JP4204910B2 - 格納式荷受台昇降装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷受台側がスライドシリンダの伸縮動作により荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間でガイドレールに沿って前後にスライド可能に構成された格納式荷受台昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷台にリンク機構を介して荷受台が昇降手段により昇降自在に設けられるとともに、該リンク機構及び昇降手段を含む荷受台側がスライドシリンダの伸縮動作により上記荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間でガイドレールに沿って前後にスライド可能に構成された格納式荷受台昇降装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−248984号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のようにスライドシリンダの伸縮動作により荷受台側をスライドさせるものでは、スライドシリンダがストロークエンドまで縮退した状態で荷受台側を格納位置に配置するように設定している。つまり、スライドシリンダがストロークエンドに達していることから荷台に対して荷受台の逃げ場がない構造になっている。
【0005】
従って、荷受台が格納位置に配置された状態で車輌の後退などによって荷受台に障害物が後方から衝突した場合には、この衝撃をまともに受けることになり、これにより装置や車体の損傷を招くという問題があった。この問題は格納状態における荷受台側にバンパー機能を持たせている装置に特に顕著な問題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の格納式荷受台昇降装置は、荷台にリンク機構を介して荷受台が昇降手段により昇降自在に設けられるとともに、該リンク機構及び昇降手段を含む荷受台側がスライドシリンダの伸縮動作により上記荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間でガイドレールに沿って前後にスライド可能に構成された格納式荷受台昇降装置において、前記スライドシリンダには、前記荷受台側に作用する衝撃を緩和するためのクッション手段が設けられたものである。
【0007】
請求項2に係る発明の格納式荷受台昇降装置は、前記クッション手段が、スライドシリンダにおけるピストンのストロークエンドとなるシリンダ本体内の基端部に設けられた弾性体であるものである。
【0008】
請求項3に係る発明の格納式荷受台昇降装置は、前記クッション手段が、前記弾性体とともに、前記シリンダ本体のピストン側室からオイルタンクに連通された戻り油路に設けられた絞りが付加されてなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る格納式荷受台昇降装置の構成を示している。
【0011】
図1において、1は車輌の車体枠11上に搭載された荷台で、この荷台1の後端下方に格納式荷受台昇降装置2が設けられている。
【0012】
格納式荷受台昇降装置2は、車体枠11に設けられた取付部材3と、この取付部材3にリンク機構4を介して設けられた荷受台5とを備えている。
【0013】
取付部材3は、前記車枠11の後端部に前後方向に配設された外向きコ字状のガイドレール12に沿って前後方向にスライド自在に設けられている。具体的には、取付部材3に設けられた図示しない前後のローラが上記ガイドレール12内を転動自在に配設されており、取付部材3を後述するスライドシリンダ6の伸縮動作によりガイドレール12に沿ってスライドさせることで、荷受台5側としての格納式荷受台昇降装置2全体を荷台1の床面下方において前後にスライド可能に構成している。
【0014】
前記リンク機構4は、下方リンク41と、上方リンク42とで構成されている。下方リンク41及び上方リンク42の基端部は前記取付部材3側に回動自在に枢支されるとともに、例えば上方リンク42と取付部材3とに連結された昇降手段としての昇降シリンダ43により上下に回動自在に構成されている。
【0015】
上述したガイドレール12、取付部材3、リンク機構4、昇降シリンダ43等の各部材は車枠11の両側に左右一対設けられており、左右の取付部材3は同調してガイドレール12をスライドするように連結メンバー3aによって連結されている。
【0016】
前記荷受台5は、基端デッキ51と、中間デッキ52と、先端デッキ53とを備えており、基端デッキ51に対して中間デッキ52がヒンジ54を介して当該基端デッキ51の上方に折り畳み自在に設けられるとともに、中間デッキ52に対して先端デッキ53がヒンジ(図示省略)を介して折り畳み自在(格納状態では中間デッキ52の下方)に設けられている。つまり、図1に示す格納状態では荷受台5全体が三つ折りされた状態になされている。
【0017】
そして、上記基端デッキ51にブラケット55を介して前記上下リンク41、42の先端部が枢支されている。具体的には、ブラケット55の上部に前記左右の上方リンク42の先端部が枢支されるとともに、ブラケット55の下部に前記左右の下方リンク41の先端部が枢支されている。
【0018】
また、先端デッキ53の先端は楔状に形成されており、荷受台5が地上に達した際に傾動することで、この先端が地上に段差なく接地するようになされている。
【0019】
このように構成された格納式荷受台昇降装置2は、スライドシリンダ6の伸縮動作により、荷受台5を折り畳んだ状態で取付部材3をガイドレール12の前端部にスライドさせて格納する格納位置(図1参照)と、図示はしないが取付部材3をガイドレール12の後端部にスライドさせて折り畳んだ荷受台5を展開し、この展開状態で荷受台5を地上と荷台1の床面との間で昇降作動させる作業位置とに配置させることができる。
