JP4162092B2 - バスドライバ装置および半導体集積回路 - Google Patents

バスドライバ装置および半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、プロセッサ、DSP、ASIC等のディジタル回路全般に適用され、信号の振幅を小さく抑えることによって消費電力を低減するバスドライバ装置に関するものである。
図9は、LSI101における内部バスライン102やクロックライン103等の大きな容量を持つ信号ラインの存在を示している。
LSI101は、例えば、テーブルメモリ111、データメモリ112,113、インストラクションメモリ114、ALU(Arithmetic and Logic Unit)115、乗算器116、シーケンサ117、クロックドライバ118およびランダムロジック119を内蔵している。各部は、データバス、アドレスバス、周辺バスなどのバスを含む内部バスライン102を介して、データ、アドレス、コントロール信号などをやり取りしている。また、各部は、クロックライン103を介してクロックドライバ118からクロックが供給される。
LSI101の高性能化を達成するためには、クロックライン103におけるクロック伝送の超高速化、ならびに内部バスライン102における信号伝送の高速化および並列度増加が必須である。しかしながら、これらの大容量ラインの充放電に関わる消費電力の増加が大きな問題になっている。
また、一般的なドライバ回路としてインバータ回路が多く用いられている。インバータ回路の使用は、信号の振幅を電源電圧までスイングさせるため、LSI101全体の消費電力を増大させる主原因となっている。
これらの問題を解決するため、バスラインにおける信号の振幅を小さくすることによって消費電力を削減する方法が数多く考案されてきた。しかしながら、このような方法は、プロセスのバラツキおよび動作環境の変動によって、特性が大きく変動したり動作が不安定になったりするため、ほとんど使用されていない。
低消費電力を狙った小振幅回路例は、例えば非特許文献1に発表されている。この文献でも用いられている一般的な小振幅バスドライバ方式について、以下に詳述する。
図10は、従来の一般的な小振幅バスドライバシステムの基本構成を示している。図11は、小振幅バスドライバシステムの各部における信号の振幅を示している。
図10に示すバスドライバシステムおいて、ドライバ側デバイス121からレシーバ側デバイス122へ、信号ラインL1,L2を含む大容量のバスライン123を介して信号が送信される。ドライバ側デバイス121の送信信号(TX信号)およびレシーバ側デバイス122の受信信号(RX信号)は、図11(a)および(c)に示すように、それぞれ電源電圧VDDのHighレベルを有し、接地電圧GNDのLowレベルを有する。
送信信号とインバータ124によって反転した送信信号とは、それぞれドライバ回路125,126によって、Highレベルが電源電圧VDDより小さい電圧に変換され、Lowレベルが接地電位GNDより大きい電圧に変換される。このため、バスライン123においては、図11(b)に示すように、電源電圧VDDと接地電位GNDとの間をフルスイングしないように伝送信号の振幅が抑えられる。消費電力は振幅に比例するため、伝送信号の振幅が小さくなることにより、バスライン123における消費電力を低減できる。レシーバ側デバイス122では、差動アンプ127によって、受信信号の振幅が電源電圧VDDと接地電位GNDとの間でフルスイングするように戻される。
図12(a)および(b)は、図10の小振幅バスドライバシステムによる小振幅バスドライバ回路の具体例および出力信号を示している。また、図13(a)および(b)は、図10の小振幅バスドライバシステムによる他の小振幅バスドライバ回路の具体例および出力信号を示している。
図12(a)に示すバスドライバ回路は、Vtnダウン型の回路である。このバスドライバ回路は、互いに相補的な2つの出力信号S1,S2を生成するドライバ回路である。このバスドライバ回路は、電源ラインと接地ラインとの間に直列に接続されたnMOSトランジスタN1,N2と、nMOSトランジスタN3,N4とを有している。nMOSトランジスタN1,N4のゲートには信号がそのまま入力され、nMOSトランジスタN2,N3のゲートには信号がそれぞインバータ131,132で反転されて入力される。
このようなバスドライバ回路では、図12(b)に示すように、出力信号S1,S2の電圧値は、Lowレベルのときには接地電位GNDに等しい。その一方、Highレベルのときには、nMOSトランジスタN1,N3のゲート−ソース間電圧がnMOSトランジスタN1,N3の閾値電圧Vtnと等しくなる点でトランジスタがOFFとなる。このため、出力信号S1,S2の電圧値は、Highレベルのときには電源電圧VDDより閾値電圧Vtnだけ低い電圧となる。
また、図13(a)に示すバスドライバ回路は、ダイオード型の回路であるる。このバスドライバ回路は、コントロール回路141と、このコントロール回路141によって制御されるドライバ回路142とから構成されている。ドライバ回路142は、互いに相補的な2つの出力信号S1,S2を生成するために、ドライバトランジスタとしてのpMOSトランジスタTP1,TP2およびnMOSトランジスタTN1,TN2と、スイッチSW1,SW2とを有している。
