JP2005040923A - ロボットの軸構造とそれを備えた多関節ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】 多関節ロボット10において、1つのモータ50Mで2つのアームA7,72を選択的に回動できるようにする。また、広い作動エリアを持ちながらデッドスペースを小さくすることができ、各関節を動かすのに必要な動力伝達系も簡素化する。
【解決手段】 モータ50Mは一方が制動を受けたとき他方が回転する関係にある第1の出力軸61と第2の出力軸62を持つ。第1の出力軸61は関節アームA7に連結し、第2の出力軸62はアーム(ツールハンド)72に連結する。第1の出力軸61および第2の出力軸62に対するそれぞれの制動機構73、78を備える。また、関節アームA1〜A7は、水平旋回軸である第1の旋回軸15、15A、15Bを介して接続している箇所と、傾斜旋回軸である第2の旋回軸32、32A、32Bを介して接続している箇所とを交互に有する。そして、各旋回軸を駆動するモータMおよび減速機構は各旋回軸ごとに配置される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主に工業用として用いられる多関節ロボットの軸構造とそれを備えた多関節ロボットに関する。
工業用ロボットとして極座標型多関節ロボットが多く用いられる。図6はその一例であり、基部3に第1アーム1が揺動自在に取り付けられ、該第1アーム1の先端に第2アーム2が揺動自在に取り付けられ、その先端に多方向型の手首機構4が備えられる。手首機構4の先端には必要なツールハンド、例えば溶接ガンや把持具などが取り付けられ、ロボットとしての作業を行う。
屈曲自在な手首機構の一例として、特許文献1(特開昭63−288690号公報)には、アームの先端に、中央筒体とその両端の第1と第2の端筒体との3部材を、各筒体の軸線を互いに交叉する方向に向けてかつ互いに回動自在に連結して配置し、各部材を相対回転させることにより、前記第2端筒体の先端の回転部材を3次元空間内の所期位置に導くようになした手首機構が記載されている。
特開昭63−288690号公報
図6に示す従来のロボットは、第1アーム1と第2アームの長さでロボットの作動範囲を確保しようとするものであり、手首機構4までの関節数が少ないことから、ロボットに近い作動エリアでは、第1アーム1と第2アーム2の折れ曲がりによるデッドスペースが大きくなる傾向がある。そのために、近接して複数個のロボットを配置することが困難であり、ロボットが使用される環境も自ずと制限を受ける。また、長さの長いアームを用いることから、第1アーム1と第2アーム2の関節部には例えば油圧機構等を用いた複雑な関節機構が備えられる。
手首機構として上記公報に記載のようにコンパクトなものが知られているが、それ自体でロボットとして機能する訳ではなく、長さの長いアームを必要とするとともに、手首を構成する3個の筒体を相対回転させるために、それぞれに連続する回転軸ごとにモータおよび減速機を取り付けるようにしており、機構的に複雑な軸構造となっている。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、多関節ロボットにおいて、隣接するアームを相対的に回転させる機構を簡素化したロボットの軸構造を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、そのような軸構造を少なくとも関節の一部に備え、かつ、広い作動エリアを持ちながらデッドスペースを小さくすることができる改良された多関節ロボット提供することにある。
本発明によるロボットの軸構造は、アームとアームとの間の関節部に1つの駆動モータが備えられ、該駆動モータは一方が制動を受けたとき他方が回転する関係にある第1の出力軸と第2の出力軸を有し、第1の出力軸は減速機構を介して一方のアームに連結し、第2の出力軸は減速機構を介して他方のアームに連結し、かつ、第1の出力軸および第2の出力軸に対するそれぞれの制動機構が備えられていることを特徴とする。
