JP4253493B2 - 光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系 - Google Patents

光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用光学機器に用いる光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系に関し、特に、外科手術に使用する光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系に関する。さらに詳しくは、撮像素子で画像を撮像して、画像観察装置を用いて画像を観察する硬性鏡、手術用顕微鏡、等の手術に使用するための光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低侵襲手術として、内視鏡や手術用顕微鏡を用いた手術が広く実施されている。さらに、撮像素子で画像を撮像し、表示装置で画像観察を行いながら、マニピュレータを用いて微細な手術を行う方法が提案され、実際の手術への適用が進められている。
【0003】
この種の外科手術に使用する光学観察装置の従来例としては、瞳分割方式硬性鏡と立体観察装置とを組み合わせたタイプの光学観察装置が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
【0004】
このようなタイプの光学装置に用いる瞳分割方式硬性鏡は、例えば、図18(a)に示すように、硬性の挿入部51と、挿入部51に連結された保持部52とを備える。
【0005】
挿入部51は、先端側から、複数のレンズからなる対物レンズ53と、複数のレンズ群からなるリレーレンズ部54とを内蔵する。そして、この対物レンズ53、及びリレーレンズ部54が一つの画像入力光学系を構成し、被写体を後述する分割手段へ伝達する。
【0006】
保持部52には、一つの画像入力光学系を介して伝達された被写体像を左右の像に分割する絞り55及び瞳分割プリズム56,56’が配置される。瞳分割プリズムの反射面56a,56’aは、光軸に対して45°となるように配置される。そして、この瞳分割プリズム56,56’は、瞳に絞り55を介して左右に入射した左右の被写体像を、それぞれ光軸に直角に反射する。
【0007】
また、保持部52は、瞳分割プリズム56,56’で反射することによって分割され左右の被写体像をそれぞれ直角に反射する反射面を有するプリズム57,57’と、結像レンズ58,58’と、CCD59,59’とを内蔵する。CCD59,59’は結像レンズ58,58’の結像位置に配置されており、左右の被写体像を電気信号に変換し、図示省略した制御装置を介して、図示省略したモニタ等に表示する。
【0008】
さらに、保持部52は、絞り55、左右の瞳分割プリズム56,56’〜CCD59,59’(これらを撮像系側光学系Sと呼ぶ)を挿入部51に対して一体的に回転させることができるように構成される。
【0009】
このような瞳分割方式硬性鏡では、視差量を決める光軸間隔dは、図18(b)に示すように、リレーレンズ54の外径Dに対し1/4〜1/8程度であり、視差は少ない。
【0010】
また、このような瞳分割方式硬性鏡は、図18(a)に示す挿入部51の先端面Iを長手方向に対して斜めに構成して被写体斜視観察用の硬性鏡とした場合には、先端面Iの斜視方向に合わせて撮像系側光学系Sを回転することにより、立体観察装置の視差方向に像の姿勢を補正することができる。
【0011】
また、瞳分割手段を構成する絞り55における2つの開口55a,55bの間隔の大きさを可変にすることで観察しやすい視差量に補正することができる。
また、この種の外科手術に使用する光学観察装置の他の従来例としては、2本光学系型硬性鏡と立体撮影装置とを組み合わせたタイプの光学観察装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0012】
このタイプの光学装置に用いる2本光学系型硬性鏡は、例えば、図19(a)に示すように、硬性の挿入部61と、挿入部61に連結された保持部62とを備える。
【0013】
挿入部61は、先端側から、複数のレンズからなる対物レンズ63,63’と、複数のレンズ群からなるリレーレンズ部64,64’とで構成された2つの画像入力光学系65,65’を内蔵する。
【0014】
保持部62は、二つの画像入力光学系65,65’が伝達したそれぞれの被写体像用に、それぞれ、プリズム66,67と結像レンズ68とCCD69とで構成された撮像光学系と、プリズム66’,67’と結像レンズ68’とCCD69’とで構成された撮像光学系とを内蔵する。CCD69,69’は、二つの画像入力光学系65,65’を介して伝達されたそれぞれの被写体像をそれぞれ電気信号に変換し、図示省略した制御装置を介して、モニタ等に表示する。
【0015】
このような2本光学系型硬性鏡では、図19(b)に示すように、光学系の配置スペース径Dに対して、約1/2の視差量dが得られ、立体観察においては、瞳分割方式硬性鏡以上の視差を得ることができる。
