JP2009025519A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ローラの表面に付着したトナーを確実に除去することができ、光沢を有する記録媒体を用いた場合でも、きれいな印字画質を実現できる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】未定着のトナー像が形成されたシートに前記トナー像を定着させる加熱ローラ123にウェブシートを当接させてローラ表面を清掃するクリーニングユニット131を具備する定着ユニット27において、クリーニングユニット131の構成として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸ウェブシート132aと、オイル部材が含浸されていないオイル無しウェブシート133aとを備え、オイル含浸ウェブシート132aまたはオイル無しウェブシート133aのうちの何れか一方のウェブシートを選択的に加熱ローラ123に当接させるウェブシート切換え手段135を備えることを特徴とするものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式による画像形成装置に使用される定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関し、特に、定着ローラの表面を清掃するクリーニング機構を備えた定着装置によりトナー像を記録媒体に定着させて高画質カラー印字が可能な画像形成装置に使用される定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を用いたファクシミリやプリンタ等の画像形成装置では、以下のようにして画像形成が行われる。
すなわち、画像形成装置においては、回転駆動される電子写真感光体(感光体ドラム)を帯電器により所定極性に一様に帯電し、この感光体ドラムに画像情報に基づき光照射を行い画像露光して該感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、現像装置により現像剤を感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像して該感光体ドラムの表面にトナー像を形成し、このトナー像を、転写ローラや転写用のコロナ帯電器を用いて所定の転写紙(記録媒体)に転写する。トナー像が転写された転写紙は、定着装置に導入され、熱、もしくは圧力により、トナー像が転写紙表面に定着される。一方、転写終了後においては、感光体ドラム表面に残存するトナーがクリーニングされる。場合によっては、その後除電が行われて画像形成プロセスが終了する。
上記のような画像形成装置に用いられる定着装置は、熱源を内包する加熱ローラと所定のニップ幅で該加熱ローラに対向して配置される加圧ローラとのローラ対から成る定着ローラを備え、前記加熱ローラを所定の定着温度に加熱した状態で、これらのローラ対のニップ域にトナー像が形成された転写紙を通過させることにより、加熱された定着ローラによりトナー像を転写紙表面に圧着して、トナー像を転写紙に定着させる構造になっている。
従来の定着装置においては、定着ローラに付着したトナーを除去するためのクリーニング部材として、シリコーンオイル等を含浸させたウェブ部材を用いたクリーニング機構が広く使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、最近のカラー高画質に対応した画像形成装置においては、転写紙も種々のものまで対応可能となってきており、各転写紙に応じて定着条件を変更しているのが実情である。
特開平4−275584号公報 特開平11−38815号公報
しかしながら、上述したような定着装置において、光沢を有する転写紙を用いた場合には、オイルの影響で印字画質にムラ(光沢ムラ)が発生するという問題が生じている。
例えば、特許文献1に開示されている定着装置は、オイルを含浸させたローラを介して、クリーニング部材を定着ローラに当接させてクリーニング性を向上させるものであり、上記課題には対応できない。
また、特許文献2に開示されている定着装置は、クリーニング部材を効率的に使用するために、クリーニング部材の表面と裏面とを反転させる反転手段を有するものであり、本技術におけるクリーニング部材においても特許文献1と同様にオイルを含浸させていることから上記課題は発生するため、光沢を有する転写紙を使用する場合には印字画質が低下してしまう問題を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、定着ローラの表面に付着したトナーを確実に除去して残留トナーによる記録媒体のトナー汚染を防止するとともに、光沢を有する記録媒体を用いた場合でも、きれいな印字画質を実現できる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係る定着装置及びこれを用いた画像形成装置の構成は、次の通りである。
請求項1に記載した定着装置は、少なくとも1本のローラ部材に発熱手段を備えた一対のローラ部材を備え、前記ローラ部材同士を圧接させたニップ部に未定着のトナー像が形成された記録媒体を通過させることで前記トナー像を溶融させて前記記録媒体上に定着させる定着ローラと、回転する定着ローラの外周面にクリーニング部材を当接させてローラ表面を清掃するクリーニング機構を具備する定着装置において、前記クリーニング機構の構成に、前記クリーニング部材として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸クリーニング部材と、前記オイル部材が含浸されていないオイル無しクリーニング部材とを備え、且つ、前記オイル含浸クリーニング部材またはオイル無しクリーニング部材のうちの何れか一方のクリーニング部材を選択的に前記定着ローラに当接させるクリーニング部材切換え手段を備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載した定着装置は、請求項1に記載した構成に加えて、前記クリーニング部材切換え手段として、定着装置を通過する記録媒体が光沢を有する場合、前記オイル無しクリーニング部材を前記定着ローラに当接させるように制御する制御手段を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載した定着装置は、請求項2に記載した構成に加えて、前記制御手段の機能として、前記定着装置運転時に光沢を有する記録媒体が選択された時に、前記オイル無しクリーニング部材を前記定着ローラに当接させる機能を有することを特徴とするものである。
