JP4224189B2 - 変速装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変容量ポンプ及び可変容量モータを備えた油圧式無段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可変容量ポンプ、定容量モータより構成されるHST(静油圧駆動変速機)を組込んだ油圧式無段変速装置は、トラクタ等の主変速装置として利用されており、変速は可変容量ポンプに備えられている斜板の傾角を操作して行なわれる。
【0003】
図13に示すように、油圧式無段変速装置20は可変容量ポンプ3及び定容量モータ23より構成されるHST21を備えており、該可変容量ポンプ3には入力軸11が挿入され、該定容量モータ23には出力軸12が挿入されている。入力軸11はエンジン1のクランク軸と接続されており、該エンジン1の駆動力を可変容量ポンプ3へ入力可能としている。また、可変容量ポンプ3に備えられている斜板は変速手段24に連結されており、該変速手段24の操作によって、該斜板の傾角を変更可能としている。可変容量ポンプ3と定容量モータ23にはそれぞれ二つの吐出口が設けられており、それぞれの吐出口は油路26a・26bにて接続されて閉回路を構成している。こうして入力軸11からの機械動力は可変容量ポンプ3にて油圧動力として出力され、油路26a・26bを通じて定容量モータ23に伝達される。そして定容量モータ23にて再び機械動力として出力軸12より出力されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
前述したHSTでは、農業用トラクタは一定速走行が必要であるにも拘らず、負荷が加わる場合の損失動力が大きく、速度の再現性が悪い。また、低速時での動力伝動効率の低下が著しく、この低速時に高トルクを生み出そうとするとHSTを大型化させてしまう。このため、トラクタにHSTに加えて副変速装置を設ける必要がある。図13に示すように、HST21の出力軸12側には、副変速装置25が設けられている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
一対の可変容量ポンプ(3)及び可変容量モータ(4)より構成される静油圧駆動変速機(10)を備えた変速装置であって、低速時には可変容量モータ(4)のモータ押しのけ容量(Vm)を最大として、可変容量ポンプ(3)のポンプ用アクチュエータ(6)によりポンプ押しのけ容量(Vp)を変えることで変速し、高速時にはポンプ押しのけ容量(Vp)を最大として、モータ用アクチュエータ(7)によりモータ押しのけ容量(Vm)を変えることで変速し、前記可変容量ポンプ(3)の入力軸(11)の回転数を検出する入力回転数検出手段(2)と、前記可変容量モータ(4)の出力軸(12)の回転数を検出する出力回転数検出手段(5)と、出力回転数目標値設定手段と、前記ポンプ用アクチュエータ(6)とモータ用アクチュエータ(7)と、これらを制御する制御装置(30)とを備え、出力回転数を目標値に近づけるように、前記モータ用アクチュエータ(7)及び前記ポンプ用アクチュエータ(6)を作動させて制御し、制御操作において、操作(A)と操作(B)の2種類の制御操作を可能とし、該操作(A)による制御は、低速時の速比(R0)においては、モータ押しのけ容量(Vm)を最大モータ押しのけ容量(Vm_max)とし、高速時の速比(R0)以上への移行に際しては、モータ押しのけ容量(Vm)を最大モータ押しのけ容量(Vm_max)より縮小していく操作とし、該操作(B)による制御は、低速時におけるモータ押しのけ容量(Vm)の上限を、最大モータ押しのけ容量(Vm_max)から所定量減少したモータ押しのけ上限容量(Vm_b)を上限とし、速比R0(Vp_max/Vm_max)を与える速比に至っても、ポンプ押しのけ容量(Vp)は最大にならずに、該モータ押しのけ容量(Vm)を固定したままで、ポンプ押しのけ容量(Vp)を増大することにより、速比(R)を、ポンプ押しのけ容量(Vp)が最大ポンプ押しのけ容量(Vp_max)となる時の速比である速比(Rm)まで大きくすることを可能とし、それ以上の、高速時(Rm)以上への移行に際しては、モータ押しのけ容量(Vm)をモータ押しのけ上限容量(Vm_b)より縮小していくものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を説明する。
【0008】
