JP2877646B2 - テープ貼り機 - Google Patents

テープ貼り機

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JP2877646B2
JP2877646B2 JP5006703A JP670393A JP2877646B2 JP 2877646 B2 JP2877646 B2 JP 2877646B2 JP 5006703 A JP5006703 A JP 5006703A JP 670393 A JP670393 A JP 670393A JP 2877646 B2 JP2877646 B2 JP 2877646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば貼着型電線保護
カバーのような長尺の被着体に両面粘着テープを貼着す
るテープ貼り機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺の被着体、例えば貼着型電線
保護カバー(エフモール、マサル工業株式会社所有の登
録商標)に両面粘着テープの一側粘着面を貼付ける作業
は、作業者の手作業により行っている。すなわち、長さ
15〜20mの両面粘着テープを人が手で持てる範囲の
径に巻取り、このテープの一端からエフモールに貼付
け、エフモールの長さに合わせて切断する作業を繰返し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の手貼り法
は、(1) 人の手で貼るので一定圧で貼れない、このため
テープ表面が波打ってしまうことがある。(2) 幅の狭い
エフモールではテープが曲がってエフモールからはみ出
してしまうことがある。(3) 1人で行なえる数量は60
〜80(本/時間)程度であり、非能率的である。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、長尺の被着体に粘着テープを効率良く正確に貼付
けることができるテープ貼り機を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、長尺の被着体に粘着テープを貼着するテープ貼り機
において、多数の被着体をテープ貼り位置へ順次供給す
る被着体供給装置と、前記テープ貼り位置における長尺
の被着体上に粘着テープを供給するテープ供給装置と、
このテープ供給装置から供給された粘着テープの先端部
を吸着して被着体の先端部上に貼付するテープ貼付装置
と、被着体とこれに先端より貼付された粘着テープとを
挟圧しながら移送する圧着ロール装置と、粘着テープを
被着体寸法に応じて切断するテープ切断装置とを具備し
た構成のテープ貼り機である。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1の粘着
テープが、両面に粘着面を有するとともにロール状に巻
取られた状態で外周側に位置する粘着面に全長にわたっ
て剥離紙が仮付けされ、このロール状粘着テープの被着
体に粘着される内周側の粘着面にて最初の先端部に、前
記剥離紙とは色調の異なる被挟持紙が粘着されて粘着テ
ープの先端より突出され、テープ供給装置は、決められ
た位置で回転されるロール状粘着テープの先端より突出
する被挟持紙をフォトセンサにより感知してクランプす
るとともにテープ貼付装置へ引出すテープセット装置を
含む構成のテープ貼り機である。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
されたテープ供給装置が、決められた位置へ供給される
ロール状粘着テープを横方向へ円筒状に多数配列して収
納する横形テープストッカを含む構成のテープ貼り機で
ある。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明は、被着体供給装置によ
りテープ貼り位置へ供給された被着体上に、テープ供給
装置により粘着テープを供給し、この粘着テープの先端
部をテープ貼付装置により吸着して被着体の先端部上に
貼付し、この被着体および粘着テープを圧着ロール装置
により挟圧移送して被着体の全長に粘着テープを貼付
し、最後にテープ切断装置により粘着テープを切断す
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、ロール状粘着テ
ープの最初の先端部に粘着された被挟持紙をその色調の
変化を感知したテープセット装置が挟持してテープ貼付
装置へ引出す。
【0010】請求項3に記載の発明は、横形テープスト
ッカにより各ロール状粘着テープを横方向へ配列するこ
とにより、各テープの側面間に自重による圧力を作用さ
せない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図9に示される第1
実施例、図10および図11に示される第2実施例、図
12乃至図14に示される第3実施例を参照して詳細に
説明する。なお、図3乃至図9は、第1実施例および第
2実施例に共通のテープセット装置を示す。
【0012】(第1実施例の構造およびその各機構の作
用)図1乃至図9はエフモール用テープ貼り機の第1実
施例を示す。
【0013】図1の左側部には多数の長尺の被着体Wを
図2に示されるテープ貼り位置へ順次供給する被着体供
給装置11が設けられている。上記被着体Wは、貼着型電
線保護カバー(エフモール、マサル工業株式会社所有の
登録商標)である。以下、この被着体をエフモールとい
う。
【0014】前記被着体供給装置11は、図示されない押
出機の切断機より供給されたエフモールWを受けるエフ
モール受板12が、図示されないエアシリンダにより勾配
の変更が可能となるように回動自在に軸支され、このエ
フモール受板12の内側に一対のエンジニアリングプラス
チックコンベヤ13が無端状に設けられ、下側のモータ14
により矢印の方向へ駆動される。このコンベヤ13の送り
先側には一対のエフモールセンサ15が配置され、それら
を結ぶ延長上に図示しないエアシリンダにより矢印方向
