JP4250827B2 - ラミネート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿やカード等の用紙を合成樹脂フィルム等のシートによってラミネートするラミネート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
未公開段階であるため先行技術とはならないが、この種のラミネート装置としては、本願出願人が平成11年3月17日付で提出した特許出願(特願平11−71586号)の明細書中に記載されたものがある。このラミネート装置は、図12に示すように、書類やカード等の用紙Pを供給するための給紙トレイ71を有する用紙供給部Iと、用紙Pをラミネートするための一対の粘着シートSを供給するシート供給部IIと、用紙供給部Iから供給される用紙Pをシート供給部IIから供給される粘着シートSによって挟み込んでラミネートしながら送り出すラミネート処理部IIIと、このラミネート処理部IIIから送り出される積層体(用紙Pがシートによってラミネートされたもの)Rを切断する切断部IVとを備えている。
【0003】
前記シート供給部IIには、用紙Pをラミネートするための長尺の粘着シートSが巻回された一対のシートロールSR1、SR2を収容したシートカセット72が装着されるようになっており、このシートカセット72には、用紙供給部Iから供給される用紙Pを一対のシートロールSR1、SR2間に挿入するための用紙挿入口72aが設けられていると共に、この用紙挿入口72aから挿入された用紙Pを挟み込むように、一対のシートロールSR1、SR2から粘着シートSを引き出す引出口72bが設けられている。
【0004】
前記ラミネート処理部IIIは、シート供給部IIに装着されたシートカセット72に収容された一対のシートロールSR1、SR2から粘着シートSを引き出しながら、その引き出された粘着シートS間に用紙供給部Iから供給される用紙Pを挟み込む一対の積層ローラ73a、73bを備えており、一方の積層ローラ73aが図示しない駆動モータによって回転駆動するようになっている。従って、一方の積層ローラ73aが回転駆動することによって、用紙供給部Iから供給される用紙Pがシートカセット72から引き出された一対の粘着シートSによってラミネートされ、積層体Rとして送り出される。
【0005】
前記切断部IVは、ラミネート処理部IIIから送り出される積層体Rを、その送出方向に直交する方向(幅方向)に切断する横カッター刃74a及び積層体Rをその送出方向に沿って切断する縦カッター刃74bを備えており、図13(a)に一点鎖線で示すように、積層体Rをその用紙Pの外側部分で切断する外切モード、または、同図(b)に一点鎖線で示すように、積層体Rをその用紙Pの内側部分で切断する内切モードのうち、予め選択されたいずれか一の切断モードに基づいて、積層体Rを切断するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなラミネート装置70では、ラミネートしようとする用紙Pのサイズ(例えば、A3、A4、A6等)に合わせて、サイズの異なるシートカセット72、即ち、ラミネートしようとする粘着シートSのサイズ(幅)の異なるものが収容されたシートカセット72を装着することができるように構成されており、シートカセット72に収容される粘着シートSについても、基材シートに塗布される粘着剤の種類によってその接着強度が異なるものがある。
【0007】
従って、積層ローラ73a、73bによって、シートカセット72に収容されたシートロールSR1、SR2から粘着シートSを引き出す際、粘着シートSのサイズ(幅)や粘着シートSに使用されている粘着剤の種類が異なると、その粘着シートSの引き出しに要する積層ローラ73aの駆動モータの負荷トルクも変動することになる。
【0008】
また、上述したラミネート装置70では、形成された積層体Rを、縦カッタ刃74bによって、その送出方向に沿って切断することができるようになっているが、縦カッター刃74bは、積層体Rに突き刺した状態で積層体Rが送られることによって切断するものであるため、上述したように、用紙Pの内側で積層体Rを切断する内切モードの場合と、用紙Pの外側で積層体Rを切断する外切モードの場合とでは、積層体Rを送り出す積層ローラ73aの駆動モータの負荷トルクが変動する。
【0009】
従って、粘着シートSをシートロールSR1、SR2から引き出したり、形成された積層体Rを送り出したりする積層ローラ73aの駆動モータとしては、その粘着シートSの引き出しや積層体Rの送り出しに必要な予想最大負荷トルクを有する駆動モータをラミネート装置に搭載しなければならないが、粘着シートSのサイズ(幅)が小さい場合や粘着シートSに使用されている粘着剤の接着強度が小さい場合、積層体Rの送出抵抗の小さい外切モードの場合等においては、積層ローラ73aを駆動する駆動モータのトルクが大きすぎて、引き出される粘着テープSの終端がシートロールSR1、SR2の紙管から外れてしまうことがあり、粘着テープSの終端がシートロールSR1、SR2の紙管から外れてしまうと、その粘着シートSの終端がラミネート装置70内において積層ローラ73a、73b等に貼り付き、最悪の場合、ラミネート装置70が復旧不可能な状態となる可能性がある。
【0010】
そこで、この発明は、粘着シートのサイズ、粘着剤の種類、選択される切断モード等が異なる場合でも、シートロールから引き出される粘着シートの終端が紙管から外れることのないラミネート装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】
記の目的を達成するために、請求項に記載の発明のラミネート装置は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段とを備え、前記切断モード選択手段によって選択された切断モードに基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴としている。
