JP4310309B2 - 光学装置および光学装置の制御方法 - Google Patents

光学装置および光学装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、テレビカメラおよびビデオカメラ等の撮像装置ならびにこれらに用いられるレンズ装置などの光学装置に係り、特にフォーカスレンズ位置を記憶するプリセット機能を有する光学装置に関するものである。
監視カメラやスタジオカメラなどで撮影されるシーンは、しばしばカメラから見た被写***置までの角度および被写体の大きさが一定である。従来、このような撮影シーンでは、パン、チルト、ズーム位置を予め記憶しておくプリセット機能を用いて、複数箇所の監視や撮影を行っている。さらに、カメラから被写***置までの距離が一定であるシーンでは、フォーカス位置も含めてプリセット移動を行うことが、安定した良好な画像を撮影するための有効な手段となる。特に暗所撮影、霧等の悪天候時にオートフォーカスで合焦が困難な状況においては、このプリセット機能の効果は大きい。
しかし、このプリセット位置に対するフォーカス位置を一律に固定するマニュアルフォーカス方式のプリセット移動の撮影方法では、対応できない場合がある。例えば、被写体がプリセットフォーカス位置から移動した場合や、新たな被写体が手前に割込んできた場合である。
このよう場合に対応するため、特許文献1では以下の構成を提案している。すなわち、特許文献1の光学装置は、プリセット情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたプリセット情報を用いてプリセット動作の制御を行うプリセット動作制御手段を備える。また、オートフォーカス動作を制御するフォーカス動作制御手段と、前記プリセット動作制御手段によるプリセット機能の動作と前記フォーカス動作制御手段によるオートフォーカスの動作とを制御する制御手段を有する。そして、前記フォーカス動作制御手段は、同期信号検出手段と、オートフォーカス処理手段と、オートフォーカス駆動手段とを有する構成としている。ここで、同期信号検出手段は、カメラ側から出力される映像信号を処理するための基準信号を生成する。オートフォーカス処理手段は、前記基準信号と前記映像信号とによってフォーカスが合うようにモータの駆動を制御するモータ制御信号を算出する。オートフォーカス駆動手段は、前記オートフォーカス処理手段によって算出された前記モータ制御信号によってモータを駆動する。このように、プリセット動作と組み合わせてオートフォーカス動作を行うことで、被写体がプリセットフォーカス位置から移動した場合でも、プリセット動作時に、現在の被写***置に適応した位置にフォーカスを合わすことができる。
特開2005−156849号公報
しかしながら、上述した、プリセット移動時に用いるフォーカス位置をプリセットされた位置で一律に固定した撮影手法では、被写体の移動やレンズの温度変化、被写体光源の変化等で発生した焦点距離の変化には対応できない。また、プリセットで指定した固定被写体の前に、焦点距離の異なる新たな被写体が割込んだ場合などにも対応できない。したがって、必ずしも現在の被写体の焦点距離に適合した良好な映像を得ることができないという問題を有している。
また、上述した特許文献1の撮影手法は、フォーカス位置をプリセット位置で一律に固定した場合の問題を改善すべく、プリセット時にオートフォーカス動作を行うものである。しかし、この撮影手法では、暗所撮影時や、霧等の悪天候時のように被写体が明瞭に撮影できない状況下ではオートフォーカス動作で適切なフォーカス位置を得ることが困難である。まして監視カメラのように撮影者が不在のカメラシステムにおいては、オペレータが手動でフォーカスを適切に取り直すことができず、非合焦の状態で長時間に渡り撮影および録画がなされるという問題を有している。
