JP4583879B2 - 車輌運搬車 - Google Patents

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本願発明は、荷台を後傾及び後方移動させて被運搬車輌を荷台上に積込み可能にした車輌運搬車に関し、特に荷台の傾斜角を一般車高車積込み用の通常傾斜角と低車高車積込み用の緩傾斜角とに選択可能とした車輌運搬車に関するものである。
この種の車輌運搬車は、荷台を後傾及び後方移動させて被運搬車輌を積込み可能に構成しているが、被運搬車輌としては一般的な車高の一般車高車のほかにスポーツカー等の低い車高の低車高車もある。そして、低車高車では、車輌を積込む際に荷台傾斜角が大きい(例えば、一般車高車積込み用の荷台傾斜角は8〜10°)と、積込み車輌の前部が荷台床面に接触して損傷する恐れがあるため、低車高車積込み用としては荷台傾斜角を小さくし得る(約6°)車輌運搬車を用いている。尚、以下の説明では、低車高車積込み用の荷台傾斜角を単に緩傾斜角といい、一般車高車積込み用の荷台傾斜角を単に通常傾斜角ということがある。
ところで、近年の車輌運搬車の中には、1台の車輌運搬車で荷台傾斜角を低車高車積込み用の緩傾斜角と一般車高車積込み用の通常傾斜角とに使い分けできるようにしたものがある。例えば、図9〜図11には、特許文献1(特開2002−46523号公報)の車輌運搬車を示しているが、この公知例の車輌運搬車は、車輌1のシャシフレーム11の後部に傾斜フレーム3を支軸10で傾動自在に軸支し、該傾斜フレーム3上に荷台4を車輌前後方向に移動自在に支持し、傾動シリンダ51により傾斜フレーム3を荷台4と共に傾動させ得るようになっており、さらに荷台4を傾斜フレーム3に対して図示しないスライドシリンダで車輌前後方向にスライドさせ得るようになっている。
又、この公知例の車輌運搬車には、傾斜フレーム3の後端部に支持脚7を取付けているが、この支持脚7は、一定長さで且つ不動状態で固定されている。尚、符号40は、荷台4の後端部に起伏自在に取付けられている煽り板である。
この公知例の車輌運搬車は、図9の荷台格納状態から、傾動シリンダ51の伸長量を調整することで、傾斜フレーム3及び荷台4を、図10に示す低車高車積込み用の緩傾斜角(約6°)と図11に示す一般車高車積込み用の通常傾斜角(8〜10°)との2通りの傾斜角に設定し得るようになっている。そして、この車輌運搬車では、傾斜フレーム3を所定傾斜角(図10の緩傾斜角又は図11の通常傾斜角)まで傾動させた後、図示しないスライドシリンダにより荷台4を後方移動させて荷台後端部を接地させ、煽り板40を鎖線図示(符号40′)するように倒伏(接地)させることで、車輌積込み姿勢にすることができる。尚、荷台傾斜角が図10に示す緩傾斜角(約6°)では、車輌積込み時の作業スペース(車輌運搬車の占有スペース)が符号Lで示すように長くなり、他方、荷台傾斜角が図11に示す通常傾斜角(8〜10°)では、該作業スペースが符号Mで示すように短くなる。
ところで、図10又は図11に示すように、傾斜フレーム3及び荷台4を車輌積込み姿勢にした状態で荷台4上に車輌Sを積込むと、該積込み車輌Sの重量で運搬車1の前部(前輪側)を浮上させる作用が働くが、その運搬車前部への浮上作用は傾斜フレーム3の後端部に取付けている支持脚7を接地させることで防止できる。
尚、荷台傾斜角を低車高車積込み用の緩傾斜角と一般車高車積込み用の通常傾斜角とに選択して設定し得るようにした車輌運搬車として、上記特許文献1のほかに、特開2004−142563号公報(特許文献2)に示されるものがある。
特開2002−46523号公報 特開2004−142563号公報
ところが、図9〜図11に示す公知例(特許文献1)の車輌運搬車では、傾斜フレーム3の後端部に取付けている支持脚7は、一定長さで且つ不動状態で固定されているので、荷台傾斜角を図10の緩傾斜角と図11の通常傾斜角との2通りに使い分けると、次の問題が生じる。