pMOSトランジスタTP1とnMOSトランジスタTN1とは、電源ラインと接地ラインとの間に直列に接続されている。また、pMOSトランジスタTP2とnMOSトランジスタTN2とは、電源ラインと接地ラインとの間に直列に接続されている。pMOSトランジスタTP1およびnMOSトランジスタTN1のゲートは、スイッチSW1によってコントロール回路141または出力信号S1の出力ラインに接続される。また、pMOSトランジスタTP2およびnMOSトランジスタTN2のゲートは、スイッチSW2によってコントロール回路141または出力信号S2の出力ラインに接続される。
コントロール回路141は、入力データの信号レベルに応じてスイッチSW1,SW2を制御することによって、ドライバ回路142における上記各ゲートに接続される信号線を切り替える機能を有している。図13(a)は、入力データの信号レベルがHighのときの切り替え状態を示している。
入力データがHighレベルのときおよびLowレベルのときのそれぞれのドライバトランジスタの接続は、下記のように制御される。
(1)入力データがHighレベルのとき
pMOSトランジスタTP1のゲートをS1ラインに接続
nMOSトランジスタTN1のゲートをLow(GND)に接続
pMOSトランジスタTP2のゲートをHigh(VDD)に接続
nMOSトランジスタTN2のゲートをS2ラインに接続
(2)入力データがLowレベルのとき
pMOSトランジスタTP1のゲートをHigh(VDD)に接続
nMOSトランジスタTN1のゲートをS1ラインに接続
pMOSトランジスタTP2のゲートをS2ラインに接続
nMOSトランジスタTN2のゲートをLow(GND)に接続
このようにして、相補的な出力信号S1,S2が得られる。
コントロール回路141への入力データがLowレベルからHighレベルに変化した場合、ドライバ回路142からの出力信号S1もLowレベルからHighレベルへと変化する。この場合、pMOSトランジスタTP1は、そのソース−ゲート間電圧がpMOSトランジスタTP1の閾値電圧VTP(負の値)と等しくなるときにOFFする。このとき、pMOSトランジスタTP1のソースは電源電圧VDDに固定されているため、pMOSトランジスタTP1のゲート電圧値はVDD−|VTP|となる。図13(b)に示すように、これが出力信号S1のHighレベルの電圧値となる。
また、上記と同じ入力データが変化した場合、出力信号S2はHighレベルからLowレベルに変化する。この場合、nMOSトランジスタTN2は、そのソース−ゲート間電圧が閾値電圧VTNと等しくなるときにOFFする。このとき、nMOSトランジスタTN2のソースは接地電位GNDに固定されているため、nMOSトランジスタのゲート電圧値は閾値電圧VTNとなる。図13(b)に示すように、これが出力信号S2のLowレベルの電圧値となる。
入力データがLowレベルの場合も、同様の動作によって、出力信号S1はそのLowレベルの電圧値である閾値電圧VTNとなり、出力信号S2はそのHighレベルの電圧値であるVDD−|VTP|となる。
図14(a)および(b)は、それぞれ図10の小振幅バスドライバシステムにおけるドライバ回路125,126の出力信号と、通常のインバータドライバ回路の出力信号とを示している。
図14(a)に示すように、ドライバ回路125,126からの出力信号は、VDD−|VTP|−VTNの振幅を有する。但し、ドライバ回路125,126において、十分な性能を確保するために振幅の最小値は0.2Vに制限される。一方、図14(b)に示すように、通常のインバータドライバ回路からの出力信号は、接地電位GNDから電源電圧VDDまでの振幅を有する。通常のインバータドライバ回路に対するドライバ回路125,126の消費電力比は振幅に比例することから(VDD−|VTP|−VTN)×2/VDDと表される。従って、VDD=1.5V,|Vtp|=0.65V,Vtn=0.65Vであるとき、上記の消費電力比は27%となり、大きな消費電力低減効果が期待できる。
Atuki inoue et al., "A Low Power SOI Adder Using Reduced-Swing Charge Recycling Circuits",ISSCC 2001, February 7, 2001
しかしながら、以降に述べるように、プロセスのバラツキおよび温度変動がVthを変動させる要因となるため、図10の小振幅バスドライバシステムについてLSI内部での実用化はほとんど行われていない。
図15は、図10の小振幅バスドライバシステムにおいて、プロセスのバラツキおよび温度変動による閾値電圧Vthの変動が信号振幅および消費電力に与える影響を示している。図15は、プロセスのバラツキによる閾値電圧Vthの変動が±0.1Vであり、温度変動(常温±40℃)による閾値電圧Vthの変動が±0.1Vである場合を示している。
