JP2005236662A - 撮像方法、撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低照度時の撮影の際も、画像がぶれることなく撮像時の感度の高い撮影方法、撮像装置及び撮像システムを得る。
【解決手段】 時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める際に、第2の画像を記憶し、複数の第1の画像の間の動き情報を検出し、動き情報の履歴を記憶し、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別し、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動し、この移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する。
【選択図】 図5


Description

この発明は、撮像方法、撮像装置及び撮像システムに係わり、特に、低照度時の撮像の際の感度を向上させるとともに、撮像の際、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じる画像のぶれを補正する撮像方法、撮像装置及び撮像システムに関する。
従来の撮像装置は、低照度時の撮像の際、露光時間を長くすることで生じる撮像装置の手ぶれやスミアによる画質劣化を防止するため、時間的に連続するフィールド毎の映像信号を動き検出回路と手ぶれ補正用メモリーに供給、記憶し、動き検出回路で検出される動きベクトルに基づいて、手ぶれ補正用メモリーに記憶された映像信号の手ぶれ補正を行って合成する構成にしている(例えば、特許文献1参照)。
また、手ぶれによるぶれ画像の発生を防ぐとともに、固体撮像装置のダイナミックレンジを広げるために、露光量を異ならせて順次撮像した複数の画面を部分的に組み合わせて一つに合成する手段を備え、複数の画面内の各画素間の動きベクトルと複数の画面間の動きベクトルとの差が予め定められた閾値よりも大きい場合にはその画素の合成を行わない構成にしている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−252445号公報(第6−8頁、第1図) 特開平10−243288号公報(第7頁、第1図)
従来の撮像装置は、手ぶれ補正用メモリーに記憶された画像を手ぶれ補正して合成する場合、映像信号レベル又は合成する画像の枚数を検出するのみであり、撮像装置の操作者がパンニング等の撮影効果を意図とした動画像の撮像時においても、画像の動きがパンニングによるものか手ぶれによるものかを判別できず、映像信号レベルが所定の値となるまで、又は所定の枚数分、画像の補正と合成を続けて1枚のフィールドを形成する。したがって、所定の感度を確保するための映像信号レベルが高く設定される場合や合成画像の枚数が多い場合には、手ぶれよりも動きの大きいパンニングの画像に対するフィールドの作成が画像の動きに追随できず、動画の画質が劣化するという問題点があった。さらに、連続的に撮像された映像信号に手ぶれ補正を施し、各映像の撮像前に手ぶれ補正用メモリーに記憶された合成画像と合成されるので、パンニング時の撮像装置本体の動きや被写体の動きの速度にむらがあると、最終的に出力される合成画像の動きが撮像装置に入力される被写体の動きとずれ、動画の画質が劣化する問題点があった。
また、露光量を異ならせて順次撮像した複数の画面に対し、複数の画面内の各画素間の動きベクトルと複数の画面間の動きベクトルとの差が予め定められた閾値よりも大きい場合にはその画素の合成を行わないので、閾値よりも大きい動きベクトルをもつ被写体の照度が低い場合には手ぶれ補正を施された画素の合成が行なわれず、動画の画質が劣化するという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、静止画撮影や、パンニングを含めた動画撮影においても、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じるぶれ画像を補正して撮像時の感度が向上する撮像方法、撮像装置及び撮像システムを得ることを目的とする。
この発明に係る撮像方法においては、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像方法において、第2の画像を記憶する第2の画像記憶処理と、複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出処理と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶処理と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別処理と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動する画像移動処理と、この画像移動処理により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成処理とを備えたものである。
また、この発明に係る撮像装置においては、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像装置において、第2の画像を記憶する第2の画像記憶手段と、複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出手段と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動する画像移動手段と、この画像移動手段により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成手段とを備えたものである。
また、この発明に係る撮像システムにおいては、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像システムにおいて、第1の画像の画像情報を入力する画像情報入力手段と、複数の第1の画像の間の動き情報を入力する動き情報入力手段と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し動き情報を用いて移動する画像移動手段と、この画像移動手段により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成手段とを備えたものである。
この発明は、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像方法において、第2の画像を記憶する第2の画像記憶処理と、複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出処理と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶処理と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別処理と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動する画像移動処理と、この画像移動処理により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成処理とを備えることにより、静止画撮影や、パンニングを含む動画撮影においても、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じるぶれ画像を補正して撮像時の感度を向上することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における撮像装置を用いたビデオカメラの全体構成を説明するブロック図である。図1において、ビデオカメラは、カメラモジュール100及び入出力処理モジュール200から構成される。カメラモジュール100は、レンズ群110、絞り120及びこの発明の撮像装置をなす撮像部130並びにカメラ信号処理部140から構成される。入出力制御モジュール200は、メインシステム制御部210、外部ストレージ220、外部機器230、表示デバイス240及び無線通信部250から構成される。
レンズ群110は複数毎のレンズが組み合わされたものであり、絞り120を経由して、センサーである撮像部130の受光面上に被写体の光学像を結像する。レンズ群110は、固定焦点撮影、オート機能によるフォーカス調整、マクロ切換え、ズーム調整などを行うために、手動や後述するカメラ信号処理部140からのレンズ制御信号によりレンズ位置が調整される。
絞り120は撮像部130へ入射する光量を機械的に調整する。絞り120は、手動やカメラ信号処理部140からの絞り制御信号により絞り120の開口の面積を被写体の照度環境に応じて変更し、撮像部130の受光面における露光調整を行う。後述する撮像部130の撮像素子における電子シャッター機能により、絞り120を使用しないで露光調整を行うことも可能である。
撮像部130は、撮像部130の受光面上に結像される被写体の光学像を電気信号に変換し、電気信号に変換されたセンサー出力信号をカメラ信号処理部140へ出力する。撮像部130の構成については後述する。
カメラ信号処理部140は、撮像部130から出力されるセンサー出力信号である画像RAW信号に対し後述する画像処理を行い、画像処理された画像信号を入出力制御モジュール200のメインシステム制御部210へ出力する。また、センサー出力信号に基づき、レンズ群110に対しフォーカス調整、絞り120に対し露光調整の制御を行う。
図2は、カメラモジュール100におけるカメラ信号処理部140の機能ブロック図を示す。白バランス機能は、いろいろな光源に対して自動的にホワイトバランスを調整する機能である。露光調整機能は、被写体からの光入力に応じて、撮像部130の撮像素子に対する自動利得制御(AGC)調整や電子シャッター調整,絞り120に対する絞り調整等を行い、撮像部130の感光面での露光量を調整する機能である。補間処理機能は、撮像部130から出力される画像RAW信号から画素毎のRGBの色成分を補間処理にて生成する機能である。RGB Matrix機能は、RGB−YUV変換やYUV−RGB変換を行う機能である。カメラ画質調整機能は、γ(ガンマ)補正,輪郭強調,クロマ抑圧などの画質調整のための信号処理を行う機能である。ぶれ補正は、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じる撮像画像のぶれを補正する機能である。画像合成は、撮像時の感度を高めるため、時間的に順次撮像される複数の画像を合成する機能である。CPUは、後述する外部機器からのコントロール信号を介しての通信や、カメラ信号処理部140内の各機能の制御、自動露出時の最適露光判別、後述する撮像部130の制御などを行う機能を有する。
