JP4404666B2 - 基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4404666B2
JP4404666B2 JP2004093043A JP2004093043A JP4404666B2 JP 4404666 B2 JP4404666 B2 JP 4404666B2 JP 2004093043 A JP2004093043 A JP 2004093043A JP 2004093043 A JP2004093043 A JP 2004093043A JP 4404666 B2 JP4404666 B2 JP 4404666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
support
wafer
support portion
processing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004093043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005285819A (ja
Inventor
慎也 森田
貴志 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2004093043A priority Critical patent/JP4404666B2/ja
Publication of JP2005285819A publication Critical patent/JP2005285819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4404666B2 publication Critical patent/JP4404666B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、基板処理装置に関し、特に、半導体集積回路装置(以下、ICという。)の製造方法であって、例えば、半導体素子を含む集積回路が作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)にドープドポリシリコン(Doped-Poly Si )膜やノンドープドポリシリコン(NonDoped-Poly Si)膜や窒化シリコン(Si34 )膜や酸化シリコン(SiOx)膜等の膜を熱CVD装置を使用して堆積(デポジション)させる工程に利用して有効な技術に関する。
ICの製造方法においては、ウエハにドープドポリシリコン膜やノンドープドポリシリコン膜や窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等のCVD膜を形成する工程にバッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置が、広く使用されている。
バッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置(以下、CVD装置という。)は、ウエハが収容されるインナチューブおよびインナチューブを取り囲むアウタチューブから構成されて縦形に設置されたプロセスチューブと、プロセスチューブによって形成された処理室に成膜ガス等を供給するガス供給管と、処理室を真空排気する排気管と、プロセスチューブ外に敷設されて処理室を加熱するヒータユニットと、複数枚のウエハを複数段の保持溝によって保持して処理室に対して搬入搬出するボートと、処理室への搬入搬出に対してボートが待機する待機室とを備えており、待機室において複数枚のウエハがボートに装填(ウエハチャージング)された後に、待機室から予熱された処理室に搬入(ボートローディング)され、処理室に成膜ガスがガス供給管から供給されるとともに、処理室が所定の熱処理温度にヒータユニットによって加熱されることにより、ウエハの上にCVD膜が堆積するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のこの種のCVD装置においてボートローディングする方法としては、処理室および待機室が共に大気圧の状態でボートローディングする方法と、処理室および待機室を窒素(N2 )ガスに置換(パージ)してボートローディングする方法と、処理室および待機室を真空に排気してボートローディングする方法とがある。
処理室および待機室が共に大気圧の状態でボートローディングする方法においては、ボートローディング時に自然酸化膜が生成し易いため、ICの製造方法の歩留りに悪影響が及ぶという問題点がある。
処理室および待機室を窒素ガスに置換してボートローディングする方法においては、大気圧の状態でボートローディングする場合に比べて自然酸化膜の生成を抑制することができるが、置換された窒素ガスから完全に酸素(O2 )を除去することはできないために、ある程度の自然酸化膜は増加してしまう。
処理室および待機室を真空に排気してボートローディングする方法においては、酸素を略完全に除去することができるため、窒素ガス雰囲気下でボートローディングする方法に比べて、自然酸化膜の増加をさらに抑制することができる。
特開2001−217194号公報
