JP4288992B2 - 撮像装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子を用い、同一タイミング下で、複数種類の露出時間に応じた画像データ、特に1種類の動画像データ及び静止画像データが生成されるようにした撮像装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画像データ及び静止画像データを記録可能なディジタルビデオカメラが開発されており、現に実際に実用化されているのが現状である。このようなディジタルビデオカメラ一般では、動画像の場合、撮像手段からの画像情報は画素密度が低減化された上、一連の動画像として記録媒体に記録された後、後にその記録媒体より随時、読み出された上、動画像として再生表示されるようになっている。また、静止画像の場合には、撮像手段からの画像情報は画素密度が低減化されることなく、そのまま静止画像として記録媒体に記録された後、後にその記録媒体より随時、読み出された上、静止画像として再生表示されるようになっている。
【0003】
因みに、特許文献1には、1つの撮像素子から、非同一タイミングで動画像データ及び静止画像データを生成することが記述されている。また、特許文献2には、システムの共通化を図りつつ、動画像記録中に静止画記録指示があった場合には、高精細な静止画像データの記録を行うことが記述されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8―298644号公報
【特許文献2】
特開平10―108121号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に、動画像データに最適な露出時間と、静止画像データに最適な露出時間とは異なっている。この事実にも拘らず、これまでにあっては、特許文献1,2として示されているように、あるタイミングで撮像された画像データは動画像データ及び静止画像データとして共用されているため、動画像、静止画像の何れか一方、あるいは双方画像の画像品質を低下させる結果を生んでいるのが実情である。即ち、これまでにあっては、動画像データ、静止画像データを、それぞれが要求する最適露出時間のものとして生成することは何等考慮されていなかったものである。
【0006】
本発明の目的は、撮像素子を用い、同一タイミング下で、複数種類の露出時間に応じた画像データ、特に1種類の動画像データ及び静止画像データが画像品質が損なわれることなく、且つ容易に生成され得るようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被写体を撮像する撮像素子撮像素子からの撮像出力を取得して、1種類の動画像データ及び静止画像データを生成する画像情報処理回路とを備えた撮像装置において、静止画像データ用露出時間が、前記動画像データ用露出時間のn(nは自然数)倍以上であり(n+1)倍未満となるように撮像素子を制御するステップと、画像情報処理回路に対して、動画像データ用露出時間でn回に亘って順次取得される撮像出力からnフレーム分の動画像データが生成された後に動画像データ用露出時間のn倍と静止画像データ用露出時間との差分に応じたものとして取得される撮像出力と、静止画像データ用露出時間と動画像データ用露出時間の(n+1)倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成する1フレーム分の動画像データと、動画像用露出時間でn回に亘って順次取得される撮像出力を累積加算したものと、静止画像データ用露出時間と動画像データ用露出時間のn倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成する静止画データとを、同一タイミングで生成させるステップとを含むようにして、複数種類の露出時間に応じた画像データが生成されるようにしたものである。
【0008】
現に、取得要求されている画像データが、例えば1種類の動画像データ及び静止画像データとされ、最も簡単な例として、静止画像データ用露出時間が動画像データ用露出時間未満であって、これら動画像データ、静止画像データが同一タイミングで生成されるに際しては、画像データ生成ステップでは、動画像データは、静止画像データ用露出時間と動画像データ用露出時間との差分に応じたものとして取得される撮像出力と、静止画像データ用露出時間で取得される撮像出力との組合せ加算により生成されるようにすればよく、また、静止画像データは、静止画像データ用露出時間で取得される画像情報からそのまま生成されるようにすればよい。
【0009】
また、例えば静止画像データ用露出時間が動画像データ用露出時間の1倍以上、2倍未満であって、これら動画像データ、静止画像データが同一タイミングで生成されるに際しては、最初の動画像データについては、動画像データ用露出時間で取得される撮像出力からそのまま生成されればよいが、次動画像データについては、静止画像データ用露出時間と動画像データ用露出時間の2倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力と、動画像データ用露出時間の1倍と静止画像データ用露出時間との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成されればよいものである。一方、静止画データについては、動画像データ用露出時間で取得される画像情報と、静止画像データ用露出時間と動画像データ用露出時間の1倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成されるようにしたものである。
