JP4381059B2 - 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4381059B2 JP4381059B2 JP2003286732A JP2003286732A JP4381059B2 JP 4381059 B2 JP4381059 B2 JP 4381059B2 JP 2003286732 A JP2003286732 A JP 2003286732A JP 2003286732 A JP2003286732 A JP 2003286732A JP 4381059 B2 JP4381059 B2 JP 4381059B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester resin
- weight
- profile extrusion
- resin composition
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(1)グリセリン系化合物、ソルビタン系化合物、プロピレングリコール系化合物および高級アルコール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物とポリエステル樹脂を含むことを特徴とする異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(2)グリセリン有機酸エステル、ポリグリセリン有機酸エステル、ソルビタン有機酸エステル、プロピレングリコール有機酸エステルおよび高級アルコール有機酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物とポリエステル樹脂を含むことを特徴とする異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(3)有機酸が、炭素数40未満の脂肪酸であることを特徴とする(2)に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(4)ポリエステル樹脂が非晶性であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(5)ポリエステル樹脂が、カルボキシル基、ヒドロキシル基またはそれらのエステル形成性基を3個以上有する多官能化合物単位をポリエステルの酸成分および/またはグリコール成分の0.001〜5モル%含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(6)非晶性ポリエステルが、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする(4)に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(7)炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする(6)に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(8)炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオールおよび2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする(6)に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(9)さらにグリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有する反応性化合物を含むことを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(10)反応性化合物が、重量平均分子量200以上50万以下であることを特徴とする(9)に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(11)反応性化合物が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1.0〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはグリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜40重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする(10)に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物を異形押出し成形加工して得られた成形品。
<結晶性ポリエステル樹脂(A)の合成例>
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸530重量部、イソフタル酸85重量部、アジピン酸203重量部、1,4―ブタンジオール928重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系を220℃から250℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂(A)を得た。
ポリエステル樹脂(B)、(C)は、ポリエステル樹脂(A)と同様にして、但し原料の種類と量を変更して製造を行った。組成、および測定結果を表1に示す。(数値は樹脂中のモル%)
ポリエステル(E)〜(K)は、非晶性ポリエステル(D)と同様にして、但し原料の種類と量を変更して製造を行った。組成、および測定結果を表1に示す。(数値は樹脂中のモル%)
撹拌機、温度計、還流装置と定量滴下装置を備えた反応器にメチルエチルケトン 50部を入れ70℃に昇温した後、スチレン36.4重量部、グリシジルメタクリレート37.3重量部、メチルメタクリレート 26.3重量部の混合物と、アゾビスジメチルバレロニトリル 2部を 50部のメチルエチルケトンに溶解した溶液を 1.2ml/minで反応器中のメチルエチルケトンに滴下し、さらに2時間撹拌を続けた。その後、減圧することにより、メチルエチルケトンを反応器中から除去し、反応性化合物(L)を得た。
<反応性化合物(M)の合成例>
撹拌機、冷却器および加熱マントルを具備した3リットル丸底フラスコ中で乳化重合によって製造した。フラスコには最初に脱イオン水1800部、酢酸0.4部、FeSO40.01部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩二水和物0.12部からなる溶液を充填した。溶液に窒素ガスを散布して75℃に加熱した。75℃において、水150部中でドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5.4部を用いて乳化させたスチレン366.1部、ヒドロキシエチルメタクリレート14.4部、およびブチルメタクリレートモノマー95.5部をフラスコに加え、次に過硫酸ナトリウム0.45部を開始剤として加えた。次に反応をそのまま約2時間、または固形物含有量の調査によってモノマーの99.9%以上が置換されるまで進行させた。反応遂行後にエマルジョンを室温に冷却し次いで噴霧乾燥して白色の粉末を得た。
<反応性化合物(N)の合成例>
反応性化合物(N)は、反応性化合物(M)と同様の方法によって合成し、NMR分析の結果、モノマー成分は、スチレン75モル%、グリシジルメタクリレート4モル%、ブチルメタクリレート21モル%の組成を有していた。また、重量平均分子量は30万であった。
<参考例1>
ポリエステル(A)を100重量部、安定剤としてビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート0.3重量部、グリセリンモノステアレートを0.1重量部混合し、該混合物を、回転数30rpm、全バレル温度180℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で混練した。この樹脂組成物の還元粘度は、0.82dl/gであった。
引取り状況と製品精度:
○:「引き取りは樹脂のタレもなくスムーズなものであり、ダイ〜サイジング間での成形品のエッジ形状精度が高いものであった。」、
×:「樹脂のタレが生じ、サイジング工程へ移ることができなかった。」とした。
表面平滑性:成形品の外側表面凹凸状態を、超深度表面形状測定顕微鏡(キーエンス製VK−8500)を用いて測定し、以下の評価を行なった。
△:凹凸面最大高さが100μm以上200μm未満
×:凹凸面最大高さが200μm以上
表面光沢評価:
成形品の外側表面光沢状態をグロスチェッカ(堀場製作所製IG−3200)を用いて測定し、以下の評価を行なった。
△:グロス値が60以上70未満
×:グロス値が60未満
吐出量評価:
成形品の加工時における1時間あたり吐出量について、下表に従って評価した。
△:吐出量が10kg/時間以上15kg/時間未満
×:吐出量が10kg/時間未満
<実施例1〜3、比較例1〜6>
表2、3に記載した原料を用いて、それぞれの表に記載した条件で参考例1と同様にして成形を行った。
α:ビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート
β:三菱レイヨン社の「メタブレンA−3000」
また表中のポリエステル量は100重量部用い、その他の反応性化合物量、安定剤量、添加剤量における数値はポリエステル100重量部に対する重量部である。
Claims (8)
