JP4263189B2 - 多関節マニピュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のアーム体と各アーム体を回転自在に連結する関節部を有する多関節マニピュレータに関し、特にその関節部が、隣接する2つのアーム体を同軸回転自在に連結する同軸関節部と、一方のアーム体を他方のアーム体に対して円錐回転自在に連結する傾斜関節部とによって構成される多関節マニピュレータに関する。
従来の技術として、傾斜関節部によって2つのアーム体を連結する多関節マニピュレータが提案されている。傾斜関節部は、連結される2つのアーム体に関して、一方のアーム体を他方のアーム体に対して円錐回転自在に連結する。円錐回転するアーム体は、各アーム体の軸線に所定角度傾斜した回転軸線まわりに回転する。このような傾斜関節部を備える多関節マニピュレータは、その先端に設けられる対象物を、目標とする位置に変位駆動する(たとえば、特許文献1参照)。
また多関節マニピュレータは、各アーム体の直列方向に挿通する中空空間が形成される。この中空空間に電源配線および信号配線などが配設されることによって、アーム体を回転するための電力および信号伝送路を多関節マニピュレータ内部に設けることができる(たとえば、特許文献2および特許文献3参照)。
特許文献1 特開昭62−148182号公報
特許文献2 特開平10−225881号公報
特許文献3 特開2001−138279号公報
特許文献2に開示される多関節マニピュレータは、索条を内蔵するための中空空間が形成される。この多関節マニピュレータは、中空空間を形成するために、コアレス電動直接駆動モータ、いわゆる中空ダイレクトモータを有する。電源配線および信号配線などの索条は、中空ダイレクトモータを挿通して、各アーム体の軸線方向に延びる。
中空ダイレクトモータは、そのステータ部分が一方のアーム体に固定され、ロータ部分が他方のアーム体に固定される。中空ダイレクトモータは、リング状に形成される特殊な形状のモータである。したがって中空ダイレクトモータを有する多関節マニピュレータは、生産コストが高くなる。また中空ダイレクトモータは、そのサイズに対して得られるパワーが小さく、また回転軸線上にエンコーダを配置することができず高精度の位置決めを行うことが困難であるという問題がある。
特許文献3に開示される多関節マニピュレータは、アーム体ごとに1つづつモータを内蔵する。この場合、アーム体ごとにモータが内蔵されるので、各アーム体を内蔵するモータよりも小さくすることができない。すなわち多関節マニピュレータを十分に小型化することができないという問題がある。またモータからの駆動力を内歯のベベルギアまたはベルトによって伝達している。
内歯のベベルギアの場合には、加工が複雑になる。またモータ中心の入力軸と、減速機の出力軸が直交していないので、支持部の加工および組み付けに高精度が要求される。またベベルギアおよび減速機構の中空部がシールされていないので、グリースまたはオイルなどの潤滑剤が漏れ出す。またモータがベベルギアの内側に配置されているので、中空部の利用空間に干渉しており、空間の利用効率を悪くしている。
またベルトの場合は、張力調整可能な構造およびベルト取付け可能な構造にする必要があり、アーム体の構造が複雑になる。
したがって、本発明の目的は、特殊なモータを用いることなく、単純な機構で小型化可能な多関節マニピュレータを提供することである。
本発明は、直列に設けられる複数のアーム体と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する関節部とを有する多関節マニピュレータであって、
前記隣接する2つのアーム体を相対的に回転駆動する複数の駆動手段をさらに有し、
少なくとも1つのアーム体は、両端部が関節部によって2つの他のアーム体にそれぞれ連結され、前記1つのアーム体には、この1つのアーム体に対して連結される2つのアーム体を回転駆動する2つの駆動手段が内蔵され、
前記1つのアーム体に内蔵される各駆動手段は、前記1つのアーム体の軸線方向に関して少なくとも部分的に共通の領域に配置されることを特徴とする多関節マニピュレータである。
本発明に従えば、2つの駆動手段が前記1つのアーム体に内蔵されるので、1つのアーム体の両側の他のアーム体のうちの少なくとも一方のアーム体には、駆動手段を内蔵させる必要がない。これによって駆動手段の形状にかかわらず他のアーム体を小型化することができる。また2つの駆動手段がアーム体の軸線方向に関して部分的に共通の領域に配置されるので、2つの駆動手段を、1つのアーム体の軸線に垂直な方向に並べて配置することができる。これによって前記1つのアーム体の軸線寸法を小さくした場合であっても、1つのアーム体に内蔵される2つの駆動手段が互いに接触することを防止することができ、1つのアーム体の軸線寸法を小さくすることができる。このように1つのアーム体および1つのアーム体の両側に連結される2つの他のアーム体を小型化することができ、全体として多関節マニピュレータの直列方向の長さを小型化することができる。
また本発明は、直列に設けられる複数のアーム体と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する関節部とを有する多関節マニピュレータであって、
前記隣接する2つのアーム体を相対的に回転駆動する複数の駆動手段をさらに有し、
少なくとも1つの駆動手段は、この駆動手段によって回転駆動される各アーム体のいずれかに内蔵され、各アーム体を回転させる駆動力を出力する駆動源と、各アーム体の回転を制動する駆動源とは別体の制動部とを有し、駆動源と制動部とは、アーム体の軸線方向に関して少なくとも部分的に共通の領域に配置されることを特徴とする多関節マニピュレータである。
本発明に従えば、駆動源と制動部とが、アーム体の軸線方向に関して部分的に共通の領域に配置され、駆動源および制動部とが1つのアーム体の軸線に垂直な方向に並べて配置される。これによって駆動源と制動部とがアーム体の軸線方向に一列に並んで設けられる場合に比べて、1つのアーム体の軸線寸法を小さくすることができる。また、傾斜設置の場合は軸線垂直寸法も小さくすることができる。したがって全体として多関節マニピュレータの直列方向の長さおよび太さを小型化することができる。
また本発明は、駆動源から与えられる回転駆動力を駆動源が設けられるアーム体とは異なるアーム体に、減速して与える減速機構と、
関節部が連結する2つのアーム体の回転軸線に平行な軸線を有する複数の平歯車を備える歯車列から成り、駆動源からの回転駆動力を減速機構に伝達する伝達機構とをさらに有することを特徴とする。
本発明に従えば、駆動手段は、隣接する2つのアーム体を相対的に回転させるにあたって、減速機構を介して他方のアーム体に回転駆動力を与える。減速機構を介して回転駆動力を与えることによって、小型の駆動手段であっても、大きなトルクを得ることができる。したがって小型の駆動手段を用いることができ、駆動手段が内蔵される1つのアーム体をさらに小型化することができる。また減速機構を介して駆動力を伝達することによって、駆動手段の回転角度に対して2つのアーム体の相対角度を細かく制御することができ、位置決め精度を向上することができる。
