JP4652408B2 - 基板処理装置、反応管、基板処理方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置、反応管、基板処理方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は基板処理装置、反応管、基板処理方法及び半導体装置の製造方法に関し、特に、ハロゲンガスを有するSelf-CleaningガスやDCS(ジクロロシラン)等の成膜プロセスガスを使用する縦型CVD(Chemical Vapor deposition)装置、当該装置に好適に使用される反応管ならびにその装置を用いて基板を処理する工程を有する基板処理方法及び半導体装置の製造方法に関するものである。
従来の縦型CVD装置では、図9に示すように、炉口部が石英反応管204、205と金属フランジ209から構成されている。
炉口部に金属部品が従来より長く使用されてきた理由は、石英材料が欠けやすく耐久性に問題があるからである。
しかしながら、ハロゲン原子を有するプロセスガスを高温で頻繁に使用する場合には、炉口部に金属を使用していると、金属汚染の制御が困難であるという問題がある。
従って、本発明の主な目的は、腐食性のハロゲン原子を有するプロセスガスを使用する場合であっても、金属汚染を防止または抑制でき、しかも耐久性に優れる炉口構造を備える基板処理装置、当該装置に好適に使用される反応管ならびにそのような装置に好適に適用される基板処理方法および半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
反応管内で基板を処理する基板処理装置であって、
前記反応管は、アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部とを有し、
前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けた基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
ウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部とを有し、
前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、
アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部と、を有し、前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管内に基板を搬入する工程と、
前記反応管内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
前記反応管内から処理後の基板を搬出する工程と、を有する基板処理方法が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、
アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、
前記インナーチューブを支持する支持部と、を有し、前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管内に基板を搬入する工程と、
前記反応管内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
前記反応管内から処理後の基板を搬出する工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の実施例1の減圧縦型CVD装置を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施例1の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例1の減圧縦型CVD装置の緩衝部材の交換方法を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例1の減圧縦型CVD装置の緩衝部材の交換方法を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例1の減圧縦型CVD装置においてアウターチューブの下端部に緩衝部材を設けた場合を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例2の第1例の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例2の第2例の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例2の第3例の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例3の第1例の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例3の第2例の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例4の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 本発明の実施例5の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。 従来の減圧縦型CVD装置を説明するための概略縦断面図である。
発明を実施するための好ましい形態
本発明の好ましい実施の形態によれば、
反応管内で基板を処理する基板処理装置であって、
前記反応管は、アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部とを有し、
前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けた基板処理装置が提供される。
好ましくは、前記緩衝部材は、石英が変形または破損する力よりも小さな力で変形または破損する物質からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材は、石英よりも硬度の小さい物質からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材は、カーボン(C)を含む物質またはシリコン(Si)を含む物質からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材は、黒鉛、ガラス状炭素、表面をガラス状炭素で覆った黒鉛からなる群から選択される少なくとも一つの物質からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材は、石英よりも硬度の小さい物質の表面にSi、SiO、Si、SiC からなる群から選択される少なくとも一つの物質をコートした部材からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材は、カーボン(C)を含む物質の表面にSi、SiO、Si、SiC からなる群から選択される少なくとも一つの物質をコートした部材からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材は、単結晶シリコンからなる。
