JP4253980B2 - 車両用ドアのシール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアに形成されたウインドウフレーム内に収容されるガラスランを用いて車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のシール構造としては、例えば以下に示すものがある。
すなわち、図7に示すように、車両のドア101は、ウインドウガラス102によって開閉される開口部が設けられている。その開口部の両側辺部及び上辺部に沿って、例えばドア101のインナレインホース103、ガーニッシュ104が折曲形成されてなる断面略コ字状のウインドウフレーム105が形成されている。このウインドウフレーム105に沿ってウインドウガラス102の周囲を囲むようにガラスラン106が配設されている。このガラスラン106は、対向する一対の側辺部とその側辺部の上端部を連結する上辺部とが一体に形成されている。
【0003】
また、このガラスラン106は、底壁部107と、その底壁部107の両端から延びる一対の側壁部108とからなる本体部109を有し、断面略コ字状に形成されている。両側壁部108には、一対のガラスシール部110が前記本体部109内に向かって延びるように形成されている。車外側のガラスシール部110aは、車外側側壁部108aの先端部から延びるように形成されている。一方、車内側のガラスシール部110bは、車内側側壁部108bのほぼ中央部から延びるように形成されている。また、車内側側壁部108bにおいて、その先端部と車内側のガラスシール部110bの基端部との間には延長部111が形成されている。また、各側壁部108a,108bには、外方に向かって延びる保持リップ112が形成されている。
【0004】
そして、この保持リップ112を前記ウインドウフレーム105に係合させることにより、ガラスラン106の本体部109をウインドウフレーム105内に保持するようになっている。
【0005】
そして、前記ガラスシール部110がウインドウガラス102の内外両側面に弾性的に当接して、ウインドウガラス102の移動を案内するとともに、ウインドウガラス102が閉止された状態では、そのウインドウガラス102の車内側と車外側とがシールされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来構成においては、ウインドウガラス102を僅かに開けた状態で前記ドア101を強く開閉すると、慣性力によってウインドウガラス102の上端部が揺られることがある。このとき、ウインドウガラス102の上端部がガラスラン106域内でガラスシール部110から外れた位置に存在すると、その上端部の一部が側壁部108に衝突することになる。ここで、ガラスラン106は、例えば、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)のソリッドゴムで形成されている。そして、このガラスラン106の側壁部108は、所定の剛性を有しているため、ウインドウガラス102の衝突による衝撃を完全に吸収することができず、その側壁部108がさらに金属製の前記インナレインホース103に衝突する。このときに、不快な衝突音が生じることがあるという問題があった。この問題は、前部ドアでは、ウインドウフレーム105の上縁の前端近傍、後部ドアではウインドウフレーム105の上縁の後端近傍で、ウインドウガラス102の揺れが大きく、特に生じやすかった。
【0007】
また、このような問題は前記従来構成のような車内側側壁部108bに延長部111が形成されているものだけではなく、この延長部111が形成されていないガラスランにおいても生じることがあった。
【0008】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、ウインドウガラスを僅かに開けた状態でのドアの開閉に伴う衝突音を低減することのできる車両用ドアのシール構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、車両用ドアのシール構造に係る本願請求項1に記載の発明は、車両用ドア(11a,11b)に形成され、かつ車内側部分がインナレインホース(14)により構成されたウインドウフレーム(13)内にガラスラン(20)を収容し、同ガラスラン(20)が、閉止されたウインドウガラス(12)に弾性的に当接することにより車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造において、前記ガラスラン(20)は、底壁部(28)と、同底壁部(28)の車内側に設けられた車内側側壁部(29)と、前記底壁部(28)の車外側に設けられた車外側側壁部(30)とにより断面略コ字状に形成され、前記車内側側壁部(29)及び前記車外側側壁部(30)には、前記ウインドウガラス(12)に弾性的に当接する箇所として、それぞれ前記底壁部(28)に向けて延びるガラスシール部(31a,31b)が形成され、車内側の前記ガラスシール部(31b)が前記車内側側壁部(29)の中間から延びるように形成されることで、車内側の前記ガラスシール部(31b)の基端部と前記車内側側壁部(29)の先端との間であって、前記インナレインホース(14)から車外側へ離間した箇所が延長部(32)とされ、前記ガラスラン(20)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所には、その延長部(32)の内部に中空部を形成することで衝撃吸収手段(35)が設けられ、前記衝撃吸収手段(35)は、前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で前記車両用ドア(11a,11b)が開閉されて前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記延長部(32)に衝突する際に、その衝撃を吸収することで前記延長部(32)の前記インナレインホース(14)との衝突を抑制するものであることを要旨とするものである。
