JP4203657B2 - コラボレーションサーバ、コラボレーションシステム、その方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかし、これら従来のコラボレーション技術には、次のような課題があった。
また、ビットマップ画像を用いるため、表示イメージが各コンピュータの表示装置における表示サイズや解像度に依存する。したがって、所定のコンピュータでは画像イメージの全体が表示されているが、他の所定のコンピュータでは画像イメージの縁の一部が表示画面からはみ出して切れてしまうといったことが起こり得るため、共同作業に支障を来す場合があった。
図20は、作業画面のビットマップ画像をコンピュータ間でやりとりする従来技術において、作業画面を異なる解像度のディスプレイ装置で表示した例を示す図である。
図20において、高解像度の端末装置Aで表示された作業画面で所定の箇所(図中の星印:★)を注目箇所として特定した場合、低解像度の端末装置Bで表示された当該作業画面では、注目箇所の位置が作業画面の表示範囲から外れてしまい、共同作業において作業画面のどこが注目されているのかを認識することが困難になる。
さらに、このシステムでは、表示画面のイメージを取得するためにOS(オペレーティングシステム)に依存した処理が必要となる。そのため、コラボレーションシステムを利用するコンピュータにおいて使用できるOSの種類が限定されてしまう。
しかし、ウェブページによる表示画面上での入力等の作業を他のコンピュータの表示画面に反映させるためには、これらのコンピュータが共通のもしくは互換性のあるウェブブラウザを使用している必要があり、使用できるウェブブラウザやOSの種類が限定されてしまう。
また、表示画面としてウェブページを表示しただけでは、共同作業に参加している所定のユーザが当該表示画面のどの部分に注目しているのかを他のユーザに明確に示すことが困難である。
しかし、この従来技術は、HTMLファイルに埋め込まれた固定的なアンカータグを目印として用いてポインタの表示制御やウェブブラウザのスクロール制御を行うものである。そのため、このポインタ表示や画面スクロールにおける同期箇所を他のコンピュータに通知するためのアプリケーションプログラム及びその実行環境がユーザ端末であるコンピュータに用意されていることが必要となる。したがって、コンピュータの機能や動作環境によっては、ウェブページによる表示画面は表示できても、ポインタ表示や画面スクロールの同期といった特許文献3のシステムによって提供される機能を利用できない場合があった。
しかし、この従来技術においてもコラボレーションサーバとユーザ端末との間の通信は、他のウェブコラボレーションシステムの場合と同様に行われるので、使用できるウェブブラウザやOSの種類が限定される、あるいはアンカータグを目印にしてポインタの表示位置や画面スクロールの同期を行うための実行環境が必要であるといった、上記特許文献1〜3における課題と同様の課題が残っている。
また本発明は、機種やOSの種類に依存せず、また特別なアプリケーションプログラムを必要とせずに、表示や各種の操作を同期させる、汎用性の高いコラボレーションシステム及びその方法を提供することを他の目的とする。
また本発明は、機種やOSの種類に依存せず、また特別なアプリケーションプログラムを必要としない、汎用性の高いコラボレーションシステムを実現するため、コラボレーションサーバと共同作業に参加するユーザの端末装置との間の通信をチャットシステムにて実現することをさらに他の目的とする。
チャットサーバは、チャットにおけるセッションの識別情報と、セッションに参加しているクライアントの識別情報とを対応付けて登録するセッション管理テーブルを格納した記憶装置を備え、コラボレーションサーバの識別情報をクライアントとしてセッション管理テーブルに登録する。
そして、より好ましくは、チャット機能実行部は、端末装置が備えるウェブブラウザの制御手段が読み取り可能なコマンドの形式で作業画面に対する操作指示を記述したチャットメッセージを生成し、端末装置に配信する。
より具体的には、作業画面制御部は、端末装置から作業画面であるウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付け、この要求により指定された箇所に対応させてウェブページのデータファイルにアンカータグ(後述する動的アンカー)を書き込むと共に、データファイルのURLにアンカータグの名前を付加する。そして、端末装置から作業画面であるウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付けるたびに、このアンカータグを、名前を変えずに、要求により指定された箇所に対応するデータファイル上の位置に移動させる。これにより、このウェブページをリロードすれば、アンカータグの書き込まれた箇所が作業画面の先頭に表示されることとなる。
図1は、本実施形態によるコラボレーションシステムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のコラボレーションシステムは、共同作業を実行するための複数の端末装置100と、端末装置100による共同作業を支援するコラボレーションサーバ200と、端末装置100どうし及び端末装置100とコラボレーションサーバ200との間の情報交換をチャットシステムによって実現するチャットサーバ300とを備える。チャットサーバ300と端末装置100及びコラボレーションサーバ200とは、インターネットその他のネットワークを介して接続されている。