に駆動されるエフモール押出板16が配置されている。
【0015】この被着体供給装置11の作用を説明する
と、普通の場合はエフモール受板12に図のような勾配が
付いているが、押出機の切断機が作動するとエフモール
受板12は水平になり、エフモールWを受け易くなる。そ
して、押出機よりエフモールWがエフモール受台12上に
エフモール底面を上にして自動供給される。エフモール
Wの搬入が終了すると、エフモール受板12は図示される
勾配に戻り、エンジニアリングプラスチックコンベア13
へエフモールWを自重落下させる。一方、テープ貼り機
にトラブルがあった時はエフモール受板12が逆方向に傾
斜し、コンベア13と逆方向にエフモールWを供給する。
コンベヤ13によりエフモールWがセンサ15まで搬送され
たら、コンベヤ13が停止されるとともに、エアシリンダ
により図示された位置まで移動されたエフモール押出板
16によりエフモールが右方へ押出される。
【0016】このエフモール押出板16によってエフモー
ルWが押出される側には、拡開状のエフモール受入端17
を有するエフモール案内板18、モータ19により回転され
るエフモール送りロール20、エフモール案内板21、図示
されないベルトを介し送りロール20と連動されるエフモ
ール送りロール22、ベルト23を介しロール22と連動され
るエフモール送りロール24およびエフモール案内板25が
取付台26上に一連に配置されている。エフモール送りロ
ール20,22,24はゴムロールである。
【0017】図1にて被着体供給装置11の右側には、前
記テープ貼り位置のエフモール上に両面粘着テープを供
給するテープ供給装置31が設けられている。なお、両面
粘着テープは両面テープまたは粘着テープという場合も
ある。
【0018】このテープ供給装置31は、片面に剥離紙の
貼付された多数のロール状両面粘着テープT(30m/
巻が40巻)を、支持板32で水平に支持された一対のテ
ープ載支ロッド33a により横方向へ円筒状に配列して収
納する横形テープストッカ33を含む。このテープストッ
カ33の一側には、テープ載支ロッド33a と平行に設けら
れたエアシリンダ34により移動される粘着テープ送り板
35が前記ロッド33a 上で移動自在に設けられ、また、他
側には先端のロール状テープT1 から2巻目のテープT
2 を挟持するクランプ板36と、先端のロール状テープT
1 を左側から一対のテープ案内板37の間に押出すエアシ
リンダ作動のテープ押し板38とから成るセパレータ39が
設けられている。
【0019】さらに、前記テープ供給装置31は、前記セ
パレータ39のテープ押し板38により一対のテープ案内板
37間を経て取出されたロール状テープT3 を上下一対の
テープチャック41で把持するテープ移載装置42を含む。
このテープ移載装置42は、エアシリンダによる3次元移
動機構43によりロール状テープT3 を把持したチャック
41を上下方向、左右方向および前後方向に移動し、その
ロール状テープT3 を次のテープ取換用回転テーブル44
に移載する。
【0020】このテープ取換用回転テーブル44もテープ
供給装置31の一部を構成し、図示しないロータリアクチ
ュエータにより180°旋回される回転板45上に可逆モ
ータ46により正転または逆転される回転軸47が保持さ
れ、この回転軸47の両端部にロール状テープT4 ,T5
を嵌着するためのテープ受軸48が設けられている。手前
側のテープ受軸48にはロール状テープT5 を保持するた
めのテープ巻芯圧接体49が、取付台26上に取付板49a を
介して設けられたシリンダ49b により進退自在に対向さ
れている。各テープ受軸48には使用後のテープ巻芯を押
出すためのテープ巻芯押出板50が設けられている。
【0021】次に、前記横形テープストッカ33からテー
プ取換用回転テーブル44までの一連の機構の作用を説明
すると、先ず、準備作業として作業開始時のみ横形テー
プストッカ33に幅12mmの両面テープを約40巻セット
するとともに、テープ取換用回転テーブル44の2箇所の
テープ受軸48に両面テープT4 ,T5 の2巻を人の手で
セットし、また、作業開始時のみ両面テープT5 の先端
を解きほぐして人手により、テープ貼り位置に設けられ
たテープ貼付装置53のテープ案内溝82にセットする。
【0022】そして、両面テープの補充は、ロール状テ
ープT5 が使用によりなくなったら、テープ巻芯圧接体
49のテープ保持を解除し、テープ取換用回転テーブル44
の回転板45を180°回転して反対側のロール状テープ
T4 をテープT5 の位置に補給する。テープT5 の使用
済み巻芯はテープ巻芯押出板50によりテープ受軸48より
排出する。テープT4 が位置していた空のテープ受軸48
には、3次元動作するテープ移載装置42によりロール状
テープT3 を供給する。空になったテープ移載装置42の
テープチャック41には、テープストッカ33からセパレー
タ39のテープ押し板38により側方へ押出されテープ案内
板37間で落下されたテープT1 を補給する。
【0023】図2において取付台26上の2点鎖線で示さ
れる取付位置51に、図3乃至図7に示されたテープセッ
ト装置52を取付ける。これは、ロール状粘着テープ取換
時に、前記テープ取換用回転テーブル44の手前側のテー
プ受軸48に嵌着されたロール状粘着テープT5 から最初
だけテープ先端部を把持して後述するテープ貼付装置53
のエフモール先端位置まで引出すもので、このテープセ
ット装置52もテープ供給装置31の一部を構成する。
【0024】図3乃至図5に示されるように、前記テー
プセット装置52は、前記取付台26上に取付板54を介し固
定されたガイドロッド55にエアシリンダ56により水平移
動される下部スライダ57が摺動自在に嵌合され、この下
部スライダ57上に取付板58を介し設けられたガイドロッ
ド59にエアシリンダ60により上下動される上下動体61が
摺動自在に嵌合され、この上下動体61にL形取付板62を
介し設けられたガイドロッド63にエアシリンダ64により
