JP4205132B2 - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、棒状化粧料を出没可能とする棒状化粧料繰出容器に関する。
従来、棒状化粧料容器として、以下の特許文献1に記載のものが知られている。この棒状化粧料繰出容器は、本体筒部と、この本体筒部の前部内にその後部が進入し相対回転可能に装着された先筒部と、先端部に棒状化粧料保持部を有し上記両筒部内に進退可能に配設されると共に、先筒部に対して回転不能且つ軸線方向移動可能に係合する棒状体と、本体筒部内と棒状体との間に挿入された筒体と、を具備し、この筒体は、その先端面に設けられてバネ片に支持され軸線方向に撓み得る凸部と、その後部の内周面に設けられた雌螺子と、その後端面に突設された歯部と、を備え、棒状体の外周面に、筒体の雌螺子に螺合する雄螺子を形成し、本体筒部内に段部を設けると共に、当該段部に筒体の歯部に噛み合う歯部を突設し、筒体の凸部と筒体の歯部とが、先筒部の後端面と本体筒部の歯部との間に挟み付けられて、歯部同士が噛み合う構成とされ、上記両筒部が相対回転されると、雄螺子及び雌螺子より構成された螺合部が働き、棒状体が先筒部に回転不能とされて回り止めとして機能しているため、棒状体が進退し、また、棒状体が前進限や後退限に位置しているときに、両筒部が相対回転されると、バネ片が撓みながら筒体が前進して上記歯部同士の噛み合いが解除され、続いてバネ片の付勢力により筒体が後退して上記歯部同士の噛み合いが隣の噛み合い位置で復帰する所謂クラッチとして機能し、部品の破損を防止できるというものである。
特開2003−230428号公報
このように、上記公報記載の棒状化粧料繰出容器にあっては、クラッチ動作時に、筒体が前進/後退するが、この筒体の雌螺子に棒状体の雄螺子が螺合しているため、棒状体の先端部の棒状化粧料保持部に保持された棒状化粧料が、容器先端の開口から出入りし、見映えが悪いという問題がある。
そこで、本発明は、クラッチ動作時に棒状化粧料が容器先端の開口から出入りすることが無く、見映えが向上される棒状化粧料繰出容器を提供することを目的とする。
本発明による棒状化粧料繰出容器は、容器前部及び容器後部を備えた筒状の容器と、容器前部に対し軸線周りに回転不能且つ軸線方向に移動可能とされ、先端に棒状化粧料を支持し外周部に雄螺子を備えた移動体と、容器前部に対し軸線周りに回転可能とされ、内周部に雄螺子に螺合する雌螺子を備えた雌螺子部材と、を具備し、容器前部と容器後部の相対回転によって、雄螺子及び雌螺子より構成された螺合部が働いて移動体が進退し棒状化粧料が容器先端の開口から出没する棒状化粧料繰出容器であって、容器後部は、その内周部に第一の噛合部を有し、雌螺子部材は、その後端側に設けられ第一の噛合部に対し軸線周りに噛合したときに容器後部に軸線周りに同期回転可能に連結される第二の噛合部と、第二の噛合部より前側に設けられ前進が阻止された雌螺子と、軸線方向において雌螺子と第二の噛合部との間に設けられ、前記相対回転時に第二の噛合部と第一の噛合部との軸線周りの噛合が可能となるように第二の噛合部を後方に向けて付勢するバネ部と、を有し、移動体に過大なトルクが作用したときに、バネ部が縮退することで両噛合部の軸線周りの噛合が解除されることを特徴としている。
このような棒状化粧料用繰出容器によれば、雌螺子部材は、軸線方向前側から後側に向かって、移動体の外周面に設けられた雄螺子と螺合する雌螺子、バネ部、容器前部と容器後部の相対回転時に容器後部の第一の噛合部との軸線周りの噛合が可能となるようにバネ部により後方に向けて付勢された第二の噛合部を備え、容器前部と容器後部が相対回転されると、容器後部の第一の噛合部と雌螺子部材の第二の噛合部とが軸線周りに噛合し、雌螺子部材が容器後部に軸線周りに同期回転可能に連結され、容器前部に対し軸線周りに回転不能且つ軸線方向に移動可能とされた移動体のその雄螺子、及び、容器前部に対し軸線周りに回転可能とされ上記噛合により容器後部に同期回転可能に連結された雌螺子部材のその雌螺子より成る螺合部が働いて移動体が進退し、移動体の先端に支持された棒状化粧料が容器先端の開口から出没する一方で、移動体が前進限/後退限に達しさらに移動体をそれ以上進めようとする相対回転力が付与され移動体に過大なトルクが作用すると、前進が阻止されている雌螺子部材の雌螺子は軸線方向に移動すること無く雌螺子部材のバネ部が縮退し雌螺子部材の第二の噛合部が雌螺子部材のバネ部の付勢力に抗して前進しつつ両噛合部の軸線周りの噛合が解除され、続いて、雌螺子部材の第二の噛合部が雌螺子部材のバネ部の付勢力により後退して両噛合部の噛合が軸線周りの隣の噛合位置で復帰し、所謂クラッチとして機能する。