JP4284597B2 - ポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル樹脂の異形押出し成形加工方法に関し、詳しくは、
異形押出し成形加工における連続生産工程において、ポリエステル樹脂の流動安定性を改良することにより成形品の経時的な寸法変化を防止すると共に、異形押出し成形品の生産性を向上させることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建材製品としての窓枠や雨樋等をプラスチックスで製造する上で、異形押出し成形加工が採用されている。異形押出し成形に使用する樹脂には、使用環境に応じた耐熱性を持つこと、さらには、ダイの複雑な形状に追随し、寸法精度が良好である特性を要求される。これまではそれら両特性に加えてコスト面から塩化ビニル樹脂やポリオレフィン樹脂が一般に使用されてきた。特に接着性が必要とされる用途においては、一般的に各種接着剤との接着性が良くないポリオレフィンは使用し難く、塩化ビニルが主要な樹脂素材となっている。しかしながら近年の例えば環境影響の問題より塩化ビニル系樹脂を他の素材に代替しようとする動きがある。数ある代替素材の内、ポリエステル樹脂はその物理的性状、環境適性、接着特性、価格等の面より有力な素材である。しかし、異形押出し成形加工用に使用されている塩化ビニルをポリエステル樹脂で代替するに当たっては大きな課題がある。
【0003】
一般に、ポリエステル樹脂は、押出機などを用いて高温下で溶融させる場合、熱分解による分子量低下が発生する。特に、ポリエステル樹脂が吸湿している場合、押出機シリンダ内部で、熱分解と加水分解が起こり、分子量低下が激しくなる。このため、異形押出し成形品製造における連続生産を実施した場合、ポリエステル樹脂の熱分解・加水分解による分子量低下が原因となり溶融状態における樹脂の流動性が不安定となる。
また、その他の要因として、ポリエステル樹脂ペレットに対する熱履歴の偏在によって、熱分解挙動が異なることや、溶融粘度の不均一現象により溶融状態の流動性が経時的に変動する。
【0004】
実際に、ポリエステル樹脂を異形押出し成形加工した場合、成形開始時においては、溶融状態での樹脂流動性が安定しないために、連続的にポリエステル樹脂ペレットを投入して、樹脂流動性が安定するまで放流している。また、経時的に溶融粘度が変化している為、複雑な形状設計の成形品に関しては、安定的に微細な寸法精度を実現することが難しい。
【0005】
さらに、ポリエステル樹脂は、塩化ビニル樹脂などと比較した場合、溶融粘度が低い為、押出機により高温下で溶融成形した場合、押出機のシリンダ内で背圧の圧力変動が起こりやすい。このため、異形押出し成形加工時の連続生産途中でポリエステル樹脂の吐出量が経時的に変化する現象が生じることがある。この結果、得られた成形品の寸法精度、成形品重量などの変化が起こり、製品の品質管理上、製品の連続生産が難しくなる。
【0006】
よって、異形押出し成形加工工程における樹脂流動性の制御に関しては、ポリエステル樹脂に対して適切で、かつ安定的な溶融状態を与える方法が必要となるが、この課題に対してポリエステル樹脂の成形加工方法の観点から改良した例はまだ存在しない。
【0007】
異形押出し成形加工の工程は、混練押出し工程から始まり、異形金型工程、サイジング工程、冷却工程、カッティング工程、二次加工工程の順序で進む。ポリエステル樹脂をそれらの工程に適用した場合、異形金型からサイジング工程に向かう途中で、樹脂の溶融強度が不足するために樹脂のタレが生じ、次の工程に進めない、もしくは適切な形状を保つことができなかった。
【0008】
形状保持について詳細に説明すれば、異形押出成形加工においては通常の押出成型加工とは異なり、成形材料の形状が非常に複雑であり、さらには中空である場合も多い。さらに異形押出製品は鋭いコーナー部あるいは開放部の端にはエッジ部を持つ場合が多く、溶融強度の不足した樹脂では樹脂がサイジング部に達するまでにコーナー部、エッジ部が丸くなってしまうという欠点が顕在化しやすい。
【0009】
通常、本問題を解決するためにはサイジング工程にて多板サイジング方式、あるいは真空サイジング方式等を用いて強制的に形状を整える。しかし、この場合はポリマーを冷却中に強制的な変形を与えるため、製品中に残留応力が残り、製品が溶剤、溶剤蒸気、急激な温度変化によりストレスクラッキングが発生する問題がある。従って、ポリエステル樹脂を用いた異形押出し成形品に対する形状保持に対する改良方法としては、ポリエステル樹脂のさらなる溶融強度特性の向上が求められる。
【0010】
ポリエステル樹脂を用いた異形押出し成形品を製造する際に、樹脂の溶融強度が不足する問題を解決するために種々の対策が試みられてきた。例えば低せん断域〜高せん断域でポリエステルが高溶融粘度を保持させて、成形時の樹脂ダレを防止し、成形品の寸法精度を向上させる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。しかしながらこのような方策は、樹脂ダレを改善させることはできるが、高せん断域の溶融粘度が高すぎるため、低温下での成形が困難となり、高温下での成形が必須となる。このため、ポリエステルの熱分解、押出班の発生、ウエルドラインの発生が著しくなり、異形押出成形品の色調、形状、強度などが不良となるため、さらなる改善が望まれていた。
その他には、ポリマーを分岐状とし、ダイ中の高せん断域では樹脂の粘度を低下させ、押出後の無せん断域で粘度を回復させることによって溶融強度を保持させる方法が提案されている(特許文献2参照)。このような対策は確かにある程度の溶融強度の向上効果及び樹脂ダレの改善効果を発現させることができるが、効果としてはまだ不足のためさらなる改善が望まれていた。
これら文献には成形時の樹脂ダレについての検討はあるが、ポリエステル樹脂の流動安定性を調整し、成形品の経時的な寸法変化を防止すると共に、異形押出し成形品の生産性を向上させる技術の開示はない。
【0011】
【特許文献1】
特開平9−290451号公報(第1〜3頁)
【特許文献2】
国際公開00/77096号公報(第1〜10頁)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ポリエステル樹脂の溶融状態における樹脂流動性を制御するための異形押出し成形方法を確立し、さらに異形押出し加工時に樹脂ダレを起こさず、ダイ〜サイジング間での製品のコーナー、エッジ部の形状精度が向上するなど複雑な形状の成形品における高い寸法精度を実現させることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題を達成すべく鋭意研究した結果、押出機のシリンダ先端部とダイの間にトーピードを導入することを特徴とするポリエステル樹脂の異形押出し成形加工方法を確立し、さらには、ポリエステル樹脂とグリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有する反応性化合物を含むポリエステル樹脂組成物を異形押出し成形加工することにより上記課題を全て解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は以下のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法である。