また平歯車によって駆動力を伝達することによって、単純な機構で実現することができる。これによって駆動モータが内蔵されるアーム体の構造を簡略化することができ、さらにアーム体を小型化することができる。また多関節マニピュレータの設計および加工、組立てを容易化することができ、信頼性を向上することができる。また減速機構に固定される減速機構側平歯車が予め定める配置位置に設けられる場合、駆動手段に固定される駆動手段側平歯車を減速機構側平歯車に噛み合わせた上で、任意の位置に配置することができる。これによってアーム体内における駆動手段の配置位置を選択することができる。
また本発明は、各アーム体には、索状が挿通して設けられ、
減速機構および伝達機構が設けられる領域を挿通して、隣接する2つのアーム体間にわたって設けられる筒状の索条保護部材をさらに有し、
前記索条は、索条保護部材を挿通して設けられることを特徴とする。
本発明によれば、アーム体に索条を挿通させることによって、アーム体の外周表面に索条を沿わせる必要がない。これによってアーム体の外表面から突出する部分を少なくすることができ、索条がアーム体外の障害物に接触することを防止することができる。索条は、たとえば電気配線であり、基端部のアーム体から先端部のアーム体に向けて延びる。
また筒状の索条保護部材が減速機構および伝達機構が設けられる領域を挿通し、その索条保護部材を索条が挿通する。これによって稼動中の減速機構および伝達機構に、索条が接触することをなくして、索条の破損を防ぐことができる。
また本発明は、減速機構および伝達機構が設けられる領域と、索条保護部材内の空間とは、密に仕切られていることを特徴とする。
本発明によれば、減速機構および伝達機構における雰囲気中の液体が漏れ出し、索条に侵入することを防止することができる。たとえばグリースまたはオイルなどの潤滑剤が、減速機構および伝達機構に塗布される場合であっても、それらの潤滑剤が漏れ出し、索条が配置される領域に侵入することを防止することができる。これによって潤滑不足による減速機構および伝達機構の損傷を防止するとともに、索条が配置される領域が汚染されることを防止することができる。
また本発明は、前記関節部のうち少なくとも1つは、隣接する2つのアーム体をこれら2つのアーム体の軸線に対して傾斜する回転軸線まわりに回転自在に連結する傾斜関節部であって、
傾斜関節部によって連結される2つのアーム体のうち、多関節マニピュレータの遊端部側のアーム体に駆動手段が内蔵されることを特徴とする。
本発明に従えば、駆動手段が内蔵される遊端部側のアーム体が、駆動手段が内蔵されない基端部側のアーム体に対して回転する。言換えると駆動手段が内蔵されるアーム体は、従動側となり、駆動手段が内蔵されないアーム体は、駆動側となる。
従動側となるアーム体は、駆動手段によって駆動側となるアーム体に対して傾斜関節部の回転軸線まわりに円錐回転する。駆動手段が内蔵されるアーム体は、駆動手段が内蔵されないアーム体に比べて軸線方向長さが大きい。したがって駆動手段が内蔵されるアーム体が、従動側として傾斜回転軸の回転軸線まわりに円錐回転することで、駆動手段が内蔵されないアーム体が従動側として円錐回転する場合に比べて、アーム体の回転半径を大きくすることができる。このように従動側のアーム体の回転半径を大きくすることで、多関節マニピュレータの可動範囲を拡大することができる。これによって多関節マニピュレータの全長が予め定められる場合であっても、多関節マニピュレータの可動範囲を拡大することができる。
また本発明は、直列に設けられる複数のアーム体と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する関節部と、前記隣接する2つのアーム体を相対的に回転駆動する駆動手段とを有する多関節マニピュレータであって、
関節部のうち少なくとも1つは、隣接する2つのアーム体をこれら2つのアーム体の軸線に対して傾斜する回転軸線まわりに回転自在に連結する傾斜関節部であって、
傾斜関節部によって連結される2つのアーム体のうち、多関節マニピュレータの遊端部側のアーム体に駆動手段が内蔵されることを特徴とする多関節マニピュレータである。
本発明に従えば、駆動手段が内蔵される遊端部側のアーム体が、駆動手段が内蔵されない基端部側のアーム体に対して回転する。言換えると駆動手段が内蔵されるアーム体は、従動側となり、駆動手段が内蔵されないアーム体は、駆動側となる。
従動側となるアーム体は、駆動手段によって駆動側となるアーム体に対して傾斜関節部の回転軸線まわりに円錐回転する。駆動手段が内蔵されるアーム体は、駆動手段が内蔵されないアーム体に比べて軸線方向長さが大きい。したがって駆動手段が内蔵されるアーム体が、従動側として傾斜回転軸の回転軸線まわりに円錐回転することで、駆動手段が内蔵されないアーム体が従動側として円錐回転する場合に比べて、アーム体の回転半径を大きくすることができる。このように従動側のアーム体の回転半径を大きくすることで、多関節マニピュレータの可動範囲を拡大することができる。これによって多関節マニピュレータの全長が予め定められる場合であっても多関節マニピュレータの可動範囲を拡大することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である多関節マニピュレータ20の一部を示す断面図である。
図2は、多関節マニピュレータ20を模式化して示す側面図である。
図3は、多関節マニピュレータ20を示す断面図である。
図4は、多関節マニピュレータ20の傾斜関節部付近を拡大して示す断面図である。
図5は、多関節マニピュレータ20の同軸関節部付近を拡大して示す断面図である。ただし伝達機構が見えるように図1の方向より90°回転させた図としている。
図6は、本実施の形態の第1アーム体30Aおよび第2アーム体30Bの変形状態を模式的に示す図である。
図7は、比較例の第1アーム体30Aおよび第2アーム体30Bの変形状態を模式的に示す図である。
図8は、本発明の他の実施の形態である多関節マニピュレータ100の一部を示す断面図である。
図9は、多関節マニピュレータ100を示す断面図である。
図10は、図8のA−A切断面線からみた多関節マニピュレータ100の断面図である。
図11は、第1のアーム体30Aに収容される2つの駆動モータ33,34およびブレーキ133を説明するための斜視図である。
図12は、本発明の他の実施の形態である多関節マニピュレータ300の一部を示す断面図である。
図13は、多関節マニピュレータ300を模式化して示す側面図である。
図14は、多関節マニピュレータ3000を示す断面図である。
図1は、本発明の実施の一形態である多関節マニピュレータ20の一部を示す断面図である。本発明の実施の一形態である多関節マニピュレータ20は、複数のアーム体30と、アーム体30を回転自在に連結する複数の関節部31,32とを有する。各アーム体30は、関節部31,32によってそれぞれ連結されて直列に延びる。
各関節部31,32は、同軸関節部31と傾斜関節部32とを有する。同軸関節部31は、隣接する2つのアーム体30を、その各アーム体30の軸線Lと同軸の同軸回転軸線R1まわりに回転自在に連結する。また傾斜関節部32は、隣接する2つのアーム体30のうち一方を、各アーム体30の軸線Lに対して傾斜する傾斜回転軸線R2まわりに円錐回転自在に連結する。
なお本発明において、「円錐回転」は、傾斜回転軸線R2を中心とし、2つのアーム体30の連結位置を頂点とする仮想円錐の周面に沿って相対的に回転することである。また本発明において、「回転」は、回転軸線まわりに角変位する状態も含む。