このため、移動体に過大なトルクが作用しても部品に過負荷が作用することが無く、部品の損傷が防止されると共に、クラッチ動作時に、雌螺子部材の雌螺子が軸線方向に移動しないことから、移動体に支持された棒状化粧料の容器先端の開口からの出入りは無く、従って、見映えが向上される。また、棒状化粧料繰出容器を例えば落下させる等し衝撃や振動が作用した場合は、雌螺子部材のバネ部の緩衝作用により衝撃や振動が吸収されて棒状化粧料の保護が図られる。
ここで、雌螺子部材は、軸線方向において先端面より後側且つバネ部より前側の外周面に、鍔部を備え、容器前部の後部は、容器後部の前部内に挿入されて挿入部とされ、雌螺子部材の鍔部より前側の部分が容器前部の挿入部内に進入し、容器前部の挿入部の後端に雌螺子部材の鍔部が当接することで、雌螺子部材の前進が阻止されているのが好ましい。
このような構成を採用した場合、容器前部の後部が、容器後部の前部内に挿入されて挿入部とされると共に、この容器前部の挿入部の後端に雌螺子部材の先端が当接することで雌螺子部材の前進が阻止される構成に比して、容器前部の挿入部の容器後部に対する挿入長が長くされる。このため、軸線方向に直交する方向へ容器前部が曲げ難くされ、棒状化粧料の保護が一層図られる。
また、雌螺子部材は、鍔部より前側の部分に、相対回転時に回転抵抗を付与する回転抵抗付与部を備えていると、相対回転時に良好な回転抵抗が付与される。
また、雌螺子部材は一体成形品であると、製造コストの低減が図られる。
このように本発明によれば、移動体が前進限/後退限に達しさらに移動体をそれ以上進めようとする相対回転力が付与され移動体に過大なトルクが作用したときにクラッチ機能を発揮させて部品の損傷を防止すると共に、このクラッチ動作時に棒状化粧料が容器先端の開口から出入りすることを無くして見映えを向上し、且つ、棒状化粧料繰出容器に対する衝撃や振動の作用時に棒状化粧料の保護を図ることが可能となる。
以下、本発明による棒状化粧料繰出容器の好適な実施形態について図1〜図7を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る棒状化粧料繰出容器の初期状態を示す縦断面図、図2は、図1に示す状態からキャップが取り外され使用者の操作により棒状化粧料支持体が前進限に達したときの要部の縦断面図、図3は、図1及び図2中の本体筒を示す縦断面図、図4は、図1及び図2中の雌螺子部材を示す斜視図、図5は、図4に示す雌螺子部材の側面図、図6は、図5の平面図、図7は、図6の縦断面図であり、本実施形態の棒状化粧料繰出容器は、例えば、アイライナー、アイブロー、リップライナー、コンシーラー等を始めとした種々の棒状化粧料を収容し、使用者が必要に応じて適宜出没可能とするものである。
図1に示すように、棒状化粧料繰出容器100は、全体形状が筆記具の如き細長い丸棒状(スティック状)を成し良好な外観を呈するもので、容器前部を構成する先筒1と、容器後部を構成する本体筒2と、を外形構成として具備し、これらの先筒1及び本体筒2内に、棒状化粧料Mと、これを支持する移動体である棒状化粧料支持体3と、螺合部(螺合機構)を構成する雌螺子部材4とを収容し、さらに本体筒2の後端部に塗布具5を備えて成る。