性能を確保するための振幅最小値を0.2Vとした場合、Vtn=|Vtp|=0.65V以下である必要があり、この場合、通常のインバータドライブ回路に対するドライバ回路125,126の消費電力比は前述のように0.27となり、消費電力低減効果は最も大きくなる。また、プロセス目標値としては、閾値電圧Vthの変動を考慮すると、Vtn(中央値)=|Vtp|(中央値)=0.45Vにする必要があり、この場合、振幅は0.6Vであり、消費電力比は0.8である。しかし、プロセスのバラツキおよび温度変動が閾値電圧Vthが最も低くなるように作用した場合、Vtn=|Vtp|=0.25Vであることから、振幅は1.0Vとなり、また消費電力比は1.35となる。したがって、この場合は小振幅バスドライバシステムの消費電力が逆に増加してしまう。
このように、従来の小振幅バスドライバシステムでは、出力信号の振幅が閾値電圧Vthのバラツキ(プロセスのバラツキおよび温度変動)に依存するので、それに伴って変動する消費電力と動作マージンとの両方を最適化させることが困難である。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、プロセスのバラツキおよび周囲温度の変動による閾値電圧の変動に影響されずにバスラインにおける信号の振幅値を一定に保つことにより、バスラインの駆動を安定させることを可能にするバスドライバ装置を提供することにある。
本発明に係るバスドライバ装置は、上記課題を解決するために、ウエルが他の回路から分離された構造を有するMOSトランジスタによって構成されるバスラインを駆動するドライバ回路と、前記MOSトランジスタの閾値電圧を所定の目標値に制御するように、前記ウエルに与える電圧の値を前記バスラインの信号レベルに応じて調整する電圧制御部とを備え、当該電圧制御部が、前記バスラインの信号レベルから得られる前記MOSトランジスタの閾値電圧と目標値との差を算出する電圧差算出部と、算出された前記差をなくすように前記電圧を出力する電圧出力部とを有し、当該電圧出力部が、前記ウエルに与える複数の電圧を発生する電圧発生部と、前記電圧から選択データに基づいて前記複数の電圧から前記ウエルに与える一つの電圧を選択して出力する選択出力部と、前記差に基づいて前記選択データを算出するデータ算出部とを有していることを特徴としている。
上記の構成においては、ドライバ回路を構成するMOSトランジスタのウエルが他の回路から分離されているので、ウエルに与える電圧を他の回路のトランジスタと関係なく設定することができる。また、バスラインの信号レベル(HighレベルおよびLowレベル)は、MOSトランジスタの閾値電圧によって決定されるので、ウエルに与える電圧の値を調整すれば、信号レベルを決定できる。そこで、本発明のバスドライバ装置では、電圧制御部によって、MOSトランジスタの閾値電圧を所定の目標値に制御するように、ウエルに与える電圧の値をバスラインの信号レベルに応じて調整する。これにより、プロセスのバラツキおよび周囲温度の変動によってMOSトランジスタの閾値電圧が変動した結果、バスラインの信号レベルが変動しても、ウエルに与える電圧を調整することにより、MOSトランジスタの閾値電圧が目標値に制御される。
前記バスドライバ装置において、前記電圧制御部は、前記バスラインの信号レベルから得られる前記MOSトランジスタの閾値電圧と目標値との差を算出する電圧差算出部と、算出された前記差をなくすように前記電圧を出力する電圧出力部とを有することが好ましい。このような構成では、まず、MOSトランジスタの実際の閾値電圧と目標値との差が電圧差算出部によって算出される。そして、電圧出力部によって、その差をなくすようにウエルに与える電圧が出力される。このように、フィードバック制御によって、ウエルに与える電圧に設定されるので、MOSトランジスタの閾値電圧をバスラインにおける信号の状態に応じて適切に制御することができる。
また、前記ウエル電圧出力部は、前記差に基づいて前記ウエルに与える電圧を算出する電圧算出部と、算出された電圧に応じて予め用意されている複数の電圧から前記ウエルに与える電圧を選択して出力する選択出力部とを有していることが好ましい。MOSトランジスタの実際の閾値電圧と、目標値と、ウエルに与える電圧との間には、後述する式(1)および(2)の関係がある。
そこで、この構成では、電圧差算出部によって算出された閾値電圧と目標値と差に基づいて、電圧算出部によって、上記の関係を用いてウエルに与える電圧が算出される。このような演算処理は、通常デジタル的に行われるため、算出された電圧をそのままウエルに与えることはできない。しがって、電圧発生部によって、予めウエルに与える電圧として複数の電圧を用意しておき、データ算出部によって算出された電圧の値(デジタル)すなわち選択データを電圧選択のためのデータとして用いて、このデータに応じて用意された電圧からウエルに与える電圧を選択する。これにより、バスドライバ装置をLSI等に組み込む場合、MOSトランジスタの閾値電圧と目標値との差に基づく前述のフィードバック制御を容易に実現することができる。なお、電源電圧の範囲を越える値の電圧が必要な場合は、当然に、上記のように予めウエルに与える電圧として複数の電圧を用意しておかなければならない。