本発明は、上述した被写体の変動要因で発生する問題を解決し、フォーカス位置プリセット機能で想定される様々なシーンにおいても、合焦確度を高めることが可能な光学装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するための光学装置は、プリセット情報を記憶するプリセット記憶手段と、前記プリセット記憶手段に記憶されたプリセット情報を用いてフォーカスプリセット動作の制御を行うフォーカスプリセット制御手段と、 オートフォーカス動作を制御するフォーカス動作制御手段と、を備えた光学装置において、前記フォーカスプリセット制御手段は、前記フォーカス動作制御手段に対して、プリセット移動開始後、前記プリセット記憶手段に記憶されたプリセット情報から得られるプリセットフォーカス位置の前後の範囲であり前記プリセットフォーカス位置を含む第1サーチ範囲内でのオートフォーカス動作を指示し、前記第1サーチ範囲内でのオートフォーカス動作で合焦判定が得られなかった場合は、前記プリセットフォーカス位置を端として前記プリセットフォーカス位置より至近側にサーチ範囲を拡張した第2サーチ範囲内でオートフォーカス動作を指示することで新たな被写体に対して合焦することができるかどうかを判定し、前記第2サーチ範囲内でのオートフォーカス動作で新たな被写体に対して合焦することができなかった場合は、前記プリセットフォーカス位置でオートフォーカス動作を停止させる停止動作を指示することを特徴とする。
本発明によれば、プリセット動作時にオートフォーカス動作の範囲を制限する。これにより、フォーカスをプリセット位置に固定する場合より良好な合焦が得られ、かつ暗所撮影時や霧等の悪天候時も、フォーカス位置が合焦位置から大きく外れることがないので、合焦確度を高めることができる。
本発明の好ましい実施の形態において、前記フォーカス範囲制限手段は、1つのプリセット動作の開始時点から終了時点までの期間におけるオートフォーカス動作のサーチ範囲を少なくとも1つ設定する。例えば、3つのサーチ範囲を設定する。第1サーチ範囲は、被写体の移動やレンズの温度変化、被写体光源の変化等で発生した焦点距離の変化に対応するもので、プリセットフォーカス位置近傍の、またはプリセットフォーカス位置を含む、比較的狭い範囲を設定する。
第2サーチ範囲は、第1サーチ範囲より広い範囲を設定する。これは、プリセットで指定した固定被写体の前に焦点距離の異なる新たな被写体が割込んだ場合のためのもので、好ましくはプリセットフォーカス位置より至近側の範囲を設定する。本実施形態では、第1サーチ範囲内でオートフォーカス動作しても合焦判定が得られなかった場合に用いられる。
第3サーチ範囲は、第1および第2の範囲でオートフォーカス動作しても合焦判定が得られなかった場合のもので、第1サーチ範囲より狭い範囲を設定する。これは、暗所撮影時や、霧等の悪天候時のように被写体が明瞭に撮影できない状況を想定したものである。この第3サーチ範囲は、プリセットフォーカス位置に限定してもよい。この場合、前記フォーカス制御手段によるオートフォーカス動作は行われない。
本発明の一実施形態では、プリセット移動時のオートフォーカス動作の制限範囲として、まず第1段階では通常のプリセット位置近傍で、かつ通常オートフォーカスの動作範囲よりも狭い範囲内でオートフォーカス動作を実施する。ここで既定の合焦度が得られない場合に、第2段階でプリセット位置より至近側の範囲でオートフォーカス動作を実施する。さらにここでも既定の合焦度が得られない場合に、第3段階でフォーカスプリセット位置に戻り停止させる。
この様にオートフォーカス動作の制限範囲を段階的に変化させることで、オートフォーカス動作に影響する上述の様々な状況に対応することができる。すなわち、第1段階で、被写体の微小移動やレンズの温度変化、赤外線照明投光を代表するとする被写体光源の変化などで発生する、プリセットフォーカス位置近傍での焦点距離の変化に対応する。また、第2段階で、焦点距離の異なる新たな被写体が割込んだ場合に対応する。さらに、第3段階で、暗所撮影時や、霧等の悪天候時に適切であるプリセットフォーカス位置へ復帰する。これらを同時に実現することにより、フォーカス位置プリセット機能で想定される様々なシーンにおいて、合焦確度を高めることが可能な、光学装置の提供をすることができる。