このような同軸関節部31および傾斜関節部32を含む多関節マニピュレータ20は、複数のアーム体30をそれぞれ相対的に回転させることによって、蛇のような動きをさせて、3次元位置決めが可能である。たとえば設備等が複雑に入り組み作業経路が複雑な場合、また天井と床との間隔が小さく低姿勢での作業が必要な場合などであっても、本発明の多関節マニピュレータ20は、先端に連結される対象物を好適に目的とする位置および姿勢に配置することができる。
図2は、多関節マニピュレータ20を模式化して示す側面図であり、図3は、多関節マニピュレータ20を示す断面図である。たとえば多関節マニピュレータ20は、直列に設けられる6つのアーム体c1〜c6と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する複数の関節部31,32とを有する。
多関節マニピュレータ20の直列方向一端部に設けられる第1のアーム体c1は、基台21に連結され、直列方向他端部に設けられる第6のアーム体c6は、手先装置22が連結される。第1〜第6のアーム体c1〜c6は、それぞれの軸線が同軸に配置されて一直線状に延びる状態に変形可能である。各関節部31,32は、3つの同軸関節部31と3つの傾斜回転部32とを有する。本実施の形態の場合、アーム体c1〜c6の直列方向に沿って、同軸関節部31と傾斜関節部32とが交互に配置される。多関節マニピュレータ20は、隣接するアーム体を相対的に回転することによって、先端部のアーム体c6を目標とする位置および姿勢に配置することができる。
多関節マニピュレータ20の先端部には、各種手先装置、いわゆるエンドエフェクタが連結される。多関節マニピュレータ20は、手先装置を目標位置に配置する。たとえば多関節マニピュレータ20は、自動車外から自動車内に手先装置22を配置する。またたとえば多関節マニピュレータ20は、床面と天井との隙間に手先装置22を配置する。目標位置に配置された手先装置22は、たとえばハンドリング、シーリング、塗装、スポット溶接およびアーク溶接などを行う。
図1に示すように、各アーム体30は、その軸線Lまわりを一周する周壁部41と、軸線方向Z両端部に設けられ、周壁部41に連なり、周壁部41を塞ぐ端壁部42とを有する。各アーム体30は、周壁部41と各端壁部42とによって、各アーム体30の内部にアーム内部空間40が形成される。
また隣接する2つのアーム体30は、ベアリング36によって回転自在に連結される。このベアリング36は、内輪側リングと外輪側リングとが相対的に回転自在に設けられる。ベアリング36の内輪側リングが一方のアーム体に固定され、ベアリング36の外輪側リングが他方のアーム体に固定される。このベアリング36は、たとえばリング状のクロスローラベアリングによって実現される。クロスローラベアリングによって実現されることによって、単体ベアリングにてラジアル荷重およびアキシアル荷重を受けても、2つのアーム体を回転自在に支持することができる。
同軸関節部31では、連結される2つのアーム体30の軸線とベアリング36の回転軸線とが一致する。同軸関節部31が連結する2つのアーム体30は、ベアリング36に固定される同軸連結面37をそれぞれ有する。各同軸連結面37は、各アーム体30の端壁部42に設けられ、アーム体30の軸線Lに垂直である。
傾斜関節部32では、連結される2つのアーム体30の軸線とベアリング36の回転軸線とが傾斜する。傾斜関節部32が連結する2つのアーム体30は、ベアリング36に固定される傾斜連結面38をそれぞれ有する。各傾斜連結面38は、各アーム体30の端壁部42に設けられ、アーム体30の軸線Lに対して傾斜する。また各傾斜連結面38は、互いに平行である。本実施の形態では、傾斜連結面38とアーム体の軸線とは、45度の傾斜角を成す。
このようにベアリング36によって連結される2つのアーム体30は、ベアリング36の回転軸線まわりに回転する。したがってベアリング36の回転軸線が、各アーム体30の回転軸線R1、R2となる。また各端壁部42には、アーム体30の回転軸線R1,R2に沿って端壁部42を貫通する貫通孔39が形成される。この貫通孔39は、回転軸線R1、R2と同軸に延び、アーム内部空間40と連通する。
多関節マニピュレータ20は、電気配線またはホースなどから成る索条35を備える。索条35は、基台21から多関節マニピュレータ20の先端部に向けて、各アーム体30の直列方向に延びる。索条35は、各アーム体30の軸線方向一方Z1の端壁部42の貫通孔39、アーム内部空間40、軸線方向他方Z2の端壁部42の貫通孔39を挿通する。すなわち索条35は、アーム体40の内部を軸線方向Zに挿通する。また索条35は、可撓性を有し、アーム体30が回転することによって、多関節マニピュレータ20とともに変形する。
また多関節マニピュレータ20は、隣接する2つの各アーム体30を相対的に回転駆動する駆動手段を有する。駆動手段は、駆動モータ33,34を含んで実現される。各アーム体30は、2つの駆動モータ33,34が内蔵される第1アーム体30Aと、駆動モータ33,34が内蔵されない第2アーム体30Bとを有する。なお、ここで、第1アーム体30Aと第2アーム体30Bとは、駆動モータ33,34を含んでいるか否かによって識別する呼称であり、多関節マニピュレータ20を構成する第1〜第6のアーム体c1〜c6のうちの第1のアーム体c1と第2のアーム体c2の呼称とは区別されるべきものである。
第1アーム体30Aの一方側には、第2のアーム体30Bが連結される。本実施の形態では、第1のアーム体30Aと第2のアーム体30Bとが交互に配置される。
第1のアーム体30Aに内蔵される2つの駆動モータ33,34のうち、一方の駆動モータ33は、第1のアーム体30Aと、その軸線方向一方Z1に連結される第2のアーム体30Bとを相対回転するために設けられる。また第1のアーム体30Aに内蔵される2つの駆動モータ33,34のうち、他方の駆動モータ34は、第1のアーム体30Aと、その軸線方向他方Z2に連結される第2のアーム体30Bとを相対回転するために設けられる。一方の駆動モータ33と他方の駆動モータ34とは、内蔵される第1のアーム体30Aの軸線方向Z1,Z2に関して、第1のアーム体30Aのアーム内部空間40のうち、少なくとも部分的に共通の重畳領域135に配置され、軸線方向に垂直な方向に並ぶ。
また多関節マニピュレータ20は、アーム体を駆動する駆動源となる駆動モータ33,34のほかに、駆動モータ33,34から伝達される回転駆動力を減速する減速機構44と、複数の平歯車を備える歯車列からなり、駆動モータ33,34からの回転駆動力を減速機構44に伝達する伝達機構45とを有する。減速機機構44は、入力される回転速度に対して出力される回転速度が著しく低い、高い減速比のものが用いられる。本実施の形態では、高い減速比を実現する減速機構として波動歯車機構、いわゆるハーモニックドライブ(登録商標)が用いられる。また高い減速比の減速機構は、ハーモニックドライブ以外の機構であってもよく、遊星歯車減速機構や特殊歯形減速機構も適用可能である。
図4は、多関節マニピュレータ20の傾斜関節部付近を拡大して示す断面図である。減速機構44は、入力軸48と、出力軸49と、固定軸50とを有する。入力軸48および出力軸49は、予め定める回転軸線まわりに回転する。減速機構44は、回転駆動される入力軸48の回転速度に比例して、固定軸50に対して出力軸49を減速して回転駆動する。言換えると固定軸50と出力軸49とを相対的に回転する。本実施の形態では、上述したようにリング形状の波動歯形機構が用いられ、入力軸48および出力軸49の回転軸線が、ベアリング36の回転軸線R1と同軸に設けられる。