本実施形態のコラボレーションシステムは、共同作業に用いるための作業画面をウェブページで提供する。また、共同作業における操作情報をチャットにて行う。したがって、各装置間で送受信されるデータは、ウェブページを構成する文書ファイル(以下、HTMLファイル)、そのURL(Uniform Resource Locator)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストやそのレスポンス、チャットデータ等となる。
コラボレーションサーバ200及びチャットサーバ300は、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータ装置にて実現される。なお、図1にはコラボレーションサーバ200とチャットサーバ300とが異なる装置として記載されているが、かかるハードウェア構成に限定するものではなく、物理的に単一のコンピュータにて各サーバを実現することができるのは言うまでもない。
図2に示すコンピュータ装置は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)11と、M/B(マザーボード)チップセット12およびCPUバスを介してCPU11に接続されたメインメモリ13と、同じくM/Bチップセット12およびAGP(Accelerated Graphics Port)を介してCPU11に接続されたビデオカード14と、ビデオカード14にて生成される画像イメージを表示出力するディスプレイ20と、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスを介してM/Bチップセット12に接続された磁気ディスク装置(HDD)15、ネットワークインターフェイス16と、さらにこのPCIバスからブリッジ回路17およびISA(Industry Standard Architecture)バスなどの低速なバスを介してM/Bチップセット12に接続されたフレキシブルディスクドライブ18およびキーボード/マウス19とを備える。
図3に示すように、端末装置100は、ネットワークを介してHTMLファイルやチャットメッセージを送受信する通信部110と、受信したHTMLファイルを表示するためのウェブ表示制御部120と、HTMLファイルを編集するための編集部130と、チャットを行うためのチャット制御部140とを備える。端末装置100を図2に示したコンピュータ装置で構成した場合、通信部110はネットワークインターフェイス16にて実現され、ウェブ表示制御部120およびチャット制御部140はプログラム制御されたCPU11、ビデオカード14及びディスプレイ20にて実現され、編集部130はプログラム制御されたCPU11にて実現される。ウェブ表示制御部120の機能を実現するプログラムとしては、既存のウェブブラウザを用いることができ、同様にチャット制御部140の機能を実現するプログラムとしては、既存のチャット用アプリケーションプログラムを用いることができる。また編集部130の機能を実現するプログラムとしては、テキストを編集してHTMLファイルに変換する機能を備えた既存のワードプロセッサやエディタを用いることができる。
図4において、ウェブページ表示用のウィンドウ401に作業画面であるウェブページが表示され、チャット用のウィンドウ402にチャットにおいてやりとりされるメッセージが表示される。図示の例では、チャット用のウィンドウ402には、メッセージを入力するための入力フォームと、入力されたメッセージを送信するためのボタン、チャットを終了するためのボタン(図中の「閉じる」と表記されたボタン)が設けられている。
端末装置100がパーソナルコンピュータ等のように比較的大きいサイズの表示画面を持つ表示装置を有する場合は、ウェブページ表示用のウィンドウ401とチャット用のウィンドウ402とを同時に表示して作業を進めることができるが、端末装置100がPDAや携帯電話のような小さいサイズの表示画面を持つ表示装置を有する場合は、ウェブページ表示用のウィンドウ401とチャット用のウィンドウ402の表示を切り替えながら作業を進めることとなる。
以上のように、本実施形態における端末装置100は、最低限、ネットワークを介してHTMLファイルを受信し、ウェブページを表示してウェブブラウザの機能に基づく操作を行い、ウェブブラウザの操作情報を送信すると共に、チャットにおけるデータの入出力および送受信を行うことができれば良い。したがって、機種や使用されるOS、ウェブブラウザの種類は限定されず、図2に示したコンピュータ装置の他、処理能力の低いPDA等の情報機器を端末装置100として用いることができる。
図5に示すように、コラボレーションサーバ200の機能は、アプリケーション層と制御層とデータ層とからなり、アプリケーション層にはウェブページコンポーネント210とチャットコンポーネント220とが含まれる。アプリケーションであるウェブページコンポーネント210は、外部のウェブサーバから作業画面となるウェブページを取得し、アンカー付きのキャッシュページを作成する。そして、キャッシュしたウェブページを端末装置100に送付すると共に、端末装置100からのコマンドを受け付ける。また、チャットコンポーネント220は、クライアントとしてチャットサーバ300にログインして、チャットを経由して送信された端末装置100からのコマンドを処理し、またコラボレーションサーバ200からのコマンドメッセージを端末装置100に送信する。そして、チャットのログを記録する。
ウェブクライアント部212は、ウェブサーバ部211が端末装置100から受け付けたリクエストに含まれるコマンドに従い、外部のウェブサーバ(図示せず)から作業画面となるウェブページを取得する。