水平移動される上部スライダ65が摺動自在に嵌合され、
この上部スライダ65にエアチャック66が取付けられてい
る。
【0025】このエアチャック66は図6に示されるよう
に上下一対のテープ挟持体71,72が図示されないエアシ
リンダにより開閉作動されるもので、上側のテープ挟持
体71は、下側の挟持体に向かって図6の紙表側から紙裏
側へ傾斜したほぼテープ幅の斜面73を有し、また下側の
テープ挟持体72は、図7に示されるように前記テープ受
軸48のロール状テープT5 の周面に嵌合する拡開状のエ
ッチスクレッパ74を有し、そして、上側のテープ挟持体
71および下側のテープ挟持体72にテープ挟持面71a ,72
a を経て貫通するテープ検出孔75が穿孔され、このテー
プ検出孔75に図3乃至図5に示されるように色調まで検
出できるテープ挿入確認用のフォトセンサ(カラーマー
クセンサ)76が取付けられている。さらに、上側挟持体
71のロール状テープT5 との対向面に取付板77を介し同
様に色調まで検出できるテープ先端確認用のフォトセン
サ78が取付けられている。上下のテープ挟持体71,72に
は図7に示されるような一対のガイド孔79が設けられ、
このガイド孔79に図3に示されるようなガイドピン80が
嵌合され、テープ挟持体71,72間のクランプ動作が案内
される。
【0026】前記テープセット装置52のエアチャック66
によるテープクランプ動作を説明するに当り、図8に基
づきロール状粘着テープの先端部に施された工夫を説明
すると、その粘着テープTは、両面に粘着面を有すると
ともにロール状に巻取られた状態で外周側(図8上側)
に位置する粘着面に全長にわたって剥離紙(白色)aが
仮付けされ、このロール状粘着テープのエフモールWに
粘着される内周側(図8下側)の粘着面にて最初の先端
部に、前記剥離紙aとは色調の異なる例えば茶色の被挟
持紙bが粘着されて粘着テープTの先端より突出された
ものである。この被挟持紙bは、自身には粘着力はない
が粘着テープTには強力に粘着されている。
【0027】前記テープセット装置52のエアチャック66
の作用を説明する。図9(A)に示されているように、
剥離紙付粘着テープTの先端には前記被挟持紙bがある
ため、その先端はロール状テープ面に粘着せず、浮上っ
た状態にある。このようなロール状テープ面に図9
(B)に示されるように前記エアチャック66の下側挟持
体72のエッチスクレッパ74を押付けて下側挟持体72の先
端をテープ面に密着させ、それからロール状テープTを
先ず反時計方向へ回転させて被挟持紙bをフォトセンサ
78で感知したら、回転方向を切換えてロール状テープT
を時計方向へ回転させ、その先端の前記テープ面から浮
上った被挟持紙bを上側挟持体71の斜面73に沿って下側
挟持体72との隙間に挿入し、そのテープ先端の被挟持紙
bをフォトセンサ76で感知したら、ロール状テープTの
回転を停止し、このエアチャック66を閉じて被挟持紙b
をクランプする。なお、テープセット装置52の全体的な
作用説明は後で詳細に述べる。
【0028】図2には、前記テープ供給装置31のロール
状粘着テープT5 より前記テープセット装置52により引
出された粘着テープ先端部を吸着してエフモールWの先
端部上に貼付するテープ貼付装置53が示されている。
【0029】このテープ貼付装置53は、取付台26上にエ
フモールWおよびテープの案内用外枠として機能するテ
ープ案内体81が取付けられ、このテープ案内体81の上面
部にほぼV形断面のテープ案内溝82が設けられ、このテ
ープ案内溝82のテープ搬入側端にテープの粘着を防止す
るためにテトラフルオロエチレン(商品名 テフロン)
によりコーティングされたテープ挿入斜面83が設けら
れ、この斜面83の近傍にてテープ案内溝82の両側に上端
拡開状に形成されたテープガイド84が立設され、また前
記テープ案内体81の下側には一対のテープ切断用受体85
が図示されないエアシリンダにより一定の範囲でテープ
案内溝82と平行に移動自在に設けられ、さらに前記テー
プ案内体81のエフモール搬出側にはエフモール中間スト
ッパ86が上下方向へ回動自在に配置されている。前記テ
ープ切断用受体85は、下側のエフモールWと上側の両面
テープとの間に位置して、後述するテープ切断時の吸盤
によるテープ保持に対する受面として機能する。
【0030】さらに、このテープ貼付装置53は、前記テ
ープ案内体81の上側にエアシリンダ87により上下動され
るテープ押え体88が配置され、2組のエアシリンダ89に
よりエフモール進行方向と直交する水平方向および上下
方向に移動されるコ字形テープ押え体90およびその内側
に取付けられた複数の吸盤91が配置されている。この吸
盤91は切換バルブを介して真空圧源と接続され、粘着テ
ープの剥離紙を吸着または吸着解除できる。前記吸盤91
の上下方向の作動はスプリング92により弾力的になされ
る。
【0031】図2において、前記テープ貼付装置53の右
側にはテープ切断装置94が配置されている。このテープ
切断装置94は、エア鋏95と、このエア鋏95をテープ進行
方向と直交する方向に進退するエアシリンダ96とにより
構成されている。前記エア鋏95は、エアシリンダ97によ
り開閉される一対の刃98により両面粘着テープをエフモ
ール長さに応じて切断するものである。
【0032】次に、前記テープ貼付装置53およびテープ
切断装置94の作用を説明すると、前記テープセット装
置52によりテープ貼付装置53のテープ案内溝82内に引出
されたテープの先端部に対し吸盤91が下降して、テープ
先端部を図2位置へ移動されたテープ切断用受体85に押
付ける。ただし、押付けるときに図示されない圧接防止
ストッパが作動し、圧力調整するので軽く押さえられ
る。各ロール状テープの最初のみ、そのテープに対し
エア鋏95が作動して先端をカットし、被挟持紙bのある
テープ先端部を切落とす。エア鋏95の作動終了後、図
示されないノズルから噴出されたエアでカットした先端
残不要テープを図示されない収容箱へ排出する。吸盤
91により両面テープを真空吸着し、上方へ移動してテー