【0016】
【特許文献1】
特開平6−59199号公報(図1、図12)
【0017】
【特許文献2】
特開平6−202006号公報(図1)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図18に示す瞳分割方式硬性鏡を用いた光学装置は、像姿勢の補正は可能ではあるものの、視差量を十分に確保することができないという問題があった。
【0019】
他方、図19に示す2本光学系型硬性鏡を用いた光学装置は、視差量を大きく取ることができるものの、視差量を変更することができないため、近接観察時など視差量が大きすぎて観察に支障を来し、また、視差方向を変更することができないため、像姿勢の補正ができず、斜視での観察時に支障を来すという問題があった。
【0020】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、視差量を十分確保しながら、像の姿勢の補正が可能な立体観察用の光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系、より詳しくは、先端部が固定されている視差方向を有する光学系と組み合わせて、像の姿勢の補正を実現する立体観察用の光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系を提供することを目的とする。
【0021】
又本発明は、観察者に対し最適な視差量でもって観察可能な立体観察用の光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系、より詳しくは、先端部が固定されている視差量を有する光学系と組み合わせて、立体視差の拡大及び縮小を実現し得る立体観察用の光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の光学観察装置及びこれに用いる立体画像入力光学系は、
(1) 立体画像観察用の光学観察装置において、該光学観察装置が、生体内に挿入するのに十分小径な棒状先端部を有し該棒状先端部の長手方向の成分を含む方向に視差を有する像を取得する先端光学系を前記棒状先端部が含む画像入力手段と、前記先端光学系から受けた像の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを変えて変換像を形成する画像変換手段と、変換された画像の立体観察を可能にする立体画像観察手段と、を含むことを特徴とする。
(2) 前記画像変換手段が変換像を形成するとき前記先端光学系から受けた像の視差量を変えることを特徴とする。
(3) 光学観察装置用の立体画像入力光学系において、該立体画像入力光学系が、光学入力部と、偏光面とを含み、前記光学入力部は一端において棒状であり前記棒状の光学入力部の長手方向に沿った成分を含む方向に視差を有する光学系を含み、視差を有する像を伝送する二つの光路が前記偏光面で一つの光路に結合され、前記光学入力部の光学入力面を透過する前記二つの光路の光軸は分離され互いに平行であることを特徴とする。
(4) 前記変換された像の視差量を増加又は減少させることが可能なことを特徴とする。
(5) 前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを検出する検出手段を含むことを特徴とする。
(6) 前記画像変換手段が、前記画像入力手段から受けた像の視差方向も変えることを特徴とする。
(7) 前記画像入力手段に着脱可能で撮像素子を有する保持部本体と、前記画像入力手段を前記保持部本体から取り外して前記保持部本体に取り付け可能な顕微鏡画像入力手段と、をさらに含むことを特徴とする。
(8) プリズム光学系と、二つの負レンズを前記分離され互いに平行な光軸にそれぞれ同軸に配置して一体的に成形した光学部材と、をさらに含むことを特徴とする。
(9) 前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを検出する検出手段をさらに含むことを特徴とする。
(10) 前記先端光学系の視差方向が前記検出手段によって検出され、前記立体画像観察手段の視差方向に対応させるように前記画像変換手段によって変換されることを特徴とする。
(11) 前記検出手段が前記先端光学系から受けた像の視差量を計測し、前記計測された視差量が、立体画像観察手段で観察される像の視差量の変換比を変えるのに用いられることを特徴とする。
(12) 前記画像入力手段によって得られた像を元に立体形状マップを生成する手段と、前記画像入力手段の視点とは異なる視点から見た立体画像に変換する手段と、をさらに含むことを特徴とする。
(13) プリズム光学系を含み、偏光成分により光路を分離する光路分離手段用膜を備えた境界面と、偏光成分にかかわらずに光を反射する膜を備えた境界面と、光を繰り返し反射することにより光路を横ずらしする光学部材と、分離されたそれぞれの光路に対応する光学系が一体に設けられた先玉凹レンズとを有することを特徴とする。