傾斜関節部32に臨む第1のアーム体30Aの端壁部42には、ボルト部材によって駆動モータ33および減速機構44の出力軸49が着脱可能に固定される。また傾斜関節部32に臨む第2のアーム体30Bの端壁部42には、ボルト部材によって減速機構44の固定軸50が着脱可能に固定される。
駆動モータ33は、その回転軸43が回転自在に設けられ、回転軸43と一体に駆動側平歯車46が固定される。駆動側平歯車46は、従動側平歯車47と噛み合う。従動側平歯車47は、回転自在に設けられ、ボルト部材によって、減速機構44の入力軸48に着脱可能に固定される。減速機構44の入力軸48は、減速機構44の内周部に設けられ、リング状に形成される。また従動側歯車47もまたリング状に形成される。従動側歯車47は、減速機構44の内部空間と外部空間とが連通するように減速機構44の入力軸48に固定される。また従動側平歯車47および減速機構44の入力軸48は、ベアリング36の回転軸線と同軸に配置され、ベアリング36の回転軸線まわりに回転自在に設けられる。
駆動側歯車46は、ベアリング36の回転軸線、すなわち2つのアーム体30A,30Bの回転軸線R2に平行な軸線を有する。これによって駆動モータ33の回転軸43は、駆動側平歯車46および従動側平歯車47とが噛み合った状態で、アーム体30A,30Bの回転軸線R2と平行に配置される。
また減速機構44の出力軸49が第1のアーム体30Aに固定され、減速機構44の固定軸50が第2のアーム体30Bに固定される。これによって減速機構44の入力軸48から回転駆動力が与えられると、固定軸50に対して出力軸49が減速されて回転し、第1および第2のアーム体30A,30Bが相対的に回転する。また駆動側歯車46の歯数は、従動側歯車47の歯数よりも少なく、減速比をさらに大きくすることができる。
図5は、多関節マニピュレータ20の同軸関節部付近を拡大して示す断面図である。ただし伝達機構が見えるように図1を90°回転した方向の図となっている。同軸関節部31も、傾斜関節部32と同様に減速機構44および伝達機構45が設けられる。具体的には、同軸関節部31に臨む第1のアーム体30Aの端壁部42には、ボルト部材によって駆動モータ34および減速機構44の出力軸49が着脱可能に固定される。また同軸関節部31に臨む第2のアーム体30Bの端壁部42には、ボルト部材によって減速機構44の固定軸50が着脱可能に固定される。
駆動モータ34は、その回転軸43が回転自在に設けられ、回転軸43と一体に駆動側平歯車46が固定される。駆動側平歯車46は、従動側平歯車47と噛み合う。従動側平歯車47は、回転自在に設けられ、ボルト部材によって、減速機構44の入力軸48に着脱可能に固定される。従動側平歯車47および減速機構44の入力軸48は、ベアリング36の回転軸線と同軸に配置され、ベアリング36の回転軸線まわりに回転自在に設けられる。
駆動側歯車46は、ベアリング36の回転軸線、すなわち2つのアーム体30A,30Bの回転軸線R1に平行な軸線を有する。これによって駆動モータ34の回転軸43は、駆動側平歯車46および従動側平歯車47とが噛み合った状態で、アーム体30A,30Bの回転軸線R1平行に配置される。駆動側歯車46の歯数は、従動側歯車47の歯数よりも少なく、減速比をさらに大きくすることができる。
またリング状に形成される減速機構44の中空空間54は、連結される2つのアーム体30A,30Bのうち一方のアーム体30Aの端壁部42の貫通孔39と、他方のアーム体30Bの端壁部42の貫通孔39とを連通する。索条35は、一方の端壁部42の貫通孔39から減速機構44の中空空間54を挿通して他方の端壁部42の貫通孔39に延びることによって、複数のアーム体にわたって挿通する。
また多関節マニピュレータ20は、隣接する2つのアーム体30A,30Bのうち、一方のアーム体30Aの端壁部42の貫通孔39と、減速機構44の中空空間54と、他方のアーム体30Bの端壁部42の貫通孔39とを挿通する筒状の索条保護部材55が設けられる。各索条保護部材55は、隣接する2つのアーム体30A,30Bの間に設けられ、隣接する2つのアーム体30A,30Bの回転軸線R1,R2と同軸に配置される。
索条保護部材55は、いずれか一方のアーム体の一方の端壁部42に固定され、他方のアーム体の端壁部42まで延びる。また索条保護部材55は、固定される一方のアーム体30とともに回転する。本実施の形態では、索条保護部材55は、第1のアーム体30Aの端壁部42に固定される。また索条保護部材55の外周面と、第1のアーム体30Aの端壁部42の貫通孔39に臨む内周面56とは、ガスケットまたはOリングなどのシール部材によって、その隙間が塞がれる。また索条保護部材55の外周面と、第2のアーム体30Bの端壁部42の貫通孔39に臨む内周面とは、オイルシールなどのシール部材によって、その隙間が塞がれる。すなわち第2のアーム体30Bの端壁部42と索条保護部材55との相対回転を許容したうえで、索条保護部材55の外周面57と第2のアーム体30Bの端壁部42の内周面との隙間が塞がれる。
これによって減速機構44および伝達機構45が設けられる領域と、索条保護部材55内の空間とが密に仕切られる。減速機構44および伝達機構45には、円滑な駆動力の伝達および駆動力の減速を行うためにグリースまたはオイルなどの潤滑剤が塗布される。シール部材によって、索条保護部材55と各端壁部の内周面56,57との隙間が塞がれるので、減速機構44および伝達機構45に塗布される潤滑剤が漏れ出し、索条保護部材55内およびアーム内部空間40に侵入することを防止することができる。
また索条35が索条保護部材55を挿通して延びることによって、減速機構44および伝達機構45に索条35が接触することを防止できる。2つのアーム体30A,39Bを相対回転するにあたって、減速機構44および伝達機構45が可動しても、減速機構44および伝達機構45に索条35が接触することがないので、索条35の破損を防ぐことができる。また索条保護部材55は、索条35に臨む部分が、索条35に対して摩擦抵抗が少ない材料から成ることが好ましい。
以上のように本発明の実施の一形態によれば、第1および第2のアーム体30A,30Bにアーム内部空間40が形成される。また索条保護部材55が、隣接する2つのアーム体30A,30Bの間を連通する。これによって索条35を、多関節マニピュレータ20に内蔵して、各アーム体の直列方向に向けて延ばすことができる。
索条35は、多関節マニピュレータ20の外表面を沿うことがない。これによって索条35が多関節マニピュレータ20の周辺の障害物に接触することを防止することができる。これによって作業空間が狭隘な場合、また障害物が多数配置される場合であっても、索条35の破損を防ぐことができる。
索条35は、たとえば駆動モータ33,34を回転させるための電力、駆動モータ33,34の回転指令を示す電気信号などを供給する電気配線であってもよく、また多関節マニピュレータ20の先端部に連結される手先装置の動力、手先装置が消費する消費物などを供給するホースであってもよい。たとえば手先装置が、接着装置である場合には、接着剤を索条35によって供給してもよい。また手先装置が、塗布装置である場合には、塗料を索条35によって供給してもよい。