本体筒2は、円筒状を成し、図3に示すように、その後部側の内周面に、軸線方向に延びると共に径方向に段差が付けられた段付き突条2aを周方向に沿って複数備え、下段の突条2bの先端部が上段の突条2cの先端部に対して前方側に位置する構成とされている。下段の突条2bの先端部は、雌螺子部材4を軸線周りに同期回転可能に連結するための噛合部2dであり、ここでは、山型に構成され、その頂部が前方側を向くように配設されている。この噛合部(第一の噛合部)2dがクラッチ機構の一方を構成する。また、上段の突条2cの先端面2eは、雌螺子部材4の後退を阻止すべく雌螺子部材4の後端面を突き当てるものである。
図1及び図2に示すように、先筒1は、軸線方向中程の外周面に段差部1aを有する段付き円筒状に構成され、段差部1aより前側の外径が段差部1aより後側の外径より大とされ、この段差部1aより後側の円筒部が、本体筒2に挿入される挿入部1bとされている。
この先筒1の軸線方向に貫通する筒孔は、先端から後端部辺り迄が、棒状化粧料Mを収容し摺動を可能とする棒状化粧料孔1cとされ、この棒状化粧料孔1cの終端から、径方向に拡大する段差部1fを介して先筒1の後端迄が、棒状化粧料孔1cより大径の孔とされている。この大径の孔は、雌螺子部材4の前半部を収容するためのものである。
先筒1には、棒状化粧料孔1cの先端近傍から当該棒状化粧料孔1cの後端に亘って当該棒状化粧料孔1cの周面の複数箇所(本実施形態では三等配の位置)に、棒状化粧料支持体3の後述する支持片3dを収容し摺動を可能とする支持片溝1dが連設され、これらの棒状化粧料孔1c及び支持片溝1dにより、棒状化粧料M及び支持片3dが摺動する進退孔1eが構成されている。
この先筒1は、その挿入部1bが本体筒2の先端側に内挿され、その段差部1aが本体筒2の先端面に突き当てられることで、本体筒2に軸線周りに回転可能且つ軸線方向に離脱不能に装着されている。
棒状化粧料支持体3は、棒状化粧料Mの後端部を支持するための支持部3aと、この支持部3aより後側の軸体部3bと、を備えている。軸体部3bは、軸線方向に延在する軸体であり、当該軸体部3bの外周面には、螺合部の一方を構成する雄螺子3eが軸線方向に延びるように設けられている。支持部3aは、その外形が棒状化粧料Mの外形に略一致し、棒状化粧料Mの後端面を突き当てるための基部3cと、この基部3cに突き当てられた棒状化粧料Mの後端部を支持するための複数の支持片3dと、を備えている。支持片3dは、基部3cにおける外周面の周方向の複数位置(本実施形態では三等配の位置)に先端側に向かって突出するように設けられ、これらの支持片3d,3d同士の間に、棒状化粧料Mの後端部が嵌め込まれて支持される。
この支持部3a及び軸体部3bを有する棒状化粧料支持体3は、その基部3cが先筒1の棒状化粧料孔1cに進入すると共にその支持片3dが先筒1の支持片溝1dに進入するようにして、進退孔1eに内挿されている。そして、棒状化粧料支持体3の支持片3dが進入する支持片溝1dが、棒状化粧料支持体3の回り止めとされて棒状化粧料支持体3を軸線周りに回転不能且つ軸線方向に移動可能に係合すると共に、支持片溝1dの先端面1hが、棒状化粧料支持体3の支持片3dの先端面が突き当たる棒状化粧料支持体3の前進限とされている。
特に本実施形態の特徴を成す雌螺子部材4は、螺合部及びクラッチ機構を構成するもので、樹脂による一体成形品とされ、図4〜図7に示すように、略円筒状に構成され、その先端部の螺子筒部4aと、その後端部のクラッチ筒部4bと、これらの螺子筒部4aとクラッチ筒部4bとを接続し軸線方向に伸縮可能なバネ部4cと、を具備し、さらに、螺子筒部4aとバネ部4cとの境界部の外周面に形成された鍔部4gと、鍔部4gより前側の筒部分である螺子筒部4aに形成された回転抵抗付与部4hと、を備えている。
螺子筒部4aは、先筒1の挿入部1bに内挿されるもので、図4及び図7に示すように、その前側の内周面に、螺合部の他方を構成する一対の螺合突起4d、4dを雌螺子として備えている。
図4〜図7に示すように、クラッチ筒部4bには、その外周面に、8等配の位置に軸線方向に沿って延びる突条4eが設けられている。これらの突条4eの後端部は、クラッチ筒部4bの後端面に対して前方側に位置する構成とされている。この突条4eの後端部は、本体筒2の噛合部2dに軸線周りに噛合するための噛合部4fであり、ここでは、山型に構成され、その頂部が後方側を向くように配設されている。また、クラッチ筒部4bの後端面は、本体筒2の上段の突条2cの先端面2eに当接するものである。