(14) 保持部本体と、保持部に保持されたTVカメラ部と、TVカメラ部に交換して接続可能な内視鏡及び対物レンズとからなることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一つの形態は、視差方向は固定されていても視差量自体を大きく確保することができる光学系として採用する。さらに、細径化で視差確保が困難な場合は、長手方向に視差を有するように2本の光軸の位置を設定する。
【0024】
加えて、視差方向変換手段を配置して、画像を画像処理演算によって立体観察装置の視差方向に応じた画像に変換し、変換された画像を立体観察装置で観察する。
【0025】
なお、画像入力手段の視差方向を検出する手段を設け、常に、立体観察装置の視差方向に合致する方向に画像を回転変換することで、常に正常な視差で観察可能にするのが好ましい。
【0026】
また、本発明の別の形態は、視差量が固定の画像入力光学系に、画像の視差量自体を拡大、縮小変換する画像変換手段を組み合わせ、変換後の画像を立体画像表示装置に表示することで適切な視差で画像観察することができる。
【0027】
さらに、画像の視差量を計測する手段を設けるとともに、画像の視差量を適切な量に固定させることができるように、視差量の拡大、縮小の係数を計測視差量に応じて変更できる。
【0028】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例にかかる光学観察装置の全体構成を示す説明図である。
【0029】
第1実施例の光学観察装置は、先端部1と先端保持部2とで構成された画像入力部3と、保持部本体4と、画像表示部5と、関節部6,7とを有して構成される。
【0030】
先端部1は、細径の棒状に形成され先端保持部2に保持される。また、先端部1には、視差を有する画像を入力するための光学系が配置される。
先端保持部2は、TVカメラ部を構成する。
【0031】
画像入力部3は、関節部6を介して保持部本体4に保持される。また、画像入力部3は、先端光学部(先端部)1と、先端保持部2とを図中Dで示した部分において着脱可能に構成される。
【0032】
保持部本体4には、光源装置LSと、TVカメラコントロールユニットCUと、画像変換処理を行うコンピュータPCとが内蔵される。
画像表示部5は関節部7を介して保持部本体4に保持される。
【0033】
そして、第1実施例の光学観察装置では、図2(a)に示すように、視差をより大きく確保するため、あるいは、同じ視差量において太さをより細くするために、図2(a)に示すように、先端部1の端面を長手方向に対して斜めに設けて斜視方向の観察系とするとともに、その端面近傍に二つの凹面1b1,1b2を有する凹レンズ1bを設けて先端部1に2光軸を配置した構成となっている。なお、図2中、1aはカバーガラスである。
【0034】
また、第1実施例の光学観察装置では、画質の確保のため、先端部1に内蔵する光学系の配置スペース一杯に画像を形成することができるように、偏光成分の異なる2画像を重ね合わせて伝送し、後に偏光成分に応じて光路を分離する構成を採用する。
【0035】
具体的には、図2(a)に示すように、画像入力手段として、例えば、先端部1のプリズム光学系1c,1dの境界には、偏光成分により透過又は反射して光を分離する分離面1c1が配置される。より具体的には、プリズム光学系1cが、結晶軸を境界面に対し平行に向けた結晶材料で構成される。
【0036】
プリズム1cは、ne>noの一軸結晶であり(neは異常光に対する屈折率、noは常光に対する屈折率)、プリズム1dの屈折率nはn=neの均質媒質からなる。光線の偏光成分により、分離面1c1での作用が異なるため以下のような光線の振る舞いとなる。
【0037】
物体からの光線のうち、実線で示した光線が分離面1c1に入射したとき、s成分は結像に無関係な方向に屈折し、p成分は像面に向かって透過する。破線で示した光線は、実線で示した光線とは視差を有する光線であり、1回目に分離面1c1に入射したときは両成分が透過し、面1c2で反射した後2回目に分離面1c1に入射したときはs成分は全反射して像面に向かって進行し、p成分は透過して結像に無関係な方向に進行する。よって、視差を有する二つの光線が分離面1c1によって一つに結合される。
【0038】
なお、図2(a)中、1eは平行平板であり、一方の光路位置に穴をあけて、2つの光路長が同じになるように構成される。また、図2の構成では、棒状の先端部1のレンズ外径の0.6倍に光軸間の距離が離れた視差を確保している。
【0039】
図3は第1実施例の光学観察装置における画像入力部3の内部に設けられた光学系の全体構成を示す概略構成図である。
画像入力部3には、先端対物光学系1fを介して結像した画像がリレー光学系1gを介して再度結像し、偏光分離光学系1hを介して偏光成分に応じて視差の異なる画像に分離後、2個のTVカメラ1i,1i’に結像する。図3中、1h1は異なる偏光成分ごとに反射又は透過する偏光面である。偏光分離光学系1hは、偏光面1h1を有するプリズムと、偏光面1h1を介して分離された光をそれぞれ異なる二つの光路に導くプリズム及びレンズとで構成される。
