JP4121285B2 - 光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル複写機、ディジタルファクシミリおよびレーザプリンタ等の画像形成装置における書込系に用いられる光走査装置に係り、特に複数のビームにより感光体上を同時に走査して記録速度を向上させるマルチビーム光走査装置に好適な光源モジュール、光源装置、および光走査装置、並びにそれを用いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル複写機、ディジタルファクシミリおよびレーザプリンタ等の画像形成装置における書込系に用いられる光走査装置において、記録速度を向上させる方法として偏向手段であるポリゴンミラーの回転速度を上げる方法がある。しかしながら、この方法では、駆動源としてのモータの耐久性、騒音および振動、並びにレーザの変調スピード等が問題となるため、その適用には限界がある。そこで、一度に複数のレーザビームを走査して複数ラインを同時に記録する手法が提案されている。
そのような光走査装置に用いるマルチビーム光源ユニットの例としては、例えば、特開昭56−42248号公報、特公平6−48846号公報、および特開平11−23988号公報等が提案されている。上記特開昭56−42248号公報および上記特公平6−48846号公報においては、同一チップ上に複数の発光源をモノリシックに形成した半導体レーザアレイを用いた例が示されている。また、上記特開平11−23988号公報においては、複数の半導体レーザからのレーザビームをビーム合成手段を用いて重ねあわせた例が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特開昭56−42248号公報および特公平6−48846号公報等に示されているような半導体レーザアレイを用いた光走査装置においては、被走査面上でのビームスポット列の副走査間隔Pに応じて発光源の隣接間隔pを選択する。すなわち、発光面から被走査面に至る結像光学系全系の副走査倍率βに対して発光源間隔p=P/βなる関係がある。そのため、隣接する主走査ライン位置に各々ビームスポットを対応させて走査する場合、発光源間隔pは十数μm程度に近接させる必要があり、相互のクロストークによって隣接する発光源の光量が変動してしまう。したがって、このような半導体レーザアレイを用いた光走査装置は、副走査間隔が狭い高密度な画像記録には適合しないという問題がある。
しかも、この半導体レーザアレイを用いた光走査装置においては、ケース内では複数のレーザビームを分離することができないので、光量検出用のフォトディテクタは1つしか持っていない。このため、この光走査装置では、発光源毎に時系列に光量設定を行うしかない。この場合、主走査のライン間で全ての発光源について設定を完了するようにすると、時間的な制約が生じ、この時間的な制約によって、走査速度を速くすると発光源数が限定されることになる。
【0004】
また、このような場合に、多数の発光源を用いて高速走査を行なうためには、ページ間で光量設定を行なうことになるが、設定値のホールド時間が長くなるにつれて温度上昇等による光量の変動が生じ易くなる。
一方、上述した特開平11−23988号公報に示されているようなビーム合成手段を用いる方式においては、複数の半導体レーザを用い、射出方向を調整することによって、ビームスポット位置を任意に設定することができるため、上述したような問題は生じないが、ビーム数が増えるに従ってビームスポットのピッチ調整作業が複雑化し、組付け効率が悪いという問題がある。
これに対し、本出願人は、先に、特開平9−236763号公報および特開2001−235696号公報に示される各出願において、複数の半導体レーザアレイとビーム合成手段とを組合わせることによって、ピッチ調整を容易に且つ確実に行なうことができるマルチビーム光源装置を提案した。しかしながら、これら特開平9−236763号公報および特開2001−235696号公報のマルチビーム光源装置においては、各半導体レーザアレイの姿勢が微小に変化するだけでビームスポット位置が変化してしまうため、環境変化等によっても主走査ラインの副走査間隔が変動し、このことが濃度むら等のような画像品質を劣化させる要因となっている。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、マルチビーム走査装置に好適で、高速・高密度記録に適応し、組立てによるバラツキを抑制し、主走査ラインの副走査間隔を長期間にわたって安定に維持することを可能とする光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1〜請求項4の目的は、特に、複数の半導体光源チップを組み合わせることによって、モノリシックに形成する発光源の数を増加させることなく、副走査の記録密度を向上して高品位な画像記録を行うことを可能とする光源モジュールを提供することにある。
本発明の請求項5〜請求項8の目的は、特に、半導体光源チップ同士の配置精度を向上することによって、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきを低減し、高品位な画像記録を行うことを可能とする光源モジュールを提供することにある。