バネ部4cは、ほぼ螺旋状のスリットを備えるものであり、このスリットにより、クラッチ筒部4bの噛合部4fを後方に付勢する圧縮バネとして機能する。このバネ部4c及び噛合部(第二の噛合部)4fがクラッチ機構の他方を構成する。
鍔部4gは、先筒1の後端面が突き当たるもので、円環状に構成されている。そして、雌螺子部材4の鍔部4gより前側の筒部分である螺子筒部4aが、先筒1に挿入される挿入部とされている。
回転抵抗付与部4hは、先筒1と本体筒2との相対回転時に良好な回転抵抗を付与するためのものであり、軸線を挟む180°対称位置に設けられている。この回転抵抗付与部4hは、雌螺子部材4の筒部に穿設されたコの字状割溝4iにより形成され、成形材である樹脂の可撓性に従って板バネの役割を果たす半島部4jと、この半島部4jの外周面から突出する突部4kと、を備える構成とされている。
これらの螺子筒部4a、バネ部4c、クラッチ筒部4b、鍔部4g及び回転抵抗付与部4hを有する雌螺子部材4は、図1及び図2に示すように、本体筒2に内挿されると共に、その鍔部4gより前側の筒部分である螺子筒部4aが、本体筒2に内挿されている先筒1の挿入部1bに内挿され、雌螺子部材4の鍔部4gが先筒1の挿入部1bの後端面に当接すると共に、雌螺子部材4のバネ部4cの付勢力により、クラッチ筒部4bの後端面が、本体筒2の上段の突条2cの先端面2eに当接し、これにより、雌螺子部材4の鍔部4gとクラッチ筒部4bとが、先筒1の挿入部1bの後端面と本体筒2の上段の突条2cの先端面2eとの間に挟み付けられ螺子筒部4aの前進が阻止された状態とされ、この状態で、雌螺子部材4の噛合部4f,4f間に、本体筒2の下段の突条2bの噛合部2dが進入し、これにより、雌螺子部材4が先筒1に対して軸線周りに回転可能とされると共に、先筒1と本体筒2との相対回転時において雌螺子部材4の噛合部4fと本体筒2の噛合部2dとの軸線周りの噛合が可能とされ、雌螺子部材4は本体筒2に対して同期回転可能とされている。
なお、先筒1と本体筒2との非回転時にあっては、雌螺子部材4の噛合部4fと本体筒2の噛合部2dとは、軸線周りに噛合していても、軸線周りに多少の隙間が存在して軸線周りに噛合していなくても良く、要は、先筒1と本体筒2との相対回転時に、雌螺子部材4の噛合部4fと本体筒2の噛合部2dとが、軸線周りに噛合可能であれば良い。また、この実施形態では、雌螺子部材4の鍔部4gとクラッチ筒部4bとが、先筒1の挿入部1bの後端面と本体筒2の上段の突条2cの先端面2eとの間に挟み付けられているが、雌螺子部材4の鍔部4gと噛合部4fとが、先筒1の挿入部1bの後端面と本体筒2の噛合部2dとの間に挟み付けられ(この場合は、雌螺子部材4の噛合部4fと本体筒2の噛合部2dとは軸線周りに隙間無く噛合する)、これにより、先筒1と本体筒2との相対回転時に、雌螺子部材4の噛合部4fと本体筒2の噛合部2dとが、軸線周りに噛合可能としても良い。
そして、上記状態にあって、雌螺子部材4内に棒状化粧料支持体3の軸体部3bが進入し、雌螺子部材4の内周面の螺合突起4d、4dに、軸体部3bの外周面の雄螺子3eが螺合する状態とされている。
また、この状態で、雌螺子部材4の回転抵抗付与部4hの突部4kが、先筒1の挿入部1bの内周面に弾性的に当接し、雌螺子部材4と先筒1との間に良好な回転抵抗を付与すると共に径方向のガタツキを防止する構成とされている。
そして、螺子筒部4aの先端面4mが、棒状化粧料支持体3の基部3cの後端面が突き当たる棒状化粧料支持体3の後退限とされている。
このように、本実施形態の棒状化粧料繰出容器100にあっては、雌螺子部材4が、前側から後側に向かって、螺合突起4d、バネ部4c、噛合部4fを、この順に備えた樹脂による一体成形品であるため、部品点数が低減され、製造コストの低減が図られている。