請求項4に記載した定着装置は、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記クリーニング部材を、巻取り可能なテープ状のウェブ部材により構成することを特徴とするものである。
請求項5に記載した定着装置は、請求項4に記載した構成に加えて、前記クリーニング機構の機能として、前記定着ローラによる記録媒体の定着処理枚数が所定枚数に到達した時に定期的に前記クリーニング部材を所定量巻取る機能を備えることを特徴とするものである。
請求項6に記載した定着装置は、請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記オイル含浸クリーニング部材を、フェルトもしくは不織布で形成することを特徴とするものである。
請求項7に記載した定着装置は、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載した構成に加えて、前記オイル含浸クリーニング部材として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸ローラ部材を用いることを特徴とするものである。
請求項8に記載した画像形成装置は、静電潜像が形成されて該静電潜像に基づきトナー像が形成される感光体ドラムを備えた画像形成部と、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラを備えた現像部と、前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を搬送された記録媒体に転写する転写部とを備え、且つ、少なくとも1本のローラ部材に発熱手段を備えた一対のローラ部材を備え、前記ローラ部材同士を圧接させたニップ部に未定着のトナー像が形成された記録媒体を通過させることで前記トナー像を溶融させて前記記録媒体上に定着させる定着ローラと、回転する定着ローラの外周面にクリーニング部材を当接させてローラ表面を清掃するクリーニング機構を具備する定着装置を備え、電子写真方式により前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写して出力する画像形成装置において、前記定着装置として、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の定着装置を用いることを特徴とするものである。
請求項9に記載した画像形成装置は、請求項8に記載した構成に加えて、前記記録媒体が光沢を有するか否かを検知する光沢検知手段を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載した発明によれば、少なくとも1本のローラ部材に発熱手段を備えた一対のローラ部材を備え、前記ローラ部材同士を圧接させたニップ部に未定着のトナー像が形成された記録媒体を通過させることで前記トナー像を溶融させて前記記録媒体上に定着させる定着ローラと、回転する定着ローラの外周面にクリーニング部材を当接させてローラ表面を清掃するクリーニング機構を具備する定着装置において、前記クリーニング機構の構成に、前記クリーニング部材として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸クリーニング部材と、前記オイル部材が含浸されていないオイル無しクリーニング部材とを備え、且つ、前記オイル含浸クリーニング部材またはオイル無しクリーニング部材のうちの何れか一方のクリーニング部材を選択的に前記定着ローラに当接させるクリーニング部材切換え手段を備えることで、光沢を有する記録媒体を用いた場合でも、光沢ムラなどの画質不良を防止でき、さらに、未定着トナーが定着ローラに付着し難くでき、定着ローラ起動時の未定着トナーの他方のローラ部材への流れ出しも有効に回避でき、残留した未定着トナーによる記録媒体のトナー汚れを有効に防止することができる。
また、請求項1〜9に記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項に記載の発明によれば次の効果を得ることができる。
詳しくは、請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載した発明で得られる効果に加えて、前記クリーニング部材切換え手段として、定着装置を通過する記録媒体が光沢を有する場合、前記オイル無しクリーニング部材を前記定着ローラに当接させるように制御する制御手段を備えることで、光沢を有する転写紙の場合には、離型性を有するオイルに影響されることがないので、光沢ムラなどの画質不良を防止できる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項2に記載した発明で得られる効果に加えて、前記制御手段の機能として、前記定着装置運転時に光沢を有する記録媒体が選択された時に、前記オイル無しクリーニング部材を前記定着ローラに当接させる機能を有することで、記録媒体が定着ローラに到達する前に切り換えが完了しているため、記録媒体がオイル部材による影響を受けることなく光沢ムラなどの画質不良を確実に防止できる。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載した発明で得られる効果に加えて、前記クリーニング部材を、巻取り可能なテープ状のウェブ部材により構成することで、使用した部分を巻き取るとともに未使用の部分を繰り出すことができるのでクリーニング動作を連続的に行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、請求項4に記載した発明で得られる効果に加えて、前記クリーニング機構の機能として、前記定着ローラによる記録媒体の定着処理枚数が所定枚数に到達した時に定期的に前記クリーニング部材を所定量巻取る機能を備えることで、常に定着ローラをきれいな状態に保つことができる。
