JP2004312486A - 光電流・電圧変換回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】受光素子の光入力に対する応答速度を改善した光電流・電圧変換回路を提供する。
【解決手段】フォトダイオード3により発生する光電流を電圧に変換する複数段から構成される増幅器4と、基準電圧を生成する基準電圧回路32と、増幅器4の出力電圧を基準電圧とで比較し2値信号を出力する比較器16とを具備した光電流・電圧変換回路において、基準電圧回路32のオペアンプ13の反転入力端13aに増幅器4の3段目の入力端4cを抵抗22を介して接続するとともに抵抗21、抵抗14を介してオペアンプ13の出力に接続し、オペアンプ13の非反転入力端13bに増幅器4の入力端4aを接続することによって、反転増幅器として動作させ、さらに定電流源15と抵抗14により、一定のオフセット電圧Vosを加算した基準電圧Vrefを比較器16に出力する構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】フォトダイオード3により発生する光電流を電圧に変換する複数段から構成される増幅器4と、基準電圧を生成する基準電圧回路32と、増幅器4の出力電圧を基準電圧とで比較し2値信号を出力する比較器16とを具備した光電流・電圧変換回路において、基準電圧回路32のオペアンプ13の反転入力端13aに増幅器4の3段目の入力端4cを抵抗22を介して接続するとともに抵抗21、抵抗14を介してオペアンプ13の出力に接続し、オペアンプ13の非反転入力端13bに増幅器4の入力端4aを接続することによって、反転増幅器として動作させ、さらに定電流源15と抵抗14により、一定のオフセット電圧Vosを加算した基準電圧Vrefを比較器16に出力する構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受光素子により発生する光電流を電圧に変換し2値信号として出力する光電流・電圧変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
FA関連やホームエレクトロニクス関連等多くの分野で入出力間を電気的に絶縁することを目的として、フォトカプラが使用されている。図4に基本構成を示すように、入力側の発光素子1に電気信号を供給すると、発光素子1から出力側の受光素子2へ光で信号が伝わり、受光素子2から電気信号が出力されるものである。最近では、受光素子2の具体的構成として、受光素子により発生する光電流を電圧に変換し2値信号として出力する光電流・電圧変換回路をIC化した受光ICを設けたフォトカプラ(以下、ICカプラと記す)が使用されてきている。
【0003】
以下にICカプラに設けられる受光ICの一例について、図5を参照して説明する。図5において、3は受光素子としてのフォトダイオード、4は増幅器、12は基準電圧回路、16は比較器で、フォトダイオード3はアノードが接地され、カソードが増幅器4の入力端4aに接続されている。増幅器4は、入力端4aと出力端4bの間に帰還抵抗11が接続され、出力端4bが比較器16の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較器16の他方の入力端は、比較器16の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路12の出力端に接続されている。
増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ5のソースが接地されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源8が接続され、ドレインと定電流源8との接続点が次段への入力端となる。以下、Nch型MOSトランジスタ6、定電流源9、Nch型MOSトランジスタ7、定電流源10により同様の構成で複数(3段)の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器4の入力端4aとなり、最終段の出力端が増幅器4の出力端4bとなっている。尚、MOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
基準電圧回路12は、オペアンプ13と、その非反転入力端13bが増幅器4の入力端4aに接続され、オペアンプ13の出力端に第1の抵抗14の一端が接続され、第1の抵抗14の他端は定電流源15を介して接地されるとともにオペアンプ13の反転入力端13aに接続されて構成され、反転入力端13aに入力される電圧より第1の抵抗14と定電流源15で決まるオフセット電圧Vos分高い電圧を基準電圧Vrefとして出力する。ここで、抵抗14の抵抗値をRref、定電流源15の電流値をIrefとすると、オフセット電圧Vosは、Iref×Rrefとなる。
比較器16は2つの入力信号の電圧関係によって出力がHレベル(VDD)、或いはLレベル(GND)になるように動作する。例えば、図5で増幅器4の出力端4bの電位VaがVa>Vrefの場合は出力がHレベルとなり、Va<Vref場合は出力がLレベルとなる。
【0004】
上記構成の受光ICの動作を説明する。フォトダイオード3に光入力が無い場合は、光電流Ipdは流れず、初段のMOSトランジスタ5のゲートには定電流源8から供給される電流に応じた電位が発生する。さらに次段のMOSトランジスタ6のゲートにも定電流源9から供給される電流に応じた電位が発生する。さらに次段も同様であり、それぞれのMOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10は同一形状、同一サイズの素子となっているため、各ゲートに発生する電位は同じである。すなわち、増幅器4の入力端4aと出力端4bは同一電位V0となる。増幅器4の出力端4bの電位Va=V0が比較器16に出力されると、比較器16において、基準電圧回路12からの基準電圧Vrefと比較されるが、基準電圧VrefはVoよりオフセット電圧Vos分高いため、Va<Vrefとなり出力がLレベルとなる。
【0005】
フォトダイオード3が光入力されると、その光量に応じた光電流Ipdが発生し、この光電流Ipdが帰還抵抗11に増幅器4の出力端4bから入力端4aの方向に流れ、増幅器4の各MOSトランジスタ5、6、7の各部電位は、MOSトランジスタ5のゲート電位が電位V0より降下し、MOSトランジスタ5のドレイン電位=MOSトランジスタ6のゲート電位が電位V0より上昇し、MOSトランジスタ6のドレイン電位=MOSトランジスタ7のゲート電位が電位V0より降下し、MOSトランジスタ7のドレイン電位が電位V0より上昇する。この電位の下降および上昇は段を追うに従い順次増幅され、その結果、光電流Ipdは、帰還抵抗11の両端に発生する電圧Vr=Ipd×Rf(Rf:帰還抵抗11の抵抗値)に電圧変換され、出力端4bの電位VaはVa=V0+Vrとなる。この電位Vaが増幅器4の出力端4bから比較器16へと出力されると、比較器16において、基準電圧回路12からの基準電圧Vrefと比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、比較器16の出力はHレベルとなる。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、比較器16の出力は前述の光入力が無い場合と同じLレベルとなる。