上記の軸構造では、関節部に1個の駆動モータを配置し、制動機構を操作していずれかの出力軸側に制動をかけるのみで、2つのアーム(軸)を選択的に回転駆動させることができるので、ロボットの軸機構自体の構成を簡素化することができる。また、モータの数と共にアンプなどの数も減少することから、制御盤も小型化することができる。
上記の軸構造は多関節ロボットの任意の関節部で採用することができる。1箇所でもよく、複数箇所でもよい。例えば6軸ロボットのツールハンドに最も近い関節部に上記の軸機構を付加的に採用することは特に好ましく、他の関節部に影響を与えることなく、容易にツールの位置だけを微調整することが可能となる。この場合、他の関節部では、従来知られた軸構造を採用できる。
本発明による多関節ロボットの好ましい態様では、アーム同士が第1の旋回軸を介して接続している第1関節部と、該第1の旋回軸の軸心線に傾斜した軸心線を持つ第2の旋回軸を介して接続している第2関節部とをそれぞれ少なくとも1箇所以上有しており、各旋回軸を駆動するモータおよび減速機構は各旋回軸ごとに配置されるようにされており、さらに、少なくとも1つの関節部は上記した軸構造を備えることを特徴とする。
上記の多間接ロボットは、例えば水平旋回軸である第1の旋回軸により接続されたアームと、第1の旋回軸の軸心線に傾斜した軸心線を持つ第2の旋回軸(傾斜旋回軸)により接続されたアームとが、好ましくは交互に複数個が連接してアーム全体を構成するようにされており、図6に示すような従来の第1のアームと第2のアームを備えた形態のロボットと比較して、デッドスペースを小さくすることができる。そのために、多数のロボットを近接して配置することが可能となり、ロボットの使用環境に対する自由度も大きくなる。そして、少なくとも1つの関節部に上記した軸構造を備えることにより、その部分ではモータ数を減らすことができ、アンプなども含めたスペースやコストが低減する。6軸ロボットのツールハンドに最も近い関節部に上記の軸構造を追加として備えることが効果的であることは、前記のとおりである。
本発明によれば、関節部の軸構造およびその駆動機構を簡素化した多関節ロボットを得ることができる。また、広い作動エリアを持ちながらデッドスペースを小さくすることができる多関節ロボットとすることができる。
以下、実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明によるロボットの軸構造で使用するモータ50Mの一例を示す。図示の例において、モータ50Mは、外側筒体51とロータ52と間に筒状のステータ53がその回転軸心線をロータ52の回転軸心線Lmと同じにしてベアリング54により回転自在に支持された構成を持つ。ロータ52は電機子巻線55とそこに電気的に接続する第1スリップリング56を備える。ステータ53の内周面には電機子巻線55に対向してマグネット57が取り付けられ、また、第1スリップリング56に圧着する第1ブラシ58を備える。さらに、ステータ53の外周面には第1ブラシ58に電気的に接続する第2スリップリング59が取り付けられ、外側筒体51には第2スリップリング59に圧着するようにして第2ブラシ60が備えられる。ロータ52には適宜の第1出力ギア61(この例ではベベルギア)が取り付けられ、第1出力ギア61とは反対側において、ステータ53の回転軸心線上には第2出力ギア62が取り付けられる。
このモータ50Mにおいて、駆動電流は、外側筒体51に取り付けた第2ブラシ60からステータ53に取り付けた第2スリップリング59に流れ、そこからステータ53に取り付けた第1ブラシ58を介して、ロータ52に取り付けた第1スリップリング56に流れ、回転子巻線55に至る。