以下、本発明の実施例を図1〜図3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例に係る撮像装置(プリセットカメラ装置)の回路構成を示すブロック図である。図2は図1の撮像装置と被写体状況の関係を表わす関係説明図である。図3は図1の撮像装置の図2に示される被写体状況におけるプリセット動作制御を表わすフローチャートである。
この実施例は、雲台制御機能を備えたプリセット動作とオートフォーカスを組み合わせた構成おいて、プリセット移動時にオートフォーカスを行うものである。
図1の回路は大きく分けて、カメラ制御部10、雲台装置20、レンズユニット30の3つの機能部から構成されている。カメラ制御部10は外部カメラ制御手段50に接続されている。また、カメラ制御部10およびレンズユニット30を含む部分は、支持部60を介して雲台装置20により支持されている。
カメラ制御部10は、マイコン11、プリセット記憶手段12、カメラ信号処理回路13、ビデオエンコーダ14、外部通信手段15、撮像素子16、タイミングジェネレータ17を備える。プリセット記憶手段12は主として不揮発性メモリ等を用いて、カメラのプリセット情報を記憶する手段であり、マイコン11により適宜その記憶内容の書換えおよび読出しを行う。撮像素子部16は、レンズユニット30によって撮像面に結像された被写体像を、光電変換して撮像信号に変換する、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子である。カメラ信号処理回路13は、撮像素子16から出力された撮像信号に基づいて、輝度信号および色信号を生成するとともに、色補正、ガンマ補正等の信号処理、エフェクト処理等、一連の映像信号処理を行う。タイミングジェネレータ17は、画素読み出しタイミングを生成して、撮像素子16を駆動することで、所定の画像をカメラ処理回路13へ送出させるタイミング生成器である。
外部カメラ制御手段50は、カメラ操作を行う操作オペレータが、カメラシステムから離れた場所から、カメラ撮影方向の移動やズーム操作などの、カメラ制御遠隔指示を発行する制御手段である。外部カメラ制御手段50は、パソコンや専用コントローラ等で構成されている。
外部通信手段15は、外部カメラ制御手段50からのカメラ制御遠隔指示を、マイコン11に伝達する通信インタフェース手段である。この外部通信手段15と外部カメラ制御手段50を、RS−232C、RS−485、EtherNET、無線等の通信ラインを使用して接続する。これにより、カメラ近傍に操作オペレータが居なくとも遠隔操作によりカメラシステム制御を行うことができる。
マイコン11は、雲台装置20、カメラ信号処理回路13、プリセット記憶手段12、外部通信手段15など、カメラシステム全体の制御を行う。マイコン11は、プリセット関連情報の処理として、カメラ外部もしくはカメラ内部的にカメラプリセット情報の記憶指示が発生すると、そのプリセット記憶情報をプリセット記憶手段12に記憶する。プリセット関連情報は、PAN情報、TILT情報、ズーム情報、フォーカス情報、露出情報などである。また、カメラプリセット情報の読出し、もしくは移動要求が発生すると、プリセット記憶手段12からプリセット記憶情報を読出し、プリセット動作構成要素の各機能に対して、動作開始命令の発行を行う。
マイコン11はまた、操作オペレータがPAN/TILT操作を行うことで発生したカメラ撮影方向の移動要求情報を取得し、この要求情報に基づいて、雲台部20を目標位置まで回転させるに必要なモータ制御情報の算出を行う。そして算出された情報に基づいてPANモータドライバ23、TILTモータドライバ24を駆動することで雲台の回転制御を行う。
雲台部20は、PANモータ21、TILTモータ22、PANモータドライバ23、TILTモータドライバ24を備え、支持部60を介してカメラ制御部10とレンズユニット30を支持する。PANモータ21とPANモータドライバ23は、マイコン11からの回転指示に従い、図示していないPAN回転機構を駆動することによりカメラ撮影方向を水平(左右)方向に回転させる。水平方向の位置情報の取得は、PANモータ21にステッピングモータを使用し、その駆動パルス数をマイコン11にて積算処理することで、回転位置を相対的に算出する。同様に、TILTモータ22とTILTモータドライバ24は、マイコン11からの回転指示に従い、図示していないTILT回転機構を駆動することによりカメラ撮影方向を垂直(上下)方向に回転させる。垂直方向の位置情報の取得は、TILTモータ22にステッピングモータを使用し、その駆動パルス数をマイコン11にて積算処理することで、回転位置を算出する。