【0014】
以上のように構成されたラミネート装置では、切断モード選択手段によって選択された切断モードに基づいて、引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたので、縦カッター刃が積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モードや縦カッター刃が積層体を切断しない非切断モードといった、積層体の送出抵抗の小さい切断モードが選択された場合でも、シートロールから引き出される粘着シートの終端が紙管から外れることがない。
【0015】
また、上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明のラミネート装置は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体を切断する切断部と、前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴としている。
【0016】
以上のように構成されたラミネート装置では、接着強度検出手段によって検出された粘着剤の接着強度に基づいて、引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたので、粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度が小さく、シートロールから粘着シートを引き出しやすい場合でも、シートロールから引き出される粘着シートの終端が紙管から外れることがない。
【0017】
また、上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明のラミネート装置は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、前記シートロールから引き出される前記粘着シートの幅を検出するシート幅検出手段と、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段とを備え、前記シート幅検出手段によって検出された前記粘着シートの幅及び前記切断モード選択手段によって選択された切断モードに基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴としている。
【0018】
以上のように構成されたラミネート装置では、シート幅検出手段によって検出された粘着シートの幅及び切断モード選択手段によって選択された切断モードに基づいて、引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたので、粘着シートの幅が小さくても内切モードが選択されている場合や、外切モードまたは非切断モードが選択されていても粘着シートの幅が大きい場合には、駆動モータのトルクが必要以上に小さくならず、いずれか一方の要素のみに基づいて駆動モータのトルク制御を行う場合に比べて、より的確な制御を行うことができる。
【0019】
また、上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明のラミネート装置は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体を切断する切断部と、前記シートロールから引き出される前記粘着シートの幅を検出するシート幅検出手段と、前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、前記シート幅検出手段によって検出された前記粘着シートの幅及び前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴としている。
【0020】
以上のように構成されたラミネート装置では、シート幅検出手段によって検出された粘着シートの幅及び接着強度検出手段によって検出された粘着剤の接着強度に基づいて、引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたので、粘着シートの幅が小さくても使用されている粘着剤の接着強度が大きい場合や、粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度が小さくても粘着シートの幅が大きい場合には、駆動モータのトルクが必要以上に小さくならず、いずれか一方の要素のみに基づいて駆動モータのトルク制御を行う場合に比べて、より的確な制御を行うことができる。
【0021】
また、上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明のラミネート装置は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段と、前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、前記切断モード選択手段によって選択された切断モード及び前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴としている。
【0022】
以上のように構成されたラミネート装置では、切断モード選択手段によって選択された切断モード及び接着強度検出手段によって検出された粘着剤の接着強度に基づいて、引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたので、外切モードまたは非切断モードが選択されていても粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度が大きい場合や、粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度が小さくても内切モードが選択されている場合には、駆動モータのトルクが必要以上に小さくならず、いずれか一方の要素のみに基づいて駆動モータのトルク制御を行う場合に比べて、より的確な制御を行うことができる。