【0006】
上記図5の構成の受光ICの動作を図6の波形図を用いて説明する。まず、図6(a)に示すようにフォトダイオード3への光入力レベルに応じた光電流が発生する。光入力レベルが小さい時の光電流をI1、これより光入力レベルが大きい時の光電流をI2とする。一方、図6(b)に示す増幅器4の入力端4aの電位は、光電流Ipdが流れないときは電位V0であり、光電流Ipdが流れると電位V0より僅かに降下するが、光電流Ipdが大きくなっても増幅器4の出力電圧の(1/増幅度)であるため、電位V0からの降下が微小となり、厳密には光電流I1のときの入力端4aの電位よりも光電流I2のときの入力端4aの電位の方が僅かに低いが、その微小差を無視してほぼ同じ大きさとして示している。従って、図6(b)に示すように基準電圧Vref は、基準電圧回路12によって光電流Ipdが流れないときは基準電圧Vref(=Vo+Vos)であり、光電流Ipdが流れるときは、増幅器4の入力端4aの電位の下降分だけ変動し、光電流I1が流れたときの基準電圧Vref(I1)もI2が流れたときの基準電圧Vref(I2)もほぼ同じ大きさの電圧Vrefとなる。また、図6(c)のように増幅器4の出力電位Vaは、光電流の大きさに応じて光電流I1のときVa(I1)、I2のときVa(I2)となり、Va(I1)≦Va(I2)の関係にある。図6(c)は、この基準電圧Vref(I1)、Vref (I2)と増幅器4の出力電位Va(I1)、Va(I2)の関係を示したものである。この基準電圧Vrefと電位Vaとが比較器16で比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、比較器16の出力はHレベルとなる。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、比較器16の出力はLレベルとなる。そして、図6(d)に示すような比較器16の出力波形となる。
【0007】
図5に示す受光ICを用いてICカプラを構成した場合、例えば、IC論理素子から2値信号としてHレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から受光ICへ光で信号が伝わり、受光ICから論理に応じたLレベルまたはHレベルの信号が出力される。また、Lレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から光が出力されず、受光ICは光入力が無いので、受光ICからはHレベルの信号が発光素子に供給される場合と逆のレベルを出力する。このようにして、IC論理素子からの2値信号が入出力間を電気的に絶縁して伝達される。
【0008】
ところで、図5に示した受光ICは、光電流Ipdの大きさによってこの遅延時間が変動し、光電流Ipdが大きくなるほど比較器16の出力の遅延時間が大きくなるといった問題がある。これを図6を参照して説明する。
前述したように図6(a)のように光電流が異なる(I1、I2)と、増幅器4で発生した電圧は図6(c)のように電圧値がそれぞれ異なる(Va(I1)、Va(I2))と共に、立上り時間、立下り時間も異なってくる。これは、増幅器4の周波数特性やフォトダイオード(受光素子)3の静電容量などによるものであるが、光電流が大きいほど立上り時間、立下り時間も大きくなる傾向にある。一方、基準電圧Vrefも光電流が大きくなると低下する方向にあるが、増幅器4の出力電圧の(1/増幅度)であるため、ほとんど変化はない。従って、比較器16の出力としては、図6(d)のように光電流より遅れが生じ(tpLH、tpHL)、さらに、光電流の大きさの違いにより、立上りの遅れ時間(tpLH)は殆ど差はないが、立下りの遅れ時間(tpHL)は光電流が大きくなるほど大きくなる(tpHL(I1)<tpHL(I2))。
すなわち、光電流に対する遅延時間(tpLH、tpHL)の問題の他、光電流の大きさによって、出力のHレベルとLレベルの時間比(Duty比)が変わることなり、タイミングを重視する回路に使用した場合には動作不良になるなどの悪影響を及ぼす虞がある。
【0009】
これを改善する方法として、特許文献1で提案されているように、従来の基準電圧Vrefと増幅器4の出力との抵抗分割によって、新たな基準電圧Vrefを作り、比較器16に入力する方法がある。これを図7、図8を用いて説明する。
図7は受光素子3、増幅器4、基準電圧回路12、比較器16は前述の図5と同じであるが、比較器16に入力される基準電圧Vrefとして、基準電圧回路12と増幅器4の各出力電圧を抵抗17と抵抗18で分圧し、さらに一端が接地されたコンデンサ20の他端を分圧点19に接続し、この分圧点19の電圧を基準電圧Vrefとしている。この回路構成にすることにより、増幅器4出力Vaと基準電圧Vrefは図8(b)に示すように、増幅器4出力Vaの立上り時には基準電圧Vrefは基準電圧回路出力よりも分圧比に応じて低くなり、増幅器4出力Vaの立下り時には基準電圧Vrefは基準電圧回路出力よりも分圧比に応じて高くなるため、増幅器4出力Vaの立上り、立下り直後で比較器16の出力が切り替わることとなり、光電流Ipdに対する遅れ時間が改善される。
【0010】
【特許文献1】
特許第3121339号明細書(第3−6頁)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7の回路では抵抗17と抵抗18は通常高抵抗となるため、ノイズなどに弱く、比較器16での誤動作や比較器16の出力にジッタが発生するといった問題点がある。また、基準電圧Vrefは基準電圧回路12と増幅器4の出力電圧を抵抗17と抵抗18で分圧して生成するため、分圧後の基準電圧Vrefが低すぎると増幅器4出力のノイズにより比較器16での誤動作が発生する虞があり、基準電圧回路12の出力は従来より高めに設定する必要がある。例えば、抵抗17と抵抗18のと分圧比を9:1にして、増幅器4出力の立上り時の基準電圧を従来の図6(c)の分圧していない基準電圧Vref(=Vo+Vos)と同じ電圧にしようとすると、基準電圧回路は従来の基準電圧Vrefの10倍にする必要がある。しかし、このように基準電圧回路12の出力を従来より高めに設定すると、小さい光電流のときの増幅器4出力Vaが常に分圧後の基準電圧Vrefより小さくなり比較器16の出力が切り替わらない虞があるといった問題が出てくる。
本発明は上記問題点に鑑み、基準電圧Vrefを低インピーダンスで、かつ安定した電圧で供給し、受光素子の光入力に対する応答速度を改善した光電流・電圧変換回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光電流・電圧変換回路は、受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器と、基準電圧を生成する基準電圧回路と、増幅器の出力電圧と基準電圧とを比較し2値信号を出力する比較器とを具備した光電流・電圧変換回路において、前記増幅器は複数の増幅段から構成され、増幅器の初段入力と、前記比較器に接続される出力段より前段の増幅段の出力のうち、異なる2信号を前記基準電圧回路に入力し、前記基準電圧回路の出力と前記増幅器の出力が前記比較器入力において同相になるようにしたことを特徴とする。