しかしながら、処理室および待機室を真空に排気してボートローディングする場合には、パーティクルが発生することが究明された。すなわち、ウエハが予熱された処理室にボートローディングされる際には、ウエハの温度がヒータに近い側である周辺部から上昇し遠い側である中央部が遅れて上昇することによるウエハ面内の温度差とウエハの自重との関係により、ウエハは凹形状に反ることが知られている。このウエハの反りに伴って、ボートのウエハ保持溝の保持面とウエハの下面における周辺部の被保持面とが擦れ合う。この際、処理室および待機室が真空に排気されていると、ウエハの被保持面とボートの保持面との摩擦力が大きくなるため、前の工程でウエハの下面に被着された被膜が剥離される。剥離された被膜はパーティクルとなって保持溝の保持面から溢れ落ちて、直下のウエハにおけるICが作り込まれる面である上面に付着するため、ICの製造方法の歩留りを低下させる。
本発明の目的は、減圧下での基板の被保持面からのパーティクルによる歩留りの低下を防止することができる基板処理装置を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)基板を処理する処理室と、前記基板を支持する基板支持体と、この基板支持体を収容する待機室と、前記基板を支持した前記基板支持体を前記待機室から前記処理室へ搬入する際の前記待機室および前記処理室の圧力が大気圧よりも低い圧力となるように制御する制御装置と、を有する基板処理装置であって、
前記基板支持体は前記基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁の一部から外方に延び出た受け皿部とを有し、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられていることを特徴とする基板処理装置。
(2)基板を処理する処理室と、この処理室で前記基板を支持する基板支持体とを有し、CVD法によって前記基板に薄膜を堆積させる処理を実施する基板処理装置であって、
前記基板支持体は前記基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁の一部から外方に延び出た受け皿部とを有し、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられていることを特徴とする基板処理装置。
(3)前記(1)において、前記支持部と前記基板とが接触する角部にR面取り部またはC面取り部が形成されていることを特徴とする基板処理装置。
(4)前記(2)において、前記支持部と前記基板とが接触する角部にR面取り部またはC面取り部が形成されていることを特徴とする基板処理装置。
(5)基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁から外方に延び出た受け皿部とを有し、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられている基板支持体に前記基板を支持するステップと、
前記基板を支持した前記基板支持体を大気圧よりも低い圧力で処理室に搬入するステップと、
前記処理室において前記基板支持体によって支持された前記基板を処理するステップと、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(6)基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁から外方に延び出た受け皿部とを有し、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられている基板支持体により前記基板を支持するステップと、
前記基板を前記基板支持体によって支持した状態でCVD法によって前記基板に薄膜を堆積させるステップと、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明によれば、減圧下での基板の被保持面からのパーティクルによる歩留りの低下を防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
本実施の形態においては、本発明に係る半導体装置の製造方法における成膜工程は、図1および図2に示されたCVD装置(バッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置)によって実施される。
図1および図2に示されたCVD装置は中心線が垂直になるように縦に配されて固定的に支持された縦形のプロセスチューブ11を備えており、プロセスチューブ11はインナチューブ12とアウタチューブ13とから構成されている。インナチューブ12は石英(SiO2 )または炭化シリコン(SiC)が使用されて円筒形状に一体成形され、アウタチューブ13は石英または炭化シリコンが使用されて円筒形状に一体成形されている。インナチューブ12は上下両端が開口した円筒形状に形成されており、インナチューブ12の筒中空部はボートによって垂直方向に整列した状態に保持された複数枚のウエハが搬入される処理室14を形成している。インナチューブ12の下端開口は被処理基板としてのウエハを出し入れするための炉口15を構成している。したがって、インナチューブ12の内径は取り扱うウエハの最大外径よりも大きくなるように設定されている。アウタチューブ13は内径がインナチューブ12の外径よりも大きく上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されており、インナチューブ12にその外側を取り囲むように同心円に被せられている。インナチューブ12の下端とアウタチューブ13の下端との間は円形リング形状に形成されたマニホールド16によって気密封止されており、マニホールド16がCVD装置の筐体31によって支持されることにより、プロセスチューブ11は垂直に据え付けられている。マニホールド16の下端開口は炉口ゲートバルブ29によって開閉されるようになっている。
