JP4144219B2 - 鞍乗型車両の後輪懸架装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のリヤスイングアームの構造に関し、特に、鞍乗型車両の後輪懸架装置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、不整地走行車両等の4輪車において、後端側が上下方向へ揺動自在となるように前端を車体フレームに支持して、その後端に左右一対の後輪を回動自在に保持するリヤスイングアームを備え、プロペラシャフトを介して後輪に駆動力を伝達するようにした鞍乗型不整地走行車両、いわゆるATV(All Terrain Vehicle)が知られている。
【0003】
このような4輪車では、例えば、特公平7−88196号公報に開示されているように、リヤアームを形成する左右一対のアームメンバの後端部に終減速機ケースを剛直するとともに、該アームメンバの前端部をクロスブラケットで結合し、前記クロスブラケットを貫通するプロペラシャフトのハウジングを前記終減速機ケースと前記クロスブラケットとを互いに剛直に結合したものが提案されている。この構成によると、リヤアームの剛性を高めることができる。
【0004】
また、特許第2780783号公報に開示されているように、エンジンからの駆動を伝達する駆動軸であるプロペラシャフトを左右のアームパイプの間に配置するとともに、一方のアームパイプ側に偏った位置に配置し、この一方のアームパイプの後端と、車体幅方向左右に延設された一方の車軸管とを接合し、前記プロペラシャフトの周囲を覆う保護パイプの後端と差動歯車装置のハウジングとの間に弾性変形が可能な筒状部材を介在して、該後端とハウジングとを互いに離間して配置するようにしたものが提案されている。この構成によると、左右の車軸管の支持強度を確保し、高精度な機械加工を不要にして製造コストの低減を図るとともに、組立て作業を容易にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特公平7−88196号公報や特許第2780783号公報に開示されたような構造では、アームパイプが大径になることでスイングアームの重量が増大し、ひいてはバネ下重量が重くなることで後輪の路面への追従性が悪化し、乗り心地に悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0006】
また、スイングアームを高剛性化していくと、図9に示すように、スイングアーム222のスイングアームパイプ225の縦寸法Hが大きくなり、これに伴いリヤサスペンションユニット27が係合される係合部125の高さ寸法Aが大きくなる。その結果、係合部125の位置が高くなるのでレイアウト上の制約を受けて、シート高が高くなる等の問題点が生じていた。
図中の符号28はファイナルドライブ装置、222aはリヤスイングアーム222の中心軸線、223はリヤスイングアームの揺動支持部、224はアクスルプレートを示す。
【0007】
さらに、不整地などの悪路を走行する、いわゆるATV車両においては、車体幅方向左右に設けられたアームパイプの間に配設されるプロペラシャフトは、剥き出しの状態では走行路面から突出した岩や切株などに当って損傷するおそれがあるため、特別なプロテクタを設ける必要があった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、レイアウト上の制約を受けること無く、軽量で高強度なリヤスイングアームを実現できるとともに、特別なガード部材を設けること無くプロペラシャフトをガードすることができる鞍乗型車両の後輪懸架装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体フレームの下側部に配置され、後端部が上下方向に揺動可能となるように前端部が該車体フレームに支持され、且つ車体幅方向左右一対の後輪を回転可能に保持するリヤスイングアームと、前記リヤスイングアームの後端部側に設けられ、車体幅方向左右一対の後輪に駆動を伝達するためのファイナルドライブ装置と、前記ファイナルドライブ装置にエンジンからの駆動力を伝達するためのプロペラシャフトとを備える鞍乗型車両において、
前記プロペラシャフトは、車両側面視で前記リヤスイングアームの上下揺動支点および後輪の回転中心を通る軸線と略平行に配設され、
前記リヤスイングアームを構成する左右一対のスイングアームパイプは、車体フレームに装着状態で上下方向に長い縦長偏平の断面形状を有し、前記プロペラシャフトを挟んで車体幅方向左右に配設し、その中心軸線が前記プロペラシャフトの軸線より下方を車体の前後方向に延設され、各々の後端部で前記ファイナルドライブ装置の外部ケースに連結され、かつ前記スイングアームパイプの各々の前端部近傍でスイングアームブリッジを介して連結されるものであって、