キャッシュページ生成部213は、ウェブクライアント部212により取得されたウェブページを元にアンカー付きのウェブページを生成する。生成されたウェブページのデータは、後述するウェブページ格納部241にキャッシュされる。
ウェブリクエスト解析部214は、端末装置100からHTTPリクエストとして送信されるリクエストを解析し、対応するコンポーネントを呼び出す。
コマンドパネル表示部215は、端末装置100で表示されるツールを生成する。ツールについては後述する。
チャットクライアント部221は、チャットサーバ300に接続し、チャットシステムのクライアントとしてチャットに参加する。
チャットテキスト解析部222は、チャットサーバ300から送られてきたテキストを解析し、規定された文法に基づいて当該テキストがコマンドかどうかを調べる。コマンドであればコマンド解析部224に送付する。また、コマンド以外のテキストをチャット記録部223に送付する。
チャット記録部223は、チャットのテキストをメインメモリ13等の記憶手段に一時的に記録し、後述する注目箇所ごとにまとめてチャットログ管理部233に送付する。
コマンド解析部224は、チャットテキスト解析部222の解析によりコマンドとして認識されたテキストの内容を解析し、コマンドの内容を認識する。認識されたコマンドの処理内容はコマンド処理部234へ送信される。
チャットコマンド生成部225は、端末装置100に制御コマンドとして送付するコマンドメッセージを生成する。
セッション管理部231は、コラボレーションにおける共同作業のセッションを管理する。セッションの管理は後述するセッション管理テーブルを用いて行うことができる。
ウェブページ制御部232は、キャッシュページ生成部213によって生成されたアンカー付きウェブページを管理する。
チャットログ管理部233は、チャットのログを後述する注目箇所に関連付けて管理する。注目箇所への関連づけの方法については後述する。
コマンド処理部234は、チャット及びウェブのリクエストとして送信されたコマンドの実態(内容)を処理し、必要なコンポーネントを呼び出す。
ウェブページ格納部241は、キャッシュページ生成部213によって生成されたアンカー付きウェブページを保管する。
セッション管理テーブル格納部242は、コラボレーションにおける共同作業のセッション情報を管理するセッション管理テーブルを保管する。セッション管理テーブルは、例えば図6に示すように、セッションIDと、当該セッションに参加している端末装置100のアドレスとが対応付けて登録される。また、主催者端末装置100aと参加者端末装置100bとの別を識別する識別情報も登録される。なお、端末装置100のアドレスに代えて、セッションに参加するユーザのユーザIDを登録することもできる。この場合、ユーザがどの端末装置100を用いてセッションに参加しても、ユーザIDによってユーザ自身を一義的に特定できるので、ユーザに対するアクセス制御などを行うことが可能となる。ただし、ユーザIDを登録する場合、当該ユーザIDとアドレスとを対応付けるテーブルが別途必要となる。
チャットログ格納部243は、チャットにおいてやり取りされた内容のテキスト(チャットログ)を保管する。
図7に示すように、チャットサーバ300は、チャットのセッションを管理するセッション管理部310と、ネットワークインターフェイスを制御してチャットのクライアントとの間でのメッセージの交換を行うメッセージ送受信部320と、チャット内容を記憶装置に保存するチャット内容保存部330とを備える。
上述したように本実施形態では、コラボレーションサーバ200がチャットのクライアントとしてチャットサーバ300にアクセスし、チャットに参加する。したがって、本実施形態においてチャットのクライアントという場合には、端末装置100とコラボレーションサーバ200とが含まれている。
メッセージ送受信部320は、例えば図2に示したプログラム制御されたCPU11とネットワークインターフェイス16とで実現され、チャットのセッションにおける各クライアント間のメッセージの送受信を制御する。
チャット内容保存部330は、例えば図2に示したメインメモリ13や磁気ディスク装置15等の記憶手段にて実現され、実行されたチャットのセッションにおけるログを保存する。
本実施形態では、端末装置100において表示される作業画面(ウェブページ、コンテンツ)の同期と、チャットシステムを用いた情報交換および進行制御とによって共同作業が行われる。
まず、作業画面の同期について説明する。
上述したように、本実施形態では、作業画面がウェブページで提供される。そこで、作業画面のウェブページのHTMLファイルに、場所を示す特定の情報を書き込むことにより、当該ウェブページを表示する各端末装置100において、作業画面の特定の場所を示すことができる。
具体的には、HTMLのアンカータグをHTMLファイルの所望の位置に書き込む。これにより、共同作業に参加する各端末装置100において、作業画面であるウェブページをリロード(再読込)することで、当該ウェブページ中の所望の位置にジャンプして画面の表示状態を同期させることが可能となる。また、アンカータグを書き込んだ位置に、さらにイメージタグを書き込み、任意のイメージファイルをリンクさせるようにしても良い。このようにすれば、作業画面を同期させるだけでなく、ウェブページのどの場所に注目しているかを所望の目印(イメージ)で表示して他の参加者に知らせることができる。