【0023】
また、上記の目的を達成するために、請求項に記載の発明のラミネート装置は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、前記シートロールから引き出される前記粘着シートの幅を検出するシート幅検出手段と、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段と、前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、前記シート幅検出手段によって検出された前記粘着シートの幅、前記切断モード選択手段によって選択された切断モード及び前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴としている。
【0024】
以上のように構成されたラミネート装置では、シート幅検出手段によって検出された粘着シートの幅、切断モード選択手段によって選択された切断モード及び接着強度検出手段によって検出された粘着剤の接着強度に基づいて、引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたので、少なくとも、粘着シートの幅が大きい場合、内切モードが選択されている場合または粘着剤の接着強度が大きい場合には、駆動モータのトルクが必要以上に小さくならず、粘着シートの幅、切断モード、粘着剤の接着強度といった3つの要素のうち、いずれか1つの要素基づいて駆動モータのトルク制御を行う場合や、いずれか2つの要素に基づいて駆動モータのトルク制御を行う場合に比べて、さらに的確な制御を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図2に示すように、このラミネート装置1は、カードや書類等の用紙Pを供給する用紙供給部Aと、用紙Pをラミネートするための一対の粘着シートS1、S2を供給するシート供給部Bと、用紙供給部Aから供給される用紙Pをシート供給部Bから供給される一対の粘着シートS1、S2によって挟み込んでラミネートしながら積層体Rとして送り出すラミネート処理部Cと、そのラミネート処理部Cから送り出された積層体Rを切断する切断部Dと、切断部Dによって切断された積層体Rを外部に排出する排出部Eとから構成されており、図1に示すように、開閉可能な蓋カバー2aを有する外装カバー2には、各種動作を指示するための操作パネル3が設けられている。
【0026】
前記操作パネル3は、図3に示すように、電源をON/OFFする電源スイッチ3aと、形成された積層体Rに対して、切断部Dに切断動作の実行を指示する手動切断ボタン3bと、用紙P、粘着シートS1、S2及び積層体Rの送出動作の実行を指示する手動搬送ボタン3cと、用紙Pから積層体Rを自動作成する自動作成モードの開始/停止を指示するスタート/ストップボタン3dと、切断モードを選択するための切断モード選択スイッチ3eとから構成されており、切断モード選択スイッチ3eは、形成された積層体Rをその用紙Pの外側部分で切断する外切モード(図13(a)参照)、積層体Rをその用紙Pの内側部分で切断する内切モード(図13(b)参照)、積層体Pをその送出方向に沿って切断しない非切断モードという3つの切断モードのいずれかを選択することができるようになっている。
【0027】
前記用紙供給部Aには、図1及び図2に示すように、供給しようとする用紙Pを載置するための給紙トレイ11と、この給紙トレイ11に載置された用紙Pをラミネート装置1の幅方向であるX方向(積層体Rの送り出し方向に直交する方向)に位置決めする用紙ガイド12と、給紙トレイ11に載置された用紙Pをシート供給部Bに送り出す一対の給紙ローラ13、14とが備えられており、給紙ローラ14は、図示しない駆動モータによって回転駆動されるようになっている。
【0028】
前記シート供給部Bには、図2に示すように、用紙Pの上面側に積層される粘着シートS1及び用紙Pの下面側に積層される粘着シートS2をそれぞれ収容したシートカセット20が装着されるようになっており、このシートカセット20は、図4に示すように、蓋カバー2aによって開閉可能なシートカセット収容部4に着脱自在に収容することができるようになっている。
【0029】
前記シートカセット20は、図5及び図6に示すように、長尺帯状の粘着シートS1、S2をそれぞれロール状に巻回した粘着シートロール21、22と、この粘着シートロール21、22をそれぞれ回転可能に支持する筐体23とから構成されており、前記粘着シートロール21、22は、そこから繰り出される粘着シートS1、S2の粘着面が相互に対向するように、筐体23に支持されている。
【0030】
前記筐体23には、図6に示すように、支持された粘着シートロール21と粘着シートロール22との間に用紙Pを送り込む用紙挿入口23aと、その用紙挿入口23aから送り込まれた用紙Pを、粘着シートロール21、22のそれぞれから繰り出された粘着シートS1、S2と共に前記ラミネート処理部Cに送り出す送出口23bとが形成されており、さらに、この送出口23b部分には、送出口23bを開閉するための上下一対のシャッター24が設けられている。なお、このシートカセット20がシート供給部Bに装着された状態では、給紙トレイ11から供給される用紙Pが円滑にシートカセット20内に送り込まれるように、用紙挿入口23aが、用紙Pの供給経路の延長線上に位置するように、筐体23に設けられている(図2参照)。
【0031】