【0040】
加えて、第1実施例の画像入力部3は、図中の分離位置Dにおいて、先端光学部1と、TVカメラ部1i,1i’を備えた先端保持部2とが分離できるとともに、先端光学部1を対物レンズ8に交換して先端保持部2に接続可能に構成されており、通常の顕微鏡としての画像観察に容易に切り替えることが可能である。
【0041】
図4は第1実施例の光学観察装置に用いる視差方向変換手段の概念図である。
第1実施例において、棒状の先端部1を視差方向が術者から見て左右方向になるように配置した場合には、術者の視差方向と一致するため、そのままで立体観察が可能となる。しかし、棒状の先端部1を視差方向が術者から見て上下方向になるように配置した場合には、術者の視差方向に対して視差方向が90°回転しているため、術者は立体観察ができない。そこで、本発明では、そのような場合を想定して、画像入力部から入力されることで生じる視差方向を異なる方向に変更可能な画像変換手段を設けることでこの問題を解消する。
【0042】
第1実施例の光学観察装置における画像の視差方向変更手段は、次に述べるような処理を、図1の保持部本体4に設けられたコンピュータPCを介して行う。
両画像は常に、視差方向にのみ位置ずれした画像となる。このため、両画像に関して、その走査線方向に左右像の対応画像の位置を算出することで、各画素単位での左右の位置ずれ量が算出できる。対応画像の位置を探す手法は、パターンマッチングと言われている。この方法の一例を特開平10−248806号を参考に示す。図5にパターンマッチングのフローチャートを示す。
【0043】
まず、サブルーチンのパターンマッチング処理を実行して、左右の2画像(ステレオ画像)の対応点であるマッチングポイントを検出する(ステップS1)。
次に、対応点の座標から左右の2画像のずれ量を求める(ステップS2)。
【0044】
次に、対象としている点の3次元座標を計算し、本ルーチンを終了する(ステップS3)。
ここで、上記サブルーチンにおける3次元座標解析処理の基本原理について、図6を用いて説明する。図6はx,y,z軸を持つ3次元座標上の右左2画像の位置関係を示す図であって、被写体の点Pが撮像素子28の右結像面28R、左結像面28L上に結像した状態を示している。図6において、点OR,OLを光学系の瞳位置とし、距離fを焦点距離とし、点QR,QLを点Pの結像位置とし、距離Lを点OR−点OL間の距離とする。
【0045】
図6において、直線QR−ORから次式が成立する。
x/xR’={y−(L/2)}/{yR’−(L/2)}=z/(−f)
また、直線QL−OLから次式が成立する。
【0046】
x/xL’={y+(L/2)}/{yL’+(L/2)}=z/(−f)
これらの式をx,y,zについて解けば、点Pの3次元座標が得られる。
次に、図5(a)の3次元座標解析処理のステップS1においてコールされるサブルーチンのパターンマッチング処理について図5(b)を用いて説明する。
【0047】
まず、パターンマッチングを行うパターンの大きさを設定するためのパターンエリアの絞り込みを行い(ステップS11)、値kに対応したパターンエリアを設定する(ステップS12)。すなわち、k=1ではパターンエリアを36×36(ピクセル)、k=2ではパターンエリアを24×24(ピクセル)、k=3ではパターンエリアを12×12(ピクセル)とし、値kを小から大へ切り換えて領域を大から小へ絞り込んでいき、対応点検出の精度を上げるようにする。
【0048】
次に、検索範囲を設定する(ステップS13)。すなわち、パターンを探す右画像の領域を決定する。
次に、設定された検索範囲でのパターンマッチングを行う(ステップS14〜S16)。このパターンマッチングは、正規化相互相関による対応点検出を行い、最も正規化相互関数の大きな座標(X,Y)を上記対応点とする。
【0049】
次に、値kをインクリメントし、その値kに対応してパターンを絞り込み、対応点検出を行う(ステップS17)。
次に、マッチングポイントの設定を行う(ステップS18)。このとき、正規化相互相関の値をモニタ画面上に表示し、これをマッチングの信頼性の尺度としてもよい。また、正規化相互相関の値(0〜1)が所定の値よりも小さい場合は、手動式のマッチング処理に切り換えてもよい。
【0050】
これを、全画素に対して行うことで、左右画像の位置ずれマップが作成できる。
なお、上記パターンマッチングに利用する正規化相互相関関数M(u,v)は、一般的な以下の式を用いる。すなわち、t(x,y)をテンプレートとし、f(x,y)を画像データとし、t’をテンプレートの平均輝度とし、さらに、f’を画像の平均輝度として、次式が適用される。
M(u,v)={ΣΣ(f(x+u,y+v)−f’)(t(x,y)−t’)}
/{ΣΣ(f(x+u,y+v)−f’)2×ΣΣ(t(x,y)−t’)21/2
次に、位置ずれマップから、視点の変換を行う。その方法を、図7を用いて示す。
【0051】
光学系の左右光軸間隔が既知であれば、位置ずれ量から凹凸の量を演算し計算することができる。視点間距離は既知である(=L)。対応点Qu、Qdから3次元位置P(x,y,z)を演算する。