【0010】
この本願請求項1に記載の発明では、ガラスラン(20)における車内側側壁部(29)の延長部(32)のうち、ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所には、その延長部(32)の内部に中空部を形成することで衝撃吸収手段(35)を設けた。このため、ウインドウガラス(12)の上端部が両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で車両用ドア(11a,11b)が開閉されてウインドウガラス(12)の上端部が延長部(32)に衝突する際には、延長部(32)の弾性変形が衝撃吸収手段(35)によって許容される。衝突の際の衝撃が吸収され、延長部(32)のインナレインホース(14)との衝突が抑制される。その結果、前記衝突により生じる衝突音を低減することができる。
【0011】
また、本願請求項2に記載の発明は、車両用ドア(11a,11b)に形成され、かつ車内側部分がインナレインホース(14)により構成されたウインドウフレーム(13)内にガラスラン(40,50)を収容し、同ガラスラン(40,50)が、閉止されたウインドウガラス(12)に弾性的に当接することにより車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造において、前記ガラスラン(40,50)は、底壁部(28)と、同底壁部(28)の車内側に設けられた車内側側壁部(29)と、前記底壁部(28)の車外側に設けられた車外側側壁部(30)とにより断面略コ字状に形成され、前記車内側側壁部(29)及び前記車外側側壁部(30)には、前記ウインドウガラス(12)に弾性的に当接する箇所として、それぞれ前記底壁部(28)に向けて延びるガラスシール部(31a,31b)が形成され、車内側の前記ガラスシール部(31b)が前記車内側側壁部(29)の中間から延びるように形成されることで、車内側の前記ガラスシール部(31b)の基端部と前記車内側側壁部(29)の先端との間であって、前記インナレインホース(14)から車外側へ離間した箇所が延長部(32)とされ、前記ガラスラン(40,50)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所には、その延長部(32)の車内側面(42)から延びて前記インナレインホース(14)に当接するリップ部、及び同延長部(32)の車外側面(45)から延びるリップ部の少なくとも一方からなる衝撃吸収手段(41,44,51,54)が設けられ、前記衝撃吸収手段(41,44,51,54)は、前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で前記車両用ドア(11a,11b)が開閉されて前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記延長部(32)に衝突する際に、その衝撃を吸収することで前記延長部(32)の前記インナレインホース(14)との衝突を抑制するものであることを要旨とするものである。
【0012】
この本願請求項2に記載の発明では、ガラスラン(40,50)における車内側側壁部(29)の延長部(32)のうち、ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所には、その延長部(32)の車内側面(42)から延びてインナレインホース(14)に当接するリップ部、及び同延長部(32)の車外側面(45)から延びるリップ部の少なくとも一方からなる衝撃吸収手段(41,44,51,54)を設けた。このため、ウインドウガラス(12)の上端部が両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で車両用ドア(11a,11b)が開閉されてウインドウガラス(12)の上端部が延長部(32)に衝突する際には、衝撃吸収手段(41,44,51,54)が弾性変形することによって衝突の際の衝撃が吸収され、延長部(32)のインナレインホース(14)との衝突が抑制される。その結果、前記衝突により生じる衝突音を低減することができる。
【0013】
また、本願請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記延長部(32)の車内側の前記リップ部からなる前記衝撃吸収手段(51)は、その先端部が、前記ガラスラン(50)の組み付け前の自由状態では開放され、前記ガラスラン(50)の組み付け時に前記車内側側壁部(29)の車内側面(42)に当接して中空部(52)を形成するように設けられていることを要旨とするものである。この本願請求項3に記載の発明では、前記請求項2に記載の発明の作用に加えて、簡単な金型構造で、車内側側壁部(29)に中空部による衝撃吸収手段(51)を備えたガラスラン(50)を実現することができる。