前記シャッター24は、シートカセット20がシート供給部Bに装着されていない状態では、図5に示すように、送出口23bを覆っているが、シートカセット20がシート供給部Bに装着された状態では、図6に示すように、送出口23bから退避して用紙Pをラミネート処理部Cに送り出すことができるように構成されており、このシャッター24によって送出口23bが閉塞された状態、即ちシャッター24を閉じた状態では、図5に示すように、相互に接着された粘着シートS1、S2の先端部が下方を向くように、シャッター24が粘着シートS1、S2を挟み込んでいる。
【0032】
また、筐体23には、図5及び図6に示すように、用紙挿入口23aから送り込まれた用紙Pを送出口23bに案内するための案内路を形成する上下一対のガイド板25a、25bが、用紙挿入口23aから送出口23bに向かって延びるように設けられており、用紙挿入口23aから送り込まれた用紙Pは、ガイド板25a、25bによって、確実に送出口23bに案内されるようになっている。
【0033】
なお、このシートカセット20に収容される粘着シートS1、S2は、通常、片面に粘着層を有するポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートによって形成されるが、粘着シートS1、S2のいずれか一方を、磁気を有するマグネットシートや外面に離型紙が貼着された両面粘着シートによって形成することも可能である。
【0034】
前記ラミネート処理部Cには、図2、図5及び図6に示すように、シート供給部Bに装着されたシートカセット20から供給される粘着シートS1と粘着シートS2との間に送り込まれた用紙Pを、粘着シートS1、S2と共に挟持しながら送り出す上下一対の積層ローラ30が設けられており、この積層ローラ30は、その挟持位置がシート供給部Bに装着されたシートカセット20の送出口23bに対向するように、支持されている。
【0035】
前記積層ローラ30は、図5に示すように、シートカセット20をシート供給部Bに装着する際に、相互に接着された状態でシートカセット20から斜め下方に突出している粘着シートS1、S2の先端部を挟み込みやすくするために、図示しないリリース機構によって上方側に退避可能に支持された上位ローラ31と、固定設置された下位ローラ32とから構成されており、下位ローラ32は、図示しないモータ等の駆動手段によって回転するようになっている。
【0036】
従って、シートカセット20から供給される粘着シートS1、S2の間に挟み込まれた用紙Pを、この積層ローラ30によって挟持しながら送り出すことで、用紙Pが粘着シートS1、S2によってラミネートされた積層体Rが得られる。
【0037】
前記切断部Dには、図2及び図7に示すように、ラミネート処理部Cから送り出された積層体RをX方向に切断する横切断機構と、積層体Rをその送り出し方向であるY方向に切断する縦切断機構とが設けられており、上述した切断モード選択スイッチ3eによって選択された切断モードに基づいて、これらの横切断機構及び縦切断機構による切断位置が設定されるようになっている。
【0038】
前記横切断機構は、X方向に移動自在に支持された円盤状の横カッター刃41と、この横カッター刃41をX方向に移動させるモータ等の駆動手段(図示せず)とから構成されており、選択された切断モードに基づいて設定された積層体Rの切断位置が横カッタ刃41の設置位置に到達した時点で、横カッタ刃41を駆動手段によってX方向に移動させることで積層体Rがその幅方向に切断されるようになっている。
【0039】
前記縦切断機構は、ラミネート処理部Cと横切断機構との間で積層体Rに突き刺し可能な一対の縦カッター刃42と、この縦カッター刃42を積層体Rに突き刺したり、突き刺した縦カッタ刃42を積層体Rから引き抜くために、縦カッタ刃42を昇降させる昇降機構(図示せず)とを備えており、縦カッタ刃42を、昇降機構によって降下させて積層体Rに突き刺した状態で積層体Rが送り出されると、積層体Rがその送出方向に沿って切断されるようになっている。なお、その切断位置は、選択された切断モードに基づいて設定される。
【0040】
前記排出部Eには、図2に示すように、切断部Dによって切断された積層体Rを挟み込んで送り出す一対の排紙ローラ51、52が備えられており、一方の排紙ローラ51が図示しない駆動モータによって回転することで、積層体Rがラミネート装置1の外部に排出されるようになっている。
【0041】
以下、このラミネート装置1の制御系について説明する。図8に示すように、このラミネート装置1は、操作パネル3のスタート/ストップボタン3dによって指示される自動作成モードにおいて、積層体Rを自動作成する際に実行される各種構成要素の動作を指示する積層体形成処理プログラム等の各種プログラムが記憶されたROM61と、前記給紙ローラ14、下位ローラ(積層ローラ30)32及び排紙ローラ51等を駆動する駆動モータ62と、各種エラー時や各種入力受付時等に鳴動することにより、ユーザに対してその旨を報知するスピーカ63と、各種エラー時や各種入力受付時等に点灯/点滅することにより、ユーザに対してその旨を報知するLED64と、用紙Pの有無やその幅を検出する用紙センサ65と、シートカセット20のサイズ(粘着シートS1、S2の幅)を識別するカセット識別センサ66と、シートカセット20に収容された粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出センサ67(図7参照)と、これらを総合的に制御するCPU68とを備えており、操作パネル3の各スイッチ、ROM61、駆動モータ62、スピーカ63、LED64、用紙センサ65、カセット識別センサ66及び接着強度検出センサ67がバス69を介してCPU68に接続されている。
【0042】