【0020】
上述したスライドシリンダ6は、その伸縮ロッド61が固定側である荷台1に連結されるともに、シリンダ本体62(図2参照)の基端部がスライド側である荷受台5側に連結されている。そして、スライドシリンダ6は、図1に示す格納位置に配置された状態では縮退状態となっており、伸長作動させることで荷受台5側を前記作動位置に配置するようにしている。なお、スライドシリンダ6は、例えば左右一対2本、もしくは中央に1本設ければよい。
【0021】
ところで、このスライドシリンダ6にはクッション手段が設けられている。クッション手段は、図2に示すようにシリンダ本体62内の基端部に設けられた弾性体としてのスプリング7で構成されている。具体的には、伸縮ロッド61が縮退してピストン63がストロークエンドに達した際に当該ピストン63によって圧縮されるようにスプリング7がシリンダ本体62の基端部に配置されている。
【0022】
従って、スライドシリンダ6の縮退動作により荷受台5側が格納位置側に移動した場合には、ピストン63がスプリング7と当接して当該スプリング7を圧縮し、両者の力が均衡した位置が格納位置となって荷受台5側が配置されることになる。
【0023】
次に、このように構成された格納式荷受台昇降装置2の動作について説明する。
【0024】
まず、格納式荷受台昇降装置2を図1に示すように荷台1の下方に格納した格納位置から作業位置に配置するには、スライドシリンダ6をそれぞれ伸長作動させる。このスライドシリンダ6の伸長動作により格納式荷受台昇降装置2全体がガイドレール12に沿って荷台1の後端部側にスライドし、これによって作業位置に配置される。
【0025】
そして、このようにして格納式荷受台昇降装置2を作業位置に配置すると、図示はしないが、折り畳まれた荷受台5の中間デッキ52を先端デッキ53とともに後方に回動させ、当該中間デッキ52が基端デッキ51と同一水平面上になるように展開する。続いて、先端デッキ53を後方に回動させ、当該先端デッキ53が基端デッキ51及び中間デッキ52と同一水平面上になるように展開する。これにより、荷受台5は昇降シリンダ43により地上と荷台1の床面との間で昇降可能な状態になり、この昇降動作によって荷受台5を通じて地上と荷台1との間で荷物の積降ろし作業を行う。
【0026】
次に、荷物の積降ろし作業が終了して格納式荷受台昇降装置2を格納する場合には、前述した動作と逆の動作により格納式荷受台昇降装置2を作業位置から格納位置に配置する。即ち、作業位置において、格納式荷受台昇降装置2の荷受台5を格納する所定の高さに配置した後、当該荷受台5を三つ折りにし、この状態でスライドシリンダ6を縮退作動させる。このスライドシリンダ6の縮退動作により格納式荷受台昇降装置2全体がガイドレール12に沿って荷台1の下方にスライドし、図1に示すように格納位置に配置される。
【0027】
ここで、このように荷受台5が格納位置に配置された状態において、車輌の後退などによってこの荷受台5に障害物Aが後方から衝突した場合には、スライドシリンダ6にスプリング7が介装されているため、ピストン63がスプリング7をその付勢力に抗して圧縮して移動する分だけ伸縮ロッド61が縮退することになり、この伸縮ロッド61の縮退に伴って荷受台5も車輌の前方に移動することになる(図3参照)。
【0028】
これにより、荷受台5に障害物Aが後方から衝突した際の衝撃をスプリング7の緩衝効果によって吸収することができ、装置や車体の損傷を最小限に留めることができる。
【0029】
さらに、図2に示すようにシリンダ本体62のピストン側室62aからオイルタンクTに連通された戻り油路64には絞り65が設けられており、この絞り65によってピストン側室62aからオイルタンクTに戻る油を絞ることによって、さらに衝撃に対しての緩衝効果を高めることができ、衝撃による装置や車体の損傷をさらに防止することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の格納式荷受台昇降装置によれば、スライドシリンダにクッション手段を設けたことで、荷受台に障害物が後方から衝突した際の衝撃をこのクッション手段の緩衝効果によって吸収することができ、これによって装置や車体の損傷を最小限に留めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の格納式荷受台昇降装置を示す側面図である。
【図2】スライドシリンダの構成を示す断面図である。
【図3】荷受台に障害物が後方から衝突した状態の格納式荷受台昇降装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 荷台
12 ガイドレール
4 リンク機構
43 昇降シリンダ(昇降手段)
5 荷受台
6 スライドシリンダ
62 シリンダ本体
62a ピストン側室
63 ピストン
64 戻り油路
65 絞り
7 スプリング(弾性体)
T オイルタンク
Claims (3)
- 荷台にリンク機構を介して荷受台が昇降手段により昇降自在に設けられるとともに、該リンク機構及び昇降手段を含む荷受台側がスライドシリンダの伸縮動作により上記荷台下方の格納位置と荷台後方の作業位置との間でガイドレールに沿って前後にスライド可能に構成された格納式荷受台昇降装置において、
前記スライドシリンダには、前記荷受台側に作用する衝撃を緩和するためのクッション手段が設けられたことを特徴とする格納式荷受台昇降装置。 - 前記クッション手段は、スライドシリンダにおけるピストンのストロークエンドとなるシリンダ本体内の基端部に設けられた弾性体であることを特徴とする請求項1記載の格納式荷受台昇降装置。
- 前記クッション手段は、前記弾性体とともに、前記シリンダ本体のピストン側室からオイルタンクに連通された戻り油路に設けられた絞りが付加されてなることを特徴とする請求項2記載の格納式荷受台昇降装置。
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