JP4277640B2 - 突起付形鋼の製造方法及び形鋼の圧延設備 - Google Patents
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この圧延設備101は、図15中(A)に示すように、ブレークダウン圧延機102、粗ユニバーサル圧延機103、エッジング圧延機104及び仕上ユニバーサル圧延機105からなるものや、図15中(B)に示すように、ブレークダウン圧延機102、第1粗ユニバーサル圧延機103a、エッジング圧延機104、第2粗ユニバーサル圧延機103b及び仕上ユニバーサル圧延機105からなるものがある。このような圧延設備101により、加熱炉で加熱されたスラブやブルーム、或いはビームブランク等の素材を順次に各圧延機で圧延することによって所定の断面寸法の形鋼が製造される。
先ず、加熱炉で加熱された素材はブレークダウン圧延機102によって粗形のH断面に圧延される。このブレークダウン圧延機102は、ロール胴に沿って開孔型または閉孔型を複数個設けた上下ロールが配置された二重式の圧延機である。
そして、ブレークダウン圧延機102によって粗形のH断面に圧延された素材は、粗ユニバーサル圧延機103及びエッジング圧延機104からなる粗ユニバーサル圧延機群で複数回往復圧延され、図16中(B)に示す形状の所定厚みを有するH形断面に圧延される。
図16中(B)に示す形状に圧延された素材Sは、仕上ユニバーサル圧延機105に搬入される。仕上ユニバーサル圧延機105は、図16中(C)に示すように、上下一対の水平ロール109と左右一対の垂直ロール110とを備えている。この仕上ユニバーサル圧延機105により、フランジSFの厚み圧下、ウェブSWの厚み圧下及びフランジSFの角度おこしが行われ、最終製品の寸法に仕上られる。
フランジの内面に突起を有するH形鋼は、フランジの外面に突起を有するものよりコンクリートとの付着性が優れているといわれているため、熱間圧延後に溶接によりリブや突起をフランジの内面に付与して製造されていた。しかし、このような手法では生産性は非常に悪かった。
例えば、特許文献1には、図18に示すように、H形鋼Sの各フランジSFの内面を圧下する溝付の小径ロールからなる第2垂直ロール308を上下左右各フランジSF の内面毎に4個配設し、フランジSFの外面を圧下する左右2個の垂直ロール307の各チョック309を内方へ延長して各第2垂直ロール308を軸受にて支持し、各水平ロール306側面のベベルギヤ310と各第2垂直ロール308のベベルギヤ311とを噛合せ、これらベベルギヤ310,311による駆動部周速と第2垂直ロール308の圧下側面部周速との周速調整手段を設けた仕上圧延装置305が開示されている。
また、特許文献2には、図19に示すように、水平ロール401の側面に溝402を形成し、その水平ロール401を組み込んだ仕上ユニバーサル圧延機が開示されている。ここで、溝402は、水平ロール401の側面のコーナ部401aを始点としてほぼロール軸403に向かうものとされ、その水平ロール401の側面に複数形成されている。
この仕上ユニバーサル圧延機により、フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行うことで、水平ロール401の側面によるフランジ内面への押圧時にフランジ内面に複数の突起を形成している。
このユニバーサル圧延機により、竪ロール412でフランジ及びウェブを有する形鋼413の圧延を行うことで、水平ロール411の縞状の凹部によるフランジ内面への押圧時にフランジ内面に複数の突起を形成している。図21は、そのように複数の突起が形成された形鋼413を示す。
なお、図20及び図21から、ユニバーサル圧延機が、抜け勾配を有する粗ユニバーサル圧延機であることがわかる。
一方、前記特許文献2の技術については、大きな設備投資なしで簡便にフランジ内面等への突起形成が期待できる。しかし、抜け勾配のほとんどない仕上圧延機で突起を形成するので、形成できる健全な突起の長さが制約される。このため、健全な突起を形成するには、圧延条件(例えば圧下率)を限定しなければならないといった問題があった。
また、前記特許文献3の技術は、粗ユニバーサル圧延機でフランジ内面に突起を形成できることが記載されている。しかし、健全な突起形成が行える具体的な水平ロール側面の凹部(すなわち溝)形状や、突起形成後に行う仕上圧延方法について開示が何らされていない。
そこで、本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、損傷することなく突起を形鋼に形成することができる突起付形鋼の製造方法、及びそれに使用される形鋼の圧延設備の提供を目的とする。