【0014】
また、本願請求項4に記載の発明は、車両用ドア(11a,11b)に形成され、かつ車内側部分がインナレインホース(14)により構成されたウインドウフレーム(13)内にガラスラン(60)を収容し、同ガラスラン(60)が、閉止されたウインドウガラス(12)に弾性的に当接することにより車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造において、前記ガラスラン(60)は、底壁部(28)と、同底壁部(28)の車内側に設けられた車内側側壁部(29)と、前記底壁部(28)の車外側に設けられた車外側側壁部(30)とにより断面略コ字状に形成され、前記車内側側壁部(29)及び前記車外側側壁部(30)には、前記ウインドウガラス(12)に弾性的に当接する箇所として、それぞれ前記底壁部(28)に向けて延びるガラスシール部(31a,31b)が形成され、車内側の前記ガラスシール部(31b)が前記車内側側壁部(29)の中間から延びるように形成されることで、車内側の前記ガラスシール部(31b)の基端部と前記車内側側壁部(29)の先端との間であって、前記インナレインホース(14)から車外側へ離間した箇所が延長部(32)とされ、前記ガラスラン(60)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所の車内側面(42)及び車外側面(45)にはスポンジ層からなる衝撃吸収手段(61,61)がそれぞれ一体成形され、前記衝撃吸収手段(61,61)は、前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で前記車両用ドア(11a,11b)が開閉されて前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記延長部(32)に衝突する際に、その衝撃を吸収することで前記延長部(32)の前記インナレインホース(14)との衝突を抑制するものであることを要旨とするものである。
【0015】
この本願請求項4に記載の発明では、ガラスラン(60)における車内側側壁部(29)の延長部(32)のうち、ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所の車内側面(42)及び車外側面(45)にはスポンジ層からなる衝撃吸収手段(61,61)をそれぞれ一体成形した。このため、ウインドウガラス(12)の上端部が両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で車両用ドア(11a,11b)が開閉されてウインドウガラス(12)の上端部が延長部(32)に衝突する際、及びその衝突に伴って延長部(32)がインナレインホース(14)に衝突する際の衝撃が吸収される。その結果、前記衝突により生じる衝突音を低減することができる。
また、スポンジ層をウインドウガラス(12)の開閉方向に対して車内側側壁部(29)の先端部近傍まで形成することができるため、ウインドウガラス(12)がガラスラン(60)の車内側側壁部(29)先端に衝突する場合であっても、その衝突により生じる衝突音を低減することができる。
【0016】
また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記車両用ドアは前部ドア(11a)であり、前記衝撃吸収手段(35,41,44,51,54,61)は、前記ガラスラン(20,40,50,60)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、少なくとも前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)における上縁前端又はその近傍に対応する箇所に設けられていることを要旨とするものである。
【0018】
また、本願請求項6に記載の発明は、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記車両用ドアは後部ドア(11b)であり、前記衝撃吸収手段(35,41,44,51,54,61)は、前記ガラスラン(20,40,50,60)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、少なくとも前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)における上縁後端又はその近傍に対応する箇所に設けられていることを要旨とするものである。
【0019】
これらの請求項5及び請求項6に記載の発明では、車両用ドア(11a,11b)を強く開閉したときのウインドウガラス(12)の移動量が大きくなる部分に衝撃吸収手段(35,41,44,51,54,61)を設けることで、さらに効果的に衝突音を低減できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下に、本発明を具体化した第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。
【0027】