本発明の半導体集積回路は、前記のように構成されるバスドライバ装置を備えていることを特徴としている。これにより、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のバスドライバ装置を備えている。それゆえ、半導体集積回路において、バスラインにおける低消費電力化を安定して行うことができる。
本発明では、バスドライバ回路にバスライン振幅値の自動適応調整機能を持たせることにより、プロセスバラツキや周囲温度変化によるVth変動の発生に影響されず、バスライン振幅値を一定に保ち、安定特性を可能とする。
本発明に係るバスドライバ装置は、以上のように、ドライバ回路を構成するMOSトランジスタのウエルが他の回路から分離されており、MOSトランジスタの閾値電圧を所定の目標値に制御するように、ウエルに与える電圧の値をバスラインの信号レベルに応じて調整することを主要な特徴としている。これにより、プロセスのバラツキや周囲温度の変化によって閾値電圧が変動しても、ウエルに与える電圧を調整することによって、閾値電圧が目標値に制御される。それゆえ、閾値電圧の変動の影響を受けることなく、バスラインにおける信号の振幅値が一定に保たれるので、消費電力を安定して低減することができるという効果を奏する。この結果、バスラインを安定して駆動することができる。また、プロセス微細化が今後進むことに伴ってプロセスのバラツキがさらに増大しても、上記のように振幅を一定に制御することができる。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係るLSI1の要部の構成を示している。
図1に示すように、半導体集積回路としてのLSI1は、ドライバ側デバイス2、レシーバ側デバイス3、バスライン4およびウエル電圧制御部5を備えている。
ドライバ側デバイス2は、ドライバ回路21,22と、インバータ23を有している。ドライバ回路21は、TX信号(送信信号)の振幅を縮小し、ドライバ回路22は、インバータ23で反転されたTX信号の振幅を縮小する。
バスライン4は、信号ラインL1,L2を含んでいる。信号ラインL1はドライバ回路21から出力された信号を伝送し、信号ラインL2はドライバ回路22から出力された信号を伝送する。
レシーバ側デバイス3は、差動アンプ31を有している。この差動アンプ31は、信号ラインL1,L2を伝送されてきた2つの信号からRX信号(受信信号)を求める。
図2および図3は、ドライバ回路21,22を形成する回路のデバイス構造の簡単化のためにインバータINVを例にとって示している。
実際に本デバイス構造が適用されるドライバ回路は、例えば図12(a)に示すnMOSトランジスタN1,N3であり、図13(a)に示すpMOSトランジスタTP1,TP2およびnMOSトランジスタTN1,TN2である。つまり、図12(a)の回路をドライバ回路21,22に適用した場合、nMOSトランジスタN1,N3には以下のデバイス構造が適用される。また、図13(a)の回路をドライバ回路21,22に適用した場合、pMOSトランジスタTP1,TP2およびnMOSトランジスタTN1,TN2には以下のデバイス構造が適用される。
図2および図3に示すように、インバータINVは、nMOSトランジスタTRNとpMOSトランジスタTRPとが直列に接続されたCMOS構造をなしている。nMOSトランジスタTRNのローカルPウエル61にはPウエル電圧VPWが印加され、pMOSトランジスタTRPのローカルNウエル62にはNウエル電圧VNWが印加される。
nMOSトランジスタTRNのPウエル61およびpMOSトランジスタTRPのNウエル62は、一体に形成されている。しかしながら、ローカルPウエル61およびローカルNウエル62は、これらと同一基板に形成される他の回路のウエル71,72から分離されている。
具体的には、nMOSトランジスタTRNにおけるソースおよびドレインのN+領域63が、他の回路から分離されたローカルPウエル61上に形成されている。また、このローカルPウエル61上に形成されたP+領域64に与えるPウエル電圧VPWにより、閾値電圧Vtnが調整される。同様に、pMOSトランジスタTRPにおけるソースおよびドレインのP+領域65が、他の回路から分離されたローカルNウエル62上に形成されている。また、このローカルNウエル62上に形成されたN+領域66に与えるNウエル電圧VNWにより、閾値電圧Vtpが調整される。これにより、ローカルPウエル61とローカルNウエル62とに、それぞれPウエル電圧VPWとNウエル電圧VNWとを他の回路から独立して印加することができる。
インバータINVは、Pウエル電圧VPWおよびNウエル電圧VNWが印加される以外は、一般的なインバータ回路と同様に、pMOSトランジスタTRPのソースに電源電圧VDDが印加され、nMOSトランジスタTRNのソースが接地電位GNDとされる。また、両トランジスタTRP,TRNのゲート間が互いに接続されるとともに、両トランジスタTRP,TRNのドレイン間が互いに接続されている。入力信号は、両トランジスタTRP,TRNのゲート電圧として入力される一方、出力信号は両トランジスタTRP,TRNのドレイン電圧として現れる。