また本発明の光電流・電圧変換回路は、複数の増幅段が直流結合され受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器と、増幅器の出力電圧を基準電圧とで比較し2値信号を出力する比較器と、基準電圧として光電流に応じた電圧に光電流が無いときの基準電圧となるオフセット電圧を加算して生成する基準電圧回路とを具備した光電流・電圧変換回路において、前記基準電圧回路は、前記増幅段の初段から前記増幅器の出力電圧の出力段までの増幅段への入力信号のうち、異なる2つの入力信号が2入力され、前記増幅器の出力電圧と同相で出力される反転増幅器、或いは非反転増幅器であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例の受光ICについて図1を参照して説明する。尚、図5と同一のものについては同一符号を付している。図において、3は受光素子としてのフォトダイオード、4は増幅器、32は基準電圧回路、16は比較器で、フォトダイオード3はアノードが接地され、カソードが増幅器4の入力端4aに接続されている。増幅器4は、入力端4aと出力端4bの間に帰還抵抗11が接続され、出力端4bが比較器16の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較器16の他方の入力端は、比較器16の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路32の出力端に接続されている。
増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ5のソースが接地されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源8が接続され、ドレインと定電流源8との接続点が次段への入力端となる。以下、Nch型MOSトランジスタ6、定電流源9、Nch型MOSトランジスタ7、定電流源10により同様の構成で複数(3段)の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器4の入力端4aとなり、最終段の出力端が増幅器4の出力端4bとなっている。尚、MOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
基準電圧回路32は、オペアンプ13と、その非反転入力端13bが増幅器4の入力端4aに接続され、オペアンプ13の出力端に第1の抵抗14の一端が接続され、第1の抵抗14の他端は定電流源15を介して接地されるとともに第2の抵抗21の一端が接続され、第2の抵抗の他端はオペアンプ13の反転入力端子に接続されるとともに第3の抵抗22の一端が接続されて構成されている。
図5に示す受光ICと異なる点は、オペアンプ13の反転入力端が増幅器4の3段目の入力端(=2段目の出力端)4cから第3の抵抗22を通して接続され、この反転入力端と定電流源15との間に第2の抵抗21が接続されている点である。
【0014】
上記図1の構成の受光ICの動作を図2の波形図を用いて説明する。
まず、図2(a)に示すようにフォトダイオード3への光入力レベルに応じた光電流が発生する。光入力レベルが小さい時の光電流をI1、これより光入力レベルが大きい時の光電流をI2とする。一方、図2(b)に示す増幅器4の入力端4aの電位は、光電流Ipdが流れないときは電位V0であり、光電流Ipdが流れると電位V0より僅かに降下するが、光電流Ipdが大きくなっても増幅器4の出力電圧の(1/増幅度)であるため、電位V0からの降下が微小となり、厳密には光電流I1のときの入力端4aの電位よりも光電流I2のときの入力端4aの電位の方が僅かに低いが、その微小差を無視してほぼ同じ大きさとして示している。しかし、同じく図2(b)に示す増幅器4の3段目の入力端4cの電位は入力端4aの電位が段を追うに従い順次増幅されるため、光電流I1、I2が流れたときの入力端4aでの微小な電位差は入力端4cでは無視できない差となって現れる。すなわち、光電流がゼロのときの電圧Voより低い電圧で光電流に応じた電圧となり、光電流I1のときの入力端4cの電位よりも光電流I2のときの入力端4cの電位の方が低くなる。従って、この電圧が抵抗22を通してオペアンプ13の反転入力端13aに入力され、もう一方の非反転入力端13bには増幅器4の入力端4aの電圧が入力され、後述する増幅度で反転増幅されるとともに抵抗14と定電流源15で生成されるオフセット電圧Vosだけ高い電圧が基準電圧回路32の出力となり、図2(b)のようなVref(I1)≦Vref (I2)なる基準電圧波形となる。また、図2(c)のように増幅器4の出力電位Vaは、光電流の大きさに応じて光電流I1のときVa(I1)、I2のときVa(I2)となり、Va(I1)≦Va(I2)の関係にある。図2(c)は、この基準電圧Vref(I1)、Vref (I2)と増幅器4の出力電位Va(I1)、Va(I2)の関係を示したものである。この基準電圧Vrefと電位Vaとが比較器16で比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、比較器16の出力はHレベルとなる。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、比較器16の出力はLレベルとなる。そして、図2(d)に示すような比較器16の出力波形となる。これによって、光電流によって発生する増幅器4の出力Vaの立上り、立下り直後で基準電圧Vrefと電位Vaとが交差するため比較器16の出力が切り替わることとなり、光電流Ipdに対する遅れ時間(tpLH、tpHL)、及び光電流の大きさ(I1、I2)によって起こる遅れ時間(tpHL(I1)、tpHL(I2))の変化が低減される。
ここで、基準電圧回路32の動作について説明を加えると、従来の図5ではオフセット電圧Vosを生成する役割を果たすだけであったが、本発明ではオフセット電圧Vosを生成する役割に加え、第1の抵抗14、第2の抵抗21、第3の抵抗22の抵抗値で決まる増幅度を持つ反転増幅器としての役割も果たしている。すなわち、第2の抵抗21の抵抗値をR21、第3の抵抗22の抵抗値をR22とすると、基準電圧回路32の増幅度は(−(R14+R21)/R22 )となる。基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaをその立下り直後に横切るには、基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaより小さい必要がある。従って、基準電圧回路32の増幅度は、増幅器4の出力端4bと入力端4cとの間のMOSトランジスタ7と定電流源10とで構成される3段目の増幅段の増幅度より小さいことが必要である。
【0015】
以上説明したように、ノイズなどに弱く、比較器16での誤動作やその出力にジッタが発生する原因となる図7の回路のような分圧抵抗17、18を用いることなく、基準電圧Vrefを低インピーダンスで、かつ安定した電圧で供給でき、受光素子の光入力に対する遅れ時間、及び光電流の大きさによる遅れ時間の変化を低減できる。
【0016】