図1(a)及び(b)、図2に示すように、車両の前部ドアとしてのフロントドア11a及び後部ドアとしてのリヤドア11bには、ウインドウガラス12によって開閉される開口部11cが設けられている。その開口部11cの上縁部及び両側縁部に沿うとともに各ドア11a,11bの内部に進入するようにウインドウフレーム13が形成されている。このウインドウフレーム13は、例えば、各ドア11a,11bの一部をなす金属製のインナレインホース14とガーニッシュ15とがそれぞれ所定形状に折り曲げられ、全体として断面略コ字状に形成されている。このウインドウフレーム13には、その横枠部13a及び縦枠部13bに沿って、例えばエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)等のゴム製のガラスラン20が取り付けられる。
【0028】
このガラスラン20は、ウインドウフレーム13の横枠部13aに沿って配設される第1の押出成形部21と、同ウインドウフレーム13の縦枠部13bに沿って配設される第2の押出成形部22と、各押出成形部21,22を連結する型成形部23とからなっている。各押出成形部21,22は、公知の押出成形法により成形され所定の長さに裁断されたものとなっている。また、型成形部23は、公知の射出成形法を用い、ウインドウフレーム13の角部に対応するように成形されている。そして、これら各成形部21〜23は、各々所定の位置に配置された状態で、平面略コ字状に接合され一体化されている。
【0029】
図2に示すように、前記各押出成形部21,22及び型成形部23には、中央に断面略コの字状の本体部27が形成されている。この本体部27は、底壁部28と、その両端からほぼ垂直に延びる一対の側壁部、つまり車内側側壁部29及び車外側側壁部30とからなっている。
【0030】
前記車外側側壁部30の先端からは、ガラスシール部31aが底壁部28側に向かって突出形成されている。一方、車内側側壁部29には、そのほぼ中央部からガラスシール部31bが底壁部28側に向かって突出形成されている。そして、車内側側壁部29の先端部と、ガラスシール部31bの基端部との間には延長部32が形成されている。これらガラスシール部31a,31bは、ウインドウガラス12の内外両面に対して弾性的に当接するようになっている。これらガラスシール部31a,31bは、ガラスラン20内におけるウインドウガラス12の昇降を摺動可能に案内するとともに、ウインドウガラス12が閉止された状態で車内外をシールする役割を担っている。
【0031】
前記車外側側壁部30の元部、中央部及び先端部側には、外方に延びる車外側保持リップ33が形成されている。この車外側保持リップ33の一部は、ウインドウフレーム13に組み付けられた際に、そのウインドウフレーム13の一部を構成するガーニッシュ15に折り曲げ形成された折返部15aに係合するようになっている。また、車内側側壁部29には、その先端の近傍に車内側保持リップ34の一部が外方に延びるように形成されている。この車内側保持リップ34は、ウインドウフレーム13の一端に接合されるルーフサイドガーニッシュ13cの端部を挟持するようになっている。そして、これら保持リップ33、34の係合及び挟持により、ガラスラン20の本体部27がウインドウフレーム13内に保持されるようになっている。
【0032】
本実施の形態では、図1(a)及び(b)、図2に示すように、ガラスラン20のウインドウフレーム13の上部である横枠部13aに対応する位置、つまり第1の押出成形部21の車内側側壁部29内には、衝撃吸収手段としての中空部35が形成されている。詳しくは、この中空部35は、第1の押出成形部21の延長部32に形成されている。この中空部35は、例えば、第1の押出成形部21の押し出し成形時に同時に成形することができる。
【0033】
従って、本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ)ウインドウガラス12がわずかに下げられ、その上端部がガラスラン20域内でガラスシール部31a,31bから外れた状態でドア11a,11bを強く閉じられると、そのウインドウガラス12の上端部が慣性力により、ガラスラン20の車内側側壁部29側に振られ、その延長部32に衝突する。これに対して、このガラスラン20では、その上部に配置される第1の押出成形部21において、車内側側壁部29の延長部32内に中空部35が設けられている。この中空部35の存在により、ウインドウガラス12の衝突による延長部32の弾性変形が許容され、そのウインドウガラス12の衝突の際の衝撃が吸収される。従って、この衝突により生じる衝突音を効果的に低減することができる。
【0034】
(ロ)このガラスラン20では、衝突音を吸収するための構成として第1の押出成形部21の車内側側壁部29内に、中空部35を形成したのみである。このため、簡潔な構成により前記(イ)に記載の効果を実現することができる。
【0035】
(ハ)このガラスラン20では、車内側側壁部29内の中空部35が、上部に配置される第1の押出成形部21に設けられている。
このため、ドア11a,11bが強く閉じられたときに、ウインドウガラス12の上端部が最も大きく揺られるフロントドア11aの前端上部及びリヤドア11bの後端上部に対応する位置に中空部35を有するガラスラン20が配置されている。従って、ウインドウガラス12とガラスラン20との衝突により生じる衝突音を、さらに効果的に低減することができる。
【0036】
(ニ)このガラスラン20では、中空部35が延長部32の内部に存在するため、車両の外観を損なうことを抑制できる。
(第2の実施の形態)
つぎに、本発明の第2の実施の形態について、前記第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
【0037】