また例えば、上記水平および垂直方向の位置情報の取得方法は、ステッピングモータだけにこだわる事は無く、DCモータ等の任意の駆動手段を使用し、位置情報検出にはエンコーダ等を用いることで取得することも可能である。
レンズユニット30は、ズームレンズ光学系32、絞り機構33、フォーカスレンズ光学系34、ズームモータ37、IGメータ38、フォーカスモータ39を備える。ズームレンズ光学系32は、レンズ装置の変倍調整を行う。絞り機構33は、入射光量を制限するためのものである。フォーカスレンズ光学系34は、撮像素子16上に被写体焦点を合わせるためのものである。ズームモータ37は、ズームレンズ光学系32を駆動する。IGメータ38は、絞り機構33を駆動する。フォーカスモータ39は、フォーカスレンズ光学系32を駆動する。レンズユニット30は、さらに、ズームモータ37、絞りIGメータ38、フォーカスモータ39をそれぞれ駆動するための駆動回路41、42、43を備える。
また、駆動回路41、42、43はマイコン11から直接制御される構成になっている。プリセット移動時制御には、プリセット位置情報に基づいてマイコン11から発行された、ズーム駆動、フォーカス駆動、絞り駆動信号により各々の駆動制御を行っている。
次に、図2のプリセットカメラ装置と被写体状況の関係を表わす関係説明図を用いて、図1の装置におけるフォーカスプリセット機能の必要性を説明する。
まずCase1では、通常の撮像環境を挙げている。図中の70はカメラシステム、71はプリセット対象の被写体、72は夜間などに被写体に対して補助光を照射する照明機器で、ここでは赤外照明光を想定している。また、図中のカメラのレンズ光軸方向の細線はカメラと被写体との焦点距離を表わすものであり、カメラに対して近い方向を至近方向、遠い方向を無限(∞)方向としている。ここで焦点距離として、記号Aはプリセット対象の被写体71に合焦させる焦点距離を表わすプリセットフォーカス位置であり、この位置情報はプリセット記憶手段12に記憶される。記号Bはプリセットフォーカス位置の近傍に設定されるフォーカス制御制限範囲を示しており、レンズのズーム位置等に応じて予め定められているオートフォーカスサーチ範囲である。
ここに示す通常の撮影環境では、操作オペレータからの指示や自動巡回プログラム等からプリセット対象被写体71への移動を指定された場合に、まずフォーカスレンズを焦点距離Aに移動させる。その後フォーカス可動範囲B内でオートフォーカス処理を行い、合焦度が最も高いフォーカス位置でフォーカスレンズを停止させ、プリセット動作を終了させる。
ここで、例えば夜間など照明機器72によりプリセット対象被写体71を照明した場合に、照明機器の光波長と通常光源の光波長との差に応じて、光学系の光波長収差による焦点距離の変化が発生する。この焦点距離の変化はそのままフォーカス非合焦につながる要素であり、プリセット移動機能としてプリセットフォーカス位置Aに強制停止させるのみの処理では、この問題に対応することは不可能である。そこで、フォーカス可動範囲B(第1サーチ範囲)でオートフォーカス処理を実施することで、この問題に対処することができる。
次にCase2では、プリセット対象被写体71の前方に、プリセットフォーカス位置Aとは異なる焦点距離をもつ被写体73が出現した場合を挙げる。この様な撮影環境では、プリセットフォーカス位置Aに強制停止させるプリセットフォーカス処理では、被写体73に妨害されたフォーカス非合焦の映像となる。すなわち、画面内のいずれの被写体にもフォーカスが合焦していない不適切な撮影映像となってしまう問題が発生する。この問題の対処方法としては、プリセットフォーカス位置Aから至近方向に限定した範囲でフォーカス範囲を拡張する。この範囲(第2サーチ範囲)でオートフォーカス処理を実施することで、新たな被写体73に対して適切な合焦映像を得ることができる。また、フォーカス範囲の拡張を至近方向に限定することで、同時にオートフォーカス処置時間の短縮を図ることができる。