モータ50Mは、外側筒体51のフランジ51aなどを利用して、例えば関節部ケーシングに固定される。その状態で、モータ50Mに通電する。そのときに、第1出力ギア61側あるいは第2出力ギア62側のいずれか一方に制動をかけるようにする。ステータ53に取り付けた第2出力ギア62側に制動をかけて固定すると、フリーとなっているロータ52が回転し、ロータ52に取り付けた第1出力ギア61側に制動をかけて固定すると、フリーとなっているステータ53が回転する。すなわち、モータ50Mは、一方が制動を受けたとき他方が回転する関係にある第1の出力軸(例えば、ロータ52)と第2の出力軸(例えば、ステータ53)とを有する構成となっている。
次に、このモータ50Mを駆動モータとして持つ多関節ロボット10の一例を図2を参照しながら説明する。この例において、主関節数は6であり、最先端に上記したモータ50Mを駆動源とする軸構造が追加的に備えられている。もちろんこれは例示であり、主関節の一部にモータ50Mを駆動源とする軸構造を採用することもできる。図2において、第1のアームA1はベースGに固定されて機台として機能するものであり、駆動源としてのモータM1とケーブル類の導入孔11を備える。図3を参照して後に詳述するように、モータM1はエンコーダとブレーキ装置を内蔵した形式のものであり、回転駆動軸12を水平方向に向け、その先端にベベルギア13を取り付けている。
第1のアームA1には軸心線L1が垂直方向である水平旋回軸(「第1の旋回軸」)15が装着され、水平旋回軸15には第2のアームA2が固定されていて、水平旋回軸15の回転により、第2のアームA2は360度の範囲で回転する。この水平旋回軸15の部分は第1関節を構成する。第2のアームA2は上端に傾斜面22を有し、傾斜面22に対向する傾斜面31を下端に持つ第3のアームA3が、軸心線L1と交差(この例では45°)する軸心線L2を持つ傾斜旋回軸(「第2の旋回軸」)32により相対回転可能に連接されている。傾斜旋回軸32は第3のアームA3に収容したモータM2により回転駆動され、それにより、第3のアームA3は第2のアームA2に対して相対的に360度の範囲で回転する。この傾斜旋回軸32の部分は第2関節を構成する。
第3のアームA3の上端面は水平面36であり、そこには、前記第1のアームA1の上端面におけると実質的に同じようにして水平旋回軸15Aが装着されている。水平旋回軸15Aは第3のアームA3内に収容したモータM3により回転駆動される。水平旋回軸15Aには前記第2のアームA2と同じ構成の第4のアームA4が同様にして固定されており、モータM3が回転駆動すると、第4のアームA4は水平旋回軸15Aを介して第3の旋回アームA3に対して相対的に360度の範囲で回転する。この水平旋回軸15Aの部分は第3関節を構成する。
第4の旋回アームA4の上には、前記第3の旋回アームA3と同じ構成の第5の旋回アームA5が同様にして配置され、両者を連接する傾斜旋回軸32Aの部分は第4関節を構成する。さらに、第5の旋回アームA5の上には、前記第2のアームA2とほぼ同じ形状の第6のアームA6が配置され、両者を連接する水平旋回軸15Bの部分は第5関節を構成する。
第6のアームA6の上には、前記第3の旋回アームA3とほぼ同じ形状の第7の旋回アームA7が相対回転できるようにして配置され、両者を連接する傾斜旋回軸32Bの部分は第6関節を構成する。また、第7の旋回アームA7の上端には円筒体70が固定されており、該円筒体70内には、図1に示したモータ50Mが装着されている。そして、円筒体70の上端面71にはツールハンド取り付け面とされ、そこに溶接ガン、塗装ガンや把持具などのツールハンド72が回転可能に取り付けられる。
以下に、第6のアームA6からツールハンド取り付け面までの構成を詳述する。第6のアームA6と第7の旋回アームA7との間に位置する傾斜旋回軸32Bの構成は、実質的に前記した傾斜旋回軸32あるいは32Aと同様であり、モータからの回転を受ける歯車34aがベベルギアである点でのみ異なっている。前記した円筒体70には、モータ50Mが、その外側筒体51の下面側フランジ51aを円筒体70の底面にねじ止めすることにより装着されており、モータ50Mのロータ52に取り付けた第1出力ギア61(ベベルギア)が前記歯車34aと噛み合っている。円筒体70の底面には第1エンコーダ兼ブレーキ装置73が取り付けてあり、その回転軸74と第1出力ギア61とはスパーギア75を介して連結している。