請求項6に記載した発明によれば、請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載した発明で得られる効果に加えて、前記オイル含浸クリーニング部材を、フェルトもしくは不織布で形成することで、定着ローラに傷を付けることなく均一にオイルを塗布することができる。
請求項7に記載した発明によれば、請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載した発明で得られる効果に加えて、前記オイル含浸クリーニング部材として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸ローラ部材を用いることで、特別にオイルパン等を備える必要がなく、簡単な構成で省スペース化を図ることができる。
請求項8に記載した発明は、静電潜像が形成されて該静電潜像に基づきトナー像が形成される感光体ドラムを備えた画像形成部と、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラを備えた現像部と、前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を搬送された記録媒体に転写する転写部とを備え、且つ、少なくとも1本のローラ部材に発熱手段を備えた一対のローラ部材を備え、前記ローラ部材同士を圧接させたニップ部に未定着のトナー像が形成された記録媒体を通過させることで前記トナー像を溶融させて前記記録媒体上に定着させる定着ローラと、回転する定着ローラの外周面にクリーニング部材を当接させてローラ表面を清掃するクリーニング機構を具備する定着装置を備え、電子写真方式により前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写して出力する画像形成装置において、前記定着装置として、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の定着装置を用いることで、多くの種類の転写媒体において、良好な画質を維持することができる。
請求項9に記載した発明によれば、請求項8に記載した発明で得られる効果に加えて、前記記録媒体が光沢を有するか否かを検知する光沢検知手段を備えることで、ユーザーが光沢のある記録媒体であるか否かを判断できない場合であっても、自動的に記録媒体を判断することができる。これにより、常に良好な画質を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る定着ユニットが採用された画像形成装置の全体構成を示す説明図、図2は前記定着ユニットの構成を示す概略図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1、図2に示すように、電子写真方式の印字プロセスによって画像を形成するものであり、回転体である感光体ドラム21と、感光体ドラム21表面を帯電させるための帯電器22と、感光体ドラム21上に静電潜像を形成するための光書込みユニット(露光装置)23と、前記静電潜像を現像剤によって現像して感光体ドラム21上にトナー像を形成するための現像器24と、感光体ドラム21上のトナー像をシート(例えば、記録用紙やOHP等のシート状の記録媒体)Sに転写する転写ユニット(転写装置)25と、シートS上の未定着のトナー像をシートSに定着させる定着ローラ27Aを備えるとともに該定着ローラ27Aの表面に付着した残留トナーを除去するためのクリーニングユニット(クリーニング機構)131を具備する定着装置とを備えた画像形成装置において、定着装置として、本発明に係る特徴的な定着ユニット27を備えたものである。
まず、本実施形態に係る画像形成装置100の全体構成について説明する。
画像形成装置100は、原稿から読取られた画像データを取得し、或いは、外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像をシートSに形成するものであり、その構成を大別すると、原稿搬送部(ADF)101、画像読取り部102、印字部103、シート搬送部104、及び給紙部105からなる。
原稿搬送部101では、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿読取り窓102aを原稿が通過する際に、原稿裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、画像読取り部102は、原稿が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16のミラーによって原稿表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿表面の画像を示す画像データを出力する。
更に、原稿が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15,16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16によって原稿表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、画像処理装置248(図4を参照)により各種の画像処理を施されてから、印字部103に出力される。
印字部103は、画像データによって示される原稿画像をシートSに記録するものであって、既述の感光体ドラム21、帯電器22、光書込みユニット23、現像器24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、及び定着ユニット27等を備えている。