図1は可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTを示す回路図であり、図2は可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、変速とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係及び、斜板傾角の大きさを示す図であり、図3は可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、速比とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係を示す図であり、図4は油圧式無段変速装置の制御回路図である。
【0009】
図5は第二実施例における制御手順を示す図であり、図6は可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、モータ押しのけ容量を最大としない場合における、速比とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係を示す図である。
【0010】
図7は第三実施例における制御手順を示す図であり、図8は第四実施例における制御手順を示す図である。
【0011】
図9は第五実施例における制御手順を示す図であり、図10は可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、モータ押しのけ容量に上限と下限を与えた場合における、速比とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係を示す図である。
【0012】
図11は複数の可変容量ポンプ及び複数の可変容量モータを備えたHSTを示す回路図であり、図12は第六実施例における切換バルブの制御回路図であり、図13は可変容量ポンプ・定容量モータ型HSTを示す回路図である。
【0013】
図1に示すように、本実施例の油圧式無段変速装置9は、アキシャル式の可変容量ポンプ3及びアキシャル式の可変容量モータ4より構成されるHST(静油圧駆動変速機)10を備えている。可変容量ポンプ3には入力軸11が挿入され、可変容量モータ4には出力軸12が挿入されている。入力軸11はエンジン1のクランク軸と接続されており、該エンジン1の駆動力を可変容量ポンプ3へ入力可能としている。また、可変容量ポンプ3に備えられている斜板3aはポンプ用アクチュエータ6に連結されており、可変容量モータ4に備えられている斜板4aはモータ用アクチュエータ7に連結されている。可変容量ポンプ3の斜板3a、可変容量モータ4の斜板4aは、それぞれポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7を作動させることで傾角を変更することが可能に構成されている。但し、アクチュエータはシリンダーやモーターやソレノイド等で構成されており、限定するものではない。
【0014】
可変容量ポンプ3及び可変容量モータ4にはそれぞれ二つの吐出口が設けられており、それぞれの吐出口は油路16a・16bにて接続されている。入力軸11からの機械動力は可変容量ポンプ3のシリンダーブロックを回転してピストンを往復動させ、このピストンの往復動にて圧油が油路16a・16bの何れか一方を通じて可変容量モータ4に送油され、戻り油が他方より可変容量ポンプ3に送油される。そして可変容量モータ4に送油された圧油によってピストンを摺動させ、この摺動によってシリンダーブロックを回転させて、出力軸12を回転させて出力されるのである。
【0015】
また、入力軸11側方にはポテンショメータ等で構成される入力回転数検出手段としての入力回転センサー2が配設されており、該入力回転センサー2は該入力軸11の回転数(以後、入力回転数)を検知している。同様に、出力軸12側方に配設される出力回転数検出手段としての出力回転センサー5によって、該出力軸12の回転数(以後、出力回転数)が検知されている。該入力回転センサー2・出力回転センサー5は制御装置30に接続されている。このため、入力回転センサー2・出力回転センサー5による単位時間当りの入力回転数・出力回転数を制御装置30で演算することにより、該入力軸11、出力軸12の回転速度が求まり、入出力の速比R(出力軸12回転速度/入力軸11回転数)を得ることが出来るのである。
【0016】