この第2の実施の形態においては、図3に示すように、ガラスラン40のウインドウフレーム13の上部である横枠部13aに対応する位置、つまり第1の押出成形部21の車内側側壁部29に、衝撃吸収手段としての衝撃吸収リップ41が突出形成されている。詳しくは、この衝撃吸収リップ41は、第1の押出成形部21の延長部32の車内側面42に形成されている。この衝撃吸収リップ41は、ガラスラン40が組み付けられた状態でウインドウフレーム13の内周面、つまりインナレインホース14に弾性的に当接するようになっている。この衝撃吸収リップ41は、例えば、第1の押出成形部21の押し出し成形時に同時に成形することができる。
【0038】
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の(ロ)〜(ハ)とほぼ同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(ホ)このガラスラン40では、衝撃吸収リップ41が車内側側壁部29の延長部32に設けられている。
【0039】
このため、ウインドウガラス12がガラスラン40に衝突する際の衝撃は衝撃吸収リップ41が弾性変形することにより吸収される。このため、この衝突により生じる衝突音を効果的に低減することができる。
【0040】
(ヘ)このガラスラン40では、衝撃吸収リップ41が延長部32の車内側面42に設けられている。このため、車両の外観を損なうことを抑制できる。
(変更例)
なお、本発明の第2の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
【0041】
・前記第2の実施の形態では、衝撃吸収リップ41をガラスラン40の延長部32の車内側面42に形成する構成とした。これに対して、図3に二点鎖線で示すように、衝撃吸収リップ44を延長部32の車外側面45に形成する構成としてもよい。ここで、この衝撃吸収リップ44は、ウインドウガラス12の昇降に支障のないようにガラスシール部31bとほぼ平行をなすように設ける必要がある。また、衝撃吸収リップ41,44を延長部32の両側面42,45に形成する構成としてもよい。このようにした場合、前記(ロ)、(ハ)及び(ヘ)とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0042】
(第3の実施の形態)
つぎに、本発明の第3の実施の形態について、前記第1及び第2の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
【0043】
この第3の実施の形態においては、図4(a)及び(b)に示すように、ガラスラン50の第1の押出成形部21の車内側側壁部29には、衝撃吸収手段としての衝撃吸収リップ51が突出形成されている。詳しくは、この衝撃吸収リップ51は、第1の押出成形部21の延長部32の車内側面42に形成されている。
【0044】
この衝撃吸収リップ51は、前記第2の実施の形態の衝撃吸収リップ41に比べてその高さが高く形成されている。この衝撃吸収リップ51は、ガラスラン50が組み付けられた状態でウインドウフレーム13の内面、つまりインナレインホース14に弾性的に当接するようになっている。そして、この衝撃吸収リップ51の先端部は、ガラスラン50の自由状態時(同図4(b))には開放され、組付状態時(同図4(a))には車内側側壁部29の車内側面42に当接して中空部52を形成するように設けられている。
【0045】
従って、本実施の形態によれば、前記各実施の形態における(イ)〜(ヘ)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(ト)このガラスラン50では、ウインドウフレーム13に組付けることにより、車内側側壁部29の延長部32に中空部52が形成される。
【0046】
このため、ガラスラン50の押出成型用のダイスに中子等を用いることなく簡単な金型構造で、延長部32に中空部52を備えるガラスラン50を製造することができる。従って、そのガラスラン50を製造する際のダイスの費用を軽減することができ、ガラスラン50の製造コストの低減を図ることができる。
【0047】
(変更例)
なお、本発明の第3の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・前記第3の実施の形態においても、前記第2の実施の形態と同様に、図4(a)に二点鎖線で示すように、衝撃吸収リップ54を延長部32の車外側面45に形成する構成としてもよい。また、この衝撃吸収リップ54を延長部32の両側面42,45に形成する構成としてもよい。このようにした場合、前記(イ)〜(ハ)、(ホ)及び(ト)に記載の効果と同様の効果が得られる。
【0048】
(第4の実施の形態)
つぎに、本発明の第4の実施の形態について、前記各実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
【0049】
この第4の実施の形態においては、図5に示すように、ガラスラン60の第1の押出成形部21の車内側側壁部29には、衝撃吸収手段としてのスポンジ層61が形成されている。詳しくは、このスポンジ層61は、第1の押出成形部21の延長部32の両側面42及び45の表面に一体成形されている。そして、車外側面45のスポンジ層61は、車内側保持リップ34の先端部近傍まで形成されている。また、このスポンジ層61は、例えば、第1の押出成形部21の押し出し成形時に公知の二層押出成形法により同時に成形することができる。