【0052】
この時点で、被写体の立体形状マップが計測されたことになる。
次に、視差変換すべき座標系がわかっている(たとえば、この場合は、90°回転)ので、その方向から見た座標系に投影することで、異なった視点から見た立体画像に変換することができる。
【0053】
この場合は、同じ視点間距離Lで、QL、QRの座標にP(x,y,z)の位置を投影すれば求まる。
さらに、第1実施例においては、先端光学系の向きと観察装置の姿勢が、図1に示す関節部6、7に配置されたエンコーダーEを介して検出することができる。このため、画像の変換視点を逐次変更することで、常に観察装置では正しい視差方向を保持しながら観察することができる。
【0054】
なお、上記実施例では、視差方向が90°回転した場合について説明したが、投影座標の位置を適宜変更することで、連続的な回転位置への変換は可能である。
【0055】
なお、第1実施例における図2に示した先端対物光学系1fの変形例を図8〜11に示す。
これらの先端対物光学系1fを備える先端部1の基本構成は、図2と同様である。
【0056】
図8の先端対物光学系1fは、斜視60°に構成されている。プリズム1c,1dの境界面に偏光膜が施され、偏光成分に応じて偏光膜を透過又は反射することで二つの光路に分離される。
【0057】
なお、視差量はレンズ外径の約0.5倍である。通常、レンズ外径は10mm〜1mm程度に設計され、光軸間隔はその約1/2程度となる。
図9の先端対物光学系1fは、斜視30°に構成されている。図8と同様、プリズム1cと1dとの境界面に偏光膜が施され、偏光成分に応じて偏光膜を透過又は反射することで二つの光路に分離される。なお、プリズム1cを複屈折材料を用いて構成してもよい。また、図9の例においては、それぞれの光路ごとに凹レンズ1b’を用いている。図9中、1jは反射面を持つプリズムである。
【0058】
図10の先端対物光学系1fは、斜視70°に構成されている。プリズム1cの凸レンズ側の境界面に偏光膜が施され、偏光成分に応じて偏光膜を透過又は反射することで2つの光路に分離される。なお、図10中、1kはプリズムである。
【0059】
図11の先端対物光学系1fは、側視90°に構成されている。図8と同様、プリズム1cとプリズム1dとの境界面に偏光膜が施され、偏光成分に応じて偏光膜を透過又は反射することで二つの光路に分離される。さらに、図11の例におけるプリズム1c,1dの配置では、二つの光路の反射回数が異なる。このため、図において省略した画像入力部と接続するコンピュータの画像処理手段を介して一方の光路の画像の反転処理が施される。
【0060】
図12は上記各実施例のように構成された先端対物光学系1fを備えた先端光学部1に対し、先端保持部2’側にTVカメラを一つ設けて構成した画像入力部3’の一実施例を示す概略構成図である。
【0061】
先端対物光学系1fは、上記各実施例のいずれかと同様に構成される。TVカメラ側には、先端保持部2’に可変位相素子2aと検光子2bが光路中に配置され、TVカメラコントロールユニットCU、及びドライバを介して位相を90°交互に変更することで、先端対物光学系を経て得られた異なる視差の画像を一つのTVカメラで交互に撮像できる。なお、図12中、2cはCCDである。また、TVカメラコントロールユニットCUには分配器が接続され、分配器には左右の表示素子が接続されており、撮像された視差の異なる画像がドライバの駆動タイミングと同期した分配器を介して交互に左右の表示素子に表示されることで立体観察することができる。
【0062】
図13は本発明による光学観察装置における先端部1と通常の顕微鏡対物レンズ8との交換を可能に構成した画像入力部の一実施例を示す概略構成図である。対物レンズ8の後方には異なる偏光成分の光路を合成する光学素子Nを備えた光路合成部9が配置され、対物レンズ8を先端保持部2’に取り付けた場合においても、図12に示すようなTVカメラの駆動に応じて、立体観察をすることができる。
【0063】
その他、本発明の上記各実施例の光学観察装置において、リレー光学系1gは1本の光学系の構成に限られるものではなく、先端光学系1fと図19に示した従来例の2本リレー光学系との組み合わせで構成しても有効である。
【0064】
従来例のように2本リレー光学系を用いて構成した場合には、画像入力部単独では視差方向の変換は不可能であったが、本発明では別個に画像変換手段と組み合わせたので、視差方向の変更が可能となる。
【0065】
ところで、観察対象によっては瞳分割方式の視差量が最適となる場合もある。
従って、本発明では、図18に示した従来例の瞳分割方式の光学系と、画像の視点回転変換手段との組み合わせも有効である。この場合は、先端部とTVカメラ部との相対的な回転操作が不要となり、操作性が向上するとともに機械的な可動部が無く信頼性が高くなる。
(第2実施例)
図14は本発明の第2実施例にかかる光学観察装置の先端部を示す概略構成図である。
【0066】