前記スイングアームブリッジは、前記プロペラシャフトの下方を通って車体幅方向左右に亘り延設されていることを特徴とする鞍乗型車両の後輪懸架装置である。
【0010】
また、前記左右一対のスイングアームパイプは、前記スイングアームブリッジが接続される部分を下方に湾曲して形成したことが好ましい。
【0011】
また、前記スイングアームパイプは、プロペラシャフトの軸線に対して後下がりに形成され、その後端部上面に、一端部が車体フレームに支持されたリヤクッションユニットの他端部を支持するようにしたことが好ましい。
また、前記ファイナルドライブ装置は、プロペラシャフトのファイナルドライブ装置側を包囲するプロペラシャフトカバー部を備え、該プロペラシャフトカバー部を車体前方に向かい先細に形成し、その前端を前記スイングアームブリッジ近傍まで延設することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図6は発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係るATV車両の全体構成を示す側面図、図2は本実施形態に係る後輪懸架装置の構成を示す側面図、図3は前記後輪懸架装置の概要を示す概略側面図、図4は実施形態に係るファイナルドライブ装置の構成を示す平面図、図5は本実施形態に係るリヤスイングアームの構成を示す平面図、図6は前記リヤスイングアームの側面図である。
【0014】
本実施形態は、図1に示すように、車体フレーム2の前後に車体幅方向の左右両側端に各々車輪を配置した前輪3及び後輪4を備え、この前輪3と後輪4との間の略中央に後輪4を駆動するエンジン5を配置し、前記車体フレーム2、前輪3及び後輪4を車体カバー6で覆い、かつ、前記車体フレーム2上方に前記前輪3を操舵可能なハンドルバー7を備えるとともに、前記ハンドルバー7の車体前後方向後方に鞍乗型シート8を備えたATV車両1に、本発明に係る後輪懸架装置20を採用したものである。
【0015】
前記エンジン5はATV車両1の略中央に配置されており、該エンジン5の上方で且つ前記鞍乗型シート8の前方には、車体幅方向両側面が燃料タンクカバー11に覆われた燃料タンク9が配置されている。
【0016】
前記車体カバー6は、前記一対の前輪3を各々上方から後方に亘り覆う前輪泥除け部、いわゆるフロントフェンダ12を備えるとともに、前記一対の後輪4を各々前方から上方に亘り覆う後輪泥除け部、いわゆるリヤフェンダ13を備えている。前記フロントフェンダ12後端部からリヤフェンダ13前端部に亘り、運転者の足を載せるためのフロア部14が略水平に延設されている。
前記車体カバー6の前記ハンドルバー7近傍には、上方に突出して操作レバー15が設けられている。
【0017】
前記後輪懸架装置20は、図1、図2に示すように、エンジン5後方で車体フレーム2の下側後方に配設され、前記車体フレーム2の下側後部に設けられたピボット部21に上下方向に揺動自在に支持されるリヤスイングアーム22と、前記リヤスイングアーム22の揺動動作を緩衝するためのリヤサスペンションユニット27とを備えている。
【0018】
前記リヤスイングアーム22は、図2、図3、図4に示すように、前端に前記ピボット部21に回動自在に支持される支持部23を備え、後端に車体幅方向左右に配置される一対の後輪4に駆動を伝達するためのファイナルドライブ装置28と該後輪4とを支持するアクスルプレート24を備え、前記支持部23とアクスルプレート24とがスイングアームパイプ25により一体的に連結されている。前記ファイナルドライブ装置28にはエンジン5からの駆動力を伝達するプロペラシャフト29が連結されている。
【0019】
前記スイングアームパイプ25は、図2、図4、図5、図6に示すように、車体幅方向左右一対で構成され、平面視で前記プロペラシャフト29を挟んで略平行に配設されるとともに、側面視で前記支持部23からアクスルプレート24に亘り略直線的に構成されている。そして、前記リヤスイングアーム22を車体フレーム2に装着状態で、上下方向に長い縦長偏平の断面形状を有している。
【0020】
また、前記スイングアームパイプ25は、図3に示すように、プロペラシャフト29の軸線29a方向に沿って車体前後方向に延設されており、リヤスイングアーム22の中心軸線22aの後方を前記プロペラシャフト29の軸線29a方向よりやや下方に位置して構成されている。本実施形態においては、リヤスイングアーム22の中心軸線22aとスイングアームパイプ25の中心軸線とは略一致している。
【0021】
