JPH0735989A - 立体視内視鏡 - Google Patents

立体視内視鏡

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JPH0735989A
JPH0735989A JP5183815A JP18381593A JPH0735989A JP H0735989 A JPH0735989 A JP H0735989A JP 5183815 A JP5183815 A JP 5183815A JP 18381593 A JP18381593 A JP 18381593A JP H0735989 A JPH0735989 A JP H0735989A
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ccd
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stereoscopic
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JP5183815A
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Inventor
Akira Hasegawa
晃 長谷川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直方向の解像度を向上でき、かつ手元側操
作部をコンパクト化できる立体視内視鏡を提供するこ
と。 【構成】 水平方向に離間して配置した一対の対物光学
系5a,5bと、リレー光学系6a,6bと、リレー光
学系6a,6bでそれぞれ伝送した光学像を水平方向の
結像倍率を垂直方向の結像倍率より小さくするアナモル
フィックな結像レンズ33a,33bによりCCD2に
結像し、CCD2に縦長に結像され、光電変換された左
右の画像を信号処理装置32で水平方向に伸張してTV
モニタ10に左右の画像を交互にフル表示し、立体視で
きるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体観察を可能とする
立体視内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、検査対象例えば体腔内を、遠
近感の無い平面として見るものがほとんどである。しか
し、従来の内視鏡は、診断指標として非常に重要な、例
えば体腔内壁表面の微細な凹凸を観察することが困難で
あった。これに対処するため、立体視内視鏡が提案され
ている。
【0003】例えば、特開昭57−69839号公報に
は、二本で一対のイメージガイドの各一端にそれぞれ対
物レンズを設け、他端に接眼レンズを設けたものが開示
されている。この立体視内視鏡では、前記二本のイメー
ジガイドを一対として、内視鏡挿入部に内装し、一対の
対物レンズの光軸の間の輻輳角を立体視可能な角度とな
るようにして、体腔内を立体的に観察できるようにして
いる。
【0004】前記従来の立体視内視鏡は、軟性内視鏡に
適用した例であるが、立体視硬性内視鏡としては、二つ
のリレー光学系を平行して配置し、二つのリレー光学系
で得られる光学像をCCD等で撮像し、立体的な観察を
可能とするものがある。また、米国特許4,924,8
35号公報には、二つの光伝達手段と、二つのシャッタ
とを備え、これら光伝達手段で得られる二つの光像をシ
ャッタで交互に遮蔽し、立体観察を可能としているもの
が記載されている。
【0005】図12に示すように、第1の従来例の硬性
立体視内視鏡1は、一対の光学系と一対の撮像素子とし
てのCCD2a,2bとから構成されている。硬性立体
視内視鏡1の挿入部3には、その先端部の観察窓に被写
体4の像を結ぶために一対の対物光学系5a,5bが配
置されている。この一対の対物光学系5a,5bは、立
体視可能な視差が得られるように、例えば左右方向(水
平方向)に間隔dをおいて設けられている。
【0006】前記対物光学系5a,5bの後方には、左
右の被写体像をそれぞれ伝達するリレー光学系6a,6
bが配置されている。前記リレー光学系6a,6bの間
には、図示しない遮蔽板が配置されている。
【0007】また、前記リレー光学系6a,6bの後方
には、前記左右の被写体像をそれぞれ光路を変更して伝
達するクランク型リレー光学系7a,7bと、前記CC
D2a,2b上にそれぞれ前記左右の像を結像する結像
レンズ8a,8bとを配置している。
【0008】前記CCD2a,2bが撮像した左右の被