即ち、荷台傾斜角を図10の緩傾斜角に設定したときの支持脚7設置部分の地表面までの高さと、荷台傾斜角を図11の通常傾斜角に設定したときの支持脚7設置部分の地表面までの高さとが異なり、支持脚7の長さを図11に示すように荷台4が通常傾斜角状態で接地するように設定したものでは、図10に示す荷台4が緩傾斜角状態のときに支持脚7が地表面から離間するようになる。従って、この場合、荷台傾斜角が図11の通常傾斜角状態のときには支持脚7が接地して有効に機能するものの、該荷台傾斜角が図10の緩傾斜角状態のときには支持脚7が地表面から離間して支持脚としての機能を果たすことができない。尚、図10に示すように、支持脚7が地表面から離間した状態で、荷台4上に車輌Sを積込むと、該積込み車輌Sの重量で運搬車1の後輪接地部を支点にして運搬車1の前部を支持脚7が接地するまで浮上させてしまう恐れがある(運搬車1の安定性が悪くなる)という問題がある。
又、図9〜図11の車輌運搬車において、上記とは逆に、支持脚7の長さを図10に示す荷台4が緩傾斜角状態で接地するように設定したときには、図11に示す荷台4が通常傾斜角状態で、運搬車1の後部側を浮き上がらせてしまうという問題がある。
尚、上記特許文献2(特開2004−142563号公報)の車輌運搬車では、荷台傾斜角が緩傾斜角状態(同公報の図3)と通常傾斜角状態(同公報の図4)とでそれぞれ支持脚が接地するように記載されているが、この場合は、支持脚として長さ調整可能な支持脚を使用する必要があり、支持脚がコスト高になるとともに、油圧シリンダで長さ調整するようにしたものでは油圧ホースの配管や油圧バルブの設置等が繁雑になるという問題がある。
本願発明は、上記した公知の車輌運搬車の問題点に鑑み、伸縮しない所定形状の支持脚を使用したものであっても、荷台傾斜角が緩傾斜角状態(低車高車積込み用)と通常傾斜角状態(一般車高車積込み用)の両方でそれぞれ接地(荷台を支持)し得るようにした車輌運搬車を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、荷台を後傾及び後方移動させて車輌を荷台上に積込み可能とした車輌運搬車を対象としている。
本願発明の車輌運搬車は、図1〜図8に例示するように、シャシフレーム11を有する車輌1と、シャシフレーム11の後端部に傾動自在に軸支したガイドレール2と、ガイドレール2上に車輌前後方向に移動自在に支持した傾斜フレーム3と、傾斜フレーム3上に車輌前後方向に移動自在に支持した荷台4と、傾斜フレーム3をガイドレール2に対して車輌前後方向に移動させる伸縮シリンダ51を有し該伸縮シリンダ51の伸縮動によって傾斜フレーム3をガイドレール2及び荷台4と共に傾動させる傾動装置5と、荷台4を傾斜フレーム3に対して車輌前後方向に移動させるスライドシリンダ6とを備えるとともに、伸縮シリンダ51の伸縮量によって荷台4の傾斜角を低車高車積込み用の緩傾斜角と一般車高車積込み用の通常傾斜角とに選択可能に構成している。
荷台傾斜角を上記緩傾斜角にするか通常傾斜角にするかの選択手段としては、伸縮シリンダ51の各伸縮量を設定する各リミットスイッチと、該各リミットスイッチの作動を選択する選択スイッチ等が採用でき、荷台傾斜角を緩傾斜角にすべきか通常傾斜角にすべきかを予め選択スイッチで選択できるようにすることができる。尚、この種の選択手段は、上記特許文献1又は特許文献2等で公知である。
又、ガイドレール2には、支持脚7が上下揺動自在に軸支されている。この支持脚4は、伸縮しない所定形状のものである。そして、この支持脚7は、荷台4が前記緩傾斜角時及び前記通常傾斜角時にそれぞれ接地するようになっている。尚、この支持脚7は、荷台格納状態(運搬車走行姿勢)では、上方に揺動した格納位置で保持(ロック)されているが、荷台4が後方移動する際にロック解除されて下方に揺動するようになっている。
他方、傾斜フレーム3には、荷台4が前記緩傾斜角状態において接地状態の支持脚7の上部に衝合する低位衝合部81と荷台4が前記通常傾斜角状態において接地状態の支持脚7の上部に衝合する高位衝合部82とを有するカム8を設けている。