図1のメインシステム制御部210は、カメラ信号処理部140からの画像信号に対し、外部ストレージ220に記録する機能、外部機器230と入出力する機能、表示デバイス240に表示する機能,ビデオカメラの外部機器と無線通信する機能など、カメラ信号処理部140における画像信号処理以外の信号処理を行なう機能を有する。
図3は、入出力制御モジュール200におけるメインシステム制御部210の機能ブロック図を示す。圧縮伸張機能は、撮像された静止画像をJPEG形式のファイルに変換するJPEG変換や、撮像された動画像をMPEG形式の動画像ファイルに変換するMPEG変換等、画像ファイルの圧縮伸張を行う機能である。表示制御機能は表示デバイス240を制御し、表示デバイス240のγ特性に対応した信号処理を行なう機能である。ストレージ制御機能は、Compact Flashなどの固体メモリーや、HDD、DVDなどの大容量メディアへの保存/記憶/消去等の制御を行う機能である。外部機器I/F機能は、USBやIEEE1394、RS−232C、無線LANなどの汎用的な通信I/Fにて構成され、CPUのファームウェアの構成により、外部機器I/Fに接続される外部機器230に対してホスト機能を提供する。また、パソコン等と接続されることにより、パソコンのスレーブ(デバイス)として機能することも可能である。通信制御機能は、PDC,WCDMA、PHSなどの携帯電話での通信を実現するための機能である。以上の機能は、ハードウェアにより実現したり、CPUを用いてソフトウェアにより実現することも可能である。
図1において、外部ストレージ220は、メインシステム制御部210において設定された記録フォーマットで記録するための装置であり、Flash Memory、FDD,HDD、DAT、DV、DVDなどの記録メディアにデータを記録することが可能である。
外部機器230はメインシステム制御部210より制御され、無線LANなどの無線通信やUSB、IEEE1394などの有線通信にて他の情報携帯端末通信装置と通信を行う通信装置である。
表示デバイス240はメインシステム制御部210からの映像信号を表示する。表示デバイス240は、液晶、EL等により構成される。
図4は、この発明の実施の形態1における撮像装置の一部をなす撮像部130の構成を説明するブロック図である。撮像部130は、CCDにより構成される撮像素子131、撮像素子131の一部をなす受光素子に蓄積される電荷を垂直転送駆動する垂直転送駆動部132、垂直転送駆動部132を制御するための撮像システム制御部133、及び、撮像素子131と撮像システム制御部133からの出力を処理する撮像信号処理部134から構成される。
撮像素子131は、撮像部130の感光面上に規則的に多数配置されたフォトダイオード等の受光素子、光電気変換により受光素子が受光量に応じて出力する電荷を電気信号として撮像信号処理部5へ出力する垂直転送CCD、水平転送CCD、及び出力回路から構成される。各受光素子からの電気信号が各画素における信号に対応する。ここで、垂直転送CCDは4相駆動により受光素子の蓄積電荷を垂直転送するものとする。また、水平転送CCDは2相駆動により受光素子の蓄積電荷を水平転送するものとする。
垂直転送駆動部132は、撮像システム制御部133から入力される4層駆動用の垂直転送制御クロック(φV1,φV2,φV3,φV4)、受光素子から垂直転送CCDへの電荷の読み出し制御クロック(φTG1,φTG3)、フォトダイオードに蓄積される不要電荷を一斉に基板方向に放電して消去する電子シャッター制御クロック(φOFD)を昇圧し、読み出しクロックと垂直転送クロックを重畳させて、撮像素子131へ4層の垂直転送クロック(V1,V2,V3,V4)、電子シャッターパルス(OFD)を出力する。
撮像システム制御部133は、カメラ信号処理部140より入力されるセンサー制御信号により、垂直転送駆動部132へ垂直転送制御クロック(φV1,φV2,φV3,φV4)、読み出し制御クロック(φTG1,φTG3)、電子シャッター制御クロック(φOFD)を出力する機能と、撮像素子131へ水平転送CCD制御用の水平転送クロック(H1,H2)ならびにリセットゲートクロック(RS)を出力する機能と、撮像信号処理部5へCDS用黒レベルサンプルホールドパルス(SHP)、CDS用信号レベルサンプルホールドパルス(SHD)、A/Dクロック(ADCLK)、ブランキング信号(PBLK)及び光学的黒レベル検出パルス(CPOB)を出力する機能を備える。また、水平同期信号(HD)と垂直同期信号(VD)を生成して外部供給するマスターモードや、外部からHD、VDを供給されて、内部制御信号を同期制御するスレーブモードを可能とする機能を備える。
撮像信号処理部134は、撮像素子131から画素毎の蓄積電荷を入力し、撮像システム制御部133からのCDS用黒レベルサンプルホールドパルス(SHP)、CDS用信号レベルサンプルホールドパルス(SHD)によりCDS処理を行い、CDS処理された信号をGain調整した後、A/Dクロック(ADCLK)によりA/D変換したセンサー出力信号をカメラ信号処理部140へ出力する機能を備える。また、ブランキング信号(PBLK)、光学的黒レベル検出パルス(CPOB)の制御信号により、撮像信号の黒レベルの補正を行う機能も備える。
図5は、カメラ信号処理部140におけるぶれ補正機能及び画像合成機能を実現するための構成を説明するためのブロック図である。カメラ信号処理部140においてぶれ補正機能及び画像合成機能を実現する要素として、後述する複数の第1の画像間の動き情報である動きベクトルを検出する動き情報検出手段である動きベクトル検出部141、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段である動きベクトルメモリー部142、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段である手ぶれ判別部143、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は後述する第1の画像を逐次合成して形成される第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動する画像移動手段と、この画像移動手段により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成手段とを兼ねる合成部144、撮影される画像が静止画か動画かの設定や撮影される照度環境を検出する撮像条件/撮像状態検出部145及び第2の画像を記憶する第2の画像記憶手段である合成信号メモリー部146から構成される。
図5において、撮像部130から出力される画素毎のセンサー出力信号が時間的に順次撮像される複数の第1の画像の撮像信号であり、動きベクトル検出部141及び合成部144へ入力される。ここで、複数の第1の画像の間の動き情報は画像の移動の方向と量の情報をもち、MPEG等に採用されている動きベクトルとし、第1の画像を構成する画素の単位を用いて表現される。
動きベクトル検出部141は、センサー出力信号である第1の画像の撮像信号を用いて複数の第1の画像の間の動きベクトルを検出し、動きベクトル信号を動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び合成部144へ出力する。動きベクトルは1フレームを構成する複数のブロック単位で検出され、それぞれ動きベクトルメモリー部142に記憶される。なお、各ブロックの動きベクトルから1フレーム全体の動きベクトルを検出し、動きベクトルメモリー部142に記憶する構成も可能である。
動きベクトルメモリー部142は、動きベクトル検出部141が出力する動きベクトルの履歴情報を記憶し、手ぶれ判別部143へ動きベクトルの履歴情報を出力する。
手ぶれ判別部143は、動きベクトル検出部141から入力される動きベクトルと動きベクトルメモリー部142から入力される動きベクトル履歴情報とに基づき、撮像部130から出力されるセンサー出力信号である複数の第1の画像の動きの原因を判別し、動き判別信号を合成部144へ出力する。なお、動きベクトルメモリー部142が動きベクトル検出部141の検出する最新の動きベクトルの情報を記憶する場合、手ぶれ判別部143は動きベクトルメモリー部142から入力される動きベクトル履歴情報に基づき、複数の第1の画像の動きの原因を判別する。ここで、複数の第1の画像の動きの原因の判別とは、被写体が静止している静止画撮影時には手ぶれ等の撮像装置を含むカメラモジュール100のぶれ、動画撮影時には、カメラモジュール100のぶれか、パンニングのように撮影効果を意図したカメラモジュール100の意識的な動きによるものかを判別する。
図5において、合成部144は、撮像部130の撮像信号処理部134が出力するセンサー出力信号と、動きベクトル検出部141が出力する動きベクトル信号と、手ぶれ判別部143が出力する動き判別信号と、及び撮像条件/撮像状態検出部145が出力する撮像条件/撮像状態検出信号とが入力される。また、合成部144は、合成信号メモリー部146に対し第2の画像信号を入出力する。さらに、後述する画像処理部147に対し、合成部144において合成された第2の画像信号を出力する。手ぶれ判別部143が出力する動き判別信号に基づき、合成部144に入力される最新のセンサー出力信号である第1の画像又はこの最新の第1の画像の前にこれらの複数の第1の画像を逐次合成して形成され合成信号メモリー部146に記憶される第2の画像のいずれかに対し、動きベクトル検出部141が出力する動きベクトルを用いて移動することにより画像ぶれの補正を行う。そして、この補正を行った両者の画像を合成して新たな第2の画像を生成して、合成信号メモリー部146に記憶される第2の画像を更新し、画像処理部147へ出力する。また、撮像条件/撮像状態検出部145が出力する撮像条件/撮像状態検出信号に基づき、後述する複数の画像合成方法を切り替える。
撮像条件/撮像状態検出部145は、撮像条件が動画撮影か静止画撮影かを検出し、通常、撮像装置の操作者により入力設定される。また、撮像状態が明るい状態での撮影なのか暗い状態での撮影なのかを検出し、検出結果である撮像条件/撮像状態識別信号を合成部144へ出力する。
合成信号メモリー部146は、合成部144において合成された第2の画像である撮像信号を記憶する。また、合成部144からの要求により、合成信号メモリー部146に記憶された撮像信号を合成部144へ出力する。