続いて、ウエル電圧制御部5について図1および図4に基づいて詳細に説明する。ここで、図4はウエル電圧制御部5の要部を示している。
ウエル電圧制御部5は、A/D変換器51、High電圧比較回路52、Low電圧比較回路53、Nウエル電圧選択制御部54、Pウエル電圧選択制御部55、ウエル電圧発生回路56およびウエル電圧選択回路57を有している。
A/D変換器51は、信号ラインL1,L2に伝送されるそれぞれの信号をデジタルに変換して出力する。
High電圧比較回路52は、ドライバ回路21の目標閾値電圧VTP(目標値)とA/D変換器51からの信号ラインL1に伝送される信号のデジタル値(測定閾値電圧VTP0)とを比較し、その差を出力する。Low電圧比較回路53は、ドライバ回路22の目標閾値電圧VTN(目標値)とA/D変換器51からの信号ラインL2に伝送される信号のデジタル値(測定閾値電圧VTN0)とを比較し、その差を出力する。
Nウエル電圧選択制御部54は、High電圧比較回路52からの出力(|VTP|−|VTP0|)に基づいてNウエル電圧VNWを選択するための選択電圧VSBNWを出力する。ここで、Nウエル電圧VNWは次式のように表される。
|VTP|=|VTP0|+γP{√(VNW−VDD+2ΦFP)−√(2ΦFP)}
…(1)
上式において、γPおよびΦFPは、pMOSトランジスタTRPの定数である。上式を変形すると、Nウエル電圧VNWは、次式のように|VTP|−|VTP0|に応じて変わることがわかる。
VNW={(|VTP|−|VTP0|)/γP+√(2ΦFP)}−(2ΦFP)
+VDD
そこで、Nウエル電圧選択制御部54は、入力される|VTP|−|VTP0|によってNウエル電圧VNVを算出し、その値をNウエル電圧発生回路57a(図4参照)から選択するように、選択電圧VSBPW(選択データ)として出力する。
Pウエル電圧選択制御部55は、Low電圧比較回路53からの出力(VTN−VTN0)に基づいてPウエル電圧VPWを選択するための選択電圧VSBPWを出力する。ここで、Pウエル電圧VPWは次式のように表される。
VTN=VTN0+γN{√(VPW+2ΦFN)−√(2ΦFN)} …(2)
上式において、γNおよびΦFNは、nMOSトランジスタTRNの定数である。上式を変形すると、Pウエル電圧VPWは、次式のようにVTN−VTN0に応じて変わることがわかる。
VPW={(VTN−VTN0)/γN+√(2ΦFN)}−(2ΦFN)
そこで、Pウエル電圧選択制御部55は、入力されるVTN−VTN0によってPウエル電圧VPWを算出し、その値をPウエル電圧発生回路57b(図4参照)から選択するように、選択電圧VSBPW(選択データ)として出力する。
Nウエル電圧選択制御部54で行われる演算処理は、入力を|VTP|−|VTP0|とし、出力を選択電圧VSBNWとするLUT(ルックアップテーブル)で実行される。また、Pウエル電圧選択制御部55で行われる演算処理は、入力をVTN−VTN0とし、出力を選択電圧VSBPWとするLUT(ルックアップテーブル)で実行される。
あるいは、Nウエル電圧選択制御部54およびPウエル電圧選択制御部55でそれぞれ行われる演算処理は、プログラムによって実行されてもよい。この場合、Nウエル電圧選択制御部54およびPウエル電圧選択制御部55は、CPUなどの演算処理部がROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶デバイスに記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。また、上記のプログラムは、リムーバブルな記録媒体に記録されていても良い。
ウエル電圧発生回路56は、図4に示すように、Nウエル電圧発生回路56aおよびPウエル電圧発生回路56bからなる。Nウエル電圧発生回路56aは、Nウエル電圧選択制御部54から出力される複数の選択電圧VSBNWと個々に一致する値のアナログの複数のNウエル電圧VNW0〜VNWnを発生する。一方、Pウエル電圧発生回路56bは、Pウエル電圧選択制御部55から出力される複数の選択電圧VSBPWと個々に一致する値のアナログの複数のPウエル電圧VPW0〜VPWnを発生する。両ウエル電圧発生回路56a,56bは、例えば、電圧を複数の抵抗によって複数の電圧に分割する抵抗分割回路によって構成される。
なお、ローカルPウエル61におけるP+領域64に接地電位GNDよりも高い電圧のみならず低い電圧も印加し、ローカルNウエル62におけるN+領域56に電源電圧VDDよりも低い電圧のみならず高い電圧も印加する必要がある。このため、両ウエル電圧発生回路56a,56bは、昇圧回路などを必要とする。
ウエル電圧選択回路57は、Nウエル電圧選択回路57aおよびPウエル電圧選択回路57bからなる。Nウエル電圧選択回路57aは、マルチプレクサのような回路であって、Nウエル電圧選択制御部54からの選択電圧VSBNWに応じて、Nウエル電圧発生回路56aで発生したNウエル電圧VNW0〜VNWnから一つを選択する。一方、Pウエル電圧選択回路57bは、マルチプレクサのような回路であって、Pウエル電圧選択制御部55からの選択電圧VSBPWに応じて、Pウエル電圧発生回路56bで発生したPウエル電圧VPW0〜VPWnから一つを選択する。