マニホールド16の側壁の上部には真空ポンプ等からなる排気装置41に排気ライン42を介して接続された排気管17が接続されており、排気ライン42には流量制御弁43および圧力計44が設備されている。流量制御弁43は制御装置40によって制御されるように構成されており、圧力計44は計測結果を制御装置40に送信するように構成されている。排気管17はインナチューブ12とアウタチューブ13との間に形成された隙間からなる排気路18に連通した状態になっている。排気路18はインナチューブ12とアウタチューブ13との隙間によって横断面形状が一定幅の円形リング形状に構成されており、排気管17はマニホールド16に接続されているため、排気路18の最下端部に配置された状態になっている。マニホールド16の側壁の下部にはガス供給管19がインナチューブ12の炉口15に連通するように接続されており、ガス供給管19には成膜ガス供給源50と窒素ガス供給源60とが、成膜ガス供給ライン51と窒素ガス供給ライン61とを介してそれぞれ接続されている。成膜ガス供給ライン51と窒素ガス供給ライン61とには、制御装置40によってそれぞれ制御される成膜ガス流量制御弁52と窒素ガス流量制御弁62とがそれぞれ設けられている。ガス供給管19によって炉口15に供給されたガスは、インナチューブ12の処理室14を流通して排気路18を通って排気管17によって排気される。マニホールド16の下端面には処理室14を閉塞するシールキャップ20が下側から当接されるようになっている。シールキャップ20はマニホールド16の外径と略等しい円盤形状に形成されており、ボートエレベータ(図示せず)によって垂直方向に昇降されるように構成されている。
シールキャップ20の中心線上には被処理基板としてのウエハ1を保持するためのボート21が垂直に立脚されて支持されるようになっている。ボート21は全体的に石英または炭化シリコンが使用されて構成されており、上下で一対の端板22、23と、上側端板22と下側端版23との間に架設されて垂直に配設された複数本(図示例では三本)の保持部材24とを備えている。各保持部材24には多数条の保持溝25が長手方向に等間隔に配されて互いに対向して開口するように刻設されている。
図3に示されているように、ボート21の保持部材24は円柱形状に形成されており、保持溝25は保持部材24の外周面におけるウエハ1の中心に向いた部分に切削加工によって形成されている。保持溝25にはウエハ1の下面に接触して支持する支持部28がウエハ1の径方向内向きに水平に形成されているとともに、支持部28で発生するパーティクルを受け止める受け皿部26が支持部28よりも低い位置(支持部28の下方)に支持部28のエッジ全体にわたって形成されている。支持部28の外側端部すなわち、図3(b)にハッチングで示された保持部材24の支柱側にはウエハ1の外周縁すなわちウエハ1の下面のエッジとの接触を避けるための逃げ溝27が、ウエハ1の周方向に倣うように切削加工によって没設されている。すなわち、逃げ溝27は支持部28と保持部材24の支柱との間のウエハ1の下面のエッジに対応する部分(エッジ下方)に設けられている。逃げ溝27は支持部28よりも低い位置であって受け皿部26よりも高い位置に設けられている。逃げ溝27はウエハ1の外周縁と支持部28との接触を防止することにより、ウエハ1の外周縁が支持部28に接触することによる擦れ(ウエハがずれたり熱膨張したりすることによる擦れ)によってパーティクルを発生したり、パーティクルをウエハ1の上に巻き上げたりするのを未然に防止する役目を果たす。
支持部28は平面視の形状が山形、正確には台形の平板形状に形成されており、山の頂部すなわち台形の上底(短い方の辺)がウエハ1の中心を向き、山の底部すなわち台形の下底(長い方の辺)がウエハ1の中心側と反対側を向いた形状に形成されている。すなわち、支持部28は平面視において図3(b)にハッチングで示された保持部材24の支柱の部分側からウエハ1の中心方向に向かうに従い、その幅が狭くなる形状に形成されている。台形形状の支持部28は保持溝25の切削加工に際して同時に形成することができる。支持部28の台形の上底部のウエハを載置する部分には、R面取り部28aが形成されている。R面取り部28aは支持部28のウエハ1の接触する各角部にもそれぞれ形成されており、ウエハ1が接触する角部に切削加工によって形成された突起等を除去することにより、それら突起等がウエハ1を損傷させてパーティクルを発生するのを未然に防止している。
受け皿部26の平面視の形状は保持部材24の受け皿部26の部分の円形断面から保持部材24の図3(b)のハッチングで示された支柱の部分の断面形状と支持部28の台形形状とを切り欠いた形状になっており、受け皿部26は保持部材24の支柱の部分から支持部28のエッジ(台形の二つの斜辺と上底)にかけてこれらに沿うように連続的に設けられる。受け皿部26は保持部材24に保持溝25と支持部28とを切削加工する際に、同時に形成することができる。つまり、受け皿部26は支持部28と同質の材料が使用されている。受け皿部26の支持部28の外周縁の保持部材24の支柱部分と接していない部分の三方から外方への延び出し量L(図3(c)に示された支持部28のエッジから受け皿部26のエッジまでの距離L)は、6mm以上、好ましくは6mm〜15mmに設定することが望ましい。
