JP4154916B2 - 自動車用ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ワイヤハーネスに関し、詳しくは、2方向に分岐し、先端にL型端子を圧着した電線を結束したワイヤハーネスであって、該分岐した電線および上記L型端子の方向規制をすることで、電気接続箱より突出したボルトに接続できる姿勢としているものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図4に示すように、自動車に配策されるワイヤハーネス6のヒューズボックス1への接続として、該ヒューズボックス1の左右両側外面に沿って二股に分岐した電線3、4を配線し、これら電線3、4の端末に接続した各L型端子2、2を対向させた状態でヒューズボックス1の左右両側上面に配置し、ヒューズボックス1より突出しているボルトBをL型端子2のボルト孔2aを通してナットNで加締めることで接続を図っていた。
【0003】
上記2方向に分岐したワイヤハーネス6の形成手順は、電線3、4を冶具等により所要の分岐方向に布線すると共に、該電線3、4の端末にL型端子2を互いに対向するように圧着接続し、該L型端子2が対向した状態を冶具や作業者の手で保持規制しつつ、2本の電線3、4の分岐箇所をテープT巻きで結束し、一方の電線3に保護用のコルゲートチューブ5を外嵌している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ワイヤハーネス6を構成する電線3、4は断面円形で外周面が曲面であるため、2本の電線3、4をテープT巻きで結束すると、図5に示すように、電線3、4同士が滑り電線3と4の左右位置が入れ違い、電線3、4の分岐方向が逆転してしまう可能性があった。
また、分岐した電線3、4は夫々1本ずつであるので、図6に示すように、電線3、4自体も回転し易く、L型端子2の方向も変わり易くなる。特に、上記のように電線3、4の配列が逆転してしまった場合に、各L型端子2の方向が変わることで端子同士が対向してしまうと、作業者は電線3、4が正しい配列で分岐していると誤解が生じる恐れがある。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、2方向に分岐したワイヤハーネスの各電線およびL型端子の方向が間違って変わらないようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、電気接続箱の左右両側外面に沿って二股に分岐した電線を配線し、これら電線端末に接続したL型端子を対向させた状態で上記電気接続箱の左右両側上面に配置し、該電気接続箱より突出しているボルトを上記L型端子のボルト孔に通して接続する構成としている自動車用ワイヤハーネスであって、
2本1組となる2本の小径電線と1本の大径電線とからなる3本の電線を分岐位置までテープ巻き結束し、該テープ巻き位置では上記2本1組となる2本の小径電線の間に上記1本の大径電線が位置して廻り止め状態となるようにこれら3本の電線をトライアングル状に束ねる一方、上記分岐位置から2本1組と1本とに分けて2方向に分岐させ、上記2本の電線の端末を1つのL型端子に共圧着すると共に1本の電線端末に1つのL型端子を圧着し、
上記2方向に分岐させた分岐方向が上記電気接続箱の左右両側外面に沿う方向となる分岐方向規制と、上記2つのL型端子の各ボルト孔を穿設した水平突出部が互いに向き合った対向位置となる端子方向規制とが、上記3本の電線を分岐位置まで結束するテープ巻きで規制されている自動車用ワイヤハーネスを提供している。
【0007】
上記構成とすると、上記2本1組の電線と上記1本の電線とをトライアングル状に束ねてテープ巻きすることにより、上記2本1組の電線の接触部に上記1本の電線が入り込んだ状態となるので、電線同士の配列が入れ違えることが防止され、上記2方向に分岐させた上記2本1組の電線と1本の電線の分岐方向規制を行うことができる。
また、上記2本1組の電線の端末は、1つのL型端子に共圧着されているので、上記2本1組の電線は、端末側での共圧着固定と分岐位置でのテープ巻き固定とにより両側で配列規制されているので、上記L型端子のボルト孔を穿設した水平突出部が互いに向き合った対向位置となるように端子方向規制も行うことができる。
【0008】
具体的には、上記電気接続箱はヒューズボックスである。
【0009】
つまり、従来は1本の大径電線であった一方の分岐線を、2本の小径電線を1組とすることで代替し、該2本の小径電線の接触部に上記1本の大径電線を配置してトライアングル状とすることで、各電線の配置が互いに規制され廻り止めを図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態の電気接続箱はヒューズボックス1からなり、図1に示すように、2方向に分岐するワイヤハーネスW/Hが該ヒューズボックス1に接続されている。
【0011】
ワイヤハーネスW/Hは、図2に示すように、3本の電線10、11、12を分岐位置PまでテープT巻き結束し、該分岐位置Pから2本の電線10、11を1組としたものと1本の電線12とに分けて2方向に分岐させている。