第2実施例の先端部1は、先端対物光学系1fと、偏光切り換え素子1qと、撮像素子1rを備える。先端対物光学系1fには、対物レンズ1mと、互いの境界面に偏光面を有するプリズム1c,1dと、凸レンズ1n,1oと、ズーム・フォーカス部1pが設けられる。
【0067】
ズーム・フォーカス部1pは、ズームレンズとして構成されており、後部から伸びたワイヤー1p1の回転操作によって、ズームレンズのズームカム1p2を介して、レンズ群1p3,1p4が移動されズームが機能する。
【0068】
また、第2実施例では、先玉の対物レンズ1mに凸レンズを配置し、その後方はアフォーカル光束となるように構成されている。アフォーカル光束であるためレンズ間隔によらず結像関係が維持されるので、光路を自由に設定でき、二つの光路の光軸間隔を例えば図8に示した場合に比べて大きく取ることができる。
【0069】
撮像素子1rの手前には、TVカメラの撮像タイミングと同期して時間的に偏光方向を90°回転させる偏光切り替え素子1qが配置され、視差のある画像を、交互に順次撮像素子で読み込むことができる。
【0070】
又第2実施例の先端部には、第1実施例と同様に画像変換手段と画像表示手段が備えられる(図示省略)。動作と効果は第1実施例と同様であり、説明は省略する。
(第3実施例)
図15は本発明の第3実施例にかかる光学観察装置の先端部を示す概略構成図である。
【0071】
第3実施例の先端部1は、先端対物光学系1f’と撮像素子1rとで構成された光学系を二つ長手方向に配置して構成され、一つの対物光学系を配置した場合に比べて大きな視差を得ることができる。
【0072】
先端対物光学系1f’は、凹レンズ1b’とプリズム1f’1とレンズ1f’2とレンズ1f’3とで構成される。
また、先端対物光学系1は、先端面が斜視60°に構成されており、断面の長さは、横に並列に並べた場合の約2倍である。このため、同じ外径の従来例に対して大きな視差を取ることができる。また、視差量が十分である場合には、外径をその分細くすることが可能である。
【0073】
加えて、本発明では、上述の実施例で説明したように、視差方向変換手段を組み合わせている。このため、第3実施例の先端部を備えた光学観察装置においても、大きな視差を得ることができると同時に、視差方向を補正して正しい視差方向での立体観察が可能である。
(第4実施例)
図16は本発明の第4実施例にかかる光学観察装置の全体構成を示す説明図である。
【0074】
第4実施例の光学観察装置は、先端部1と先端保持部2とで構成された画像入力部3と、保持部本体4と、立体画像表示装置5’とで構成される。なお、全体構成は図1に示す構成であってもよい。
【0075】
先端部1は、細径の棒状に形成され、先端保持部2に保持される。また、先端部1には、視差を有する画像を入力するための光学系が配置される。
画像入力部3は先端光学部1として硬性鏡と、先端保持部2に内蔵されたTVカメラ部とからなる。硬性鏡は瞳分割式である。
【0076】
光源装置LSと、TVカメラコントロールユニットCUと、画像変換のためのコンピュータPCと、立体画像観察装置5’は、保持部本体4を構成するカートに備えられる。また、立体観察用の眼鏡10、11が備えられている。立体観察用眼鏡10は左右のレンズが互いに異なる偏光成分のみを透過するレンズで構成され、立体観察用眼鏡10を通して立体画像観察装置5’に表示された画像を観察したときに立体画像が得られる。立体観察用眼鏡11は画像変換のためのコンピュータPCに接続されており、コンピュータPC内で異なる偏光成分毎の像が左右のレンズに送られることによって立体画像を観察することができる。
【0077】
また、第4実施例の光学観察装置は、後述の視差量変換手段が備えられ、視差量の拡大又は縮小をすることができる。
図17は第4実施例の光学観察装置に用いる視差量変換手段の概念図である。
【0078】
視差量変換手段は、図4に示した視点方向移動手段と内容的には共通する。
両画像は常に視差方向にのみ位置ずれした画像となる。このため、両画像に関し、その走査線方向に左右像の対応点を検出演算することで、各画素単位での左右の位置ずれ量を算出できる。これを全画素に対して行うことで、左右画像の位置ずれマップが作成できる。
【0079】
光学系の左右光軸間隔が既知であれば、位置ずれ量から凹凸の量を計算することができる。
この時点で、被写体の立体形状マップが計測されたことになる。
【0080】
次に、視差変換すべき座標系がわかっている(たとえばこの場合は、視差量を2倍に拡大するものとする)ので、その方向から見た座標系に投影することで、異なった視点から見た立体画像に変換することができる。
【0081】
さらに、第4実施例においては、両画像の画像ずれ量が視差量変換時に把握できるため、この画像ずれ量に基づいて、視差量変換係数を変更し画像の変換視点を逐次変更することで、常に観察装置において適切な視差量を保持しながら観察することができる。
【0082】
