JP2004076379A - H形鋼及びその製造方法 - Google Patents

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Yoshinori Miura
三浦 啓徳
Michiya Koujiyou
駒城 倫哉
Mikio Kono
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Abstract

【課題】熱間圧延工程で容易に加工することができ、コンクリートとの付着性能を高めた新規な形状のH形鋼を提供する。
【解決手段】4つの各フランジ101の先端部の内面103側隅角部に、鋼材の長手方向に繰り返す多数の凹部110を備え、この凹部110に隣接するフランジ内面103側に、隣接凸部111を備えたH形鋼である。さらに、前記多数の凹部とともに、フィレット部にウエブからフランジにわたって軸直角方向に形成され、軸方向に間欠的に配置されたL字型の突起を備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、H形鋼及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、コンクリートとの付着性を向上させるために、H形鋼の内側に軸方向に間欠的に形成した凹部又は突起を形成したH形鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】
フランジの内面に突起を有するH形鋼は、フランジの外面に突起を有するH形鋼より外わくの無い場合ではコンクリートとの付着性が優れている。このため、熱間圧延後にリブや突起を、フランジの内面に溶接により取付け、内面に突起を有するH形鋼を製造していた。しかし、このようなH形鋼は生産性が非常に悪かった。
【0003】
長手方向に直交する断続的な突起を、熱間圧延でフランジ内面に成形することは、従来、仕上ユニバーサルロールの回転方向と圧下方向から考えて、非常に難しいとされてきた。特に、フランジの幅に対して十分に長い突起をフランジ内面に形成することが難しい。しかし、熱間圧延によってフランジの内面に突起を付与する技術もいくつか提案されている。
【0004】
例えば、H形鋼の各フランジ内面を圧下する溝付の小径ロールを各フランジ内面毎に4個配設し、フランジ外面を圧下する垂直ロールの各チョックを延長して各第2垂直ロールを支持し、各水平ロールと各第2垂直ロールベベルギヤとを噛合せ、駆動部周速と第2垂直ロールの圧下側面部周速との周速調整手段を設けた仕上圧延装置が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。この仕上圧延装置によれば、コンクリートとの付着性に優れた、フランジの内面に突起を有するH形鋼を、熱間圧延で製造することができる。しかし、大きな設備投資が必要で、仕上圧延設備にかかるコストが非常に高かった。
【0005】
また、第1粗ユニバーサル圧延機の水平ロールの側面の傾斜を45度程度と大きくするとともに、この側面のほぼ中央部に凹部を形成し、フランジ内面に線状突起を造形し、次いで線状突起を断続的に圧下し、所定の高さ及びピッチの縞突起をフランジ内面に有するH形鋼を得る技術がある(例えば、特許文献2参照。)。この技術では、粗ユニバーサル圧延機が2機必要になり、設備コストが非常に高かった。また、縞突起は圧延方向に延びる形状で、コンクリートとの付着性の点では不十分であった。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−32408号公報
【0007】
【特許文献2】
特開昭61−82903号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑み、H形鋼のフランジ先端部の内面側隅角部に長手方向に繰返す多数の断続溝を形成することによって、上記のH形鋼とコンクリートとの付着性能を高めたH形鋼を開発し熱間圧延工程で加工が容易なH形鋼を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その技術手段は、フランジの先端部内面側に鋼材の長手方向に繰り返す多数の凹部を備えたことを特徴とするH形鋼である。また、前記フランジ先端部の内面側隅角部の凹部に隣接するフランジ内面側に、凸部を備えたH形鋼が好適である。このフランジ内面凹部に隣接する凸部はH形鋼のフランジ内でコンクリートが反ウエブ側へ抜け出しにくくなるという効果があるためである。この隣接凸部は前記フランジ先端部の内面側隅角部の凹部を圧延工程で形成すると、同時に容易に形成することができるものである。
【0010】
このH形鋼においては、前記多数の凹部又は凹部と隣接凸部をフランジ先端に設けるが、これをフランジの4隅にすべて備えると、H形鋼のコンクリートとの付着性が最も高くなるので好適である。また、前記多数のフランジ先端部の凹部又は凹部と隣接凸部を備えると共に、フィレット部にウエブ側面からフランジ内面に亘って軸直角方向に形成され、軸方向に間欠的に配置されたL字形の突起を備えると、さらに好ましい。また、このL字型の突起もフィレット部4隅すべてに備えると好ましい。
【0011】
また、本発明は、以上のようなH形鋼が備えているフランジ先端部の内面側隅角部に設けた多数の凹部又は凹部とこれに隣接する凸部を、さらに、これと共に及びフィレット部のL字形の突起を、H形鋼の熱間圧延工程で圧延により形成することを特徴とするH形鋼の製造方法を提供する。
【0012】
本発明者は、フランジ内面側に突起を有するH形鋼の形成について、種々実験を行った。その結果、圧延工程において、フランジ先端部の内面側隅角部を押え込むことによって、この部分にH形鋼の軸に直角な凹部を軸方向に断続的に形成することができ、この凹部に隣接するフランジ内面部分が同時に膨出して、フランジ内面に隣接凸部を形成することが容易にできることを知見した。本発明のH形鋼はこの知見によって完成されたものである。本発明方法では、通常のH形鋼に、又はフィレット部に突起を有するH形鋼に対して、仕上ユニバーサル圧延機の水平ロールとして、フランジ先端部の内面側隅角部のみを押圧する断続突起付ロールを適用することによって、比較的容易に断続凹部とこの凹部に隣接するフランジ内面側の隣接凸部とを成形することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施例を示すH形鋼100の部分斜視図である。フランジ101の先端部の内面103側の隅角部にH形鋼100の長手方向に繰り返す多数の凹部110を備えている。また、このフランジ101の先端部の内面側隅角部の凹部110に隣接するフランジ内面103側に、隣接する凸部111を備えている。
【0015】
図2はフィレット部104に突起120を設けたH形鋼を示す斜視図である。突起120は、軸直角方向に形成され、軸方向に間欠的に配置されたL字形の突起であって、フランジ101の内面103側に延びると共にウエブ102の側面側にも延びるL字形をなしている。図3は図2の突起を有するH形鋼に図1の実施例を適用した本発明の実施例を示すものである。図1〜3は、凹部110や突起120等をすべてそれぞれ4箇所に設けたものを示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、必要に応じて、凹部110や突起120の設定位置を変更することができる。
【0016】
図4は、図3の実施例の部分断面正面図で、フランジ101の先端部の内面側隅角部に設けた凹部110と、この凹部110に隣接するフランジ内面側に形成された凸部111を示すものである。凹部110はフランジ101の先端部の内面側隅角部に斜めの傾斜を有する形状に形成されているが、凹部110の形状、大きさ、底面130の傾斜角度等は限定されない。この凹部110の形状によって、この凹部110と共に形成される隣接凸部111の形状、大きさを変更することができる。
【0017】
図5は、凹部110の底面130がフィレット部の突起120の上面と隣接するように形成したH形鋼100を示すもので、凹部110のフランジ101高さ方向寸法131と、フィレット部の突起120のフランジ101高さ方向の寸法132との合計がフランジ101のウエブ側面からの全高さ133と一致しているものを示している。この場合、図4に示す突起111は、凹部110と突起120のH形鋼長手方向の位置が一致する部分では形成されないこととなる。
【0018】
凹部110のフランジ101高さ方向寸法131が小さい方が凹部110の成形が容易である。一方、この寸法131が大きい方がフランジ内面部分の凹凸部分の占有率が向上する。これらを勘案して、フランジ先端部の内面側隅角部の凹部110とフィレット部の突起120の形状、大きさ、配列等をうまく組合わせることによって、用途に応じた最適形状の本発明のH形鋼を形成することができる。例えば、フランジ内面突起のフランジ脚長に対する合計長さの割合を調整することができる。
【0019】
図6は、本発明に係るH形鋼を製造する仕上ユニバーサル圧延機の実施例のロールの正面図である。図6の左半分はH形鋼100のフィレット部に突起を形成するロール11を装着した水平ロール10を示している。また、図6の右半分は、H形鋼100のフランジ先端部の内面側隅角部に凹部を形成する突起22を有するロール21を装着した水平ロール20を示している。これらのロールを備えた仕上ユニバーサル圧延機によって、本発明のH形鋼を圧延によって製造することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、コンクリートとの付着性能を高めた新規な形状のH形鋼が提供される。このH形鋼は、本発明により熱間圧延工程で容易に加工することができ、寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の部分斜視図である。
【図2】実施例を説明する部分斜視図である。
【図3】実施例の部分斜視図である。
【図4】実施例の一部断面正面図である。
【図5】実施例の部分正面図である。
【図6】実施に用いる仕上ユニバーサル圧延機の部分正面図である。
【符号の説明】
10  水平ロール
11  ロール
20  水平ロール
21  ロール
22  突起
100  H形鋼
101  フランジ
102  ウエブ
103  内面
104  フィレット部
110  凹部
111  凸部
120  突起
130  底面
131  寸法
132  寸法
133  全高さ