次に、本発明の第2実施例の受光ICについて図3を参照して説明する。尚、図1と同一のものについては同一符号を付している。図において、3は受光素子としてのフォトダイオードで、アノードが接地され、カソードが増幅器4の入力端4aに接続されている。増幅器4は、入力端4aと出力端4bの間に帰還抵抗11が接続され、出力端4bが比較器16の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較器16の他方の入力端は、比較器16の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路42の出力端に接続されている。
増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ5のソースが接地されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源8が接続され、ドレインと定電流源8との接続点が次段への入力端となる。以下、Nch型MOSトランジスタ6、定電流源9、Nch型MOSトランジスタ7、定電流源10により同様の構成で複数(3段)の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器4の入力端4aとなり、最終段の出力端が増幅器4の出力端4bとなっている。尚、MOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
基準電圧回路42は、オペアンプ13と、その非反転入力端13bが増幅器4の2段目の入力端(1段目の出力端)4dに接続され、オペアンプ13の出力端に第1の抵抗14の一端が接続され、第1の抵抗14の他端は定電流源15を介して接地されるとともに第2の抵抗21の一端が接続され、第2の抵抗21の他端はオペアンプ13の反転入力端13aに接続されるとともに第3の抵抗23の一端が接続されて構成されている。
図1に示す受光ICと異なる点は、オペアンプ13の反転入力端13aが増幅器4の入力端4aから抵抗23を通して接続され、もう一方の非反転入力端13bが増幅器4のMOSトランジスタ5と定電流源8とで構成される2段目の入力端(1段目の出力端)4dに接続されている点である。
この接続により、基準電圧回路42は、オフセット電圧Vosを生成する役割に加え、第1の抵抗14、第2の抵抗21、第3の抵抗23の抵抗値で決まる増幅度を持つ非反転増幅器としての役割も果たすため、基準電圧Vrefは図2(c)と同様の出力が得られる。第3の抵抗23の抵抗値をR23とすると、この場合の基準電圧回路42の増幅度は(1+(R14+R21)/R23 )となる。図1の基準電圧回路32と同様に、基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaをその立下り直後に横切るには、基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaより小さい必要がある。従って、基準電圧回路42の増幅度も、増幅器4の出力端4bと入力端4dとの間のMOSトランジスタ6と定電流源9とで構成されるの2段目増幅段の増幅度と、MOSトランジスタ7と定電流源10とで構成されるの3段目増幅段の増幅度とを乗算した増幅度より小さいことが必要である。
【0017】
動作については、図1の受光ICと同様であり、その説明を省略する。効果については、図1では増幅器4の入力端4aから直接電圧を取り出し、オペアンプ13の非反転入力端13bに接続しているため、増幅器4の入力インピーダンスが下がり、周波数特性が悪くなる傾向にあるが、図3では、増幅器4の入力端4aから抵抗23を介し取り出しているため、この抵抗23の分、増幅器4の入力インピーダンスの低下が抑えられ、周波数特性の劣化も抑えらる。
【0018】
尚、上記第1および第2実施例では、増幅器4を3段の増幅段で構成しているが、2段または4段以上の複数の増幅段でも同様に構成できる。
また、光電流・電圧変換回路としての受光ICをICカプラに用いることで説明したが、これに限定されることなく、例えば、パソコン間通信等に用いられる赤外線通信(IrDA)の受信側回路等、光信号をLレベル、Hレベルの2値信号に変換する回路に広く用いることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光電流・電圧変換回路によれば、受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器が、複数の増幅段で構成される場合において、前記複数の各増幅段の初段入力信号を含む各段の出力信号のうちの前記比較器入力を除いた異なる2信号を基準電圧回路の入力に接続し、反転、或いは非反転増幅して基準電圧Vrefを生成することにより、基準電圧Vrefが増幅器出力Vaをその立上がりあるいは立下り直後に横切るため、応答速度が改善され、さらに光電流の大きさによる応答速度の変化が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の受光ICの回路図。
【図2】図1に示す受光ICの動作を説明する波形図。
【図3】本発明の第2実施例の受光ICの回路図。
【図4】フォトカプラの基本構成を示す図。
【図5】従来の受光ICの回路図。
【図6】図5に示す受光ICの動作を説明する波形図。
【図7】従来の受光ICの他の例を示す回路図。
【図8】図7に示す受光ICの動作を説明する波形図。
【符号の説明】
3 受光素子
4 増幅器
5、6、7 Nch型MOSトランジスタ
8、9、10、15 定電流源
11 帰還抵抗
14、21、22、23 抵抗
16 比較器
32、42 基準電圧回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、受光素子により発生する光電流を電圧に変換し2値信号として出力する光電流・電圧変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
FA関連やホームエレクトロニクス関連等多くの分野で入出力間を電気的に絶縁することを目的として、フォトカプラが使用されている。図4に基本構成を示すように、入力側の発光素子1に電気信号を供給すると、発光素子1から出力側の受光素子2へ光で信号が伝わり、受光素子2から電気信号が出力されるものである。最近では、受光素子2の具体的構成として、受光素子により発生する光電流を電圧に変換し2値信号として出力する光電流・電圧変換回路をIC化した受光ICを設けたフォトカプラ(以下、ICカプラと記す)が使用されてきている。
【0003】
以下にICカプラに設けられる受光ICの一例について、図5を参照して説明する。図5において、3は受光素子としてのフォトダイオード、4は増幅器、12は基準電圧回路、16は比較器で、フォトダイオード3はアノードが接地され、カソードが増幅器4の入力端4aに接続されている。増幅器4は、入力端4aと出力端4bの間に帰還抵抗11が接続され、出力端4bが比較器16の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較器16の他方の入力端は、比較器16の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路12の出力端に接続されている。