なお、ウエル電圧発生回路56およびウエル電圧選択回路57の複合機能の他の実現方法として、D/A変換器を使用した手法も可能である。この手法では、Nウエル電圧選択制御部54で発生した選択電圧VSBNWすなわちNウエル電圧VNWおよびPウエル電圧選択制御部55で発生した選択電圧VSBPWすなわちPウエル電圧VPWをアナログに変換するD/A変換器をウエル電圧発生回路56およびウエル電圧選択回路57の代わりに設ける。ただし、このD/A変換器は、前述のように、接地電位GNDよりも低いNウエル電圧VNWおよび電源電圧VDDよりも高いPウエル電圧VPWを必要とするので、接地電位GNDと電源電圧VDDとの範囲を超えた電圧を出力するように、出力範囲を拡大させる必要がある。
続いて、上記のように構成されるLSI1におけるウエル電圧調整動作について説明する。
ドライバ回路21,22からバスライン4における信号ラインL1,L2に出力された伝送信号は、それぞれA/D変換器51でデジタルに変換される。High電圧比較回路52では、A/D変換器51からのデジタル値のうち高い電圧すなわちHighレベル電圧(測定閾値電圧|VTP0|)と目標閾値電圧|VTP|とが比較され、その差が出力される。また、Low電圧比較回路53では、A/D変換器51からのデジタル値のうち低い電圧すなわちLowレベル電圧(測定閾値電圧VTN0)と目標閾値電圧VTNとの比較が行なわれる。
Nウエル電圧選択制御部54では、High電圧比較回路52で得られた結果に基づいて選択電圧VSBNWが算出される。一方、Pウエル電圧選択制御部55では、Low電圧比較回路53で得られた結果に基づいて選択電圧VSBPWが算出される。
そして、Nウエル電圧選択回路57aでは、Nウエル電圧選択制御部54からの選択電圧VSBNWに応じて、Nウエル電圧発生回路56aで発生したNウエル電圧VNW0〜VNWnから一つが選択される。この選択された電圧は、Nウエル電圧選択制御部54で算出されたNウエル電圧(選択電圧VSBNW)にほぼ等しいNウエル電圧VNWとして、ドライバ回路21,22のローカルNウエル62におけるN+領域66に与えられる。一方、Pウエル電圧選択回路57bでは、Pウエル電圧選択制御部55からの選択電圧VSBPWに応じて、Pウエル電圧発生回路56bで発生したPウエル電圧VPW0〜VPWnから一つが選択される。この選択された電圧は、Pウエル電圧選択制御部55で算出されたPウエル電圧(選択電圧VSBPW)にほぼ等しいPウエル電圧VPWとして、ドライバ回路21,22のローカルPウエル61におけるN+領域64に与えられる。
ウエル電圧調整動作において、バスライン4と、ウエル電圧制御部5およびドライバ回路21,22によってフィードバック系が形成される。そして、上記のようなウエル電圧調整のための一連の動作は、High電圧比較回路52およびLoW電圧比較回路53で、測定閾値電圧|VTP0|と目標閾値電圧|VTP|との差、および測定閾値電圧VTN0と目標閾値電圧VTNとの差が0になるまで(両閾値電圧が一致するまで)行われる(ウエル電圧のフィードバック制御)。
図5は、ドライバ回路21,22におけるnMOSトランジスタTRNのウエル電圧調整例を示したグラフである。このグラフにおいて、縦軸は目標閾値電圧VTNを表し、横軸はPウエル電圧VPWを表している。また、このグラフは、目標閾値電圧VTNを0.65Vとしたときに、測定閾値電圧VTN0(調整前の閾値電圧Vtn)が0.45Vである場合と、0.25Vである場合の二例を示している。
Pウエル電圧VPWと目標閾値電圧VTNとの間には、次式の関係がある。
VTN=VTN0+γN{√(VPW+2ΦFN)−√(2ΦFN)}
ここで、γNは基板定数を表している。
ウエル電圧調整前の測定閾値電圧VTN0が0.45Vである場合には、図5に実線で示すように、ローカルPウエル61のP+領域64にPウエル電圧VPW1を印加して、閾値電圧Vtnを目標閾値電圧VTNの0.65Vに引き上げる。また、ウエル電圧調整前の測定閾値電圧VTN0が0.25Vである場合には、図5に破線で示すように、P+領域64にPウエル電圧VPW2を印加して、閾値電圧Vtnを目標閾値電圧VTNの0.65Vに引き上げる。
図6は、ウエル電圧制御部5によるバスライン4における信号の振幅値の自動適応調整の効果を示している。
図6に示すように、閾値電圧Vtp,Vtnの調整前では、信号のHighレベルがVDD−|VTP0|であり、信号のLowレベルがVTN0である。これに対し、調整後には、信号のHighレベルがVDD−|VTP|に低下し、信号のLowレベルがVTNに上昇する。これにより、信号の振幅を小さくすることができ、バスライン4の消費電力を低減することができる。なお、レシーバ側デバイス3の性能を確保するための信号の振幅の最小値は0.2Vに制限される。
図7は、信号振幅および消費電力を最適化するための閾値電圧Vthの調整目標値を示している。