前記駆動モータ62は、バイポーラ駆動されるステッピングモータによって構成されており、その電流制限値を変化させることで、モータのトルクが制御されるようになっている。即ち、モータの電流制限値を高くすると、モータに流れる電流が大きくなって高いトルクが発生し、電流制限値を低くすると、モータに流れる電流が小さくなってモータのトルクが小さくなる。
【0043】
前記用紙センサ65は、図2及び図7に示すように、一方の縦カッタ刃42が前端部に取り付けられたX方向に移動可能なアーム部材43の後端部に取り付けられた状態で用紙供給部Aに設置されており、前記アーム部材43と共にX方向に移動することで、用紙Pの有無及びその幅を検出するようになっている。
【0044】
前記カセット識別センサ66は、図7に示すように、シートカセット収容部4内に配設された3個のスイッチ66a、66b、66cによって構成されており、各スイッチ66a、66b、66cはシートカセット収容部4にシートカセット20が未装着のときにはOFFであり、シートカセット20が装着されると、そのシートカセット20の底面により押圧されてONになる。シートカセット20は、内部に収納する粘着シートS1、S2にてラミネートする用紙Pのサイズに応じて大きさが異なり、最大A3サイズの用紙Pをラミネート可能なA3サイズ用、最大A4サイズの用紙Pをラミネート可能なA4サイズ用、最大A6サイズの用紙Pをラミネート可能なA6サイズ用の3種類が用意されている。そして、シートカセット収容部4のシートカセット20は、その右端がシートカセット収容部4の右端に位置するように装着される。一方、前記スイッチ66aは、シートカセット収容部4に装着された状態のA3サイズ用シートカセット20の左端よりも右側に位置し、且つ、シートカセット収容部4に装着された状態のA4サイズ用のシートカセット20の左端よりも左側に位置するように配置されており、スイッチ66bは、シートカセット収容部4に装着された状態のA6サイズ用のシートカセット20の左端よりも左側に位置するように配置されており、スイッチ66cは、シートカセット収容部4に装着された状態のA6サイズ用のシートカセット20の左端よりも右側に配設されており、A3サイズ用のシートカセット20が装着されたときは3個のスイッチ66a、66b、66cがONし、A4サイズ用のシートカセット20が装着されたときは、右側の2個のスイッチ66b、66cがONし、A6サイズ用のシートカセット20が装着されたときは、右側の1個のスイッチ66cのみがONすることで、A3サイズ、A4サイズまたはA6サイズのうちどのサイズ用のシートカセット20が装着されているかを識別するようになっている。
【0045】
なお、上述した識別方法以外に、以下に示す識別方法を採用してもよい。例えば、前記各シートカセット20において、A3サイズ用のシートカセット20は、シートカセット収容部4に装着した際にスイッチ66b、66cと相対する底面に凹部が形成されており、A4サイズ用のシートカセット20は、シートカセット収容部4に装着した際にスイッチ66cと相対する底面に凹部が形成されており、A6サイズ用のシートカセット20の底部には凹部を形成しない。このようなシートカセット20の構成により、A3サイズ用のシートカセット20がシートカセット収容部4に装着されたときは、スイッチ66aのみがシートカセット20の底部に押圧されてONし、残りのスイッチ66b、66cは凹部と相対して押圧されずOFFし、A4サイズ用のシートカセット20がシートカセット収容部4に装着されたときには、スイッチ66bのみがONし、スイッチ66aは相対するシートカセット20の底部が存在しないのでOFFし、スイッチ66cは凹部と相対して押圧されずOFFし、A6サイズ用のシートカセット20がシートカセット収容部4に装着されたときは、スイッチ66cのみがシートカセットの底部に押圧されてONし、残りのスイッチ66a、66bは相対するシートカセット20の底部が存在しないのでOFFすることで、そのサイズ用のシートカセット20が装着されているかを識別する。
【0046】
前記接着強度検出センサ67は、図7及び図9(a)に示すように、シートカセット収容部4内に配設された3個のスイッチ67a、67b、67cによって構成されており、これら3個のスイッチ67a、67b、67cは、粘着シートS1、S2に使用される粘着剤の接着強度として予め分類された「強接着」、「標準接着」、「弱接着」にそれぞれ対応している。一方、シートカセット20の筐体23の下面には、図9(b)〜(d)に示すように、収容された粘着シートS1、S2の粘着剤の接着強度(強接着、標準接着、弱接着)に応じて、上述した接着強度検出センサ67を構成する3個のスイッチ67a、67b、67cに対応する位置に凹部23cが形成されている。
【0047】
従って、シートカセット20がシートカセット収容部4に装着された状態では、図9(b)〜(d)に示すように、そのシートカセット20に収容された粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤の接着強度に対応しない2個のスイッチがONし、これによってそのシートカセット20に収容された粘着シートS1、S2に使用されている接着強度が検出されるようになっている。
【0048】
以上のように構成されたラミネート装置1では、ユーザが所定のシートカセット20をシートカセット収容部4に装着すると共にラミネートしようとする用紙Pを給紙トレイ11にセットし、切断モード選択スイッチ3eによって任意の切断モードを選択した後、スタート/ストップボタン3dを押すことによって、積層体Rの自動作成処理が開始されるが、積層体Rの自動作成処理に先立って駆動モータ62のトルク設定処理が実行される。以下に、駆動モータ62のトルク設定処理について、図10及び図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0049】