写体像は、電気信号となって信号処理装置9で信号処理
され、TVモニタ10により表示されるようになってい
る。また、前記CCD2a,2bの直前には水晶等のロ
ーパスフィルタ11a,11bが配置され、被写体4と
CCD2a,2bとの偽信号(モアレ)の発生を防止し
ている。
【0009】立体像を観察する方法としては、TVモニ
タ10上に左像及び右像を交互に高速に切り替え表示
し、観察者は特殊なメガネを掛けて左像を左目、右像を
右目で見て、立体感を得る方法がある。
【0010】また、近年では液晶ディスプレイ等の小型
の画像表示素子を二つ用いて、一方に左像、他方に右像
を表示し、それぞれを左目と右目で観察することによ
り、立体感を得る方法も提案されている。いずれの表示
方式のものでも、正常な立体感を得るためには、左右の
視野の中心となる点(左右の光学系の光軸が交差する
点)に焦点が合っていることが必要である。
【0011】このような硬性立体視内視鏡1では (1)2つのCCD2a,2bが必要になり高価になる
と共に、各CCD2a,2bへ入射する光路間の距離L
を2つのCCD2a,2bを配置できる値以上に設定す
る必要があり、手元操作部が大型化する。 (2)各々の光学部品が完全に独立しており、例えば各
CCD2a(又は2b)の直前に配置される水晶等のロ
ーパスフィルタも2倍必要になり、高価になってしま
う。
【0012】このため、図13に示す従来例では共通の
CCD2を用いることによって、上記欠点を解消してい
る。図13に示す第2の従来例の硬性立体視内視鏡21
は図12の硬性立体視内視鏡1において、リレー光学系
6a,6bまでは共通であり、リレー光学系6a,6b
の後方には、操作部22内に収納され、左右の像を結像
する結像レンズ23a,23bが配置され、共通のCC
D2上に左右の像を結像する。
【0013】前記CCD2に撮像された左右の被写体像
は、電気信号となって信号処理装置24で信号処理さ
れ、TVモニタ10により表示されるようになってい
る。このように第2の従来例では、CCD2を単一にす
ることで、クランク型リレー光学系が必要無くなり、C
CD2の直前に配置したローパスフィルタ11も1つで
済む。また、操作部22を小型化できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図14はCCD2を光
軸方向から見た図であるが、この時、第2の従来例で
は、この図14に示すようにCCD2に対して各光路
a,bの視野マスク24a,24bを互いに重ならない
ように撮像する為に、CCD2の縦辺に対してかなり小
さく結像せざるを得なくなってしまう。
【0015】このように小さく結像された像を光電変換
した場合には視野マスク24a、24b内に含まれる画
素数が少なくなるため、画像の解像度が低下してしま
う。図14のCCD2はアスペクト比が16:9のハイ
ビジョン仕様の場合で示してあるが、これでも、TVモ
ニタ10に対してフル画面化するのは無理である。
【0016】アスペクト比がより大きい特殊な撮像素子
を用いればフル画面化することは可能であるが、CCD
受光面が長くなると操作部の小型化の効果が十分でなく
なる。
【0017】このように、従来の構成では操作部の小型
化と解像度の維持とを両立させることが難しい。
【0018】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、垂直方向の解像度を向上でき、かつ手元側操作
部をコンパクト化できる立体視内視鏡を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段および作用】立体視の為に
水平方向に一対の視差のある被写体像を結像する結像光
学系と、結像された光学像を光電変換する撮像素子とを
有する立体視内視鏡において、前記結像光学系中に水平
方向の結像倍率を垂直方向の結像倍率より小さくする為
のアナモルフィック光学素子を設けることによって、撮
像素子に結像された光学像を光電変換するのに使用され
る垂直方向の画素数を多くして垂直方向の解像度を向上
することが可能になると共に、手元操作部側を小型化で
き、信号処理系により伸張処理することによりフル画像
化して解像度が高い内視鏡像を表示できるようにしてい
る。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に
係り、図1は本発明の第1実施例の硬性立体視内視鏡を
示し、図2はアナモルフィックな結像レンズを示し、図
3は視野マスク及び視野マスク像を示し、図4はCCD