増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ5のソースが接地されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源8が接続され、ドレインと定電流源8との接続点が次段への入力端となる。以下、Nch型MOSトランジスタ6、定電流源9、Nch型MOSトランジスタ7、定電流源10により同様の構成で複数(3段)の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器4の入力端4aとなり、最終段の出力端が増幅器4の出力端4bとなっている。尚、MOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
基準電圧回路12は、オペアンプ13と、その非反転入力端13bが増幅器4の入力端4aに接続され、オペアンプ13の出力端に第1の抵抗14の一端が接続され、第1の抵抗14の他端は定電流源15を介して接地されるとともにオペアンプ13の反転入力端13aに接続されて構成され、反転入力端13aに入力される電圧より第1の抵抗14と定電流源15で決まるオフセット電圧Vos分高い電圧を基準電圧Vrefとして出力する。ここで、抵抗14の抵抗値をRref、定電流源15の電流値をIrefとすると、オフセット電圧Vosは、Iref×Rrefとなる。
比較器16は2つの入力信号の電圧関係によって出力がHレベル(VDD)、或いはLレベル(GND)になるように動作する。例えば、図5で増幅器4の出力端4bの電位VaがVa>Vrefの場合は出力がHレベルとなり、Va<Vref場合は出力がLレベルとなる。
【0004】
上記構成の受光ICの動作を説明する。フォトダイオード3に光入力が無い場合は、光電流Ipdは流れず、初段のMOSトランジスタ5のゲートには定電流源8から供給される電流に応じた電位が発生する。さらに次段のMOSトランジスタ6のゲートにも定電流源9から供給される電流に応じた電位が発生する。さらに次段も同様であり、それぞれのMOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10は同一形状、同一サイズの素子となっているため、各ゲートに発生する電位は同じである。すなわち、増幅器4の入力端4aと出力端4bは同一電位V0となる。増幅器4の出力端4bの電位Va=V0が比較器16に出力されると、比較器16において、基準電圧回路12からの基準電圧Vrefと比較されるが、基準電圧VrefはVoよりオフセット電圧Vos分高いため、Va<Vrefとなり出力がLレベルとなる。
【0005】
フォトダイオード3が光入力されると、その光量に応じた光電流Ipdが発生し、この光電流Ipdが帰還抵抗11に増幅器4の出力端4bから入力端4aの方向に流れ、増幅器4の各MOSトランジスタ5、6、7の各部電位は、MOSトランジスタ5のゲート電位が電位V0より降下し、MOSトランジスタ5のドレイン電位=MOSトランジスタ6のゲート電位が電位V0より上昇し、MOSトランジスタ6のドレイン電位=MOSトランジスタ7のゲート電位が電位V0より降下し、MOSトランジスタ7のドレイン電位が電位V0より上昇する。この電位の下降および上昇は段を追うに従い順次増幅され、その結果、光電流Ipdは、帰還抵抗11の両端に発生する電圧Vr=Ipd×Rf(Rf:帰還抵抗11の抵抗値)に電圧変換され、出力端4bの電位VaはVa=V0+Vrとなる。この電位Vaが増幅器4の出力端4bから比較器16へと出力されると、比較器16において、基準電圧回路12からの基準電圧Vrefと比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、比較器16の出力はHレベルとなる。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、比較器16の出力は前述の光入力が無い場合と同じLレベルとなる。
【0006】
上記図5の構成の受光ICの動作を図6の波形図を用いて説明する。まず、図6(a)に示すようにフォトダイオード3への光入力レベルに応じた光電流が発生する。光入力レベルが小さい時の光電流をI1、これより光入力レベルが大きい時の光電流をI2とする。一方、図6(b)に示す増幅器4の入力端4aの電位は、光電流Ipdが流れないときは電位V0であり、光電流Ipdが流れると電位V0より僅かに降下するが、光電流Ipdが大きくなっても増幅器4の出力電圧の(1/増幅度)であるため、電位V0からの降下が微小となり、厳密には光電流I1のときの入力端4aの電位よりも光電流I2のときの入力端4aの電位の方が僅かに低いが、その微小差を無視してほぼ同じ大きさとして示している。従って、図6(b)に示すように基準電圧Vref は、基準電圧回路12によって光電流Ipdが流れないときは基準電圧Vref(=Vo+Vos)であり、光電流Ipdが流れるときは、増幅器4の入力端4aの電位の下降分だけ変動し、光電流I1が流れたときの基準電圧Vref(I1)もI2が流れたときの基準電圧Vref(I2)もほぼ同じ大きさの電圧Vrefとなる。また、図6(c)のように増幅器4の出力電位Vaは、光電流の大きさに応じて光電流I1のときVa(I1)、I2のときVa(I2)となり、Va(I1)≦Va(I2)の関係にある。図6(c)は、この基準電圧Vref(I1)、Vref (I2)と増幅器4の出力電位Va(I1)、Va(I2)の関係を示したものである。この基準電圧Vrefと電位Vaとが比較器16で比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、比較器16の出力はHレベルとなる。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、比較器16の出力はLレベルとなる。そして、図6(d)に示すような比較器16の出力波形となる。
【0007】
図5に示す受光ICを用いてICカプラを構成した場合、例えば、IC論理素子から2値信号としてHレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から受光ICへ光で信号が伝わり、受光ICから論理に応じたLレベルまたはHレベルの信号が出力される。また、Lレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から光が出力されず、受光ICは光入力が無いので、受光ICからはHレベルの信号が発光素子に供給される場合と逆のレベルを出力する。このようにして、IC論理素子からの2値信号が入出力間を電気的に絶縁して伝達される。
【0008】
ところで、図5に示した受光ICは、光電流Ipdの大きさによってこの遅延時間が変動し、光電流Ipdが大きくなるほど比較器16の出力の遅延時間が大きくなるといった問題がある。これを図6を参照して説明する。
前述したように図6(a)のように光電流が異なる(I1、I2)と、増幅器4で発生した電圧は図6(c)のように電圧値がそれぞれ異なる(Va(I1)、Va(I2))と共に、立上り時間、立下り時間も異なってくる。これは、増幅器4の周波数特性やフォトダイオード(受光素子)3の静電容量などによるものであるが、光電流が大きいほど立上り時間、立下り時間も大きくなる傾向にある。一方、基準電圧Vrefも光電流が大きくなると低下する方向にあるが、増幅器4の出力電圧の(1/増幅度)であるため、ほとんど変化はない。従って、比較器16の出力としては、図6(d)のように光電流より遅れが生じ(tpLH、tpHL)、さらに、光電流の大きさの違いにより、立上りの遅れ時間(tpLH)は殆ど差はないが、立下りの遅れ時間(tpHL)は光電流が大きくなるほど大きくなる(tpHL(I1)<tpHL(I2))。