また、好ましくは、前記アウターチューブと前記支持部は石英からなり、前記支持部は前記アウターチューブの内壁に溶接されてなる。
また、好ましくは、前記インナーチューブと前記アウターチューブと前記支持部は石英からなる。
また、好ましくは、前記緩衝部材、前記支持部、または前記インナーチューブのうち少なくとも何れか一つには、前記緩衝部材または前記インナーチューブの水平方向への動きを規制する段差部が設けられる。
好ましくは、前記段差部は前記緩衝部材に設けられる。
好ましくは、前記段差部は、前記緩衝部材と、前記支持部に設けられる。
好ましくは、前記段差部は、前記インナーチューブと、前記支持部に設けられる。
好ましくは、前記段差部は、前記緩衝部材と、前記インナーチューブに設けられる。
本発明の他の好ましい実施の形態によれば、
反応管内で基板を処理する基板処理装置であって、
前記反応管は、アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部とを有し、
前記支持部と前記インナーチューブとの間に、それらを構成する物質が変形または破損する力よりも小さな力で変形または破損する物質からなる緩衝部材を設けた基板処理装置が提供される。
本発明のさらに他の好ましい実施の形態によれば、
アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部と、を有し、前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管内に基板を搬入する工程と、
前記反応管内に成膜ガスを供給してCVD法により基板上に膜を形成する工程と、
前記反応管内から膜形成後の基板を搬出する工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
次に、図面を参照し本発明の好ましい実施例をさらに詳細に説明する。
本発明の好ましい実施例では、従来のアウターチューブ205とインレットフランジ(マニホールド)209とを一体としすべて石英製とした。
さらに、インナーチューブ204とアウターチューブ205のインナーチューブを支持する部分271との間に緩衝部材272を設け、石英部材同士が接触しないようにした。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の減圧縦型CVD装置を説明するための概略縦断面図であり、図2は、実施例1の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。なお、図中、反応炉を構成する各部材の大きさ、形状、厚さ等は、これらをより明確に表すために誇張して示している。他の実施例についても同様である。
本実施例の減圧縦型CVD装置の処理炉202は、主制御部300によって制御される構成となっており、主制御部300は、温度制御部301、ガス流量制御部302、圧力制御部303、駆動制御部304を備えている。これら主制御部300、温度制御部301、ガス流量制御部302、圧力制御部303、駆動制御部304は、コントローラ305として構成されている。
処理炉202は加熱機構としてのヒータ207を有する。ヒータ207は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース251に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応管としてのプロセスチューブ203が配設されている。プロセスチューブ203は内部反応管としてのインナーチューブ204と、その外側に設けられた外部反応管としてのアウターチューブ205とから構成されている。インナーチューブ204は、耐熱性材料である石英(SiO)からなり、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。インナーチューブ204の筒中空部には処理室201が形成されており、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。アウターチューブ205は、耐熱性材料である石英からなり、内径がインナーチューブ204の外径よりも大きく上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されており、インナーチューブ204と同心円状に設けられている。なお、インナーチューブ204は、耐熱性材料である炭化珪素(SiC)により構成してもよい。インナーチューブ204を炭化珪素製とすることにより、インナーチューブ204に堆積する膜とインナーチューブ204との熱膨張率の差を小さくできる場合があり、パーティクルが発生するまでの累積膜厚を大きくすることができる場合がある。また、アウターチューブ205も炭化珪素製としてもよいが、温度制御性を考慮すると石英製とするのが好ましい。
アウターチューブ205の下端部には、環状のフランジ275が設けられている。アウターチューブ205の下端開口部には、炉口蓋体としてのシールキャップ219が、シール部材としてのOリング220を介してこの下端開口部を気密シール可能に、また着脱自在に設けられている。シールキャップ219はアウターチューブ205の下端部に垂直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ219は例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。なお、Oリング220はシールキャップ219の上面外周に取り付けられている。