【0010】
以上の具体例からして、動画像データや静止画像データは、それぞれに最適とされた露出時間に応じたものとして、画像品質が損なわれることなく、且つ容易に生成されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の一実施の形態を図1から図8により説明する。
先ず本発明の具体的説明に先立って、本発明でいうところの複数種類の露出時間、即ち、複数種類のシャッター速度に応じた画像データについて定義しておく。一般に、画像データは、動画像データと静止画像データとに大別される。このうち、動画像データは、動画像データ用シャッター速度(例えば1/30秒に固定)で1/30周期で連続的に生成されているが、本発明では、シャッター速度がそれとは異なる動画像データも考慮されていることに注意されたい。例えばシャッター速度が1/30秒の動画像データの他に、シャッター速度が1/60や1/120秒の動画像データが同時に生成される必要がある場合に、本発明が適用可能となっている。
【0012】
一方、静止画像データのシャッター速度は様々に設定可能とされているが、シャッター速度が相異なる静止画像データを同一タイミングで生成することも考慮されていることに注意されたい。本発明では、特に動画像データ生成中に、所望シャッター速度の静止画像データをも併せて生成することが考慮されている。したがって、このことからすれば、複数種類のシャッター速度に応じた画像データとは、1種類の動画像データ(そのシャッター速度は、例えば1/30秒に固定)がそれに含まれることは当然として、この動画像データと静止画像データ(そのシャッター速度は任意に可変設定)とを主に意味していることになる。
【0013】
さて、本発明について具体的に説明すれば、先ず本発明による撮像装置の一例での要部概要構成を図1に示す。図示のように、撮影レンズ11や撮像素子(撮影レンズ1による光学画像を電気信号に変換するCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等)12、画像情報処理ブロック13、動画像記録ブロック14、静止画像記録ブロック15から構成されている。これら以外の構成要素としては、撮像素子12、画像情報処理ブロック13それぞれに対し電子シャッター速度制御、各種情報処理制御を行う制御回路や、画像情報や画像情報中間処理結果等を一時記憶するためのメモリ等が必要となっているが、図示の簡単化上、省略されていることに注意されたい。先ず一般的な動画像記録動作について説明すれば、以下のようである。
【0014】
即ち、動画像データの記録は、オペレータからの動画像データ記録要求によって行われる。その記録要求があった場合、図示のように、撮影レンズ11による集光画像は撮像素子12により、周期的にアナログ画像信号に変換された後、画像情報処理ブロック13内のA/D変換器131によってディジタル画像信号に変換された状態で、画像情報処理回路132により順次、処理される。その処理では、ホワイトバランス調整やガンマ補正等が行われることで、動画像データが生成されているが、その際に必要があれば、動画像データの記録フォーマットに合せた画素数変換も併せて行われる。これは、一般的に、動画像・静止画像両対応記録機器においては、静止画像の解像度に合せた撮像素子が用いられることが多く、動画像データに対しては、データ間引きが必要とされているからである。このように、画像情報処理回路132で生成された動画像データは、その後、動画像記録ブロック14内の動画像圧縮回路141により画像圧縮された上、記録媒体142上に順次、記録されるようになっている。
【0015】
次に、一般的な静止画像記録動作について説明すれば、この静止画像データの記録も、オペレータからの静止画像データ記録要求によって行われる。その記録要求があった場合、図示のように、撮影レンズ11による集光画像は撮像素子12によってアナログ画像信号に変換された後、画像情報処理ブロック13内のA/D変換器131によってディジタル画像信号に変換された状態で、画像情報処理回路132により処理される。その処理では、ホワイトバランス調整やガンマ補正等が行われることで、静止画像データが生成されているものである。このように、画像情報処理回路132で生成された静止画像データは、その後、静止画像記録ブロック15内の静止画像圧縮回路151により画像圧縮された上、記録媒体152上に記録されるようになっている。
【0016】
ここで、動画像データの撮像について、より詳細に説明すれば、以下のようである。
即ち、本例での場合、30フレーム/秒のノンインターレース方式(順次走査、あるいはプログレッシブ走査)動画像データが記録される場合が想定されており、動画像データの撮像においては、図2に示すように、露出時間(シャッター速度)21は1/30秒に設定されるのが望ましい。このようにして、ややブレ気味に被写体が撮像されることで、動画像データは、後に滑らかな動画像としての再生され得るものである。
【0017】