本願の車輌運搬車は、次のように機能する。まず、荷台格納状態では、ガイドレール2がシャシフレーム11の後端部において水平姿勢に支持されており、傾斜フレーム3がガイドレール2上の運搬車前方側位置において水平姿勢で支持されており、荷台4が傾斜フレーム3上の運搬車前方側位置において水平姿勢で支持されており、支持脚7が上方格納位置でロックされている。又、この格納状態では、カム8は支持脚7のカム衝合部(特許請求範囲中の支持脚上部に相当する)より前方に位置している(カム8は支持脚7に衝合していない)。
次に、荷台格納状態から、荷台傾斜角を緩傾斜角にすべきか通常傾斜角にすべきかを選択スイッチで選択して、積込み姿勢への作動を開始させる。このとき、支持脚7は、例えば荷台4の後方移動によりロック解除されて自重で下方に揺動する。そして、積込み姿勢への作動を開始させると、傾動装置5の伸縮シリンダ51が伸長し(伸縮シリンダ51の取付け方及び傾動装置5の構成によっては伸縮シリンダ51を縮小させる場合もある)、ガイドレール2が順次後傾していくとともに傾斜フレーム3がガイドレール2に対して後方移動する。このとき、傾斜フレーム3に設けているカム8も支持脚7のカム衝合部側に移動する。尚、ガイドレール2が後傾すると、該ガイドレール2にガイドされている傾斜フレーム3、及び傾斜フレーム3にガイドされている荷台4も共に後傾する。
そして、荷台傾斜角を低車高車積込み用の緩傾斜角に選択している場合は、傾動装置5が傾斜フレーム3を当該緩傾斜角(例えば6°)まで傾斜させた時点で、伸縮シリンダ51の伸長が停止するが、このとき傾斜フレーム3に設けているカム8の低位衝合部81が支持脚7の上部(カム衝合部の上面)に衝合する。この状態では、支持脚7が接地しているとともに、支持脚7の上部(カム衝合部の上面)にカム8の低位衝合部81が乗り上げている。
続いて、スライドシリンダ6が伸長して、荷台4を後傾状態で後方移動させ、荷台4の後端部が接地した時点でスライドシリンダ6の伸長動作を停止させる。その後、荷台4の後端部の煽り板を地表面まで倒伏させると、車輌積込み姿勢への動作が完了する。この状態では、荷台4が緩傾斜角状態に維持され、且つ傾斜フレーム3がカム8(低位衝合部81)を介して支持脚7で支持されている。従って、荷台4上に被運搬車輌を積込んだときに、該積込み車輌の重量の一部を支持脚7で支持できる。
又、荷台傾斜角を一般車高車積込み用の通常傾斜角に選択している場合は、傾動装置5が傾斜フレーム3を当該通常傾斜角(8〜10°)まで傾斜させた時点で、伸縮シリンダ51の伸長が停止するが、このとき傾斜フレーム3に設けているカム8の高位衝合部82が支持脚7の上部(カム衝合部の上面)に衝合する。この状態では、支持脚7が接地しているとともに、支持脚7の上部(カム衝合部の上面)にカム8の高位衝合部82が乗り上げている。
続いて、スライドシリンダ6が伸長して、荷台4を後傾状態で後方移動させ、荷台4の後端部が接地した時点でスライドシリンダ6の伸長動作を停止させる。その後、荷台4の後端部の煽り板を地表面まで倒伏させると、車輌積込み姿勢への動作が完了する。この状態では、荷台4が通常傾斜角状態に維持され、且つ傾斜フレーム3がカム8(高位衝合部82)を介して支持脚7で支持されている。従って、この場合も、荷台4上に被運搬車輌を積込んだときに、該積込み車輌の重量の一部を支持脚7で支持できる。
尚、荷台4を車輌積込み姿勢状態から運搬車(シャシフレーム11)上に格納するには、上記車輌積込み姿勢への作動とは逆順序で作動させる。
本願発明の車輌運搬車は、1台で荷台4の傾斜角を低車高車積込み用の緩傾斜角と一般車高車積込み用の通常傾斜角との両方に選択し得るようにしたものにおいて、ガイドレール2に伸縮しない所定形状の支持脚7を上下揺動自在に軸支している一方、該支持脚7は荷台4が緩傾斜角時及び通常傾斜角時にそれぞれ接地するようにしているとともに、傾斜フレーム3に荷台4が緩傾斜角状態において接地状態の支持脚7の上部に衝合する低位衝合部81と荷台4が通常傾斜角状態において接地状態の支持脚7の上部に衝合する高位衝合部82とを有するカム8を設けて構成されている。