円筒体70の上端面71に回転可能に取り付けたツールハンド72の固定軸(旋回軸)76の下端側にはスパーギア77が取り付けてある。そして、モータ50Mのステータ53側に取り付けた第2出力ギア62が適宜の歯車伝導機構を介してスパーギア77に噛み合っている。さらに、円筒体70の上面には第2エンコーダ兼ブレーキ装置78が取り付けてあり、その回転軸79もスパーギア77と噛み合っている。
上記の構成であり、図示しない制御盤を操作してモータ50Mに通電するとともに、第1エンコーダ兼ブレーキ装置73および第2エンコーダ兼ブレーキ装置78のいずれか一方のブレーキ装置を作動する制御を行うと、第7の旋回アームA7とツールハンド72は次のように回動する。すなわち、第1エンコーダ兼ブレーキ装置73に制動制御をかけると、モータ50Mの第1出力ギア61側が停止(非回転)状態となり、モータ50Mのステータ53側に取り付けた第2出力ギア62のみが回転する。その回転はスパーギア77を介してツールハンド72の旋回軸76に伝えられ、ツールハンド72が回転する。逆に、第2エンコーダ兼ブレーキ装置78に制動制御をかけると、モータ50Mの第2出力ギア62側が停止(非回転)状態となり、モータ50Mのロータ52に取り付けた第1出力ギア61のみが回転する。その回転はベベルギア34aに伝えられ、結果として第7の旋回アームA7が第6のアームA6に対して相対回転する。
上記のように、本発明による軸構造によれば、1つのモータ50Mを用いながら、ブレーキ操作を選択的に行うのみで、2つのアーム(上記の例では、ツールハンド72と第7の旋回アームA7)を独立して動かすことが可能となり、それぞれの旋回軸にそれぞれ駆動モータを設ける場合と比較して、モータ数およびモータの駆動に必要なアンプなどを半減することができる。特に、図示の例では、6軸ロボットの最もツールハンド72に近い場所に本発明による軸構造を配置したので、後記する多軸ロボット10本体の制御により、ツールを3次元空間の所定位置にセットした後で、ツール位置をわずか微調整したいような場合、ロボット本体の6軸制御を再度行うことなく、単にモータ50Mとその制動操作とを行うのみで、それを行うことが可能となり、操作の容易性、簡易性がもたらされる。もちろん、上記したモータ50Mを用いる本発明により軸構造は、多関節ロボットの他の関節部に用いることも当然に可能である。
次に、図2に示した多関節ロボット10における他の関節部の詳細を図3を参照しながら説明する。前記したように、第1の関節アームA1には中空の固定軸14が垂直方向に立設しており、該軸14に外嵌合するように水平旋回軸(「第1の旋回軸」)15が装着されている。水平旋回軸15の下端にはベベルギア16が取り付けてあり、モータの回転駆動軸12に取り付けたベベルギア13と噛み合っている。なお、ベベルギア13とベベルギア16との噛み合いは1つの減速機構を形成している。第1の関節アームA1の上端面には、中空の固定軸14の軸心線L1(同時に水平旋回軸15の軸心線でもある)と同心円上に、ベアリングBのアウターレースB1が固定されている。一方、水平旋回軸15側にはベアリングBのインナーレースB2が適宜の手段を介して固定されると共に、その上端には、スラストベアリング17などを介して円筒形状である第2の関節アームA2の下端面21が固定されている。従って、モータM1が回転駆動すると、その回転はベベルギア13およびベベルギア16を介して水平旋回軸15に伝えられ、第2の関節アームA2は360度の範囲で回転する。
第2の関節アームA2は円筒形であり、上端面はその軸心線(軸心線L1と一致している)に対して45度で傾斜した傾斜面22とそれに続く水平面23とで形成され、内部に空間24を有している。なお、水平面23は第2の関節アームA2の高さを低く抑えるためのものであり、高さ制限がない場合には、上端面すべてが傾斜面22とされていてもよい。
