算出手段及び前記制動制御量算出手段で算出された第1及び第2の制駆動力制御量に応じて各車輪の制駆動力を制御する制駆動力制御手段とを備え、
    前記走行状態検出手段は、走行車線と自車両の前後方向軸とのなす角、自車両の走行車線に対する横変位及び自車両の走行車線の曲率を検出し、前記ヨー制御量算出手段は、前記走行状態検出手段で検出された走行状態に応じて車両に発生させる目標ヨーモーメントを算出する目標ヨーモーメント算出手段を有し、該目標ヨーモーメント算出手段で算出した目標ヨーモーメントに応じて各車輪に発生させる第1の制駆動力制御量を算出し、
    前記目標ヨーモーメント算出手段は、外乱影響中に前記車線変更判断手段で車線変更の意図があると判断され、且つ外乱影響前にも車線変更の意図があると判断されたときに、車両を外乱影響前の姿勢に戻すように目標ヨーモーメントを算出することを特徴とする車線逸脱防止装置。
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