に結像される像を示し、図5はTVモニタに表示される
像を示し、図6は信号処理装置の構成を示す。
【0021】図1に示す立体視内視鏡装置30は第1実
施例の硬性立体視内視鏡31と、この硬性立体視内視鏡
31のCCD2に対する信号処理を行う信号処理装置3
2と、信号処理された映像信号を表示するTVモニタ1
0と、硬性立体視内視鏡31の図示しないライトガイド
に照明光を供給する図示しない光源装置とから構成され
る。
【0022】第1実施例の硬性立体視内視鏡31は図1
3の硬性立体視内視鏡21において、結像レンズ23
a,23bとして、図2に示したようなアナモルフィッ
クな結像レンズ33a,33bを用いていることであ
る。なお、図1は(立体視可能な視差が得られるよう
に)左右方向(水平方向)に一定の間隔をおいて配置さ
れた一対の対物光学系5a,5b等を垂直方向から見た
図を示し、図1の紙面は水平方向と平行になる。
【0023】図2(a)は図1で紙面の垂直から見た
図、図2(b)は図1で紙面内の下から上方向、つまり
水平方向から見た図である。図2(a)(b)の符号3
4で示す最終リレー像は図1でリレー光学系6a,6b
で伝送されてきた被写体像である。
【0024】この最終リレー像34はアナモルフィック
な結像レンズ33aによってCCD撮像面2A上での水
平方向と垂直方向の結像倍率(結像される像の倍率)が
異なる像35A,35Bとなる。このように水平方向と
垂直方向の結像倍率が異なることを円形の視野マスク3
6の場合でさらに説明する。
【0025】上記最終リレー像34の位置には円形の視
野マスク36(図3(a)参照)が配置されており、こ
のマスク35に対して結像位置となるCCD撮像面2A
上での水平方向と垂直方向の結像倍率が、異なるように
アナモルフィックな結像レンズ33a,33bが設定さ
れている。
【0026】より具体的には図3(b)に示すように、
CCD撮像面2A上で縦長で結像されるマスク像36A
のように、左右方向の結像倍率が上下方向の結像倍率よ
り小さくなるように設定されている。図2(a),
(b)においても、最終リレー像34に対するCCD撮
像面2A上での像35A,35Bは像35Aの長さ<像
35Bの長さの関係になる。つまり、アナモルフィック
な結像レンズ33a,33bにより、光学的に像を(上
下方向に対して相対的に)左右方向に圧縮する処理を行
う。
【0027】図13と同様に16:9のハイビジョン仕
様のアスペクト比のCCD2の場合には、最終リレー像
34、34の位置にそれぞれ配置された円形の視野マス
ク36、36は、CCD撮像面2Aでは図4に示すよう
に縦長で、左右に離間して結像されるマスク像36A,
36Aにできる。
【0028】16:9のアスペクト比のCCD2が等価
的に24:9(つまり8:3)のアスペクト比になる
と、4:3のアスペクト比のTVモニタ10にフル表示
できることになる。
【0029】この実施例ではアナモルフィックな結像レ
ンズ33a,33bにより、光学的に像を(上下方向に
対して相対的に)左右方向に2/3に圧縮する処理を行
い、CCD2の撮像面2Aのアスペクト比を等価的に2
4:9のアスペクト比のCCDと等価な機能を有するよ
うにしている。
【0030】CCD2によりその撮像面2Aの像は光電
変換されて画像信号になり、この画像信号は後述の信号
処理装置32によって横方向に画像信号を3/2に伸張
され、元の縦横比に戻す処理が施された後、図5に示す
ように立体視するTVモニタ10上においてはマスク径
をほぼフル画面に表示することが可能である。図5の符
号37が表示されるマスク像である。
【0031】このように表示するための信号処理を行う
信号処理装置32の構成を図6に示す。結像レンズ33
a,33bにより結像された像はCCD2によって光電
変換され、CCDドライバ41からのドライブ信号の印
加によって読み出され、プリアンプ42で増幅され、γ
補正回路43でγ補正され、さらにホワイトバランス回
路44でホワイトバランスがされる。
【0032】ホワイトバランス回路44の出力信号は図
示しないA/Dコンバータにより、デジタル信号に変換
された後、第1の切替スイッチ45により、光路aと光
路bの画像情報に分けられ、光路a側画像メモリ46a
と光路b側画像メモリ46bに格納される。この第1の
切替スイッチ45はタイミングジェネレータ47からの
切替信号によって例えばCCD2から水平方向にライン
状に読み出される水平読み出し期間の1/2で切替が行
われる。
【0033】画像メモリ46a、46bには図4の画像
を水平方向に2等分した図6(b)に示すような画像情