アウタチューブ13の外部にはプロセスチューブ11内を加熱するヒータユニット30が、アウタチューブ13の周囲を包囲するように同心円に設備されており、ヒータユニット30はプロセスチューブ11内を全体にわたって均一または予め設定された温度分布に加熱するように構成されている。ヒータユニット30はCVD装置の筐体31に支持されることにより垂直に据え付けられた状態になっている。図1に示されているように、筐体31はヒータユニット設置室32と、ボート21が処理室14に対しての搬入搬出に待機する待機室33とを備えており、待機室33はロードロック方式(ゲートバルブ等の隔離バルブを用いて処理室と搬入搬出室とを隔離し、処理室への空気の流入を防止したり、温度や圧力等の外乱を小さくして処理を安定化させる方式)に構築されている。筐体31の待機室33の側壁には待機室33を排気する排気管34と、待機室33にパージガスとしての窒素ガスを供給する窒素ガス供給管35とがそれぞれ接続されている。排気管34は流量制御弁46および圧力計47が設備された排気ライン45を介して排気装置41に接続されている。流量制御弁46は制御装置40によって制御されるように構成されており、圧力計47は計測結果を制御装置40に送信するように構成されている。窒素ガス供給管35は窒素ガス流量制御弁64が設備された窒素ガス供給ライン63を介して窒素ガス供給源60に接続されており、窒素ガス流量制御弁64は制御装置40によって制御されるように構成されている。なお、待機室33の他の側壁にはゲートバルブによって開閉されるウエハ搬入搬出口が開設されている。待機室33の内部にはシールキャップ20を昇降させるボートエレベータ(図示せず)が設置されている。
次に、前記構成に係るCVD装置を使用した本発明の一実施の形態であるICの製造方法の成膜工程を、ウエハにドープドポリシリコン膜を形成する場合について説明する。
複数枚のウエハ1がボート21に装填されるウエハチャージングステップにおいては、図1に示されているように、ボート21が待機室33に待機された状態で、複数枚のウエハ1がボート21にウエハ移載装置(wafer transfer equipment )によって装填されて行く。この際、待機室33は窒素ガス供給管35によって供給された窒素ガスによってパージされる。すなわち、制御装置40は窒素ガス流量制御弁64を制御することによって窒素ガス供給源60の窒素ガスを窒素ガス供給ライン63を通じて窒素ガス供給管35から待機室33に供給させ、図4(a)に示されているように、待機室33の圧力を大気圧(約1013hPa)に維持する。この待機室33の窒素ガスパージによって、ウエハ1における自然酸化膜の生成を防止しつつ、大気圧下でのウエハチャージング作業を実施することができる。この際、炉口ゲートバルブ29は閉じられている。
所定の枚数のウエハ1が装填されたボート21が処理室14にボートローディングされるボートローディングステップにおいては、炉口ゲートバルブ29が開けられ炉口15が開口された後に、ボート21はボートエレベータによって差し上げられてインナチューブ12の炉口15から処理室14にボートローディングされて行き、図2に示されているように、炉口15を気密シールしたシールキャップ20に支持されたままの状態で、処理室14に存置される。このボートローディングに際して、待機室33および処理室14はそれぞれ200Paとなるように窒素ガス供給管35およびガス供給管19から窒素ガスを供給しつつ、排気管34および排気管17によってそれぞれ排気される。すなわち、制御装置40は窒素ガス流量制御弁64を制御することによって窒素ガス供給管35から待機室33への窒素ガス流量を制御し、流量制御弁46を制御することによって待機室33を排気し、図4(a)に示されているように、待機室33を200Paまで減圧して維持する。また、制御装置40は窒素ガス流量制御弁62を制御することによってガス供給管19から処理室14への窒素ガス流量を制御し、流量制御弁43を制御することによって処理室14を排気し、図4(b)に示されているように、処理室14の圧力を200Paに維持する。この際、炉口ゲートバルブ29は閉じられており、炉口15が気密にシールされている。また、処理室14の温度は熱処理温度(例えば、530℃)を維持するように制御されている。この状態すなわち待機室33と処理室14との圧力が略等しくなった状態で、炉口ゲートバルブ29が開けられることにより、処理室14と待機室33が連通し、200Paの圧力のもとボートローディングが行われる。
処理室14においてボート21によって保持されたウエハ1を処理する処理ステップにおいては、処理室14の内部が所定の真空度(110Pa)となるようにガス供給管19から窒素ガスを流しつつ、排気管17によって排気される。すなわち、制御装置40は窒素ガス流量制御弁62を制御することによってガス供給管19から処理室14への窒素ガス流量を制御し、流量制御弁43を制御することによって処理室14を排気し、図4(b)に示されているように、処理室14の圧力を110Paに減圧する。次いで、処理ガス36が処理室14にガス供給管19によって供給され、ウエハ1の表面に所望の成膜としてのドープドポリシリコン膜2が熱CVD法により堆積(デポジション)される。すなわち、制御装置40は成膜ガス流量制御弁52を制御することによって処理ガス36としてのモノシラン(SiH4 )ガスおよびホスフィン(PH3 )ガスを処理室14へガス供給管19によって供給する。供給された処理ガス36はインナチューブ12の処理室14を上昇し、上端開口からインナチューブ12とアウタチューブ13との隙間によって形成された排気路18に流出して排気管17から排気される。