次に、静止画像データの撮像について説明すれば、静止画像の場合には、その用途や周囲の明るさ状況に応じて、シャッター速度が最適に設定される必要がある。もしくは、静止画像の場合、動きの速い被写体を撮像する場合には、より短いシャッター速度で、また、流し撮り等を望む場合には、長いシャッター速度を選択できることが好ましい。例えば露出時間22として示すように、1/125秒であったり、露出時間23として示すように、1/8秒であったりする。換言すれば、動画像データに対し、静止画像データに要求されているシャッター速度は一般に大きく異なっており、静止画像データそれぞれに要求されているシャッター速度もまた、互いに大きく異なっている場合が殆どである。したがって、唯一の撮像素子で動画像データと静止画像データの双方が同時に撮像される場合には、異なるシャッター速度での撮像が同時に実現される必要があるが、以下、これの実現方法を図3,図4を用い説明する。
【0018】
以上の動画像データや静止画像データの記録動作はあくまでも単独動作でのものであり、したがって、その動作は比較的単純となっている。しかしながら、動画像データ生成・記録中に、所望シャッター速度、例えば、図3に示すように、シャッター速度1/125秒の静止画像データが併せて記録される場合について説明すれば、動画像データを記録し、静止画像データを記録していない場合での撮像素子12の露出時間21は1/30秒である。このようにして、撮像された画像に対しては、画像情報処理回路132によりホワイトバランス調整やガンマ補正等の処理が施され、更に、必要があれば、画素数変換処理が行われることで、動画像データ34として得られた後、圧縮記録されることになる。
【0019】
さて、以上のようにして、動画像データが生成・記録されている状態で、図示のようなタイミング31で、シャッター速度が1/125秒の静止画像データ記録要求が発生されたとすれば、撮像素子12では、露出時間32,33として示される撮像が行われる。露出時間32は静止画像データ用の撮像であり、シャッター速度は1/125秒である。しかしながら、露出時間33は、動画像データの撮像単位時間である1/30秒を考えた場合、その撮像単位時間に対する残り時間内での撮像である。即ち、露出時間33のシャッター速度は、19/750秒(=1/30秒−1/125秒)となる。
【0020】
以上のようにして撮像された場合に、撮像素子12からのアナログ画像信号はディジタル化された上、画像情報処理回路132で画像処理されることで、圧縮記録直前での動画像データと静止画像データが生成されているわけであるが、この生成方法について、より詳細に説明すれば、以下のようである。
【0021】
即ち、先ず動画像データについては、露出時間32,33それぞれで撮像された画像データが組合せ加算されるようにすれば、必要とされる動画像データが得られることは明らかである。その後、ホワイトバランス調整やガンマ補正等、更には、必要に応じて画素数変換が行われることで、圧縮記録直前での動画像データ35が得られることになる。結局、途中でシャッター速度が1/125秒の静止画像データを得るための撮像が行われているにも拘らず、何等その撮像に影響されることなく、1/30秒のシャッター速度で撮像された動画像データが得られるものである。一方、静止画像データについては、露出時間32で撮像された画像データに対し、単にホワイトバランス調整やガンマ補正が行われるだけで、圧縮記録直前での静止画像データ36が得られるようになっている。
【0022】
以上の説明は、シャッター速度が1/125秒の静止画像データである場合でのものであるが、そのシャッター速度が1/30秒よりも長い、例えば1/8秒である場合について、図4により説明すれば、以下のようである。
【0023】
即ち、図4に示すように、露出時間21による撮像が連続的に行われている状態で、あるタイミング31で、シャッター速度が1/8秒の静止画像データ記録要求が発生したとする。この場合、撮像素子12では、露出時間41〜43として示される撮像が行われる。静止画像データ用の撮像には、1/8秒の露出が必要なことから、3回に亘る連続的な通常露出の後、露出が足りない部分に対する撮像は、露出時間42内で行われるようにする。つまり、シャッター速度1/8秒は、1/30秒+1/30秒+1/30秒+1/40秒(=1/8秒)として分解された上、各露出時間41内では1/30秒の撮像が、また、露出時間42内では1/40秒の撮像が行われるようにする。また、図3に示す場合と同様にして、動画像データの単位時間である1/30秒を考えた場合での残り時間に対する撮像として、露出時間43として示される撮像が行われるが、そのシャッター速度は、1/120秒(=1/30秒−1/40秒)として求められることになる。
【0024】
結局、以上のようにして撮像された画像データから、3フレーム分の動画像データ44の他、露出時間42に対する画像データと露出時間43に対する画像データとの組合せ加算により1フレーム分の動画像データ45が得られることになる。また、静止画像データについては、3フレーム分の動画像データ44を累積加算したものと、露出時間42に対する画像データとの組合せ加算により静止画像データ46が得られることになる。
【0025】
更に、1/30秒周期毎に動画像データを得るとしても、その動画像データ用シャッター速度が1/60秒に設定されている場合には、図5に示すように、露出時間52による撮像が連続的に行われる。しかしながら、1/30秒周期それぞれの前半に相当する露出時間52に対する画像データのみが動画像データ58として得られ、その後半に相当する露出時間52に対する画像データは動画像データ58としては得られないよう、無視される。