報48がそれぞれ格納されることになる。メモリ46
a、46bにそれぞれ格納された画像情報は読み出さ
れ、第2の切替スイッチ49により選択された画像情報
が水平方向伸張回路50に入力される。
【0034】第2の切替スイッチ49はタイミングジェ
ネレータ47によって一定の期間毎に切り替えられる。
上記水平方向伸張回路50に入力された画像は水平方向
(左右方向)に伸張される伸張処理が行われる。この伸
張処理は光学的に圧縮した像を戻す処理を施すことにな
る。従って、この水平方向伸張回路50で伸張処理され
ると、例えば図6(b)の画像は図6(c)に示す画像
情報51のようになる。
【0035】つまり、円形の視野マスク像を水平方向に
圧縮した図6(b)の画像は、伸張処理によって、図6
(c)に示すように再び円形の視野マスク像に戻され
る。水平方向伸張回路50で伸張処理されたデジタル画
像は図示しないD/Aコンバータによってアナログ信号
に変換され、図示しない同期信号と共に、標準的な映像
信号としてTVモニタ10に出力され、光路a側及び光
路b側の画像が例えば1/60secの1フィールド期
間或いは1/30secの1フレーム期間に交互に表示
される。
【0036】この実施例ではTVモニタ10は、例えば
液晶偏光板52を用いた偏光方向切替による立体モニタ
で形成され、TVモニタ部53の表示面に表示される映
像は表示面に対向する液晶偏光板52を介して観察され
る。
【0037】この液晶偏光板52は、交互に表示される
画像に同期して、偏光板ドライバ54から1フィールド
又は1フレーム期間で“H”と“L”になるパルス状の
ドライブ信号が印加され、液晶偏光板52は光路a側の
画像、つまり右画像が表示される場合には縦方向の偏光
方向となり、光路a側の画像、つまり左画像が表示され
る場合には横方向の偏光方向になる。
【0038】観察者は右眼側には縦方向の偏光方向、左
眼側には横方向の偏光方向に設定された偏光板を取り付
けた偏光メガネ55を用いることにより、右画像を右眼
で、画像を左眼でそれぞれ独立して観察することができ
るようにしている。
【0039】この実施例によれば、アナモルフィックな
結像レンズ33a,33bを用いて共通のCCD2に、
画像が水平方向に短く、垂直方向に長くなるように結像
させ、TVモニタ10の表示面2つ分の撮像エリアを有
するアスペクトのCCD2を等価的に実現している。
【0040】このため、CCD2に撮像された右及び左
画像を、水平方向伸張回路50を通すことによりそのま
まフル表示することが可能になる。従って、例えば図4
に示すように右及び左画像を垂直方向の撮像枠一杯使用
して撮像を行っても、図5に示すように撮像した右又は
左画像をそのままTVモニタ10の表示面に表示でき
る。このため、垂直方向の解像度の低下を防止できる。
【0041】また、硬性立体視内視鏡31自体は第2の
従来例における結像レンズ23a,23bをアナモルフ
ィックな結像レンズ33a,33bに置換したのみの構
成であるので、操作部22を小型化することができる
し、製造コストを殆ど上昇しないで製造できる。
【0042】第1実施例ではアナモルフィックな結像レ
ンズ33a,33bにより視野マスク36の像全体をC
CD2に結像できる場合で示したが、視野マスク36の
像全体でなく、例えば図7に示すように垂直方向の両端
付近を除く部分をCCD2に結像するようにしても良
い。
【0043】図7に示すようにCCD2の撮像面2Aに
結像した場合には、TVモニタ10の表示面には図8に
示すように垂直方向の両端付近が欠けた円形領域の画像
が表示されることになる。この場合は、画像の一部が蹴
られるが、マスク像内に含まれる画素数が多くなるた
め、より解像度の良い画像を観察することができる。
【0044】図9は本発明の第2実施例に係る立体視内
視鏡装置60を示し、この立体視内視鏡装置60は第2
実施例の硬性立体視内視鏡61と、硬性立体視内視鏡6
1に対する信号処理を行う信号処理装置62と、TVモ
ニタ10と、図示しない光源装置とから構成される。
【0045】この実施例は第1実施例と同様に例えばC
CD2の手前にアナモルフィックな光学系を配置してい
るが、この実施例では共通となる1つのアナモルフィッ
クな結像レンズ63としている。
【0046】第1実施例では述べなかったが、被者体4
を立体視する場合には、左右の観察光軸の輻輳角の大き
さによって立体感が変化するため、輻輳角の大きさをど
の程度にするかが重要である。この実施例のように、T
Vモニタ10に写された画像を観察する装置では、最終