感光体ドラム21は、円筒状を呈し、光書込みユニット23の下方に配設され、図示しない駆動手段と制御手段により表面が所定方向(図中矢印A方向)に移動し、その表面がクリーニングユニット26によりクリーニングされ、該クリーニングされた表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a,28b、及び2つのミラー群29a,29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a,28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a,29bを介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字に対応するために2つのレーザ照射部28a,28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。尚、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器24は、感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナーで顕像化するものであって、トナーを感光体ドラム21表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像をシート搬送部104により搬送されてきたシートSに転写する。定着ユニット27は、シートSを加熱及び加圧して、シートS上のトナー像を定着させる。この後、シートSは、シート搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられたシートSを搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上のシートSを感光体ドラム21表面に押し付ける。
この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上のシートSに転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着ユニット27は、図2に示すように、回転体である一対の定着ローラ(ここでは加熱ローラ123及び加圧ローラ124)27Aを備えている。加熱ローラ123内部には、該加熱ローラ123表面を所定温度(加熱温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源として加熱ローラ用ヒータ128を設け、加圧ローラ124内部には、加熱ローラ123による加熱を補助するための熱源として加圧ローラ用ヒータ129を設けている。
また、加熱ローラ123に対して加圧ローラ124が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ124の両端に図示しない加圧手段を配置している。加熱ローラ123と加圧ローラ124間の圧接部(定着ニップ部と称される)127にシートSが搬送されて来ると、加熱ローラ123及び加圧ローラ124によりシートSが搬送されつつ、シートS上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像がシートS上に定着される。
シート搬送部104は、シートSを搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44、複数の分岐爪45、及び一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43では、シートSを給紙部105から受け取り、シートSの先端がレジストローラ42に達するまで該シートSを搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させているので、シートSの先端がレジストローラ42に達して当接し、シートSが撓む。この撓んだシートSの弾性力により該シートSの先端をレジストローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42によりシートSを印字部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46によりシートSを排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止及び回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオン状態およびオフ状態に切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、シートSの裏面にも画像を記録する場合は、複数の分岐爪45を回転させて、搬送経路43と反転搬送経路44の分岐路を切り替え、反転搬送経路44でシートSの表裏を反転させてから、シートSを、反転搬送経路44を介して搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。これにより、シートSの裏面にも画像が記録される。
搬送経路43及び反転搬送経路44においては、シートSの位置等を検出するシート検出センサを各所に配置し、各センサにより検出されたシートSの位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、シートSの搬送及び位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、シートSを蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、シートSを一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出したシートSをシート搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
本実施形態の画像形成装置100は高速印字を行うため、連続して搬送されるシート間の間隔が狭く(例えば、50mm程度の間隔に狭く)なっている。また、本実施形態の画像形成装置100は高速印字を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズのシートを500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種のシートSを多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、及び主として不定型サイズのシートSを供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙シートの後処理装置(ステープル、パンチ処理等々)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