また、請求項4記載の発明に係る形鋼の圧延設備は、フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行う仕上圧延機の前段に、前記形鋼のフィレッ卜部近傍であり、当該形鋼の長手方向に複数の突起を形成するための突起形成用圧延機を備えている。そして、前記突起形成用圧延機は、側面と周面とがなす角度が鈍角であり、そのコーナ部近を含んだ側面に、ロール軸方向に延びる複数の溝を周方向に所定のピッチで形成した水平ロールを備えており、前記仕上圧延機は、前記突起形成用圧延機で前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起を潰すことなく、周面で前記ウェブを拘束することができる水平ロールを備え、前記仕上圧延機の水平ロールが、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅となっている。
また、請求項6記載の発明に係る形鋼の圧延設備は、請求項4又は5に記載の発明に係る形鋼の圧延設備において、前記突起形成用圧延機がユニバーサル圧延機である。
図1は本発明に係る突起付形鋼の製造方法が適用される圧延設備の概略構成図である。
図1に示すように、H形鋼Sを製造するための圧延設備1は、図15中(A)に示す圧延設備101と同様に、ブレークダウン圧延機2、粗ユニバーサル圧延機3、エッジング圧延機4及び仕上ユニバーサル圧延機6を備えている。そして、圧延設備1は、仕上ユニバーサル圧延機6の前段に突起形成用圧延機5を設置している。
この図2に示すように、突起形成用圧延機5は、上下一対の水平ロール11,12と左右一対の垂直ロール21,22を組み込んで構成されている。例えば、このような構成は、粗ユニバーサル圧延機3と同様な構成となる。
上下一対の水平ロール11,12は、フランジSFの角度おこしが行われる前の形鋼の形状に対応する形状をなしている。すなわち、水平ロール11,12において、側面11a,12aと周面11b,12bとがなす角度は少なくとも鈍角になっている。
図3中(A)及び(B)は、突起形成用の溝(或いはスリット)13が形成されている水平ロール11,12を示す。
溝13は、周面11b,12bの縁部からコーナ部を介して側面11a,12aに至っており、その側面11a,12aではロール軸14に向って直線状に延びている。このように、溝13は、少なくとも水平ロール11,12のコーナ部を含んで形成されている。そして、溝13は、水平ロール11,12の周方向で所定のピッチとして複数形成されている。
この図4に示すように、仕上ユニバーサル圧延機6は、上下一対の水平ロール31,32と左右一対の垂直ロール41,42を組み込んで構成されている。
水平ロール31,32の幅は、ウェブSWの内幅より小さい。この水平ロール31,32は、一方の垂直ロール41と他方の垂直ロール42との略中間位置に配置されている。なお、水平ロール31,32の幅は、固定されるものであってもよく、自由に変更できるものであってもよい。
そして、図16中(B)に示す形状と同一の形状に圧延された素材には、突起形成用圧延機5の図3に示す水平ロール11,12の溝13により、フィレッ卜部近傍に突起が形成される。
ここで、フィレッ卜部とは、形鋼のフランジSFとウェブSwとがつながる部位をいう。また、フィレッ卜部近傍とは、フィレッ卜部を含む、当該フィレッ卜部近くのフランジ内面やフィレッ卜部近くのウェブ両端面のことを総称している。
その後、仕上ユニバーサル圧延機6の図4に示す水平ロール31,32によりウェブSWを拘束しつつ、及び垂直ロール41,42により、フランジSFの角度おこしが行われ、最終製品の寸法に仕上げられる。
図5は、その最終製品を示す。前述のとおり突起形成用圧延機5にて水平ロール11,12でフィレッ卜部近傍が圧下されたことで、その溝13の形状が転写されて、図5に示すように、最終製品は、フィレット部近傍に突起tが形成されている。
次に実施の形態における効果を説明する。
図3のように、水平ロール11,12が、側面11a,12aが周面11b,12bに対して鈍角になっている。これにより、フランジSFの内面に対して側面11a,12aが抜け勾配を持つようになり、溝13から突起tを容易に抜くことができるようになる。この効果について図6を用いて説明する。
この場合において、水平ロール11,12の溝13(特に水平ロール11,12の側面における部分)で転写されたフランジSFの内面の突起tが領域Bで潰されないようにするためには、領域Bでは突起tが常に溝13内に収容されていることが条件になる。
このような場合、領域Bでは、側面11a,12aがフランジSFの内面に接した状態になっていることから、フランジSFの内面の突起tが領域Bで潰されないようにするためには、領域Bでは、突起tが常に溝13内に収容されていることが要求される。
これに対して本発明を適用した場合、水平ロール11,12では、側面11a,12aが周面11b,12bに対して鈍角になっているので、領域Bでは、側面11a,12aがフランジSFの内面から離れていくようになる。すなわち、フランジSFの内面に対して側面11a,12aが抜け勾配を持つようになり、これにより、領域Bでは、溝13から突起tを安全に抜くことができるようになる。