HST10による変速は、図2に示すようにして行われる。まず低速時においては、可変容量モータ4のモータ押しのけ容量Vmを最大モータ押しのけ容量Vm_maxにする。そして、可変容量ポンプ4のポンプ押しのけ容量(Vp)を変化させて、速比Rを変更するのである。ここで、モータ押しのけ容量Vmは可変容量モータ4における出力軸12一回転当りの作動油排出量であり、同様にポンプ押しのけ容量Vpは可変容量ポンプ3における入力軸11一回転当りの作動油排出量である。またポンプ押しのけ容量Vp、モータ押しのけ容量Vmは、それぞれ斜板3a・4aの傾角によって変化し、いずれの容量も斜板傾角の最大時に最大容量(図2において水平方向に傾斜した時、つまり、出力軸の軸心方向に対して直角方向が最低、平行方向が最大)となる。また速比Rは、モータ押しのけ容量Vm、ポンプ押しのけ容量Vpを用いて、R=Vp/Vmと表すことが出来る。図2中では、HST10での変速操作により、下方に行くにつれ速比Rが大きくなる様子が示されている。但し、斜板3a・4aが垂直のときはピストンが往復動できないので、作動油が流動できず回転出力として取り出すことがなくなるから、回転出力を得るときには作動油が油路16a・16bを流動する程度傾斜させるものとする。
【0017】
低速時においては、モータ押しのけ容量Vmは最大かつ一定値であり、Vm/Vm_max=1となっている。ここでポンプ押しのけ容量Vpを増大させるために斜板4aを傾斜させて、速比Rを大きくしていくのである。ポンプ押しのけ容量Vpの最大値は、最大ポンプ押しのけ容量Vp_maxである。ここで速比R0はR0=Vp_max/Vm_maxとなる。
【0018】
速比RがR0以下の状態を低速時とするのに対し、速比RがR0より大きくなる状態を高速時とする。高速時においては、可変容量ポンプ3のポンプ押しのけ容量Vpを最大(Vm=Vm_max)のままとする。そして、可変容量モータ4のモータ押しのけ容量Vmを変化させて、速比Rを変更するのである。前述したように、モータ押しのけ容量Vmはこの時点で最大の値となっているので、徐々に容量を減少させていくことになる。このため、ポンプ押しのけ容量Vpは最大かつ一定値であり、Vp/Vp_max=1となっている。これに対し、モータ押しのけ容量Vmは速比Rに対して反比例の曲線を描いている。
【0019】
図3に示すようにHST10においては、可変容量モータ4の斜板4aの傾角を小さくすることで、速比R0より大きな速比Rを得ることが出来る。これに対して、定容量モータ23を備えたHST21の場合は、定容量モータ13の斜板の傾角を変更することは当然出来ないので、速比Rの変更は可変容量ポンプ3のみにて行われる。ここで定容量モータ13のポンプ押しのけ容量Vpは常にVm=Vm_maxである。HST21の場合は、Vp_max/Vm_maxとなる速比R0より大きな速比Rを得ることは出来ないのである。つまり、可変容量モータ4を備えたHST10においては、定容量モータ23を備えたHST21よりも、高速側に大きな変速域を得ることが出来るのである。
【0020】
HST10を備える油圧式無段変速装置9の構成部材の一部は、図1、図4に示すように制御装置30と接続されている。制御装置30は、後述する複数の制御手順のいずれの制御をも行うことが可能であり、制御切換装置28によって任意に選択して切換可能に構成されている。制御装置30は、目標出力回転数設定器29と、入力回転センサー2・出力回転センサー5及び、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7と接続されている。入力回転センサー2・出力回転センサー5からの入力回転数及び出力回転数の検出信号が制御装置30へ送信され、後述する制御手順にしたがって制御に関わる処理が制御装置30で行われ、該処理の結果に基づき、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7へ向けて、該ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7を制御する信号が制御装置30より発せられるのである。そして前述したように、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動によって可変容量ポンプ3・可変容量モータ4を備えるHST10による変速が行われるのである。
【0021】
次に、単位時間当りの目標出力回転数を目標出力回転数設定器29で設定した場合、出力回転数を検出し、目標出力回転数に近づける制御を行う第二実施例の油圧式無段変速装置について説明する。第二実施例での制御手順は、図5に示すものである。制御装置30による制御が開始(S1)され、目標とすべき出力回転数(設定回転数)を設定すると、その目標値が制御装置30に入力される(S2)、次に、出力回転センサー5で現在の出力回転数を検出してその信号を制御装置30に入力する(S3)。