【0006】
本発明の請求項9の目的は、特に、1つの受光手段で検出すべきビーム数を減少させることによって、発光源の数が増加しても限られた時間内に全ての光量設定を完了させることができ、濃度変動のない高品位な画像記録を行うことを可能とする光源モジュールを提供することにある。
本発明の請求項10〜請求項12の目的は、特に、発光源数が増加しても、光源装置の調整作業が複雑化しないようにすることによって、組立てによるばらつきを抑制し、安定した画像品質を得ることを可能とする光源装置を提供することにある。
本発明の請求項13〜請求項15の目的は、特に、半導体光源チップの偏向手段および結像手段に対する配置精度を確保し、被走査面において各ビームスポットを精度良く配列することによって、安定した画像品質を得ることを可能とする光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項16〜請求項19の目的は、特に、半導体光源チップ相互の配置関係を調整設定することによって、半導体光源チップにモノリシックに形成する発光源間隔を近接させなくとも、副走査の記録密度を向上し、高品位な画像記録を行うことを可能とする光走査装置を提供することにある。
本発明の請求項20の目的は、特に、高速・高密度記録に適応し、高品位な画像形成をおこなうことを可能とする画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明に係る光源モジュールは、上述した目的を達成するために、
それぞれが半導体からなる発光源を形成する複数の半導体光源チップと、
前記各半導体光源チップをそれぞれ接合する接合面を備える共通の支持基体とを有する光源モジュールであって、
前記支持基体は、
該光源モジュールから射出する光ビームをカップリングするカップリング手段の光軸方向における位置設定の基準となる実装面を備えるとともに、
前記複数の半導体光源チップのそれぞれの発光源部位を前記実装面から同一の高さとして前記複数の各半導体光源チップを保持し、
前記支持基体の外周における第1の対辺には、第1の一対の切欠部が設けられ、前記第1の対辺と90°方向が異なる第2の対辺には、第2の一対の切欠部が設けられ、前記第1の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線と、前記第2の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線で決定される交点を通り、前記実装面に直交する基準軸に対して、前記複数の半導体光源チップが対称に配置され、
前記実装面は、前記半導体光源チップの出力を制御する回路が設けられる回路基板の表面に当接して位置決めされ、
前記カップリング手段を保持し、前記回路基板の表面に当接して位置決めするホルダ部材を更に備え、
前記ホルダ部材は、前記回路基板の表面と平行な光学ハウジングへの突き当て面を備えていること
を特徴としている。
【0008】
請求項2に記載した本発明に係る光源モジュールは、
少なくとも1つの前記半導体光源チップが、
複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ
前記複数の発光源の配列方向を前記接合面に平行として該複数の発光源を保持する
ことを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る光源モジュールは、前記支持基体に配備され且つ前記半導体光源チップに結線する端子をさらに備えることを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る光源モジュールは、
前記支持基体に設けられ、且つ前記半導体光源チップを内包する封止手段をさらに備えるとともに、
前記端子は、前記封止手段を内外に貫通してなる
ことを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載した本発明に係る光源モジュールは、
前記支持基体に設けられ、且つ前記実装面内で同面と直交する基準軸を決定する位置決め手段をさらに備えるとともに、
前記支持基体は、当該光源モジュールから前記基準軸に沿って光ビームが射出するように、前記接合面内で姿勢を合わせて、前記各半導体光源チップを保持する
ことを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る光源モジュールは、前記光源モジュールから射出する前記各半導体光源チップの光ビームを、前記実装面と平行な面内で、前記基準軸に対して対称に、且つ前記基準軸から偏心して配列させることを特徴としている。
【0010】
請求項7に記載した本発明に係る光源モジュールは、前記各半導体光源チップの接合面を、前記基準軸を中心として対向して配置させることを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る光源モジュールは、