予め設定された処理時間が経過すると、シールキャップ20が下降されて処理室14の炉口15が開口されるとともに、ボート21に保持された状態でウエハ1群が炉口15からプロセスチューブ11の外部に搬出(ボートアンローディング)される。このボートアンローディングステップにおいては、図4に示されているように、処理室14の圧力は200Paに増圧され、200Paに維持されている待機室33の圧力と略同一となる。すなわち、制御装置40は窒素ガス流量制御弁62を制御することによってガス供給管19から処理室14への窒素ガス流量を制御し、流量制御弁43を制御することによって、図4(b)に示されているように、処理室14の圧力を200Paに増圧し維持する。このようにして、ボートアンローディングステップが200Paのような低圧下において実施されると、処理済のウエハ1の自然酸化膜の生成をきわめて効果的に防止することができる。
待機室33にボートアンローディングされたボート21から処理済のウエハ1が脱装されるウエハディスチャージングステップにおいては、図4(a)に示されているように、待機室33は窒素ガス供給管35によって供給された窒素ガスによってパージされる。すなわち、制御装置40は窒素ガス流量制御弁64を制御することによって窒素ガス供給源60の窒素ガスを窒素ガス供給ライン63を通じて窒素ガス供給管35から待機室33に供給させ、図4(a)に示されているように、待機室33の圧力を大気圧まで増圧して維持する。この待機室33の窒素ガスパージによって、高温になった処理済のウエハ1を強制的に冷却することができる。処理済のウエハ1の温度がウエハ移載装置の取扱可能温度まで低下すると、処理済のウエハ1群がボート21からウエハ移載装置によって脱装される。この際、待機室33は窒素ガスパージされているので、処理済のウエハ1における自然酸化膜の生成を防止しつつ、大気圧下でのウエハディスチャージング作業を実施することができる。
以降、前述した各ステップが反復されることにより、成膜工程が繰り返し実施されて行く。
以上の成膜工程において、ウエハ1が処理温度に維持された処理室14にボートローディングされる際には、ウエハ1の温度はヒータユニット30に近い側である周辺部から上昇し遠い側である中央部が遅れて上昇する状態になり、このウエハ1の面内の温度差とウエハ1の自重との関係により、ウエハ1は凹形状(中央部が下がり周辺部が上がった形状)に反る現象が起こる。このウエハ1の反りに伴って、ボート21の保持溝25の受け皿部26とウエハ1の下面における周辺部の被保持面とが擦れ合うため、前の成膜工程でボート21に被着された脆弱な膜が剥離する。剥離した膜はパーティクルとなって保持溝25の受け皿部26から溢れ落ちて、直下のウエハ1におけるICが作り込まれる面である上面に付着するため、ICの製造方法の歩留りを低下させる原因になる。
しかし、本実施の形態においては、ウエハ1は保持溝25に突設された支持部28によって受け皿部26から浮き上げられた状態で保持されているために、ボート21の支持部28とウエハ1の被保持面との間に摩擦が発生して膜が剥離したとしても、剥離によるパーティクルはボート21の受け皿部26に落下して受け止められることにより、ウエハに落下するのを防止される。つまり、ボート21の支持部28とウエハ1の被保持面との間に摩擦が発生して膜が剥離したとしても、剥離によるパーティクルは直下のウエハ1におけるICが作り込まれる面である上面に付着するのを防止することができるため、パーティクルの発生によるICの製造方法の歩留りの低下を防止することができる。したがって、受け皿部26はウエハ1を支持する支持部28によって発生するパーティクルを受け止める受け皿を構成している。
また、支持部28の外側端部には、ウエハ1の外周縁との接触を避けるための逃げ溝27が設けられているので、特に、ウエハ1の外周部についてはウエハ1の外周縁と支持部28の擦れによるパーティクルの発生自体を防止することができる。
本実施の形態に係る受け皿部26および支持部28は保持溝25の保持部材24への切削加工のみにより同時に形成することができるので、加工工数を低減することができる。また、支持部28と受け皿部26と保持部材24とを一体ものとして形成することができるので、部品点数を減らすことができる。したがって、本実施の形態によれば、ボートひいてはCVD装置の製造コストを低減することができる。
本実施の形態に係る支持部28は、平面視が台形の平板形状に形成されており、ウエハ1の中心に向かう方向に行くに従って幅が狭くなるように形成されているので、保持部材24の切削加工が容易となり、さらに、保持部材24の機械的強度を維持しつつウエハとの接触面積を小さくすることができる。すなわち、ボートの加工が容易となるだけでなく、ボートがウエハの重量を支持する際の構造強度を充分に確保すると同時に、ウエハとの接触面積を小さくしてウエハの裏面に対する接触による汚染(コンタミネーション)の度合いを低減することができる。
支持部28の外側端部にはウエハ1の外周縁との接触を避けるための逃げ溝27が、ウエハ1の周方向に倣うように切削加工によって没設されているので、ウエハ1の外周縁が支持部28に接触することによる擦れによってパーティクルを発生したり、パーティクルをウエハ1の上に巻き上げたりするのを未然に防止することができる。