プ案内溝82から取出す。テープ切断用受体85を左方へ
退避させてテープ貼付空間を確保する。エフモールW
を送りロール20,22,24で右方向に移送し、テープ案内
体81を通して、上昇された中間ストッパ86によりエフモ
ール先端を係止する。吸盤91が下降してエフモール先
端部上にテープ先端部を貼付する。
【0033】図2において、前記テープ切断装置94の右
側には、エフモールとこれに先端より貼付された粘着テ
ープとを挟圧しながら移送する圧着ロール装置101 が配
置されている。この圧着ロール装置101 は、左右の側板
102 の間に上下一対のゴムロール103 が回転自在に軸支
された複数の圧着ロールユニット101a,101b,101cをエ
フモール搬送方向に配列し、この各圧着ロールユニット
101a,101b,101cの下側ロール軸間を伝動ベルト104 に
より順次接続し、一つの下側ロール軸に図示されない駆
動モータを接続したものである。搬入側の圧着ロールユ
ニット101aにはテープの蛇行を防止する治具105 が設け
られている。さらに、圧着ロールユニット101b,101c間
および搬出側にはエフモール案内板107 ,108 が設けら
れている。
【0034】前記圧着ロール装置101 から引出されたエ
フモール案内板108 の搬出端にはエフモール最終ストッ
パ111 が軸112 を支点に上下方向へ回動自在に設けら
れ、このストッパの下端に接続されたエアシリンダ113
により回動される。前記中間ストッパ86もこの最終スト
ッパ111 と同様にエアシリンダにより上下方向に回動さ
れる。
【0035】図1において121 はコンプレッサに接続さ
れた管路であり、エアレギュレータ、エアフィルタ、エ
アリリーフバルブ等を経て各エアシリンダに作動エア圧
を供給する。また、122 はサーチライトであり、装置の
稼働状態または異常発生を知らせる。さらに、図2にお
いて123 は制御盤であり、各エアシリンダの制御弁(電
磁弁)や各モータを制御する。
【0036】(第1実施例の全体的作用)次に、この図
1および図2に示されたエフモールテープ貼り機の全体
的な作業手順を説明する。
【0037】(1)図示されない押出機より被着体供給
装置11のエフモール受板12へエフモールWを供給し、さ
らに、このエフモールWをエンジニアリングプラスチッ
クコンベア13でエフモール押出板16の対向位置まで移動
する。
【0038】(2)後述するテープ貼付装置53からテー
プ受取信号が発信されたら、エフモール押出板16が作動
してエフモールWを1本ずつ約20cmほど右方へ送るこ
とにより、エフモールWは、拡開状のエフモール受入端
17を有するエフモール案内板18を通り、通過確認フォト
センサ付送りロール20,22,24にて右方へ移送され、テ
ープ案内体81の内部へ挿入され、エフモール中間ストッ
パ86の数cm前に設けられたフォトセンサにより検出され
ていったん止まる。
【0039】(3)エフモール搬送面より下にあったエ
フモール中間ストッパ86が搬送面より上側に突出する。
【0040】(4)ストッパ突出信号を検出して送りロ
ール20,22,24のモータ19が再び回転し、エフモールW
の先端がエフモール中間ストッパ86に突き当ったらモー
タ19が停止する。
【0041】(5)テープセット装置52により両面テー
プの先端部をエフモール先端部にセットする。すなわ
ち、このテープセット動作は、 テープ取換用回転テーブル44の180°回転動作終了
後にテープ巻芯圧接板49が前進してロール状テープを保
持したら、その前進動作を確認して図3にてエアシリン
ダ56により下部スライダ57を左方へ移動し、さらにエア
シリンダ64により上部スライダ65を左方へ移動して図9
(B)に示されるようにエアチャック66の下側挟持体72
をロール状テープTの周面に一定のエア圧で弾力的に押
当作動する。
【0042】この場合、下側挟持体72のエッジスクレッ
パ74がテープ周面に当っていてテープが切れ易いととも
に、テープTの大小及び凹凸に関係なく一定の弱い圧力
でエッジスクレッパ74のテープに対する当接を可能とす
るため、小さなエアシリンダ64により定圧押付けを行っ
てテープTの切れ防止を図る。
【0043】可逆モータ46により図9(A) のテープT
を先ず反時計方向(テープ巻取方向)に回転して、テー
プ先端の色付被挟持紙bをフォトセンサ78で確認してか
ら、モータ46の回転を逆転させてロール状テープTを図
9(B) のように時計方向(テープ解きほぐし方向)へ回
転することにより、エッチスクレッパ74によってテープ
先端の被挟持紙bをその下側のテープ周面から分離して
上下挟持体71,72のテープ挟持面71a ,72a 間へ案内挿
入する。
【0044】フォトセンサ76でテープ先端の被挟持紙
bを確認した時点で、前記モータ46を停止するとともに
エアチャック66を作動して上下挟持体71,72により被挟
持紙bを把持する。
【0045】上部スライダ65を図5の右方へ作動する
ことによりエアチャック66をロール状テープ面から離
し、さらに下部スライダ57を右方へ作動することにより
エアチャック66を右方へ移動して図3に示される最初の
位置に復帰させ、このエアチャック66で把持したテープ
先端部を後退位置の吸盤91より右側へ引出す。
【0046】この復帰確認後にエアシリンダ60により
エアチャック66を下降して、挟持したテープをテープ貼
付装置53のテープ案内溝82内へ嵌入する。
【0047】(6)テープ浮き防止板88を下降してテー
プの浮上りを押さえるとともに、吸盤91をテープ上に前
進させてから下降し、テープ案内溝82内にあるテープを
前述したようにテープ切断用受体85に軽く押付ける。こ
のとき、テープ先端部の被挟持紙bはテープ案内体81か
ら突出している。
【0048】(7)テープセット装置52のエアチャック
66を開いて上昇させることにより、ロール状テープから
最初に引出されたテープ先端部よりエアチャック66を分
離させる。
【0049】(8)その上昇確認後に各ロール状テープ