【0022】
次いで、前記出力回転数の現在値が目標値と一致しているかどうかの判定を行い(S4)、もし一致している場合にはS2に戻り前記制御が繰り返される。もし、現在値と目標値が異なる場合は、現在値が目標値となるために必要とされる可変容量ポンプ3でのポンプ押しのけ容量Vp及び、可変容量モータ4でのモータ押しのけ容量Vmの容量計算が行われる(S5)。ここで、必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmとは、HST10が目標値の出力回転数を実現する速比を与える容量のことである。なお、この容量計算は、図3に示す速比Rとポンプ押しのけ容量Vp・ポンプ押しのけ容量Vpとの関係に基づいて算出されるものである。
【0023】
そして制御装置30は、可変容量ポンプ3・可変容量モータ4が必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmとなるべく、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動を行うのである(S6)。出力回転数の現在値が目標値と一致しているときにはポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動は停止されその位置を維持している。
【0024】
以上の制御は、低速時(R0以下)にはモータ押しのけ容量Vmを最大モータ押しのけ容量Vm_maxとし、高速時(R0以上)への移行に際しては、モータ押しのけ容量Vmを最大モータ押しのけ容量Vm_maxより縮小していく操作となり、これを操作Aとする。このような制御に対して、低速時におけるモータ押しのけ容量Vmの上限を、最大モータ押しのけ容量Vm_max未満とする操作も可能である。この場合の操作を操作Bとすると、操作Bでのモータ押しのけ容量Vmは、最大モータ押しのけ容量Vm_maxから所定量減少したモータ押しのけ上限容量Vm_bを、上限としている。
【0025】
図6に示すように操作Bの場合は、速比R0(Vp_max/Vm_max)を与える速比に至っても、ポンプ押しのけ容量Vpは最大にならない。したがって、モータ押しのけ容量Vmを固定したままポンプ押しのけ容量Vpの増大によって、速比Rを速比Rmまで大きくすることが出来る。ここで速比Rmは、操作Bにおける、ポンプ押しのけ容量Vpが最大ポンプ押しのけ容量Vp_maxとなる時の速比である。なお操作Aの場合、速比Rmは速比R0と同じ位置となる。しかし、操作Bの場合には、速比Rmは速比R0の位置で、モータ押しのけ容量(Vm)は、モータ押しのけ上限容量Vm_bで変化しないが、速比Rmは速比R0は変化して大きくなり一致しない。つまり任意の速比Rに対して、モータ押しのけ上限容量Vm_bの容量を変更することで、それを実現するような低速時におけるモータ押しのけ容量Vm及び、ポンプ押しのけ容量Vpを何通りも与えることが可能なのである。このため、後述するようにHST10の制御操作に関して、ある速比Rを実現する可変容量ポンプ3及び可変容量モータ4の制御操作が一通りに限定されないため、柔軟な制御を行うことが出来るのである。すなわち、モータ押しのけ容量Vmの上限を低くして、定容量モータの場合と同様に、増速側(前記高速側と同義ではない)でも可変容量ポンプ3による変速を行わせたりすることも出来るのである。ここで、可変容量モータ3による速比変化域Tの範囲は、理論上速比Rmより無限大の範囲である。
【0026】
次に、目標出力回転数を設定した場合、出力回転数を検出し、モータ押しのけ容量のみを変更して、目標出力回転数に近づける制御の第三実施例について説明する。この場合、モータ押しのけ容量は最大値よりも低く設定されており、モータ押しのけ容量を変更できるようにしている。図7に示すように、制御を開始し(S11)、出力回転数の目標値が制御装置30に入力されると(S12)、制御装置30は出力回転センサー5で検出している出力回転数の現在値を検出信号として入力する(S13)。
【0027】
次いで、出力回転数の現在値が目標値と一致しているかどうかの判定を行い(S14)、もし一致している場合にはS2に戻り前記制御が繰り返され、もし現在値と目標値が異なる場合は、目標値に一致させるために必要とされる可変容量モータ4でのモータ押しのけ容量Vmの容量計算が行われる(S15)。図6に示すように、ポンプ押しのけ容量Vpを固定したままモータ押しのけ容量Vmを縮小すると、前記操作Aより前記操作Bへ移行する操作を行うことになる。例えば、最大ポンプ押しのけ容量Vp_max、最大モータ押しのけ容量Vm_max、速比R0の状態より、モータ押しのけ容量をモータ押しのけ上限容量Vm_bまで縮小させると、速比はR0よりRmに移行するのである。このようにモータ押しのけ容量Vmの容量変化によって、速比Rを変化させるのである。