画像処理部147は、合成部144から入力される第2の画像出力信号に対し、図2に示す白バランス機能、補間処理機能、RGB Matrix機能及びカメラ画質調整機能が提供する各種画像処理を行なった映像信号を生成し、この映像信号を入出力処理モジュール200のメインシステム制御部210へ出力する。
図6は、合成部144の構成を説明するブロック図である。画像移動手段である画像移動処理部144aは、動きベクトル検出部141からの動きベクトル信号と、手ぶれ判別部143からの動き判別信号と、撮像条件/撮像状態検出部145からの撮像条件/撮像状態信号とが入力される。また、画像移動処理部144aは、後述する第1の画像信号バッファ部144bに対し第1の画像信号を、後述する第2の画像信号バッファ部144dに対し第2の画像信号を入出力し、撮像条件/撮像状態信号及び動き判別信号に基づきぶれ補正のための画像移動処理を行なう画像信号を選択し、動きベクトル信号に基づき画像移動処理を行なう。そして、画像移動処理を行なった画像信号を対応する第1の画像信号バッファ部144b及び第2の画像信号バッファ部144dへ出力する。
第1の画像信号バッファ部144bは、撮像部130の撮像信号処理部134からセンサー出力信号が入力され一時記憶される。また、画像移動処理部144a及び第1の画像信号メモリー部144cに対し第1の画像信号を入出力し、画像信号演算処理部144eに対し第1の画像信号を出力する。第1の画像信号バッファ部144bは、画像移動処理部144aからの要求により、第1の画像信号に対し画素単位で表現される動きベクトルの情報に基づき第1の画像信号の読出しアドレスをずらして画像移動処理部144aへ読み出される。読み出された第1の画像信号は第1の画像信号バッファ部144bに出力され第1の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号は第1の画像信号メモリー部144c及び画像信号演算処理部144eへ出力される。
第1の画像信号メモリー部144cは第1の画像信号バッファ部144bから出力される第1の画像信号を所定の画像枚数分だけ記憶する。ここで所定の枚数とは、後述する第2の画像信号を合成するのに用いる第1の画像信号の枚数であり、画像信号処理演算部144eに予め設定される。または、撮像条件/撮像状態検出信号を介して、撮像装置の操作者が設定してもよい。
第2の画像信号バッファ部144dは、画像移動処理部144a及び合成信号メモリー部146に対し第2の画像信号を入出力し、画像信号演算処理部144eに対し第2の画像信号を出力する。また、後述するように画像演算処理部144eにおいて演算処理されて更新された第2の画像信号を第2の画像出力信号として画像処理部147へ出力する。第2の画像信号バッファ部144bd、画像移動処理部144aからの要求により、第2の画像信号に対し画素単位で表現される動きベクトルの情報に基づき第2の画像信号の読出しアドレスをずらして画像移動処理部144aへ読み出される。読み出された第2の画像信号は第2の画像信号バッファ部144dに出力され第2の画像信号を更新する。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146及び画像信号演算処理部144eへ出力される。
画像信号処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144b及び第2の画像信号バッファ部144dからそれぞれ第1の画像信号及び第2の画像信号が入力される。また、撮像条件/撮像状態検出部145からの撮像条件/撮像状態信号が入力される。画像信号処理部144eは、撮像条件/撮像状態信号に基づき、第1の画像信号及び第2の画像信号を演算処理し、演算処理された第2の画像信号が第2の画像信号バッファ部144dへ出力され、第2の画像信号を更新する。画像信号処理部144eは、静止画撮影の場合、第1の画像信号と第2の画像信号とを加算処理して合成する。この合成方法は後述する合成方法1に対応する。動画撮影の場合は、第1の画像信号と第2の画像信号とを加算処理した後、加算処理された第2の画像信号に対し、第1の画像信号メモリー部144cに記憶される所定の第1の画像信号を減算処理する。この合成方法は後述する合成方法2に対応する。このように、第2の画像信号は、時間的に順次撮像される複数の第1の画像信号が逐次合成されることにより形成される。
次に、動作について説明する。
図7は、この発明の実施の形態1の撮像装置におけるぶれ補正の効果を説明する概念図である。被写体は静止している一人の人物とする。図7の(a)、(b)及び(c)はぶれ補正を行わない場合、図7の(d)、(e)及び(f)はぶれ補正を行う場合の動作を説明する図である。
図7の(a)は、被写体の光学像が撮像部130における撮像素子131が配列される感光面の中央に結像された状態で撮像された、第1のフレーム期間における第1の画像である第1のフレーム画像である。ここで、フレーム期間とは、被写体の光学像が、レンズ群110及び絞り120からなる光学系を経由して感光面上に結像され、光電変換を行う撮像素子131の受光部が光を電荷に変換、蓄積することにより光学像から電荷像に変換し、この電荷像を撮像素子131から1画像の電気信号として出力するための期間である。フレーム期間は、感光面上の電荷像を1画像の電気信号として読み出す読出期間、撮像素子131における不要蓄積電荷を放電し感光面における露光時間を調整するシャッター期間、及び感光面上の光学像を電荷像に変換し、露光時間に対応する電荷蓄積期間から構成される。図7の(a)の第1のフレーム期間の電荷蓄積期間において、被写体は静止しており、電荷蓄積期間が十分短く、手ぶれ等の撮像装置のぶれによる画像ぶれはないものとする。
被写体が低照度の環境で撮影され、図7の(a)の第1のフレーム期間で出力される第1のフレーム画像が暗い場合には、再度、別のフレーム期間において別の第1の画像である第2のフレーム画像を撮像し、第1のフレーム画像と第2のフレーム画像とを合成することにより露光時間を長くし、低照度時の撮像の際の感度を高めることができる。図7の(b)は、図7の(a)の第1のフレーム期間の次の第2のフレーム期間において出力される第2のフレーム画像の例を示す。ここで、第2のフレーム画像は第1のフレーム画像と同様に、撮像装置のぶれによる画像ぶれはないものとする。しかし、第1のフレーム期間における電荷蓄積期間の終了時から第2のフレーム期間におけるシャッター期間の開始時までの間に、並行移動や回転といった撮像装置のぶれが生じると、被写体が静止していても感光面上に結像される被写体の光学像の位置が第1のフレーム期間と第2のフレーム期間とで異なる。図7の(b)の第2のフレーム画像では、撮像装置のぶれにより、被写体である人物の位置が図7の(a)の第1の画像と比べ左斜め上に移動した例を示す。
図7の(c)は、図7の(a)の第1のフレーム画像及び図7の(b)の第2のフレーム画像に対し、ぶれ補正を行わずにそのまま合成した第2の画像である合成画像であり、被写体が2重に見えるぶれた画像となる。
次に、ぶれ補正を行った場合について説明する。図7の(d)は、図7の(a)と同様に、第1のフレーム期間において撮像された第1のフレーム画像である。図7の(e)も、図7の(b)と同様に、第1のフレーム期間の次のフレーム期間である第2のフレーム期間において撮像された第2のフレーム画像であり、撮像装置のぶれにより被写体である人物の位置が図7の(d)と比べ左斜め上に移動している。図7の(d)の第1のフレーム画像に対する図7の(e)の第2のフレーム画像の被写体の位置のずれ量を動きベクトルとして検出し、これを撮像装置のぶれ量として判別する。
図7の(f)は、図7の(e)の第2のフレーム画像を検出した動きベクトルと逆方向に移動して、図7の(d)の第1のフレーム画像と合成した第2の画像である合成画像であり、被写体のぶれのない画像となっている。このように、複数のフレーム期間で撮像した複数の画像を合成して撮像時の感度を高める方式を用いた長時間露光撮影においても、ぶれ補正を実施することにより画像ぶれの少ない撮像が可能となる。
図8及び図9は、撮像される複数の第1の画像の動きが撮像装置のぶれによるものか、パンニングのような意図的な動きによるものかを判別する方法を説明する概念図である。動きベクトル検出部141では、第1の画像の1画面を複数のブロックに分割し、各ブロック毎の動きベクトルを検出する。1画面の分割数は任意に設定できる。MPEGで動きベクトルを検出するときは、8×8に分割されたブロックが動きベクトル検出の基本単位となる。図8及び図9の説明においては、5×7のブロックを用いる。
図8は、パンニング撮影時におけるフレーム毎の動きベクトルの変化の様子を示す一例である。図8の(a)は、静止している被写体である人物の撮影を開始した時点のフレームを示す。撮影者が撮像装置を右方向に回転するパンニング撮影を行うと、画面中の人物は、図8の(b)、図8の(c)のように左側に移動していく。図8の(b)及び図8の(c)における黒地の矢印は、各ブロック単位で検出した動きベクトルを示す。また、白地の矢印は、各ブロックの動きベクトルに基づき算出したフレーム全体の動きベクトルを示す。フレーム全体の動きベクトルは、各ブロックの動きベクトルを平均したり、特定のブロックにおける動きベクトルをフレーム全体の動きベクトルとして代表するなどして算出する。図8では、フレーム全体の動きベクトルが、図8の(a)に対し、図8の(b)及び図8の(c)の2フレーム分継続して同一方向へ移動していることを示している。すなわち、パンニング撮影時は、フレーム全体の動きベクトルが数フレーム分にわたり同一方向に移動する。
パンニング撮影でなく、撮像装置の撮像方向を固定した状態で、被写体である人物が一方向に移動する場合であっても、動きベクトルはパンニング撮影時と同様の時系列的な変化をする。
図9は、静止している被写体である人物を静止画として撮影する時におけるフレーム毎の動きベクトルの変化の様子を示す一例である。図9の(a)は、撮影を開始した時点のフレームを示す。人物が静止していても、手ぶれ等により撮像装置がぶれると、図9の(b)では撮像装置が右方向に回転するため人物が左方向に移動し、黒地の矢印で表される各ブロックの動きベクトル及び白地の矢印で表されるフレーム全体の動きベクトルは左方向を示す。続く図9の(c)では撮像装置が左方向に回転するため人物が右方向に移動し、各ブロックの動きベクトル及びフレーム全体の動きベクトルは右方向を示す。すなわち、撮影時に撮像装置がぶれる場合は、フレーム全体の動きベクトルが、数フレームにわたり同一方向に移動しない。