動的アンカーは、共同作業において現在注目している箇所を示すものであり、注目箇所が変わるたびにHTMLファイル中の記述位置が変更される。また、動的アンカーの名前を作業画面のウェブページのURLに付加する(リンクを張る)ことにより、当該ウェブページへジャンプ(またはリロード)した際に、ウェブページの動的アンカーが配置されている場所へジャンプすることとなる。
履歴アンカーは、共同作業において過去に動的アンカーが記述された位置、および現在動的アンカーが記述されている位置に記述される。この履歴アンカーは、共同作業における過去の注目箇所を参照したり、後述するチャットログの保存において、チャットログが対応する過去の注目箇所に関連付けたりするために用いられる。
上述したように、本実施形態では、共同作業における情報交換を既存のチャットシステムを利用して行う。そしてさらに、コラボレーションサーバ200をクライアントとしてチャットに参加させることにより、各端末装置100に配信するチャットメッセージで共同作業の進行の制御を実現している。
具体的には、まず、共同作業に参加しているユーザが作業画面の所定の位置に注目した場合、当該ユーザが使用する端末装置100が操作されて、その注目箇所がコラボレーションサーバ200に通知される。これに応じて、コラボレーションサーバ200が、作業画面のウェブページの注目箇所に対応するHTMLファイルの該当位置にアンカータグを書き込み、当該ウェブページのURLを上述したように当該アンカーを含むURLに更新する。そして、ウェブページのリロードを促すチャットメッセージを各端末装置100に送信する。このチャットメッセージに応じて、各端末装置100でウェブページのリロードが行われれば、作業画面の表示状態が同期することとなる。
また、コマンド処理部234の制御によりチャットコマンド生成部225が呼び出され、所定のコマンドを含むチャットメッセージが生成されたならば、そのチャットメッセージがチャットクライアント部221によってチャットサーバ300に送信され、チャットクライアントである各端末装置100に配信される。
1.他の共同作業参加者に伝えたいウェブページの注目箇所をコラボレーションサーバ200に通知する。
2.コラボレーションサーバ200からチャットメッセージで送られてくる注目箇所の通知メッセージを解釈し、この通知メッセージにしたがって、ウェブページ上に表示したりウェブブラウザにおける当該ウェブページのリロードを実行したりする。
これらの機能を実現する手段として、本実施形態では、ツール及びヘルパーファンクションというアプリケーションモジュールを用意する。これらのモジュールは、コラボレーションサーバ200から端末装置100にダウンロードされて、ウェブ表示制御部120の機能として実行される。以下、これらのモジュールの詳細を説明する。
ツールの基本機能は、次の二つである。
・共同作業の主催者が、他の参加者と共有する作業画面のウェブページを開き、当該ウェブページの共有を開始する機能(共有開始機能)
・共同作業の参加者(主催者を含む)が、自分の注目箇所を他の参加者に通知する機能(注目箇所通知機能)
これらの機能を実現するために、本実施形態では、「共有開始」ボタンと「注目箇所通知」ボタンを端末装置100の表示画面に配置する。
図8に示す例では、二つ以上のフレームを持つウェブページを表示できるHTMLファイルを用い、このHTMLファイルのフレームの内、1つのフレームで、「共有開始」ボタン801および「注目箇所通知」ボタン802が配置されたコマンドパネル810を表示する。そして、他の1つのフレームで、共有しようとする(すなわち作業画面となる)ウェブページを表示する。
一方、図9に示す例では、作業画面であるウェブページを表示したウィンドウ910とは別に、「共有開始」ボタン801および「注目箇所通知」ボタン802が配置されたウィンドウ920が表示されている。
図8に示したコマンドパネル810や図9に示したウィンドウ920は、図5に示したコマンドパネル表示部215で作成される。
ヘルパーは、コラボレーションサーバ200からチャットメッセージとして送信されるコマンドメッセージを解析し、そのコマンドメッセージの内容にしたがってウェブブラウザを操作して、ウェブページの表示と再表示(リロード)を行う機能を持つ。ヘルパーは、ユーザインターフェースを持たず、共同作業の実行時にバックグラウンドで動作する。また、ヘルパーは必須の構成要件ではなく、ヘルパーが行う操作を手動による操作に置き換えることもできる。すなわち手動で操作する場合、端末装置100のユーザがチャットメッセージを読んで、その内容にしたがってウェブページの表示、再表示の操作を実行すれば良い。ヘルパーの実装は端末装置100のウェブブラウザおよびチャット用アプリケーションプログラムの実装に依存する。したがって、端末装置100がPDAや携帯電話などである場合に、システムによってはヘルパーを使用できない場合がある。このような場合に、ウェブページの表示、再表示の操作が手動で行われることとなる。
本実施形態による共同作業の動作は、(1)共同作業の開始、(2)コンテンツ表示の同期、(3)チャットログの保存、という3つのフェーズからなる。以下、各段階に分けて説明する。