前記各半導体光源チップの接合面を、前記実装面と平行に配置させるとともに、
前記支持基体に配設され且つ前記基準軸に沿う方向に光ビームを折り返す反射部材をさらに備える
ことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る光源モジュールは、前記支持基体に配設されて、前記各半導体光源チップ毎に前記発光源からの光ビームを検出する受光手段をさらに備えることを特徴としている。
【0011】
請求項10に記載した本発明に係る光源装置は、上述した目的を達成するために、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光源モジュールと、
前記半導体光源チップの発光によって前記光源モジュールから射出される光ビームをカップリングするカップリング手段と、
前記光源モジュールと前記カップリング手段とを、少なくとも前記カップリング手段の光軸方向についての相対位置を合わせて保持する保持部材と
を具備することを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る光源装置は、前記保持部材が、前記カップリング手段の光軸と直交する面内についての位置設定を行なうための位置決め手段を備えることを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る光源装置は、前記保持部材が、前記光源モジュールを前記カップリング手段の光軸と直交する面内について位置設定するための位置決め手段を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項13に記載した本発明に係る光走査装置は、上述した目的を達成するために、請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置と、
前記光源装置から射出される複数の光ビームを一括して偏向し、主走査を行なうための共通の偏向手段と、
前記偏向手段により偏向走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段と、
を具備することを特徴としている。
【0013】
請求項14に記載した本発明に係る光走査装置は、
前記複数の半導体光源チップのうちの少なくとも1つの半導体光源チップが、
複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ
該発光源を、副走査方向に揃えて配列している
ことを特徴としている。
請求項15に記載した本発明に係る光走査装置は、前記光源装置が、前記結像手段の光軸と直交する面内についての位置設定をするための位置決め手段を備えることを特徴としている。
請求項16に記載した本発明に係る光走査装置は、前記各半導体光源チップから発し前記光源装置から射出される光ビームを、前記結像手段の光軸に対して対称に配列させるべく、前記光源装置を位置設定することを特徴としている。
請求項17に記載した本発明に係る光走査装置は、前記各半導体光源チップからの光ビームを、主走査方向に所定角度離隔させるべく配列してなることを特徴としている。
【0014】
請求項18に記載した本発明に係る光走査装置は、前記半導体光源チップの複数の発光源からの光ビームを、前記被走査面上において前記副走査方向についての照射位置の重複を回避すべく配列してなることを特徴としている。
請求項19に記載した本発明に係る光走査装置は、前記光源装置が、前記光軸と直交する面内における光軸周りについての回転位置調節設定を行うための回転調整手段を備えることを特徴としている。
請求項20に記載した本発明に係る画像形成装置は、上述した目的を達成するために、請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置と、
前記光源装置から射出される複数の光ビームを偏向して、主走査を行なうための共通の偏向手段と、
前記偏向手段により偏向走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段と
を備えてなり、感光体上に潜像を記録するための光走査装置と、
前記潜像をトナーを用いて顕像化するための現像手段と、
前記現像手段により顕像化されたトナー像を出力紙に転写するための転写手段と
を具備することを特徴としている。
【0015】
【作用】
すなわち、本発明の請求項1による光源モジュールは、それぞれが半導体からなる発光源を形成する複数の半導体光源チップと、
前記各半導体光源チップをそれぞれ接合する接合面を備える共通の支持基体とを有する光源モジュールであって、
前記支持基体は、
該光源モジュールから射出する光ビームをカップリングするカップリング手段の光軸方向における位置設定の基準となる実装面を備えるとともに、
前記複数の半導体光源チップのそれぞれの発光源部位を前記実装面から同一の高さとして前記複数の各半導体光源チップを保持し、