図8及び図9では、2フレーム分の動きベクトルの方向に基づき画像の動きの原因の判別を行っているが、動きベクトルメモリー部142において数フレーム分の動きベクトル情報の履歴を記憶し、数フレーム分の動きベクトル情報の履歴を用いて、手ぶれ判別部143がフレーム毎の動きベクトルの時系列の変化を検出することにより、画像の動きの原因がパンニングによるものか装置ぶれによるものかを判別することができる。フレーム毎の動きベクトルの時系列の変化を用いて画像の動きの原因を判別する方法の一例を以下に示す。
5フレーム分の動きベクトル情報の履歴を検出し、動きベクトルの検出結果が、各フレームにおいて、(1)左方向、(2)左方向、(3)右方向、(4)左方向、(5)左方向、となった場合は、継続して撮影された画面が左方向に移動していると判定し、その結果、撮影状況がパンニングであると判別する。ここでは、動きベクトルの方向のみを用いて画像の動く方向を判定しているが、動きベクトルの強度を用いることも可能である。また、継続して撮影された画面の移動方向の検出方法としては、動きベクトルの数フレーム分のヒストグラムを用いる方法や、動きベクトルの数フレーム分の平均を用いてもよい。
図10乃至図12は、撮像時の感度を高める動作を説明する図である。図10は従来の撮像装置において撮像時の感度を向上する動作を説明するための波形図、図11及び図12は、この発明の形態1における撮像装置において、それぞれ静止画及び動画の撮像時の感度を高める動作を説明するための波形図である。図11に示す第2の画像の合成方法が合成方法1であり、図12に示す第2の画像の合成方法が合成方法2である。
図10の(a)は、被写体が明るい照度環境で撮影された時の、各フレーム期間における撮像素子131の駆動状態、及び撮像素子131の受光部における電荷量に対応する電圧であるセンサー出力の波形を示す。フレーム1乃至フレーム4の4つのフレーム期間を示してあり、各フレーム期間において1枚の画像が撮像される。静止画を撮影する場合は、一つのフレーム期間で1枚の静止画が撮像される。動画を撮影する場合は、各フレーム期間において被写体の動画像を1駒ごとに静止画像として撮像される。撮像素子131はCCDとし、撮像素子131の受光部はフォトダイオードとする。被写体は明るい照度環境にあり、露光時間が短くても所定の感度で撮像できるので、ぶれ補正を行なわなくても画像ぶれのない撮像ができるものとする。
撮像素子131の駆動状態はフレーム単位で構成され、1フレーム内に、電子シャッター機能によりフォトダイオードに蓄積された不要電荷を撮像素子131の外部へ放電して排出するシャッター時間(図中、Sで表示する。)と、フォトダイオードに電荷の蓄積を行う蓄積時間(図中、Cで表示する。)と、フォトダイオードから垂直転送CCDへ電荷を読出す読出時間(図中、Rで表示する。)とがある。撮像装置の感光面における露光時間をシャッター時間Sにより調整し、センサー出力が所定の信号レベルV1になるように蓄積時間Cが設定される。露光調整に用いる蓄積電荷の測定は、撮像画像のすべてのエリアの電荷量に比例した信号レベルの総和、エリアごとの信号レベルの平均値、または特に信号レベルが高いエリアの信号レベルを用い、蓄積電荷の測定エリアである測光窓は任意に設定できる。
図10の(b)は、被写体が暗い照度環境で撮影された時の、各フレーム期間における撮像素子131の駆動状態、及び撮像素子131の受光部における電荷量に対応する電圧であるセンサー出力の波形を示す。フレーム1及びフレーム2の2つのフレーム期間を示してあり、各フレーム期間は図10の(a)のフレーム期間の倍の時間となっている。図10の(a)と同様に、各フレーム期間において1枚の画像が撮像される。被写体は暗い照度環境にあり、図10の(a)に示すフレーム期間では露光時間が短く所定の感度で撮像できないものとする。そこで、図10の(b)ではフレーム期間を長くしてシャッター時間Sを調整し、センサー出力が所定の信号レベルV2になるように蓄積時間Cが設定される。
このように、従来は、低照度環境での撮影における感度を向上させるために、1フレームの時間を長くして撮像素子131の受光部における電荷の蓄積時間を長くし、蓄積電荷を増やすことにより所定のセンサー出力を得る方法がとられている。電荷の蓄積時間が長くなるので、例えば静止画を撮影する場合、蓄積時間中に手ぶれ等の原因で撮像装置がぶれると画像ぶれが発生する。
図11は、暗い照度環境で静止画撮影された時の、各フレーム期間における撮像素子131の駆動状態、撮像素子131の受光部であるフォトダイオードにおける電荷量に対応する電圧であるセンサー出力の波形、及び合成部144において合成及び更新される第2の画像の信号量を示す。図11では、時間的に順次撮像される3枚の第1の画像から第2の画像を逐次合成するものとする。図11において第2の画像の合成により1枚の静止画の形成が完了するフレーム期間をフレーム1とし、フレーム1の前のフレーム期間をフレーム0とする。各フレーム期間では読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cを3セット繰り返すものとする。各フレーム期間における1組の読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cにおいて第1の画像である1枚の画像が撮像される。フレーム1ではC期間(Cは囲み枠付きで表示。)、D(Dは囲み枠付きで表示。)期間及びE(Eは囲み枠付きで表示。)期間の3つの蓄積時間Cにおいてフォトダイオードに蓄積された電荷に基づき3枚の複数の第1の画像が撮像される。しかし、第2の画像を合成するのに用いる複数の第1の画像は、フレーム0におけるA期間(Aは囲み枠付きで表示。)及びB期間(Bは囲み枠付きで表示。)の蓄積時間Cにおいてフォトダイオードに蓄積された電荷に基づき撮像される2つの第1の画像と、フレーム1におけるC期間に撮像される1つの第1の画像を用いる。
まず、フレーム0のA期間の蓄積時間Cにおいてフォトダイオードに電荷が蓄積される。次に、A期間の蓄積時間Cに続く読出時間Rにおいてフォトダイオードに蓄積された電荷が、垂直転送駆動部132から供給される読み出し制御クロック(φTG1,φTG3)により読み出され、垂直転送駆動部132から供給される垂直転送制御クロック(φV1,φV2,φV3,φV4)により垂直転送CCDにおいて垂直転送され、撮像システム制御部133から供給される水平転送クロック(H1,H2)により水平転送CCDにおいて水平転送され、出力回路を経由して撮像信号処理部134に入力される。ここで、A期間における蓄積電荷がA期間の蓄積時間Cに続く読出時間Rにおいて読み出された後も、フォトダイオードには被写体からの光が照射されるので不要電荷が発生し蓄積されるが、読出時間Rに続くシャッター時間Sにおいて垂直転送駆動部132より撮像素子131へ電子シャッター制御クロック(φOFD)が供給され、フォトダイオードにおける不要電荷が排出される。
撮像信号処理部134に入力されたA期間の蓄積時間Cに蓄積された電荷による入力信号は、フレーム0の最後のシャッター時間S及び蓄積時間Cの間に、撮像信号処理部134において所定の信号処理をされたセンサー出力信号として動きベクトル検出部141及び合成部144へ出力される。
動きベクトル検出部141へ入力されたA期間に対応するセンサー出力信号は1枚目の第1の画像信号であり、動きベクトルを検出する対象である他の第1の画像信号がないので動きベクトルを検出しない。したがって、動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び画像移動処理部144aへも動きベクトル信号は出力されず、手ぶれ判別部143からも動き判別信号が画像移動処理部144aへ出力されない。撮像条件/撮像状態検出部145から撮像条件が低照度環境であることを検出し、静止画撮影であることを識別する撮像条件/撮像状態検出信号が、画像移動処理部144a及び画像信号演算処理部144eへ出力される。
合成部144へ入力されたA期間に対応するセンサー出力信号は、第1の画像信号バッファ部144bに第1の画像信号として記憶される。ここで、第2の画像信号バッファ部144dは、A期間の蓄積電荷に基づく第1の画像信号が入力される前に記憶していた第2の画像信号、すなわち、図11のフレーム0の最後の読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cの1セットの時間において合成部の信号量の図に空白の2つの四角で表現された第2の画像信号を消去しておく。したがって、第2の画像信号バッファ部144dには第2の画像信号が記憶されておらず空の状態である。画像移動処理部144aは、撮像条件/撮像状態検出信号により静止画撮影であることを識別し、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号に対し読み出しアドレスをずらすことなく読み出し、読み出された第1の画像信号を第1の画像信号バッファ部144bへ出力して、バッファ部144bに記憶されていた第1の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号は第1の画像信号メモリー部144cへ記憶される。
ここで、第1の画像信号が最初の画像信号である場合には、画像移動処理部144aへ読み出される第1の画像信号と第1の画像信号バッファ部144bへ出力される第1の画像信号とが同じであるので、画像移動処理部144aの第1の画像信号バッファ部144bに対する読出し、出力処理をしなくてもよい。また、静止画撮影の場合は、第2の画像を合成するのに用いる複数の第1の画像を保持しておく必要がないので、第1の画像信号バッファ部144bにおける第1の画像信号を第1の画像信号メモリー部144cへ記憶しなくてもよい。
画像信号演算処理部144eは、撮像条件/撮像状態検出信号により静止画撮影であることを識別し、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶される第2の画像信号を入力して加算処理する。そして、画像信号演算処理部144eにおいて加算処理された画像信号は第2の画像信号バッファ部144dへ出力され、合成信号メモリー部146へ記憶される。画像信号演算処理部144eにおける演算処理された第2の画像信号は、図11のフレーム1の最初の読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cの1セットの時間において、合成部の信号量の図にA期間の信号量として表現されている。
次に、フレーム0のA期間と同様に、フレーム0のB期間の蓄積時間Cにおいて撮像素子131に電荷が蓄積され、B期間の蓄積時間Cに続くフレーム1の最初の読出時間Rにおいて撮像素子131に蓄積された電荷が読み出され、垂直転送CCDにおいて垂直転送され、水平転送CCDにおいて水平転送され、出力回路を経由して撮像信号処理部134に入力される。ここで、B期間における蓄積電荷がB期間の蓄積時間Cに続く読出時間Rにおいて読み出された後も、フォトダイオードには被写体からの光が照射されるので不要電荷が発生し蓄積されるが、読出時間Rに続くシャッター時間Sにおいてフォトダイオードの不要電荷が排出される。