2本の電線10、11は小径電線である一方、1本の電線12は大径電線であり、テープT巻き位置での各電線10、11、12は、図3(B)に示すように、接触した2本の電線10、11の間に1本の電線12が入り込むようにトライアングル状に束ねられている。
【0012】
本実施形態では、上記2本1組とする電線10と11は、それぞれ芯線が5sqの電線であり、従来10sqの電線を用いて場合と同等の電流許容値としている。また、1本の電線12は芯線が8sqの電線としている。
【0013】
2本の電線10、11の端末から露出させた芯線は、図3(A)に示すように、1つのL型端子2のバレル2cに共圧着している一方、1本の電線12の端末には1つのL型端子を圧着しており、バレル2cを有する基板部分よりL字状に突出した水平突出部2bを互いに対向させている。
なお、L型端子2の水平突出部2bの中央にはボルト孔2aを穿設し、ヒューズボックス1の上面より突出するボルトBに嵌合される。
また、2本1組の電線10、11には保護用のコルゲートチューブ5が外嵌されている。
【0014】
上記ワイヤハーネスW/Hのヒューズボックス1へ接続する際、二股に分岐させている電線10、11と12とは、分岐位置Pをヒューズボックス1の下方に位置させると、2方向に分岐された電線10,11と12とはヒューズボックス1の左右両側外面に自然と沿う形状となり、かつ、これら電線10、11と12の端末に接続した各L型端子2を対向させた状態で、ヒューズボックス1の左右両側上面に配置される。よって、ヒューズボックス1より突出している左右両側のボルトBの上方にL型端子2のボルト孔2aが略自動的に位置させることができ、ボルト穴2aをボルトBに嵌合させてナットNで加締める接続作業を容易に行うことができる。
【0015】
このように、上記構成とすると、2本1組の電線10、11と1本の電線12とをトライアングル状に束ねてテープT巻きして、2本1組の電線10、11の接触部分に1本の電線12が入り込んだ状態となるので、電線10、11、12同士の配列が入れ違えることを防止でき、2方向に分岐させた2本1組の電線10、11と1本の電線12の分岐方向規制を簡単に行うことができる。
【0016】
また、2本1組の電線10、11の端末は、1つのL型端子2に共圧着されているので、2本1組の電線10、11は、端末側での共圧着固定と分岐位置でのテープT巻き固定とにより両側で配列規制されているので、L型端子2のボルト孔2aを穿設した水平突出部2bが互いに向き合った状態を保持でき、L型端子2の方向規制も行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記2本1組の電線と上記1本の電線とをトライアングル状に束ねてテープ巻きすることができ、上記2本1組の電線の接触部分に上記1本の電線が入り込んだ状態となるので、各電線の配列の入れ違えが防止され、上記2本1組の電線と1本の電線の分岐方向を規制できる。
【0018】
また、上記2本1組の電線の端末が1つのL型端子に共圧着されていることで、上記2本1組の電線は、端末側での共圧着固定と分岐位置側でのテープ巻き固定とにより両側で配列が保持されているため、上記L型端子のボルト孔を穿設した水平突出部が互いに向き合った状態を維持できるように端子方向を規制することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のワイヤハーネスが電気接続箱に接続された状態を示す図面である。
【図2】 ワイヤハーネスの要部斜視図である。
【図3】 (A)は図2のI−I線断面斜視図、(B)はII−II線断面図である。
【図4】 従来のワイヤハーネスが電気接続箱に接続された状態を示す図面である。
【図5】 従来の問題点を示す図面である。
【図6】 従来の別の問題点を示す図面である。
【符号の説明】
1 電気接続箱(ヒューズボックス)
2 L型端子
5 コルゲートチューブ
10、11 電線
12 電線
B ボルト
N ナット
T テープ
W/H ワイヤハーネス
Claims (1)
- 電気接続箱の左右両側外面に沿って二股に分岐した電線を配線し、これら電線端末に接続したL型端子を対向させた状態で上記電気接続箱の左右両側上面に配置し、該電気接続箱より突出しているボルトを上記L型端子のボルト孔に通して接続する構成としている自動車用ワイヤハーネスであって、
2本1組となる2本の小径電線と1本の大径電線とからなる3本の電線を分岐位置までテープ巻き結束し、該テープ巻き位置では上記2本1組となる2本の小径電線の間に上記1本の大径電線が位置して廻り止め状態となるようにこれら3本の電線をトライアングル状に束ねる一方、上記分岐位置から2本1組と1本とに分けて2方向に分岐させ、上記2本の電線の端末を1つのL型端子に共圧着すると共に1本の電線端末に1つのL型端子を圧着し、
上記2方向に分岐させた分岐方向が上記電気接続箱の左右両側外面に沿う方向となる分岐方向規制と、上記2つのL型端子の各ボルト孔を穿設した水平突出部が互いに向き合った対向位置となる端子方向規制とが、上記3本の電線を分岐位置まで結束するテープ巻きで規制されている自動車用ワイヤハーネス。
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