【0028】
そして制御装置30は、可変容量ポンプ3・可変容量モータ4が必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmとなるべく、モータ用アクチュエータ7の駆動を行うのである(S16)。出力回転数の現在値が目標値と一致するとポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動を停止してその位置を維持する。
【0029】
次に、目標出力回転数を設定して、入力回転数及び出力回転数の現在値を検出し、入力回転が変動しても出力回転数の現在値を目標出力回転数と一致させる制御の第四実施例について説明する。図8に示すように、制御が開始(S21)され、目標出力回転数が指示されると、その時点での出力回転数(出力回転数の固定値)が制御装置30に入力(S22)され、入力回転センサー2で検出している入力回転数の現在値及び出力回転センサー5で検出している出力回転数の現在値を制御装置30に入力する(S23)。
【0030】
次いで、出力回転数の現在値が固定値と一致しているかどうかの判定を行う(S24)。もし一致している場合にはS22の処理に戻るのである。もし、現在値と目標値が異なる場合は、現在値が目標値と一致するために必要とされる可変容量ポンプ3でのポンプ押しのけ容量Vp及び、可変容量モータ4でのモータ押しのけ容量Vmの容量計算が行われる(S25)。ここで、必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmとは、HST10が該現在値に対して該固定値の出力回転数を実現する速比を与える容量のことである。
【0031】
そして制御装置30は、可変容量ポンプ3・可変容量モータ4が必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmとなるべく、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動を行うのである(S26)。出力回転数の現在値が固定値と一致するようになるとポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動を停止すべく制御が行われる。
【0032】
次に、モータ押しのけ容量の最小値を変更して、出力回転数の上限を制限する制御の第五実施例について説明する。図9に示すように、制御手順が開始(S31)され、出力回転数の目標値と、上限回転数が制御装置30に入力されると(S32)、制御装置30は出力回転センサー5で検出している出力回転数の現在値を検出信号として、制御装置30へ向けて送信させる(S33)。
【0033】
次いで、出力回転数の現在値が目標値と一致しているかどうかの判定を行い(S34)、もし一致している場合には再びS23に戻る。もし現在値と目標値が異なる場合は、必要とされる可変容量ポンプ3でのポンプ押しのけ容量Vp及び、可変容量モータ4でのモータ押しのけ容量Vmの容量計算が行われる(S35)。この容量計算は、図3に示す速比Rとポンプ押しのけ容量Vp・モータ押しのけ容量Vmとの関係に基づいて行われるものである。
【0034】
続いて制御装置30は、前記容量計算により算出されたモータ押しのけ容量Vmが、上限回転数に相当する最小値以上となっているかどうかの判定を行う(S36)。つまり、モータ押しのけ容量Vmの変化域の下限となる値、最小値Vm_minと比較する。HSTでは、入力側の可変容量ポンプ3の斜板3a、出力側の可変容量モータ4の斜板4aの傾斜が小さくなるにつれ、損失動力が大きくなり、動力伝達の効率が低下するのである。したがって高速側への変速切換に制限を加え、非効率的な走行を防止する必要がある。そこで、モータ押しのけ容量Vmの変化域に下限を設けて、とり得る出力回転数に上限を与え、意図しない高速回転とならないようにすることができるのである。
【0035】
モータ押しのけ容量Vmが最小値Vm_minとなるときの速比Rは速比Rm_maxとなる値である。したがって、可変容量モータ3による速比変化域Tmの範囲は、図10に示すように、速比Rmより速比Rm_maxの範囲となる。
【0036】
