JP3643906B2 - 車両のフードヒンジ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のフードヒンジ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両前部のエンジンルームの上部を覆うフードは、通常その前端部又は後端部をフードヒンジにて車体に上下方向に回動可能に取付けられ、フードの他端部に設けたフードロック装置を解除すると、フードヒンジのヒンジピンを中心として上方に回動して開くようになっている。
【0003】
特に前開きフードのフードヒンジにおいて、車体に取付けられるヒンジブラケットと、該ヒンジブラケットにヒンジピンにて回動可能に軸着されフードの後端部に取付けられるヒンジアームとの間に、ヒンジブラケットに対するヒンジアームの回動角度を規制するリンクを設け、通常時は該リンクがフードの開度を規制する開度規制用ストッパ機構として働き、前面衝突によりヒンジピンが破断したときは該リンクがヒンジアームの後方への離脱を抑えフードの後方への突き出しを防止する機能を果たすようにしたものが開発され、実開昭62−89482号公報にて公開されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車両の前面衝突時には、一般にフード自体を上下方向にたわませる曲げモーメントが働き、図3の点線示aのように、フード中央部が上向きに突出するようにくの字形に折れ曲がる。上記実開昭62−89482号公報に開示された構成のものも、前面衝突によるフードの折れ曲がりを防ぐことはできない。
【0005】
上記のように、前面衝突時フードがくの字形に折れ曲がる従来構成のものは、フード自体の衝突荷重に対する抗力が低いために、フード自体による衝突エネルギの吸収をあまり分担する設計にはなっていない。又、衝突荷重に対するフードの抗力を高くし、フードによる有効な衝突エネルギ吸収効果を得ようとすると、前面衝突時ヒンジピンに過大な剪断力が集中的に作用し、該ヒンジピンが破断する可能性が大きくなる、という課題を有している。
【0006】
本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、フードのフードヒンジを、車体に取付けられるヒンジブラケットと、一端部を該ヒンジブラケットに上下回動可能に軸着されたレバーと、該レバーの他端部に上下回動可能に軸着されフードの端部に固着されるヒンジアームとから構成し、上記レバーのヒンジブラケットへの軸着部とヒンジアームのレバーへの軸着部との間において、上記ヒンジブラケットに前後方向の長穴を形成し、ヒンジアームに固着した軸を該長穴に移動可能に嵌装したことにより、該軸を中心としてフードが開閉するとき、該軸が長穴内を前後に移動するようにし、フード開作動時の該軸の移動方向を、前面衝突時のフードへの衝突荷重の入力方向と相対向するよう設定したことにより、前面衝突時にフードに入力する衝突荷重にて上記軸の移動が抑えられ、それによってフードの上向き(開方向)回動が拘止された状態となり、フードは定位置で充分な抗力を発揮する。更に、衝突荷重をフードヒンジのリンケージを構成する複数の軸でしっかりと受け止めることができるので、フードが前部から後方へ順次座屈変形し、衝突エネルギの効果的な吸収が行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1,2において、1はフードヒンジであり、該フードヒンジ1は、車体10に固着されるヒンジブラケット2と、該ヒンジブラケット2に後部を軸5にて回動可能に取付けられたレバー3と、該レバー3の前部に軸6にて回動可能に取付けられたヒンジアーム4とからなり、該ヒンジアーム4の後端部に固設した軸7が、上記軸5と6との間において前記ヒンジブラケット2に形成した前後方向の長穴8にスライド移動可能に嵌合した構造となっており、該ヒンジアーム4はフード9の後部に固着される。
【0010】
上記において、フード9の閉状態では、図1の実線にて示すように、軸7が長穴8の後端に位置し、軸5と6と7の軸中心が一直線X−X上に位置し、且つ長穴8の長手方向の中心線も上記一直線X−Xに一致し、この一直線X−Xが前面衝突時のフード9への荷重入力方向Yにほぼ一致するよう設定されている。
【0011】
フード9の前部を上方に持ち上げると、フード9と一体的に結合されたヒンジアーム4は、軸7がヒンジブラケット2の長穴8内を前方へ移動しつつ、レバー3を軸5を中心として上方へ回動させながら、軸7を中心として上方へ回動し、図1の鎖線示のように、軸7が長穴8の前端に位置したフード全開状態となる。フード9の全開状態の開度は、軸7が長穴8内をスライド移動できる量Lによって決まる。