撮像信号処理部134に入力されたB期間の蓄積時間Cに蓄積された電荷による入力信号は、フレーム1の最初のシャッター時間S及び蓄積時間Cの間に、撮像信号処理部134において所定の信号処理をされたセンサー出力信号として合成部144へ出力される。
動きベクトル検出部141へ入力されたB期間に対応するセンサー出力信号は2枚目の第1の画像信号であり、動きベクトル検出部141は、A期間に対応するセンサー出力信号である1枚目の第1の画像信号に対する2枚目の第1の画像信号の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトル信号を動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び画像移動処理部144aへ出力する。
合成部144へ入力されたB期間に対応するセンサー出力信号は、第1の画像信号バッファ部144bに第1の画像信号として記憶される。一方、第2の画像信号バッファ部144dにはA期間に対応するセンサー出力信号である第2の画像信号が記憶されている。画像移動処理部144aは、撮像条件/撮像状態検出信号により静止画撮影であることを識別し、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号に対し、動きベクトル検出部141より入力される動きベクトル信号に基づき読み出しアドレスをずらして読み出すことにより画像を移動して画像ぶれを補正し、読み出された第1の画像信号を第1の画像信号バッファ部144bへ出力して、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されていた第1の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号は第1の画像信号メモリー部144cへ記憶される。
画像信号演算処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されるB期間に対応するセンサー出力信号である第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶されるA期間に対応するセンサー出力信号である第2の画像信号を入力して加算処理する。そして、加算処理された画像信号を第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていたA期間に対応するセンサー出力信号である第2の画像信号を、A期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号として更新する。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146へ記憶される。画像信号演算処理部144eにおける演算処理された第2の画像信号は、図11のフレーム1の2番目の読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cの1セットの時間において、合成部の信号量の図にA期間の信号量にB期間の信号量が重畳したものとして表現されている。
さらに、フレーム1のB期間と同様に、フレーム1のC期間の蓄積時間Cにおいて撮像素子131に電荷が蓄積され、C期間の蓄積時間Cに続くフレーム1の2番目の読出時間Rにおいて撮像素子131に蓄積された電荷が読み出され、垂直転送CCDにおいて垂直転送され、水平転送CCDにおいて水平転送され、出力回路を経由して撮像信号処理部134に入力される。ここで、C期間における蓄積電荷がC期間の蓄積時間Cに続く読出時間Rにおいて読み出された後も、フォトダイオードには被写体からの光が照射されるので不要電荷が発生し蓄積されるが、読出時間Rに続くシャッター時間Sにおいてフォトダイオードの不要電荷が排出される。
撮像信号処理部134に入力されたC期間の蓄積時間Cに蓄積された電荷による入力信号は、フレーム1の2番目のシャッター時間S及び蓄積時間Cの間に、撮像信号処理部134において所定の信号処理をされたセンサー出力信号として合成部144へ出力される。
動きベクトル検出部141へ入力されたC期間に対応するセンサー出力信号は3枚目の第1の画像信号であり、動きベクトル検出部141は、B期間に対応するセンサー出力信号である2枚目の第1の画像信号に対する3枚目の第1の画像信号の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトル信号を動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び画像移動処理部144aへ出力する。
合成部144へ入力されたC期間に対応するセンサー出力信号は、第1の画像信号バッファ部144bに第1の画像信号として記憶される。一方、第2の画像信号バッファ部144dにはA期間に対応するセンサー出力信号及び画像の移動処理をしたB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号が記憶されている。画像移動処理部144aは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号に対し、動きベクトル検出部141より入力される動きベクトル信号に基づき読み出しアドレスをずらして読み出すことにより画像を移動して画像ぶれを補正し、読み出された第1の画像信号を第1の画像信号バッファ部144bへ出力して、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されていた第1の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号は第1の画像信号メモリー部144cへ記憶される。
画像信号演算処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されるC期間に対応するセンサー出力信号である第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶されるA期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号を入力して加算処理する。そして、加算処理された画像信号を第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていたA期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号を、A期間、B期間及びC期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号として更新する。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146へ記憶される。また、画像信号演算処理部144eからA期間、B期間及びC期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号が、第2の画像出力信号として画像処理部147へ出力される。画像信号演算処理部144eにおける演算処理された第2の画像信号は、図11のフレーム1の3番目の読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cの1セットの時間において、合成部の信号量の図にA期間の信号量とB期間の信号量にC期間の信号量が重畳したものとして表現されている。
図11では、画像処理部147へ出力される第2の画像信号を形成するために第1の画像を3枚用いて合成した。第2の画像信号を合成するのに用いる第1の画像の枚数、すなわち所定の枚数は、第2の画像信号バッファ部144dにおける信号量の総和を検出し、この信号量の総和と規定値とを比較して決定される。また、撮像素子131の蓄積電荷や、1セットの読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cで構成される期間の合成部の信号量を検出して、第1の画像の合成枚数を決定してもよい。
この規定値は撮像時の所望の感度を得るのに十分な信号量であり、予め設定される。信号量の総和が規定値を超えた場合は、第1の画像信号の合成を終了し、規定値を超えるまで合成を継続する処理を行なう。このように規定値を設定することにより所望の感度で撮影できる。また、規定値を撮像信号が飽和する信号量とし、合成値が最大値を超えないように合成処理する。このように規定値を設定することにより、撮像信号が飽和しないように撮影できる。
信号量の総和と規定値との比較により、合成が終了した後、続く読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cでは、第2の画像信号バッファ部144dの信号をリセットする。これにより、合成に必要なセンサー出力のみ合成することが可能となる。リセットレベルは、撮像画面内においてすべて同一のDCレベルである。合成が終了した後は、合成方法1により連続的に静止画撮影を行う構成でも、静止画撮影を終了する構成も可能である。
このように、図11に示す合成方法1は、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に対し画像を移動して第2の画像を合成することにより、低照度の静止画撮影時に、画像ぶれを補正し撮像時の感度を高めることができる。
図12は、暗い照度環境で動画撮影された時の、各フレーム期間における撮像素子131の駆動状態、撮像素子131の受光部であるフォトダイオードにおける電荷量に対応する電圧であるセンサー出力の波形、及び合成部144において合成及び更新される第2の画像の信号量を示す。図12では、時間的に順次撮像される2枚の第1の画像から第2の画像を逐次合成するものとする。図12において第2の画像の合成により動画を構成する1枚のフレームの形成が完了するフレーム期間をフレーム2及びフレーム3とし、フレーム2の前のフレーム期間を、フレーム−1、フレーム0及びフレーム1とする。各フレーム期間は1セットの読出時間R、シャッター時間S及び蓄積時間Cから構成され、第1の画像である1枚の画像が撮像される。フレーム−1、フレーム0及びフレーム1の各フレーム期間において、A期間、B期間及びC期間の蓄積時間Cにおいてフォトダイオードに蓄積された電荷に基づき3枚の第1の画像が撮像される。フレーム2ではA期間及びB期間の蓄積電荷に基づく第1の画像を合成し、フレーム3ではB期間及びC期間の蓄積電荷に基づく第1の画像を合成して、動画像を構成するフレームを形成する。