Claims (7)

  1. フランジの先端部の内面側隅角部に鋼材の長手方向に繰り返す多数の凹部を備えたことを特徴とするH形鋼。
  2. 前記フランジ先端部の内面側隅角部の凹部に隣接するフランジ内面側に、凸部を備えたことを特徴とする請求項1記載のH形鋼。
  3. 前記多数の凹部を4つの各フランジ先端に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のH形鋼。
  4. 前記多数の凹部とともに、フィレット部にウエブからフランジにわたって軸直角方向に形成され、軸方向に間欠的に配置されたL字形の突起を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のH形鋼。
  5. 前記L字型の突起をフィレット部4隅に備えたことを特徴とする請求項4記載のH形鋼。
  6. 請求項1〜3の何れかに記載のH形鋼が備えているフランジ先端部の内面側隅角部の多数の凹部をH形鋼の熱間圧延工程で圧延により形成することを特徴とするH形鋼の製造方法。
  7. 請求項4又は5に記載のH形鋼が備えているフランジ先端部の内面側隅角部の多数の凹部とフィレット部のL字形の突起をH形鋼の熱間圧延工程で圧延により形成することを特徴とするH形鋼の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098099A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Jfe Steel Kk フィレット部近傍に突起を有する形鋼、その製造方法及び装置
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US11028573B1 (en) 2020-01-16 2021-06-08 Novel Structures, LLC Serrated beam
WO2021146758A1 (en) * 2020-01-16 2021-07-22 Novel Structures, LLC Serrated beam
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