前記容量計算により算出されたモータ押しのけ容量Vmが最小値Vm_min以上である場合には、制御装置30は、可変容量ポンプ3・可変容量モータ4が必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmとなるべく、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動を指令するのである(S37)。また、前記容量計算により算出されたモータ押しのけ容量Vmが最小値Vm_min未満である場合には、算出値たるモータ押しのけ容量Vmの値に最小値Vm_minを代入する操作が行われるのである(S38)。そして制御装置30は、可変容量ポンプ3・可変容量モータ4が必要とされるポンプ押しのけ容量Vp及びモータ押しのけ容量Vmが最小値Vm_minとなるべく、ポンプ用アクチュエータ6・モータ用アクチュエータ7の駆動を行うのである(S37)。S36の結果が何れの場合でも、S38の操作が終了したならば、再びS32の処理が行われるのである。
【0037】
次に、複数の可変容量ポンプと複数の可変容量モータを備え、可変容量ポンプ及び可変容量モータを選択して並列作動可能とした第六実施例の油圧式無段変速装置について説明する。本実施例の油圧式無段変速装置では、三つの可変容量ポンプ3及び三つの可変容量モータ4を並列接続したHST42を説明する。図12に示すように、可変容量ポンプ3及び可変容量モータ4相互は油路にて接続されている。可変容量ポンプ3はそれぞれ入力分岐軸11aにギヤやベルト伝動またはチェーン伝動機構等を介してにけ入力軸11より動力が伝達される。可変容量モータ4はそれぞれ出力分岐軸12を突出している。
【0038】
三つの可変容量ポンプ3・3・3はポンプ部を構成し、三つの可変容量モータ4・4・4はモータ部を構成している。可変容量ポンプ3、可変容量モータ4のの吐出ポートと入力ポートのそれぞれには油路32・33が接続されており、各ポートには切換バルブ40・40・・・が配設されている。該切換バルブ40・40・・・は電磁バルブからなり、図13に示すように、ポンプモータ切換装置31に接続されている。但し、手動で切換バルブ40・40・・・を切り換えるようにすることもできる。制御装置30からポンプモータ切換装置31へ送信される切換信号に従い、切換バルブ40・40・・・を切り換えて油路の断接が行われ、各可変容量ポンプ3、各可変容量モータ4をそれぞれ独立して使用状態又は未使用状態として、これらを組み合わせて、所望の出力が得られるようにすることが出来る。また、ポンプ部とモータ部の間は、油路36・37にて接続されている。
【0039】
上記構成より、可変容量ポンプ3、可変容量モータ4の斜板3a・4aの傾角変更のみならず、切換バルブ40・40・・・の制御操作によっても、ポンプ押しのけ容量・モータ押しのけ容量の全体量が変化させることができるのである。
【0040】
また、前記可変容量ポンプの入力軸の回転数を検出する入力回転数検出手段と、前記可変容量モータの出力軸の回転数を検出する出力回転数検出手段と、出力回転数目標値設定手段と、前記アクチュエーターと、これらを制御する制御装置とを備え、出力回転数を目標値に近づけるように、前記モータ用アクチュエータ及び前記ポンプ用アクチュエータを作動させて制御するので、速度の再現性を向上することが出来る。
【0041】
また、一対の可変容量ポンプ及び可変容量モータより構成される静油圧駆動変速機を備えた変速装置であって、可変容量ポンプの入力軸の回転数を検出する入力回転数検出手段と、可変容量モータの出力軸の回転数を検出する出力回転数検出手段と、出力回転数目標値設定手段と、モータ用アクチュエータ及びポンプ用アクチュエータと、これらを制御する制御装置とを備え、出力回転数の現在値を検出し、モータ用アクチュエータを作動させてモータ押しのけ容量を変更させて、該目標値に該現在値を一定範囲内で近づける制御を行うので、作業者はモータ押しのけ容量を変える操作だけで、目標出力回転数に制御できる。これにより、ポンプ押しのけ容量は手動操作、モータ押しのけ容量は速度制御として独立に扱うことが可能である為、ポンプとモータの押しのけ容量変更時の違いによる作業者の違和感をなくすことが出来る。
【0042】
また、一対の可変容量ポンプ及び可変容量モータより構成される静油圧駆動変速機を備えた変速装置であって、前記可変容量ポンプの入力軸の回転数を検出する入力回転数検出手段と、前記可変容量モータの出力軸の回転数を検出する出力回転数検出手段と、出力回転数目標値設定手段と、モータ用アクチュエータ及びポンプ用アクチュエータと、これらを制御する制御装置とを備え、入力回転数の変動に対して、モータ用アクチュエータ及び前記ポンプ用アクチュエータを駆動させてモータ押しのけ容量及びポンプ押しのけ容量を変更させ、出力回転数を目標出力回転数に一致させる制御を行うので、変速制御にエンジンの状態を反映することが出来、速度の再現性を向上することが出来る。