各フレーム期間における撮像部130の動作は図11で説明した動作と同様である。撮像信号処理部134に入力されたA期間の蓄積時間Cに蓄積された電荷による入力信号は、フレーム0のシャッター時間S及び蓄積時間Cの間に、撮像信号処理部134において所定の信号処理をされたセンサー出力信号として動きベクトル検出部141及び合成部144へ出力される。
動きベクトル検出部141へ入力されたA期間に対応するセンサー出力信号は1枚目の第1の画像信号であり、動きベクトルを検出する対象である他の第1の画像信号がないので動きベクトルを検出しない。したがって、動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び画像移動処理部144aへも動きベクトル信号は出力されず、手ぶれ判別部143からも動き判別信号が画像移動処理部144aへ出力されない。撮像条件/撮像状態検出部145から撮像条件が低照度環境であることを検出し、動画撮影であることを識別する撮像条件/撮像状態検出信号が、画像移動処理部144a及び画像信号演算処理部144eへ出力される。
合成部144へ入力されたA期間に対応するセンサー出力信号は、第1の画像信号バッファ部144bに第1の画像信号として記憶される。ここで、第2の画像信号バッファ部144dは、A期間の蓄積電荷に基づく第1の画像信号が入力される前に記憶していた第2の画像信号、すなわち、図12のフレーム0のフレーム期間において合成部の信号量の図に空白の2つの四角で表現された第2の画像信号を消去しておく。したがって、第2の画像信号バッファ部144dには第2の画像信号が記憶されておらず空の状態である。画像移動処理部144aは、撮像条件/撮像状態検出信号により動画撮影であることを識別し、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号に対し読み出しアドレスをずらすことなく読み出し、読み出された第1の画像信号を第1の画像信号バッファ部144bへ出力して、バッファ部144bに記憶されていた第1の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号は、第1の画像信号メモリー部144cへ、A期間の蓄積電荷に基づく第1の画像信号として記憶される。
画像信号演算処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶される第2の画像信号を入力して加算処理する。そして、画像信号演算処理部144eにおいて加算処理された画像信号は第2の画像信号バッファ部144dへ出力され、合成信号メモリー部146へ記憶される。画像信号演算処理部144eにおける演算処理された第2の画像信号は、図12のフレーム1のフレーム期間において、合成部の信号量の図にA期間の信号量として表現されている。
次に、フレーム−1のA期間と同様に、フレーム0のB期間の蓄積時間Cにおいて撮像素子131に電荷が蓄積され、フレーム1の読出時間Rにおいて撮像素子131に蓄積された電荷が読み出され、垂直転送CCDにおいて垂直転送され、水平転送CCDにおいて水平転送され、出力回路を経由して撮像信号処理部134に入力される。
撮像信号処理部134に入力されたB期間の蓄積時間Cに蓄積された電荷による入力信号は、フレーム1の最初のシャッター時間S及び蓄積時間Cの間に、撮像信号処理部134において所定の信号処理をされたセンサー出力信号として合成部144へ出力される。
動きベクトル検出部141へ入力されたB期間に対応するセンサー出力信号は2枚目の第1の画像信号であり、動きベクトル検出部141は、A期間に対応するセンサー出力信号である1枚目の第1の画像信号に対する2枚目の第1の画像信号の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトル信号を動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び画像移動処理部144aへ出力する。
合成部144へ入力されたB期間に対応するセンサー出力信号は、第1の画像信号バッファ部144bに第1の画像信号として記憶される。一方、第2の画像信号バッファ部144dにはA期間に対応するセンサー出力信号である第2の画像信号が記憶されている。画像移動処理部144aは、動き判別信号により第1の画像の動きが撮像装置のぶれによるものかパンニングによる撮像装置の動きによるかを識別する。動画の撮影を開始した直後は、動きベクトルメモリー部142に記憶される動きベクトル情報の履歴が少なく、手ぶれ判別部143で処理する動きベクトルの時系列的な変化を検出できない場合には、画像の動きの原因を撮像装置のぶれかパンニングかのいずれか一方に判別するものとする。
画像移動処理部144aは、画像の動きの原因をパンニングと識別した場合、第2の画像信号バッファ部144dに記憶される第2の画像信号に対し、動きベクトル検出部141より入力される動きベクトル信号に基づき読み出しアドレスをずらして読み出すことにより画像を移動する。そして、読み出されて移動された第2の画像信号を第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていた第2の画像信号を更新する。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146へ記憶される。パンニング撮影時に第2の画像信号を移動処理して第1の画像信号に合成するので、移動する被写体の動きに追随でき、動画の画質の劣化を低減できる。
画像移動処理部144aは、画像の動きの原因を撮像装置のぶれと識別した場合、第1の画像信号バッファ部144cに記憶される第1の画像信号に対し、動きベクトル検出部141より入力される動きベクトル信号に基づき読み出しアドレスをずらして読み出すことにより画像を移動する。そして、読み出されて移動された第1の画像信号を第1の画像信号バッファ部144cへ出力して、第1の画像信号バッファ部144cに記憶されていた第1の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号は、第1の画像信号メモリー部144cへ、B期間の蓄積電荷に基づく第1の画像信号として、A期間の蓄積電荷に基づく第1の画像信号と別に記憶される。
画像信号演算処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されるB期間に対応するセンサー出力信号である第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶されるA期間に対応するセンサー出力信号である第2の画像信号を入力して加算処理する。そして、加算処理された画像信号を第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていたA期間に対応するセンサー出力信号である第2の画像信号を、A期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号として更新する。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146へ記憶される。画像信号演算処理部144eにおける演算処理された第2の画像信号は、図12のフレーム2のフレーム期間において、合成部の信号量の図にA期間の信号量にB期間の信号量が重畳したものとして表現されている。
さらに、フレーム0のB期間と同様に、フレーム1のC期間の蓄積時間Cにおいて撮像素子131に電荷が蓄積され、フレーム2の読出時間Rにおいて撮像素子131に蓄積された電荷が読み出され、垂直転送CCDにおいて垂直転送され、水平転送CCDにおいて水平転送され、出力回路を経由して撮像信号処理部134に入力される。
撮像信号処理部134に入力されたC期間の蓄積時間Cに蓄積された電荷による入力信号は、フレーム2のフレーム期間に、撮像信号処理部134において所定の信号処理をされたセンサー出力信号として合成部144へ出力される。
動きベクトル検出部141へ入力されたC期間に対応するセンサー出力信号は3枚目の第1の画像信号であり、動きベクトル検出部141は、B期間に対応するセンサー出力信号である2枚目の第1の画像信号に対する3枚目の第1の画像信号の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトル信号を動きベクトルメモリー部142、手ぶれ判別部143及び画像移動処理部144aへ出力する。
合成部144へ入力されたC期間に対応するセンサー出力信号は、第1の画像信号バッファ部144bに第1の画像信号として記憶される。一方、第2の画像信号バッファ部144dにはA期間又はB期間に対応するセンサー出力信号のいずれかに対し画像の移動処理をして合成した第2の画像信号が記憶されている。画像移動処理部144aは、動き判別信号により第1の画像の動きが撮像装置のぶれによるものかパンニングによる撮像装置の動きによるかを識別する。画像移動処理部144aは、画像の動きの識別結果により、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される第1の画像信号、又は、第2の画像信号バッファ部144dに記憶される第2の画像信号に対し、動きベクトル検出部141より入力される動きベクトル信号に基づき読み出しアドレスをずらして読み出すことにより画像を移動する。そして、読み出され移動された第1の画像信号又は第2の画像信号を第1の画像信号バッファ部144b又は第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されていた第1の画像信号又は第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていた第2の画像信号を更新する。更新された第1の画像信号又は第2の画像信号は第1の画像信号メモリー部144c又は合成信号メモリー部146へ記憶される。
画像信号演算処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶されるC期間に対応するセンサー出力信号である第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶されるA期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号を入力して加算処理する。そして、加算処理された画像信号を第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていたA期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号を、A期間、B期間及びC期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号として更新する。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146へ記憶される。