従って、本願発明の車輌運搬車によれば、支持脚7として長さ調整可能なものを用いることなく、該支持脚7で荷台4を上記緩傾斜角状態と通常傾斜角状態でそれぞれ支持できるという効果がある。又、本願発明で使用している支持脚7は伸縮しない構造であるので、長さ調節可能な支持脚のようにコスト高になるという問題を解消できるという効果もある。
以下、図1〜図8を参照して本願実施例の車輌運搬車を説明する。図1には本願実施例の車輌運搬車の側面図を示し、図2にはその分解図を示している。図3は、図1の後部拡大図であり、図4〜図8は、本願実施例の車輌運搬車の作動説明図である。
この車輌運搬車は、図1〜図3に示すように、シャシフレーム11を有する車輌1と、シャシフレーム11の後端部に傾動自在に軸支したガイドレール2と、ガイドレール2上に車輌前後方向に移動自在に支持した傾斜フレーム3と、傾斜フレーム3上に車輌前後方向に移動自在に支持した荷台4と、傾斜フレーム3をガイドレール2に対して車輌前後方向に移動させる伸縮シリンダ51を有し該伸縮シリンダ51の伸縮動によって傾斜フレーム3をガイドレール2及び荷台4と共に傾動させる傾動装置5と、荷台4を傾斜フレーム3に対して車輌前後方向に移動させるスライドシリンダ6と、荷台4等を車輌積込み姿勢で支持する支持脚7とを備えて構成されている。
ガイドレール2は、所定長さを有する左右一対のフレームを有し、その前端部をシャシフレーム11の後端部に支軸21で軸支して、上下に傾動自在としている。
傾斜フレーム3は、前後に長い左右一対のフレームを有している。この傾斜フレーム3の後部寄り位置には、ガイドレール2にガイドされる前後2つのローラ31,31を取付けており、該各ローラ31,31をガイドレール2にガイドさせることで、傾斜フレーム3をガイドレール2に対して車輌前後方向に移動させ得るようにしている。
又、この傾斜フレーム3の側面には、後述する荷台4側のガイドフレーム42にガイドされる複数個(図示例では5個)のローラ32,32・・を取付けている。さらに、この傾斜フレーム3の後端部下面には、支持脚7の上部に衝合するカム8が設けられている。このカム8には、図5及び図7に詳細図示するように、低位衝合部81と高位衝合部82とを有している。低位衝合部81は後側に位置し、高位衝合部82は前側に位置しており、該低位衝合部81と高位衝合部82との間には傾斜部83がある。尚、このカム8の機能については、後で詳述する。
荷台4は、車輌載せ台41の下面に傾斜フレーム3のローラ32,32・・をガイドする左右一対のガイドフレーム42を設けているとともに、車輌載せ台41の後端部に煽り板40を起伏自在に取付けて構成している。そして、荷台4のガイドフレーム42部分に傾斜フレーム3の各ローラ32,32・・を嵌合させることによって、荷台4を傾斜フレーム3に対して車輌前後方向に移動させ得るようにしている。
又、荷台4の後部寄り下面には、図3及び図4に詳細図示するように、支持脚7を上動格納状態でロックするロック部材43とロック解除時に支持脚7を押下げる押下げ部材44が取付られている。尚、このロック部材43及び押下げ部材44の機能については後述する。
傾動装置5は、伸縮シリンダ51と傾動アーム55とで構成されている。伸縮シリンダ51は、前端をガイドレール2に軸支(軸支部52)し、後端を傾斜フレーム3に軸支(軸支部53)している。傾動アーム55は、前端を傾斜フレーム3の前端寄り位置に軸支(軸支部56)し、後端をシャシフレーム11に軸支(軸支部57)している。尚、傾動装置5の傾動アーム55は、伸縮シリンダ51を伸縮させることで傾斜フレーム3を傾動させ得るものであればよく、例えば特開2001−105959号に使用しているガイドレール状のものに変更することができる。