共同作業の参加者(主催者、コラボレーションサーバ200を含む)は、ウェブページを用いた共同作業のセッション開始に先立ち、初期動作としてチャットセッションを確立しておく。上述したように、本実施形態で用いられるチャットシステムには、既存のシステムを用いることができるので、チャットセッションを確立するための動作も従来の方法に準ずる。例えば、共同作業の参加者である所定の端末装置100のユーザが自分の端末装置100においてチャット用アプリケーションプログラムを起動し、チャットサーバ300へチャットセッションの確立要求を送信する。これに応じて、チャットサーバ300において、セッション管理テーブルが作成され、確立されたセッションのセッションIDと共に当該端末装置100のアドレスが登録されて、セッション管理部310に管理される。他のユーザは、自分の端末装置100からチャットサーバ300へアクセスし、セッションIDを指定して参加要求を送信する。これにより、チャットサーバ300において、当該端末装置100のアドレスがセッション管理テーブルに登録されて、確立されたセッションに当該端末装置100のユーザが参加可能となる。
図10は、共同作業の開始時の動作の流れを示すフローチャートである。
図10を参照すると、所定のユーザが共同作業を開始しようとする場合、当該ユーザが端末装置100を用いてコラボレーションサーバ200にアクセスし、共有する(すなわち共同作業の作業画面となる)ウェブページのURLを含むリクエストを送信する(ステップ1001)。この端末装置100を主催者端末装置100aと称し、主催者端末装置100aのユーザを主催者と称す。
このリクエストを受け付けたコラボレーションサーバ200では、ウェブリクエスト解析部214がリクエストを解析し、共有開始のコマンドを抽出する(ステップ1006)。そして、コマンド処理部234が、このコマンドにしたがって、チャットコマンド生成部225を呼び出す。チャットコマンド生成部225は、各端末装置100が作業画面を共有するためのコマンドメッセージを作成し、チャットクライアント部221を介してチャットサーバ300へ送信する(ステップ1007)。このコマンドメッセージには、ステップ1003で作成された作業画面のHTMLファイルのURLが含まれる。
各端末装置100では、受信したチャットメッセージに基づいてウェブページが表示され、作業画面の共有が行われる(ステップ1009)。この際、主催者端末装置100aは、既に作業画面が表示されているので、チャットサーバ300から受け取ったチャットメッセージに応じて何らの動作も行う必要はない。一方、その他の端末装置100は、ウェブ表示制御部120により、チャットサーバ300から受け取ったチャットメッセージから作業画面のHTMLファイルのURLを抽出し、作業画面表示用のウィンドウを開いて、図8に示したような作業画面を表示する。この主催者端末装置100a以外の端末装置100を参加者端末装置100bと称す。
端末装置100にヘルパーが実装されていない場合、各端末装置100では、チャット制御部140がチャットサーバ300から受信したチャットメッセージをチャット用のウィンドウに表示し、端末装置100のユーザが、表示されたチャットメッセージに基づき、ウェブ表示制御部120を操作してコラボレーションサーバ200にキャッシュされている作業画面のHTMLファイルを取得して、作業画面表示用のウィンドウにウェブページを表示する。
また、上述した動作例では、共同作業を開始する前にチャットセッションを確立することとしたが、予めチャットセッションが確立されていない場合であっても、コラボレーションサーバ200が独自にチャットサーバ300にアクセスしてチャットセッションを確立し、主催者端末装置100aおよび参加者端末装置100bを誘致することは、既存のチャットシステムの機能において可能である。
上記のようにして各端末装置100において作業画面が共有され、共同作業が開始されたならば、各端末装置100において実行された操作に基づくコンテンツ表示を各端末装置100で同期させることが必要である。作業画面に対する操作は、後述する制限を課す場合を除き、主催者端末装置100aおよび参加者端末装置100bのいずれでも行うことができるが、ここでは説明の便宜上、主催者端末装置100aで行われた操作を参加者端末装置100bにおいて同期させる場合を例として説明する。
図11を参照すると、まず主催者が、主催者端末装置100aにおいて、作業画面の所定の箇所を共同作業における注目箇所として指定する(ステップ1101)。注目箇所の指定は、作業画面中の該当個所をマウスクリックする等によって行われる。そして、主催者が作業画面のコマンドパネル810の「注目箇所通知」ボタン802をマウスクリックする。これにより、作業画面の注目箇所を通知するリクエストがコラボレーションサーバ200に送信される(ステップ1102)。このリクエストには作業画面であるウェブページ上の注目箇所の位置を特定する情報と注目箇所の名前とが含まれる。注目箇所の名前は任意に付与することができるが、例えば共同作業において注目箇所が設定された順に連続番号を振っても良い。
上述したように、本実施形態でHTMLファイルに書き込まれるアンカータグには、動的アンカーと履歴アンカーの2種類がある。
動的アンカーには固定の名前が付与されている(名前は任意で良いが、ここでは「Now」という名前が付与されるものとする)。そして、「注目箇所通知」ボタン802のクリックにより端末装置100からコラボレーションサーバ200にリクエストが送信されるたびに、動的アンカーは、そのリクエストによって指定される注目箇所に該当するHTMLファイル上の位置に移動する。
一方、履歴アンカーには端末装置100からコラボレーションサーバ200に送信されるリクエストに含まれる名前が付与される(ここでは、リクエストに含まれる名前として連続番号が用いられるものとして、この番号に基づき、「その1」、「その2」、・・・というように名前が付与されるものとする)。そして、「注目箇所通知」ボタン802のクリックによりリクエストが送信されるたびに、履歴アンカーは、そのリクエストによって指定される注目箇所に該当するHTMLファイル上の位置に追記的に書き込まれる。