から最初に引出された先端部のみに対しテープ切断装置
94のエア鋏95を前進させ、テープ位置まできたら停止し
てそのエア鋏95にて吸盤91より先方へ突出したテープ先
端部を被挟持紙bとともに切落とす。この切断と同時
に、テープ切断後の先端不要テープを図示されないテー
プ切屑排出用ブロアから噴出されるエア圧にて前方の収
容箱に回収する。
【0050】(9)吸盤91により両面テープを真空吸着
し、上方へ移動する。この場合、吸盤91に真空圧をかけ
てその負圧が上がったら吸着を検出し、その吸着信号が
出てから上昇するとよい。
【0051】(10)両面テープT5 をエフモールWに貼
るのにテープとエフモールとの間にあるテープ切断用受
体85が邪魔になるので、このテープ切断用受体85を左に
移動退避させる。なお、スタート時はこの時に上記
(4)の動作によりエフモールWがセットされる。
【0052】(11)吸盤91を下降させて吸盤91が真空吸
着した両面テープの先端部をエフモールWの先端部上に
圧着貼付する。
【0053】(12)真空圧を切って吸盤91の吸着力を解
除し、吸盤91をテープから離して上昇させると同時に、
回転テーブル44上のテープ受軸48をモータ46によりテー
プ解きほぐし方向(時計方向)に1〜2回転させる。こ
の回転によりテープT5 を弛ませ、エフモール移送開始
時にエフモールW上に貼付されたテープ先端部を左方向
に引く力が発生しないようにし、テープの剥れを防ぐ。
【0054】(13)エフモール中間ストッパ86をエフモ
ール搬送面より下側へ倒すとともに、送りロール20,2
2,24を始動し、エフモールWを右方へ移動して圧着ロ
ールユニット101aへ送込み、圧着ロールユニット101a,
101b,101cの上下ゴムロール103間でエフモールWに両
面テープTを圧着しながら両者を移送する。
【0055】(14)エフモールの長さの10%位を残し
た時点で圧着ロールユニット101a,101b,101cを停止す
るとともに、ストッパ111 にてエフモール先端を係止し
て移送を停止する。このとき、前記エフモールの長さの
10%位はテープ未圧着の状態にある。
【0056】(15)テープ切断用受体85を右方へ移動し
て未圧着のテープとエフモールとの間に入れるととも
に、吸盤91を下降してテープをテープ切断用受体85に軽
く押付けることにより、テープ切断時にテープが動かな
いように保持する。
【0057】(16)テープ切断装置94のエア鋏95を前進
させ、テープ位置まできたら停止してそのエア鋏95によ
りエフモールWの長さの末端に合せてテープTの末端を
切断する。
【0058】(17)ストッパ111 をエフモール搬送面の
下側へ倒して、エフモールWを圧着ロールユニット101
a,101b,101cの力で右方へ排出する。このとき前記テ
ープ未圧着部分も完全に圧着される。
【0059】(18) 2回目以降は、前記テープセット装
置52のエアチャック66によるテープ先端部の引出セット
動作および切落し動作に関連する工程(5)〜(8)を
除いて、以上の動作を繰返す。
【0060】(19)最後に、テープの1巻が完了した時
は、吸盤91が上昇した後に後退すると同時にテープ押
え体88も上昇し、テープセット装置52のエアチャック66
が吸盤91等にぶつからないようにする。テープ巻芯圧
接体49がテープ方向に前進しテープ巻芯を押える。テ
ープ受軸48を反時計方向へ回転してテープの残余長(垂
れ下り部分)を巻取った後、テープ巻芯圧接体49を後退
させる。回転テーブル44の回転板45が180°回転
し、使用済み残余テープ巻芯をテープ巻芯押出板50で排
出すると同時に、新テープ側ではテープ巻芯圧接体49が
前進して新テープを押圧保持する。テープセット装置
52のエアチャック66が左方へ移動して新テープの先端部
を把持する。
【0061】(第2実施例)次に、図10および図11
に基づき本発明に係るエフモール用テープ貼り機の第2
実施例を説明する。この第2実施例は、被着体供給装置
201 と、テープ供給装置202 の立形テープストッカ203
およびテープ払落し式セパレータ204 が図1および図2
に示された第1実施例と異なる構造であるが、その他の
構造は第1実施例と同様であるから対応部分に同一符号
を付してその説明を省略する。
【0062】この第2実施例の被着体供給装置201 は、
台211 上に加振装置212 が設置され、この加振装置212
によりエフモール受台213 が一側に向って下降傾斜状の
勾配付きで支持され、このエフモール受台213 の下降側
にエフモール挿入案内部214が一体に設けられ、この案
内部214 の左側部に切欠部215 が設けられ、この切欠部
215 に図示されないエアシリンダにより移動されるエフ
モール押出板216 が移動自在に設けられている。
【0063】また、この第2実施例のテープ供給装置20
2 における立形テープストッカ203は、載せ板220 上に
アクリル等の透明筒により成形されたテープ案内筒221
が固定設置され、このテープ案内筒221 の内部にテープ
持上げ板222 がラック223 により昇降自在に設けられて
いる。このラック223 は、図示されないモータにより回
転されるピニオンと噛合し、上下動する。
【0064】さらに、テープ供給装置202 におけるテー
プ払落し式セパレータ204 は、テープ案内筒221 の上側
に最上部ロール状テープTの巻芯中空部hと係合するピ
ン224 を有する旋回アーム225 がロータリアクチュエー
タ226 により図10の状態から反時計方向へ回動自在に
設けられ、さらに、旋回アーム225 によるテープ払落し
側にテープ送りロール227 が下降傾斜状に設けられ、こ
のテープ送りロール227 の下部には図示されないロール
状テープ起立板が図示されないアクチュエータによりテ
ープ送りロール227 の延長上から垂直状態へと回動自在
に設けられている。さらに、テープ送りロール227 の側
方に図11に示されるテープ移載装置42へロール状テー
プを案内する一対のテープ案内板37a ,37b が設けられ
ている。