アウターチューブ205の下部側壁から内側に向けて環状のインナーチューブ支持部271が突き出している。このインナーチューブ支持部271も石英製である。インナーチューブ支持部271は、アウターチューブ205の内壁に溶接により取り付けられている。インナーチューブ支持部271は、強度を確保するためにある程度の厚みをもたせている。例えば、アウターチューブ205の厚みが数mm程度である場合、インナーチューブ支持部271の厚みはそれ以上、好ましくは2倍以上、例えば10mm程度とするのがよい。インナーチューブ支持部271上には、インナーチューブ204が搭載されている。インナーチューブ支持部271とインナーチューブ204との間には環状の緩衝部材272が設けられている。すなわち、インナーチューブ支持部271上に緩衝部材272が載置され、緩衝部材272上にインナーチューブ支持部204が載置されている。
緩衝部材272としては、好ましくはLinerが用いられ、Liner材料としては、柔軟なもの(石英よりも硬度の小さいもの)を使用して石英部材同士の接触による石英部材の欠けを防ぐと共に、潤滑性をもつものを使用してアウターチューブ205とインナーチューブ204とを脱着しやすいようにしている。Linerは、材料が安価で、形状も簡単に加工しやすく、破損してもすぐ交換できるものがよい。Liner材料は高純度のカーボン(黒鉛)等、炉内で欠けてもプロセスの汚染にならないものがよい。
緩衝部材272は、好ましくは、石英が変形または破損する力よりも小さな力で変形または破損する物質からなる。力が加わった場合に、石英より先に変形・破損するので、石英部材の変形・破損を防止できる。石英が変形・破損する程度の力よりも小さな力で変形・破損する物質であれば、SiCが変形・破損する程度の力よりも小さな力で変形・破損するので、アウターチューブ205、インナーチューブ204のうち少なくともいずれか一方がSiCである場合でも、同様の効果が得られる。
緩衝部材272は、好ましくは、石英よりも硬度の小さい物質からなる。
緩衝部材272は、単結晶シリコンからなってよい。単結晶シリコンの硬度は石英と同等もしくはそれ以上であるが、その結晶構造により、力を加えた場合に石英が変形・破損する程度の力よりも小さな力で変形・破損する場合がある。よって、単結晶シリコンを緩衝部材として用いることができる。
緩衝部材272は、より好ましくは、石英よりも硬度の小さい物質として、カーボン(C)を含む物質またはシリコン(Si)を含む物質からなる。
さらに好ましくは、緩衝部材272は、黒鉛、ガラス状炭素、表面をガラス状炭素で覆った黒鉛からなる群から選択される少なくとも一つの物質からなる。ガラス状炭素はパーティクルの発生量が少ない材料である。
また、緩衝部材272は、石英よりも硬度の小さい物質の表面にSi、SiO、Si、SiC からなる群から選択される少なくとも一つの物質をコートした部材からなってもよい。
Si、SiO、Si、SiCの硬度は、石英と同等もしくはそれ以上であるが、コートする物質の厚さを薄くすることにより、緩衝部材全体としての硬度を下地(コートされる物質)の硬度に近づけることができる。つまり、石英よりも硬度の小さい物質をSi、SiO、Si、SiC 等の物質で薄くコートすれば、緩衝部材全体としての硬度を、コートする物質自身の硬度よりも小さくすることができ、下地である「石英よりも硬度の小さい物質」の硬度に近づけることができる。
また、Liner材料は、カーボン(C)を含む物質の表面にSi、SiO、Si、SiC からなる群から選択される少なくとも一つの物質をコートした部材からなってもよい。
表1に、石英、黒鉛、ガラス状炭素、表面をガラス状炭素で覆った黒鉛、Si、SiO、Si、SiCのビッカース硬度を示す。
Figure 0004652408
なお、緩衝部材272の厚さは、3mm〜4mm以上、10mm以下とするのが好ましい。
シールキャップ219は金属製であるが、その上に石英カバー277を設けて、処理室201内において金属製シールキャップ219が露出しないようにしている。
シールキャップ219にはガス導入部としてのノズル230が処理室201内に連通するように接続されており、ノズル230にはガス供給管232が接続されている。ノズル230はインナーチューブ204より下方に位置するように設けられている。ノズル230先端のガス供給口233より、ガスがインナーチューブ204内に供給されるようになっている。ガス供給管232のノズル230との接続側と反対側である上流側には、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)241、バルブ244を介してガス供給源243が接続されている。例えば、ガス供給管232には、MFC241a、MFC241b、MFC241c、バルブ244a、バルブ244b、バルブ244cを介して第1処理ガス供給源243a、第2処理ガス供給源243b、クリーニングガス供給源243cがそれぞれ接続される。また、図示しない不活性ガス供給源も接続される。このように、ノズル230からは処理ガスすなわち成膜用のガスやクリーニング用のガスが供給される。また、ノズル230からは、ハロゲンを含んだガスも供給される。ハロゲンを含んだガスはジクロロシラン(SiHCl)等の成膜用のガスの場合もあれば、三フッ化窒素(NF)等のクリーニング(エッチング)用のガスの場合もある。MFC241(MFC241a、MFC241b、MFC241c)には、ガス流量制御部302が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。なお、ノズル230は複数のガス種で共用としたが、ガス種ごとに設けるようにしてもよい。また、ノズル230は、アウターチューブ205のインナーチューブ支持部271よりも下方の側壁に設けるようにしてもよい。
インナーチューブ204の下部から供給されたガスは、インナーチューブ204内を上昇し、その後インナーチューブ204の上部開口から筒状空間250を通過(降下)して排気管231から排気されるようになっている。
アウターチューブ205の下部側壁には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。排気管231は、インナーチューブ204とアウターチューブ205との隙間によって形成される筒状空間250の下端部に配置されており、筒状空間250に連通している。排気管231のアウターチューブ205との接続側と反対側である下流側には圧力検出器としての圧力センサ245およびAPCやNバラスト制御器等の圧力調整器242(ここではAPC242)を介して真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。APC242および圧力センサ245には、圧力制御部303が電気的に接続されており、圧力制御部303は圧力センサ245により検出された圧力に基づいてAPC242により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