まず、作業画面の所定の箇所が指定されて「注目箇所通知」ボタン802によるリクエストがコラボレーションサーバ200に送信されたものとする。すると、このリクエストに応じて、図12(A)に示すように、作業画面のHTMLファイルの該当位置に、動的アンカーである <ANCHOR “Now”> と履歴アンカーである <ANCHOR “その1”> とが記述される。
一般には、注目箇所の通知が行われるたびに、HTMLファイルには履歴アンカーが追記されていき、最後に追記された履歴アンカーの位置に動的アンカーが記述される。
各端末装置100では、受信したチャットメッセージに基づいてウェブページがリロードされ、作業画面の更新が行われる(ステップ1106)。なお、チャットメッセージからリロード命令を抽出し、ウェブページをリロードして作業画面を更新する作業は、端末装置100にヘルパーが実装されていれば、このヘルパーによって自動的に行われる。ヘルパーによるチャットメッセージからのURLの抽出手法については後述する。
端末装置100にヘルパーが実装されていない場合、各端末装置100では、チャット制御部140がチャットサーバ300から受信したチャットメッセージをチャット用のウィンドウに表示し、端末装置100のユーザが、表示されたチャットメッセージに基づき、ウェブ表示制御部120を操作してコラボレーションサーバ200にキャッシュされている作業画面のウェブページをリロードして、作業画面表示用のウィンドウに表示する。
(A)主催者端末装置100aでのみ設定できる。
(B)原則として主催者端末装置100aでのみ設定し、主催者が許可した場合に参加者端末装置100bから設定することができる。
といった制限を課すこともできる。これらの制限は、セッション管理部231の制御により実現することができる。また、参加者端末装置100bによる注目箇所の設定が制限されているか否かを示す情報をセッション管理テーブルに登録して管理することができる。
なお、(B)の制限を拡張して、各参加者端末装置100bに対して注目箇所の設定を個別に許可できるようにし、主催者端末装置100aと許可された参加者端末装置100bのみが設定できるといった制御を行っても良い。
本実施形態では、共同作業の参加者間のコミュニケーション手段としてチャットシステムが用いられる。チャットにおけるやりとり(テキスト)は、ログとして各端末装置100の記憶装置、コラボレーションサーバ200のチャットログ格納部243、チャットサーバ300のチャット内容保存部330等に保存されるが、共同作業のセッションにおけるコミュニケーション手段として用いられるチャットのログとしては、コラボレーションサーバ200に保存されるログが有用である。
図13は、チャットログと注目箇所との関連付けを概念的に示す図である。
図13に示すように、共同作業において注目箇所が移動した(すなわち新規の注目箇所が設定された)場合に、コラボレーションサーバ200のチャット記録部223により一時的に保持されたチャットテキストのうちで、それまでの注目箇所(図では <ANCHOR “その1”> )が設定されてから新規の注目箇所(図では <ANCHOR “その2”> )が設定されるまでになされた部分(図の破線で囲まれた部分)がファイル化され、チャットログ格納部243に格納される。そして、当該チャットログのテキストファイルが、それまでの注目箇所( <ANCHOR “その1”> )に関連付けられる。
図14に、ポップアップウィンドウにチャットログを表示する場合の表示例を示す。
図示のように、ポップアップウィンドウ1401にチャットログが表示される。
図15に、作業画面からチャットログのテキストファイルへジャンプする場合の表示例を示す。
図示のように、作業画面とは別のウィンドウ1501にチャットログが表示される。
チャットテキストからのコマンドの抽出は、チャットのセッションにクライアントとして参加しているコラボレーションサーバ200において実行されると共に、ヘルパーファンクションを実装した端末装置100においても実行される。
基本的な手法として、コマンドを送信するためのチャットメッセージには、先頭に予め規定された予約語を付加するものとする。予約語は任意に設定することができるが、例えば、コラボレーションサーバ200に対するコマンドを送信する場合の予約語を「Command:」、端末装置100のヘルパーに対して作業画面の更新(ウェブページのリロード)を実行させるコマンドを送信する場合の予約語を「Helper:」とすることができる。すなわち、チャットメッセージが「Command:」で始まっていれば、コラボレーションサーバ200に対するコマンドであると判断し、「Helper:」で始まっていれば、端末装置100に対するコマンドであると判断することができる。以下、このように予約語が設定されているものとして、チャットメッセージに対するコラボレーションサーバ200と端末装置100のヘルパーの動作をそれぞれ説明する。
図16は、コラボレーションサーバ200におけるメッセージ処理の流れを示すフローチャートである。
図16に示すように、コラボレーションサーバ200のチャットクライアント部221は、チャットメッセージを受信すると(ステップ1601)、まずHTTP_USER_AGENT(ユーザエージェント)等に基づいて当該チャットメッセージの送信者を判断する(ステップ1602)。送信者がコラボレーションサーバ200自身である場合は、当該チャットメッセージの内容は警告、通知等の共同作業の進行制御のためのメッセージであると判断し、テキストを無視して当該チャットメッセージを破棄する(ステップ1607)。