次にCase3では、夜間の暗所撮影や霧等の悪天候時において、プリセット対象被写体を明瞭に撮影できない状況を挙げる。
一般的にオートフォーカス処理では、被写体像を捕らえた映像の高周波成分を検波する。そして、その高周波成分が最大になる位置で、既定の合焦判定閾値レベルを超えるピーク値が得られる場合に、フォーカス位置が合焦位置に到達したと判定する。
ここに挙げたように、夜間の暗所撮影や霧等の悪天候時では、仮に最適な合焦位置にフォーカスレンズ位置があった場合でも適正な高周波成分が検波できない。そのため、オートフォーカス処理では合焦と判断されずに誤ったフォーカス動作がなされ、フォーカス非合焦状態で停止してしまう問題が発生する。この様な場合には、オートフォーカス処理により合焦位置を検知する処理は不適切であり、プリセットフォーカス位置Aまたはその位置を含む極狭い範囲(第3サーチ範囲)でフォーカスを停止させる判断が適切である。
次に、図3のフォーカスプリセット制御を表わすフローチャートを用いて、フォーカスプリセット機能の動作説明を行う。
まずStep1において、プリセット移動要求の有無を確認する。要求の無い場合にはフォーカスプリセット処理は実行されず、待機状態を維持する。
ここでプリセット移動要求が発生すると続くStep2において、プリセット情報をプリセット情報記憶手段であるメモリから取得する。さらに、この情報に従いフォーカスレンズ位置をマニュアルフォーカスモードでプリセットされたフォーカス位置Aに移動する。
続くStep3において、まず現在のズームレンズ位置情報の取得を行う。
次にStep4では、図示されていないメモリ等の記憶手段に格納されている、各ズーム位置に対するフォーカス制限範囲情報に基づき、オートフォーカス制限範囲B(第1サーチ範囲)を算出する。
続くStep5では、Step4にて算出されたオートフォーカス制限範囲Bを制御範囲とするオートフォーカス処理を実行し、被写体へのフォーカシングを行う。
そして続くStep6にて、プリセットフォーカス処理の停止もしくは次の処理への継続判定を、被写体の合焦/非合焦で判断する。ここでのオートフォーカス処理の結果、既定の合焦度が得られた場合にはフォーカス処理を終了し、フォーカスレンズを停止させる。一方、既定の合焦度が得られなかった場合には、Step7にて次のオートフォーカス制限範囲C(第2サーチ範囲)の算出を行う。
Step7では、プリセット被写体よりも手前に焦点距離の異なる新たな被写体が出現した場合の対応処理である。
Step7では、Step4において算出されたオートフォーカス制限範囲Bよりも広く、かつプリセットフォーカス位置Aよりも至近方向に限定した範囲でフォーカス処理を行う。
そのため、Step4処理と同様にメモリ等の記憶手段に格納されている、各ズーム位置に対するフォーカス制限範囲情報に基づき、新たなフォーカス制限範囲Cを算出する。
続くStep8では、Step7にて算出されたオートフォーカス制限範囲Cを制御範囲とするオートフォーカス処理を実行し、被写体へのフォーカシングを行う。
Step9では、プリセットフォーカス処理の停止もしくは次の処理への継続判定を、被写体の合焦/非合焦で判断する。ここでのオートフォーカス処理の結果、既定の合焦度が得られた場合にはフォーカス処理を終了し、フォーカスレンズを停止させる。
一方、既定の合焦度が得られなかった場合には、Step10においてフォーカスプリセット位置Aにフォーカスレンズ位置を移動し停止させる。一般的に、夜間の暗所撮影や霧等の悪天候時にはこの処理を行った方が良好な合焦映像を得ることができる。
以上に説明した通り、プリセット移動機能にフォーカス位置を記憶させる構成により、決められた被写体にフォーカスを合わせるプリセットフォーカス処理として、オートフォーカス動作の制限範囲を段階的に変化させる処理を行う。これにより被写体の微小移動やレンズの温度変化、赤外線照明投光を代表するとする被写体光源の変化などで発生する、プリセットフォーカス位置近傍での焦点距離の変化に対応する。これと共に、焦点距離の異なる新たな被写体が割込んだ場合への対応と、暗所撮影時や、霧等の悪天候時に適切であるプリセット位置への復帰を同時に実現する。これにより、フォーカス位置プリセット機能で想定される様々なシーンにおいても、合焦確度を高めることが可能な、光学装置およびカメラシステムの提供をすることができる。