また、図4のように、垂直ロール21,22でフランジSFの外面を圧下しているので、その圧下力により、フランジSFの内面側で形成される突起tの高さをより高くすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施の形態として実現されることに限定されるものではない。
例えば、突起形成用圧延機5が図7に示すような水平ロール51,52のみを備えているだけでもよい。この水平ロール51,52は、その側面51a,52aと周面51b,52bとのなす角度がほぼ直角になっている。そして、水平ロール51,52は、側面51a,52aから周面51b,52bにかけて、すなわちコーナ部近傍に、突起形成用の溝53が形成されている。このような突起形成用圧延機5にすることで、H形鋼Sは、そのフィレッ卜部近傍に突起が形成されるようになる。
また、水平ロール51,52の幅をウェブSWの内幅よりも多少大きくしてもよい。このようにすることで、水平ロール51,52のコーナ部近傍によるH形鋼Sのフィレット部近傍の圧下が強圧下になるので、高さや長さがある突起を形成することができる。
図8に示すように、仕上ユニバーサル圧延機6の水平ロール35,36に、そのコーナ部全周にわたって凹部35a,36aを設ける。これにより、前段の突起形成用圧延機5で形成した突起tが、仕上ユニバーサル圧延機6では、水平ロール35,36の凹部35a,36a内に収容されるので、水平ロール35,36との接触が回避される。これにより、仕上ユニバーサル圧延機6の仕上圧延で前段の突起形成用圧延機5で形成した突起tを潰してしまうことを防止することができる。
また、突起形成前(突起形成用圧延機5の前段)の材料のフィレット部近傍には、図9及び図10に示すように、余肉x1,x2を形成しておくこともできる。図9は、フランジSFの内面に余肉x1を形成した場合を示し、図10は、フランジSFの外面に余肉x2を形成した場合を示す。このように余肉x1,x2を形成しておくことで、突起tを形成する部分が強圧下となることから、突起tをより高く形成することができる。
また、仕上ユニバーサル圧延機6の垂直ロールの周面にも垂直方向に伸びる溝を設け、フランジ外面にも突起を形成してもよい。また、仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールの周面に溝を設け、ウェブ面の中央部分にも突起を形成してもよい。
(1)仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールに凹部を設けた場合
突起形成用圧延機5としてユニバーサル圧延機を使用した。水平ロール11,12のコーナ部から側面に、図11中(A)及び(B)に示すように、長さL1が100mm、幅Wが20mm、ピッチPが60mmである溝13を形成した。また、溝13の深さd1は位置によらず一定として、その深さd1を4mmにした。水平ロール11,12のテーパ角度θ(抜け勾配)は5°とした。これに対応して、垂直ロール21,22のテーパ角度も5°にした。突起形成圧延における目標圧下率はフランジ及びウェブともに12%にした。
この結果、第1の適合例では突起が潰されたり剥がされたりすることなく、長さが95mm、高さが1.8mmの健全な突起tを形成することができた。一方、比較例では、仕上圧延で突起tが潰されてしまい、健全な突起形成が行えなかった。
本発明の第2の適合例として、粗ユニバーサル圧延機3は、図10に示したように、側面に凹部65aを設けた垂直ロール65を備えている。寸法は、図13に示すように、深さd3を2mm、長さL3を220mmとした。これにより、粗ユニバーサル圧延機3で、突起形成前の材料のフランジ外面に余肉を形成した。なお、突起形成圧延条件及び仕上圧延方法は前記第1の適合例と同様である。
この結果、長さ100mm、高さ3.5mmの突起を形成することができ、従来よりも高さが高い健全な突起を形成することができた。
本発明の第3の適合例として、突起形成用圧延機5は、図7に示したように、水平ロール51,52のみを備え、コーナ部近傍に突起形成用の溝53を設けた。具体的には、突起形成用圧延機5としてユニバーサル圧延機を使用した。寸法は、図14中(A)及び(B)に示すように、側面51a,52aにおける長さL4が30mm、周面51b,52bにおける長さL5が20mm、幅Wが10mm、ピッチPが30mmである溝53を形成した。また、溝53の深さd4は3mmにした。水平ロールのテーパ角度θは0°、すなわち抜け勾配をなしとした。水平ロール51,52の幅は形鋼のウェブ内幅より4mm大きくした。突起形成圧延における目標圧下率はフィレット部近傍で10%にした。
この結果、突起のピッチ30mmという細かいピッチで、高さが1.5mm、トータルの長さ(L4+L5相当)が50mmの突起tを形成することができ、その形状を損ねることなしに形成することができた。