第2の関節アームA2の上には、下端面がその軸心線に対して45度で傾斜した傾斜面31とされた円筒形の第3の関節アームA3が位置している。第2の関節アームA2と第3の関節アームA3とは、その傾斜面22と傾斜面31とが、軸心線L1に対して45度で傾斜しかつ軸心線L1と交差する軸心線L2を持つ傾斜旋回軸(「第2の旋回軸」)32により相対回転可能に連接されている。
すなわち、第2の関節アームA2の傾斜面22には軸心線L2を中心線とする開口25が形成され、また、軸心線L2の同心円上には、上記したベアリングBと同様のベアリングBのインナーレースB2が固定されている。一方、第3の関節アームA3の傾斜面31には、前記軸心線L2を中心線とする中空の固定軸33が傾斜面31に対して垂直方向に取り付けてあり、該固定軸33は第2の関節アームA2の前記空間24に達している。固定軸33に外嵌合するようにして傾斜旋回軸32が装着されており、その上端(第3の関節アームA3側)には歯車34が取り付けられる。傾斜旋回軸32の外周部は、第3の関節アームA3の傾斜面31に固定された前記ベアリングBのアウターレースB1と適宜の手段を介して一体化している。
第3の関節アームA3内にはモータM2が備えられており、モータM2の回転駆動軸に取り付けた歯車35と歯車34は噛み合っている。従って、モータM2が回転駆動すると、その回転は歯車35および歯車34を介して傾斜旋回軸32に伝えられ、それにより、第3の関節アームA3は第2の関節アームA2に対して相対的に360度の範囲で回転することができる。この傾斜旋回軸32の部分は第2関節を構成する。
第3の関節アームA3の上端面は水平面36となっており、そこには、前記第1の関節アームA1の上端面におけると実質的に同じようにして水平旋回軸15Aが装着される。すなわち、水平面36の中心には開口37が形成されており、その中心線は図示のようにロボット全体が垂直姿勢となったときに、前記軸心線L1と一致するようにされる。前記開口37の軸心線を中心線とする中空の固定軸14Aが垂直方向に固定され、該固定軸14Aに外嵌合するように水平旋回軸15Aが装着される。
水平旋回軸15Aの下端には歯車16Aが取り付けてあり、第3の関節アームA3内に装着されたモータM3の回転駆動軸に取り付けた歯車(図3には示されない)と噛み合っている。第3の関節アームA3の上端水平面36には、固定軸14Aの軸心線と同心円上にベアリングBのアウターレースB1が固定され、水平旋回軸15Aの外周部にはベアリングBのインナーレースB2が適宜の手段を介して固定される。そして、水平旋回軸15Aの上端には、スラストベアリング17Aなどを介して、前記第2の関節アームA2と同じ構成の第4の関節アームA4が同様にして固定される。従って、モータM3が回転駆動すると、その回転はその歯車と歯車16Aを介して水平旋回軸15Aに伝えられ、第4の関節アームA4を第3の旋回アームA3に対して相対的に360度の範囲で回転させる。この水平旋回軸15Aの部分は第3関節を構成する。第4の旋回アームA4およびそれからツールハンド72に至るまでの構成および駆動機構は前述したとおりである。
なお、図2において、Cは多関節ロボット10の操作に必要なケーブルや配管、配線類であり、各関節アーム内の空間および各旋回軸に形成した中空部を通して、必要とされる箇所まで案内される。このように構成することにより、関節アームの外側にケーブルや配線類が位置しないこととなり、ケーブル類がロボット周辺の機器と接触する危険性を回避することができる。もちろん、上記した中空部を利用することなくケーブル類を配設することもできる。その場合には、各旋回軸に形成した中空部が不要となる。
上記の形態では、第3と第5の関節アームA3,A5内に、その上下端に配置した水平旋回軸および傾斜旋回軸のための2個の駆動モータ(例えば、M2とM3)を収容し、第2,第4,第6の関節アームA2,A4,A6内には駆動モータを収容しないようにした。そのために、第2,第4,第6の関節アームA2,A4,A6の全長を、そこに1個のモータを収容する場合よりも短いものとすることができ、同じ関節数でありながら、個々の関節アームに駆動モータを配置する場合よりも、ロボットの全長を短縮することができる。