図10に示すように、所定のシートカセット20がシートカセット収容部4に装着されると(T1)、装着されたシートカセット20に収容されている粘着シートS1、S2のサイズ(幅)が、カセット識別センサ66によって検出される(T2)と共に接着強度検出センサ67によって粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤の接着強度が検出される(T3)。
【0050】
そして、任意の切断モードが選択されると(T4)、その選択された切断モードと共に検出された粘着シートS1、S2のサイズ(幅)及び粘着剤の接着強度等の情報がCPU68に送られる。
【0051】
CPU68では、まず、装着されたシートカセット20がA3サイズ用であって、そのシートカセット20に収容されている粘着シートS1、S2がA3サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)であるか否かが判断され(T5)、粘着シートS1、S2がA3サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)である場合(T5:Yes)は、駆動モータ62の電流制限値を最大値に設定し(T8)、設定処理を終了する。一方、粘着シートS1、S2がA3サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)でない場合(T5:No)は、T6に移行する。
【0052】
T6では、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤が強接着タイプであるか否かが判断され、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤が強接着タイプである場合(T6:Yes)は、駆動モータ62の電流制限値を最大値に設定し(T8)、設定処理を終了する。一方、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤が強接着タイプでない場合(T6:No)は、T7に移行する。
【0053】
T7では、選択された切断モードが、積層体Rをその用紙Pの内側で切断する内切モードであるか否かが判断され、選択された切断モードが内切モードである場合(T7:Yes)は、駆動モータ62の電流制限値を最大値に設定し(T8)、設定処理を終了する。一方、選択された切断モードが内切モードでない場合(T7:No)は、T9に移行する。
【0054】
以上のように、装着されたシートカセット20がA3サイズ用である場合と、粘着シートS1、S2に強接着タイプの粘着剤が使用されている場合と、切断モードが内切モードに設定されている場合は、駆動モータ62の電流制限値が最大値に設定されるので、駆動モータ62の発生トルクは最大値となる。
【0055】
図11に示すように、T9では、装着されたシートカセット20に収容されている粘着シートS1、S2がA4サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)であるか否かが判断され、粘着シートS1、S2がA4サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)である場合(T9:Yes)は、駆動モータ62の電流制限値を中間値に設定し(T12)、設定処理を終了する。一方、粘着シートS1、S2がA4サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)でない場合(T9:No)は、T10に移行する。
【0056】
T10では、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤が標準接着タイプであるか否かが判断され、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤が標準接着タイプである場合(T10:Yes)は、駆動モータ62の電流制限値を中間値に設定し(T12)、設定処理を終了する。一方、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤が標準接着タイプでない場合(T10:No)は、T11に移行する。
【0057】
T11では、選択された切断モードが、積層体Rをその用紙Pの外側で切断する外切モードであるか否かが判断され、選択された切断モードが外切モードである場合(T11:Yes)は、駆動モータ62の電流制限値を中間値に設定し(T12)、設定処理を終了する。以上のように、装着されたシートカセット20がA4サイズ用である場合と、粘着シートS1、S2に標準接着タイプの粘着剤が使用されている場合と、切断モードが外切モードに設定されている場合は、駆動モータ62の電流制限値が中間値に設定されるので、駆動モータ62の発生トルクは、前記最大値よりも小さな中間値となる。
【0058】
一方、選択された切断モードが外切モードでない場合(T11:No)は、粘着シートS1、S2がA6サイズの用紙Pに対応するサイズ(幅)で、且つ使用されている粘着剤が弱接着タイプであり、しかも、縦カッタ刃42によって積層体Rをその送出方向に沿って切断しない非切断モードであるので、駆動モータ62の電流制限値を最小値に設定し(T13)、設定処理を終了する。以上のように、装着されたシートカセット20がA6サイズ用である場合で、且つ粘着シートS1、S2に弱接着タイプの粘着剤が使用され、しかも非切断モードが設定されている場合に限り、駆動モータ62の電流制限値が最小値に設定されるので、駆動モータ62の発生トルクは、前記中間値よりも小さな最小値となる。
【0059】