【0065】図10における122aは装置の正常稼働状態
を示す黄色サーチライトであり、図11における122bは
装置の異常発生状態を示す赤色サーチライトである。ま
た、図11において、テープ切断装置94のエア鋏95に対
しテープ切屑排出ブロア228から引出されたエアホース2
29 の先端開口が対向されており、テープ切断と同時に
切落された先端不要テープをテープ切屑排出ブロア228
のエア圧にて前方の収容箱(図示せず)へ入れるように
する。
【0066】次に、この第2実施例の作用を説明する。
なお、図1乃至図9の第1実施例と共通の構造部分の作
用説明は重複するので、その説明を省略する。
【0067】先ず、被着体供給装置201 は、エフモール
受台213 上に多数のエフモールWをその底面(テープ貼
付面)を上にして人手で並べる。そして、加振装置212
から付与される前進方向の振動により各エフモールを下
降勾配方向(矢印方向)へ移動し、エフモール案内部21
4 と接する位置に移動されたエフモール受台213 上のエ
フモールWを切欠部215 内で進退作動されるエフモール
押出板216 により図10右方へ押出し、エフモール案内
板18および通過確認フォトセンサ付送りロール20間へ押
込む。
【0068】さらに、この立形テープストッカ203 およ
びテープ払落し式セパレータ204 の作用は、テープ案内
筒221 内に多数(15巻)のロール状テープTを縦方向
に積上げるように収納し、このロール状テープTをテー
プ持上げ板222 により一つ分ずつ押上げることにより、
テープ案内筒221 の上端開口から最上部のロール状テー
プTを突出させるとともに、この最上部のロール状テー
プTの中空部hに相対的にピン224 を挿入する。
【0069】この状態で、旋回アーム225 を反時計方向
へ回動して前記ピン224 と係合する最上部のロール状テ
ープTをテープ送りロール227 上へ払落す。テープTは
ロール227 上を滑落して図示されないテープ起立板上で
テープ案内板37b により係止される。
【0070】そして、必要に応じて図示されないテープ
起立板をテープ案内板37a の延長状態(垂直状態)まで
回動することによりロール状テープも垂直状態に起し、
テープ案内板37a ,37b 間の案内溝に沿って自重落下に
よりまたは強制押動手段によりロール状テープをテープ
移載装置42へ移動する。
【0071】なお、この図10および図11に示される
第2実施例の全体的な作業手順は、既に説明した被着体
供給装置201 、テープ供給装置202 の立形テープストッ
カ203 およびテープ払落し式セパレータ204 の作用を除
くと、図1乃至図9に示された第1実施例と同様である
から、その説明を省略する。
【0072】(第3実施例)次に、図12乃至図14に
基づき本発明に係るテープ貼り機の第3実施例を説明す
る。なお、既に説明した第1実施例および第2実施例と
同様の構造部分は詳述しない。
【0073】この第3実施例も、多数の被着体(エフモ
ール)Wをテープ貼り位置へ順次供給する被着体供給装
置301 と、前記テープ貼り位置における長尺のエフモー
ルW上に両面粘着テープTを供給するテープ供給装置30
2 と、このテープ供給装置302 から供給された両面粘着
テープTの先端部を吸着してエフモールWの先端部上に
貼付するテープ貼付装置303 と、エフモールWとこれに
先端より貼付された両面粘着テープTとを挟圧しながら
移送する圧着ロール装置304 と、両面粘着テープTをエ
フモール寸法に応じて切断するテープ切断装置305 とに
より構成される点は、前記第1実施例および第2実施例
と共通する。
【0074】前記被着体供給装置301 は、図12に示さ
れるように、一側のエフモール受台311 に対しベルトコ
ンベヤ312 を介し他側のエフモール受台313 が設けら
れ、このエフモール受台313 の上面に送りシリンダ318
により移動される第1のエフモール送り板314 が移動自
在に設けられている。さらに、前記エフモール受台313
のエフモール搬出側にはエフモール一時受台315 が設け
られ、このエフモール一時受台315 の上面にエアシリン
ダ等により移動される第2のエフモール送り板316 が移
動自在に設けられている。第1のエフモール送り板314
の移動延長部分に対し第2のエフモール送り板316 の移
動範囲は横方向にずれており、また、エフモール一時受
台315 は一側の案内側板部317 へ向って下降勾配が付け
られ、さらに、このエフモール一時受台315 や前記エフ
モール受台311 には加振装置が付設されている。
【0075】そして、この被着体供給装置301 は、図示
されない押出機から一側のエフモール受台311 に供給さ
れたエフモールWが、ベルトコンベヤ312 により他側の
エフモール受台313 に移送され、このエフモール受台31
3 から複数のエフモールWが第1のエフモール送り板31
4 によりエフモール一時受台315 に押出され、さらに、
このエフモール一時受台315 の下降勾配と振動により案
内側板部317 に押付けられ、この案内側板部317 に沿っ
て1本のエフモールWのみが第2のエフモール送り板31
6 によりテープ貼り位置へ順次押出される。
【0076】前記テープ供給装置302 は、図13に示さ
れるように、回転制御される軸321によりサブテーブル3
22 の中心部が支持され、このサブテーブル322 の軸321
より等しい位置に複数のボビン323 が回転自在に設け
られ、各ボビン323 の外側にL形断面のテープガイド板
324 が取付けられ、この各テープガイド板324 のサブテ
ーブル側面にローラ325 が回転自在に軸支されている。
各テープガイド板324のローラ周面に対向する面はテー
プ引出案内面であるとともにテープ吸着時の受面でもあ
る。
【0077】そして、このテープ供給装置302 は、全ボ
ビン323 にロール状両面粘着テープTの巻芯を人手によ
り嵌着し、そのテープの先端部を引出して剥離紙側をロ
ーラ325 に掛けるとともに粘着面側をテープガイド板32