また第1のアーム体30Aに2つの駆動モータ33,34を配置し、各駆動モータ33,34を軸線方向Zに垂直な方向に並べることによって、2つの駆動モータ33,34を内蔵するために必要な、第1アーム体30Aの軸線方向寸法を小型化することができる。さらに第2のアーム体30Bには、駆動モータ33,34を配置する必要がないので、駆動モータ33,34の大きさにかかわらず、第2のアーム体30Bの形状を小型化することができる。これによって、第1および第2のアーム体30A,30Bを小型化することができるので、全体として多関節マニピュレータ20を小型化することができる。多関節マニピュレータ20を小型化することによって、狭隘な作業空間であっても、多関節マニピュレータ20の先端部を目標とする位置および姿勢に保つことができる。
さらに多関節マニピュレータ20は、高減速比の減速機構44を有し、この減速機構44を用いて駆動モータ33,34からの駆動回転力を、連結される2つのアーム体のいずれか一方に与える。これによって小型の駆動モータ33,34を用いる場合であっても、アーム体を回転させるのに必要なトルクを得ることができる。言換えると小型の駆動モータ33,34を用いることができ、駆動モータを内蔵する第1のアーム体30Aの軸線方向寸法をさらに小型化することができる。また駆動モータ33,34の回転軸43の回転が制御されて、多関節マニピュレータ20の位置決めが行われる場合、高減速比の減速機構44を介することによって、位置決め精度を向上することができる。
また索条35は、索条保護部材55を通過して、連結される2つのアーム体間を延びる。索条35は、索条保護部材55によって減速機構44および伝達機構45に接触することが防止される。これによって減速機構44および伝達機構45が、アーム体を回転するために回転変位しても、索条35が回転変位する減速機構44および伝達機構45に接触することを防ぐことができる。
さらに減速機構44および伝達機構45とが配置される領域と、索条保護部材55の中空空間とが密に仕切られているので、減速機構44および伝達機構45に潤滑剤を塗布しても、漏れ出して索条保護部材55の中空空間およびアーム体内部空間40に潤滑剤が侵入することを防止することができる。同時に潤滑不足による減速機構44および伝達機構45の損傷を防止することができる。また逆に、索条内を流れる物質、たとえば塗料および接着剤などが減速機構44および伝達機構45に侵入することがない。また減速機構44および伝達機構45の熱が索条35に伝わりにくくすることができる。
また平歯車46,47を用いて、伝達機構45を達成することによって、単純な構成の伝達機構45を実現することができる。平歯車46,47を用いることによって、ベルト伝達に比べて、駆動モータ33,34からの回転駆動力を確実に伝えることができ、許容可能なパワーも大きい。これによって伝達機構45の信頼性を向上させることができ、高精度の位置決めを行うことができる。また駆動側歯車46よりも従動側歯車47の歯数を増やすことによって、伝達機構45でも、減速機構を達成することができ、駆動モータ33,34の回転速度をさらに減速することができる。
また内歯ベベルギア伝達と異なり伝達機構45の各歯車46,47は、駆動モータ33,34の回転軸43の回転軸線と、減速機構44の入力軸48の回転軸線とを平行にすることができる。これによって駆動モータ33,34を支持する支持部、減速機構44を支持する支持部の加工および組立てを容易に行うことができる。
ここで、ベルト伝達によっても、駆動モータ33と減速機構44の回転軸とを平行にできるが、一方、ベルトの取り付けおよび張力調整するための各機構を設ける必要があり、構造が複雑になる。またその機構を設けるためにアーム体の形状が大型化する。またベルトの曲げ容量が小さいので高減速比を得ることができない場合がある。
本実施の形態では、伝達機構45に平歯車を用いることによって、伝達機構45にベルトを用いた場合に比べて、第1のアーム体30Aの構造を簡略化することができ、第1のアーム体30Aをさらに小型化することができる。
また従動側歯車47に噛み合う位置であれば、駆動側歯車46の配置位置を容易に移動させることができる。これによって索条35が第1のアーム体内を挿通する空間を十分に確保することができるとともに、第1のアーム体30Aが小型になるような配置位置に各駆動モータ33,34を容易に配置することができる。
また本実施の形態では、傾斜関節部32によって連結される2つのアーム体の回転軸線R2は、各アーム体の軸線に対してすべて45度に傾斜する。これによって多関節マニピュレータ20を製造するために必要な部品の種類を低減することができる。
図6は、本実施の形態の第1アーム体30Aおよび第2アーム体30Bの変形状態を模式的に示す図である。図7は、比較例の第1アーム体30Aおよび第2アーム体30Bの変形状態を模式的に示す図である。アーム長さL5を可及的に短くした場合には、駆動モータ33,34が含まれる第1アーム体30Aの軸線方向長さL4よりも第2アーム体30Bの軸線方向長さL3が短く形成される。
この場合、傾斜関節部32によって連結される各アーム体30A,30Bのうち、基端部側である基台21側に第2アーム体30Bを配置し、傾斜関節部32の遊端部側である手先装置側に第1アーム体30Aを配置することが好ましい。すなわち基台側を駆動側のアーム体とし、手先装置側を従動側のアーム体とすると、従動側のアーム体に駆動モータ33,34が固定される。第1アーム体30Aの2つの駆動モータ33,34のうち一方の駆動モータ33は、予め定める位置に配置される第2アーム体30Bに対して、第1アーム体30Aを回転駆動する。本実施の形態では、図6に示すように第1アーム体30Aが、その軸線方向長さL4を母線として、傾斜関節部32の回転軸線R2まわりに回転する。これに対して、比較例では、図7に示すように第2アーム体30Bが、その軸線方向長さL3を母線として、傾斜関節部32の回転軸線R2まわりに回転する。第1アーム体30Aの軸線方向長さL4は、第2アーム体30Bの軸線方向長さL3よりも長いので、本実施例のほうが比較例に比べて回転するアーム体の回転半径を大きくすることができ、多関節マニピュレータの可動範囲を広くすることができる。したがって多関節マニピュレータのアーム長さを可及的に小さくした場合であっても、比較例に比べてアーム体の可動範囲を広くすることができる。言換えると、多関節マニピュレータのアーム長さL5が予め定められている場合、第2アーム体30Bの軸線方向長さL3を小さくして、第1アーム体30Aを角変位させることによって、可動範囲を広くすることができる。
さらに本実施の形態では、多関節マニピュレータが基台21から上方に向かって延び、基台側に配置される第2アーム体30Bが下方に位置し、手先装置側に配置される第1アーム体30Aが上方に位置する場合が多い。また第1アーム体30Aは、傾斜関節部32よりも上方に配置されることが多くなる。これによって駆動モータ33は、傾斜関節部32よりも上方に配置され、駆動モータ33に傾斜関節部32の減速機構44等における潤滑剤が侵入することを防止することができる。
また減速機構44としてハーモニックドライブを用いた場合には、後述するように、潤滑剤が必要なハーモニックドライブの潤滑領域が、第2アーム体30B側に設けられる。第2アーム体30Bが、傾斜関節部32よりも下方に位置することで、潤滑剤がハーモニックドライブの潤滑領域に移動しやすくハーモニックドライブが潤滑不足に陥ることを防止することができる。