この傾動装置5は、伸縮シリンダ51を伸長させることによって、傾斜フレーム3を後方移動させるとともに、傾斜フレーム3及びガイドレール2を後傾させる機能がある。即ち、伸縮シリンダ51が全縮小状態では、図1又は図4に示すように、ガイドレール2、傾斜フレーム3、及び荷台4をそれぞれ水平姿勢に維持しているが、伸縮シリンダ51を伸長させると、その伸長量に応じて、傾斜フレーム3を後方移動させていくとともに傾斜フレーム3及びガイドレール2を後傾させていく(例えば、図5又は図7の状態)。又、この伸縮シリンダ51の伸長量は、図示しない各リミットスイッチにより、図5に示す緩傾斜角に対応した第1段伸長量と図7に示す通常傾斜角に対応した第2段伸長量の2通りに設定されている。又、該各リミットスイッチの作動を選択スイッチで選択することにより、伸縮シリンダ51の伸長量を第1段伸長量にするか第2段伸長量にするかを選択できるようになっている。
スライドシリンダ6は、そのシリンダチューブ側を傾斜フレーム3に軸支し、シリンダロッド側を荷台4に軸支している。そして、このスライドシリンダ6が伸長することにより、荷台4を傾斜フレーム3に対して後方移動させるようになっている。尚、スライドシリンダ6が伸長状態から縮小すると、後方移動していた荷台4を傾斜フレーム3に対して前方に移動させる。
支持脚7は、縦向きの主脚71と、該主脚71の下端寄り位置から前方横向きに取付けた連結フレーム73と、連結フレーム73の上部に立設した被ロックフレーム74とを有している。主脚71の上部には、カム8の下面に沿って転動するローラ72を取付けている。尚、主脚71上部のローラ72が特許請求範囲中の支持脚上部に相当するものである。
又、被ロックフレーム74の上部にも、押下げ部材44の下面に沿って転動するローラ75を取付けている。
そして、この支持脚7は、連結フレーム73の前端部をガイドレール2に軸支(軸支部76)して、支持脚後部側(主脚71側)が上下に揺動し得る状態で取付けている。又、この支持脚7は、後述するロック解除時には、自重又は押下げ部材44により下方に揺動するが、図4に示すように所定角度だけ下方揺動したときに、ガイドレール2の後端部に設けているストッパー22に主脚71の一部が係合して、支持脚7がそれ以上、下方揺動するのを規制するようになっている。
次に、この実施例の車輌運搬車の作動方法を説明する。
図1の走行状態では、伸縮シリンダ51及びスライドシリンダ6がそれぞれ全縮小していて、ガイドレール2、傾斜フレーム3、及び荷台4がそれぞれ水平姿勢になっているとともに、傾斜フレーム3及び荷台4がシャシフレーム11上の格納位置(最前位置)にある。又、このとき支持脚7も荷台4に設けたロック部材43により上動格納姿勢でロックされている。即ち、荷台4が最前位置にあるときには、図3に拡大図示するように、荷台後部寄り下面にあるロック部材43が支持脚7の被ロックフレーム74に後方から衝合しており、支持脚7が下方揺動するのを規制している。
荷台4を車輌積込み姿勢まで作動させるには、まず図6に示す低車高車積込み用の緩傾斜角にするか図8に示す一般車高車積込み用の通常傾斜角にするかを選択スイッチで選択する。次に、図3の状態から図4に示すように、スライドシリンダ6を若干量だけ伸長させる。すると、荷台4が後退することにより、ロック部材43も後退して被ロックフレーム74に対するロックが解除され、支持脚7が自重で(あるいは押下げ部材44によって被ロックフレーム上部のローラ75が押下げられて)下方に揺動する。このとき、支持脚7(主脚71)の一部がガイドレール2の後端部に設けたストッパー22に衝合して、支持脚7が図4の姿勢で下動停止する。尚、この状態(主脚71の一部がストッパー22に衝合した状態)では、支持脚7の上方揺動は可能である。又、この状態の支持脚下動姿勢では、図5及び図6に示す荷台4の緩傾斜角状態及び図7及び図8に示す荷台4の通常傾斜角状態のいずれでも、支持脚7(主脚71)の下端が地表面に接地するようになっている。
図4の状態から伸縮シリンダ51を伸長させると、傾斜フレーム3が後方移動するとともに傾動アーム55により傾斜フレーム3が後傾し、それに連れてガイドレール2も後傾する。