的な立体感はモニタ上に表示される像と観察者の眼との
位置関係により決定され、モニタ上に表示される左右の
像の位置関係は被写***置における輻輳角αによって変
化する。フォーカス調整を行うと、例えば物体距離が遠
くなった場合には図9に示すように被写***置での輻輳
角は小さくなり(α′)、それに応じてモニタ上に表示
される像位置が左右の視野内でずれるため、立体感が変
化する。フォーカスにつれて、立体感が変化すると見に
くいので、モニタ画面上での見かけ上立体感が変化しな
いようにするためには、フォーカス調整と連動させて、
モニタ画面上で左右の像位置を移動させる必要がある。
【0047】このため、フォーカシング調整の際の結像
レンズ63の変位量(移動量)を検出する移動量検出手
段64を設けてある。
【0048】移動量検出手段64によって検出された結
像レンズ63の移動量に対応する位置信号は信号処理装
置62に入力され、この位置信号によって被者体4まで
の距離を算出し、算出された距離に応じて角度αを一定
に保つのに必要なCCD2面での光路aと光路bの視野
中心間の距離sを求め、実際に結像されるCCD2面で
の光路aと光路bの視野中心間の距離がこの距離sに等
しくなるように信号処理装置62で補正する。
【0049】この補正は画像メモリ46a,46bに記
憶された右画像及び左画像を水平方向に読み出すタイミ
ングを調整したり、タップ付きのディレイラインを通し
て、ディレイ時間をずらす等の補正処理で行うことがで
きる。この信号処理装置62は第1実施例の信号処理装
置32において、補正処理する機能を追加した構成にな
っている。また、図1と図9との比較から分かるように
図9ではCCD2での結像位置が図1の場合と左右に入
れ替わるので、例えば図6でのスイッチ45又は49の
切替が逆に切り替えられる。
【0050】この実施例は第1実施例の作用、効果の他
に、被者体4までの距離が変化しても立体感を一定に維
持できる。
【0051】また、アナモルフィック光学素子は結像光
学系が配置される位置に設けることに限定されるもので
なく、対物光学系5a,5bやリレー光学系6a,6b
に用いることが出来るし、その場合の効果もほぼ同じで
ある。図10は本発明の第3実施例の硬性立体視内視鏡
71を示す。
【0052】この第3実施例の硬性立体視内視鏡71
は、瞳分割タイプを用いるものである。
【0053】つまり、この実施例では、対物光学系5,
リレー光学系6は1組しかなく、瞳分割プリズム72を
用いて立体視を実現するものである。即ち、瞳分割プリ
ズム72によりリレー光学系6からの射出光を、対物光
学系5及びリレー光学系6の共通な光軸から離れた位置
を中心とする2光束に分割し、各光束で各々CCD2上
に被写体像を形成するようにしたものである。
【0054】この場合においてもアナモルフィック光学
素子は対物光学系5でもリレー光学系6でも結像レンズ
23等のいすれの位置に置いても良い。もちろん、瞳分
割プリズム72の反射面や、屈折面を曲面とし、これら
の面にアナモルフィック光学系の作用を持たせるように
しても良い。図10ではその1例としてアナモルフィッ
クな結像レンズ73にしている。
【0055】また、CCD等の固体撮像素子を用いた撮
像装置においては光学系中には、複屈折板や、回折格
子、位相格子等を用いた光学的ローパスフィルタが必要
となる。
【0056】第3実施例の場合は、光学系が左右共通で
ある為、このローパスフィルタも共通化することが可能
である。図10の中では、第1,第2の結像位置に複屈
折板を配置する(図示略)ことで、所望の効果が得られ
る。第1,第2瞳位置に、回折格子,位相格子,山形プ
リズム等からなるローパスフィルタを配してもやはり所
望の効果が得られる。
【0057】図11は本発明の第4実施例の硬性立体視
内視鏡81を示す。この実施例は例えば第3実施例を硬
性立体視内視鏡本体82とTVカメラ部83とに分離し
て着脱できる構造にしたものである。
【0058】硬性立体視内視鏡本体82は対物光学系5
の第1レンズの前に サファイヤガラス84が取り付け
られ、観察窓を保護し、さらにリレー光学系6による第
2の結像位置にサファイヤガラス85が取り付けられ、
接眼窓を保護している。この接眼窓の外周面にはネジ部
が設けられ、TVカメラ部83を着脱自在で装着するこ
とができる。
【0059】図11に示すようにサファイヤガラス8
4、85で保護すると、サファイヤガラス84、85は
非常に薬品耐性が良い為、体腔内に挿入される立体視内
視鏡本体82と、手元操作部側となるTVカメラ部83