【0026】
さて、そのような状態で、あるタイミング51で、シャッター速度が1/16秒の静止画像データ記録要求が発生した場合について説明すれば、この場合、撮像素子12では、露出時間53〜57として示される撮像が順次、行われるが、これら露出時間53〜57のうち、露出時間53,55それぞれに対する画像データが動画像データ59として得られることは明らかである。しかしながら、静止画像データ用の撮像には、1/16秒の露出が必要なことから、露出時間53〜55それぞれによる撮像後、露出が足りない部分に対する撮像は、露出時間56内で行われる。つまり、シャッター速度1/16秒は、1/60秒+1/60秒+1/60秒+1/80秒(=1/16秒)として分解された上、各露出時間53〜55内では1/60秒の撮像が、また、露出時間56内では1/80秒の撮像が行われる。結局、露出時間53〜55それぞれに対する画像データを累積加算したものと、露出時間56に対する画像データとの組合せ加算により、静止画像データ60が得られることになる。因みに、露出時間57は、1/240秒(=1/60秒−1/80秒)として求められるが、これに対する画像データは廃棄される。
【0027】
結局、以上のようにして撮像された画像データから、2フレーム分の動画像データ59が得られることになる。また、静止画像データについては、露出時間53,54,55各々に対する画像データを累積加算したものと、露出時間56に対する画像データとの組合せ加算により静止画像データ60が得られることになる。
【0028】
以上の説明から判るように、静止画像データ用シャッター速度が動画像データ用シャッター速度の整数倍であることは稀である。換言すれば、例えば動画像データ用シャッター速度が1/30秒に設定され、静止画像データ用シャッター速度が任意に設定された場合、ある動画像データを1フレーム分、取得する際に、静止画像データを取得するための撮像が1/30秒内で1回、行われる必要がある。既述の露出時間32,42,56はその撮像のためのものであるが、これら露出時間32,42,56は制御回路により、既に説明したようにして、容易に算出され得るものとなっている。
【0029】
静止画像データ用シャッター速度が任意に設定された場合での、制御回路によるシャッター速度制御の一例でのフローを図6に示す。これによる場合、先ず動画像データの撮像の度に、その撮像に先立って、1/30秒より短い撮像が必要か否か、即ち、静止画像データを取得するための撮像が必要か否かが判定される(ステップ61)。この判定で、未だ不要と判定された場合、通常の場合と同様にして、シャッター速度が1/30に設定された状態で、動画像データの撮像が行われる(ステップ62)。しかしながら、必要と判定された場合には、動画像データ用シャッター速度と静止画像データ用シャッター速度から、必要な露出時間A(秒)が算出される(ステップ63)。この必要な露出時間Aとは、既述の露出時間32,42,56に相当することから、先ずこの露出時間Aによる撮像が行われる(ステップ64)。この露出時間Aによる撮像が行われた後、露出時間(1/30−A)(秒)による撮像が行われるようになっている(ステップ65)。
【0030】
ところで、同一タイミング下で、動画像データに併せて、静止画像データが生成される場合、撮像素子12から、ある露出時間による画像信号が読出し出力されている最中に、次露出時間による画像信号の読出し出力が開始される必要がある場合には、不具合を生じることになる。そのような場合とは、例えば1/30秒内でシャッター速度が1/40秒による撮像が行われた直後に、シャッター速度が1/120秒による撮像が行われるような場合である。このような不具合を回避するには、撮像素子12におけるCCD構成に対しては、何等かの工夫が施される必要がある。
【0031】
以上の不具合を回避するには、図7に示すように、CCDの構成として、蓄積部741,742を2つ設けることが考えられる。フレームインターライントランスファー型CCDでは、CCD上に蓄積部があり、電荷がフォトダイオードから垂直転送CCDに転送後、高速に蓄積部に転送されており、その後、比較的低速度でCCDから後段のシステムにアナログ画像情報が転送されているのに対し、蓄積部741,742を2つ設けようというものである。
【0032】
その構成と動作について説明すれば、フォトダイオード71で蓄積された電荷は、トランスファーゲート72を介し垂直シフトレジスタ73に転送される。その後、高速に蓄積部741,742に転送された上、水平シフトレジスタ751,752を介し比較的低速度でCCD外部に出力可能となっている。このような機能は、フレームインターライントランスファー型CCDに対しても蓄積部を2つ設けることにより、実現可能となっている。
【0033】
以上のような構成のCCDを用いれば、以上の不具合は解消されることになる。即ち、例えばシャッター速度が1/40秒による撮像の際には、矢印表示のように、蓄積部742、水平シフトレジスタ752を介しアナログ画像信号が読み出されるようにする一方、シャッター速度が1/120秒による撮像の際には、図8に矢印表示されているように、蓄積部741、水平シフトレジスタ751を介しアナログ画像信号が読み出されるようにするものである。この場合、水平シフトレジスタ751,752それぞれからは、専用信号線を介しアナログ画像信号が読み出されてもよいが、共通信号線を介し読み出すことも可能となっている。これは、蓄積部741,742それぞれには、必要とされるアナログ画像信号が既に退避蓄積されているからであり、したがって、低速度で読み出されても、特に問題は生じないからである。