また、前記スイングアームパイプ25は、図4、図5、図6に示すように、左右のスイングアームパイプ25後端部のアクスルプレート24にはファイナルドライブ装置28の外部ケース30が取付けられ、一方、該スイングアームパイプ25前端部近傍にはスイングアームブリッジ26が一体的に溶接されている。
【0022】
前記スイングアームブリッジ26は、車体幅方向に沿って左右のスイングアームパイプ25に亘り延設され、その略中央部が下向きに湾曲して形成されている。その湾曲部26aの上方に前記プロペラシャフト29が配設されている。
このように、左右のスイングアームパイプ25とファイナルドライブ装置28とスイングアームブリッジ26とが接続されることで、左右のスイングアームパイプ25は一体的に構成された状態となっている。
【0023】
また、前記スイングアームパイプ25の後部側の上部には、図2に示すように、リヤサスペンションユニット27の一端部が取付けられるサスペンション取付けブラケット25aが上方に向かい突出形成されている。
【0024】
前記リヤサスペンションユニット27は、車体フレーム2の車体幅方向の左右両側部に各々設けられ、図2、図3に示すように、上側端部27aが車体フレーム2の下側後部から斜め後上方に立ち上がるサイドチューブ2aとシートレール2bとの接合部近傍に設けられたサスペンション取付けブラケット2cに取付けられ、一方、下側端部27bがスイングアームパイプ25に設けられた取付けブラケット25aに取付けられて、リヤサスペンションユニット本体が前傾した状態で取付けられている。
【0025】
前記ファイナルドライブ装置28は、図4に示すように、リヤスイングアーム22に設けられた左右の後輪4間の車体幅方向略中央部に配置されている。該ファイナルドライブ装置28は、外部ケース30を備え、該外部ケース30内の車体前方側にプロペラシャフト29と一体に連結される小傘歯車31が設けられ、該小傘歯車31と噛合う大傘歯車32が設けられている。前記大傘歯車32は、後輪4に駆動を伝達する後車軸33と一体に連結されている。そして、前記小傘歯車31と大傘歯車32との噛合わせによるギヤ駆動によりエンジン5からの駆動を後輪4に伝達するように構成されている。
【0026】
前記プロペラシャフト29は、図4に示すように、エンジン5側より前記スイングアームブリッジ26の上方を通って車体前後方向に沿って延設されている。該プロペラシャフト29と前記小傘歯車31との連結部には、外部ケース30の一部を構成するとともに、該プロペラシャフト29を包囲する筒状のプロペラシャフトカバー部35が突設されている。
前記プロペラシャフトカバー部35は、車体前方に向かい先細に形成され、その前端部を前記スイングアームブリッジ26近傍まで延設されている。
【0027】
前記車軸33の他方端側は、後輪4のブレーキ装置37に連結されており、前記ファイナルドライブ装置28から後輪4のブレーキ装置37付近にかけて、前記外部ケース30の一部を構成するとともに、該車軸33を包囲する筒状の後車軸ケース38が設けられている。
【0028】
つぎに、本実施形態のATV車両1の後輪懸架装置20による作用を説明する。
前記後輪懸架装置20を構成するリヤスイングアーム22は、車体幅方向左右にスイングアームパイプ25を配置して、そのスイングアームパイプ25の間にプロペラシャフト29を配置するようにしたので、該スイングアームパイプ25の内部にプロペラシャフト29を配置する必要が無く、したがって、断面形状を円形状にする必要がないので、縦長の断面形状にすることで必要以上にスイングアームパイプ25のサイズを大きくすること無く、軽量で高強度なリヤスイングアーム25を構成できる。
【0029】
また、前記左右のスイングアームパイプ25を連結するスイングアームブリッジ26の略中央部を下方に湾曲させ、その上方にプロペラシャフト29を通すように構成したので、前記スイングアームブリッジ26とともに両側のスイングアームパイプ25とによりプロペラシャフト29及びプロペラシャフトカバー部35が包囲されてガードされるので、走行中における路面の変化、例えば、突然出現する岩や切株に直接衝突することを防止できる。したがって、車体下側に特別にガード部材を設けることなく、簡単な構成でコストの低減を図るとともに、重量増大を抑制することができる。
【0030】
また、前記リヤスイングアーム22は、その中心軸線22aの後方をプロペラシャフト29の軸線29a方向より下方に位置して構成されているので、ファイナルドライブ装置28の外部ケース30を、側面視でスイングアームパイプ25の下端部より大きく露出すること無くレイアウトすることができ、さらに、リヤサスペンションユニット27の下側端部27を取付けるサスペンション取付けブラケット25aの位置を低くすることができる。したがって、レイアウト上の制約を受けること無くリヤサスペンションのストロークを大きくとることができる。