支持部28のウエハ1の接触する各角部にはR面取り部28aがそれぞれ形成されているので、ウエハ1の角部に切削加工によって形成されることがある突起等がウエハ1を損傷させてパーティクルを発生するのを未然に防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、支持部のウエハの接触する角部に形成される面取り部は、R面取り部に限らず、C面取り部であってもよい。
CVD装置はドープドポリシリコン膜や窒化シリコン膜の成膜工程に限らず、ノンドープドポリシリコン膜、ノンドープドアモルファスシリコン膜、ドープドアモルファスシリコン膜、酸化シリコン膜、さらには、酸化タンタル膜、酸化ジルコニウム膜等の金属酸化膜等、CVDによる成膜工程全般に適用することができる。特に、CVDによる成膜工程の場合には前の工程で、ボートに被着した膜の支持部における剥離による影響を防止できるので、優れた効果が奏される。
アウタチューブとインナチューブとからなるプロセスチューブを備えたバッチ式縦形ホットウオール形減圧CVD装置に限らず、本発明はアウタチューブだけのプロセスチューブを備えたものや枚葉式CVD装置等の他のCVD装置、さらには、各種の熱処理工程を実施する熱処理装置(furnace )等の基板処理装置全般に適用することができる。
前記実施の形態ではウエハに処理が施される場合について説明したが、処理対象はホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
本発明の第一の実施の形態であるCVD装置を示す正面断面図である。 ボートローディングステップ後の主要部を示しており、(a)は正面断面図、(b)は(a)のb部の拡大断面図である。 本発明の実施の形態であるCVD装置のボートの保持溝の部分を示しており、(a)は斜視図、(b)は平面断面図、(c)は正面断面図、(d)は(c)のd部の拡大図である。 ICの製造方法の成膜工程における圧力に関するタイムチャートである。
符号の説明
1…ウエハ(基板)、2…ドープドポリシリコン膜(被膜)、11…プロセスチューブ、12…インナチューブ、13…アウタチューブ、14…処理室、15…炉口、16…マニホールド、17…排気管、18…排気路、19…ガス供給管、20…シールキャップ、21…ボート、22、23…端板、24…保持部材、25…保持溝、26…受け皿部、27…逃げ溝、28…支持部、28a…R面取り部、29…炉口ゲートバルブ、30…ヒータユニット、31…筐体、32…ヒータユニット設置室、33…待機室、34…排気管、35…窒素ガス供給管、36…処理ガス、40…制御装置、41…排気装置、42…排気ライン、43…流量制御弁、44…圧力計、45…排気ライン、46…流量制御弁、47…圧力計、50…成膜ガス供給源、51…成膜ガス供給ライン、52…成膜ガス流量制御弁、60…窒素ガス供給源、61、63…窒素ガス供給ライン、62、64…窒素ガス流量制御弁。

Claims (5)

  1. 板を支持する基板支持体であって、
    垂直に配設された複数の保持部材を有し、前記各保持部材には、複数の保持溝が設けられ、前記各保持溝には前記基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁の一部から外方に延び出た受け皿部とが形成されており、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられ、該逃げ溝の底面は、前記支持部の前記基板との接触部よりも低い位置であって、前記受け皿部よりも高い位置にあることを特徴とする基板支持体
  2. 基板を処理する処理室と、この処理室で前記基板を支持する基板支持体とを有する基板処理装置であって、
    前記基板支持体は、垂直に配設された複数の保持部材を有し、前記各保持部材には、複数の保持溝が設けられ、前記各保持溝には前記基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁の一部から外方に延び出た受け皿部とが形成されており、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられ、該逃げ溝の底面は、前記支持部の前記基板との接触部よりも低い位置であって、前記受け皿部よりも高い位置にあることを特徴とする基板処理装置。
  3. 前記逃げ溝は、前記基板の周方向に倣うように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記支持部と前記基板とが接触する角部にR面取り部またはC面取り部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  5. 垂直に配設された複数の保持部材を有し、前記各保持部材には、複数の保持溝が設けられ、前記各保持溝には基板と接触する支持部と、この支持部の下方に設けられてこの支持部の外周縁の一部から外方に延び出た受け皿部とが形成されており、前記支持部には前記基板の外周縁との接触を避けるための逃げ溝が設けられ、該逃げ溝の底面は、前記支持部の前記基板との接触部よりも低い位置であって、前記受け皿部よりも高い位置にある基板支持体により基板を支持するステップと、
    前記基板支持体により支持した基板を前記処理室内に搬入するステップと、
    前記処理室で基板を前記基板支持体により支持した状態で処理するステップと、