とをはずせる構造にしておけば、滅菌消毒とか洗浄機能
を向上できる。つまり、汚染されやすい立体視内視鏡本
体82側をオートクレーブ装置等でより確実に滅菌消毒
したり、消毒液でより確実に滅菌消毒したり、洗滌した
りできる。
【0060】さらに、サファイヤガラスはローパスフィ
ルタとしての複屈折性も持っている為、その機能も兼用
でき都合が良い。なお、観察窓を保護するサファイヤガ
ラス84の代わりに複屈折物質でない光学素子を用いて
も良い。なお、例えば第1実施例ではCCD2には図4
に示すように円形の視野マスクは縦長(水平方向が垂直
方向の2/3)に結像され、この状態では水平方向で実
際に使用される画素数は垂直方向よりも少なくなる。
【0061】水平方向の画素も有効に利用できるよう
に、図4に示すものよりも水平方向に伸張或いは膨らま
せるように結像するアナモルフィックな光学素子を用い
るようにしても良い。このようにすると、水平方向の画
素も有効に利用でき、水平方向に対しても解像度の高い
画像を得ることが可能になる。この場合には、信号処理
系において、画像を水平方向に伸張する倍率を小さくす
れば良い。
【0062】つまり、第1実施例で説明した結像倍率
(水平方向が垂直方向の2/3)のアナモルフィックな
光学素子に限定されるものでなく、左右の像が重ならな
ければ、水平方向の結像倍率がより大きいものでも良
い。また、以下のようにCCDのアスペクト比に応じ
て、水平方向の結像倍率がより小さなアナモルフィック
な光学素子を用いても良い。
【0063】第1実施例等では例えばハイビジョン仕様
のCCD2の場合で説明したが、他のアスペクト比のC
CDの場合にも同様に適用できる。例えば、水平方向に
より短いアスペクト比のCCDの場合には、ハイビジョ
ン仕様の場合よりもさらに水平方向の結像倍率を垂直方
向の結像倍率より小さくする等のアナモルフィックな光
学素子を用いることにより、TVモニタにフル表示でき
るような撮像画像を得ることができる。
【0064】尚、上述した実施例を部分的に組み合わせ
て異なる実施例を構成することもでき、それらも本発明
に属する。
【0065】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、水平方
向の結像倍率を垂直方向の結像倍率より小さくするアナ
モルフィックな光学素子を用いることにより、垂直方向
の解像度を向上できると共に、手元操作部のコンパクト
化、光学部品の部品点数削減を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の硬性立体視内視鏡を示す
構成図。
【図2】アナモルフィックな結像レンズを示す説明図。
【図3】視野マスク及び視野マスク像を示す説明図。
【図4】CCDに結像される像を示す説明図。
【図5】TVモニタに表示される像を示す説明図。
【図6】信号処理装置の構成を示すブロック図。
【図7】第1実施例の変形例における視野マスク像を示
す説明図。
【図8】図7の場合におけるTVモニタに表示される像
を示す説明図。
【図9】本発明の第2実施例の硬性立体視内視鏡を示す
構成図。
【図10】本発明の第3実施例の硬性立体視内視鏡を示
す構成図。
【図11】本発明の第4実施例の硬性立体視内視鏡を示
す構成図。
【図12】第1の従来例の硬性立体視内視鏡を示す構成
図。
【図13】第2の従来例の硬性立体視内視鏡を示す構成
図。
【図14】第2の従来例におけるCCDを光軸方向から
見た場合の説明図。
【図15】TVモニタに視野マスクを表示した場合の様
子を示す説明図。
【符号の説明】
2…CCD 3…挿入部 4…被写体 5a,5b…対物光学系 6a,6b…リレー光学系 10…TVモニタ 11…ローパスフィルタ 22…操作部 30…立体視内視鏡装置 31…硬性立体視内視鏡 32…信号処理装置 33a,33b…アナモルフィックな結像レンズ 46a,46b…画像メモリ 50…水平方向伸張回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体視の為に水平方向に一対の視差のあ
    る被写体像を結像する結像光学系と、結像された光学像
    を光電変換する撮像素子とを有する立体視内視鏡におい
    て、 前記結像光学系中に水平方向の結像倍率を垂直方向の結
    像倍率より小さくする為のアナモルフィック光学素子を
    設けたことを特徴とする立体視内視鏡。
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