図4は上記の多関節ロボット10の使用態様の一例を示している。上記したように本発明による多関節ロボットは、簡単な構成でもって、基部から溶接ガンや把持具などのツールハンドの取り付け端までの間に多くの関節を持たせることができ、そのために、従来型のロボットと比較して、その作動範囲でのデッドスペースをきわめて小さくすることができる。そのために、図示のように、複数個の多関節ロボット10をより狭いエリアに互いに接近して配置することが可能となり、従来のように溶接ガンを備えた溶接ロボットとしての使用に加えて、溶接されるワークWを保持するための保持ロボットとしての使用も可能となる。ワークWの種類、形状、大きさが異なっても、同じロボット群で容易に保持することが可能であり、この使用態様は実用上の大きな利点となる。
図5は他の形態の多関節ロボット10Aを示している。ここでは、各関節アームに1個ずつ駆動モータを備えるようにしている。すなわち、関節アームA2にモータM1を取り付けて第1の関節(水平旋回軸15)を操作し、関節アームA3にモータM2を取り付けて第2の関節(傾斜旋回軸32)を操作し、以下、同様に関節アームA7まで、それを繰り返している。なお、ここにおいても、関節アームA7においては、図2に示した本発明による軸構造が採用される。この態様では、すべての関節アームに駆動モータを保持させたので、個々の関節アームの長さは長くなるが、アーム自体の径を細くできる利点がある。この形態のロボットの操作および作動範囲は前記した形態のものと同様であり、説明は省略する。
本発明による軸構造および多関節ロボットに用いるモータの一例を示す概略図。 本発明による多関節ロボットの一実施の形態を示す全体図。 図2に示すロボットの一部を拡大して示す断面図。 本発明による多関節ロボットの使用態様の一例を説明する図。 本発明による多関節ロボットの他の実施の形態を示す全体図。 従来の工業用ロボットを説明する図。
符号の説明
10…多関節ロボット、A1〜A7…関節アーム、M…駆動モータ、C…ケーブル類、15、15A、15B…水平旋回軸(第1の旋回軸)、32、32A、32B…傾斜旋回軸(第2の旋回軸)、50M…モータ、51…外側筒体、52…ロータ、53…筒状のステータ、54…ベアリング、55…電機子巻線、56…第1スリップリング、57…マグネット、58…第1ブラシ、59…第2スリップリング、60…第2ブラシ、61…第1出力ギア、62…第2出力ギア、72…ツールハンド、73…第1エンコーダ兼ブレーキ装置、75、77…スパーギア、78…第2エンコーダ兼ブレーキ装置

Claims (3)

  1. アームとアームとの間の関節部に1つの駆動モータが備えられ、該駆動モータは一方が制動を受けたとき他方が回転する関係にある第1の出力軸と第2の出力軸を有し、第1の出力軸は減速機構を介して一方のアームに連結し、第2の出力軸は減速機構を介して他方のアームに連結し、かつ、第1の出力軸および第2の出力軸に対するそれぞれの制動機構が備えられていることを特徴とするロボットの軸構造。
  2. 複数のアームを関節部を介して連接した多関節ロボットであって、少なくとも1つの関節部は請求項1に記載の軸構造を備えることを特徴とする多関節ロボット。
  3. 複数のアームを関節部を介して連接した多関節ロボットであって、アーム同士が第1の旋回軸を介して接続している第1関節部と、該第1の旋回軸の軸心線に傾斜した軸心線を持つ第2の旋回軸を介して接続している第2関節部とをそれぞれ少なくとも1箇所以上有しており、各旋回軸を駆動するモータおよび減速機構は各旋回軸ごとに配置されるようにされており、さらに、少なくとも1つの関節部は請求項1に記載の軸構造を備えることを特徴とする多関節ロボット。
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