前記支持基体の外周における第1の対辺には、第1の一対の切欠部が設けられ、前記第1の対辺と90°方向が異なる第2の対辺には、第2の一対の切欠部が設けられ、前記第1の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線と、前記第2の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線で決定される交点を通り、前記実装面に直交する基準軸に対して、前記複数の半導体光源チップが対称に配置され、
前記実装面は、前記半導体光源チップの出力を制御する回路が設けられる回路基板の表面に当接して位置決めされ、
前記カップリング手段を保持し、前記回路基板の表面に当接して位置決めするホルダ部材を更に備え、
前記ホルダ部材は、前記回路基板の表面と平行な光学ハウジングへの突き当て面を備えている。
このような構成により、半導体光源チップを近接して配備することによって各半導体光源チップ間の位置精度を向上することができ、環境変化等によっても、カップリング手段と半導体光源チップとの配置が、各半導体光源チップ毎に別々に変動してしまうことなく相対位置を安定的に保つことができるので、被走査面における各光ビーム間の位置変動を抑え高品位な画像記録を行なうことができる。
【0016】
また、本発明の請求項2による光源モジュールは、少なくとも1つの前記半導体光源チップが、複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ前記複数の発光源の配列方向を前記接合面に平行として該複数の発光源を保持する。
このような構成により、特に、複数の半導体光源チップを組み合わせることによって、モノリシックに形成する発光源の数を増加させることも、また発光源間隔を近接させることもなく、副走査方向の記録密度を向上させることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
本発明の請求項3による光源モジュールは、前記支持基体に配備され且つ前記半導体光源チップに結線する端子をさらに備える。
このような構成により、特に、半導体光源チップに対して個別に配線する必要がなく、配線距離を短縮することができるので、電気的なロスやノイズの影響を最小限に抑え、各発光源の光量を安定的に保つことができ、高品位な画像記録を行なうことができ、また、各半導体光源チップ間での基準電位を共通にできるので、電位差により過剰電流が印加されることがなく、劣化を未然に防止することもできる。
【0017】
本発明の請求項4による光源モジュールは、前記支持基体に設けられ、且つ前記半導体光源チップを内包する封止手段をさらに備えるとともに、前記端子は、前記封止手段を内外に貫通してなる。
このような構成により、特に、湿気や酸化等による半導体光源チップの変質を防止することができ、組付け時にもごみ等の付着を防止することができるので、長期間にわたって安定した出力特性を保ち、高品位な画像記録を行なうことができ、また、各半導体光源チップを一括して封止することによって、チップ間隔を近接させることができ、配置精度を向上させることができ、しかも光学的に影響を受けるガラス窓の厚さや傾き等の条件を共通にすることができるので、品質を安定化させることができる。
【0018】
本発明の請求項5による光源モジュールは、前記支持基体に設けられ、且つ前記実装面内で同面と直交する基準軸を決定する位置決め手段をさらに備えるとともに、前記支持基体は、当該光源モジュールから前記基準軸に沿って光ビームが射出するように、前記接合面内で姿勢を合わせて、前記各半導体光源チップを保持する。
このような構成により、特に、カップリング手段の光軸と基準軸とを一致させることによって、各半導体光源チップをカップリング手段の光軸に対して精度よく配列することができるので、被走査面における各光ビーム間の相対位置を確実に合わせ、ビームスポットの副走査間隔のばらつきを低減して、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0019】
本発明の請求項6による光源モジュールは、前記光源モジュールから射出する前記各半導体光源チップの光ビームを、前記実装面と平行な面内で、前記基準軸に対して対称に、且つ前記基準軸から偏心して配列させる。
このような構成により、特に、基準軸を中心とした光源モジュール全体の回転により、各光ビーム間の相対位置を確実に合わせることができ、半導体光源チップ同士の配置精度が向上することによって、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきを低減し、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
本発明の請求項7による光源モジュールは、前記各半導体光源チップの接合面を、前記基準軸を中心として対向して配置させる。
【0020】
このような構成により、特に、各半導体光源チップからの光ビームを、実装面と平行な面内で精度よく配列することができ、相対位置を確実に合わせることができるので、半導体光源チップ同士の配置精度が向上して、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきが低減され、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0021】
本発明の請求項8による光源モジュールは、前記各半導体光源チップの接合面を、前記実装面と平行に配置させるとともに、前記支持基体に配設され且つ前記基準軸に沿う方向に光ビームを折り返す反射部材をさらに備える。
このような構成により、特に、各半導体光源チップからの光ビームを、実装面と平行な面内で近接して配列できるので、汎用のカップリングレンズを用いることができ、また、カップリングレンズと各半導体光源チップとの相対位置を安定的に保つことができるので、被走査面における各光ビーム間の位置変動を抑えることができ、半導体光源チップ同士の配置精度が向上して、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきが低減され、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0022】
本発明の請求項9による光源モジュールは、前記支持基体に配設されて、前記各半導体光源チップ毎に前記発光源からの光ビームを検出する受光手段をさらに備える。
このような構成により、特に、前記発光源からの光ビームを検出する受光手段を、対応する半導体光源チップ以外の光ビームが入射されないように、前記支持基体に配備して、半導体光源チップ毎に並行して出力の検出を行うことができるので、走査速度が高速であっても主走査ライン間で発光源の出力補正を行うことができ、1つの受光手段で検出すべきビーム数が減少することによって、発光源の数が増加しても限られた時間内に全ての光量設定を完了させることができ、濃度変動のない高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0023】
本発明の請求項10による光源装置は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光源モジュールを用い、前記半導体光源チップの発光によって前記光源モジュールから射出される光ビームをカップリング手段によりカップリングするとともに、保持部材により、前記光源モジュールと前記カップリング手段とを、少なくとも前記カップリング手段の光軸方向についての相対位置を合わせて保持する。
このような構成により、特に、発光源数が増加しても構成が複雑化することなく、各発光源と前記カップリング手段との配置関係を容易に且つ確実に合わせることができるので、光源装置の調整作業を複雑化することもなく、組立てによるばらつきを抑制することができて、経時的なずれも生じ難く、安定した画像品質を得ることが可能となる。
【0024】
本発明の請求項11による光源装置は、前記保持部材に、前記カップリング手段の光軸と直交する面内についての位置設定を行なうための位置決め手段を備える。
このような構成により、特に、各発光源と前記カップリング手段との配置関係を合わせる際に、前記カップリング手段の光軸を常に同軸に保っておくことができるので、調整作業が容易となり、組立て効率が向上して、しかも組立てによるばらつきが抑制されて、安定した画像品質を得ることが可能となる。
本発明の請求項12による光源装置は、前記保持部材に、前記光源モジュールを前記カップリング手段の光軸と直交する面内について位置設定するための位置決め手段を備える。
このような構成により、特に、光源モジュールの基準軸を常に同軸に保っておくことができるので、調整作業が容易となり組み立て効率が向上して、しかも組立てによるばらつきが抑制されて、安定した画像品質を得ることが可能となる。
【0025】
本発明の請求項13による光走査装置は、請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置を用い、前記光源装置から射出される複数の光ビームを、偏向手段により、一括して偏向し、主走査を行なうとともに、前記偏向手段により偏向走査した光ビームを共通の結像手段によって被走査面に結像する。
このような構成により、特に、半導体光源チップの偏向手段および結像手段に対する配置精度を確保し、同時に走査する光ビーム数が増加しても、被走査面における各光ビームの配置を容易に且つ確実に合わせることができ、被走査面において各ビームスポットを精度良く配列することによって、経時的なずれも少なく、安定した画像品質を得ることが可能となる。
【0026】
本発明の請求項14による光走査装置は、前記複数の半導体光源チップのうちの少なくとも1つの半導体光源チップが、複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ該発光源を、副走査方向に揃えて配列している。
このような構成により、特に、発光源を副走査方向に揃えて配列することにより、発光源間隔を近接させることなく、副走査方向の記録密度を向上させることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
本発明の請求項15による光走査装置は、前記光源装置に、前記結像手段の光軸と直交する面内についての位置設定をするための位置決め手段を備える。
このような構成により、特に、前記結像手段の光軸と前記光源モジュールの基準軸とを一致させて、結像手段の通過位置が偏心することにより生ずる、副走査方向についての主走査ラインの曲がりおよび主走査方向についての等速性のずれを低減することができ、各ビームスポット間隔の均一性を保つことができるので、高品位な画像記録を行なうことができる。
【0027】
本発明の請求項16による光走査装置は、前記各半導体光源チップから発し前記光源装置から射出される光ビームを、前記結像手段の光軸に対して対称に配列させるべく、前記光源装置を位置設定する。
このような構成により、特に、半導体光源チップ相互の配置関係を調整設定して、半導体光源チップの発光源を各々副走査方向に配列し光軸に対して点対称に配置することで、半導体光源チップにモノリシックに形成する発光源間隔を近接させなくとも、副走査の記録密度を向上し、被走査面において各ビームスポット位置を主走査ライン上に確実に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
本発明の請求項17による光走査装置は、前記各半導体光源チップからの光ビームを、主走査方向に所定角度離隔させるべく配列してなる。
このような構成により、特に、被走査面における各半導体光源チップからのビームスポットを主走査方向に離隔し、または副走査方向に一列に配列することができ、光源装置全体を傾けるという単純な作業で各ビームスポットの副走査ピッチを確実に且つ高精度に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
【0028】
本発明の請求項18による光走査装置は、前記半導体光源チップの複数の発光源からの光ビームを、前記被走査面上において前記副走査方向についての照射位置の重複を回避すべく配列してなる。
このような構成により、特に、各半導体光源チップのビームスポットが交互に並ぶよう配置することができ、ビームスポット間隔を主走査ラインピッチより大きく設定することができるので、モノリシックに形成する発光源間隔を近接させなくとも、副走査の記録密度を向上させることができ、高密度で且つ高速な画像記録を行なうことができ、また、発光源間隔も拡大することができるので、クロストークを低減することができ、濃度変動のない高品位な画像を記録することができる。
本発明の請求項19による光走査装置は、前記光源装置に、前記光軸と直交する面内における光軸周りについての回転位置調節設定を行うための回転調整手段を備える。
このような構成により、特に、被走査面における各ビームスポットの副走査ピッチを確実に且つ精度よく合わせることができるので、濃度変動のない高品位な画像記録を行なうことができる。
【0029】
本発明の請求項20による画像形成装置は、請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置と、前記光源装置から射出される複数の光ビームを偏向して、主走査を行なうための共通の偏向手段、および前記偏向手段により偏向走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段を備えてなり、感光体上に潜像を記録するための光走査装置と、前記潜像をトナーを用いて顕像化するための現像手段と、前記現像手段により顕像化されたトナー像を出力紙に転写するための転写手段とを具備する。
このような構成により、特に、複数の主走査ラインを同時に走査することができるので、偏向手段の速度を上げることなく、高速・高密度記録に適応し、高品位な画像形成をおこなうことが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置を詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光源モジュールの構成を示している。図1は、光源モジュールの構成を模式的に示す分解斜視図、そして図2は、図10の平面図、図3は、その側断面図である。
図1〜図3に示す光源モジュールは、第1の半導体レーザチップ101、第2の半導体レーザチップ102、支持基板103、角柱部104、第1の台座面部105、第2の台座面部106、第1のPIN(p-i-n: p-type, intrinsic, n-type〜p型−真性−n型)フォトダイオード107、第2のPINフォトダイオード108、端子109、キャップ110、ガラス窓111およびサブマウント112を具備している。
第1および第2の半導体レーザチップ101および102は、各々図4に示すように構成された複数の発光源を有する半導体レーザチップである。まず、このような半導体レーザチップの概要について図4を参照して説明する。
【0031】
図4に示す半導体レーザチップは、基板301、分離層303、n型クラッド層304、活性層305、p型クラッド層306、独立電極307およびボンディングワイヤ308を備えており、n型クラッド層304、活性層305、およびp型クラッド層306は、発光源302を構成している。