ハーモニックドライブについて説明すると、図4および図5に示すように、入力軸48は、楕円形カムの外周に薄肉のボールベアリング200が嵌められ、全体が楕円形をした部品である。このベアリング200の内輪202はカム201を介して従動側平歯車47に固定されており、ベアリング200の外輪203は、ボール204を介して弾性変形する。また固定軸50は、剛体のリング状の部品である。固定軸50は、その内周部を一周する内歯205が形成される。この内歯205は、出力軸49の外周部に形成される外歯206が噛合うように形成され、外歯205の歯数よりも2枚多く形成される。出力軸49は、弾発性および可撓性を有する円筒状部分207と、円筒状部分207の一端部に連なる固定部分208とを有する金属部品である。円筒状部分207には、外周部に固定軸50の内歯205と噛合う外歯206が形成される。固定部分208が、第1のアーム体30Aと一体に固定される。
円筒状部分207は、ベアリング200の外輪203に嵌め込まれており、楕円状に撓められる。円筒状部分207の外歯203は、楕円に撓められた外周部のうち長軸部分で、固定軸50の内歯205と噛合う。また円筒状部分207の外歯203は、楕円に撓められた外周部のうち短軸部分で、固定軸50の内歯205と噛合わない。入力軸48を回転させると、入力軸48とともに円筒状部分207が弾性変形し、内歯205と外歯206とが噛合う位置が順次移動する。入力軸48が一回転すると、出力軸49は、固定軸50の内歯205よりも出力軸50の外歯206の歯数が2枚少ないので、歯数差の2枚分だけ入力軸48の回転方向と反対方向に移動する。この反対方向への移動を出力として取り出し、高減速比機構を実現する。
ハーモニックドライブにおいて、内歯205と外歯206との間および、ベアリングの外輪203と円筒状部分207との間には、高速回転接触しており、潤滑剤を十分に補給する必要がある。したがって内歯205と外歯206との間および、ベアリングの外輪203と円筒状部分207との間が潤滑が必要な潤滑領域となる。
したがってハーモニックドライブにおける潤滑領域は、固定軸50寄り、すなわち第2アーム体30B側に設けられる。上述したように第2アーム体30Bが下方に配置されることで、ハーモニックドライブのうち、潤滑領域は下方に配置される。したがって、潤滑剤が潤滑領域に移動しやすく、ハーモニックドライブが潤滑不足に陥ることを防止することができる。
図8は、本発明の他の実施の形態である多関節マニピュレータ100の一部を示す断面図であり、図9は、多関節マニピュレータ100を示す断面図である。図10は、図8のA−A切断面線からみた多関節マニピュレータ100の断面図であり、図11は、第1のアーム体30Aに収容される2つの駆動モータ33,34およびブレーキ133を説明するための斜視図である。多関節マニピュレータ100は、駆動手段において、駆動源である駆動モータ33と、制動部であるブレーキ133とが別体に設けられる。駆動モータ33は、その回転軸が駆動側歯車に固定される。この駆動歯車が従動側歯車47に噛み合うことによって、従動歯車47を回転駆動する。ブレーキ133は、その回転軸が制動側歯車に固定される。この制動側歯車が従動側歯車47に噛み合うことによって、従動側歯車47を制動する。このように従動側歯車47は、駆動側歯車46と制動側歯車との2つの歯車に噛み合うことによって、その駆動および制動が行われる。駆動モータ33と、ブレーキ133とは、第1のアーム体30Aの軸線方向Zに関して、少なくとも部分的に共通の領域に配置される。この他の構成については、図1に示す多関節マニピュレータ20と同様の構成を有し、説明を省略して同一の参照符号を付する。
通常、駆動モータ33とブレーキ133とは、一体に設けられ、駆動モータ33とブレーキ133とが同軸に並ぶ。この場合、ブレーキ133を含む駆動モータ33は、ブレーキ133を含んだ分だけその軸線方向寸法が大きくなる。このような場合には、第1のアーム体30Aは、駆動モータ33を収容するために必要な空間よりも、さらにブレーキ133分の空間が必要となる。言換えると第1のアーム体の軸線方向寸法および外周径寸法が、ブレーキ133分だけ大きくなる。
本発明では、駆動モータ33とブレーキ133とを別体に設け、第1のアーム体30Aの軸線方向に、駆動モータ33とブレーキ133とを並べて配置する。これによって、ブレーキ133分を考慮することなく、第1のアーム体30Aの軸線方向寸法および外周径寸法を小さくすることが可能である。駆動モータ33およびブレーキ133は、索条35が第1アーム体30Aを挿通可能な空間を確保したうえで、第1のアーム体30Aの軸線方向寸法および外周径寸法が小さくなるように配置される。
第1のアーム体30Aは、軸線方向一方Z1の駆動モータ33とブレーキ133とが分離される一方の駆動手段と、軸線方向他方Z2の駆動モータ34とブレーキとが一体の他方の駆動手段とを内蔵する。
また上述したように最適位置P1の近傍に軸線方向一方Z1の駆動モータ33が固定されることによって、軸線方向一方Z1の駆動モータ33の軸線方向寸法が大きい場合であっても、周壁部41および端壁部42の内面52,53に接触することなく、軸線方向一方Z1の駆動モータ33を第1のアーム体30Aに収めることができ、第1のアーム体30Aを小型化することができる。言換えれば、軸線方向一方Z1の駆動モータ33を第1のアーム体30Aに内蔵したうえで、第1のアーム体30Aの軸線方向寸法を小さくすることができる。
また軸線方向他方Z2の駆動モータ34は、索条35が挿通する空間を確保したうえで、軸線方向一方Z1の駆動モータ33、ブレーキ133、端壁部42および周壁部41に接触しない限り、任意の位置に配置することができる。
以上のような本発明の他の形態の多関節マニピュレータ100では、図1に示す多関節マニピュレータ20と同様の効果を得ることができる。さらに駆動モータ33とブレーキ133とを分割して配置することによって、さらに第1のアーム体30Aを軸線方向に小型化することができる。
次に、図12、図13及び図14を参照して、本発明のさらに他の実施の形態である多関節マニピュレータ300について説明する。多関節マニピュレータ300における複数のアーム体30は、一端が傾斜し他端が水平なアーム体の他に、上端と下端とが同方向あるいは反対方向にともに傾斜したアーム体からなり、これに応じて多関節マニピュレータ300は複数のアーム体を連結する同軸関節部31と傾斜回転部32の配列及び個数が図1に示す多関節マニピュレータ20とは異なる。これらの点を除けば、多関節マニピュレータ300は多関節マニピュレータ20とほぼ同様の構成を有する。多関節マニピュレータ20と同様の構成については、説明を省略して同一の参照符号を付する。
図12は、本発明の実施の一形態である多関節マニピュレータ300の一部を示す断面図である。図13は、多関節マニピュレータ300を模式化して示す側面図であり、図14は、多関節マニピュレータ300を示す断面図である。多関節マニピュレータ300は、直列に設けられる6つのアーム体c1〜c6と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する複数の関節部31,32とを有する。多関節マニピュレータ300の直列方向一端部に設けられる第1のアーム体c1は、基台21に連結され、直列方向他端部に設けられる第6のアーム体c6は、手先装置22が連結される。第1〜第6のアーム体c1〜c6は、それぞれの軸線が同軸に配置されて一直線状に延びる状態に変形可能である。各関節部31,32は、2つの同軸関節部31と4つの傾斜回転部32とを有する。