なお、Case3に挙げた、夜間の暗所撮影や霧等の悪天候時において、プリセット対象被写体を明瞭に撮影できない状況への対応処理については、プリセットフォーカス位置Aへ一律に移動させ停止する処理とした。しかし、さらにレンズ温度を検出する温度検出手段を付帯して得られる温度情報や、被写体光波長を検出する波長検出手段を付帯して得られる光波長情報に基づいて、プリセットフォーカス位置Aを補正して停止位置を設定しても良い。
本発明の一実施例に係る撮像装置(プリセットカメラ装置)の回路構成を示すブロック図である。 図1のプリセットカメラ装置と被写体状況の関係を表わす関係説明図である。 図1のプリセットカメラ装置の図2に示される被写体状況におけるプリセット動作制御を表わすフローチャートである。
符号の説明
10:カメラ制御部
11:マイコン
12:プリセット記憶手段
13:カメラ信号処理回路
14:ビデオエンコーダ
15:外部通信手段
16:撮像素子
17:タイミングジェネレータ
20:雲台装置
21:PANモータ
22:TILTモータ
23:PANモータドライバ
24:TILTモータドライバ
30:レンズユニット
32:ズームレンズ光学系
37:ズームモータ
38:IGメータ
39:フォーカスモータ
41:ズームモータ駆動回路
42:IGメータ駆動回路
43:フォーカスモータ駆動回路
50:外部カメラ制御手段
60:雲台支持部
70:カメラシステム
71:プリセット対象被写体
72:照明機器
73:プリセット対象外の被写体

Claims (2)

  1. プリセット情報を記憶するプリセット記憶手段と、 前記プリセット記憶手段に記憶されたプリセット情報を用いてフォーカスプリセット動作の制御を行うフォーカスプリセット制御手段と、 オートフォーカス動作を制御するフォーカス動作制御手段と、を備えた光学装置において、 前記フォーカスプリセット制御手段は、前記フォーカス動作制御手段に対して、プリセット移動開始後、前記プリセット記憶手段に記憶されたプリセット情報から得られるプリセットフォーカス位置の前後の範囲であり前記プリセットフォーカス位置を含む第1サーチ範囲内でのオートフォーカス動作を指示し、 前記第1サーチ範囲内でのオートフォーカス動作で合焦判定が得られなかった場合は、前記プリセットフォーカス位置を端として前記プリセットフォーカス位置より至近側にサーチ範囲を拡張した第2サーチ範囲内でオートフォーカス動作を指示することで新たな被写体に対して合焦することができるかどうかを判定し、 前記第2サーチ範囲内でのオートフォーカス動作で新たな被写体に対して合焦することができなかった場合は、前記プリセットフォーカス位置でオートフォーカス動作を停止させる停止動作を指示することを特徴とする光学装置。
  2. プリセット情報を記憶するプリセット記憶ステップで記憶されたプリセット情報を用いて、フォーカスプリセット動作の制御を行うフォーカスプリセット制御ステップでは、オートフォーカス動作を制御するフォーカス動作制御手段に対して、 プリセット移動開始後、前記プリセット記憶手段に記憶されたプリセット情報から得られるプリセットフォーカス位置の前後の範囲であり、前記プリセットフォーカス位置を含む第1サーチ範囲内でのオートフォーカス動作を指示し、 前記第1サーチ範囲内でのオートフォーカス動作で合焦判定が得られなかった場合は、前記プリセットフォーカス位置を端として、前記プリセットフォーカス位置より至近側にサーチ範囲を拡張した第2サーチ範囲内でオートフォーカス動作を指示することで、新たな被写体に対して合焦することができるかどうかを判定し、
    前記第2サーチ範囲内でのオートフォーカス動作で新たな被写体に対して合焦することができなかった場合は、前記プリセットフォーカス位置でオートフォーカス動作を停止させる停止動作を指示する、ことを特徴とする光学装置の制御方法。
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