シールキャップ219の処理室201と反対側には、後述するボート217を回転させる回転機構254が設置されている。回転機構254の回転軸255はシールキャップ219を貫通して、ボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219はプロセスチューブ203の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。回転機構254及びボートエレベータ115には、駆動制御部304が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なおボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ207からの熱がシールキャップ219側に伝わりにくくなるよう構成されている。
プロセスチューブ203内には、温度検出器としての熱電対等の温度センサ263が設置されている。ヒータ207と温度センサ263には、電気的に温度制御部301が接続されており、温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207への通電具合を調整することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
次に、上記構成に係る処理炉202を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として、CVD法によりウエハ200上に薄膜を形成する方法について説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ305により制御される。
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図1に示されているように、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介してアウターチューブ205の下端をシールした状態となる。
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づきAPC242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転される。
次いで、処理ガス供給源243から供給され、MFC241にて所望の流量となるように制御されたガスは、ガス供給管232を流通してノズル230から処理室201内に導入される。例えば、第1処理ガス供給源243a、第2処理ガス供給源243bから供給され、MFC241a、MFC241bにて所望の流量となるように制御された第1処理ガス、第2処理ガスは、ガス供給管232を流通してノズル230から処理室201内に導入される。導入された処理ガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。処理ガスは処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と接触し、この際に熱CVD反応によってウエハ200の表面上に薄膜が堆積(デポジション)される。
予め設定された処理時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、アウターチューブ205の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200がボート217に保持された状態でアウターチューブ205の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済ウエハ200はボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。処理済ウエハ200がボート217より取出された後、未処理のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)され、再度前述と同様にして処理室201に搬入(ボートローディング)され、ウエハ200に対して処理がなされる。
なお、一例まで、本実施例の処理炉にてウエハを処理する際の処理条件としては、例えば、Si膜の成膜においては、処理温度650〜800℃、処理圧力20〜130Pa、第1処理ガス(SiHCl)流量200〜500sccm、第2処理ガス(NH)流量800〜5000sccmが例示され、それぞれの処理条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することでウエハに処理がなされる。
また、例えば、HTO(High Temperature Oxide)膜としてのSiO膜の成膜においては、処理温度700〜800℃、処理圧力20〜50Pa、第1処理ガス(SiHCl)流量100〜200sccm、第2処理ガス(NO)流量800〜5000sccmが例示され、それぞれの処理条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することでウエハに処理がなされる。
上記成膜を繰り返すと、反応管203の内壁等に膜が付着するが、この内壁等に付着した膜の膜厚が所定の厚さに達した時点で、反応管203内のクリーニングが行われる。
クリーニングは次のように行われる。
空のボート217、すなわちウエハ200を装填していないボート217が、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介してアウターチューブ205の下端をシールした状態となる。
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づきAPC242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転される。なお、ボート217は回転させなくてもよい。
次いで、クリーニングガス供給源243cから供給され、MFC241cにて所望の流量となるように制御されたハロゲン系ガス等のクリーニングガスは、ガス供給管232を流通してノズル230から処理室201内に導入される。導入されたハロゲン系ガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。このようにして、処理室201内のクリーニングが行われる。クリーニングガスは処理室201内を通過する際に反応管203の内壁やボート217に堆積した膜と接触し、この際に熱化学反応によって膜が除去(クリーニング)される。
予め設定されたクリーニング時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換される。