【0014】
(1) 押出機のシリンダ先端部とダイの間にトーピードを導入することを特徴とするポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0015】
(2) 押出機のシリンダ先端部とダイの間のアダプター部分にトーピードを導入することによって溶融樹脂がアダプター壁面側に収束されて通過することを特徴とするポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0016】
(3) トーピードが円錐形状を含むことを特徴とする(1)または(2)に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0017】
(4) トーピードが円錐と円柱形状の組合せによって構成されることを特徴とする(1)または(2)に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0018】
(5) トーピードをシリンダ先端および/またはダイの先端に食込ませていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0019】
(6) ポリエステル樹脂が非晶性であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0020】
(7) ポリエステル樹脂が、カルボキシル基、ヒドロキシル基またはそれらのエステル形成性基を3個以上有する多官能化合物単位をポリエステルの酸成分及び/またはグリコール成分の0.001〜5モル%含有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0021】
(8) ポリエステル樹脂が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする(6)に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0022】
(9) 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする(8)に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0023】
(10) 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオールおよび2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする(8)に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
【0024】
(11) さらにグリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有する反応性化合物を含むことを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物異形押出し成形加工品の製造方法。
【0025】
(12) 反応性化合物が、重量平均分子量200以上50万以下であることを特徴とする(11)に記載のポリエステル樹脂組成物異形押出し成形加工品の製造方法。
【0026】
(13) 反応性化合物が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1.0〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはグリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜40重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする(11)または(12)に記載のポリエステル樹脂組成物異形押出し成形加工品の製造方法。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明では、押出機内のシリンダ内に存在するポリエステル樹脂が、押出機のシリンダ先端部とダイの間のトーピードを通過する際に、十分なせん断を受け、樹脂自体の混練性が高まり、溶融樹脂の熱履歴を均一にすることができる。
従って、異形押出し成形ポリエステル樹脂の溶融状態における経時的な樹脂流動性が安定し、得られた成形品の寸法精度が向上するため、連続生産時の品質管理が容易となる。
【0028】
特に、複雑な形状を持つ成形品の異形押出し成形加工に対して好適であることが見出されたポリエステル樹脂組成物(後述)を上述の押出機のシリンダ先端部とダイの間のトーピードを導入する異形押出し成形加工方法によって製造した場合、樹脂流動性を安定化させるために非常に効果的である。具体例を図2に示す。
【0029】
詳しくは、ポリエステル樹脂とグリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有する反応性化合物を含むポリエステル樹脂組成物に対して、上述の成形加工方法を用いた場合、溶融混練性の向上、熱履歴の均一化、樹脂背圧の安定化が実現する為、経時的な樹脂組成物の流動性変動を抑制することができる。
【0030】
押出機のシリンダ先端部とダイの間に導入するトーピードによって、溶融樹脂がアダプター壁面側に収束されて通過する場合、さらなるせん断付与効果があるため、シリンダ先端から吐出された樹脂は、ダイから吐出されるまでに、さらに溶融混練性の向上、熱履歴の均一化、樹脂背圧の付与が実現する。具体的には、ポリエステル樹脂とグリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有する反応性化合物を含むポリエステル樹脂組成物の場合、押出機のシリンダ内を通過してダイから吐出するまでの間で起こる反応が、製造初期から飽和し、その後の反応性が一定となるために、樹脂流動性が非常に安定し、複雑な形状を持つ成形品の寸法精度が良好となるため、連続生産時の品質管理が容易となる。
【0031】
押出機のシリンダ先端部とダイの間にトーピードが導入されていない通常の押出機を使用して異形押出し成形加工した場合、溶融混練性の不足、熱履歴の不均一現象、樹脂背圧の背圧変動が発生し、経時的な樹脂組成物の流動性変動を抑制することができないため、複雑な形状を持つ成形品の寸法精度が不良となり、連続生産時の品質管理が難しくなることがある。
【0032】
押出機のシリンダ先端部とダイの間に導入するトーピードは、円錐形状であることが好ましく、円錐と円柱形状の組合せによって構成されることがさらに好ましい。トーピードをシリンダ先端および/またはダイの先端に食込ませている状態が最も好ましい。ここで「食込ませる」とは、例えば図3に示すように、トーピードがアダプター間隔より長く設計され、シリンダ側と金型側に接近されて設置し、溶融樹脂が追加する流路がより狭くなる状態となっていることを意味する。
【0033】
押出機のシリンダ先端部とダイの間のアダプター部分にトーピードを導入する際、溶融樹脂の流路となるアダプター壁面とトーピードの間隔は、狭いほうが好ましい。流路が狭くなるにつれて樹脂へのせん断がさらに向上するため、溶融混練性の向上、熱履歴の均一化、樹脂背圧の安定化が実現し、異形押出し成形加工における連続生産性が良好となる。