レシーバ側デバイス3の性能確保に必要な最小信号振幅が0.2Vであった場合、信号振幅が最小値の0.2Vであるときに消費電力も最小となる。そして、電源電圧VDDが1.5Vであるとき、信号の振幅Aは、図6から、次式のように表される。
Vs=VDD−|VTP|−VTN
したがって、上式にVs=0.2V,VDD=1.5Vを代入して、|VTP|=VTN=Vtn=Vtpとすれば、そのときの閾値電圧Vtn,Vtpは次のように表される。
Vtn=Vtp=(1.5−0.2)/2=0.65
このように、閾値電圧Vtn,Vtpはともに0.65Vであり、これが調整目標値となる。また、前記のように、閾値電圧Vtn,Vtpをともに0.65Vに引き上げることにより、消費電力の低減措置が採られていない通常のインバータドライブ回路に対する本バスドライブ方式の消費電力比は0.27となり、消費電力低減効果が最も大きくなる。
ここで、本実施形態におけるバスドライブ方式と通常のインバータフルスイング方式との消費電力比較を行なうシミュレーションの結果について説明する。
消費電力Pは、次式のように表される。
P=α・F・C・VDD・Vs・n+Pddc+Prdc
ここで、上式において、αはデータ遷移確率であり、Fは動作周波数であり、Cは容量であり、VDDは電源電圧であり、Vsは信号の振幅であり、nはバス本数であり、Pddcはドライバ貫通電力であり、PrdcはレシーバDC電力である。
表1に示すように、図6および上式より求めた消費電力Pが、通常方式(インバータフルスイング方式)では124μWであるのに対して、本実施形態のバスドライブ方式では41μWと小さい。通常方式の消費電力Pを1.0とした場合の相対比では本実施形態のバスドライブ方式の消費電力Pは0.33に相当する。また、SPICEシミュレーションにより求めた消費電力値でも、通常方式が132μWであるのに対して本方式では42μWであり、前述の計算結果が妥当であることを示している。
Figure 0004162092
図8(a)および(b)は、本実施形態におけるバスドライブ方式を実デバイスに適用した場合の消費電力低減効果を示している。
図8(a)は、クロックドライバの70%およびロジック回路の50%に本バスドライブ方式を適用し、各々70%の削減効果が得られたと仮定した場合の、MPU(Micro Processing Unit)の消費電力低減効果を示している。なお、ここでは、組込み用ローエンドマイクロプロセサをMPUとして用いた例を示している。また、図8(b)は、ASSP(Application Specific Standard Product)の消費電力低減効果を示している。なお、ここでは、MPEG−4デコーダをASSPとして用いた例を示している。
図8(a)に示すように、MPUにおいては、本バスドライブ方式を適用する前の消費電力のうち、クロックドライバで消費される電力は45%を占め、ロジック回路で消費される電力が40%を占めている。これに対し、本バスドライブ方式を適用した後の消費電力のうち、クロックドライバで消費される電力は23.5%を占め、ロジック回路で消費される電力が26.6%を占めている。従って、本バスドライブ方式を適用することにより、適用前の65%まで消費電力を低減することが可能である。
図8(b)に示すように、ASSPにおいては、本バスドライブ方式を適用する前の消費電力のうち、クロックドライバで消費される電力は25%を占め、ロジック回路で消費される電力が35%を占めている。これに対し、本バスドライブ方式を適用した後の消費電力のうち、クロックドライバで消費される電力は13%を占め、ロジック回路で消費される電力が23%を占めている。従って、本バスドライブ方式を適用することにより、適用前の76%まで消費電力を低減することが可能である。
以上に述べたように、バスライン4における信号のHighレベルとLowレベルとが、それぞれドライバ回路21,22を形成するMOSトランジスタの閾値電圧Vtp,Vtnによって決定される。従って、逆に閾値電圧Vtp,Vtnを調整すれば、上記の信号のHighレベルとLowレベルを決定でき、消費電力を最適化することができる。このことから、本実施形態のバスドライブ方式では、nMOSトランジスタおよびpMOSトランジスタのそれぞれの閾値電圧Vtn,Vtpを独自に制御する構成(1)および(2)を採用している。
(1)ドライバ回路21,22のウエル(ローカルPウエル61およびローカルNウエル62)が他の回路から分離されている。
(2)バスライン4における信号のHighレベルおよびLowレベルに応じて、ローカルPウエル61におけるP+領域64に印加するPウエル電圧VPWおよびローカルNウエル62におけるN+領域66に印加するNウエル電圧VNWを目標値に制御するウエル電圧制御部5が設けられている。