そして、本実施形態の棒状化粧料繰出容器100にあっては、雌螺子部材4の噛合部4fがバネ部4cにより後方に付勢されて先筒1と本体筒2との相対回転時において雌螺子部材4の噛合部4fと本体筒2の噛合部2dとが軸線周りに噛合可能とされているため、使用者によりキャップ6が取り外されて先筒1と本体筒2とが一方向である繰り出し方向に相対回転されると、両噛合部2d,4fが軸線周りに噛合して雌螺子部材4が本体筒2に軸線周りに同期回転可能に連結され、先筒1に対し軸線周りに回転不能且つ軸線方向に移動可能とされた棒状化粧料支持体3のその雄螺子3e、及び、先筒1に対し軸線周りに回転可能とされると共に上記噛合により本体筒2に同期回転可能に連結された雌螺子部材4のその螺合突起4dより成る螺合部が働き、棒状化粧料支持体3が前進し、棒状化粧料Mが先筒1の先端の開口1gから出現し使用状態とされる。
また、使用者により先筒1と本体筒2とが一方向の反対方向である繰り戻し方向に相対回転されると、棒状化粧料支持体3が後退し、棒状化粧料Mが先筒1の先端の開口1gから没入する。
ここで、図2に示すように、棒状化粧料支持体3の支持片3dの先端面が支持片溝1dの先端面1hに突き当たって棒状化粧料支持体3が前進限に達し、また、図1に示すように、棒状化粧料支持体3の基部3cの後端面が螺子筒部4aの先端面4mに突き当たって棒状化粧料支持体3が後退限に達し、これらの進退限でさらに棒状化粧料支持体3をそれ以上進めようとする相対回転力が付与されると、雌螺子部材4の鍔部4gが先筒1の挿入部1bの後端面に当接し螺子筒部4aの前進が阻止されているため、雌螺子部材4の螺合突起4dは軸線方向に移動すること無く、雌螺子部材4のバネ部4cが縮退し雌螺子部材4の噛合部4fが雌螺子部材4のバネ部4cの付勢力に抗して前進しつつ噛合部4f,2d同士の噛合が解除され、続いて、雌螺子部材4の噛合部4fが雌螺子部材4のバネ部4cの付勢力により後退して噛合部4f,2dの噛合が回転方向の隣の噛み合い位置で復帰し、所謂クラッチとして機能する。
このように、本実施形態においては、棒状化粧料支持体3が進退限に達しそれ以上進めようとする相対回転力が付与されて棒状化粧料支持体3に過大なトルクが作用しても、クラッチが働き部品に過負荷が作用することが無く、部品の損傷が防止されると共に、このクラッチ動作時に、雌螺子部材4の螺合突起4dが軸線方向に移動しないことから、棒状化粧料支持体3に支持された棒状化粧料Mが、先筒1の先端の開口1gから出入りすることが無く、従って、見映えが向上されている。
また、棒状化粧料繰出容器100を例えば床等に落下させる等し衝撃や振動が作用した場合には、雌螺子部材4のバネ部4cの緩衝作用により衝撃や振動が吸収され、棒状化粧料Mの保護が図られる。
また、本実施形態の棒状化粧料繰出容器100によれば、先筒1の後部が、本体筒2の前部内に挿入されて挿入部1bとされ、雌螺子部材4の鍔部4gより前側の部分である螺子筒部4aが先筒1の挿入部1b内に進入し、先筒1の挿入部1bの後端に雌螺子部材4の鍔部4gが当接することで雌螺子部材4の前進が阻止される構成であるため、先筒の後部が、本体筒の前部内に挿入されて挿入部とされると共に、この先筒の挿入部の後端に雌螺子部材の先端が当接することで雌螺子部材4の前進が阻止される構成に比して、挿入部1bの本体筒2に対する挿入長が長くされ、軸線方向に直交する方向へ先筒1が曲げ難くされ、棒状化粧料Mの保護が一層図られている。なお、本実施形態においては、挿入部1bの本体筒2に対する挿入長を長くすべく、鍔部4gは、螺子筒部4aとバネ部4cとの境界部の外周面に形成されているが、軸線方向において雌螺子部材4の先端面より後側且つバネ部4cより前側の外周面に形成されていれば良い。
また、本実施形態においては、雌螺子部材4が、鍔部4gより前側の部分に、回転抵抗付与部4hを備えているため、上記相対回転時に良好な回転抵抗が付与される。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、軸線方向に直交する方向へ先筒1を曲げ難くすべく、先筒1の挿入部1bの後端面に、雌螺子部材4の先端面より後側且つバネ部4cより前側に位置する鍔部4gを当接させる構成としているが、鍔部4gを無くし雌螺子部材4の先端面を当接させる構成を採用することも可能である。