次に、本実施形態に係る特徴的な定着ユニット27の構成について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る定着ユニット27は、図2に示すように、定着ローラ27Aとして1対の加熱ローラ123と加圧ローラ124とを具備している。加熱ローラ123及び加圧ローラ124は、対向して配置されて図中で矢印B方向、矢印C方向にそれぞれ回転するように構成されている。加熱ローラ123と加圧ローラ124との圧接箇所には、定着ニップ部127が形成されている。
加熱ローラ123は、円筒状の金属製の芯金123aの周面に弾性層123bが設けられた構成であって、芯金の内部空間にハロゲンヒータランプからなる加熱ローラ用ヒータ128を備えている。
具体的には、芯金123aは、例えば、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス等の金属乃至合金材料で形成される。また、弾性層123bは、例えば、シリコンゴム、ポリブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、ポリウレタンゴム、或いはEPDMなどの共重合ゴム等により形成される。この弾性層123bは、加熱ローラ123の表面温度変化をできるだけ小さくするため、熱容量の高い弾性材で形成されていることが好ましい。また、弾性層123bの表面へのトナーの付着や融着を防止するために、弾性層123b上に含フッ素樹脂層を被覆してもよい。
また、加熱ローラ123は、温度検出器130により外周の表面温度を検出して、その表面温度が160〜200℃(一般的に、定着温度は130〜180℃とされている。)の範囲となるように加熱ローラ用ヒータ128の運転(通電)が制御されている。
加熱ローラ123の周囲には、近接して非接触式のサーミスタからなる温度検出器130と、加熱ローラ123の外周面に付着した残留トナーを拭い取るウェブシート方式のクリーニングユニット(クリーニング機構)131が設けられている。
一方、加圧ローラ124は、円筒状を呈し、その内部空間にハロゲンヒータランプからなる加圧ローラ用ヒータ129を備えている。この加圧ローラ124は、例えば、鉄、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス等の金属乃至合金材料で形成される。
尚、加圧ローラ124の構成として、上述した加熱ローラ123と同様に芯金と弾性層より構成したものであっても良い。
次に、本実施形態に係る特徴的なクリーニングユニット131について図面を参照して詳細に説明する。図3は本実施形態に係るクリーニングユニットを構成するクリーニング部材切換え手段の構成を示す説明図、図4は前記クリーニング部材切換え手段によりウェブシートを切換えた状態を示す説明図である。
クリーニングユニット131は、図2に示すように、主に、オイルを含んだオイル含浸ウェブシート(クリーニング部材)132aを備えたオイル含浸クリーニングウェブユニット132と、オイルを含まないオイル無しウェブシート(クリーニング部材)133aを備えたオイル無しクリーニングウェブユニット133と、オイル含浸クリーニングウェブユニット132またはオイル無しクリーニングウェブユニット133のうちの何れか一方に用いられるウェブシート(クリーニング部材)を選択的に加熱ローラ123に当接させるウェブシート切換え手段(クリーニング部材切換え手段)135とにより構成されている。
オイル含浸クリーニングウェブユニット132は、図2に示すように、主に、長いオイル含浸ウェブシート132aを円柱状に巻き上げたオイル含浸ウェブシート巻体132a1と、該オイル含浸ウェブシート巻体132a1からオイル含浸ウェブシート132aを送り出す送出しローラ132bと、オイル含浸ウェブシート132aを加熱ローラ123の外周面に圧接させる圧接ローラ132cと、使用済みのオイル含浸ウェブシート132aを巻き取る巻取りローラ132dとにより構成されている。
尚、このオイル含浸クリーニングウェブユニット132は、所定の交換サイクルに従って交換される定期交換部品である。
一方、オイル無しクリーニングウェブユニット133は、主に、長いオイル無しウェブシート133aを円柱状に巻き上げたオイル無しウェブシート巻体133a1と、該オイル無しウェブシート巻体133a1からオイル無しウェブシート133aを送り出す送出しローラ133bと、オイル無しウェブシート133aを加熱ローラ123の外周面に圧接させる圧接ローラ133cと、使用済みのオイル無しウェブシート133aを巻き取る巻取りローラ133dとにより構成されている。
尚、このオイル無しクリーニングウェブユニット133もオイル含浸クリーニングウェブユニット132と同様に、所定の交換サイクルに従って交換される定期交換部品である。
オイル含浸ウェブシート132a及びオイル無しウェブシート133aは、50〜150μm厚のフェルトもしくは不織布で構成され、加熱ローラ123の外周面に接触して加熱ローラ123上に付着した溶融状態の汚れトナーを各々のウェブシートの繊維の織目に浸透させることでウェブシート内部に回収するようになっている。
また、オイル含浸ウェブシート132a及びオイル無しウェブシート133aは、印字処理枚数(例えば、定着ユニット27を通過するシート枚数)が一定枚数になった時に、それぞれ送出しローラ132b,133b及び巻取りローラ132d,133dが使用されるウェブシートに応じて選択的に駆動することによりウェブシートを所定量移動して、未使用のウェブシートにより加熱ローラ123表面の清掃を行うように制御されている。このオイル含浸ウェブシート132a及びオイル無しウェブシート133aの移動方向は、当接する加熱ローラ123の回転方向(図2中の矢印B方向)とは反対方向(図2中の矢印D方向)の向きに移動するようになっている。