2 ブレークダウン圧延機
3 粗ユニバーサル圧延機
4 エッジング圧延機
5 突起形成用圧延機
6 仕上ユニバーサル圧延機
11,12,51,52 突起形成用圧延機の水平ロール
13 溝
21,22 突起形成用圧延機の垂直ロール
31,32 仕上ユニバーサル圧延機の水平ロール
41,42 仕上ユニバーサル圧延機の垂直ロール
S H形鋼(形鋼)
SF フランジ
SW ウェブ
t 突起
Claims (6)
- フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延の前に、側面と周面とがなす角度が鈍角であり、そのコーナ部を含んだ側面に、ロール軸方向に延びる複数の溝を周方向に所定のピッチで形成した水平ロールを組み込んだ圧延機を使用して、前記水平ロールのコーナ部近傍で前記形鋼のフィレッ卜部近傍を押圧することで、当該フィレッ卜部近傍であり、当該形鋼の長手方向に複数の突起を形成し、
前記仕上圧延では、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅の水平ロールの周面でウェブを拘束しつつ、前記垂直ロールの周面で前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことで、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起を潰すことなく、垂直ロールで前記形鋼のフランジの角度おこしを行うこと
を特徴とする突起付形鋼の製造方法。 - フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延の前に、側面と周面とがなす角度が鈍角であり、そのコーナ部を含んだ側面に、ロール軸方向に延びる複数の溝を周方向に所定のピッチで形成した水平ロールを組み込んだ圧延機を使用して、前記水平ロールのコーナ部近傍で前記形鋼のフィレッ卜部近傍を押圧することで、当該フィレッ卜部近傍であり、当該形鋼の長手方向に複数の突起を形成し、
前記仕上圧延では、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅とほぼ等しい幅を有し、かつコーナ部近傍に凹部を設けた水平ロールの周面で前記ウェブを拘束し、かつ当該水平ロールの側面と垂直ロールの周面とで前記フランジを拘束しつつ前記形鋼のフランジの角度おこしを行うことで、前記仕上圧延前に前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起を潰すことなく、垂直ロールで前記形鋼のフランジの角度おこしを行うこと
を特徴とする突起付形鋼の製造方法。 - 前記突起を形成する前に、当該突起を形成するための余肉を、前記形鋼をなす材料に形成しておくことを特徴とする請求項1又は2に記載の突起付形鋼の製造方法。
- フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行う仕上圧延機の前段に、前記形鋼のフィレッ卜部近傍であり、当該形鋼の長手方向に複数の突起を形成するための突起形成用圧延機を備え、
前記突起形成用圧延機は、側面と周面とがなす角度が鈍角であり、そのコーナ部近を含んだ側面に、ロール軸方向に延びる複数の溝を周方向に所定のピッチで形成した水平ロールを備えており、
前記仕上圧延機は、前記突起形成用圧延機で前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起を潰すことなく、周面で前記ウェブを拘束することができる水平ロールを備え、
前記仕上圧延機の水平ロールは、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅より小さい幅となっていることを特徴とする形鋼の圧延設備。 - フランジ及びウェブを有する形鋼の仕上圧延を行う仕上圧延機の前段に、前記形鋼のフィレッ卜部近傍であり、当該形鋼の長手方向に複数の突起を形成するための突起形成用圧延機を備え、
前記突起形成用圧延機は、側面と周面とがなす角度が鈍角であり、そのコーナ部近を含んだ側面に、ロール軸方向に延びる複数の溝を周方向に所定のピッチで形成した水平ロールを備えており、
前記仕上圧延機は、前記突起形成用圧延機で前記形鋼のフィレッ卜部近傍に形成した複数の突起を潰すことなく、周面で前記ウェブを拘束することができる水平ロールを備え、
前記仕上圧延機の水平ロールは、前記仕上圧延前の前記形鋼のウェブの内幅とほぼ等しい幅を有し、かつコーナ部近傍に凹部を設けていることを特徴とする形鋼の圧延設備。 - 前記突起形成用圧延機はユニバーサル圧延機であることを特徴とする請求項4又は5に記載の形鋼の圧延設備。
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