すなわち、光電流に対する遅延時間(tpLH、tpHL)の問題の他、光電流の大きさによって、出力のHレベルとLレベルの時間比(Duty比)が変わることなり、タイミングを重視する回路に使用した場合には動作不良になるなどの悪影響を及ぼす虞がある。
【0009】
これを改善する方法として、特許文献1で提案されているように、従来の基準電圧Vrefと増幅器4の出力との抵抗分割によって、新たな基準電圧Vrefを作り、比較器16に入力する方法がある。これを図7、図8を用いて説明する。
図7は受光素子3、増幅器4、基準電圧回路12、比較器16は前述の図5と同じであるが、比較器16に入力される基準電圧Vrefとして、基準電圧回路12と増幅器4の各出力電圧を抵抗17と抵抗18で分圧し、さらに一端が接地されたコンデンサ20の他端を分圧点19に接続し、この分圧点19の電圧を基準電圧Vrefとしている。この回路構成にすることにより、増幅器4出力Vaと基準電圧Vrefは図8(b)に示すように、増幅器4出力Vaの立上り時には基準電圧Vrefは基準電圧回路出力よりも分圧比に応じて低くなり、増幅器4出力Vaの立下り時には基準電圧Vrefは基準電圧回路出力よりも分圧比に応じて高くなるため、増幅器4出力Vaの立上り、立下り直後で比較器16の出力が切り替わることとなり、光電流Ipdに対する遅れ時間が改善される。
【0010】
【特許文献1】
特許第3121339号明細書(第3−6頁)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7の回路では抵抗17と抵抗18は通常高抵抗となるため、ノイズなどに弱く、比較器16での誤動作や比較器16の出力にジッタが発生するといった問題点がある。また、基準電圧Vrefは基準電圧回路12と増幅器4の出力電圧を抵抗17と抵抗18で分圧して生成するため、分圧後の基準電圧Vrefが低すぎると増幅器4出力のノイズにより比較器16での誤動作が発生する虞があり、基準電圧回路12の出力は従来より高めに設定する必要がある。例えば、抵抗17と抵抗18のと分圧比を9:1にして、増幅器4出力の立上り時の基準電圧を従来の図6(c)の分圧していない基準電圧Vref(=Vo+Vos)と同じ電圧にしようとすると、基準電圧回路は従来の基準電圧Vrefの10倍にする必要がある。しかし、このように基準電圧回路12の出力を従来より高めに設定すると、小さい光電流のときの増幅器4出力Vaが常に分圧後の基準電圧Vrefより小さくなり比較器16の出力が切り替わらない虞があるといった問題が出てくる。
本発明は上記問題点に鑑み、基準電圧Vrefを低インピーダンスで、かつ安定した電圧で供給し、受光素子の光入力に対する応答速度を改善した光電流・電圧変換回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の光電流・電圧変換回路は、受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器と、基準電圧を生成する基準電圧回路と、増幅器の出力電圧と基準電圧とを比較し2値信号を出力する比較器とを具備した光電流・電圧変換回路において、前記増幅器は複数の増幅段から構成され、増幅器の初段入力と、前記比較器に接続される出力段より前段の増幅段の出力のうち、異なる2信号を前記基準電圧回路に入力し、前記基準電圧回路の出力と前記増幅器の出力が前記比較器入力において同相になるようにしたことを特徴とする。
また本発明の光電流・電圧変換回路は、複数の増幅段が直流結合され受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器と、増幅器の出力電圧を基準電圧とで比較し2値信号を出力する比較器と、基準電圧として光電流に応じた電圧に光電流が無いときの基準電圧となるオフセット電圧を加算して生成する基準電圧回路とを具備した光電流・電圧変換回路において、前記基準電圧回路は、前記増幅段の初段から前記増幅器の出力電圧の出力段までの増幅段への入力信号のうち、異なる2つの入力信号が2入力され、前記増幅器の出力電圧と同相で出力される反転増幅器、或いは非反転増幅器であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例の受光ICについて図1を参照して説明する。尚、図5と同一のものについては同一符号を付している。図において、3は受光素子としてのフォトダイオード、4は増幅器、32は基準電圧回路、16は比較器で、フォトダイオード3はアノードが接地され、カソードが増幅器4の入力端4aに接続されている。増幅器4は、入力端4aと出力端4bの間に帰還抵抗11が接続され、出力端4bが比較器16の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較器16の他方の入力端は、比較器16の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路32の出力端に接続されている。
増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ5のソースが接地されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源8が接続され、ドレインと定電流源8との接続点が次段への入力端となる。以下、Nch型MOSトランジスタ6、定電流源9、Nch型MOSトランジスタ7、定電流源10により同様の構成で複数(3段)の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器4の入力端4aとなり、最終段の出力端が増幅器4の出力端4bとなっている。尚、MOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
基準電圧回路32は、オペアンプ13と、その非反転入力端13bが増幅器4の入力端4aに接続され、オペアンプ13の出力端に第1の抵抗14の一端が接続され、第1の抵抗14の他端は定電流源15を介して接地されるとともに第2の抵抗21の一端が接続され、第2の抵抗の他端はオペアンプ13の反転入力端子に接続されるとともに第3の抵抗22の一端が接続されて構成されている。
図5に示す受光ICと異なる点は、オペアンプ13の反転入力端が増幅器4の3段目の入力端(=2段目の出力端)4cから第3の抵抗22を通して接続され、この反転入力端と定電流源15との間に第2の抵抗21が接続されている点である。
【0014】
上記図1の構成の受光ICの動作を図2の波形図を用いて説明する。