なお、クリーニング条件としては、例えば、クリーニング温度500〜650℃、クリーニング圧力100〜20000Pa、クリーニングガス(NF)流量1〜5l/minが例示され、それぞれのクリーニング条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することでクリーニングがなされる。
また、上記成膜やクリーニングを繰り返すうちに、緩衝部材272が変形または破損したり、消耗したりすることがあるが、その場合、緩衝部材272を交換することとなる。緩衝部材272の交換は次のように行う。
図3A、図3Bは緩衝部材272の交換方法を示す図であり、インナーチューブ支持部271と緩衝部材272とインナーチューブ204を上方から見た図である。便宜上インナーチューブ支持部271と緩衝部材272とインナーチューブ204のみ抜き出して示している。
図3Aに示すように、緩衝部材272には、複数(ここでは4つ)の爪部290が設けられており、インナーチューブ支持部271には複数の爪部290のそれぞれに対応する複数(ここでは4つ)の切欠部291が設けられている。図2のようにインナーチューブ204を、緩衝部材272を介してインナーチューブ支持部271上に設置した状態では、緩衝部材272の爪部290は、図3Aに示すように、インナーチューブ支持部271の切欠部291とは重ならない位置に配置される。すなわち、爪部290はインナーチューブ支持部271の切欠部291以外の部分に載置される。なお、インナーチューブ支持部271の裏面側には、インナーチューブ支持部271の切欠部291や、インナーチューブ支持部271と緩衝部材272との間の隙間を塞ぐための図示しないリング部材が取り付けられる。この状態で上記成膜やクリーニングが繰り返されることとなる。
緩衝部材272を交換する際は、インナーチューブ支持部271の裏面側に取り付けられた上述の図示しないリング部材を取り外した後、緩衝部材272上にインナーチューブ204を載せた状態で、緩衝部材272をインナーチューブ204ごと所定角度回転させる。緩衝部材272を所定角度回転させることで、図3Bに示すように、緩衝部材272の爪部290とインナーチューブ支持部271の切欠部291が重なることとなる。すなわち、爪部290はインナーチューブ支持部271に載置されない状態となる。
この状態で緩衝部材272を下方に引き出すことにより、緩衝部材272とインナーチューブ204を、アウターチューブ205内から取り出す。緩衝部材272を下方に引き出す際、ボートエレベータ115を用いるようにしてもよい。緩衝部材272とインナーチューブ204をアウターチューブ205内から取り出した後、緩衝部材272を新しいものに交換する。
緩衝部材272を交換した後、新しい緩衝部材272上にインナーチューブ204を載せ、その状態で、新しい緩衝部材272を上昇させ、上記と逆の動作によりインナーチューブ204と新しい緩衝部材272をインナーチューブ支持部271上に設置する。その後、インナーチューブ支持部271の裏面側に上述の図示しないリング部材を取り付けることで、インナーチューブ支持部271の切欠部291やインナーチューブ支持部271と緩衝部材272との間の隙間を塞ぐ。
上記緩衝部材272およびインナーチューブ204の取り外し動作および設置動作において、インナーチューブ支持部271上で緩衝部材272を回転させる際、インナーチューブ支持部271上で緩衝部材272を滑らせながら回転させることとなる。また、緩衝部材272、インナーチューブ204の設置後において、緩衝部材272、インナーチューブ204の位置を微調整する際も、インナーチューブ支持部271上で緩衝部材272を滑らせたり、緩衝部材272上でインナーチューブ204を滑らせたりすることとなる。このような場合に、インナーチューブ204とインナーチューブ支持部271との間に緩衝部材を設けなかったり、緩衝部材を設けたとしても緩衝部材が堅硬で潤滑性のない物質である場合、部材同士の滑りが生じにくく、インナーチューブ204やインナーチューブ支持部271が破損することもある。しかしながら本実施例では、上記のようにインナーチューブ204とインナーチューブ支持部271との間に、潤滑性があり、石英が変形または破損する力よりも小さな力で変形または破損する物質からなる緩衝部材272を設けるようにしているので、部材同士の滑りが生じやすく、上記取り外し動作や設置動作や微調整動作が容易に行え、また、上記取り外し動作や設置動作や微調整動作時におけるインナーチューブ204やインナーチューブ支持部271の破損を防ぐことができる。
以上説明した本発明の好ましい実施例では、金属製のフランジをなくしたので、高温かつ腐食性ガスの条件下で使用される縦型CVD装置の立ち上げ初期段階で、金属汚染物質濃度を早期に1E10/cm2(1x1010/cm2)以下に制御できる。また、上記の装置が長期に運用されても1E10/cm2(1x1010/cm2)以上の金属汚染が発生しない。
また、Liner272を配置することにより、アウターチューブ205とインナーチューブ204の耐久性が著しく向上し、長期運用コストを低減できる。
なお、本実施例におけるアウターチューブ205下端のシール部に本発明を適用することも考えられる。すなわち、図4のように、石英カバー277を金属製のシールキャップ219の外周部まで伸ばし、石英カバー277と石英製のアウターチューブ205下端との間に緩衝部材272を設けることも考えられる。しかしながら、この部分には反応管内を真空に引いたときに、非常に強い力が加わり、このような構成にした場合、強度上、緩衝部材272および石英カバー277、アウターチューブ205のうち少なくとも何れかの部材が破損してしまう可能性が高く、この部分に本発明を適用することは難しいと考えられる。
(実施例2)
図5A〜5Cは、本発明の実施例2の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。図5Aは実施例2の第1例を、図5Bは実施例2の第2例を、図5Cは実施例2の第3例を示している。
実施例2が実施例1と異なる点は、緩衝部材272、アウターチューブ205、またはインナーチューブ204の少なくとも何れかに、緩衝部材272またはインナーチューブ204の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにした点である。実施例2では、緩衝部材272にのみ段差部280を設けることで、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制するようにしている。