このとき、選択スイッチで低車高車積込み用の緩傾斜角を選択している場合には、伸縮シリンダ51を伸長させると、図5に示すように、傾斜フレーム3及びガイドレール2が後傾して支持脚7の主脚71が接地するとともに傾斜フレーム3が後方移動するが、傾斜フレーム3の後部下面に設けているカム8の低位衝合部81が主脚71上部のローラ72上に乗り上げた時点で、伸縮シリンダ51の伸長動作が停止する。尚、このときの伸縮シリンダ51の伸長停止動作は、選択スイッチで選択した緩傾斜角用のリミットスイッチで制御される。この図5の状態では、ガイドレール2、傾斜フレーム3、荷台4が低車高車積込み用の緩傾斜角状態(約6°)に維持されており、且つ傾斜フレーム3の後端部を支持脚7(主脚71)でカム8の低位衝合部81を介して支持している。
そして、図5の状態から、スライドシリンダ6を伸長させると、荷台4が後傾姿勢のまま後方移動し、図6に示すように荷台4の後端部下面(図5のローラ45)が接地した時点でスライドシリンダ6の伸長動作を停止させる。その後、起立状態の煽り板40を鎖線図示(符号40′)するように後方に倒伏(接地)させると、車輌積込み姿勢への動作が完了する。この図6に示す車輌積込み姿勢(緩傾斜角状態)では、支持脚7(主脚71)が接地状態でカム8の低位衝合部81を介して傾斜フレーム3の後端部を支持しており、荷台4上に積込み車輌Sがあっても、その車輌Sの重量の一部を支持脚7で支持するようになる。尚、図6の緩傾斜角積込み姿勢では、車輌積込み時の作業スペース(車輌運搬車の占有スペース)が符号Lで示すように長くなる。
他方、選択スイッチで一般車高車積込み用の通常傾斜角を選択している場合には、伸縮シリンダ51を伸長させると、上記と同様に、まず傾斜フレーム3及びガイドレール2が後傾して支持脚7の主脚71が接地するとともに傾斜フレーム3の後方移動により、ガイドレール2、傾斜フレーム3、荷台4を一旦図5のように低車高車積込み用の緩傾斜角状態(約6°)で停止する。次に、スライドシリンダ6を所定長さ(例えば800mm程度の長さ)だけ伸長させて荷台4を後方移動させ、荷台4(荷台4上に車輌Sが積込まれている場合には車輌Sも含む)の重心位置を下げる。そして、再度伸縮シリンダ51を伸長させると、図7に示すように傾斜フレーム3の後部下面のカム8の高位衝合部82が主脚71上部のローラ72上に乗り上げ、その時点で伸縮シリンダ51の伸長動作が停止する。このときの伸縮シリンダ51の伸長停止動作は、選択スイッチで選択した通常傾斜角用のリミットスイッチで制御される。尚、上記のように荷台傾斜角を一旦緩傾斜角姿勢にした状態で、スライドシリンダ6を所定長さ伸長させて荷台4を後方移動させるのは、荷台4の重心位置を下げるためであり、その必要がない場合には、この制御を省略することが可能である。この図7の状態では、ガイドレール2、傾斜フレーム3、荷台4が一般車高車積込み用の通常傾斜角状態(8〜10°)に維持されており、且つ傾斜フレーム3の後端部を支持脚7(主脚71)でカム8の高位衝合部82を介して支持している。
そして、図7の状態から、スライドシリンダ6を伸長させると、荷台4が後傾姿勢のまま後方移動し、図8に示すように荷台4の後端部下面(図7のローラ45)が接地した時点でスライドシリンダ6の伸長動作を停止させる。その後、起立状態の煽り板40を鎖線図示(符号40′)するように後方に倒伏(接地)させると、車輌積込み姿勢への動作が完了する。この図8に示す車輌積込み姿勢(通常傾斜角状態)では、支持脚7(主脚71)が接地状態でカム8の高位衝合部82を介して傾斜フレーム3の後端部を支持しており、荷台4上に積込み車輌Sがあっても、その車輌Sの重量の一部を支持脚7で支持するようになる。尚、図8の通常傾斜角積込み姿勢では、車輌積込み時の作業スペース(車輌運搬車の占有スペース)が符号Mで示すように短くなる。