【0031】
尚、本実施形態のリヤスイングアーム22は、左右のスイングアームパイプ25を略平行に構成しているが、本発明は、左右のスイングアームパイプのレイアウト構成に限定されるものではない。
例えば、変形例として、図7、図8に示すように、リヤスイングアーム122の構成として、前端に前記ピボット部21に回動自在に支持される支持部123を備え、後端にファイナルドライブ装置28と後輪4とを支持するアクスルプレート124を備え、前記支持部123とアクスルプレート124とをスイングアームパイプ125で連結して一体的に構成したものであっても良い。
【0032】
前記スイングアームパイプ125は、車体幅方向左右一対で構成され、前記プロペラシャフト29を挟んで車体幅方向左右に平面視で前方側から後方側に向かい拡開して配設されるとともに、側面視で後記するスイングアームブリッジ126が接続される部分を下方に湾曲された形状で構成されている。そして、リヤスイングアーム22を車体フレーム2に装着状態で、上下方向に長い縦長偏平の断面形状を有している。
【0033】
また、前記スイングアームパイプ125は、左右のスイングアームパイプ125後端部のアクスルプレート124にはファイナルドライブ装置28の外部ケース30が取付けられ、一方、該スイングアームパイプ125前端部近傍にはスイングアームブリッジ126が一体的に溶接されている。
【0034】
前記スイングアームブリッジ126は、車体幅方向に沿って左右のスイングアームパイプ125に亘り延設され、その略中央部が下向きに湾曲して形成されている。その湾曲部126aの上方に前記プロペラシャフト29が配設されている。このように、左右のスイングアームパイプ125とファイナルドライブ装置28とスイングアームブリッジ126とが接続されることで、左右のスイングアームパイプ125は一体的に構成された状態となっている。
【0035】
また、前記スイングアームパイプ125の後部側の上部には、図2に示すように、リヤサスペンションユニット127の一端部が取付けられるサスペンション取付けブラケット125aが上方に向かい突出形成されている。
【0036】
以上のような構成したので、変形例においては、前述した実施形態による効果を有するとともに、図8に示すように、リヤスイングアーム側面視で、スイングアームブリッジ126をスイングアームパイプ125の下側に大きく露出させること無く構成できるので、走行中の路面変化による岩や切株に直接衝突する等の悪影響をさらに抑制することができる。
【0037】
尚、本発明の鞍乗型車両の後輪懸架装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜4記載の鞍乗型車両の後輪懸架装置によれば、レイアウト上の制約を受けること無く、軽量で高強度なリヤスイングアームを実現できるとともに、特別なガード部材を設けること無くプロペラシャフトをガードすることができるという優れた効果を奏し得る。
【0039】
すなわち、車体フレームの下側部にリヤスイングアームを備え、該リヤスイングアームに搭載されたファイナルドライブ装置にエンジンからの駆動力を伝達するためのプロペラシャフトとを備える鞍乗型車両において、前記リヤスイングアームの構成を、車体幅方向左右にスイングアームパイプを配置して、そのスイングアームパイプの間にプロペラシャフトを配置する構成とすることで、前記スイングアームパイプの内部にプロペラシャフトを配置する必要が無く、したがって、断面形状を円形状にすることなく縦長の断面形状にすることで、スイングアームパイプのサイズを大きくすること無く、軽量で高強度なリヤスイングアームを構成できる。
【0040】
また、本発明によれば、左右一対のスイングアームパイプが各々の後端部で前記ファイナルドライブ装置の外部ケースに連結され、かつ前記スイングアームパイプの各々の前端部近傍でスイングアームブリッジを介して連結され、前記スイングアームブリッジは、前記プロペラシャフトの下方を通って車体幅方向左右に亘り延設されて構成することで、前記スイングアームブリッジとともに両側のスイングアームパイプとによりプロペラシャフト及びプロペラシャフトカバー部が包囲されてガードされるので、走行中における予測できない路面の変化、例えば、突然出現する岩や切株に直接衝突することを防止できる。
したがって、車体下側に特別にガード部材を設けることなく、簡単な構成でコストの低減を図るとともに、重量増大を抑制することができる。
【0041】