具体的には図5Aに示すように、緩衝部材272の下面内周縁部、上面内周縁部に、凸部からなる段差部280a、280bをそれぞれ設けるようにしている。段差部280aは、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271に対する緩衝部材272の水平方向への動きを規制しており、段差部280bは、緩衝部材272に対するインナーチューブ204の水平方向への動きを規制している。
この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制することができ、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向へのずれを防止することができる。また、この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の位置決めも容易に行うことができる。
なお、図5Bに示すように、緩衝部材272の下面内周縁部、上面外周縁部に、凸部からなる段差部280a、280bをそれぞれ設けるようにしても同様な効果が得られる。また、図5Cに示すように、緩衝部材272の外周部をアウターチューブ205の内壁付近まで伸ばすと共に、緩衝部材272の上面外周縁部に、凸部からなる段差部280bを設けるようにしても同様な効果が得られる。この場合、緩衝部材272の水平方向への動きは、アウターチューブ205の内壁により規制されることとなる。
(実施例3)
図6A、6Bは、本発明の実施例3の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。図6Aは実施例3の第1例を、図6Bは実施例3の第2例を示している。
実施例3が実施例1と異なる点は、緩衝部材272、アウターチューブ205、またはインナーチューブ204の少なくとも何れかに、緩衝部材272またはインナーチューブ204の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにした点である。実施例3では、緩衝部材272およびアウターチューブ205に段差部280を設けることで、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制するようにしている。
具体的には図6Aに示すように、緩衝部材272の下面内周縁部に凹部からなる段差部280aを、緩衝部材272の上面外周縁部に凸部からなる段差部280bを設けると共に、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271の上面内周縁部(延出部分の先端上部)に凸部からなる段差部280cを設けるようにしている。段差部280a、280cは、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271に対する緩衝部材272の水平方向への動きを規制しており、段差部280bは、緩衝部材272に対するインナーチューブ204の水平方向への動きを規制している。
この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制することができ、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向へのずれを防止することができる。また、この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の位置決めも容易に行うことができる。
なお、図6Bに示すように、緩衝部材272の上面外周縁部に凸部からなる段差部280bを設けると共に、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271の上面外周縁部(延出部分の根元上部)に凸部からなる段差部280cを設けるようにしても同様な効果が得られる。
(実施例4)
図7は、本発明の実施例4の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。
実施例4が実施例1と異なる点は、緩衝部材272、アウターチューブ205、またはインナーチューブ204の少なくとも何れかに、緩衝部材272またはインナーチューブ204の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにした点である。実施例4では、アウターチューブ205およびインナーチューブ204に段差部280を設けることで、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制するようにしている。
具体的には図7に示すように、緩衝部材272には段差部を設けることなく、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271の上面内周縁部(延出部分の先端上部)に凸部からなる段差部280cを設けると共に、インナーチューブ204の下面内周縁部に凸部からなる段差部280dを設けるようにしている。段差部280dはインナーチューブ204下端から更に下方に延出するように設けられている。段差部280cは、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271に対する緩衝部材272の水平方向への動きを規制しており、段差部280dは、緩衝部材272に対するインナーチューブ204の水平方向への動きを規制している。
この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制することができ、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向へのずれを防止することができる。また、この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の位置決めも容易に行うことができる。
(実施例5)
図8は、本発明の実施例5の減圧縦型CVD装置を説明するための部分拡大概略縦断面図である。
実施例5が実施例1と異なる点は、緩衝部材272、アウターチューブ205、またはインナーチューブ204の少なくとも何れかに、緩衝部材272またはインナーチューブ204の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにした点である。実施例5では、緩衝部材272およびインナーチューブ204に段差部280を設けることで、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制するようにしている。