このような構成を備えることによって、プロセスのバラツキや周囲温度の変化によって閾値電圧Vthに変動が生じても、ウエル電圧の調整によって閾値電圧Vthが目標値に制御される。それゆえ、閾値電圧Vthの変動の影響を受けることなく、バスライン4における信号の振幅値を一定に保つことができる(振幅の自動適応調整機能)。従って、消費電力を安定して低減することができるので、プロセス微細化が今後進むことに伴ってプロセスのバラツキがさらに増大しても、上記のように振幅を一定に制御することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のバスドライバ装置は、LSI等のバスラインにおける消費電力をプロセスのバラツキおよび周囲温度の変動に関わらず安定して低減させることによって、バスドライバ回路を有するプロセッサ、DSP、ASIC等のディジタル回路全般に適用できる。
本発明の実施の一形態を示すLSIの要部の構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は上記LSIのドライバ側デバイス2におけるドライバ回路を形成するインバータの構成を示す回路でである。 上記インバータのデバイス構造を示す断面図である。 上記LSIにおけるウエル電圧制御部の要部の構成を示すブロック図である。 上記ドライバ回路におけるnMOSトランジスタのPウエル電圧調整例を示すグラフである。 上記ウエル電圧制御部による上記LSIのバスラインにおける信号の振幅値の自動適応調整の効果を示す図である。 信号振幅および消費電力を最適化するための上記ドライバ回路におけるトランジスタの閾値電圧Vthの調整例を示すグラフである。 (a)および(b)は、本実施形態におけるバスドライブ方式を実デバイス(MPUおよびASSP)に適用した場合の消費電力低減効果を示す図である。 内部バスラインやクロックライン等の大きな容量を持つ信号ラインを含むLSIの構成を示すブロック図である。 従来の一般的な小振幅バスドライバシステムの基本構成を示すブロック図である。 (a)ないし(c)はそれぞれ上記小振幅バスドライバシステムにおけるドライバ側デバイス、バスラインおよびレシーバ側デバイスにおけるTX信号(送信信号)、伝送信号およびRX信号(受信信号)を示す図である。 (a)は上記小振幅バスドライバシステムによる小振幅バスドライバ回路の具体例を示す回路図であり、(b)は(a)の小振幅バスドライバ回路の出力信号を示す図である。 (a)は上記小振幅バスドライバシステムによる小振幅バスドライバ回路の他の具体例を示す回路図であり、(b)は(a)の小振幅バスドライバ回路の出力信号を示す図である。 (a)は上記小振幅バスドライバシステムにおけるドライバ回路の出力信号を示す図であり、(b)は通常のインバータドライバ回路の出力信号を示す図である。 上記小振幅バスドライバシステムにおける、プロセスのバラツキおよび温度変動による閾値電圧Vthの変動が信号振幅および消費電力に与える影響を示す図である。
符号の説明
1 LSI(半導体集積回路)
2 ドライバ側デバイス
3 レシーバ側デバイス
4 バスライン
5 ウエル電圧制御部(電圧制御部)
21,22 ドライバ回路
52 High電圧比較回路(電圧差算出部)
53 Low電圧比較回路(電圧差算出部)
54 Nウエル電圧選択制御部(電圧出力部,電圧算出部)
55 Pウエル電圧選択制御部(電圧出力部,電圧算出部)
56 ウエル電圧発生回路
56a Nウエル電圧発生回路
56b Pウエル電圧発生回路
57 ウエル電圧選択回路(電圧出力部,選択出力部)
57a Nウエル電圧選択回路(電圧出力部,選択出力部)
57b Pウエル電圧選択回路(電圧出力部,選択出力部)
61 ローカルPウエル
62 ローカルNウエル
64 P+領域
66 N+領域
TRN nMOSトランジスタ(MOSトランジスタ)
TRP pMOSトランジスタ(MOSトランジスタ)
VNW Nウエル電圧
VPW Pウエル電圧
VSBNW 選択電圧
VSBPW 選択電圧
VTN 目標閾値電圧(目標値)
|VTP| 目標閾値電圧(目標値)
VTN0 測定閾値電圧(閾値電圧)
|VTP0| 測定閾値電圧(閾値電圧)

Claims (3)

  1. ウエルが他の回路から分離された構造を有するMOSトランジスタによって構成されるバスラインを駆動するドライバ回路と、
    前記MOSトランジスタの閾値電圧を所定の目標値に制御するように、前記ウエルに与える電圧の値を前記バスラインの信号レベルに応じて調整する電圧制御部とを備え
    当該電圧制御部は、前記バスラインの信号レベルから得られる前記MOSトランジスタの閾値電圧と目標値との差を算出する電圧差算出部と、算出された前記差をなくすように前記電圧を出力する電圧出力部とを有し、
    当該電圧出力部は、前記ウエルに与える複数の電圧を発生する電圧発生部と、前記電圧から選択データに基づいて前記複数の電圧から前記ウエルに与える一つの電圧を選択して出力する選択出力部と、前記差に基づいて前記選択データを算出するデータ算出部とを有していることを特徴とするバスドライバ装置。
  2. 前記データ算出部は、前記差を入力すると、当該差に対応する前記ウエルに与える電圧を出力するルックアップテーブルによって前記選択データを算出することを特徴とする請求項1に記載のバスドライバ装置。
  3. 請求項1または2に記載のバスドライバ装置を備えていることを特徴とする半導体集積回路。
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