また、雌螺子部材4の噛合部4fに噛み合うのは本体筒2の噛合部2dに限定されるものではなく、容器後部を構成する部品に設けられた噛合部であれば良い。
また、上記実施形態においては、特に好ましいとして、雌螺子部材4を樹脂による一体成形品としているが、例えば金属等の一体成形品でも良く、また、雌螺子部材4は樹脂や金属等の一体成形品でなくても良い。
また、雄螺子、雌螺子は、間欠的に配される突起群又は螺旋状且つ間欠的に配される突起群のように螺子山と同様な働きをするものであっても良く、また、螺合突起は、連続する螺子山であっても良い。
本発明の実施形態に係る棒状化粧料繰出容器の初期状態を示す縦断面図である。 図1に示す状態からキャップが取り外され使用者の操作により棒状化粧料支持体が前進限に達したときの要部の縦断面図である。 図1及び図2中の本体筒を示す縦断面図である。 図1及び図2中の雌螺子部材を示す斜視図である。 図4に示す雌螺子部材の側面図である。 図5の平面図である。 図6の縦断面図である。
符号の説明
1…先筒(容器前部)、1b…挿入部、1g…容器先端の開口、2…本体筒(容器後部)、2d…第一の噛合部、3…棒状化粧料支持体(移動体)、3e…雄螺子、4…雌螺子部材、4a…螺子筒部(雌螺子部材の鍔部より前側の部分)、4c…バネ部、4d…螺合突起(雌螺子)、4g…鍔部、4f…第二の噛合部、4h…回転抵抗付与部、100…棒状化粧料繰出容器、M…棒状化粧料。

Claims (4)

  1. 容器前部及び容器後部を備えた筒状の容器と、前記容器前部に対し軸線周りに回転不能且つ軸線方向に移動可能とされ、先端に棒状化粧料を支持し外周部に雄螺子を備えた移動体と、前記容器前部に対し軸線周りに回転可能とされ、内周部に前記雄螺子に螺合する雌螺子を備えた雌螺子部材と、を具備し、前記容器前部と前記容器後部の相対回転によって、前記雄螺子及び前記雌螺子より構成された螺合部が働いて前記移動体が進退し前記棒状化粧料が容器先端の開口から出没する棒状化粧料繰出容器であって、
    前記容器後部は、その内周部に第一の噛合部を有し、
    前記雌螺子部材は、
    その後端側に設けられ前記第一の噛合部に対し軸線周りに噛合したときに前記容器後部に軸線周りに同期回転可能に連結される第二の噛合部と、
    前記第二の噛合部より前側に設けられ前進が阻止された前記雌螺子と、
    軸線方向において前記雌螺子と前記第二の噛合部との間に設けられ、前記相対回転時に前記第二の噛合部と前記第一の噛合部との軸線周りの噛合が可能となるように前記第二の噛合部を後方に向けて付勢するバネ部と、を有し、
    前記移動体に過大なトルクが作用したときに、前記バネ部が縮退することで前記両噛合部の軸線周りの噛合が解除されることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
  2. 前記雌螺子部材は、軸線方向において先端面より後側且つ前記バネ部より前側の外周面に、鍔部を備え、
    前記容器前部の後部は、前記容器後部の前部内に挿入されて挿入部とされ、
    前記雌螺子部材の前記鍔部より前側の部分が前記容器前部の前記挿入部内に進入し、
    前記容器前部の前記挿入部の後端に前記雌螺子部材の鍔部が当接することで、前記雌螺子部材の前進が阻止されていることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料繰出容器。
  3. 前記雌螺子部材は、前記鍔部より前側の部分に、前記相対回転時に回転抵抗を付与する回転抵抗付与部を備えたことを特徴とする請求項2記載の棒状化粧料繰出容器。
  4. 前記雌螺子部材は、一体成形品であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の棒状化粧料繰出容器。
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