具体的には図8に示すように、緩衝部材272の下面内周縁部に凸部からなる段差部280aを設けると共に、インナーチューブ204の下面内周縁部に凸部からなる段差部280dを設けるようにしている。段差部280dはインナーチューブ204下端から更に下方に延出するように設けられている。段差部280aは、アウターチューブ205のインナーチューブ204を支持する部分271に対する緩衝部材272の水平方向への動きを規制しており、段差部280dは、緩衝部材272に対するインナーチューブ204の水平方向への動きを規制している。
この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制することができ、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向へのずれを防止することができる。また、この構成により、緩衝部材272およびインナーチューブ204の位置決めも容易に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、アウターチューブ205だけに緩衝部材272の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにしてもよい。また例えば、インナーチューブ204だけにインナーチューブ204の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにしてもよい。また例えば、緩衝部材272、アウターチューブ205、およびインナーチューブ204の全てに、緩衝部材272およびインナーチューブ204の水平方向への動きを規制する段差部280を設けるようにしてもよい。
種々の典型的な実施の形態を示しかつ説明してきたが、本発明はそれらの実施の形態に限定されない。従って、本発明の範囲は、次の請求の範囲によってのみ限定されるものである。
以上説明したように、本発明の好ましい形態によれば、腐食性のハロゲン原子を有するプロセスガスを使用する場合であっても、金属汚染を防止または抑制できる。また、本発明の好ましい形態によれば、耐久性に優れる炉口構造を備える基板処理装置を提供できる。
その結果、本発明は、半導体シリコンウエハを処理する基板処理装置および半導体装置の製造方法に特に好適に利用できる。

Claims (18)

  1. 反応管内で基板を処理する基板処理装置であって、
    前記反応管は、アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部とを有し、
    前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けた基板処理装置。
  2. 前記緩衝部材は、石英が変形または破損する力よりも小さな力で変形または破損する物質からなる請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記緩衝部材は、石英よりも硬度の小さい物質からなる請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記緩衝部材は、カーボンを含む物質またはシリコンを含む物質からなる請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記緩衝部材は、黒鉛、ガラス状炭素、表面をガラス状炭素で覆った黒鉛からなる群から選択される少なくとも一つの物質からなる請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記緩衝部材は、石英よりも硬度の小さい物質の表面にSi、SiO、Si、SiC からなる群から選択される少なくとも一つの物質をコートした部材からなる請求項4記載の基板処理装置。
  7. 前記緩衝部材は、カーボンを含む物質の表面にSi、SiO、Si、SiC からなる群から選択される少なくとも一つの物質をコートした部材からなる請求項4記載の基板処理装置。
  8. 前記緩衝部材は、単結晶シリコンからなる請求項2記載の基板処理装置。
  9. 前記アウターチューブと前記支持部は石英からなり、前記支持部は前記アウターチューブの内壁に溶接されてなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記インナーチューブと前記アウターチューブと前記支持部は石英からなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記緩衝部材、前記支持部、または前記インナーチューブのうち少なくとも何れか一つには、前記緩衝部材または前記インナーチューブの水平方向への動きを規制する段差部が設けられる請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記段差部は前記緩衝部材に設けられる請求項11記載の基板処理装置。
  13. 前記段差部は、前記緩衝部材と、前記支持部に設けられる請求項11記載の基板処理装置。
  14. 前記段差部は、前記インナーチューブと、前記支持部に設けられる請求項11記載の基板処理装置。
  15. 前記段差部は、前記緩衝部材と、前記インナーチューブに設けられる請求項11記載の基板処理装置。
  16. ウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部とを有し、
    前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管
  17. アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部と、を有し、前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管内に基板を搬入する工程と、
    前記反応管内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
    前記反応管内から処理後の基板を搬出する工程と、
    を有する基板処理方法。
  18. アウターチューブと、前記アウターチューブの内側に配置されるインナーチューブと、前記インナーチューブを支持する支持部と、を有し、前記インナーチューブと前記支持部は石英または炭化珪素からなり、前記支持部と前記インナーチューブとの間に緩衝部材を設けてなる反応管内に基板を搬入する工程と、
    前記反応管内に処理ガスを供給して基板を処理する工程と、
    前記反応管内から処理後の基板を搬出する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
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