【0043】
また、モータ押しのけ容量の最小値を設定可能とし、該モータ押しのけ容量を該最小値以上に制御して出力回転数を一定上限以下に制限するので、変速制御による最高速度を規制することが出来る。これにより、速度規制を行うことで安全性を向上でき、作業モード・走行モード等のモード切換えとしても使用できるのである。
【0044】
また、前記出力回転数を検知してモータ押しのけ容量及びポンプ押しのけ容量を変更して目標出力回転数にする制御と、入力回転数の変化に対してモータ押しのけ容量及びポンプ押しのけ容量を変更して目標出力回転数にする制御と、モータ押しのけ容量の最小値を変更して最大出力回転数以下にする制御を、二つ以上選択して切換可能とするので、駆動態様等に応じて必要な制御を行うことが可能となるのである。これにより、トラクタ等の使用される多岐の作業、作業者の違いによる要求に、対応しやすくなるのである。
【0045】
また、前記可変容量ポンプと前記可変容量モータをそれぞれ複数並列配置し、各可変容量ポンプと可変容量モータの入力ポートと出力ポートのそれぞれに切換装置を設けて選択使用可能に構成したので、ポンプ及びモータによる押しのけ容量の全体量の容量変化を、一対のポンプ及びモータを備える場合と比べて大きくすることが出来る。このため、柔軟な変速が可能となっているのである。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
一対の可変容量ポンプ(3)及び可変容量モータ(4)より構成される静油圧駆動変速機(10)を備えた変速装置であって、低速時には可変容量モータ(4)のモータ押しのけ容量(Vm)を最大として、可変容量ポンプ(3)のポンプ用アクチュエータ(6)によりポンプ押しのけ容量(Vp)を変えることで変速し、高速時にはポンプ押しのけ容量(Vp)を最大として、モータ用アクチュエータ(7)によりモータ押しのけ容量(Vm)を変えることで変速し、前記可変容量ポンプ(3)の入力軸(11)の回転数を検出する入力回転数検出手段(2)と、前記可変容量モータ(4)の出力軸(12)の回転数を検出する出力回転数検出手段(5)と、出力回転数目標値設定手段と、前記ポンプ用アクチュエータ(6)とモータ用アクチュエータ(7)と、これらを制御する制御装置(30)とを備え、出力回転数を目標値に近づけるように、前記モータ用アクチュエータ(7)及び前記ポンプ用アクチュエータ(6)を作動させて制御し、制御操作において、操作(A)と操作(B)の2種類の制御操作を可能とし、該操作(A)による制御は、低速時の速比(R0)においては、モータ押しのけ容量(Vm)を最大モータ押しのけ容量(Vm_max)とし、高速時の速比(R0)以上への移行に際しては、モータ押しのけ容量(Vm)を最大モータ押しのけ容量(Vm_max)より縮小していく操作とし、該操作(B)による制御は、低速時におけるモータ押しのけ容量(Vm)の上限を、最大モータ押しのけ容量(Vm_max)から所定量減少したモータ押しのけ上限容量(Vm_b)を上限とし、速比R0(Vp_max/Vm_max)を与える速比に至っても、ポンプ押しのけ容量(Vp)は最大にならずに、該モータ押しのけ容量(Vm)を固定したままで、ポンプ押しのけ容量(Vp)を増大することにより、速比(R)を、ポンプ押しのけ容量(Vp)が最大ポンプ押しのけ容量(Vp_max)となる時の速比である速比(Rm)まで大きくすることを可能とし、それ以上の、高速時(Rm)以上への移行に際しては、モータ押しのけ容量(Vm)をモータ押しのけ上限容量(Vm_b)より縮小していくので、変速域を拡大することが出来る。
また、操作(A)では変速時にポンプ・モータの一方は押しのけ容量を最大にして使用でき、アキシャル型ポンプ・モータの押しのけ容量が小さい場合、つまり斜板傾角が小さい場合に効率が低下する傾向を緩和できる。
また、操作(B)においては、任意の速比Rに対して、モータ押しのけ上限容量Vm_bの容量を変更することで、それを実現するような低速時におけるモータ押しのけ容量Vm及び、ポンプ押しのけ容量Vpを何通りも与えることが可能なのである。
このため、HST10の制御操作に関して、ある速比Rを実現する可変容量ポンプ3及び可変容量モータ4の制御操作が一通りに限定されないため、柔軟な制御を行うことが出来るのである。すなわち、モータ押しのけ容量Vmの上限を低くして、定容量モータの場合と同様に、増速側(前記高速側と同義ではない)でも可変容量ポンプ3による変速を行わせたりすることも出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTを示す回路図。