【0034】
本発明に用いられるポリエステル樹脂はジカルボン酸成分とグリコール成分よりなるものであればあらゆるものが使用可能である。
【0035】
本発明に用いるポリエステル樹脂としては非晶性であることが好ましい。ポリエステル樹脂が非晶性であれば、結晶に由来する白化がないために製品に透明性を発現させることができる。尚ここで言う非晶性とは示差走査型熱量計(DSC)を用いて、−100℃〜300℃まで20℃/minで昇温し、次に−100℃まで50℃/minで降温し、続いて−100℃〜300℃まで20℃/minで昇温する二度の昇温過程においてどちらにも融解ピークを示さないものを指す。逆に結晶性とはどちらかの昇温過程に明確な融解ピークを示すものを指す。
【0036】
本発明に用いるポリエステル樹脂として非晶性のポリエステルを用いる際には、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを主成分とすることが望ましい。ここでいう主成分とは全酸成分及びグリコール成分をそれぞれ100モル%としたとき、両成分それぞれが50モル%以上、好ましくは60モル%、さらに好ましくは65モル%以上である。両成分が50モル%未満になると異形押出し成形品の伸度及び機械的物性が低下することがある。
【0037】
さらには非晶性ポリエステル樹脂のうち炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸はテレフタル酸および/またはイソフタル酸であることが望ましい。これらのジカルボン酸を使用すると異形押出し成形品の伸度及び機械的物性がさらに向上する。好ましくはテレフタル酸を50モル%以上、さらには60モル%以上含むものであることが好ましく、テレフタル酸とイソフタル酸の両方をふくむものも好ましい。
【0038】
非晶性ポリエステル樹脂は、上記のテレフタル酸、イソフタル酸以外の他の多価カルボン酸を共重合しても良く、例えばオルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン酸、トリメリット酸等の公知のものが使用できる。
【0039】
本発明に用いるポリエステル樹脂には炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを主成分とすることが、さらには該炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオールから選ばれる少なくとも1種以上であることが原料入手の汎用性やコストの面で好ましい。また、エチレングリコールを50モル%以上、さらには60モル%以上含むものは、成形品の耐衝撃性を向上させる傾向にあり好ましい。
【0040】
好適な非晶性ポリエステルの組み合わせは、具体的には、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール=90〜70/10〜30//100モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/1,2−プロピレングリコール=100//80〜50/20〜50モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/1,3−プロピレングリコール=95〜80/5〜20//90〜70/10〜30モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/1,4−ブタンジオール=95〜70/5〜30//90〜50/10〜50モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/2−メチル−1,3−プロパンジオール=100//60〜80/40〜20モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/2−メチル−1,3−プロパンジオール=95〜80/5〜20//70〜90/30〜10モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=100//85〜60/15〜40モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=95〜80/5〜20//90〜70/10〜30モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/ジエチレングリコール=100//75〜50/25〜50モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/ジエチレングリコール=95〜80/5〜20//90〜75/10〜25モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/1,4−シクロヘキサンジメタノール=100//80〜60/20〜40モル%が挙げられる。
【0041】
さらには、テレフタル酸//エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=100//85〜60/15〜40モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=95〜80/5〜20//90〜70/10〜30モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/ジエチレングリコール=100//75〜50/25〜50モル%、テレフタル酸/イソフタル酸//エチレングリコール/ジエチレングリコール=95〜80/5〜20//90〜75/10〜25モル%、テレフタル酸//エチレングリコール/1,4−シクロヘキサンジメタノール=100//80〜60/20〜40モル%であることがさらに好ましい。
【0042】
この中でもエチレングリコールとネオペンチルグリコール(60/40〜90/10(モル比))、エチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノール(60/40〜90/10(モル比))の組み合わせは、異形押出し加工性と成形品の透明性を両立させやすく、さらにはエチレングリコールとネオペンチルグリコールの組み合わせであれば最も好ましい。
【0043】
非晶性ポリエステル樹脂は、上記のエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール以外の他の多価アルコール成分が共重合されていても良く、例えば1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ノナンジオール、ダイマージオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物やプロピレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロデカンジメタノール、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、2,2,4−トリメチル−1,5−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン等が使用できる。
【0044】