本実施形態では、オイル含浸ウェブシート132a及びオイル無しウェブシート133aの巻き取るタイミングは、シート(記録用紙)Sの一定枚数通過ごとに行うことで、加熱ローラ123を常にきれいな状態に保つことができる。具体的には、シート処理枚数が100枚毎にオイル含浸ウェブシート132a及びオイル無しウェブシート133aを約2mm移動させることで十分効果を発揮できる。
ウェブシート切換え手段135は、図3に示すように、主に、両端部にそれぞれ圧接ローラ132c,133cが回転可能に軸支される切換えアーム136と、この切換えアームを動作させるソレノイド137と、切換えアーム136を動作初期状態に復帰させる引張りコイルばね139とにより構成されている。
切換えアーム136は、一端部136aにオイル含浸ウェブシート132a圧接用の圧接ローラ132cが回転可能に軸支され、他端部136bにオイル無しウェブシート133a圧接用の圧接ローラ133cが回転可能に軸支され、圧接ローラ132cと圧接ローラ133cとの間のアーム長手方向の略中央部136cで図示しない定着ユニット27の本体側に回動可能に軸支されている。
ソレノイド137は、切換えアーム136の動作制御するための制御手段の一部を構成する駆動手段であって、切換えアーム136を動作させて切換えアーム136に設けられた圧接ローラ132c,133cを選択的に加熱ローラ123に圧接させるものである。ソレノイド137の端部には、プランジャ137aが出没可能に構成されている。このプランジャ137aの端部には、切換えアーム136の一端側に連結される切換えアーム操作部材138が接続されている。
本実施形態では、切換えアーム連結部材138は、切換えアーム136の圧接ローラ133c側の端部に連結され、プランジャ137aがソレノイド137の本体から突出した状態で、圧接ローラ133cを図3中で上方に押し上げるように配置されている。
すなわち、ソレノイド137は、非動作状態では、図3に示すように、プランジャ137aが上方に突出した状態で、圧接ローラ133cを加熱ローラ123から離間するようになっている。一方、動作状態では、図4に示すように、プランジャ137aを本体側に引き込んで、圧接ローラ133cを加熱ローラ123に当接させるようになっている。
引張りコイルばね139は、一端部が切換えアーム136の圧接ローラ133c側の端部に係合され、他端部が図示しない定着ユニット27の本体側に係止されて、圧接ローラ133cを図4中で上方に引き上げる方向に付勢するように配置されている。すなわち、引張りコイルばね139は、通常状態で、切換えアーム136の他方端に設けられた圧接ローラ132cを下方に引き下げて加熱ローラ123に当接させる方向に付勢するように配置されている。
次に、本実施形態の定着ユニット27の電気的構成について図面を参照して説明する。図5は本実施形態の定着ユニットによる定着機能の制御に係る電気的構成を示すブロック図である。
定着ユニット27の制御部240は、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)241と、記憶部242とを備えている。記憶部242は、各種制御プログラムや必要な関数を記憶しており、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含んでいる。
制御部240は、CPU241によって、各種制御プログラムを記憶部242から読み出し、該読み出した制御プログラムが実行されることで、定着ユニット27における定着機能の制御を行う。
なお、制御部240は、図2に示す定着ユニット27のみでなく、図1に示す画像形成装置100の全体の動作を制御するように構成されていてもよい。その場合、制御部240は、画像形成装置100の印字に係るプロセス制御をさらに行う機能を備える。また、制御部240が、図2に示す定着ユニット27の制御のみを行う場合は、画像形成装置100の全体の動作を制御する制御部(図示省略)と通信を行って加熱部(定着ローラ27A)の駆動制御を行ってもよい。
本実施形態では、制御部240が、画像形成装置100の全体の動作を制御するものとする。
本実施形態において制御部240は、図5に示すように、加熱ローラ123の熱源である加熱ローラ用ヒータ128、加圧ローラ124を加熱する加圧ローラ用ヒータ129、温度検出器130、モータ243、巻取りローラ駆動部245,246、ソレノイド137、及び画像処理装置248に接続されて各部の動作制御を行う。
加熱ローラ用ヒータ128及び加圧ローラ用ヒータ129は、それぞれのドライバ128a,129aを介して制御部240に接続されている。制御部240は、各ヒータへの通電のオン/オフを制御するようになっている。尚、各ヒータ128,129への通電のオン/オフ制御はそれぞれ独立して実施可能である。
温度検出器130は、加熱ローラ123の表面温度を検出するものである。制御部240は、温度検出器130からの検出信号に基づき、加熱ローラ用ヒータ128及び加圧ローラ用ヒータ129の通電のオン/オフを制御して加熱ローラ123、加圧ローラ124の表面温度調整を行うようになっている。
モータ243は、加熱ローラ123及び加圧ローラ124を回転駆動する駆動モータであって、ドライバ243aを介して制御部240に接続されて動作制御される。
巻取りローラ駆動部245,246は、オイル含浸ウェブシート132aを巻き取る巻取りローラ132d、オイル無しウェブシート133aを巻き取る巻取りローラ133dをそれぞれ駆動する駆動モータであって、それぞれのドライバ245a,246aを介して制御部240に接続されて動作制御される。
ソレノイド137は、切換えアーム136を動作させて切換えアーム136に設けられた圧接ローラ132c,133cを選択的に加熱ローラ123に圧接させる駆動手段であって、ドライバ137bを介して制御部240に接続されて動作制御される。
次に、本実施形態におけるクリーニングユニット131による作用について図面を参照して説明する。
本実施形態におけるクリーニングユニット131では、図3に示すように、通常状態ではオイル含浸ウェブシート132aが加熱ローラ123に当接するように制御されている。
操作パネルや外部装置からの指示により、画像形成装置100に用いる記録用紙として光沢を有するシートSが選択された場合は、図4に示すように、ウェブシート切換え手段135によりオイル無しウェブシート133aが選択される。