Command: back to その2
といったチャットメッセージを記述して送信する。このチャットメッセージは、先頭の「Command:」によりコラボレーションサーバ200へのコマンドであると判断され、「back to その2」の内容が解析されることとなる。
図17は、端末装置100におけるメッセージ処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
図17に示すように、端末装置100の通信部110がチャットメッセージを受信し、チャット制御部140に受け付けられると、ウェブ表示制御部120のヘルパーは、チャット制御部140からこのチャットメッセージを取得し(ステップ1701)、HTTP_USER_AGENT(ユーザエージェント)等に基づいて当該チャットメッセージの送信者を判断する(ステップ1702)。送信者が端末装置100である場合は、当該チャットメッセージは、端末装置100どうしでやり取りされる通常のチャットメッセージであると判断し、メッセージに含まれるテキストを無視する(ステップ1707)。この結果、当該テキストは、チャット制御部140の制御により、端末装置100の表示装置に表示されたチャット用のウィンドウに表示される(ステップ1709)。
図18に記載されたチャットメッセージ1801がリロード指示のコマンドである。図示のように、
Helper: reload
といったチャットメッセージが配信されると、ヘルパーを実装した端末装置100では、ヘルパーが、チャットメッセージの先頭の「Helper:」により端末装置100へのコマンドであると判断し、「reload」の内容を解析する。
なお、注目箇所が移動した場合に、端末装置100のユーザに対してチャットの切れ目を明示するために、コラボレーションサーバ200から図18のチャットメッセージ1802に示すような情報メッセージを送信することができる。
図19は、本実施形態において、作業画面を異なる解像度のディスプレイ装置で表示した例を示す図である。
図19において、高解像度の端末装置Aで表示された作業画面で所定の箇所(図中の星印:★)を注目箇所として特定した場合、作業画面をリロードすることによって注目箇所が作業画面に必ず表示されるため、共同作業において作業画面のどこが注目されているのかを容易に知ることができる。
Claims (18)
- ネットワークを介して複数の端末装置に接続され、当該複数の端末装置による共同作業を支援するコラボレーションサーバにおいて、
ウェブページを取得して保持し、前記端末装置による共同作業に用いられる作業画面として配信する作業画面制御部と、
前記複数の端末装置の間で行われるチャットにチャットクライアントとして参加するためのチャット機能実行部とを備え、
前記チャット機能実行部は、前記作業画面に対する操作指示をチャットメッセージとして前記端末装置に配信することを特徴とするコラボレーションサーバ。 - 前記作業画面制御部は、前記端末装置からの要求に応じて、保持している前記ウェブページのデータファイルの更新を行い、
前記チャット機能実行部は、前記作業画面制御部により前記データファイルに対する操作が行われた場合に、前記端末装置に対して前記作業画面である前記ウェブページのリロードを促す指示をチャットメッセージとして配信することを特徴とする請求項1に記載のコラボレーションサーバ。 - 前記作業画面制御部は、前記端末装置から前記ウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付け、当該要求により指定された箇所に対応させて当該ウェブページのデータファイルにアンカータグを書き込むと共に、当該データファイルのURL(Uniform Resource Locator)に前記アンカータグの名前を付加することを特徴とする請求項2に記載のコラボレーションサーバ。
- 前記作業画面制御部は、前記端末装置から前記ウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付けるたびに、前記アンカータグを、名前を変えずに、当該要求により指定された箇所に対応する前記データファイル上の位置に移動させることを特徴とする請求項3に記載のコラボレーションサーバ。
- 前記作業画面制御部は、前記端末装置から前記ウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付けるたびに、当該要求により指定された箇所に対応させて当該ウェブページのデータファイルにアンカータグを追記することを特徴とする請求項2に記載のコラボレーションサーバ。
- 前記チャット機能実行部は、チャットにおいてやりとりされたテキストのログを保持し、
前記作業画面制御部は、前記ウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付けた後、次に当該ウェブページ上の他の箇所を指定してなされた要求を受け付けるまでになされたチャットのログを、当該ウェブページ上の当該所定の箇所に対応する前記アンカータグに関連付けることを特徴とする請求項5に記載のコラボレーションサーバ。 - 前記チャット機能実行部は、チャットにおいてやりとりされたテキストを解析してコラボレーションサーバに対するコマンドが含まれているか否かを調べ、そのようなコマンドが含まれていた場合に、当該コマンドの内容を解析して、当該コマンドに基づく処理を、コラボレーションサーバの制御手段に実行させることを特徴とする請求項1に記載のコラボレーションサーバ。