図13と図2とを比較するとわかるように、本実施の形態に係る多関節マニピュレータ300におけるアーム体c1は、図1等に示す多関節マニピュレータ20におけるアーム体c1と同一形状を有し、多関節マニピュレータ300におけるアーム体c2は図13に示されるように、その下端と上端とはともに右上方に45度の角度で傾斜しており、多関節マニピュレータ20におけるアーム体c2とは異なる形状を有し、多関節マニピュレータ300におけるアーム体c3は、その下端は右上方に45度の角度で傾斜し上端は左上方に45度の角度で傾斜しており、多関節マニピュレータ20におけるアーム体c3とは異なる形状を有する。また、多関節マニピュレータ300におけるアーム体c4は、その下端が右上方ではなく左上方に45度の角度で傾斜していることを除けば、多関節マニピュレータ20におけるアーム体c4と同じ形状を有し、同様に、多関節マニピュレータ300におけるアーム体c5は、上端が右上方ではなく左上方に45度の角度で傾斜していることを除けば、多関節マニピュレータ20におけるアーム体c5と同じ形状を有し、多関節マニピュレータ300におけるアーム体c6は、下端が右上方ではなく左上方に45度の角度で傾斜していることを除けば、多関節マニピュレータ20におけるアーム体c6と同じ形状を有する。
図14に示すように、多関節マニピュレータ300において、アーム体c1とアーム体c2とは傾斜関節部32で連結されており、アーム体c2とアーム体c3とは傾斜関節部32で連結されており、アーム体c3とアーム体c4とは傾斜関節部32で連結されており、アーム体c4とアーム体c5とは同軸関節部32で連結されており、アーム体c5とアーム体c6とは同軸関節部32で連結されている。
このように、多関節マニピュレータ300においては多関節マニピュレータ20とは異なり、アーム体c2の上端と下端とが、互いに平行に傾斜した傾斜関節部32によって隣接するアーム体に連結され、アーム体c3の上端と下端とが、互いに直交する方向に傾斜した傾斜関節部32によって隣接するアーム体に連結されている。
多関節マニピュレータ300は、多関節マニピュレータ20と同様に、隣接する2つの各アーム体30を相対的に回転駆動する駆動手段を有し、駆動手段は、駆動モータ33,34を含んで実現される。多関節マニピュレータ300の各アーム体30は、2つの駆動モータ33,34が内蔵される第1アーム体30Aと、駆動モータ33,34が内蔵されない第2アーム体30Bと、駆動モータ33のみが内蔵される第3アーム体30Cのいずれかから構成されている。多関節マニピュレータ300において、アーム体c1は第2アーム体30Bであり、アーム体c2は第3アーム体30Cであり、アーム体c3は第3アーム体30Cであり、アーム体c4は第1アーム体30Aであり、アーム体c5は第2アーム体30Bであり、アーム体c6は第1アーム体30Aである。
多関節マニピュレータ300においても、多関節マニピュレータ20の場合と同様に、第1のアーム体30Aに内蔵される2つの駆動モータ33と駆動モータ34とは、内蔵される第1のアーム体30Aの軸線方向Z1,Z2に関して、第1のアーム体30Aのアーム内部空間40のうち、少なくとも部分的に共通の重畳領域135に配置され、軸線方向に垂直な方向に並ぶ。
本実施の形態に係る多関節マニピュレータ300おいてはアーム体c4、c6の各々が第1のアーム体30Aであって、この第1のアーム体30Aに2つの駆動モータ33,34を配置し、各駆動モータ33,34を軸線方向Zに垂直な方向に並べることによって、2つの駆動モータ33,34を内蔵するために必要な、第1アーム体30Aの軸線方向寸法を小型化することができる。さらに第2のアーム体30B(アーム体c4、c6に隣接するアーム体c5)には、駆動モータ33,34を配置する必要がないので、駆動モータ33,34の大きさにかかわらず、第2のアーム体30Bの形状を小型化することができる。これによって、第1および第2のアーム体30A,30Bを小型化することができるので、全体として多関節マニピュレータ20を小型化することができる。多関節マニピュレータ20を小型化することによって、狭隘な作業空間であっても、多関節マニピュレータ20の先端部を目標とする位置および姿勢に保つことができる。なお、多関節マニピュレータ20おいては、第1のアーム体30Aに連結される両側のアーム体がともに第2のアーム体30Bであるので第1のアーム体30Aの両側のアーム体の形状の小型化を図ることができるのに対し、多関節マニピュレータ300においては、第1のアーム体30Aに連結されるアーム体は一方が第2のアーム体30Bであり他方が第3のアーム体30Cであるので、一方のアーム体である第2のアーム体30Bの形状の小型化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る多関節マニピュレータ300おいては、アーム体c2の上端と下端とが互いに平行に傾斜し、アーム体c3の上端と下端とが互いに直交する方向に傾斜し、アーム体c2の上端とアーム体c3の下端とが傾斜関節部32によって連結されているので、例えばアーム体c2に水平な姿勢をとらせアーム体c3に垂直な姿勢をとらせるというようにしてアーム体c2の姿勢とアーム体c3の姿勢を組み合わせることによって、手先装置22を基台21に近い低い位置にも移動させることができ、基台21に対する手先装置22の動作範囲を広くすることが可能になる。
なお、本実施の形態に係る多関節マニピュレータ300おいても、上述の効果の他に、図1に示す多関節マニピュレータ20に得られる効果と同様の効果を得ることができることは、いうまでもない。
以上のような本発明の実施の形態は、発明の例示に過ぎず発明の範囲内で構成を変更することができる。たとえば多関節マニピュレータ20の関節部の並ぶ順番は、上述した順番に限らず他の順番であってもよい。また関節部の数およびアーム体の数についても限定しない。また、傾斜関節角度についても45度に限定しない。また索条35は、アーム体の直列方向一方から他方に延びる線状体であればよく、電気配線およびホースに限定しない。
以上のように、本発明によれば、1つのアーム体およびその1つのアーム体に連結される両側の2つの他のアーム体のうちの少なくとも一方のアーム体を小型化することができる。これによって多関節マニピュレータを小型化することができる。また多関節マニピュレータを小型化することによって、狭隘な空間たとえば天井と床との隙間が小さい空間であっても、天井および床に接触することなく、各アーム体を回転駆動することができる。これによって多関節マニピュレータに連結される対象物を容易にかつ確実に移動させることができる。
また、本発明によれば、駆動源と制動部とが、アーム体の軸線方向に一列に並んで設けられる場合に比べて、1つのアーム体の軸線寸法を小さくすることができる。これによって全体として多関節マニピュレータの直列方向の長さを小型化することができる。多関節マニピュレータを小型化することによって、狭隘な空間たとえば天井と床との隙間が小さい空間であっても、天井および床に接触することなく、各アーム体を回転駆動することができる。これによって多関節マニピュレータに連結される対象物を容易にかつ確実に移動させることができる。