【0050】
従って、本実施の形態によれば、前記各実施の形態における(ロ)及び(ハ)とほぼ同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(チ)このガラスラン60では、スポンジ層61を車内側側壁部29の両側面42,45に設けたことにより、ウインドウガラス12がガラスラン60に衝突する際及びその衝突に伴ってガラスラン60がウインドウフレーム13の内面に衝突する際の衝撃が吸収される。このため、この衝突により生じる衝突音を効果的に低減することができる。
【0051】
(リ)このガラスラン60では、スポンジ層61が車内側側壁部29の車内側保持リップ34の先端部近傍まで形成されている。
このため、ウインドウガラス12がガラスラン60の車内側保持リップ34の近傍に衝突する場合であっても、その衝突により生じる衝突音を低減することができる。
【0052】
(変更例)
なお、本発明の第4の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・前記第4の実施の形態では、スポンジ層61を延長部32の両側面42,45に形成する構成としたが、このスポンジ層61を延長部32のどちらか一方の側面に形成する構成としてもよい。このようにした場合、前記(ロ)、(ハ)、(チ)及び(リ)とほぼ同様の効果に準じた効果が得られる。
【0053】
(第5の実施の形態)
つぎに、本発明の第5の実施の形態について、前記各実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
【0054】
この第5の実施の形態においては、図6(a)に示すように、ウインドウフレーム13の横枠部13aの内面、つまりインナレインホース14におけるガラスラン70と、の車内側側壁部29の延長部32と対応する部分に、衝撃吸収手段としてのスポンジ部材71が貼付されている。
【0055】
従って、本実施の形態によれば、前記各実施の形態における(ロ)及び(ハ)とほぼ同様の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(ヌ)このシール構造では、ウインドウフレーム13のガラスラン70の延長部32と対応する部分にスポンジ部材71た貼付されている。このため、ウインドウガラス12とガラスラン70との衝突による衝撃がスポンジ部材71により吸収される。従って、この衝突により生じる衝突音を効果的に低減することができる。
【0056】
(ル)また、このスポンジ部材71は、その貼付位置、形状、大きさを任意に設定することができる。
このため、フロントドア11aにおいては図1(a)のA部、リヤドア11bにおいては図1(b)のB部のような、特に、ウインドウガラス12の相対移動量が大きくなる位置等必要な部分に高い自由度を持ってしてスポンジ部材71を貼付することができる。
【0057】
さらに、ガラスラン70及びウインドウフレーム13の形状のいかんを問わず、共通したスポンジ部材71を使用することができる。
(変更例)
なお、本発明の第5の実施の形態は、以下のように変更してもよい。
【0058】
・前記第5の実施の形態では、スポンジ部材71をウインドウフレーム13の一部を構成するインナレインホース14に貼付した。これに対して、図6(b)に示すように、ガラスラン70の第1の押出成形部21における車内側側壁部29の延長部32の車内側面42にスポンジ部材71を貼付してもよい。
【0059】
このようにした場合、前記(ロ)、(ハ)及び(ヌ)とほぼ同様の効果に加えて、次の効果を得ることができる。
(ヲ)このシール構造では、 スポンジ部材71をガラスラン70の車内側側壁部29に貼付するため、その貼付作業は容易であり、ガラスラン70の組付作業時における作業者の負担の増大を抑制することができる。
【0060】
・前記第5の実施の形態では、スポンジ部材71を延長部32の車内側面42と対応するように貼付する構成としたが、このスポンジ部材71を延長部32の車外側面45と対応するように貼付する構成としてもよい。また、スポンジ部材71を延長部32の両側面42,45に貼付する構成としてもよい。
【0061】
また、本発明の各実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・前記各実施の形態では、ガラスラン20,40,50,60,70をゴム製としたが、これには限られない。例えば、これをオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の熱可塑性エラストマー製、軟質ポリ塩化ビニル等の軟質合成樹脂製、あるいは、これらのポリマーブレンド物製のガラスランとして本発明を具体化してもよい。このような構成にしても、前記各実施の形態に記載の効果に準じた効果を奏することができる。
【0062】
・前記各実施の形態では、各衝撃吸収手段(中空部35、衝撃吸収リップ41,44,51,54、スポンジ層61、スポンジ部材71)を図2〜図6に示すような形状及び個数としたが、これら各衝撃吸収手段の形状及び個数は任意である。これら形状及び個数は、ガラスラン20,40,50,60,70の大きさ、形状等により適宜変更してもよい。
【0063】
・前記各実施の形態では、前記各衝撃吸収手段を車内側側壁部29に設ける構成としたが、これら各衝撃吸収手段を車外側側壁部30に設ける構成としてもよい。そして、この車外側側壁部30の両側面またはどちらか一方の側面に各衝撃吸収手段を設けることとしてもよい。