具体的には、切換えアーム136は、図3に示すように、通常状態では、圧接ローラ133c側の端部が引張りコイルばね139によりウェブシートの上方向(図中上方)に引っ張られて、を加熱ローラ123側に押付けることにより、圧接ローラ132cによってオイル含浸ウェブシート132aを加熱ローラ123に押し当てている。
制御部240に光沢を有するシートが選択された信号が制御部240に入力されると、その信号に基づいてソレノイド137が駆動してプランジャ137aが本体側に引き込まれる。
プランジャ137aの引き込み動作により、引張りコイルばね139のばね力を抗して切換えアーム136の圧接ローラ133c側が下方に引き下げられて、圧接ローラ133cによってオイル無しウェブシート133aが加熱ローラ123に押し当てられる。この動作と同時に、圧接ローラ132c側が上方に移動することにより、オイル含浸ウェブシート132aが加熱ローラ123から離間する。このようにして使用するウェブシートの切換えが行われる。
次に、光沢の無いシートが選択された場合、すなわち、通常状態に戻す場合は、操作パネルや外部装置からの指示による光沢の無いシートが選択された信号に基づき、ソレノイド137が駆動してプランジャ137aが本体側から外側に突出する。
プランジャ137aが突出することにより切換えアーム136の引き力が解除されるため、引張りコイルばね139のばね力によって切換えアーム136の圧接ローラ133c側が上方に引き上げられる。これによって、オイル無しウェブシート133aが加熱ローラ123から離間される。この動作と同時に、圧接ローラ132c側が下方に押し下げられることにより、オイル含浸ウェブシート132aが加熱ローラ123に押し当てられる。このようにして使用するウェブシートの切換えが行われる。
以上のように、本実施形態におけるクリーニングユニット131によれば、使用するシートの光沢の有無に応じて、オイル含浸ウェブシート132aまたはオイル無しウェブシート133aの何れかを自動的に選択して、適したウェブシートを加熱ローラ123に当接させることができる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、加熱ローラ123の表面を清掃するクリーニングユニット131において、クリーニング部材として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸ウェブシート132aと、オイル部材が含浸されていないオイル無しウェブシート133aとを備え、且つ、オイル含浸ウェブシート132aまたはオイル無しウェブシート133aのうちの何れか一方のウェブシートを選択的に加熱ローラ123に当接させるウェブシート切換え手段135を備えたことで、光沢を有するシートを用いた場合でも、光沢ムラなどの画質不良を防止できる。さらに、未定着トナーが加熱ローラ123に付着し難くできるので、定着ユニット27起動時の未定着トナーの他方のローラ部材への流れ出しも有効に回避でき、残留した未定着トナーによる記録媒体のトナー汚れを有効に防止することができる。
また、本実施形態によれば、使用するウェブシートを使用する記録媒体に応じてウェブシート切換え手段135により切換えることができるので、オペレータの手を煩わすことなく、簡単にウェブシートを切換えることができる。
さらに、本実施形態によれば、制御部240により、使用するシートSとして光沢を有するシートSが選択された時点で、使用するウェブシートを切換えるようにしたので、シートSが定着ユニット27に到達する前に切り換えが完了でき、これにより、加熱ローラ123の表面に残っているオイルを除去することができるため、オイルの影響による光沢ムラなどの画質不良を確実に防止できる。
また、本実施形態によれば、オイル含浸ウェブシート132aとオイル無しウェブシート133aとを円柱状に巻き上げた巻体として構成したので、連続してウェブシートを移動させること容易であり、常に加熱ローラ123の表面をきれいな状態に保つことができる。
また、本実施形態によれば、オイル含浸ウェブシート132a及びオイル無しウェブシート133aを、印字処理が所定枚数行われる毎にクリーニングに使用した部分を所定量巻き取ることで、未使用の部分でクリーニングを行うようにしたので、ライフを通じて加熱ローラ123を常にきれいな状態に保つことができ、安定した印字品位を確保することができる。
また、本実施形態によれば、オイル含浸ウェブシート132aの材質をフェルトもしくは不織布としたので、除去するトナーが小粒径トナーであっても、オイル含浸ウェブシート132aと加熱ローラ123とで形成されるニップ領域をすり抜けることなくクリーニングすることができる。これにより、加熱ローラ123を正常に保つことができ、さらに、熱にも強く加熱ローラ123を傷つけることなく、また、加熱ローラ123の表面に均一にオイルを塗布することができる。
また、本実施形態によれば、離型性オイルを含浸させたクリーニング部材としてオイル含浸ウェブシート132aを用いることで、オイル含浸ウェブシート132a自体に自然とオイルが浸透していくため、オイル垂れを生じさせることがないので特別のオイルパンなどを備える必要がなく、省スペース化を図ることができる。
尚、本実施形態では、使用する記録媒体たるシートSの選択に際し、ユーザーによる操作パネルの操作や外部装置からの指示によりシートSを選択するようにしているが、本発明は、記録媒体を選択する手法に限定されるものではなく、例えば、記録媒体が光沢を有するものであるか否かを自動検知する検知手段を画像形成装置に備えるようにしても良い。具体的には、前記検知手段として、例えば、画像形成装置の記録媒体を供給する入紙口に反射式濃度センサを配置することで、その反射強度を読み取ることで記録媒体が光沢を有するものであるか否かを判断することができる。
このように構成することで、ユーザーが光沢をある用紙であることを判断できない場合であっても、自動的に記録媒体を判断することができるため、高品位な画質を確保することができる。