また、本発明によれば、前記スイングアームパイプは、プロペラシャフトの軸線に対して後下がりに形成され、その後端部上面に、一端部が車体フレームに支持されたリヤクッションユニットの他端部を支持するように構成することで、ファイナルドライブ装置の外部ケースを側面視でスイングアームパイプの下端部より大きく露出すること無くレイアウトすることができ、さらに、リヤサスペンションユニットの下側端部を取付けるサスペンション取付けブラケットの位置を低くすることができる。
したがって、レイアウト上の制約を受けること無くリヤサスペンションのストロークを大きくとることができる。
【0042】
また、本発明によれば、前記ファイナルドライブ装置は、プロペラシャフトのファイナルドライブ装置側を包囲するプロペラシャフトカバー部を備え、プロペラシャフトカバー部を車体前後方向前方に向かい先細りに形成し、その前端を前記スイングアームブリッジ近傍まで延設することで、走行中における予測できない路面の変化、例えば、突然出現する岩や切株に直接衝突することを防止できる。
以上のように優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るATV車両の全体構成を示す側面図である。
【図2】本実施形態に係る後輪懸架装置の構成を示す側面図である。
【図3】前記後輪懸架装置の概要を示す概略側面図である。
【図4】本実施形態に係るファイナルドライブ装置の構成を示す平面図である。
【図5】本実施形態に係るリヤスイングアームの構成を示す平面図である。
【図6】前記リヤスイングアームの側面図である。
【図7】本実施形態に係る変形例のリヤスイングアームの構成を示す平面図である。
【図8】前記リヤスイングアームの側面図である。
【図9】従来の後輪懸架装置の概要を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 ATV車両
2 車体フレーム
4 後輪
5 エンジン
6 車体カバー
20 後輪懸架装置
21 ピボット部
22 リヤスイングアーム
22a 中心軸線
23 支持部
24 アクスルプレート
25a サスペンション取付けブラケット
25 スイングアームパイプ
26 スイングアームブリッジ
27 リヤサスペンションユニット
28 ファイナルドライブ装置
29 プロペラシャフト
29a 軸線
30 外部ケース
35 プロペラシャフトカバー部
38 後車軸ケース

Claims (4)

  1. 車体フレームの下側部に配置され、後端部が上下方向に揺動可能となるように前端部が該車体フレームに支持され、且つ車体幅方向左右一対の後輪を回転可能に保持するリヤスイングアームと、前記リヤスイングアームの後端部側に設けられ、車体幅方向左右一対の後輪に駆動を伝達するためのファイナルドライブ装置と、前記ファイナルドライブ装置にエンジンからの駆動力を伝達するためのプロペラシャフトとを備える鞍乗型車両において、
    前記プロペラシャフトは、車両側面視で前記リヤスイングアームの上下揺動支点および後輪の回転中心を通る軸線と略平行に配設され、
    前記リヤスイングアームを構成する左右一対のスイングアームパイプは、車体フレームに装着状態で上下方向に長い縦長偏平の断面形状を有し、前記プロペラシャフトを挟んで車体幅方向左右に配設し、その中心軸線が前記プロペラシャフトの軸線より下方を車体の前後方向に延設され、各々の後端部で前記ファイナルドライブ装置の外部ケースに連結され、かつ前記スイングアームパイプの各々の前端部近傍でスイングアームブリッジを介して連結されるものであって、
    前記スイングアームブリッジは、前記プロペラシャフトの下方を通って車体幅方向左右に亘り延設されていることを特徴とする鞍乗型車両の後輪懸架装置。
  2. 前記左右一対のスイングアームパイプは、前記スイングアームブリッジが接続される部分を下方に湾曲して形成したことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の後輪懸架装置。
  3. 前記スイングアームパイプは、プロペラシャフトの軸線に対して後下がりに形成され、その後端部上面に、一端部が車体フレームに支持されたリヤクッションユニットの他端部を支持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の後輪懸架装置。
  4. 前記ファイナルドライブ装置は、プロペラシャフトのファイナルドライブ装置側を包囲するプロペラシャフトカバー部を備え、該プロペラシャフトカバー部を車体前方に向かい先細りに形成し、その前端を前記スイングアームブリッジ近傍まで延設したことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の鞍乗型車両の後輪懸架装置。
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