【0064】
・前記各実施の形態では、前記各衝撃吸収手段をフロントドア11a及びリヤドア11bの両方に設ける構成としたが、これら各衝撃吸収手段をフロントドア11aまたはリヤドア11bのどちらか一方に設ける構成としてもよい。
【0065】
・前記各実施の形態では、ガラスラン20,40,50,60,70が延長部32を有する構成としたが、これを延長部32を有しない構成としてもよい。また、車外側側壁部30に延長部32を有するガラスランに、本発明を具体化してもよい。このような構成にしても、前記各実施の形態に記載の効果に準じた効果を奏することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1、請求項2及び請求項4に記載の発明によれば、ウインドウガラス(12)を僅かに開けた状態での車両用ドア(11a,11b)の開閉に伴う衝突音を低減することができる。
特に、本願請求項4に記載の発明によれば、さらにウインドウガラス(12)がガラスラン(60)の車内側側壁部(29)下端に衝突する場合であっても、その衝突により生じる衝突音を低減することができる。
【0067】
また、本願請求項3に記載の発明によれば、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、簡単な金型構造で、車内側側壁部(29)に中空部を備えたガラスラン(50)を実現することができる。
【0068】
また、本願請求項5及び請求項6に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、ウインドウガラス(12)の移動量が大きくなる部分でさらに効果的に衝突音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施の形態のシール構造を備えたフロントドアを示す側面図、(b)は同リヤドアを示す側面図。
【図2】図1の2―2線断面図。
【図3】第2の実施の形態におけるシール構造の断面図。
【図4】(a)は第3の実施の形態のシール構造におけるガラスランの組付状態を示す断面図、(b)は自由状態のガラスランを示す断面図。
【図5】第4の実施の形態におけるシール構造の断面図。
【図6】(a)は第5の実施の形態におけるシール構造の断面図、(b)はその変更例を示す断面図。
【図7】従来構成のシール構造を示す断面図。
【符号の説明】
11a…前部ドアとしてのフロントドア、11b…後部ドアとしてのリヤドア、13…ウインドウフレーム、13a…ウインドウフレームの上部としての横枠部、20,40,50,60,70…ガラスラン、29…側壁部としての車内側側壁部、30…側壁部としての車外側側壁部、31a,31b…ガラスシール部、32…延長部、35…衝撃吸収手段としての中空部、41,45,51,54…衝撃吸収手段としての衝撃吸収リップ、61…衝撃吸収手段としてのスポンジ層、71…衝撃吸収手段としてのスポンジ部材。

Claims (6)

  1. 車両用ドア(11a,11b)に形成され、かつ車内側部分がインナレインホース(14)により構成されたウインドウフレーム(13)内にガラスラン(20)を収容し、同ガラスラン(20)が、閉止されたウインドウガラス(12)に弾性的に当接することにより車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造において、
    前記ガラスラン(20)は、底壁部(28)と、同底壁部(28)の車内側に設けられた車内側側壁部(29)と、前記底壁部(28)の車外側に設けられた車外側側壁部(30)とにより断面略コ字状に形成され、前記車内側側壁部(29)及び前記車外側側壁部(30)には、前記ウインドウガラス(12)に弾性的に当接する箇所として、それぞれ前記底壁部(28)に向けて延びるガラスシール部(31a,31b)が形成され、
    車内側の前記ガラスシール部(31b)が前記車内側側壁部(29)の中間から延びるように形成されることで、車内側の前記ガラスシール部(31b)の基端部と前記車内側側壁部(29)の先端との間であって、前記インナレインホース(14)から車外側へ離間した箇所が延長部(32)とされ、
    前記ガラスラン(20)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所には、その延長部(32)の内部に中空部を形成することで衝撃吸収手段(35)が設けられ、
    前記衝撃吸収手段(35)は、前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で前記車両用ドア(11a,11b)が開閉されて前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記延長部(32)に衝突する際に、その衝撃を吸収することで前記延長部(32)の前記インナレインホース(14)との衝突を抑制するものであることを特徴とする車両用ドアのシール構造。
  2. 車両用ドア(11a,11b)に形成され、かつ車内側部分がインナレインホース(14)により構成されたウインドウフレーム(13)内にガラスラン(40,50)を収容し、同ガラスラン(40,50)が、閉止されたウインドウガラス(12)に弾性的に当接することにより車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造において、