4 上にセットする。最下部のボビン323 にセットされた
テープがテープ貼り位置へ供給されるが、この最下部の
テープがなくなったらサブテーブル322 を所定角度回転
し、別のボビンにセットされているロール状テープを最
下部に位置させて使用する。全ボビン323 のテープがな
くなったら、各ボビン323 にテープを人手によりセット
する。
【0078】前記テープ貼付装置303 は、図13に示さ
れるように取付台331 上に支柱332により水平方向作動
形のテープ引出シリンダ333 が取付けられ、このテープ
引出シリンダ333 の作動部に上下方向作動形のジグシリ
ンダ334 が取付けられ、このジグシリンダ334 の作動部
にテープ吸着ジグ335 が取付けられている。一方、取付
台331 上にはエフモール中間ストッパ336 が図示されな
いエアシリンダ等により上下動自在に設けられている。
さらに、図14に示されるように、前記テープ吸着ジグ
335 の下面に両面粘着テープTの剥離紙a側を係止する
一対のテープ係止部337 と、真空圧源に連通されてテー
プTの剥離紙a側を真空吸着する複数の吸盤338 とが設
けられている。
【0079】そして、このテープ貼付装置303 は、前記
テープ供給装置302 の最下部テープガイド板324 の上面
でテープ吸着ジグ335 を下降させることにより、このテ
ープガイド板324 上に引出されている両面テープTの剥
離紙側に吸盤338 を当接してこの吸盤338 によりテープ
先端部を真空吸着し、さらに、テープ吸着ジグ335 を上
昇させるとともに右方向へ移動させることにより、テー
プ先端を前記中間ストッパ336 により係止されたエフモ
ールWの先端部上まで引出し、さらに、テープ吸着ジグ
335 を下降させてエフモール先端部にジグ335 で吸着し
た両面テープ先端部の下側粘着面を貼付する。その後
は、吸盤338 の真空吸着を解除して、テープ吸着ジグ33
5 を上昇させるとともにテープガイド板324 上まで復帰
動させて、最初の動作に戻る。
【0080】前記圧着ロール装置304 は、図13に示さ
れるように、エフモール搬送凹部を形成するように設け
られた一対のエフモール案内板341 と、このエフモール
案内板341 の前後部にて左右の側板342 間に上下一対の
ゴムロール343 が回転自在に軸支された複数の圧着ロー
ルユニット304a,304bとにより構成されている。そし
て、この各圧着ロールユニット304a,304bの下側ゴムロ
ールを図示されない駆動モータにより連動して、上下一
対のゴムロール343 間でエフモールWと粘着テープTと
を挟圧しながら移送する。
【0081】前記エフモール案内板341 の搬出端にはエ
フモール最終ストッパ346 が上下方向へ回動自在に設け
られ、このストッパ346 がアクチュエータ347 により作
動されてエフモール案内板341 の搬出端開口に対向され
ると、このストッパ346 によりエフモール先端が係止さ
れる。
【0082】前記テープ切断装置305 は、図13に示さ
れるように、エアシリンダ351 により開閉されるエア鋏
352 と、このエア鋏352 をテープ進行方向と直交する方
向に進退するエアシリンダ353 とにより構成されてい
る。前記エア鋏352 は前記サブテーブル322 の最下部に
位置するテープガイド板324 の右側まで前進して、両面
粘着テープTをエフモール長さに応じて切断する。
【0083】次に、この図12乃至図14に示されたエ
フモールテープ貼り機(第3実施例)の作業手順を説明
する。
【0084】(1)最初は、人手によってエフモール受
台311 からエフモール受台313 上にわたって多数のエフ
モールWを裏面を上にした状態で待機させておく。ま
た、サブテーブル322 上の全ボビン323 にロール状両面
テープT(30m/巻)をセットし、そのテープ先端は
ローラ325 を経てテープガイド板324 に沿って引出して
おく。
【0085】(2)スイッチを入れて機械を着動させ
る。
【0086】(3)エフモール受台313 上にある複数の
エフモールWを送りシリンダ318 の末端にあるエフモー
ル送り板314 にて前方サブテーブル方向に送り、エフモ
ール一時受台315 に載せる。
【0087】(4)ジグシリンダ334 によりテープ吸着
ジグ335 を下降して、ジグ下端の吸盤338 によりテープ
ガイド板324 上の両面テープ先端の剥離紙面を押える。
【0088】(5)両面テープ切断用のエア鋏352 が前
進して、両面テープの先端を直角に切断し、後退する。
【0089】(6)図示されない送りシリンダにより作
動されるエフモール送り板316 によりエフモール一時受
台315 上の1本のエフモールWを押圧してテープガイド
板324の下側で移動させ、このテープガイド板324 の先
端より約10cm位前進した場所(右方向前方)で、図示
されないエアシリンダにて上昇されたエフモール中間ス
トッパ336 によりエフモール先端を係止する。
【0090】(7)吸盤338 によりテープガイド板324
上の両面テープ先端部を真空吸着し、さらにその両面テ
ープ先端部を上昇させるとともに右方へ移動させて、エ
フモール先端上まで引出した後、下降させてエフモール
Wの裏面先端部上に両面テープTの先端部を圧着する。
その後、吸盤338 の真空吸着は解除する。
【0091】(8)エフモール中間ストッパ336 を下方
へ解除するとともにエアシリンダで駆動されるエフモー
ル送り板316 によりエフモールWおよび粘着テープTを
右方向に移動して圧着ロールユニット304aへ送込み、圧
着ロールユニット304a,304bでエフモール裏面の長手方
向に両面テープをロール圧着する。
【0092】(9)エフモール全長の90%位にテープ
が貼付された時点で、エフモール最終ストッパ346 にて
エフモール先端を係止する。
【0093】(10)テープ吸着ジグ335 の吸盤338 が両
面テープの剥離紙面より離れて上方に浮き、左方に移動
して両面テープ切断用のエア鋏352 より左側へ移動し、
下降してテープガイド板324 上のテープを押える。