このようにして、駆動モータ62の電流制限値を設定することで駆動モータの発生トルクを設定した後、積層体Rの自動作成処理に移行するが、積層体Rの自動作成処理については、特願平11−71586号の明細書及び図面に記載されたものと同一であるので、ここではその説明を省略することにする。なお、この実施形態では、積層体Rの自動作成を行う場合について説明したが、上述したような駆動モータ62のトルク設定処理は、スタート/ストップボタン3dによる自動作成の場合だけでなく、手動切断ボタン3b及び手動搬送ボタン3cによる手動作成の場合にも実行される。
【0060】
以上のように、このラミネート装置1では、装着されるシートカセット20に収容された粘着シートS1、S2のサイズ(幅)、粘着シートS1、S2に使用されている粘着剤の接着強度及び切断モードといった、粘着シートS1、S2のシートロール21、22からの引き出しや形成された積層体Rの送り出しに必要な負荷トルクに影響を及ぼす要素に基づいて、駆動モータ62のトルクを適正に設定するようにしたため、従来のラミネート装置のように、粘着シートのサイズ(幅)が小さい場合や粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度が小さい場合、積層体Rの送出抵抗の小さい外切モードや非切断モードの場合等において、積層ローラ等を駆動する駆動モータのトルクが大きすぎて、引き出される粘着テープの終端がシートロールの紙管から外れてしまい、ラミネート装置が復旧不可能な状態に陥ることを未然に防止することができる。
【0061】
なお、上述した実施形態では、粘着シートS1、S2のサイズ(幅)、粘着シートS1、S2に使用される粘着剤の接着強度及び切断モードといった3つの要素を総合的に考慮しながら駆動モータ62のトルクを制御するようにしているが、こういったものに限定されるものではなく、これら3つの要素のうちのいずれか1つの要素に基づいて駆動モータ62のトルクを制御することも可能であり、これら3つの要素のうちの任意の2つの要素に基づいて駆動モータ62のトルクを制御することも可能である。
【0062】
また、粘着シートSの種類(例えば、合成樹脂シート、マグネットシート、外面に離型紙が貼着された両面粘着シート等)や材質、厚み、さらにはラミネートしようとする用紙Pの種類や厚み等により、縦カッター刃42によって積層体Rを切断する際の積層体Rの送出抵抗が変動するので、こういった要素を加味して駆動モータ62のトルクを制御することも可能である。その場合、粘着シートS1、S2の種類、材質、厚みについては、上述した粘着剤の接着強度の場合と同様に、シートカセット20の筐体23にそれらの情報を認識可能なマーキングを施すと共にラミネート装置側にそのマーキングを検出するセンサ等の検出手段を設けておき、ラミネート装置にシートカセットが装着された段階でそれらの情報をCPU68に認識させるようにすることが考えられる。また、用紙Pの種類や厚みについては、操作パネル3等に、これらの情報を入力するための入力手段等を設けておき、積層体Rを作成する際にこれらの情報をユーザに入力させることが考えられる。
【0063】
また、上述した実施形態では、用紙Pをラミネートする双方のシートが粘着シートS1、S2である場合について説明したが、用紙Pをラミネートするシートは双方が粘着シートである必要はなく、いずれか一方のシートとして粘着シートを使用し、他方のシートとして非粘着シートを使用することも可能である。
【0064】
また、上述した実施形態では、縦カッタ刃42によって、形成された積層体Rをその送出方向に沿って切断するようになっているが、本発明は、こういった縦カッタ刃42を有するラミネート装置に限定されるものではなく、横カッタ刃41のみを有するラミネート装置についても適用することができる。そういったラミネート装置の場合は、駆動モータのトルク制御を行う際に、切断モード、粘着シートSの種類、材質、厚み、ラミネートしようとする用紙Pの種類や厚みといった要素について考慮する必要がないことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるラミネート装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 同上のラミネート装置の内部構造を示す概略構成図である。
【図3】 同上のラミネート装置における操作パネルを示す平面図である。
【図4】 同上のラミネート装置における蓋カバーを開けた状態を示す斜視図である。
【図5】 同上のラミネート装置に装着されるシートカセットを示す断面図である。
【図6】 同上のシートカセットがラミネート装置に装着された状態を示す断面図である。
【図7】 同上のラミネート装置におけるシートカセットを取り外した状態のシートカセット収容部周辺を示す概略上方視図である。
【図8】 同上のラミネート装置における制御系を示すブロック図である。
【図9】 (a)〜(d)は同上のラミネート装置における接着強度検出センサによる接着強度の検出方法を説明するための説明図である。
【図10】 同上のラミネート装置における駆動モータのトルク設定処理を示すフローチャートである。
【図11】 同上のラミネート装置における駆動モータのトルク設定処理を示すフローチャートである。
【図12】 ラミネート装置の一例を示す概略構成図である。
【図13】 (a)は外切モードを説明するための説明図、(b)は内切モードを説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ラミネート装置
3 操作パネル
3e 切断モード選択スイッチ(切断モード選択手段)
20 シートカセット
30 積層ローラ(引出搬送手段)
41 横カッタ刃
42 縦カッタ刃
66 カセット識別センサ(シート幅検出手段)
67 接着強度検出センサ(接着強度検出手段)
A 用紙供給部
B シート供給部
C ラミネート処理部
D 切断部
E 排出部
S1、S2 粘着シート(シート)
P 用紙
R 積層体

Claims (6)