次に、第1の画像信号バッファ部144bは、第1の画像信号メモリー部144cからA期間に対応するセンサー出力信号である1枚分の第1の画像信号を読み出し記憶する。画像信号演算処理部144eは、第1の画像信号バッファ部144bに記憶される1枚分の画像信号でありA期間に対応するセンサー出力信号である第1の画像信号及び第2の画像信号バッファ部144dに記憶されるA期間及びB期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号を入力して減算処理する。そして、減算処理された画像信号を第2の画像信号バッファ部144dへ出力して、第2の画像信号バッファ部144dに記憶されていたA期間、B期間及びC期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号を、B期間及びC期間に対応するセンサー出力信号を合成した第2の画像信号として更新し、第2の画像出力信号として画像処理部147へ出力される。更新された第2の画像信号は合成信号メモリー部146へ記憶される。画像信号演算処理部144eにおける演算処理された第2の画像信号は、図12のフレーム3のフレーム期間において、合成部の信号量の図にB期間の信号量にC期間の信号量が重畳したものとして表現されている。フレーム3以降、同様の動作を繰り返し動画が撮像される。
このように、図12に示す合成方法2は、時間的に順次撮像される複数の第1の画像を用いて第2の画像を合成した後、合成に用いた第1の画像のうち時系列的に古い1枚分の画像信号を第2の画像信号から減算する処理を逐次行うことにより、低照度の動画撮影時の感度を高めることができる。装置の手ぶれ等により撮像される第1の画像がぶれる場合、第1の画像を移動してぶれを補正し第2の画像に合成し、第2の画像を更新する。また、パンニング撮影により第1の画像の動く方向が一定の場合、第2の画像を移動して第1の画像と合成し、第2の画像を更新するので、画像ぶれを補正しつつ、移動する被写体の動きに追随でき、動画の画質の劣化を低減できる。図12では3枚分の第1の画像から第2の画像を合成し、合成された第2の画像から1枚分の第1の画像を減算処理したが、4枚分の第1の画像を用いて第2の画像を合成してもよい。また、4枚分の第1の画像を用いて第2の画像を合成し、合成された第2の画像から時系列的に古い2枚分の第1の画像を減算処理してもよい。
図13は、撮像装置のカメラ信号処理部140において撮像条件から合成方法を決定するフローチャートである。ステップ1では、撮像条件/撮像状態検出部145において、撮像装置の撮影条件が、動画またはプレビューに用いられる動画撮影か、静止画撮影かを検出する。ステップ2では、撮影条件が動画撮影であるか判別する。ステップ2で動画撮影と判別するとステップ3の処理に進む。また、動画撮影でないと判断した場合は静止画撮影と判別し、ステップ4に移行する。ステップ3は、合成方法2を用いて、ステップ4は、合成方法1を用いて、第1の画像信号と第2の画像信号とを合成する。
なお、ステップ3及びステップ4では、第1の画像信号と第2の画像信号とを合成する処理を示すが、撮影者の意思や、撮影状態の判別結果により撮影時の被写体の照度が十分大きく合成による感度の向上が不要な場合は、合成を行わずに撮影することもできる。
このように、実施の形態1では、撮像信号より画面動きベクトルを検出し、撮像状態を検出する手段を実現でき、撮影状況に応じた手ぶれ補正を実現することができる。また、低照度時撮影においても、感度を向上させることができる。動画表示においても、適応可能なぶれ補正を実現することができる。
このように構成された実施の形態1による撮像装置は、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像方法において、第2の画像を記憶する第2の画像記憶処理と、複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出処理と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶処理と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別処理と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動する画像移動処理と、この画像移動処理により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成処理とを備えたので、静止画撮影や、パンニングを含む動画撮影においても、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じるぶれ画像を補正して撮像時の感度を向上することができる。
また、複数の第1の画像を用いてこれらの複数の第1の画像の間の動き情報を検出するので、画像のぶれを正確に補正できる利点がある。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1の画像の動き情報として動きベクトルを複数の第1の画像信号から検出し、ぶれ補正を実施する形態について示したが、ジャイロセンサーを用いて撮像装置の姿勢の変化に基づき動き情報を検出することもできる。
図14は、ジャイロセンサー135を搭載した撮像部130の概観図である。ジャロセンサー135は、振動ジャイロや、コマジャイロをMEMS(Micro Electro Mechanical Systems、マイクロマシン)で用いると小型に構成できるので、小型の携帯情報端末等にも搭載できる。また、撮像部130と別にカメラモジュール100に搭載することもできる。
ジャイロセンサー135が振動ジャイロにより構成されるものとする。X軸方向を水平方向、Y軸方向を垂直軸方向、Z軸方向は撮像素子131の受光面と直交する方向とする。ジャイロセンサー135aは、撮像部130へX軸方向に配置され、撮像部130のX軸回りの回転による姿勢変化、すなわち上下方向の撮像方向の変化を検出する。ジャイロセンサー135bは、撮像部130へY軸方向に配置され、撮像部130のY軸回りの回転による姿勢変化、すなわち左右方向の撮像方向の変化を検出する。撮像部130の姿勢変化に応じて、X軸方向ジャイロセンサー135a及びY軸方向ジャイロセンサー135bから撮像装置のぶれ検出センサー信号が出力される。X方向及びY方向の速度や加速度を検出する速度センサーや加速度センサーを搭載することにより、X方向及びY方向の並行移動による撮像装置のぶれ検出ができる。ぶれ検出センサー信号に基づき、撮像部130で撮像される第1の画像の動き情報を検出できる。ここで、第1の画像の動き情報は実施の形態1と同様に動きベクトルとする。
図15は、撮像装置のぶれ量を検出するぶれ検出センサー信号を用いた構成を示す。ジャイロセンサー135が出力するぶれ検出センサー信号を動きベクトル検出部141に入力する。動きベクトル検出部141は、ぶれ検出センサー信号に基づき動きベクトルを検出する。その他の構成は図5と同一であり、同様の動作をする。
このように、ジャイロセンサー135を用いて動きベクトルを検出し、撮像状態を検出するので、第1の画像の動きの原因が被写体の動きによるものか撮像装置のぶれによるものかを容易に判別でき、撮影状況に応じた手ぶれ補正を実現することができる。
このように構成された実施の形態2による撮像装置は、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像装置において、第2の画像を記憶する第2の画像記憶手段と、複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出手段と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し、動き情報を用いて移動する画像移動手段と、この画像移動手段により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成手段とを備えたので、静止画撮影や、パンニングを含む動画撮影においても、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じるぶれ画像を補正して撮像時の感度を向上することができる。
また、複数の第1の画像を撮像する撮像装置の姿勢の変化に基づき複数の第1の画像の間の動き情報を検出するので、第1の画像の動きの原因が被写体の動きによるものか撮像装置のぶれによるものかを容易に判別できる利点がある。
上記の実施の形態1及び実施の形態2の説明において、撮像素子131にCCDを用い、CCDを駆動する垂直転送駆動部3を用いたが、撮像素子にCMOSを用い、垂直転送駆動部3の代わりにCMOSの受光部の電荷を取り出す垂直操作シフトレジスタ及び水平走査シフトレジスタを用いてもよい。撮像素子にCCDを用いると、読み出し制御クロックにより受光面上の各受光素子における電荷を同時に読み出すことができる。一方、撮像素子にCMOSを用いると、受光面上の各受光素子における電荷は、垂直操作シフトレジスタにより1ラインずつ順次読み出される。受光面の電荷像の読み出しの開始ラインと終了ラインとで時間差が生じるので、フォーカルプレーン現象により画像が歪むことが知られている。各ラインの読み出しアドレスをずらすことによりこの時間差を補正できる。
また、カメラ処理部140にぶれ補正機能及び画像合成機能を備えたが、シリアル通信等でメインシステム制御部210からカメラ信号処理部140を制御できる場合は、メインシステム制御部140の中でぶれ補正機能及び画像合成機能を備えることも可能である。
また、動きベクトル検出部141で出力される動きベクトルの情報を動き情報出力ファイルとして作成して撮像装置の外部へ出力する動き情報外部出力部を、動きベクトル検出部141に接続して設けてもよい。
また、撮像信号処理部134で出力されるセンサー出力信号である第1の画像信号を画像出力ファイルとして作成して撮像装置の外部へ出力する画像外部出力部を、撮像信号処理部134に接続して設けてもよい。
また、ビデオカメラの代わりに撮像機能を備えた携帯電話や情報端末装置とし、出力データに画像の動き情報を挿入し、一定のフレームレートにて第1の画像を出力してもよい。出力データは、JPEG、MPEGなどの汎用的な圧縮形式でもよい。また、RAWデータでもよい。
実施の形態3.