    前記ガラスラン(40,50)は、底壁部(28)と、同底壁部(28)の車内側に設けられた車内側側壁部(29)と、前記底壁部(28)の車外側に設けられた車外側側壁部(30)とにより断面略コ字状に形成され、前記車内側側壁部(29)及び前記車外側側壁部(30)には、前記ウインドウガラス(12)に弾性的に当接する箇所として、それぞれ前記底壁部(28)に向けて延びるガラスシール部(31a,31b)が形成され、
    車内側の前記ガラスシール部(31b)が前記車内側側壁部(29)の中間から延びるように形成されることで、車内側の前記ガラスシール部(31b)の基端部と前記車内側側壁部(29)の先端との間であって、前記インナレインホース(14)から車外側へ離間した箇所が延長部(32)とされ、
    前記ガラスラン(40,50)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所には、その延長部(32)の車内側面(42)から延びて前記インナレインホース(14)に当接するリップ部、及び同延長部(32)の車外側面(45)から延びるリップ部の少なくとも一方からなる衝撃吸収手段(41,44,51,54)が設けられ、
    前記衝撃吸収手段(41,44,51,54)は、前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で前記車両用ドア(11a,11b)が開閉されて前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記延長部(32)に衝突する際に、その衝撃を吸収することで前記延長部(32)の前記インナレインホース(14)との衝突を抑制するものであることを特徴とする車両用ドアのシール構造。
  3. 前記延長部(32)の車内側の前記リップ部からなる前記衝撃吸収手段(51)は、その先端部が、前記ガラスラン(50)の組み付け前の自由状態では開放され、前記ガラスラン(50)の組み付け時に前記車内側側壁部(29)の車内側面(42 )に当接して中空部(52)を形成するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアのシール構造。
  4. 車両用ドア(11a,11b)に形成され、かつ車内側部分がインナレインホース(14)により構成されたウインドウフレーム(13)内にガラスラン(60)を収容し、同ガラスラン(60)が、閉止されたウインドウガラス(12)に弾性的に当接することにより車室の内外をシールする車両用ドアのシール構造において、
    前記ガラスラン(60)は、底壁部(28)と、同底壁部(28)の車内側に設けられた車内側側壁部(29)と、前記底壁部(28)の車外側に設けられた車外側側壁部(30)とにより断面略コ字状に形成され、前記車内側側壁部(29)及び前記車外側側壁部(30)には、前記ウインドウガラス(12)に弾性的に当接する箇所として、それぞれ前記底壁部(28)に向けて延びるガラスシール部(31a,31b)が形成され、
    車内側の前記ガラスシール部(31b)が前記車内側側壁部(29)の中間から延びるように形成されることで、車内側の前記ガラスシール部(31b)の基端部と前記車内側側壁部(29)の先端との間であって、前記インナレインホース(14)から車外側へ離間した箇所が延長部(32)とされ、
    前記ガラスラン(60)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)に対応する箇所の車内側面(42)及び車外側面(45)にはスポンジ層からなる衝撃吸収手段(61,61)がそれぞれ一体成形され、
    前記衝撃吸収手段(61,61)は、前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記両ガラスシール部(31a,31b)から外れた状態で前記車両用ドア(11a,11b)が開閉されて前記ウインドウガラス(12)の上端部が前記延長部(32)に衝突する際に、その衝撃を吸収することで前記延長部(32)の前記インナレインホース(14)との衝突を抑制するものであることを特徴とする車両用ドアのシール構造。
  5. 前記車両用ドアは前部ドア(11a)であり、前記衝撃吸収手段(35,41,44,51,54,61)は、前記ガラスラン(20,40,50,60)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、少なくとも前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)における上縁前端又はその近傍に対応する箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の車両用ドアのシール構造。
  6. 前記車両用ドアは後部ドア(11b)であり、前記衝撃吸収手段(35,41,44,51,54,61)は、前記ガラスラン(20,40,50,60)における前記車内側側壁部(29)の前記延長部(32)のうち、少なくとも前記ウインドウフレーム(13)の上辺部(13a)における上縁後端又はその近傍に対応する箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の車両用ドアのシール構造。
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