【図2】 可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、変速とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係及び、斜板傾角の大きさを示す図。
【図3】 可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、速比とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係を示す図。
【図4】 油圧式無段変速装置の制御回路図。
【図5】 第二実施例における制御手順を示す図。
【図6】 可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、モータ押しのけ容量を最大としない場合における、速比とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係を示す図。
【図7】 第三実施例における制御手順を示す図。
【図8】 第四実施例における制御手順を示す図。
【図9】 第五実施例における制御手順を示す図。
【図10】 可変容量ポンプ・可変容量モータ型HSTでの、モータ押しのけ容量に上限と下限を与えた場合における、速比とモータ押しのけ容量・ポンプ押しのけ容量との関係を示す図。
【図11】 複数の可変容量ポンプ及び複数の可変容量モータを備えたHSTを示す回路図。
【図12】 第六実施例における切換バルブの制御回路図。
【図13】 可変容量ポンプ・定容量モータ型HSTを示す回路図。
【符号の説明】
2 入力回転センサー(入力回転数検出手段)
3 可変容量ポンプ
4 可変容量モータ
5 出力回転センサー(出力回転数検出手段)
6 ポンプ用アクチュエータ
7 モータ用アクチュエータ
9 油圧式無段変速装置
10・42 HST(静油圧駆動変速機)
11 入力軸
12 出力軸
28 制御切換装置
30 制御装置
31 ポンプモータ切換装置
32・33・36・37 油路
40 切換バルブ
Vp ポンプ押しのけ容量
Vm モータ押しのけ容量
Vm_min 最小値
Claims (1)
- 一対の可変容量ポンプ(3)及び可変容量モータ(4)より構成される静油圧駆動変速機(10)を備えた変速装置であって、低速時には可変容量モータ(4)のモータ押しのけ容量(Vm)を最大として、可変容量ポンプ(3)のポンプ用アクチュエータ(6)によりポンプ押しのけ容量(Vp)を変えることで変速し、高速時にはポンプ押しのけ容量(Vp)を最大として、モータ用アクチュエータ(7)によりモータ押しのけ容量(Vm)を変えることで変速し、前記可変容量ポンプ(3)の入力軸(11)の回転数を検出する入力回転数検出手段(2)と、前記可変容量モータ(4)の出力軸(12)の回転数を検出する出力回転数検出手段(5)と、出力回転数目標値設定手段と、前記ポンプ用アクチュエータ(6)とモータ用アクチュエータ(7)と、これらを制御する制御装置(30)とを備え、出力回転数を目標値に近づけるように、前記モータ用アクチュエータ(7)及び前記ポンプ用アクチュエータ(6)を作動させて制御し、制御操作において、操作(A)と操作(B)の2種類の制御操作を可能とし、該操作(A)による制御は、低速時の速比(R0)においては、モータ押しのけ容量(Vm)を最大モータ押しのけ容量(Vm_max)とし、高速時の速比(R0)以上への移行に際しては、モータ押しのけ容量(Vm)を最大モータ押しのけ容量(Vm_max)より縮小していく操作とし、該操作(B)による制御は、低速時におけるモータ押しのけ容量(Vm)の上限を、最大モータ押しのけ容量(Vm_max)から所定量減少したモータ押しのけ上限容量(Vm_b)を上限とし、速比R0(Vp_max/Vm_max)を与える速比に至っても、ポンプ押しのけ容量(Vp)は最大にならずに、該モータ押しのけ容量(Vm)を固定したままで、ポンプ押しのけ容量(Vp)を増大することにより、速比(R)を、ポンプ押しのけ容量(Vp)が最大ポンプ押しのけ容量(Vp_max)となる時の速比である速比(Rm)まで大きくすることを可能とし、それ以上の、高速時(Rm)以上への移行に際しては、モータ押しのけ容量(Vm)をモータ押しのけ上限容量(Vm_b)より縮小していくことを特徴とする変速装置。
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