- 前記チャット機能実行部は、前記端末装置が備えるウェブブラウザの制御手段が読み取り可能なコマンドの形式で前記作業画面に対する操作指示を記述したチャットメッセージを生成し、前記端末装置に配信することを特徴とする請求項1に記載のコラボレーションサーバ。
- ネットワークにより接続された複数の端末装置による共同作業を支援するコラボレーションシステムにおいて、
ウェブページを取得して保持し、前記端末装置による共同作業に用いられる作業画面として配信するコラボレーションサーバと、
チャットのセッションを管理するチャットサーバとを備え、
前記コラボレーションサーバは、前記チャットサーバが管理するチャットのセッションにチャットクライアントとして参加し、前記作業画面に対する操作指示を含むチャットメッセージを生成し、前記チャットサーバに送信することを特徴とするコラボレーションシステム。 - 前記コラボレーションサーバは、
前記端末装置からの要求に応じて、保持している前記ウェブページのデータファイルの更新を行う作業画面制御手段と、
前記作業画面制御手段により前記データファイルに対する操作が行われた場合に、前記端末装置に対して前記作業画面である前記ウェブページのリロードを促す指示を含むチャットメッセージを生成するチャットメッセージ生成手段と
を備えることを特徴とする請求項9に記載のコラボレーションシステム。 - 前記コラボレーションサーバは、
前記端末装置からの要求を受け付ける要求受け付け手段と、
前記要求受け付け手段が前記ウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付けた後、次に当該ウェブページ上の他の箇所を指定してなされた要求を受け付けるまでに、チャットにおいてやりとりされたテキストのログを、当該ウェブページ上の当該所定の箇所に関連付けて格納する記憶手段と
を含むことを特徴とする請求項9に記載のコラボレーションシステム。 - 前記コラボレーションサーバは、
チャットにおいてやりとりされたテキストを解析してコラボレーションサーバに対するコマンドが含まれているか否かを調べ、そのようなコマンドが含まれていた場合に、当該コマンドを解析する解析手段と、
前記解析手段により認識されたコマンドに基づく処理を実行する制御手段と
を備えることを特徴とする請求項9に記載のコラボレーションシステム。 - 前記チャットサーバは、チャットにおけるセッションの識別情報と、当該セッションに参加しているクライアントの識別情報とを対応付けて登録するセッション管理テーブルを格納した記憶装置を備え、前記コラボレーションサーバの識別情報をクライアントとして当該セッション管理テーブルに登録することを特徴とする請求項9に記載のコラボレーションシステム。
- ネットワークを介して複数の端末装置に接続されたコラボレーションサーバにより当該複数の端末装置による共同作業を支援する共同作業支援方法であって、
前記コラボレーションサーバが、記憶装置に格納されている共同作業の作業画面であるウェブページを前記複数の端末装置に配信する第1のステップと、
前記コラボレーションサーバが、所定の前記端末装置からの要求を受け付け、当該要求に基づいて、前記ウェブページのデータファイルを更新して前記記憶装置に格納する第2のステップと、
前記コラボレーションサーバが、前記複数の端末装置に対して前記作業画面である前記ウェブページのリロードを促す指示を、当該コラボレーションサーバおよび各端末装置がクライアントとして参加するチャットのチャットメッセージとして送信する第3のステップと
を含むことを特徴とする共同作業支援方法。 - 前記第2のステップでは、前記コラボレーションサーバが、前記端末装置から前記ウェブページ上の所定の箇所を指定してなされた要求を受け付け、当該要求により指定された箇所に対応させて当該ウェブページのデータファイルにアンカータグを書き込むと共に、当該データファイルのURL(Uniform Resource Locator)に前記アンカータグの名前を付加することを特徴とする請求項14に記載の共同作業支援方法。
- 前記第2のステップは、
前記チャットにおいて前記端末装置から送信されたチャットメッセージを受信して、当該チャットメッセージのテキストを解析するステップと、
前記テキストの解析の結果、前記テキストがコマンドである場合に、当該コマンドの内容を解析するステップと、
前記コマンドの解析の結果に基づいて、当該コマンドによって要求される処理を実行するステップと
を含むことを特徴とする請求項14に記載の共同作業支援方法。 - コンピュータを、
ウェブページを取得して保持し、ネットワークにより接続された複数の端末装置による共同作業に用いられる作業画面として配信し、当該端末装置からの要求に応じて、保持している前記ウェブページのデータファイルの更新を行う作業画面制御手段と、
前記複数の端末装置の間で行われるチャットにチャットクライアントとして参加し、前記作業画面制御手段により前記データファイルの更新が行われた場合に、前記作業画面に対する操作指示をチャットメッセージとして前記端末装置に配信するチャット機能実行手段として
機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記チャット機能実行手段の機能として、前記コンピュータに、チャットにおいてやりとりされたテキストを解析してコラボレーションサーバに対するコマンドが含まれているか否かを調べ、そのようなコマンドが含まれていた場合に、当該コマンドの内容を解析させることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。
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