まず、図2(a)に示すようにフォトダイオード3への光入力レベルに応じた光電流が発生する。光入力レベルが小さい時の光電流をI1、これより光入力レベルが大きい時の光電流をI2とする。一方、図2(b)に示す増幅器4の入力端4aの電位は、光電流Ipdが流れないときは電位V0であり、光電流Ipdが流れると電位V0より僅かに降下するが、光電流Ipdが大きくなっても増幅器4の出力電圧の(1/増幅度)であるため、電位V0からの降下が微小となり、厳密には光電流I1のときの入力端4aの電位よりも光電流I2のときの入力端4aの電位の方が僅かに低いが、その微小差を無視してほぼ同じ大きさとして示している。しかし、同じく図2(b)に示す増幅器4の3段目の入力端4cの電位は入力端4aの電位が段を追うに従い順次増幅されるため、光電流I1、I2が流れたときの入力端4aでの微小な電位差は入力端4cでは無視できない差となって現れる。すなわち、光電流がゼロのときの電圧Voより低い電圧で光電流に応じた電圧となり、光電流I1のときの入力端4cの電位よりも光電流I2のときの入力端4cの電位の方が低くなる。従って、この電圧が抵抗22を通してオペアンプ13の反転入力端13aに入力され、もう一方の非反転入力端13bには増幅器4の入力端4aの電圧が入力され、後述する増幅度で反転増幅されるとともに抵抗14と定電流源15で生成されるオフセット電圧Vosだけ高い電圧が基準電圧回路32の出力となり、図2(b)のようなVref(I1)≦Vref (I2)なる基準電圧波形となる。また、図2(c)のように増幅器4の出力電位Vaは、光電流の大きさに応じて光電流I1のときVa(I1)、I2のときVa(I2)となり、Va(I1)≦Va(I2)の関係にある。図2(c)は、この基準電圧Vref(I1)、Vref (I2)と増幅器4の出力電位Va(I1)、Va(I2)の関係を示したものである。この基準電圧Vrefと電位Vaとが比較器16で比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、比較器16の出力はHレベルとなる。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、比較器16の出力はLレベルとなる。そして、図2(d)に示すような比較器16の出力波形となる。これによって、光電流によって発生する増幅器4の出力Vaの立上り、立下り直後で基準電圧Vrefと電位Vaとが交差するため比較器16の出力が切り替わることとなり、光電流Ipdに対する遅れ時間(tpLH、tpHL)、及び光電流の大きさ(I1、I2)によって起こる遅れ時間(tpHL(I1)、tpHL(I2))の変化が低減される。
ここで、基準電圧回路32の動作について説明を加えると、従来の図5ではオフセット電圧Vosを生成する役割を果たすだけであったが、本発明ではオフセット電圧Vosを生成する役割に加え、第1の抵抗14、第2の抵抗21、第3の抵抗22の抵抗値で決まる増幅度を持つ反転増幅器としての役割も果たしている。すなわち、第2の抵抗21の抵抗値をR21、第3の抵抗22の抵抗値をR22とすると、基準電圧回路32の増幅度は(−(R14+R21)/R22 )となる。基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaをその立下り直後に横切るには、基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaより小さい必要がある。従って、基準電圧回路32の増幅度は、増幅器4の出力端4bと入力端4cとの間のMOSトランジスタ7と定電流源10とで構成される3段目の増幅段の増幅度より小さいことが必要である。
【0015】
以上説明したように、ノイズなどに弱く、比較器16での誤動作やその出力にジッタが発生する原因となる図7の回路のような分圧抵抗17、18を用いることなく、基準電圧Vrefを低インピーダンスで、かつ安定した電圧で供給でき、受光素子の光入力に対する遅れ時間、及び光電流の大きさによる遅れ時間の変化を低減できる。
【0016】
次に、本発明の第2実施例の受光ICについて図3を参照して説明する。尚、図1と同一のものについては同一符号を付している。図において、3は受光素子としてのフォトダイオードで、アノードが接地され、カソードが増幅器4の入力端4aに接続されている。増幅器4は、入力端4aと出力端4bの間に帰還抵抗11が接続され、出力端4bが比較器16の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較器16の他方の入力端は、比較器16の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路42の出力端に接続されている。
増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ5のソースが接地されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源8が接続され、ドレインと定電流源8との接続点が次段への入力端となる。以下、Nch型MOSトランジスタ6、定電流源9、Nch型MOSトランジスタ7、定電流源10により同様の構成で複数(3段)の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器4の入力端4aとなり、最終段の出力端が増幅器4の出力端4bとなっている。尚、MOSトランジスタ5、6、7および定電流源8、9、10はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
基準電圧回路42は、オペアンプ13と、その非反転入力端13bが増幅器4の2段目の入力端(1段目の出力端)4dに接続され、オペアンプ13の出力端に第1の抵抗14の一端が接続され、第1の抵抗14の他端は定電流源15を介して接地されるとともに第2の抵抗21の一端が接続され、第2の抵抗21の他端はオペアンプ13の反転入力端13aに接続されるとともに第3の抵抗23の一端が接続されて構成されている。
図1に示す受光ICと異なる点は、オペアンプ13の反転入力端13aが増幅器4の入力端4aから抵抗23を通して接続され、もう一方の非反転入力端13bが増幅器4のMOSトランジスタ5と定電流源8とで構成される2段目の入力端(1段目の出力端)4dに接続されている点である。
この接続により、基準電圧回路42は、オフセット電圧Vosを生成する役割に加え、第1の抵抗14、第2の抵抗21、第3の抵抗23の抵抗値で決まる増幅度を持つ非反転増幅器としての役割も果たすため、基準電圧Vrefは図2(c)と同様の出力が得られる。第3の抵抗23の抵抗値をR23とすると、この場合の基準電圧回路42の増幅度は(1+(R14+R21)/R23 )となる。図1の基準電圧回路32と同様に、基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaをその立下り直後に横切るには、基準電圧Vrefが増幅器4の出力電位Vaより小さい必要がある。従って、基準電圧回路42の増幅度も、増幅器4の出力端4bと入力端4dとの間のMOSトランジスタ6と定電流源9とで構成されるの2段目増幅段の増幅度と、MOSトランジスタ7と定電流源10とで構成されるの3段目増幅段の増幅度とを乗算した増幅度より小さいことが必要である。
【0017】
動作については、図1の受光ICと同様であり、その説明を省略する。効果については、図1では増幅器4の入力端4aから直接電圧を取り出し、オペアンプ13の非反転入力端13bに接続しているため、増幅器4の入力インピーダンスが下がり、周波数特性が悪くなる傾向にあるが、図3では、増幅器4の入力端4aから抵抗23を介し取り出しているため、この抵抗23の分、増幅器4の入力インピーダンスの低下が抑えられ、周波数特性の劣化も抑えらる。