【0012】
この全開状態からフード9の前部を下方へ下げると、上記とは逆に、軸7が長穴8内を後方へ移動しつつ、レバー3を軸5回りに下方へ回動させながら、ヒンジアーム4が軸7を中心として下方へ回動し、図1の実線にて示すフード閉状態となる。
【0013】
車両の前面衝突により、Y矢印のように衝突荷重が閉状態のフード9に入力すると、ヒンジアーム4から軸6,軸7及び軸5に剪断方向に作用し、軸7はヒンジブラケット2の長穴8の後端に押し付けられる。ここで、前述したように、ヒンジアーム4が上向きに回動するためには軸7が長穴8内を前方へ移動する必要があるが、上記のように衝突時の入力荷重にて軸7が長穴8の後端に押し付けられて前側へ移動できないから、該入力荷重によってヒンジアーム4の上向きの回動が拘止された状態となり、フード9はその中央部からくの字形に折れ曲がることができず、衝突荷重に対しフード9は定位置で充分な抗力を発揮する。又、入力荷重は3本の軸5,6及び7にて受けることになるので、従来のように1本の軸(ヒンジピン)にて入力荷重を受けるものに比べ、軸が破断する虞れはなく、しっかりと衝突荷重を受け止めることができ、フード9の後退量は最小限に抑えられ、図3の実線示bのように、フードが前部から後方へ順次座屈変形して衝突エネルギの効果的な吸収が行われる。
【0014】
上記の実施例では、フードの後端をフードヒンジで車体に取付けたものに本発明を適用した例を示しているが、フードの前端をフードヒンジにて車体に取付けたものにも本発明は適用可能であり、この場合、フードロック装置に充分な強度をもたせることにより、上記図示実施例の場合と同様の作用,効果を奏することができるものである。
【0015】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、フードヒンジにフードの開閉軌跡を形成するリンケージを設け、該リンケージによりフード開閉時にフードの回転中心が前後方向に移動する構成とし、この回転中心のフード開時の前方移動方向を前面衝突時の荷重入力方向と相対向するよう設定したことにより、車両の前面衝突時、フードに入力した衝突荷重にてフードの回転中心がレバーのヒンジブラケットへの軸着点より離れる方向に移動できず、フードヒンジ部にてフード開方向の動きが拘止され、これにより衝突荷重に対しフードが定位置で充分な抗力を発揮し、更にフードヒンジのリンケージを形成する複数の軸にて衝突荷重をしっかりと受け止めることによって、フードは前端部から後方へ向けて順次座屈変形し、フードにより衝突エネルギの効果的な吸収を行うことができるもので、車両衝突時の安全性の向上に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、フードヒンジ部の側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】車両の前面衝突時のフードの変形態様を従来構成の場合との比較において説明する側面説明図である。
【符号の説明】
1 フードヒンジ
2 ヒンジブラケット
3 レバー
4 ヒンジアーム
5 軸
6 軸
7 軸
8 長穴
9 フード
10 車体

Claims (2)

  1. フードの端部を上下回動可能に車体に取付けるフードヒンジを、車体に取付けられるヒンジブラケットと、一端部を該ヒンジブラケットに上下回動可能に軸着されたレバーと、該レバーの他端部に上下回動可能に軸着されフードの端部に固着されるヒンジアームとから構成し、上記レバーのヒンジブラケットへの軸着部とヒンジアームのレバーへの軸着部との間において、上記ヒンジブラケットに前後方向の長穴を形成し、ヒンジアームに固着した軸を該長穴に移動可能に嵌装し、車両の前面衝突時にフードに入力する衝突荷重により、上記軸の長穴内の移動が抑えられ、フードの開方向回動を拘止するようにしたことを特徴とする車両のフードヒンジ構造。
  2. 請求項1に記載の車両のフードヒンジ構造において、フードの閉状態にて、ヒンジアームに固着した軸がヒンジブラケットに設けた長穴のレバー軸着部側端部に位置し、フードを開くとき、該軸が長穴内をレバー軸着部の反対方向へ移動しつつフードが該軸を中心として上方へ回動する構成とし、フードの開作動時の上記軸の移動方向を、車両の前面衝突時の上記軸への衝突荷重入力方向と相対向するよう設定したことを特徴とする車両のフードヒンジ構造。
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