図6又は図8の車輌積込み姿勢から、図1に示す格納姿勢に戻すには、格納スイッチを操作することで、上記の積込み姿勢への動作とは逆順序で作動させることができる。尚、図8の通常傾斜角積込み姿勢から格納する際には、スライドシリンダ6を縮小させて荷台4を図7の位置まで前方移動させた位置で一旦停止させ、この状態から伸縮シリンダ51を縮小させることでカム8の傾斜部83が主脚71上部のローラ72上をスムーズに乗り上げていき(図5の状態になる)、さらに伸縮シリンダ51をストロークエンドまで縮小させると、図4に示すようにガイドレール2、傾斜フレーム3、荷台4が水平姿勢に戻り(このとき支持脚7がストッパー22に係止されて上方に揺動する)、その後、スライドシリンダ6を縮小させることで荷台4の後部寄り下面のロック部材43が支持脚7の被ロックフレーム74を前方側に押し、最終的に支持脚7を図3に示す格納姿勢で保持(ロック)するようになる。
この実施例の車輌運搬車によれば、上記したように、図6に示す低車高車積込み用の緩傾斜角状態、及び図8に示す一般車高車積込み用の通常傾斜角状態のいずれの場合も、傾斜フレーム3を介して支持脚7で荷台4を支持することができる。従って、図6及び図8の各車輌積込み姿勢において、荷台4上に被運搬車輌Sを積込んだときに、該積込み車輌Sの重量の一部を支持脚7で支持でき、いずれの傾斜角状態でも運搬車1を安定姿勢に維持できる。又、この車輌運搬車に使用している支持脚7は、伸縮しない構造であるので、特許文献2の長さ調節可能な支持脚のようにコスト高になる(特に油圧シリンダを使用すると、油圧ホースの配管や油圧バルブの設置等も繁雑になる)という問題を解消できる。
本願実施例の車輌運搬車における走行状態の側面図である。 図1の車輌運搬車の分解図である。 図1の車輌運搬車の後部拡大図である。 図3からの作動変化図である。 図1の車輌運搬車における緩傾斜角作動時の説明図である。 図5からの作動変化図で、車輌運搬車の全体側面図である。 図1の車輌運搬車における通常傾斜角作動時の説明図である。 図7からの作動変化図で、車輌運搬車の全体側面図である。 公知の車輌運搬車における走行状態の側面図である。 図9の車輌運搬車における荷台緩傾斜角状態の側面図である。 図9の車輌運搬車における荷台通常傾斜角状態の側面図である。
符号の説明
1は車輌(運搬車)、2はガイドレール、3は傾斜フレーム、4は荷台、5は傾動装置、6はスライドシリンダ、7は支持脚、8はカム、11はシャシフレーム、40は煽り板、41は車輌載せ台、42はガイドフレーム、43はロック部材、51は伸縮シリンダ、55は傾動アーム、71は主脚、74は被ロックフレーム、81は低位衝合部、82は高位衝合部、83は傾斜部である。

Claims (1)

  1. シャシフレーム(11)を有する車輌(1)と、前記シャシフレーム(11)の後端部に傾動自在に軸支したガイドレール(2)と、該ガイドレール(2)上に車輌前後方向に移動自在に支持した傾斜フレーム(3)と、該傾斜フレーム(3)上に車輌前後方向に移動自在に支持した荷台(4)と、前記傾斜フレーム(3)を前記ガイドレール(2)に対して車輌前後方向に移動させる伸縮シリンダ(51)を有し該伸縮シリンダ(51)の伸縮動によって前記傾斜フレーム(3)をガイドレール(2)及び荷台(4)と共に傾動させる傾動装置(5)と、前記荷台(4)を前記傾斜フレーム(3)に対して車輌前後方向に移動させるスライドシリンダ(6)とを備え、さらに前記伸縮シリンダ(51)の伸縮量によって荷台(4)の傾斜角を低車高車積込み用の緩傾斜角と一般車高車積込み用の通常傾斜角とに選択可能とした車輌運搬車であって、
    前記ガイドレール(2)に伸縮しない所定形状の支持脚(7)を上下揺動自在に軸支している一方、
    該支持脚(7)は前記荷台(4)が前記緩傾斜角時及び前記通常傾斜角時にそれぞれ接地するようにしているとともに、
    前記傾斜フレーム(3)に、前記荷台(4)が前記緩傾斜角状態において接地状態の支持脚(7)の上部に衝合する低位衝合部(81)と前記荷台(4)が前記通常傾斜角状態において接地状態の支持脚(7)の上部に衝合する高位衝合部(82)とを有するカム(8)を設けている、
    ことを特徴とする車輌運搬車。
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