【0018】
尚、上記第1および第2実施例では、増幅器4を3段の増幅段で構成しているが、2段または4段以上の複数の増幅段でも同様に構成できる。
また、光電流・電圧変換回路としての受光ICをICカプラに用いることで説明したが、これに限定されることなく、例えば、パソコン間通信等に用いられる赤外線通信(IrDA)の受信側回路等、光信号をLレベル、Hレベルの2値信号に変換する回路に広く用いることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光電流・電圧変換回路によれば、受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器が、複数の増幅段で構成される場合において、前記複数の各増幅段の初段入力信号を含む各段の出力信号のうちの前記比較器入力を除いた異なる2信号を基準電圧回路の入力に接続し、反転、或いは非反転増幅して基準電圧Vrefを生成することにより、基準電圧Vrefが増幅器出力Vaをその立上がりあるいは立下り直後に横切るため、応答速度が改善され、さらに光電流の大きさによる応答速度の変化が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の受光ICの回路図。
【図2】図1に示す受光ICの動作を説明する波形図。
【図3】本発明の第2実施例の受光ICの回路図。
【図4】フォトカプラの基本構成を示す図。
【図5】従来の受光ICの回路図。
【図6】図5に示す受光ICの動作を説明する波形図。
【図7】従来の受光ICの他の例を示す回路図。
【図8】図7に示す受光ICの動作を説明する波形図。
【符号の説明】
3 受光素子
4 増幅器
5、6、7 Nch型MOSトランジスタ
8、9、10、15 定電流源
11 帰還抵抗
14、21、22、23 抵抗
16 比較器
32、42 基準電圧回路
Claims (9)
- 受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器と、基準電圧を生成する基準電圧回路と、増幅器の出力電圧と基準電圧とを比較し2値信号を出力する比較器とを具備した光電流・電圧変換回路において、前記増幅器は複数の増幅段から構成され、増幅器の初段入力と、前記比較器に接続される出力段より前段の増幅段の出力のうち、異なる2信号を前記基準電圧回路に入力し、前記基準電圧回路の出力と前記増幅器の出力が前記比較器入力において同相になるようにしたことを特徴とする光電流・電圧変換回路。
- 前記増幅器を構成する複数の増幅段がソース接地したMOSトランジスタからなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光電流・電圧変換回路。
- 前記基準電圧回路は、オペアンプの出力端と反転入力端を直列接続した第1、第2の抵抗で接続するとともに、第1、第2の抵抗の接続点を定電流源を介して接地し、増幅器から供給される2信号のうち、一方の信号を第3の抵抗を介して反転入力端に、他方の信号を非反転入力端にそれぞれ接続し、オペアンプに接続された第1、第2、第3の各抵抗値によって決定される増幅度を、前記比較器に入力される前記増幅器の出力と前記増幅器から供給される前記2信号の出力のうち前記増幅器の出力に近い出力との間の増幅度より小さく設定したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光電流・電圧変換回路。
- 前記基準電圧回路は、増幅器から供給される2信号のうち、一方の信号の電圧に、第1の抵抗の抵抗値と定電流源の定電流値で決定されるオフセット電圧を加算した電圧を出力することを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の光電流・電圧変換回路。
- 複数の増幅段が直流結合され受光素子により発生する光電流を電圧に変換する増幅器と、増幅器の出力電圧を基準電圧とで比較し2値信号を出力する比較器と、基準電圧として光電流に応じた電圧に光電流が無いときの基準電圧となるオフセット電圧を加算して生成する基準電圧回路とを具備した光電流・電圧変換回路において、前記基準電圧回路は、前記増幅段の初段から前記増幅器の出力電圧の出力段までの増幅段への入力信号のうち、異なる2つの入力信号が2入力され、前記増幅器の出力電圧と同相で出力される反転増幅器、或いは非反転増幅器であることを特徴とする光電流・電圧変換回路。
- 前記基準電圧回路は、前記反転増幅器を構成し、オペアンプと、前記オフセット電圧を生成するオフセット手段と、前記反転増幅器の増幅度を前記入力信号が入力される後段側の増幅段と前記出力段間で規制される増幅度より低く規制する抵抗手段とを有し、前記後段側の増幅段への入力信号が前記増幅器の出力電圧と逆相であり、前記後段側の増幅段への入力信号が前記抵抗手段を介して前記オペアンプの反転入力端に入力されるとともに、前記入力信号が入力される前段側の増幅段への入力信号が前記オペアンプの非反転入力端に入力され、前記後段側の増幅段への入力信号が前記反転増幅器の増幅度で増幅され、前記オフセット電圧が加算されて出力されることを特徴とする請求項5記載の光電流・電圧変換回路。
- 前記基準電圧回路は、前記非反転増幅器を構成し、オペアンプと、前記オフセット電圧を生成するオフセット手段と、前記非反転増幅器の増幅度を前記入力信号が入力される後段側の増幅段と前記出力段間で規制される増幅度より低く規制する抵抗手段とを有し、前記後段側の増幅段への入力信号が前記増幅器の出力電圧と同相であり、前記後段側の増幅段への入力信号が前記オペアンプの非反転入力端に入力されるとともに、前記入力信号が入力される前段側の増幅段への入力信号が前記抵抗手段を介して前記オペアンプの反転入力端に入力され、前記後段側の増幅段への入力信号が前記非反転増幅器の増幅度で増幅され、前記オフセット電圧が加算されて出力されることを特徴とする請求項5記載の光電流・電圧変換回路。
- 前記オフセット手段は、オペアンプの出力端に第1の抵抗が接続され、第1の抵抗の他端と接地間に定電流源が接続され、第1の抵抗および定電流源の接続点がオペアンプの反転入力端に接続されて構成され、前記抵抗手段は、前記第1の抵抗および定電流源の接続点とオペアンプの反転入力端間に第2の抵抗が挿入接続され、前記後段側の増幅段の入力端とオペアンプの反転入力端間に第3の抵抗が接続され、前記第1抵抗とで構成されていることを特徴とする請求項6記載の光電流・電圧変換回路。
- 前記オフセット手段は、オペアンプの出力端に第1の抵抗が接続され、第1の抵抗の他端と接地間に定電流源が接続され、第1の抵抗および定電流源の接続点がオペアンプの反転入力端に接続されて構成され、前記抵抗手段は、前記第1の抵抗および定電流源の接続点とオペアンプの反転入力端間に第2の抵抗が挿入接続され、前記前段側の増幅段の入力端とオペアンプの反転入力端間に第3の抵抗が接続され、前記第1抵抗とで構成されていることを特徴とする請求項7記載の光電流・電圧変換回路。
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-
2003
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