なお、第4実施例の画像入力光学系3は、図15に示した対物光学系と撮像素子からなる2本の光学系と、視差量変換手段とを組み合わせて構成してもよい。または、図19に示した従来例の2本リレー光学系と、視差量変換光学系とを組み合わせて構成してもよい。そのような構成は、近接観察時において視差量が増大しすぎて観察できない場合に有効である。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、視差方向固定の立体画像入力光学系と、立体観察装置の視差方向に応じた画像に変換する画像変換手段とを組み合わせたので、先端の細径化に対応した立体画像観察をすることができる。
【0084】
また、画像入力手段の視差方向を検出する手段を設けたので、常に、立体観察装置の視差方向に合致する方向に画像の回転変換することで、常に正常な視差で観察をすることができる。
【0085】
又、視差量が固定の光学像入力光学系に、画像の視差量自体を拡大、縮小変換する画像変換手段を組み合わせたので、視差の大きさ、先端部の径などに応じた最適な光学系の選択の幅を広げることができる。
【0086】
さらに、画像の視差量を計測する手段を設け、適切な視差量に固定するように、視差拡大、縮小係数を計測視差量に応じて変更することで、常に良好な視差量で観察をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例にかかる光学観察装置の全体構成を示す説明図である。
【図2】 第1実施例の光学観察装置の先端光学系1fを示す概略構成図であり、(a)は長手方向に沿う断面図、(b)は先端面を示す平面図である。
【図3】 画像入力部3の内部の光学系全体を示す概略構成図である。
【図4】 第1実施例の光学観察装置に用いる視差方向変換手段の概念図である。
【図5】 第1実施例における画像の視差方向変更手段において用いるパターンマッチングの一例を示すフローチャートであり、(a)は3次元座標解析処理のフローチャート、(b)はパターンマッチング処理のフローチャートである。
【図6】 x,y,z軸を持つ3次元座標上の右左2画像位置関係を示す図である。
【図7】 x,y,z軸を持つ3次元座標上の右左2画像位置関係を示す図である。
【図8】 第1実施例における図2に示した先端対物光学系1fの一変形例を示す概略構成図である。
【図9】 第1実施例における図2に示した先端対物光学系1fの他の変形例を示す概略構成図である。
【図10】 第1実施例における図2に示した先端対物光学系1fのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図11】 第1実施例における図2に示した先端対物光学系1fのさらに他の変形例を示す概略構成図である。
【図12】 上記各実施例のように構成された先端光学系1fを備えた先端光学部1に対し、先端保持部2’にTVカメラを一つ設けて構成した画像入力部3’の一実施例を示す概略構成図である。
【図13】 先端部1と通常の顕微鏡対物レンズ8との交換を可能に構成した一実施例を示す概略構成図である。
【図14】 本発明の第2実施例にかかる光学装置に用いる先端部を示す概略構成図である。
【図15】 本発明の第3実施例にかかる光学観察装置の先端部を示す概略構成図である。
【図16】 第4実施例にかかる光学観察装置の全体構成を示す説明図である。
【図17】 第4実施例の光学観察装置に用いる視差量変換手段の概念図である。
【図18】 瞳分割方式硬性鏡と立体観察装置とを組み合わせたタイプの光学観察装置に用いる瞳分割方式硬性鏡の一従来例を示す概略構成図である。
【図19】 2本光学系型硬性鏡と立体撮影装置とを組み合わせたタイプの光学観察装置に用いる2本光学系型硬性鏡の一従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 先端(光学)部
1a カバーガラス
1b,1b’ 凹レンズ
1b1,1b2 凹面
1c,1d プリズム光学系
1c1 分離面
1e 穴あき平行平面
1f,1f’ 先端対物光学系
1g リレー光学系
1h 偏光分解光学系
1h1 偏光面
1i,1i’ TVカメラ
1j 反射面を持つプリズム
1k,1f’1,66,67 プリズム
1m 対物レンズ
1n,1o,1f’2,1f’3 レンズ
1p ズーム・フォーカス部
1p1 ワイヤー
1p2 ズームカム
1p3,1p4 レンズ群
1q 偏光切り換え素子
1r 撮像素子
2,2’ 先端保持部
2a 可変位相素子
2b 検光子
3 画像入力部
4 保持部本体
5 画像表示部
5’ 立体画像観察装置
6,7 関節部
8,53,63,63’ 対物レンズ
9 光路合成部
10,11 立体画像観察用眼鏡
51,61 挿入部
52,62 保持部
54,64,64’ リレーレンズ部
65,65’ 画像入力光学系
68,68’ 結像レンズ
69,69’ CCD
LS 光源装置
CU TVカメラコントロールユニット
PC 画像変換処理を行うコンピュータ

Claims (12)