【0034】
以上のように、撮像素子を用い同一タイミング下において、動画像データと静止画像データの双方が画像品質が損なわれることなく、しかも容易に生成され得ることになる。また、以上の説明では、動画像データのシャッター速度として1/30秒が主に想定されているが、この値は任意に設定されてもよい。更に、主な対象として、1種類の動画像データ及び静止画像データについて説明されているが、複数種類のシャッター速度に応じた静止画像データを、唯一の撮像素子で撮像する場合等にも容易に適用され得るものとなっている。
【0035】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき、具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】
撮像素子を用い、同一タイミング下で、複数種類のシャッター速度に応じた画像データ、特に1種類の動画像データ及び静止画像データが画像品質が損なわれることなく、且つ容易に生成され得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮像装置の一例での要部概要構成を示す図である。
【図2】動画像データ、静止画像データそれぞれに要求されるシャッター速度の例を示す図である。
【図3】静止画像データ用のシャッター速度が動画像データ用のシャッター速度未満である場合に、動画像データ、静止画像データそれぞれを生成する方法を説明するための図である。
【図4】静止画像データ用のシャッター速度が動画像データ用のシャッター速度よりも長い場合に、動画像データ、静止画像データそれぞれを生成する方法を説明するための図である。
【図5】同じく、静止画像データ用のシャッター速度が動画像データ用のシャッター速度よりも長い場合に、動画像データ、静止画像データそれぞれを生成する方法を説明するための図である。
【図6】静止画像データ用シャッター速度が任意に設定された場合での、制御回路によるシャッター速度制御の一例でのフローを示す図である。
【図7】蓄積部を2つ有するCCD構成とその動作を示す図である。
【図8】同じく、その動作を示す図である。
【符号の説明】
11…撮影レンズ、12…撮像素子、13…画像情報処理ブロック、132…画像情報処理回路

Claims (2)

  1. 被写体を撮像する撮像素子と、
    上記撮像素子からの撮像出力を取得して、1種類の動画像データ及び静止画像データを生成する画像情報処理回路と、
    上記静止画像データ用露出時間が、前記動画像データ用露出時間のn(nは自然数)倍以上であり(n+1)倍未満となるように上記撮像素子を制御するとともに、上記画像情報処理回路に対して、上記動画像データ用露出時間でn回に亘って順次取得される上記撮像出力からnフレーム分の上記動画像データが生成された後に上記動画像データ用露出時間のn倍と上記静止画像データ用露出時間との差分に応じたものとして取得される撮像出力と、上記静止画像データ用露出時間と上記動画像データ用露出時間の(n+1)倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成する1フレーム分の動画像データと、上記動画像用露出時間でn回に亘って順次取得される上記撮像出力を累積加算したものと、上記静止画像データ用露出時間と上記動画像データ用露出時間のn倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成する静止画データとを、同一タイミングで生成させる制御を行う制御回路とを含む
    撮像装置。
  2. 被写体を撮像する撮像素子上記撮像素子からの撮像出力を取得して、1種類の動画像データ及び静止画像データを生成する画像情報処理回路とを備えた撮像装置における撮像方法であって、
    上記静止画像データ用露出時間が、前記動画像データ用露出時間のn(nは自然数)倍以上であり(n+1)倍未満となるように上記撮像素子を制御するステップと、
    上記画像情報処理回路に対して、上記動画像データ用露出時間でn回に亘って順次取得される上記撮像出力からnフレーム分の上記動画像データが生成された後に上記動画像データ用露出時間のn倍と上記静止画像データ用露出時間との差分に応じたものとして取得される撮像出力と、上記静止画像データ用露出時間と上記動画像データ用露出時間の(n+1)倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成する1フレーム分の動画像データと、上記動画像用露出時間でn回に亘って順次取得される上記撮像出力を累積加算したものと、上記静止画像データ用露出時間と上記動画像データ用露出時間のn倍との差分に応じたものとして取得される撮像出力との組合せ加算により生成する静止画データとを、同一タイミングで生成させるステップとを含む
    撮像方法。
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