【0094】(11)両面テープ切断用のエア鋏352 が前
進して、エア鋏352 にて両面テープを切断し、後退す
る。
【0095】(12)エフモールおよびテープを、圧着ロ
ールユニット304a,304bにより圧着しながら移送して機
械外へ押出す。
【0096】(13)次のエフモールに対し前記(6)か
らの作用を繰返す。
【0097】(14)稼働中のエフモールWの供給は、図
示されない押出機からエフモール受台311 に供給された
エフモールをベルトコンベヤ312 によりエフモール受台
313 へ移送し、さらにエフモール送り板314 によりエフ
モール一時受台315 へ移送する。サブテーブル322 上の
ボビン323 にセットされたロール状両面テープTは、一
巻が無くなるとサブテーブル322 が時計方向に回転し
て、新ロール状テープが最下部に順次位置される。但
し、使用済テープの巻芯の処理とサブテーブル322 への
新ロール状テープの装着は人の手で行なう。
【0098】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、圧着ロ
ール装置により被着体とこれに先端より貼付された粘着
テープとを挟圧しながら移送するので、被着体に粘着テ
ープの全長をテープ表面が平滑となるように貼付でき
る。また、被着体供給装置より順次供給された長尺の被
着体上に、テープ供給装置から供給された粘着テープの
先端部をテープ貼付装置により吸着して貼付するように
したから、テープが曲って被着体上からはみ出すことが
ない。さらに、前記各装置およびテープ切断装置により
テープ貼りに関する全工程を自動化でき、従来の人手に
よるテープ貼り作業に比べ能率の飛躍的な向上を図れ
る。
【0099】請求項2に記載の発明によれば、ロール状
テープの最初の先端に剥離紙と色調の異なる被挟持紙を
付け、この被挟持紙をテープセット装置がフォトセンサ
で感知してクランプ作動するから、テープ先端部を確実
にクランプして最初のテープ取出を確実に行える。ま
た、粘着テープの先端に被挟持紙を取付け、テープセッ
ト装置が粘着テープをクランプせずに先端の被挟持紙を
把持するようにしたから、テープセット装置に粘着テー
プが粘着するおそれを防止できる。さらに、被挟持紙に
よりロール状テープの周面から分離された粘着テープ先
端はテープセット装置に挿入しやすい。そして、このよ
うにしてテープセット装置によりテープ先端部を自動的
にテープ貼付装置にセットできるから、作業者のテープ
セット作業に要する負担、疲労度を激減できる。
【0100】請求項3に記載の発明によれば、ロール状
粘着テープを横方向へ円筒状に多数配列して収納する横
形テープストッカを用いているので、ロール状粘着テー
プの数が増してもロール状粘着テープ間に荷重がかから
ず、そのテープ側面(粘着剤滲出面)間の粘着を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ貼り機の第1実施例を示す左側
部分の斜視図である。
【図2】同上第1実施例の右側部分の斜視図である。
【図3】同上第1実施例におけるテープセット装置を示
す斜視図である。
【図4】同上テープセット装置の側面図である。
【図5】同上テープセット装置の平面図である。
【図6】同上テープセット装置におけるエアチャックを
示す正面図である。
【図7】同上エアチャックにおける下側のテープ挟持体
を示す平面図である。
【図8】同上エアチャックにより挟持される両面テープ
先端部の斜視図である。
【図9】同上エアチャックの作用を示す説明図である。
【図10】本発明のテープ貼り機の第2実施例を示す左
側部分の斜視図である。
【図11】同上第2実施例の右側部分の斜視図である。
【図12】本発明のテープ貼り機の第3実施例を示す左
側部分の斜視図である。
【図13】同上第3実施例の右側部分の斜視図である。
【図14】同上第3実施例におけるテープ吸着ジグを示
す斜視図である。
【符号の説明】
W 被着体としてのエフモール T 粘着テープ 11 被着体供給装置 31 テープ供給装置 33 横形テープストッカ 52 テープセット装置 53 テープ貼付装置 94 テープ切断装置 101 圧着ロール装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の被着体に粘着テープを貼着するテ
    ープ貼り機において、 多数の被着体をテープ貼り位置へ順次供給する被着体供
    給装置と、 前記テープ貼り位置における長尺の被着体上に粘着テー
    プを供給するテープ供給装置と、 このテープ供給装置から供給された粘着テープの先端部
    を吸着して被着体の先端部上に貼付するテープ貼付装置
    と、 被着体とこれに先端より貼付された粘着テープとを挟圧
    しながら移送する圧着ロール装置と、 粘着テープを被着体寸法に応じて切断するテープ切断装
    置とを具備したことを特徴とするテープ貼り機。
  2. 【請求項2】 粘着テープは、両面に粘着面を有すると
    ともにロール状に巻取られた状態で外周側に位置する粘
    着面に全長にわたって剥離紙が仮付けされ、このロール
    状粘着テープの被着体に粘着される内周側の粘着面にて
    最初の先端部に、前記剥離紙とは色調の異なる被挟持紙
    が粘着されて粘着テープの先端より突出され、テープ供
    給装置は、決められた位置で回転されるロール状粘着テ
    ープの先端より突出する被挟持紙をフォトセンサにより
    感知してクランプするとともにテープ貼付装置へ引出す
    テープセット装置を含むことを特徴とする請求項1記載
    のテープ貼り機。
  3. 【請求項3】 テープ供給装置は、決められた位置へ供
    給されるロール状粘着テープを横方向へ円筒状に多数配
    列して収納する横形テープストッカを含むことを特徴と
    する請求項2記載のテープ貼り機。
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