  1. 立体画像観察用の光学観察装置において、該光学観察装置が、生体内に挿入するのに十分小径な棒状先端部を有し該棒状先端部の長手方向の成分を含む方向に視差を有する像を取得する先端光学系を前記棒状先端部が含む画像入力手段と、前記先端光学系から受けた像の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを変えて変換像を形成する画像変換手段と、変換された画像の立体観察を可能にする立体画像観察手段と、を含み、
    前記画像入力手段によって得られた像を元に立体形状マップを生成する手段と、前記画像入力手段の視点とは異なる視点から見た立体画像に変換する手段と、をさらに含むことを特徴とする光学観察装置。
  2. 前記画像変換手段が変換像を形成するとき前記先端光学系から受けた像の視差量を変えることを特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  3. 前記画像入力手段が、光学入力部と、偏光面とを含み、前記光学入力部は一端において棒状であり前記棒状の光学入力部の長手方向に沿った成分を含む方向に視差を有する光学系を含み、視差を有する像を伝送する二つの光路が前記偏光面で一つの光路に結合され、前記光学入力部の光学入力面を透過する前記二つの光路の光軸は分離され互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  4. 前記変換された像の視差量を拡大又は縮小させることが可能なことを特徴とする請求項2に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  5. 前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを検出する検出手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  6. 立体画像観察用の光学観察装置において、該光学観察装置が、生体内に挿入するのに十分小径な棒状先端部を有し該棒状先端部の長手方向の成分を含む方向に視差を有する像を取得する先端光学系を前記棒状先端部が含む画像入力手段と、前記先端光学系から受けた像の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを変えて変換像を形成する画像変換手段と、変換された画像の立体観察を可能にする立体画像観察手段と、を含み、
    前記画像変換手段が、変換像を形成するとき前記先端光学系から受けた像の視差量を変えるとともに、前記画像入力手段から受けた像の視差方向も変えることを特徴とする立体画像観察用の光学観察装置。
  7. 前記画像入力手段に着脱可能で撮像素子を有する保持部本体と、前記画像入力手段を前記保持部本体から取り外して前記保持部本体に取り付け可能な顕微鏡画像入力手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  8. 前記画像入力手段がプリズム光学系と、二つの負レンズを前記分離され互いに平行な光軸にそれぞれ同軸に配置して一体的に成形した光学部材と、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  9. 前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを検出する検出手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  10. 立体画像観察用の光学観察装置において、該光学観察装置が、生体内に挿入するのに十分小径な棒状先端部を有し該棒状先端部の長手方向の成分を含む方向に視差を有する像を取得する先端光学系を前記棒状先端部が含む画像入力手段と、前記先端光学系から受けた像の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを変えて変換像を形成する画像変換手段と 、変換された画像の立体観察を可能にする立体画像観察手段と、を含み、
    前記先端光学系の視差方向又は視差量のうち少なくとも一つを検出する検出手段をさらに含むとともに、前記先端光学系の視差方向が前記検出手段によって検出され、前記立体画像観察手段の視差方向に対応させるように前記画像変換手段によって変換されることを特徴とする立体画像観察用の光学観察装置。
  11. 前記検出手段が前記先端光学系から受けた像の視差量を計測し、前記計測された視差量が、立体画像観察手段で観察される像の視差量の変換比を変えるのに用いられることを特徴とする請求項9に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
  12. 前記画像入力手段が、プリズム光学系を含み、偏光成分により光路を分離する光路分離手段用膜を備えた境界面と、偏光成分にかかわらずに光を反射する膜を備えた境界面と、光を繰り返し反射することにより光路を横ずらしする光学部材と、分離されたそれぞれの光路に対応する光学系が一体に設けられた先玉凹レンズとを有することを特徴とする請求項1に記載の立体画像観察用の光学観察装置。
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