    前記基板支持体により支持した処理後の基板を前記処理室から搬出するステップと、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2004093043A 2004-03-26 2004-03-26 基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP4404666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093043A JP4404666B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093043A JP4404666B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005285819A JP2005285819A (ja) 2005-10-13
JP4404666B2 true JP4404666B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=35183918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004093043A Expired - Lifetime JP4404666B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4404666B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4812675B2 (ja) * 2007-03-30 2011-11-09 コバレントマテリアル株式会社 縦型ウエハボート
JP4987580B2 (ja) * 2007-06-12 2012-07-25 コバレントマテリアル株式会社 縦型ウエハボート
JP6006538B2 (ja) * 2012-06-04 2016-10-12 株式会社日本マイクロニクス 吸着テーブル
JP7022589B2 (ja) * 2018-01-05 2022-02-18 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005285819A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4759073B2 (ja) 基板支持体、基板処理装置、基板処理方法および半導体装置の製造方法
US11495477B2 (en) Substrate processing apparatus
JP5188326B2 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理方法、及び基板処理装置
JP3341619B2 (ja) 成膜装置
US11104995B2 (en) Substrate processing apparatus
US9816183B2 (en) Substrate processing apparatus
JP2010153467A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
TWI736687B (zh) 處理裝置及蓋構件
JPWO2007018139A1 (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP4652408B2 (ja) 基板処理装置、反応管、基板処理方法及び半導体装置の製造方法
JP4404666B2 (ja) 基板支持体、基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP5571157B2 (ja) 半導体装置の製造方法、クリーニング方法および基板処理装置
JP2009016426A (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP2005056905A (ja) 基板処理装置
JPWO2020059093A1 (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法、及びプログラム
KR102674572B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법, 기판 처리 장치, 프로그램 및 온도 조정 방법
JP2010016033A (ja) 半導体装置の製造方法及び基板処理装置
JP2011204735A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2009016532A (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
JP2008227143A (ja) 基板処理装置
JP2004079845A (ja) 基板処理装置
JP2005209754A (ja) 基板処理装置
JP2023087385A (ja) 基板処理装置、半導体装置の製造方法、およびプログラム
JP2006093585A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4404666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term