本発明に用いられるポリエステル樹脂の還元粘度は、好ましくは0.50〜1.50dl/g、より好ましくは0.55〜1.30dl/g、さらに好ましくは0.60〜1.10dl/gである。数平均分子量が0.50dl/g未満であると、樹脂凝集力不足のために成形品の強伸度が不足し、脆くなって使用できないことがある。一方、1.50dl/gを越えると溶融粘度が上がり過ぎるために、異形押出し加工するのに最適な温度も上がってしまい、結果的に異形押出し性を悪くしてしまう虞がある。
【0045】
本発明に用いられるポリエステル樹脂の酸価は、好ましくは100当量/106g以下、より好ましくは50当量/106g以下、さらに好ましくは40当量/106g以下である。一方下限は低ければ低いほどすなわち0当量/106gに近いもの好ましい。酸価が100当量/106gを越えると、異形押出し加工時に樹脂を加熱する際、加水分解がより促進され、できあがった成形品の機械的強度が低下する。また、樹脂の分解が進むことにより、加工時の樹脂ダレも悪化する虞がある。
【0046】
本発明に用いられる反応性化合物は、ポリエステルの持つヒドロキシル基あるいはカルボキシル基と反応し得る官能基が分子内1分子あたり2個以上持つことが樹脂全体に一部架橋を導入する点で好ましい。反応性化合物の効果により、溶融押出時においてポリエステルの持つヒドロキシル基あるいはカルボキシル基と反応性化合物の反応物が生成する際、一部が架橋生成物となることによって溶融強度向上効果を得ることができるのである。
【0047】
本発明に用いる反応性化合物の重量平均分子量は、ポリエステル樹脂との反応による分子量増加に依存する「溶融強度増強効果」を発現させるための加工条件管理幅を広げ、溶融強度調整が可能であるように制御することと、製品の耐折り曲げ白化性及び未反応物の製品表層へのブリードアウト抑制を満足するために、200以上50万以下が望ましく、好ましい下限は500以上、より好ましくは700以上、最も好ましくは1000以上である。一方好ましい上限は30万以下、より好ましくは10万以下、最も好ましくは5万以下である。反応性化合物の重量平均分子量が200未満であると未反応の反応性化合物が製品の表面にブリードアウトし、製品の接着性低下、表面の汚染をひきおこす可能性がある。一方50万を越えると折り曲げでも、溶融強度向上剤と非晶性ポリエステル間の相溶性が悪いためかボイドが発生し、折り曲げ白化する可能性が大きくなる。
【0048】
反応性化合物の持つ官能基の具体例としては、例えば、イソシアネート基、グリシジル基、カルボキシル基、カルボン酸金属塩、エステル基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボジイミド基、グリシジル基等の官能基、さらにはラクトン、ラクチド、ラクタム等ポリエステル末端と開環付加する官能基が挙げられるが、溶融押出時にヒドロキシル基あるいはカルボキシル基と反応するものであればいかなるものでも良い。また、1分子中に異なった種類の官能基を持つことも差し支えない。
このうち、好ましい官能基としては、反応の速さよりグリシジル基あるいはイソシアネート基が挙げられる。
【0049】
反応性化合物中の官能基の形態はいかなるものでも可能である。例えばポリマーの主鎖に官能基が存在するもの、側鎖に存在するもの、末端に存在するもの全てが可能である。
具体例としては、スチレン/メチルメタクリレート/グリシジルメタクリレート共重合体、ビスフェノールA型やクレゾールノボラック、フェノールノボラック型のエポキシ系化合物、イソシアネート系化合物等があるがこれらのいかなるものでもよく、またこれらを混合して使用することももちろん可能である。
【0050】
特に、上述の反応性化合物としては、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1.0〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートおよび/またはグリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜40重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体が好ましい。さらに好ましくは、(X)が25〜90重量%、(Y)が10〜75重量%、(Z)が0〜35重量%からなる樹脂で、最も好ましくは、(X)が30〜85重量%、(Y)が15〜70重量%、(Z)が0〜30重量%からなる樹脂である。これらの組成は、ポリエステル樹脂系との反応に寄与する官能基濃度に影響する為、上述のように適切に制御する必要がある。上述の組成から外れる場合、ポリエステル樹脂との反応性が低下し、成形時に樹脂ダレを起こす虞がある。
【0051】
反応性化合物の添加量は分子量及び官能基の導入数により個々に選定できるが、ポリエステル100重量%に対して、0.1重量%以上20重量%以下が好ましく、下限は0.5重量%以上、上限は15重量%以下がより好ましい。0.1重量%未満であると目標とした樹脂ダレ抑制効果が発現しないことがあり、また20重量%を超えて添加すると製品の機械的特性に影響を与えることがある。
【0052】
反応性化合物の添加法に関しては溶融押出し時にポリエステル樹脂中に圧入する方法、押出し前にポリエステル樹脂のペレットに添加してブレンドする方法、一旦ポリエステル樹脂に添加混練しておき、再度押出す方法等が考えられるが、いかなる方法で実施することも可能である。
【0053】
本発明に用いられるポリエステル樹脂組成物の、220℃、剪断速度100sec-1のときの溶融粘度は、好ましくは6000〜600000dPa・sec、より好ましくは7000〜100000dPa・sec、さらに好ましくは8000〜50000dPa・secである。溶融粘度が6000dPa・sec未満だと加工時の樹脂ダレが悪化する場合がある。一方600000dPa・secを越えると溶融粘度が高すぎて、生産性が低下するため実用的でないことがある。
【0054】
本発明で製造される異形押出し成形品において、その成形後の還元粘度/成形前の還元粘度比を、1.01〜3.00にすることによりその(成形後における樹脂の還元粘度)/(成形前における樹脂の還元粘度)比が、1.01〜3.00であることを特徴とする異形押出し成形品が好ましい。ここで言う、(成形後における樹脂の還元粘度)/(成形前における樹脂の還元粘度)比とは、異形押出し成形加工の前、および成形加工後に測定された還元粘度を用いて計算される比のことを示している。なお、押し出し機には、樹脂単独、樹脂の混合物、あらかじめ混合物を溶融混練して製造するペレット状の樹脂組成物の何れかをホッパーから投入して異形押出しするのであるが、ここで成形前における樹脂の還元粘度とは、樹脂単独、樹脂組成物の場合はそのまま成形前の還元粘度を測定する。一方、樹脂の混合物の場合はそれらを粉砕して均一にした後還元粘度を測定するのであり、溶融混合した後の還元粘度を示すものではない。溶融混合してしまうと反応が起こり正確な還元粘度が測定できないことがあるからである。
【0055】
この指標によって、ポリエステル樹脂系の異形押出し成形時に発生する樹脂ダレを制御することができる。つまり、異形押出し成形加工過程において、反応系化合物によりポリエステル樹脂系を分岐状とし、ダイ中の高せん断域では樹脂の粘度を低下させ、押出後の無せん断域で粘度を回復させることによって、吐出時の溶融強度を保持させることができる。さらに好ましくは、(成形後の還元粘度)/(成形前の還元粘度)比が、1.03〜2.00であり、最も好ましくは、1.06〜1.80である。
【0056】
本発明に用いるポリエステル樹脂には、結晶性ポリエステル、および/または結晶核剤を添加することができる。この場合、結晶性ポリエステルの配合量は、必要に応じて自由に決定できる。特に最近のゴミ廃棄物処理問題、エコ商品推進の傾向から、結晶性ポリエステルは、PETボトルの再生原料(再生PET)であることが好ましい。また、結晶核剤の配合下限は好ましくは0.1重量部、配合上限は好ましくは10重量部である。より好ましくは、下限0.5重量部、上限5重量部である。配合量が0.1重量部より少ないと、微結晶化に効果を持たず、耐溶剤性効果等が薄れることがある。逆に、10重量部を越えると、異形押出し加工時の流動性や、成形品としての機械的物性が低下することがあり、好ましくない。結晶核剤は結晶性ポリエステルの結晶化速度や、非晶性ポリエステルの配向を速め、速やかに結晶化、配向化を完了させると共に、結晶核の数を調節することにより球晶の大きさもコントロールできる。生成する球晶の直径が可視光の波長以下の非常に微細な結晶であれば、樹脂結晶化後も透明性を失わず、成形品の透明性と耐溶剤性を両立することが容易になる。なお、球晶の直径は、300nm以下、さらには200nm以下、特には100nm以下が好ましい。結晶核剤の具体例としてはタルク、シリカ、グラファイト、炭素粉、ピロフェライト、石膏、中性粘土等の無機質微粒子や、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、硫酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、酒石酸塩、スルホン酸塩、モンタン酸ワックス塩、モンタン酸ワックスエステル塩、テレフタル酸塩、カルボン酸塩、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸とからなるイオン性共重合体等が挙げられる。それらの中で、特に効果の大きいものは、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、酒石酸塩、スルホン酸塩、モンタンワックス塩、モンタンワックスエステル塩、テレフタル酸塩、カルボン酸塩、α−オレフィンである。
【0057】
本発明において、特に異形押出し成形品の耐熱性をさらに向上させる方法として、上述のように「結晶性ポリエステルを配合し、成形品中に微小サイズの結晶を生成させる方法」、または、「高ガラス転移温度を持ち、ポリエステル樹脂に対して相溶性の良好なポリカーボネート樹脂を配合し、みかけのガラス転移温度を上げる方法」が挙げられる。
特に、ポリカーボネート樹脂配合系に対しては、ポリエステル樹脂との溶融粘度の差異が小さいポリカーボネート樹脂を選択することで、異形押出し成形加工用に優れた溶融特性をもつ樹脂を製造することができる。さらに、この樹脂は、高温雰囲気下での使用や、高温下密閉状態で行う製品輸送においても、異形押出し成形品が熱変形を起こすことなく、優れた耐熱性を持つ。
【0058】
本発明に用いるポリエステル樹脂には、加工時のポリエステル樹脂の熱劣化を抑制する(熱劣化による樹脂の着色や樹脂ダレの発生を防止する)ために酸化防止剤を配合した組成物にして使用するのが望ましい。当該酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、有機亜リン酸エステル系化合物等が好適である。
【0059】
本発明で使用するフェノール系酸化防止剤の具体例としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル4−エチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール、2−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキジフェニル)プロパン、ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)スルフィド、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、1,1−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、2,6−ビス(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)スルフィド、ビス(3−tert−ブチル5−エチル−2−ヒドロキジフェニル)メタン、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル4−ヒドロキジフェニル)メタン、ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)スルフィド、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、エチレンビス[3,3−ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチラ−ト]、ビス[2−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル5−メチルベンジル)−4−メチル−6−tert−ブチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパン、4−メトキシフェノール、シクロヘキシルフェノール、p−フェニルフェノール、カテコール、ハイドロキノン、4−tert−ブチルピロカテコール、エチルガレート、プロピルガレート、オクチルガレート、ラウリルガレート、セチルガレート、β−ナフトール、2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシアネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキジベンジル)ベンゼン、1,6−ビス[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]ヘキサン、テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキジフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]スルフィド、n−オタタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート、ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル4−ヒドロキジフェニル)プロピオニルアミノ]ヘキサン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−4−メチルフェノール、ビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート、トリス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン等が挙げられる。なお、これらの化合物は1種でも2種以上を併用して用いてもよい。
【0060】
該フェノール系酸化防止剤の配合量は、好ましい上限は1.0重量部以下、特に好ましくは0.8重量部以下、一方好ましい下限は0.01重量部以上、特に好ましくは0.02重量部以上である。配合量が0.01重量部未満では、加工時の熱劣化を抑制する効果が得られ難く、また、1.0重量部を越えると熱劣化を抑制する効果は飽和し経済的でない。
【0061】
本発明で使用する有機亜リン酸エステル系化合物の具体例としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(メチルフェニル)ホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(オクチルフェニル)ホスファイト、トリス[デシルポリ(オキシエチレン)]ホスファイト、トリス(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイト、トリ(デシル)チオホスファイト、トリイソデシルチオホスファイト、フェニル・ビス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、フェニル・ジイソデシルホスファイト、テトラデシルポリ(オキシエチレン)・ビス(エチルフェニル)ホスファト、フェニル・ジシクロヘキシルホスファイト、フェニル・ジイソオクチルホスファイト、フェニル・ジ(トリデシル)ホスファイト、ジフェニル・シクロヘキシルホスファイト、ジフェニル・イソオクチルホスファイト、ジフェニル・2−エチルヘキシルホスファイト、ジフェニル・イソデシルホスファイト、ジフェニル・シクロヘキシルフェニルホスファイト、ジフェニル・(トリデシル)チオホスファイト、ノニルフェニル・ジトリデシルホスファイト、フェニル・p−tert−ブチルフェニル・ドデシルホスファイト、ジイソプロピルホスファイト、ビス[オタデシルポリ(オキシエチレン)]ホスファイト,オクチルポリ(オキシプロピレン)・トリデシルポリ(オキシプロピレン)ホスファイト、モノイソプロピルホスファイト、ジイソデシルホスファイト、ジイソオクチルホスファイト、モノイソオクチルホスファイト、ジドデシルホスファイト、モノドデシルホスファイト、ジシクロヘキシルホスファイト、モノシクロヘキシルホスファイト、モノドデシルポリ(オキシエチレン)ホスファイト、ビス(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、モノシクロヘキシル・フェニルホスファイト、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラトリデシル・4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、テトラトリデシル・4,4’−ブチリデンビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェニル)ジホスファイト、テトライソオクチル・4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェニル)ジホスファイト、テトラキス(ノニルフェニル)・ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピルジホスファイト、テトラトリデシル・プロピレンオキシプロピルジホスファイト、テトラトリデシル・4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキシルジホスファイト、ペンタキス(ノニルフェニル)・ビス[ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピル]トリホスファイト、ヘプタキス(ノニルフェニル)・テトラキス[ポリ(プロピレンオキシ)イソプロピル]ペンタホスファイト、ヘプタキス(ノニルフェニル)・テトラキス(4,4’−イソプロピリデンジフェニル)ペンタホスファイト、デカキス(ノニルフェニル)・ヘプタキス(プロピレンオキシイソプロピル)オクタホスファイト、デカフェニル・ヘプタキス(プロピレンオキシイソプロピル)オクタホスファイト、ビス(ブトキシカルボエチル)・2,2−ジメチレン−トリメチレンジチオホスファイト、ビス(イソオクトキシカルボメチル)・2,2−ジメチレントリメチレンジチオホスファイト、テトラドデシル・エチレンジチオホスファイト、テトラドデシル・ヘキサメチレンジチオホスファイト、テトラドデシル・2,2’−オキシジエチレンジチオホスファイト、ペンタドデシル・ジ(ヘキサメチレン)トリチオホスファイト、ジフェニルホスファイト、4,4’−イソプロピリデン−ジシクロヘキシルホスファイト、4,4’−イソプロピリデンジフェニル・アルキル(C12〜C15)ホスファイト、2−tert−ブチル−4−[1−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキジフェニル)イソプロピル]フェニルジ(p−ノニルフェニル)ホスファイト、ジトリデシル・4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジオクタデシル・2,2−ジメチレントリメチレンジホスファイト、トリス(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、ヘキサトリデシル・4,4’,4”−1,1,3−ブタントリイル−トリス(2−tert−ブチル−5−メチルフェニル)トリホスファイト、トリドデシルチオホスファイト、デカフェニル・ヘプタキス(プロピレンオキシイソプロピル)オクタボスファイト、ジブチル・ペンタキス(2,2−ジメチレントリメチレン)ジホスファイト、ジオクチル・ペンタキス(2,2−ジメチレントリメチレン)ジホスファイト、ジデシル・2,2−ジメチレントリメチレンジホスファイト並びにこれらのリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルジウム、バリウム、亜鉛及びアルミニウムの金属塩が挙げられる。なお、これらの化合物は1種でも2種以上を併用して用いてもよい。
【0062】
有機亜リン酸エステル系化合物の配合量は、好ましい上限は3.0重量部以下、特に好ましくは2.0重量部以下であり、好ましい下限は0.01重量部以上、特に好ましくは0.02重量部以上である。配合量が0.01重量部未満では、加工時の熱劣化を抑制する効果が得られ難く、また、3.0重量部を越えると熱劣化を抑制する効果は飽和し経済的でない。
【0063】
なお、フェノール系酸化防止剤と有機亜リン酸エステル系化合物とを併用すると熱劣化の抑制効果がより向上し、好ましい。
【0064】
本発明に用いるポリエステル樹脂組成物には、樹脂の溶融強度を向上させ、樹脂ダレを防止するために、反応性化合物の他にさらに超高分子量のアクリル系高分子や、フッ素系高分子を共重合したアクリル系高分子を添加することも可能である。特に超高分子量のフッ素系高分子のまわりをアクリル系高分子で取り囲む形態である高分子(商品例として三菱レイヨン社の「メタブレンA−3000」)は、押出時のせん断流動において流動方向に配向し、吐出後その配向が緩和されることで樹脂全体を収縮させる力が働くことで溶融強度を発現させ、加えて極少量の添加量で容易に溶融強度を向上できるので、異形押出し用途に好適である。添加量はポリエステル100部に対し、0.01部以上1部以下が好ましい。より好ましくは、0.02部以上0.5部以下である。
【0065】
本発明に用いるポリエステル樹脂組成物には、用途に応じて他の成分も適宜添加することができる。例えば、耐衝撃性向上剤、充填剤、紫外線吸収剤、表面処理剤、滑剤、光安定剤、顔料、帯電防止剤、抗菌剤、架橋剤、イオウ系酸化防止剤、難燃剤、可塑剤、加工助剤、発泡剤等があげられる。
【0066】
本発明に用いる樹脂組成物を異形押出しする条件としては、溶融状態におけるポリエステル樹脂と反応性化合物の混合が必要であるため、溶融体の混合効果があるものが必要である。具体的には一軸式の押出機、二軸式の押出機等があるが、異形押出時に樹脂と反応性化合物が充分混合されていれば良い。さらに、まず樹脂と反応性化合物を添加混練しておき、混練後のポリマーを再度押出す手段も問題なく使用できる。また、温度条件としては、押出に用いるポリエステル樹脂が溶融流動できる範囲であればいかなる温度でも問題ないが、ポリエステル樹脂の性質上、100℃以上350℃以下と考えられ、より好ましくは150℃以上300℃以下が好適である。温度が低すぎるとポリマーを送り出しできないかまたは押出機に過大な負荷がかかり、逆に温度が高すぎるとポリマーが熱劣化を起こすため、好ましくない。異形押出における吐出量、その他の条件に関しては、機台の適正条件に適宜調整することで設定可能である。
【0067】
【実施例】
本発明を更に詳細に説明するために以下に実施例を挙げるが、本発明は実施例に何ら限定されるものではない。
【0068】
合成例に記載された測定値は以下の方法によって測定したものである。
【0069】
還元粘度:測定用サンプル0.1gをフェノール/テトラクロロエタン(重量比6/4)混合溶媒25mlに溶解し、ウベローデ粘度管を用いて30℃にて測定した。単位をdl/gで示す。
【0070】
樹脂組成:非晶性共重合ポリエステル樹脂の組成は、重クロロホルム溶媒中でヴァリアン社製核磁気共鳴分析計(NMR)ジェミニ−200を用いて、1H−NMR分析を行なってその積分比より決定した。
【0071】
ガラス転移温度、融点:セイコーインスツルメンツ(株)製、示差走査熱量分析計(DSC)DSC−220を用いて、昇温速度20℃/分にて測定することにより求めた。
【0072】
酸価:クロロホルム30mlに樹脂1gを溶解し、0.1N水酸化カリウムエタノール溶液で滴定して求めた。指示薬はフェノールフタレインを用いた。
【0073】
重量平均分子量:ゲルパーミネーションクロマトグラフィによりポリスチレン換算値として求めた。
【0074】
<結晶性ポリエステル樹脂(A)の合成例>
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸530重量部、イソフタル酸85重量部、アジピン酸203重量部、1,4―ブタンジオール928重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系を220℃から250℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂(A)を得た。
【0075】
ポリエステル樹脂(A)はNMR分析の結果、ジカルボン酸成分はテレフタル酸63モル%、イソフタル酸10モル%、アジピン酸27モル%、ジオール成分は1,4―ブタンジオール100モル%の組成を有していた。またガラス転移温度は−6℃、還元粘度は0.80dl/g、酸価28当量/106gであった。
【0076】
ポリエステル樹脂(B)、(C)は、ポリエステル樹脂(A)と同様にして製造を行った。組成、及び測定結果を表1に示す。(数値は樹脂中のモル%)
【0077】
<非晶性ポリエステル(D)の合成例>
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸ジメチル960重量部、エチレングリコール527重量部、ネオペンチルグリコール156重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系を220℃から270℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、非晶性ポリエステル(D)を得た。
【0078】
非晶性ポリエステル(D)はNMR分析の結果、ジカルボン酸成分はテレフタル酸100モル%、ジオール成分はエチレングリコール70モル%、ネオペンチルグリコール30モル%の組成を有していた。またガラス転移温度は78℃、還元粘度は0.81dl/g、酸価30当量/106gであった。
【0079】
ポリエステル(F)〜(K)は、非晶性ポリエステル(D)と同様にして製造を行った。組成、及び測定結果を表1に示す。(数値は樹脂中のモル%)
【0080】
【表1】
Figure 0004284597
【0081】
<反応性化合物(L)の合成例>
撹拌機、温度計、還流装置と定量滴下装置を備えた反応器にメチルエチルケトン 50部をいれ70℃に昇温した後、スチレン36.4重量部、グリシジルメタクリレート37.3重量部、メチルメタクリレート 26.3重量部の混合物と、アゾビスジメチルバレロニトリル 2部を 50部のメチルエチルケトンに溶解した溶液を 1.2ml/minで反応器中のメチルエチルケトンに滴下し、さらに2時間撹拌を続けた。その後、減圧することにより、メチルエチルケトンを反応器中から除去し、反応性化合物(L)を得た。
【0082】
この反応性化合物(L)はNMR分析の結果、モノマー成分はスチレン40モル%、グリシジルメタクリレート30モル%、メチルメタクリレート30モル%の組成を有していた。またガラス転移温度は50℃、重量平均分子量は25000であった。
【0083】
<反応性化合物(M)の合成例>
撹拌機、冷却器および加熱マントルを具備した3リットル丸底フラスコ中で乳化重合によって製造した。フラスコには最初に脱イオン水1800部、酢酸0.4部、FeSO40.01部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩2水和物0.12部からなる溶液を充填した。溶液に窒素ガスを散布して75℃に加熱した。75℃において、水150部中でドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5.4部を用いて乳化させたスチレン366.1部、ヒドロキシエチルメタクリレート14.4部、およびブチルメタクリレートモノマー95.5部をフラスコに加え、次に過硫酸ナトリウム0.45部を開始剤として加えた。次に反応をそのまま約2時間、または固形物含有量の調査によってモノマーの99.9%以上が置換されるまで進行させた。反応遂行後にエマルジョンを室温に冷却し次いで噴霧乾燥して白色の粉末を得た。
【0084】
この反応性化合物(M)はNMR分析の結果、モノマー成分はスチレン77モル%、ヒドロキシエチルメタクリレート3モル%、ブチルメタクリレート20モル%の組成を有していた。またガラス転移温度は50℃、重量平均分子量は20万あった。
【0085】
<反応性化合物(N)の合成例>
反応性化合物(M)と同様の方法によって合成し、NMR分析の結果、モノマー成分は、スチレン75モル%、グリシジルメタクリレート4モル%、ブチルメタクリレート21モル%の組成を有していた。また、重量平均分子量は30万であった。
【0086】
<実施例1>
ポリエステル(A)を100重量部、安定剤としてビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート0.2重量部を混合し、該混合物を、回転数30rpm、全バレル温度180℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で混練した。この樹脂組成物の還元粘度は、0.81dl/gであった。
次に混練した樹脂組成物を、単軸押し出し機(L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)に図1に示す成形品を製造するダイリップを取り付けた異形押出し成型機により成形し、その成形品引取り状況と製品精度、表面平滑性を評価した。
【0087】
なお、成形品引取り状況と製品精度、表面平滑性の評価基準は以下に従った。引取り状況と製品精度:
○:「引き取りは樹脂のタレもなくスムーズなものであり、ダイ〜サイジング
間での成形品のエッジ形状精度が高いものであった。」、
×:「樹脂のタレが生じ、サイジング工程へ移ることができなかった。」とした。
表面平滑性:成形品の外側表面凹凸状態を超深度表面形状測定顕微鏡(キーエンス製VK−8500)を用いて測定し、以下の評価を行なった。
○:凹凸面最大高さが100μm未満
△:凹凸面最大高さが100μm以上200μm未満
×:凹凸面最大高さが200μm以上
成形品の連続生産性評価:
混練した樹脂組成物を、単軸押し出し機(L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)に図1に示す成形品を製造するダイリップを取り付けた異形押出し成型機により成形し、製造開始直後から24時間後の還元粘度、成形品の経時的な寸法変化、吐出量変化について、表2に従って評価した。
【0088】
【表2】
Figure 0004284597
【0089】
<実施例2〜11、比較例1〜5>
表3、4に記載した原料を用いて、それぞれの表に記載した条件で実施例1と同様にして成形を行った。
【0090】
尚、表3、4に記載された安定剤、添加剤は以下の化合物を意味する。
α:ビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート
β:三菱レイヨン社の「メタブレンA−3000」
また表中のポリエステル量、反応性化合物量、安定剤量、添加剤量における数値は重量部である。
【0091】
【表3】
Figure 0004284597
【0092】
【表4】
Figure 0004284597
【0093】
表3、4から分かるように、実施例1〜11は、異形押出し成形加工時の連続生産性に優れ、さらに、成形時の樹脂ダレが小さいため、成形品おいてその引取り状況および、製品寸法精度が良好で、表面平滑性に優れている。
一方、比較例1〜5は、押出機のシリンダ先端部とダイの間にトーピードを導入せずに、ポリエステル樹脂を異形押出し成形加工しているため、本発明の範囲外であり、連続生産性に劣る。
【0094】
【発明の効果】
本発明のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法によって、ポリエステル樹脂の溶融状態における樹脂流動性の変動制御が可能となり、成形品の品質管理が容易となり、連続生産性が向上した。さらに、本発明に用いるポリエステル樹脂組成物は、異形押出し加工時に樹脂ダレを起こさず、ダイ〜サイジング間での製品のコーナー、エッジ部の形状精度が向上するなど複雑な形状の成形品における高い寸法精度を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】異形押出成形品の断面図である。中空状の成形品を示す。
【図2】アダプター部分の断面図である。アダプター内にトーピードが導入された状態を示す。
【図3】アダプター部分の断面図である。トーピードの円錐部分がアダプターより長く、ダイ部分とシリンダ部分に及んでいる状態を示す。
【符号の説明】
1.ダイ
2.ダイ内の流路
3.アダプター
4.トーピード
5.シリンダ
6.スクリュー

Claims (9)

  1. ポリエステル樹脂とグリシジル基を1分子あたり2個以上含有する反応性化合物とを含むポリエステル樹脂組成物を異形押出し成形加工する成形加工品の製造方法であって、前記反応性化合物が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1.0〜80重量%のグリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜40重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であり、押出機のシリンダ先端部とダイの間にトーピードを導入することを特徴とするポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  2. 押出機のシリンダ先端部とダイの間のアダプター部分にトーピードを導入することによって溶融樹脂がアダプター壁面側に収束されて通過することを特徴とする請求項1記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  3. トーピードをシリンダ先端および/またはダイの先端に食込ませていることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  4. ポリエステル樹脂が非晶性であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  5. ポリエステル樹脂が、カルボキシル基、ヒドロキシル基またはそれらのエステル形成性基を3個以上有する多官能化合物単位をポリエステルの酸成分及び/またはグリコール成分の0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  6. ポリエステル樹脂が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項4に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  7. 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項6に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  8. 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオールおよび2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項6に記載のポリエステル樹脂異形押出し成形加工品の製造方法。
  9. 反応性化合物が、重量平均分子量200以上50万以下であることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載のポリエステル樹脂組成物異形押出し成形加工品の製造方法。
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