また、本実施形態では、クリーニングユニット131を定着ユニット27の加熱ローラ123に対応して配置しているが、本発明はクリーニングするローラ部材を限定するものではなく、例えば、加圧ローラ124に対応して本発明に係る定着ユニット(定着装置)を構成しても良い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した例に限定されないことは言うまでもなく、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
例えば、上述した実施形態では、モノクロ用の現像装置を設置する画像形成装置に本発明が適用されているが、複数の現像装置を設置するカラー用の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。さらに、ローラ部材を用いた装置であって該ローラ部材をクリーニングする必要性を有する装置に対応して本発明を展開することも可能である。
本発明の実施形態に係る定着ユニットが採用された画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 前記定着ユニットの構成を示す概略図である。 前記定着ユニットを構成するクリーニングユニットのクリーニング部材切換え手段の構成を示す説明図である。 前記クリーニング部材切換え手段によりウェブシートを切換えた状態を示す説明図である。 前記定着ユニットによる定着機能の制御に係る電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
27 定着ユニット
27A 定着ローラ
100 画像形成装置
123 加熱ローラ
124 加圧ローラ
127 定着ニップ部
128 加熱ローラ用ヒータ
129 加圧ローラ用ヒータ
130 温度検出器
131 クリーニングユニット
132 オイル含浸クリーニングウェブユニット
132a オイル含浸ウェブシート
132a1 オイル含浸ウェブシート巻体
132b,133b 送出しローラ
132c,133c 圧接ローラ
132d,133d 巻取りローラ
133 オイル無しクリーニングウェブユニット
133a オイル無しウェブシート
133a1 ウェブシート巻体
135 ウェブシート切換え手段(クリーニング部材切換え手段)
136 切換えアーム
137 ソレノイド(制御手段)
138 アーム操作部材
139 引張りコイルばね
240 制御部(制御手段)

Claims (9)

  1. 少なくとも1本のローラ部材に発熱手段を備えた一対のローラ部材を備え、前記ローラ部材同士を圧接させたニップ部に未定着のトナー像が形成された記録媒体を通過させることで前記トナー像を溶融させて前記記録媒体上に定着させる定着ローラと、回転する定着ローラの外周面にクリーニング部材を当接させてローラ表面を清掃するクリーニング機構を具備する定着装置において、
    前記クリーニング機構は、前記クリーニング部材として、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸クリーニング部材と、前記オイル部材が含浸されていないオイル無しクリーニング部材とを備え、且つ、前記オイル含浸クリーニング部材またはオイル無しクリーニング部材のうちの何れか一方のクリーニング部材を選択的に前記定着ローラに当接させるクリーニング部材切換え手段を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記クリーニング部材切換え手段は、定着装置を通過する記録媒体が光沢を有する場合、前記オイル無しクリーニング部材を前記定着ローラに当接させるように制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御手段は、前記定着装置運転時に光沢を有する記録媒体が選択された時に、前記オイル無しクリーニング部材を前記定着ローラに当接させることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記クリーニング部材は、巻取り可能なテープ状のウェブ部材により構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記クリーニング機構は、前記定着ローラによる記録媒体の定着処理枚数が所定枚数に到達した時に定期的に前記クリーニング部材を所定量巻取る機能を備えていることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記オイル含浸クリーニング部材は、フェルトもしくは不織布で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか一項に記載の定着装置。
  7. 前記オイル含浸クリーニング部材は、離型性を有するオイル部材を含浸させたオイル含浸ローラ部材を用いることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の定着装置。
  8. 静電潜像が形成されて該静電潜像に基づきトナー像が形成される感光体ドラムを備えた画像形成部と、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラを備えた現像部と、前記感光体ドラム上に形成されたトナー像を搬送された記録媒体に転写する転写部とを備え、且つ、少なくとも1本のローラ部材に発熱手段を備えた一対のローラ部材を備え、前記ローラ部材同士を圧接させたニップ部に未定着のトナー像が形成された記録媒体を通過させることで前記トナー像を溶融させて前記記録媒体上に定着させる定着ローラと、回転する定着ローラの外周面にクリーニング部材を当接させてローラ表面を清掃するクリーニング機構を具備する定着装置を備え、電子写真方式により前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を記録媒体上に転写して出力する画像形成装置において、
    前記定着装置として、請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記記録媒体が光沢を有するか否かを検知する光沢検知手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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