- プロピレングリコール有機酸エステルとポリエステル樹脂を、前記ポリエステル樹脂100重量部に対し前記プロピレングリコール有機酸エステルを0.01重量部以上5重量部未満含むことを特徴とする異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
- 有機酸が、炭素数40未満の脂肪酸であることを特徴とする請求項1に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
- ポリエステル樹脂が非晶性であることを特徴とする請求項1または2に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
- 非晶性ポリエステルが、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸を該非晶性ポリエステル樹脂を構成する酸成分の50モル%以上重合体成分として含み、炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを該非晶性ポリエステル樹脂を構成するグリコール成分の50モル%以上重合体成分として含むことを特徴とする請求項3に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項4に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオールおよび2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項4に記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。
- さらに、
グリシジル基を1分子あたり2個以上含有し、
重量平均分子量200以上50万以下であり、
(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1.0〜80重量%のグリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜40重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体である、
反応性化合物を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物を異形押出し成形加工して得られた成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286732A JP4381059B2 (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286732A JP4381059B2 (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005054071A JP2005054071A (ja) | 2005-03-03 |
JP4381059B2 true JP4381059B2 (ja) | 2009-12-09 |
Family
ID=34365942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003286732A Expired - Fee Related JP4381059B2 (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4381059B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5316716B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2013-10-16 | 東洋紡株式会社 | 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物、およびこれを用いた光反射体 |
US9856498B2 (en) | 2012-03-30 | 2018-01-02 | Novozymes A/S | Processes of producing fermentation products |
KR101798328B1 (ko) * | 2016-06-03 | 2017-11-15 | 주식회사 케이씨씨 | 바인더 조성물 |
-
2003
- 2003-08-05 JP JP2003286732A patent/JP4381059B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005054071A (ja) | 2005-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060217495A1 (en) | Polyester resin composition for profile extrusion molding and molded article comprising the same | |
JP3975403B2 (ja) | 非晶性ポリエステル樹脂用改質剤、およびこれを用いた成形品 | |
JP5358864B2 (ja) | ポリエステル樹脂用改質剤、およびこれを用いた成形品 | |
JPWO2006062075A1 (ja) | ポリエステル樹脂組成物および成型品の製造方法 | |
JP3962998B2 (ja) | 結晶性ポリエステル樹脂用改質剤、およびこれを用いた成形品の製造方法 | |
JP4381059B2 (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびその成形品 | |
JP4196263B2 (ja) | 異形押出し成形品 | |
JP6806244B2 (ja) | 無機強化熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 | |
JP4552112B2 (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル系樹脂組成物およびその成形品 | |
JP3988113B2 (ja) | カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート | |
JP4284597B2 (ja) | ポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法 | |
JP4257569B2 (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いた成形品 | |
JP3988115B2 (ja) | カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート | |
JP4196251B2 (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いた成形品 | |
JP4337031B2 (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂およびこれを用いた樹脂組成物ならびにそれらの成形品 | |
JP4000510B2 (ja) | 異型押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いた成形品 | |
JP4622314B2 (ja) | 成型品の製造方法 | |
JP4867127B2 (ja) | 発泡成形用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いた発泡成形品 | |
JP5402825B2 (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル系樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2010159431A (ja) | ポリエステル樹脂用改質剤、およびこれを用いた成形品 | |
JP2005060538A (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物、およびこれを用いた成型品 | |
JP2004315575A (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびこれを用いた成形品 | |
JP2004315576A (ja) | 異形押出し成形加工用ポリエステル樹脂組成物およびこれを用いた成形品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060721 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090511 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090708 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090902 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4381059 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090915 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |