JP4324202B2 - A/d変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、1または複数の被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、サンプリングホールドされた1または複数の被変換アナログ電圧を、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧の電圧変化値または前記電圧変化値と比例する電圧で与えられる参照電圧と比較して、1または複数の被変換アナログ電圧の夫々を参照電圧に対応するディジタル値に各別に変換して出力するA/D(アナログ/ディジタル)変換器に関し、特に、コラム型A/D変換器に関する。
近年、固体撮像素子に用いられるA/D変換器には、高速、低消費電力であることが益々要求されている。当該要求を満たすためにコラム型A/D変換器(例えば、下記特許文献1参照)が用いられることが多い。
図1に、従来のコラム型A/D変換器のブロック図を示す。コラム型A/D変換器11は、回路要素として、インバータ回路12と、インバータ回路12の入力ノードCPI及び出力ノードCPOを短絡するスイッチRS、被変換アナログ電圧をサンプリングするためのキャパシタCS、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧VRAMPを入力ノードCPIに伝送するためのキャパシタCRとスイッチS3、被変換アナログ電圧をサンプリングするためのスイッチSS、被変換アナログ電圧に応じたカウンタ出力をラッチするためのラッチ回路13を備える。更に、図1では、コラム型A/D変換器11に対し、ランプ電圧VRAMPを発生するランプ電圧源14、ランプ電圧の電圧値変化に応じたディジタル値(nビットの2値信号)を計数して出力するカウンタ15、固体撮像素子の画素部16が、合わせて図示されている。
コラム型A/D変換器11のA/D変換動作について、図2の動作タイミング図を参照して説明する。
タイミングt1で、画素部16のスイッチRXをオンにすることで、ノードFDが電圧VDDにリセットされ、ノードVINがMOSトランジスタMAを介して高電位に充電される。また、同時にスイッチRSがオンして、インバータ回路12の入力ノードCPIと出力ノードCPOが短絡して、入力ノードCPIがインバータ回路12の入力判定電圧(オートゼロレベル)に自動的にリセットされる。同時にスイッチSSがオンするが、他のスイッチS3、TXはオフ状態である。
タイミングt2で、スイッチRXをオフにすることで、ノードVINには、リセット電圧が現れる。タイミングt3で、スイッチRSをオフにすることで、キャパシタCSには、リセット電圧がサンプリングされる。
引き続き、タイミングt4で、スイッチTxをオンにすると、画素部16の光電変換素子(フォトダイオード)PDで光電変換がなされて蓄積された電荷がノードFDに転送され、ノードVINは、光電変換された電荷量に応じた電圧レベル(光電変換レベル)に遷移する。ノードVINの電圧レベルが安定するタイミングt5で、スイッチTxをオフにし、スイッチS3をオンにすると、キャパシタCRには、その時点でのノードVINの電圧レベル(光電変換レベル)とランプ電圧VRAMPの初期電圧との差電圧が保持される。
引き続き、タイミングt6で、スイッチSSをオフにすることで、入力ノードCPIには、ノードVINのリセット電圧(タイミングt3)と光電変換レベル(タイミングt6)の差分値VSIGが、被変換アナログ電圧として保持される。
タイミングt7で、ランプ電圧VRAMPの電圧値を徐々に増加し始めると、入力ノードCPIの電圧も、ランプ電圧VRAMPの電圧増加分に比例して増加する。また、タイミングt7で、カウンタ15のカウントアップも同時に開始させる。
タイミングt8で、入力ノードCPIの電圧レベルが、インバータ回路12の入力判定電圧を超えると、インバータ回路12は出力ノードCPOの出力レベルを反転させる。ラッチ回路13は、出力ノードCPOの出力変化に応答してカウンタ出力の値を保持する。
ここで、差分値VSIGは、光電変換素子PDへの入射光量に応じた電圧であり、ラッチされたカウンタ出力の値は、差分値VSIGのA/D変換値(ディジタル値)である。以上の要領で、ラッチ回路13で保持されたA/D変換値を出力することで、コラム型A/D変換器11は、被変換アナログ電圧VSIGのA/D変換動作を完了する。
特開2000−286706号公報
図3に、コラム型A/D変換器11において、被変換アナログ電圧VSIGとランプ電圧VRAMPの電圧増加値との間の電圧比較を行うインバータ回路12の入出力特性を示す。インバータ回路12では、上記電圧比較は、被変換アナログ電圧VSIGとランプ電圧VRAMPの電圧増加値の差電圧を入力電圧として、入力判定電圧のオートゼロレベルと比較することで実行される。
オートゼロレベルは、インバータ回路12の入出力間を短絡した状態で得られる電圧レベルであり、インバータの入出力特性曲線Aと、入力電圧Vinと出力電圧Voutが同電圧(Vin=Vout)となる直線Bの交差する点における電圧となる。
インバータ回路12を構成するPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSFETの各閾値電圧をVthp、Vthn、トランスコンダクタンスをβp、βnとすると、インバータ回路12の両MOSFETを貫通して流れる電流量が等しいことから、以下の数1が成り立つ。尚、数1中、VDDはPチャンネル型MOSFETのソース端子に供給される電源電圧で、Vxはオートゼロレベルであり、数2の関係が成り立つ。
[数1]
βn/2×(Vx−Vthn)=βp/2×(VDD−Vx−Vthp)
[数2]
Vx=Vin=Vout
数1の方程式をVxについて解くと、オートゼロレベルVxが、以下の数3に示すように得られる。
[数3]
Vx={(βn/βp)1/2×Vthn+VDD−Vthp}
/(1+(βn/βp)1/2
数3より、オートゼロレベルVxの電圧変動は、電源電圧VDDの電圧変動に比例することが分かる。
図4に、電源電圧VDDが変動した場合のインバータ回路の入出力特性を示す。図4に模式的に示すように、電源電圧VDDが電圧Δだけ変動すると、オートゼロレベルVxが、Vx1からVx2に変動することが分かる。
電源電圧変動による、ラッチ出力(ラッチ回路13で保持出力されるカウンタ出力値)への影響を、図5に示すタイミング図を参照して説明する。
電源電圧VDDがA/D変換処理中に電圧Δだけ変動すると、オートゼロレベルが、Vx1からVx2のように変動するため、インバータ回路の出力ノードCPOの立下りタイミングは、t8からt9のように変動する。即ち、カウンタ出力をラッチするタイミングが遅れることによってラッチ出力値が変わってしまう。斯かる電源電圧変動による影響は、直接A/D変換出力の変動となってしまう。従って、固体撮像素子から得られるディジタル画像は、電源電圧変動に応じたノイズが重畳した画像となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源電圧変動のA/D変換動作に与える影響を抑制したA/D変換器を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るA/D変換器は、数の被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、サンプリングホールドされた前記複数の被変換アナログ電圧を、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧の電圧変化値または前記電圧変化値と比例する電圧で与えられる参照電圧と比較して、前記複数の被変換アナログ電圧の夫々を前記参照電圧に対応するディジタル値に各別に変換して出力するA/D変換器であって、前記複数の被変換アナログ電圧の夫々と前記参照電圧との電圧比較に使用する演算器を前記被変換アナログ電圧毎に備え、前記演算器の夫々に電源電圧を個別に供給する第1電源供給線を前記演算器毎に夫々設け、前記第1電源供給線の夫々が、前記演算器以外の回路に電源電圧を供給する第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない別系統の電源供給線として構成され、前記演算器毎に、前記第1電源供給線と前記第2電源供給線にソース端子とドレイン端子が夫々接続したNチャンネル型MOSFETを備え、前記第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Nチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第1安定化電圧源を備えることを第1の特徴とする。
上記第1の特徴のA/D変換器によれば、演算器に電源電圧供給する第1電源供給線が演算器以外の回路に電源電圧を供給する第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない別系統の電源供給線として構成されているので、第1電源供給線の電源電圧レベルが、第2電源供給線の電圧変動の影響を受けずに安定化する。従って、演算器の電圧比較によるA/D変換が第2電源供給線の電圧変動の影響を受けず、安定した低ノイズのA/D変換動作が可能なA/D変換器を提供できる。更に、第2電源供給線からNチャンネル型MOSFETを介して安定化した電圧を第1電源供給線に供給できるため、第1電源供給線に安定化した電源電圧を別個に供給する必要がなく、回路構成の簡素化が図れる。
本発明に係るA/D変換器は、上記第1の特徴に加えて、更に、前記演算器に接地電圧を供給する第1接地電圧線が、前記演算器以外の回路に接地電圧を供給する第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない別系統の接地電圧線として構成されていることを第の特徴とする。
上記第の特徴のA/D変換器によれば、演算器に接地電圧を供給する第1接地電圧線が演算器以外の回路に接地電圧を供給する第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない別系統の接地電圧線として構成されているので、第1接地電圧線の接地電圧レベルが、第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けずに安定化する。従って、演算器の電圧比較によるA/D変換が第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けず、更に安定した低ノイズのA/D変換動作が可能なA/D変換器を提供できる。
本発明に係るA/D変換器は、上記第の特徴に加えて、更に、前記第1接地電圧と前記第2接地電圧にソース端子とドレイン端子が夫々接続したPチャンネル型MOSFETと、前記第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Pチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第2安定化電圧源を備えることを第の特徴とする。
上記第の特徴のA/D変換器によれば、第2接地電圧線からPチャンネル型MOSFETを介して安定化した電圧を第1接地電圧線に供給できるため、第1接地電圧線に安定化した接地電圧を別個に供給する必要がなく、回路構成の簡素化が図れる。
更に、本発明に係るA/D変換器は、1または複数の被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、サンプリングホールドされた前記1または複数の被変換アナログ電圧を、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧の電圧変化値または前記電圧変化値と比例する電圧で与えられる参照電圧と比較して、前記1または複数の被変換アナログ電圧の夫々を前記参照電圧に対応するディジタル値に各別に変換して出力するA/D変換器であって、前記1または複数の被変換アナログ電圧の夫々と前記参照電圧との電圧比較に使用する演算器を前記被変換アナログ電圧毎に備え、前記演算器の夫々に電源電圧を個別に供給する第1電源供給線を前記演算器に設け、前記第1電源供給線の夫々が、前記演算器以外の回路に電源電圧を供給する第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない別系統の電源供給線として構成され、前記演算器に接地電圧を供給する第1接地電圧線が、前記演算器以外の回路に接地電圧を供給する第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない別系統の接地電圧線として構成され、前記第1接地電圧と前記第2接地電圧にソース端子とドレイン端子が夫々接続したPチャンネル型MOSFETと、前記第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Pチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第2安定化電圧源を備えることを第4の特徴とする。
上記第4の特徴のA/D変換器によれば、演算器に電源電圧供給する第1電源供給線が演算器以外の回路に電源電圧を供給する第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない別系統の電源供給線として構成されているので、第1電源供給線の電源電圧レベルが、第2電源供給線の電圧変動の影響を受けずに安定化する。従って、演算器の電圧比較によるA/D変換が第2電源供給線の電圧変動の影響を受けず、安定した低ノイズのA/D変換動作が可能なA/D変換器を提供できる。更に、演算器に接地電圧を供給する第1接地電圧線が演算器以外の回路に接地電圧を供給する第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない別系統の接地電圧線として構成されているので、第1接地電圧線の接地電圧レベルが、第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けずに安定化する。従って、演算器の電圧比較によるA/D変換が第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けず、更に安定した低ノイズのA/D変換動作が可能なA/D変換器を提供できる。また、第2接地電圧線からPチャンネル型MOSFETを介して安定化した電圧を第1接地電圧線に供給できるため、第1接地電圧線に安定化した接地電圧を別個に供給する必要がなく、回路構成の簡素化が図れる。
本発明に係るA/D変換器は、上記第の特徴に加えて、更に、前記第1電源供給線と前記第2電源供給線にソース端子とドレイン端子が夫々接続したNチャンネル型MOSFETと、前記第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Nチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第1安定化電圧源を備えることを第の特徴とする。
上記第の特徴のA/D変換器によれば、第2電源供給線からNチャンネル型MOSFETを介して安定化した電圧を第1電源供給線に供給できるため、第1電源供給線に安定化した電源電圧を別個に供給する必要がなく、回路構成の簡素化が図れる。
本発明に係るA/D変換器は、上記第1、第2、第3及び第5の何れかの特徴に加えて、更に、複数の前記被変換アナログ電圧を前記ディジタル値に各別に変換可能に、前記演算器を複数備えてなり、前記複数の演算器の前記第1電源供給線に夫々個別に接続する複数の前記Nチャンネル型MOSFETのゲート端子を相互に接続し、前記第1安定化電圧源の出力電圧が、前記複数のNチャンネル型MOSFETの各ゲート端子に共通に出力されることを第の特徴とする。
上記第の特徴のA/D変換器によれば、複数の被変換アナログ電圧を並列にA/D変換する場合において、第2電源供給線の電圧変動の演算器の電圧比較によるA/D変換に与える影響を簡単な回路構成により効率的に抑制でき、安定した低ノイズのA/D変換動作が可能なA/D変換器を提供できる。
本発明に係るA/D変換器は、上記第3乃至第5の何れかの特徴に加えて、更に、複数の前記被変換アナログ電圧を前記ディジタル値に各別に変換可能に、前記演算器を複数備えてなり、前記複数の演算器の前記第1接地電圧線に夫々個別に接続する複数の前記Pチャンネル型MOSFETのゲート端子を相互に接続し、前記第2安定化電圧源の出力電圧が、前記複数のPチャンネル型MOSFETの各ゲート端子に共通に出力されることを第の特徴とする。
上記第の特徴のA/D変換器によれば、複数の被変換アナログ電圧を並列にA/D変換する場合において、第2接地電圧線の電圧変動の演算器の電圧比較によるA/D変換に与える影響を簡単な回路構成により効率的に抑制でき、安定した低ノイズのA/D変換動作が可能なA/D変換器を提供できる。
本発明に係るA/D変換器は、上記第1乃至第の何れかの特徴に加えて、更に、前記ランプ電圧を発生するランプ電圧発生部と、前記参照電圧に応じたディジタル値を計数して出力するカウンタと、前記被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、前記演算器を用いて前記参照電圧と前記被変換アナログ電圧を比較し、前記参照電圧が前記被変換アナログ電圧に等しくなった時点で出力変化する電圧比較回路と、前記カウンタから出力される前記ディジタル値を前記電圧比較回路の出力変化時にラッチして出力するラッチ回路と、を備えていることを第の特徴とする。
本発明に係るA/D変換器は、上記第1乃至第の何れかの特徴に加えて、前記演算器がインバータ回路を用いて構成され、前記インバータ回路の入力判定電圧に前記被変換アナログ電圧と前記参照電圧の差電圧を加えた合成電圧を前記インバータ回路の入力電圧として発生させる電圧合成回路を備えていることを第の特徴とする。
本発明に係るA/D変換器は、上記第1乃至第の何れかの特徴に加えて、前記演算器が、前記被変換アナログ電圧と前記ランプ電圧を夫々入力電圧とする差動入力型の演算増幅器で構成されていることを第10の特徴とする。
上記第乃至第10の特徴のA/D変換器によれば、上記第1乃至第の何れかの特徴の作用効果を奏するA/D変換器を簡単な回路構成で具体的に実現することが可能となる。
以下、本発明に係るA/D変換器(以下、適宜「本発明装置」と略称する)の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明装置を説明するための各図では、説明の理解を簡単にするために、図1に示す従来のA/D変換器と同じ回路要素、ノード、信号には、同じ符号を付して説明する。
〈第1実施形態〉
図6に、本発明装置の第1実施形態における回路構成を示す。第1実施形態に係る本発明装置1は、インバータ回路12、インバータ回路12の入力ノードCPI及び出力ノードCPOを短絡するスイッチRS、本発明装置1の入力ノードVINから入力される被変換アナログ電圧をサンプリングするためのスイッチSSとキャパシタCS、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧VRAMPの電圧変化に比例する参照電圧を入力ノードCPIに伝送するためのスイッチS3とキャパシタCR、被変換アナログ電圧に応じたカウンタ出力をラッチするためのラッチ回路13、ランプ電圧VRAMPを発生するランプ電圧源14、及び、ランプ電圧VRAMPの電圧変化値に比例する参照電圧に応じたディジタル値(nビットの2値信号)を計数して出力するカウンタ15、を備えて構成される。尚、入力ノードVINには、図1の従来のコラム型A/D変換器のブロック図で例示した固体撮像素子の画素部16から出力される光電変換素子PDへの入射光量に応じた電圧VSIG等のアナログ電圧が入力されるが、被変換アナログ電圧は、光電変換素子PDの光電変換出力に限定されるものではない。
上記の本発明装置1を構成する回路要素は、図1に示す従来のA/D変換器を構成する回路要素と同じである。図6に示すように、本発明装置1では、上記回路要素に加えて、
更に、インバータ回路12に専用の電源電圧VINVを供給する第1電源供給線VSNと、インバータ回路12を除くシステム全体にシステム電源電圧VDDを供給するシステム電源供給線VDD(第2電源供給線に相当)が独立して設けられ、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響が第1電源供給線VSNに現れないように構成されている。本発明装置1では、外部からシステム電源電圧VDDとは独立した別個の電源電圧を第1電源供給線VSNに供給するのを回避するために、ソース端子とドレイン端子が夫々第1電源供給線VSNとシステム電源供給線VDDに接続するNチャンネル型MOSFET(トランジスタMSN)と、トランジスタMSNのゲート端子に、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない安定化した電圧VBNを供給する第1安定化電圧源17を設けている。トランジスタMSNはソースフォロワ動作を行うので、第1電源供給線VSNに供給される電圧VINVは、以下の数4で与えられる。数4において、Vthsn、βsnは、トランジスタMSNの閾値電圧と、数5で与えられる導電係数βであり、Iはオートゼロ時(入力ノードCPIと出力ノードCPOの短絡時)にインバータ回路12を貫通して流れる貫通電流である。但し、数5において、W、Lはトランジスタのチャンネル幅とチャンネル長、εOXとtOXはゲート絶縁膜の誘電率と膜厚、μはチャンネル中のキャリア移動度である。
[数4]
INV=VBN−Vthsn−(2×I/βsn)1/2
[数5]
β=W×εOX×μ/(2×L×tOX
数4より明らかなように、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない電源電圧VINVが、インバータ回路12に供給される。この結果、システム電源電圧VDDの電圧変動によるA/D変換結果への影響は非常に小さくなる。
図6に示す回路構成において、インバータ回路12、スイッチRS、スイッチSSとキャパシタCS、スイッチS3とキャパシタCR、及び、トランジスタMSNによって、被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、ランプ電圧VRAMPの電圧変化値と比例する参照電圧と被変換アナログ電圧を比較し、参照電圧と被変換アナログ電圧が等しくなった時点で出力変化する電圧比較回路が構成される。第1実施形態では、インバータ回路12は、参照電圧と被変換アナログ電圧との電圧比較に使用する演算器として機能する。また、電圧比較回路を構成する各スイッチRS、SS、S3と各キャパシタCS、CRは、インバータ回路12の入力判定電圧Vx(数3参照)に被変換アナログ電圧と参照電圧の差電圧を加えた合成電圧をインバータ回路12の入力電圧として入力ノードCPIに発生させる電圧合成回路として機能する。
本発明装置1のA/D変換動作は、図1に示す従来のA/D変換器と同じであるが、本発明装置1の電圧比較回路の動作を確認するために、再度、図2の動作タイミング図を参照して説明する。
タイミングt1〜t3の期間内に、ノードVINには、リセット電圧が現れるとともに、スイッチRSがオンして、インバータ回路12の入力ノードCPIと出力ノードCPOが短絡して、入力ノードCPIがインバータ回路12の入力判定電圧(オートゼロレベル)に自動的にリセットされる。スイッチSSは、同期間内にオンする。
タイミングt3で、スイッチRSをオフにすることで、キャパシタCSに、ノードVINのリセット電圧がサンプリングされる。
引き続き、タイミングt4で、被変換アナログ電圧VSIGがリセット電圧からの差電圧として出現するように、ノードVINの電圧が遷移を開始する。ノードVINの電圧レベルが安定するタイミングt5で、スイッチS3をオンにすると、キャパシタCRには、その時点でのノードVINの電圧レベルとランプ電圧VRAMPの初期電圧との差電圧が保持される。
引き続き、タイミングt6で、スイッチSSをオフにすることで、入力ノードCPIには、ノードVINのリセット電圧(タイミングt3)とタイミングt6時点での電圧の差電圧VSIGが、被変換アナログ電圧として保持される。
タイミングt7で、ランプ電圧VRAMPの電圧値を徐々に増加し始めると、入力ノードCPIの電圧も、ランプ電圧VRAMPの電圧増加分に比例して増加する(入力ノードCPIの電圧増加分が参照電圧に相当する)。また、タイミングt7で、カウンタ15のカウントアップも同時に開始させる。従って、入力ノードCPIには、インバータ回路12の入力判定電圧Vx(数3参照)に被変換アナログ電圧VSIGとランプ電圧VRAMPの電圧変化値に比例する参照電圧の差電圧を加えた合成電圧が出現する。
タイミングt8で、入力ノードCPIの電圧レベルが、インバータ回路12の入力判定電圧を超えると、つまり、被変換アナログ電圧VSIGと上記参照電圧が等しくなると、インバータ回路12は出力ノードCPOの出力レベルを反転させる。ラッチ回路13は、出力ノードCPOの出力変化に応答して、その時点での参照電圧に対応するカウンタ出力の値を保持する。ラッチ回路13が、タイミングt8で保持したA/D変換値を出力することで、本発明装置1は、被変換アナログ電圧VSIGのA/D変換動作を完了する。
〈第2実施形態〉
図6に示す第1実施形態における本発明装置1の回路構成では、被変換アナログ電圧の入力ノードVINが1つの場合について説明したが、第2実施形態では、複数(m個)の被変換アナログ電圧を並列に同時にA/D変換可能な本発明装置について説明する。
図7は、本発明装置の第2実施形態における回路構成を示す。第2実施形態に係る本発明装置2は、被変換アナログ電圧毎のA/D変換動作を行うA/D変換ユニット18の複数(m個)と、ランプ電圧源14、カウンタ15、及び、安定化電圧源17を備えて構成される。
A/D変換ユニット18の夫々、インバータ回路12、トランジスタMSN、スイッチRS、スイッチSSとキャパシタCS、及び、スイッチS3とキャパシタCRからなる電圧比較回路と、ラッチ回路13とで構成される。ランプ電圧源14、カウンタ15、及び、安定化電圧源17は、複数(m個)のA/D変換ユニット18に対して共通に使用される。
ランプ電圧源14から出力されるランプ電圧VRAMPは、各A/D変換ユニット18のスイッチS3の夫々の一方端に供給される。また、カウンタ15のカウンタ出力は、各A/D変換ユニット18のラッチ回路13の各トリガ信号入力に供給される。更に、安定化電圧源17から出力される電圧VBNは、各A/D変換ユニット18のトランジスタMSNi(i=1〜m)のゲート端子に供給される。個々のA/D変換ユニット18、ランプ電圧源14、及び、カウンタ15は、第1実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。
第1実施形態では、安定化電圧源17はシステム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない安定化した電圧VBNを供給する回路であれば、特定の回路に限定されないため、具体的な回路構成についての説明を省略したが、第2実施形態では、安定化電圧源17の一回路構成例について説明する。
シリコン集積回路では、電源電圧、動作温度、トランジスタの閾値電圧の変動に依存しない安定化電圧を生成するために、所謂バンドギャップ電圧を取り出して利用することが可能である。
第2実施形態の安定化電圧源17は、バンドギャップリファレンス回路21、演算増幅器22、Pチャンネル型MOSFET(トランジスタMB)、キャパシタCC、抵抗素子R1、R2を備えて構成される。バンドギャップリファレンス回路21で生成された電圧VBGRは、トランジスタMBのソース端子に供給されるシステム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない。この電圧VBGRを、演算増幅器22、トランジスタMB、キャパシタCC、抵抗素子R1、R2(抵抗値はR、R)を用いて電圧変換することで、以下の数6に示すように、任意の電圧値の電圧VBNを得ることができる。
[数6]
BN=VBGR×(R+R)/R
数6より、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない任意の電圧VBNを生成可能なことが分かる。
安定化電圧源17の出力端子VBNを、各コラムC1〜Cmに用意したA/D変換ユニット18のトランジスタMSNi(i=1〜m)のゲート端子に結線することで、電圧VBNを各ゲート端子に供給する。
第1実施形態で説明したように、トランジスタMSN1〜MSNmは、夫々がソースフォロワ動作を行うため、各A/D変換ユニット18のインバータ回路12には、数4で示される電圧VINVはが供給される。従って、各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18は、A/D変換動作の際にシステム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けずにA/D変換動作を行うことが可能となる。
〈第3実施形態〉
図7に示した第2実施形態の安定化電圧源17は、回路構成上、後段の増幅回路が2ステージアンプとなっている。通常、2以上のステージ数を有する増幅回路は、負荷容量が増すと不安定になり易い。安定な動作のためには、位相補償キャパシタCCの適切な選択が必要となる。
図8は、より安定的な回路動作のために、安定化電圧VBN1を発生する安定化電圧生成回路24と1ステージ構成の増幅回路25で構成された第3実施形態の安定化電圧源23である。増幅回路25は、演算増幅器26、Nチャンネル型MOSFET(トランジスタMC)、入出力端子間を短絡したインバータ回路27を備えて構成される。インバータ回路27は、個々のA/D変換ユニット18中のインバータ回路12の複製で、同じ電気的特性を備える。トランジスタMCは、個々のA/D変換ユニット18中のトランジスタMSNの複製で、同じゲート長、同じゲート幅、及び、同じトランジスタ特性を備える。
図8に示す回路構成により、ノード28に安定化電圧VBN1が得られる。入出力端子間を短絡したインバータ27に、電源電圧として安定化電圧VBN1を供給することによって、オートゼロ時の参照電流Iが決定する。参照電流Iは、トランジスタMCを流れるため、個々のA/D変換ユニット18中のトランジスタMSNに対しても、同じ参照電流Iが流れる。従って、ノード28と各A/D変換ユニット18中の第1電源供給線VSNは同じ電圧となり、第1電源供給線VSNは安定化電圧VBN1となる。この結果、A/D変換ユニット18は、A/D変換動作の際にシステム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けずにA/D変換動作を行うことが可能となる。
〈第4実施形態〉
上記第1乃至第3実施形態の本発明装置は、参照電圧と被変換アナログ電圧との電圧比較に使用する演算器としてインバータ回路12を用いる回路構成であったが、第4実施形態の本発明装置は、当該演算器として差動増幅器を用いる。
図9に示すように、第4実施形態に係る本発明装置4は、演算増幅器で構成される差動増幅器29、差動増幅器29の反転入力ノードCPI及び出力ノードCPOを短絡するスイッチRS、本発明装置4の入力ノードVINから入力される被変換アナログ電圧をサンプリングするためのスイッチSSとキャパシタCS、被変換アナログ電圧に応じたカウンタ出力をラッチするためのラッチ回路13、ランプ電圧VRAMPを発生するランプ電圧源14、及び、ランプ電圧VRAMPの電圧変化値である参照電圧に応じたディジタル値(nビットの2値信号)を計数して出力するカウンタ15、を備えて構成される。第4実施形態では、参照電圧は差動増幅器29の非反転入力ノードに直接供給できるため、第1乃至第3実施形態で参照電圧を入力ノードCPIに伝送するために必要であったスイッチS3とキャパシタCRを省略することができる。本回路構成によれば、回路面積の削減が可能となる。
また、差動増幅器29はインバータ回路12に比べると電源電圧変動除去比(PSRR)が大きいため、インバータ回路12の代わりに差動増幅器29を電圧比較用の演算器に用いれば、システム電源電圧VDDの電圧変動のA/D変換結果への影響は小さい。
しかし、差動増幅器29のPSRRを大きくするためには、大面積・大電力・複雑なアンプ構成を必要とするトレードオフがある。単純な回路構成で、回路面積が小さく、省電力、且つ、PSRRを大きな差動増幅器を実現するために、図9に示すように、差動増幅器29に専用の電源電圧VAMPを供給する第1電源供給線VSNと、システム電源供給線VDDが独立して設けられ、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響が第1電源供給線VSNに現れないように構成されている。本発明装置4では、第1実施形態と同様に、ソース端子とドレイン端子が夫々第1電源供給線VSNとシステム電源供給線VDDに接続するNチャンネル型MOSFET(トランジスタMSN)と、トランジスタMSNのゲート端子に、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない安定化した電圧VBNを供給する第1安定化電圧源17を設けている。トランジスタMSNはソースフォロワ動作を行うので、第1電源供給線VSNには、下記の数7で与えられる電圧VAMPが得られる。数7において、Vthsn、βsnは、トランジスタMSNの閾値電圧と、数5で与えられる導電係数βであり、Iはオートゼロ時(入力ノードCPIと出力ノードCPOの短絡時)に差動増幅器29を貫通して流れる貫通電流である。
[数7]
AMP=VBN−Vthsn−(2×I/βsn)1/2
数7より明らかなように、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない電源電圧VAMPが、差動増幅器29に供給される。この結果、システム電源電圧VDDの電圧変動によるA/D変換結果への影響は非常に小さくなる。従って、本発明装置4では、回路面積及び動作電力の削減を図りながら、電源電圧変動の影響を受けずにA/D変換を行うことが可能になる。
〈第5実施形態〉
上記第1乃至第4実施形態では、システム電源電圧VDDの電圧変動が及ぼすA/D変換結果への影響を抑制した本発明装置について説明した。しかし、接地電圧の電圧変動がA/D変換結果の変動を引き起こすことがある。第5実施形態では、システム接地電圧の電圧変動が及ぼすA/D変換結果への影響も抑制した本発明装置について説明する。
先ず、図10のモデル図を参照して、接地電圧供給線の配線抵抗Rpによる接地電圧の電圧上昇メカニズムを説明する。
シリコン集積回路では、インピーダンスがゼロの接地電圧を得ることは難しい。コラム型A/D変換器をm個並列に動作させる場合、コラムC1、コラムC2、・・・コラムCmの各インバータ回路12に供給される接地電圧は異なるケースが多い。
図10は、コラムC1、コラムC2、・・・コラムCmに対する接地電圧供給線を継続接続させた場合を示している。コラムC1〜Cmの夫々から流れ出た動作電流が接地電圧供給線の配線抵抗Rpを流れるため、接地電圧の電圧上昇が生じる。
その結果、システム共通のシステム接地電圧をVSSとするとき、各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18(図7参照)に供給される接地電圧は、夫々、VSS+Δ1、VSS+Δ2、・・・VSS+Δnとなる。ここで、Δ1〜Δnは配線抵抗Rpを流れる電流による電圧降下量である。
図11に、接地電圧VSSが変動した場合のインバータ回路の入出力特性を示す。図11に模式的に示すように、接地電圧VSSが電圧Δだけ変動すると、オートゼロレベルVxが、Vx1からVx3に変動することが分かる。
各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18に供給される接地電圧は、配線抵抗Rpとそこに流れる電流量によって夫々異なる。各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18が任意のタイミングで動作するとき、動作電流の変動が各A/D変換ユニット18の接地電圧の変動を招く。接地電圧の変動は、オートゼロレベルVxの変動を招くため、A/D変換結果の変動を引き起こすこととなる。
図12に、接地電圧の電圧変動が及ぼすA/D変換結果への影響も抑制した本発明装置5の要部回路構成を示す。各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18のインバータ回路12に専用の接地電圧VSi(i=1〜m)を供給する第1接地電圧線VSPi(i=1〜m)と、インバータ回路12を除くシステム全体にシステム接地電圧VSSを供給するシステム接地電圧線VSS(第2接地電圧線に相当)が独立して設けられ、システム接地電圧VSSの電圧変動の影響が第1接地電圧線VSPi(i=1〜m)に現れないように構成されている。尚、各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18の回路構成、及び、図示していないその周辺のランプ電圧源14とカウンタ15(何れも図7参照)は、第1乃至第3実施形態と同じであるので、重複する説明は割愛する。
本発明装置5では、外部からシステム接地電圧VSSとは独立した別個の接地電圧を第1接地電圧線VSPi(i=1〜m)に供給する煩雑さを回避するために、ソース端子とドレイン端子が夫々第1接地電圧線VSPi(i=1〜m)とシステム接地電圧線VSSに接続するPチャンネル型MOSFET(トランジスタMSPi、i=1〜m)を設け、各トランジスタMSPiのゲート端子に、外部に近い最端部で分岐したシステム接地電圧線VSSを接続している。各トランジスタMSPiは、相互に同じゲート長、ゲート幅、トランジスタ特性の等価なトランジスタで構成されている。
図12に示すように、各トランジスタMSPiのソース端子は、第1接地電圧線VSPi(i=1〜m)に接続しており、ソースフォロワ電圧VSi(i=1〜m)が得られる。具体的には、第1接地電圧線VSPiに供給される接地電圧VSi(i=1〜m)は、以下の数8で与えられる。数8において、Vthsp、βspは、トランジスタMSPの閾値電圧と、数5で与えられる導電係数βであり、IBi(i=1〜m)はオートゼロ時(入力ノードCPIと出力ノードCPOの短絡時)に各インバータ回路12を貫通して流れる貫通電流である。
[数8]
VSi=VSS+Vthsp+(2×IBi/βsp)1/2
数8より明らかなように、各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18の接地電圧VSi(i=1〜m)は、夫々のインバータ回路12の貫通電流IBi(i=1〜m)にのみ依存して決まり、任意のタイミングで変動するシステム接地電圧の変動VSS+Δ1〜VSS+Δnからは分離されることになる。従って、図12に示す回路構成によれば、システム接地電圧の変動によるA/D変換結果への影響を抑制することができる。
〈第6実施形態〉
第6実施形態に係る本発明装置6は、第5実施形態に係る本発明装置5の変形例である。第5実施形態との相違点は、図13に示すように、各コラムC1〜CmのA/D変換ユニット18の各トランジスタMSPiのゲート端子に、第2安定化電圧源30の出力端子VBPが共通に結線されている点である。尚、第2安定化電圧源30は、第2実施形態或いは第3実施形態における第1安定化電圧源17と同様の回路構成(但し、電源電圧と接地電圧の関係、MOSFETの導電型を夫々反転させた対称な回路構成となる)が利用できる。
この結果、第2安定化電圧源30から出力されるシステム接地電圧VSSの変動の影響を受けない安定化した電圧VBPを各ゲート端子に供給することができ、本発明装置6では、第5実施形態と同様に、システム接地電圧の変動によるA/D変換結果への影響が抑制される。
〈第7実施形態〉
第7実施形態に係る本発明装置7は、図14に示すように、第1実施形態の本発明装置1と第6実施形態に係る本発明装置6の特徴を兼ね備え、システム電源電圧VDDの電圧変動が及ぼすA/D変換結果への影響と、システム接地電圧の電圧変動が及ぼすA/D変換結果への影響の両方を抑制可能な回路構成となっている。
具体的には、図14に示すように、インバータ回路12に専用の電源電圧VINVを供給する第1電源供給線VSNと、インバータ回路12を除くシステム全体にシステム電源電圧VDDを供給するシステム電源供給線VDD(第2電源供給線に相当)を独立して設け、ソース端子とドレイン端子が夫々第1電源供給線VSNとシステム電源供給線VDDに接続するNチャンネル型MOSFET(トランジスタMSN)と、トランジスタMSNのゲート端子に、システム電源電圧VDDの電圧変動の影響を受けない安定化した電圧VBNを供給する第1安定化電圧源17を設けている。更に、インバータ回路12に専用の接地電圧VSPを供給する第1接地電圧線VSPと、インバータ回路12を除くシステム全体にシステム接地電圧VSSを供給するシステム接地電圧線VSS(第2接地電圧線に相当)を独立して設け、ソース端子とドレイン端子が夫々第1電源供給線VSPとシステム接地電圧線VSSに接続するPチャンネル型MOSFET(トランジスタMSP)と、トランジスタMSPのゲート端子に、システム接地電圧VSSの変動の影響を受けない安定化した電圧VBPを供給する第2安定化電圧源30を設けている。尚、図14に示す各回路要素は、第1実施形態乃至第6実施形態で説明したものと同じであり、重複する説明は割愛する。
以上、図14に示す回路構成により、インバータ回路12のオートゼロレベルVxは、システム電源電圧VDD及びシステム接地電圧VSS夫々の変動から切り離され、安定したA/D変換結果を得ることができる。
〈別実施形態〉
以上、第1乃至第7実施形態により本発明装置を詳細に説明したが、本発明装置の回路構成は、上記各実施形態の回路構成に限定されるものではない。1または複数の被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、サンプリングホールドされた1または複数の被変換アナログ電圧を、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧の電圧変化値または前記電圧変化値と比例する電圧で与えられる参照電圧と、インバータ回路や差動増幅器等の演算器を用いて比較して、1または複数の被変換アナログ電圧の夫々を参照電圧に対応するディジタル値に各別に変換して出力するA/D変換器、つまり、電圧比較用に用いる演算器のオートゼロレベルが、電源電圧または接地電圧の変動により変化する回路構成のA/D変換器に対して、特許請求の範囲に記載の本発明装置の特徴構成が有効に機能する。
本発明は、A/D変換器に利用可能であり、特に、コラム型A/D変換器に有用である。
従来のコラム型A/D変換器の一回路構成を示す回路ブロック図 図1に示すA/D変換器の回路動作を模式的に示すタイミング図 インバータ回路のトランジスタ回路図と入出力特性を示す図 インバータ回路の入出力特性と電源電圧変動の影響を示す図 図1に示すA/D変換器における電源電圧変動のラッチ出力への影響を示す図 本発明に係るA/D変換器の第1実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図 本発明に係るA/D変換器の第2実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図 本発明に係るA/D変換器の第3実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図 本発明に係るA/D変換器の第4実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図 従来のコラム型A/D変換器の接地電圧供給線の配線抵抗による電圧上昇をモデル化した図 インバータ回路の入出力特性と接地電圧変動の影響を示す 本発明に係るA/D変換器の第4実施形態における回路構成例を示す回路ブロック 本発明に係るA/D変換器の第6実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図 本発明に係るA/D変換器の第7実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図
符号の説明
1〜7: 本発明に係るA/D変換器
11: 従来のコラム型A/D変換器
12: インバータ回路
13: ラッチ回路
14: ランプ電圧源
15: カウンタ
16: 固体撮像素子の画素部
17、23: 第1安定化電圧源
18: A/D変換ユニット
21: バンドギャップリファレンス回路
22: 演算増幅器
24: 安定化電圧生成回路
25: 増幅回路
26: 演算増幅器
27: インバータ回路
28: ノード
29: 差動増幅器
30: 第2安定化電圧源
CC: キャパシタ
CPI: インバータ回路の入力ノード
CPO: インバータ回路の出力ノード
CS,CR: キャパシタ
C1〜Cm: コラム
Ix: 電流源
MA: Nチャンネル型MOSFET
MB: Pチャンネル型MOSFET
MC: Nチャンネル型MOSFET
MSN: Nチャンネル型MOSFET
MSP: Pチャンネル型MOSFET
PD: フォトダイオード
R1、R2: 抵抗素子
Rp: 接地電圧供給線の配線抵抗
RS: リセットレベルのサンプリングスイッチ
RX: リセットスイッチ
S3: ランプ電圧転送用スイッチ
SS: 被変換アナログ電圧のサンプリングスイッチ
TX: スイッチ
VDD: システム電源供給線(第2電源供給線)
VIN: 被変換アナログ電圧の入力ノード
VSN: 第1電源供給線
VSP: 第1接地電圧線
VSS: システム接地電圧線(第2接地電圧線)
AMP: 電源電圧
BGR: バンドギャップリファレンス回路の出力電圧
BN: 安定化電圧
BN1: 安定化電圧
BP: 安定化電圧
DD: システム電源電圧
INV: 電源電圧
RAMP: ランプ電圧
SIG: 被変換アナログ電圧
SP, VSi: 接地電圧
SS: システム接地電圧
Vx: オートゼロレベル(入力判定電圧)

Claims (10)

  1. 数の被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、サンプリングホールドされた前記複数の被変換アナログ電圧を、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧の電圧変化値または前記電圧変化値と比例する電圧で与えられる参照電圧と比較して、前記複数の被変換アナログ電圧の夫々を前記参照電圧に対応するディジタル値に各別に変換して出力するA/D変換器であって、
    記複数の被変換アナログ電圧の夫々と前記参照電圧との電圧比較に使用する演算器を前記被変換アナログ電圧毎に備え、
    前記演算器の夫々に電源電圧を個別に供給する第1電源供給線を前記演算器毎に夫々設け、
    前記第1電源供給線の夫々が、前記演算器以外の回路に電源電圧を供給する第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない別系統の電源供給線として構成され、
    前記演算器毎に、前記第1電源供給線と前記第2電源供給線にソース端子とドレイン端子が夫々接続したNチャンネル型MOSFETを備え、
    前記第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Nチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第1安定化電圧源を備えることを特徴とするA/D変換器。
  2. 前記演算器の夫々に接地電圧を個別に供給する第1接地電圧線の夫々が、前記演算器以外の回路に接地電圧を供給する第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない別系統の接地電圧線として構成されていることを特徴とする請求項に記載のA/D変換器。
  3. 前記演算器毎に、前記第1接地電圧と前記第2接地電圧にソース端子とドレイン端子が夫々接続したPチャンネル型MOSFETを備え、前記第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Pチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第2安定化電圧源を備えることを特徴とする請求項に記載のA/D変換器。
  4. 1または複数の被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、サンプリングホールドされた前記1または複数の被変換アナログ電圧を、電圧値が一定期間単調変化するランプ電圧の電圧変化値または前記電圧変化値と比例する電圧で与えられる参照電圧と比較して、前記1または複数の被変換アナログ電圧の夫々を前記参照電圧に対応するディジタル値に各別に変換して出力するA/D変換器であって、
    前記1または複数の被変換アナログ電圧の夫々と前記参照電圧との電圧比較に使用する演算器を前記被変換アナログ電圧毎に備え、
    前記演算器の夫々に電源電圧を個別に供給する第1電源供給線を前記演算器に設け、
    前記第1電源供給線の夫々が、前記演算器以外の回路に電源電圧を供給する第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない別系統の電源供給線として構成され、
    前記演算器に接地電圧を供給する第1接地電圧線が、前記演算器以外の回路に接地電圧を供給する第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない別系統の接地電圧線として構成され、
    前記第1接地電圧と前記第2接地電圧にソース端子とドレイン端子が夫々接続したPチャンネル型MOSFETと、前記第2接地電圧線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Pチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第2安定化電圧源を備えることを特徴とするA/D変換器。
  5. 前記第1電源供給線と前記第2電源供給線にソース端子とドレイン端子が夫々接続したNチャンネル型MOSFETと、前記第2電源供給線の電圧変動の影響を受けない安定化した電圧を前記Nチャンネル型MOSFETのゲート端子に出力する第1安定化電圧源を備えることを特徴とする請求項に記載のA/D変換器。
  6. 複数の前記被変換アナログ電圧を前記ディジタル値に各別に変換可能に、前記演算器を複数備えてなり、
    前記複数の演算器の前記第1電源供給線に夫々個別に接続する複数の前記Nチャンネル型MOSFETのゲート端子を相互に接続し、
    前記第1安定化電圧源の出力電圧が、前記複数のNチャンネル型MOSFETの各ゲート端子に共通に出力されることを特徴とする請求項1、2、3及び5の何れか1項に記載のA/D変換器。
  7. 複数の前記被変換アナログ電圧を前記ディジタル値に各別に変換可能に、前記演算器を複数備えてなり、
    前記複数の演算器の前記第1接地電圧線に夫々個別に接続する複数の前記Pチャンネル型MOSFETのゲート端子を相互に接続し、
    前記第2安定化電圧源の出力電圧が、前記複数のPチャンネル型MOSFETの各ゲート端子に共通に出力されることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載のA/D変換器。
  8. 前記ランプ電圧を発生するランプ電圧発生部と、
    前記参照電圧に応じたディジタル値を計数して出力するカウンタと、
    前記被変換アナログ電圧をサンプリングホールドし、前記演算器を用いて前記参照電圧と前記被変換アナログ電圧を比較し、前記参照電圧が前記被変換アナログ電圧に等しくなった時点で出力変化する電圧比較回路と、
    前記カウンタから出力される前記ディジタル値を前記電圧比較回路の出力変化時にラッチして出力するラッチ回路と、を備えていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のA/D変換器。
  9. 前記演算器がインバータ回路を用いて構成され、
    前記インバータ回路の入力判定電圧に前記被変換アナログ電圧と前記参照電圧の差電圧を加えた合成電圧を前記インバータ回路の入力電圧として発生させる電圧合成回路を備えていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のA/D変換器。
  10. 前記演算器が、前記被変換アナログ電圧と前記ランプ電圧を夫々入力電圧とする差動入力型の演算増幅器で構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のA/D変換器。
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