また、本発明によれば、減速機構を介して回転駆動力を伝達してアーム体を相対回転させる。これによって小型の駆動手段でアーム体を回転させるに必要なトルクを得ることができる。小型の駆動手段を用いることによって、駆動手段が内蔵される1つのアーム体の形状を小型化することができる。これによってさらに多関節マニピュレータを小型化することができる。
また、さらに平歯車によって駆動手段から減速機構に駆動力を伝達するので、駆動手段が内蔵される1つのアーム体の構造を簡略化することができ、1つのアーム体を小型化することができる。また多関節マニピュレータの設計および加工、組立てを容易化することができる。また減速機構側の歯車が予め定める位置に配置される場合、減速機構側の歯車に噛合う位置であれば、駆動手段側の歯車を任意の位置に配置することができる。これによって駆動手段をアーム体内の適切な位置に配置することができ、アーム体の内部空間を有効利用することができる。たとえば駆動手段の配置位置を選択可能であるので、アーム体を小型化した場合であっても、駆動手段が収容される収容空間をアーム体に確保することができる。また索条が挿通するための十分な空間をアーム体に確保することができる。
また、本発明によれば、索条がアーム体内を挿通することによって、アーム体の外周表面に沿って索条を配置する必要がない。したがって索条が、アーム体外の障害物に接触することを防ぐことができる。さらに索条は、索条保護部材を挿通するので、減速機構および伝達機構に接触することが防がれる。このように、索条がアーム体外の障害物、減速機構、伝達機構に接触することがないので、索条が破損することを防止し、多関節マニピュレータにおける作業を円滑に行うことができる。
また、本発明によれば、減速機構および伝達機構における雰囲気中の液体が、漏れ出し、索条空間に侵入することを防止することができる。たとえばグリースまたはオイルなどの潤滑剤が、減速機構および伝達機構に塗布される場合であっても、それらの潤滑剤が漏れ出し索条空間に侵入することを防止することができ、潤滑不足による減速機構および伝達機構の損傷を防止することができる。また索条が汚染されることを防止することができる。
また、本発明によれば、多関節マニピュレータの全長が予め定められる場合であっても、駆動手段が内蔵されないアーム体を駆動側のアーム体とすることで、多関節マニピュレータの可動範囲を拡大することができる。したがって、多関節マニピュレータの全長を大型化することなく、予め必要な可動範囲を得ることができる。また多関節マニピュレータの全長が同じであれば、その可動範囲を拡大することができる。
また、本発明によれば、多関節マニピュレータの全長が予め定められる場合であっても、駆動手段が内蔵されないアーム体を駆動側のアーム体とすることで、多関節マニピュレータの可動範囲を拡大することができる。したがって、多関節マニピュレータの全長を大型化することなく、予め必要な可動範囲を得ることができる。また多関節マニピュレータの全長が同じであれば、その可動範囲を拡大することができる。

Claims (8)

  1. 直列に設けられる複数のアーム体と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する関節部とを有する多関節マニピュレータであって、
    前記隣接する2つのアーム体を相対的に回転駆動する複数の駆動手段をさらに有し、
    少なくとも1つのアーム体は、両端部が関節部によって2つの他のアーム体にそれぞれ連結され、前記1つのアーム体には、この1つのアーム体に対して連結される2つのアーム体を回転駆動する2つの駆動手段が内蔵され、
    前記1つのアーム体に内蔵される各駆動手段は、前記1つのアーム体の軸線方向に関して少なくとも部分的に共通の領域に配置され
    前記関節部のうち少なくとも1つは、隣接する2つのアーム体をこれら2つのアーム体の軸線に対して傾斜する回転軸線まわりに回転自在に連結する傾斜関節部であって、
    前記傾斜関節部によって連結される2つのアーム体のうち、多関節マニピュレータの遊端部側のアーム体に前記2つの駆動手段が内蔵されており、前記駆動手段は、前記傾斜関節部によって連結される2つのアーム体のうちの遊端部側と反対側のアーム体に対し遊端部側の前記アーム体を駆動する
    ことを特徴とする多関節マニピュレータ。
  2. 直列に設けられる複数のアーム体と、隣接する2つのアーム体を回転自在に連結する関節部とを有する多関節マニピュレータであって、
    前記隣接する2つのアーム体を相対的に回転駆動する複数の駆動手段をさらに有し、
    少なくとも1つの駆動手段は、この駆動手段によって回転駆動される各アーム体のいずれかに内蔵され、各アーム体を回転させる駆動力を出力する駆動源と、各アーム体の回転を制動する駆動源とは別体の制動部とを有し、駆動源と制動部とは、アーム体の軸線方向に関して少なくとも部分的に共通の領域に配置され
    前記関節部のうち少なくとも1つは、隣接する2つのアーム体をこれら2つのアーム体の軸線に対して傾斜する回転軸線まわりに回転自在に連結する傾斜関節部であって、
    前記傾斜関節部によって連結される2つのアーム体のうち、多関節マニピュレータの遊端部側のアーム体に前記2つの駆動手段が内蔵されており、前記駆動手段は、前記傾斜関節部によって連結される2つのアーム体のうちの遊端部側と反対側のアーム体に対し遊端部側の前記アーム体を駆動する
    ことを特徴とする多関節マニピュレータ。
  3. 駆動源から与えられる回転駆動力を駆動源が設けられるアーム体とは異なるアーム体に、減速して与える減速機構と、
    関節部が連結する2つのアーム体の回転軸線に平行な軸線を有する複数の平歯車を備える歯車列から成り、駆動源からの回転駆動力を減速機構に伝達する伝達機構とをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の多関節マニピュレータ。
  4. 各アーム体には、索状が挿通して設けられ、
    減速機構および伝達機構が設けられる領域を挿通して、隣接する2つのアーム体間にわたって設けられる筒状の索条保護部材をさらに有し、
    前記索条は、索条保護部材を挿通して設けられることを特徴とする請求項3記載の多関節マニピュレータ。
  5. 減速機構および伝達機構が設けられる領域と、索条保護部材内の空間とは、密に仕切られている
    ことを特徴とする請求項4記載の多関節マニピュレータ。
  6. 前記駆動手段が内蔵される遊端部側の前記アーム体は、多関節マニピュレータの遊端部側の第2のアーム体と、前記傾斜関節部と平行に傾斜された第2の傾斜関節部によって連結されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の多関節マニピュレータ。
  7. 前記第2のアーム体は、多関節マニピュレータの遊端部側の第3のアーム体と、前記第2の傾斜関節部と直交して傾斜された第3の傾斜関節部によって連結されている
    ことを特徴とする請求項6記載の多関節マニピュレータ。
  8. 前記第2のアーム体に第2の駆動手段が内蔵されており、前記第2の駆動手段は前記アーム体に対し前記第2のアーム体を駆動する
    ことを特徴とする請求項7記載の多関節マニピュレータ。
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