図1のシステムにおいて、外部機器15としてパーソナルコンピュータ等の信号処理装置を接続することにより、信号処理装置を撮像システムとして用いて高精度なぶれ補正を行うことも可能である。撮像システムである信号処理装置の構成は、図1に示すビデオカメラから、レンズ群110、絞り120、撮像部130及びカメラ信号処理部140の動きベクトル検出部141を取り除いたものであり、カメラ信号処理部140において、センサー出力信号である第1の画像信号及び動きベクトル信号は、信号処理装置の外部から入力される。なお、画像処理の動作は実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
図16は、撮像システムである信号処理装置が入力する第1の画像の画像情報及び動き情報を含む画像情報ファイルの構成図である。画像情報ファイルには、ゲイン量、露光時間、動きベクトル又はジャイロセンサーの出力情報がヘッダー情報として挿入される。信号処理装置は、ゲイン量及び露光時間を入力されることにより、撮像時の照度環境を検出できる。また、ジャイロセンサーの出力情報や、動きベクトル情報を入力され、入力されたデータを信号処理装置内の所定のアルゴリズムで処理することにより、実施の形態1及び実施の形態2で説明したのと同様に、ぶれ補正や撮像時の感度を高める画像合成ができる。
情報処理装置としてパーソナルコンピュータを使用することにより、画像処理アルゴリズムのバージョンアップも容易であり、また、高速のCPUによる高速な処理や、複雑な補正処理などが可能となる利点がある。
このように構成された実施の形態3による撮像システムは、時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像システムにおいて、第1の画像の画像情報を入力する画像情報入力手段と、複数の第1の画像の間の動き情報を入力する動き情報入力手段と、動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段と、動き情報の履歴に基づき第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段と、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し動き情報を用いて移動する画像移動手段と、この画像移動手段により移動された第1の画像と第2の画像とを合成してこの第2の画像を更新する画像合成手段とを備えたので、静止画撮影や、パンニングを含む動画撮影においても、手ぶれ等の撮像装置のぶれにより生じるぶれ画像を補正して撮像時の感度を向上する撮像システムを得ることができる。
この発明の実施の形態1における撮像装置を用いたビデオカメラの全体構成を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の一部をなすカメラ信号処理部140の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置を用いたビデオカメラのメインシステム処理部210の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の一部をなす撮像部130の構成を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の一部をなすカメラ信号処理部140におけるぶれ補正機能及び画像合成機能を実現するための構成を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の一部をなすカメラ信号処理部140の合成部144の構成を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置のぶれ補正の効果を説明する概念図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の第1の画像の動きの原因を判別する方法を説明する概念図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の第1の画像の動きの原因を判別する方法を説明する概念図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の撮像時の感度を高める動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の撮像時の感度を高める動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の撮像時の感度を高める動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1における撮像装置の合成部144の合成方法を決定するフローチャートである。 この発明の実施の形態2における撮像装置の撮像部130の概観図である。 この発明の実施の形態2における撮像装置の一部をなすカメラ信号処理部140におけるぶれ補正機能及び画像合成機能を実現するための構成を説明するブロック図である。 この発明の実施の形態3における撮像システムが入力する第1の画像の画像情報及び動き情報を含む画像情報ファイルの構成図である。
符号の説明
100 カメラモジュール、110 レンズ群、120 絞り、130 撮像部、131 撮像素子、132 垂直転送駆動部、133 撮像システム制御部、134 撮像信号処理部、135 ジャイロセンサー、135a X軸方向ジャイロセンサー、135b Y軸方向ジャイロセンサー、140 カメラ信号処理部、141 動き情報検出手段である動きベクトル検出部、142 動き情報履歴記憶手段である動きベクトルメモリー部、143 動き判別手段である手ぶれ判別部、144 合成部、144a 画像移動手段である画像移動処理部、144b 第1の画像信号バッファ部、144c 第1の画像信号メモリー部、144d 第2の画像信号バッファ部、144e 画像合成手段である画像信号演算処理部、145 撮像条件/撮像状態検出部、146 第2の画像記憶手段である合成信号メモリー部、147 画像処理部、200 入出力処理モジュール、210 メインシステム制御部、220 外部ストレージ、230 外部機器、240 表示デバイス、250 無線通信部。


Claims (12)

  1. 時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像方法において、前記第2の画像を記憶する第2の画像記憶処理と、前記複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出処理と、前記動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶処理と、前記動き情報の履歴に基づき前記第1の画像の動きの原因を判別する動き判別処理と、前記第1の画像の動きの原因に基づき前記第1の画像又は前記第2の画像のいずれかに対し、前記動き情報を用いて移動する画像移動処理と、該画像移動処理により移動された前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して該第2の画像を更新する画像合成処理とを備えた撮像方法。
  2. 動き情報検出処理が、複数の第1の画像を用いて該複数の第1の画像の間の動き情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像方法。
  3. 動き情報検出処理が、複数の第1の画像を撮像する撮像装置の姿勢の変化に基づき前記複数の第1の画像の間の動き情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像方法。
  4. 時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像装置において、前記第2の画像を記憶する第2の画像記憶手段と、前記複数の第1の画像の間の動き情報を検出する動き情報検出手段と、前記動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段と、前記動き情報の履歴に基づき前記第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段と、前記第1の画像の動きの原因に基づき前記第1の画像又は前記第2の画像のいずれかに対し、前記動き情報を用いて移動する画像移動手段と、該画像移動手段により移動された前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して該第2の画像を更新する画像合成手段とを備えた撮像装置。
  5. 動き情報検出手段が、複数の第1の画像を用いて該複数の第1の画像の間の動き情報を検出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 動き情報検出手段が、複数の第1の画像を撮像する撮像装置の姿勢の変化に基づき前記複数の第1の画像の間の動き情報を検出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 画像移動手段が、静止画撮影時に、動き情報を用いて第1の画像を移動することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  8. 画像移動手段が、動画撮像時に、第1の画像の動きの原因に基づき第1の画像又は第2の画像のいずれかに対し動き情報を用いて移動することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  9. 所定の枚数の複数の第1の画像を用いて第2の画像を逐次合成することを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 第2の画像を合成するのに用いる複数の第1の画像の少なくとも1枚を、合成された前記第2の画像から減算して該第2の画像を更新することを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 動き情報を動き情報出力ファイルとして撮像装置の外部に出力する動き情報外部出力手段と、第1の画像を画像出力ファイルとして撮像装置の外部に出力する画像外部出力手段とを備えた請求項4に記載の撮像装置。
  12. 時間的に順次撮像される複数の第1の画像に基づき第2の画像を逐次合成して撮像時の感度を高める撮像システムにおいて、第1の画像の画像情報を入力する画像情報入力手段と、前記複数の第1の画像の間の動き情報を入力する動き情報入力手段と、前記動き情報の履歴を記憶する動き情報履歴記憶手段と、前記動き情報の履歴に基づき前記第1の画像の動きの原因を判別する動き判別手段と、前記第1の画像の動きの原因に基づき前記第1の画像又は前記第2の画像のいずれかに対し前記動き情報を用いて移動する画像移動手段と、該画像移動手段により移動された前記第1の画像と前記第2の画像とを合成して該第2の画像を更新する画像合成手段とを備えた撮像システム。


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