  1. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、
    前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、
    前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、
    前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段とを備え、
    前記切断モード選択手段によって選択された切断モードに基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴とするラミネート装置。
  2. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、
    前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、
    前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体を切断する切断部と、
    前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、
    前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴とするラミネート装置。
  3. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、
    前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、
    前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、
    前記シートロールから引き出される前記粘着シートの幅を検出するシート幅検出手段と、
    前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段とを備え、
    前記シート幅検出手段によって検出された前記粘着シートの幅及び前記切断モード選択手段によって選択された切断モードに基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴とするラミネート装置。
  4. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、
    前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、
    前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体を切断する切断部と、
    前記シートロールから引き出される前記粘着シートの幅を検出するシート幅検出手段と、
    前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、
    前記シート幅検出手段によって検出された前記粘着シートの幅及び前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴とするラミネート装置。
  5. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、
    前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、
    前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、
    前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段と、
    前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、
    前記切断モード選択手段によって選択された切断モード及び前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴とするラミネート装置。
  6. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙にラミネートするための長尺の粘着シートを巻回してなるシートロールを有するシート供給部と、
    前記シート供給部の前記シートロールから前記粘着シートを引き出しながら、前記用紙供給部から供給される前記用紙にラミネートすることで積層体として送り出す引出搬送手段を有するラミネート処理部と、
    前記ラミネート処理部から送り出された前記積層体をその送り出し方向に沿って切断する縦カッター刃を有する切断部と、
    前記シートロールから引き出される前記粘着シートの幅を検出するシート幅検出手段と、
    前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の内側部分で切断する内切モード、前記縦カッター刃が前記積層体をその用紙の外側部分で切断する外切モード、前記縦カッター刃が前記積層体を切断しない非切断モードのいずれか一の切断モードを選択するための切断モード選択手段と、
    前記粘着シートに使用されている粘着剤の接着強度を検出する接着強度検出手段とを備え、
    前記シート幅検出手段によって検出された前記粘着シートの幅、前記切断モード選択手段によって選択された切断モード及び前記接着強度検出手段によって検出された前記粘着剤の接着強度に基づいて、前記引出搬送手段を駆動する駆動モータのトルクを制御するようにしたことを特徴とするラミネート装置。
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