図4の半導体レーザチップは、共通の基板301上に発光源302を4個並べた構成としている。これら発光源302の各々は、それぞれAlGaAs系のダブルへテロ構造をなしており、各発光源302相互間には、不純物を拡散して分離層303を設けて、隣接する発光源302と電気的に絶縁されている。隣接する発光源302の間隔は14μmである。
すなわち、各発光源302は、基板301の一方の面上に形成されたn型クラッド層304、活性層305、およびp型クラッド層306からなり、p型クラッド層上には、独立電極307が形成されている。ボンディングワイヤ308は、独立電極307に溶着接合される。
【0032】
基板301の他方の面は、各発光源302に共通に用いられる共通電極をなしている。各発光源302は、それぞれカソードコモン型の半導体レーザを構成しており、前記他方の面を接合面として4個の発光源302が互いに平行に整列されている。
このような半導体レーザチップを用いて構成した本発明の第1の実施の形態に係る光源モジュールについての説明に戻り、再び図1〜図3を参照する。
金属焼結材で成型された支持基板103の上面に角柱部104を突出させて一体に形成している。上述した図4のような構成を用いた第1および第2の半導体レーザチップ101および102は、支持基板103の上面に一体成型にて突出された角柱部104の第1および第2の接合面104−1および104−2に接合したサブマウント112上に、上述した基板(301)の前記他方の面を密着させ且つ各々レーザビームを射出する第1および第2の射出端面101−1および102−1を上方に向けて、接合される。
【0033】
図1〜図3に示す実施の形態においては、角柱部104は、接合面間隔が約5mmであり、レーザビームを互いに交差する方向に射出させるため、接合面104−1および104−2に1°程度のテーパーを付している。接合面104−1および104−2は、テーパーを付さずに支持基板103の表面に垂直に形成してもよく、各半導体レーザチップ101および102に対応するカップリングレンズの間隔dを各半導体レーザチップの間隔Dより大きくすれば、上述と同様にレーザビームを交差させる方向に射出することができる。
また、第1および第2の半導体レーザチップ101および102の下方近傍に設けられる第1および第2の台座面部105および106上には、第1および第2のPINフォトダイオード107および108が、それぞれ接合面側を各半導体レーザチップ101および102と電気的極性を合わせて接合され、支持基板103を介して共通電位となるようにしている。
【0034】
各PINフォトダイオード107および108では、半導体レーザチップ101および102の射出端面と反対面から漏れだす光ビームを時系列に且つ発光源毎に検出する。これら検出信号は、モニタ信号として光源モジュールが実装される回路基板に送られ、発光源の光量変動分に応じて供給する電流量を加減すべくフィードバック補正がなされる。
支持基板103は、その下面を実装面103−1とする。各半導体レーザチップ101および102の射出端面101−1および102−1は、実装面103−1と平行で、且つ互いに実装面103−1から同一の高さとなるように位置合わせされ、発光源の配列方向については相互間で半ピッチ分(p/2)、例えばここで説明する実施の形態においては7μm、だけずらして接合される。
支持基板103の外周における第1の対辺、すなわち対向する辺部、には、V字状に切り欠いた第1の一対の切欠部103−2が設けられ、前記第1の対辺と90°方向が異なる第2の対辺には、同様にV字状に切り欠いた第2の一対の切欠部103−3が設けられる。これら第1の一対の切欠部103−2相互間を結ぶ直線と、第2の一対の切欠部103−3相互間をを結ぶ直線とで決定される交点を通り、実装面103−1に直交する基準軸Cに対して、各半導体レーザチップ101および102が対称に配置されるようにしている。
【0035】
したがって、半導体レーザチップ101および102から射出された光ビーム列は第1の一対の切欠部103−2を結ぶ直線から等距離だけ離れて平行に且つ各発光源が千鳥状をなして配列される。
ここで、V字状の第1の一対の切欠部103−2を副走査方向の、そして第2の一対の切欠部103−3を主走査方向の基準としてそれぞれ用いており、各半導体レーザチップ101および102の発光源は、副走査方向に配列されることになる。
なお、この実施の形態においては、各半導体レーザチップ101および102の発光源位置を半ピッチ分ずらして配置しているが、発光源の副走査位置が重なるように配置し、所定角度、例えば7μm/5mm=0.08°、だけ光源モジュール全体を主走査方向から傾けて配設するようにしても同様の結果を得ることができる。また、支持基板103の位置決めについても、V字状またはその他の切欠部を基準として位置を決定する方法に限らず、基板外形を基準として用いるようにしてもよい。
【0036】
そして、端子109は、絶縁部材を介して支持基板103を貫通して挿入され、起立させて植設され、その上端は、半導体レーザチップ101および102の各独立電極、並びにPINフォトダイオード107および108の電極と、ワイヤーボンディングにより結線され、光源モジュールが回路基板に実装される際に、下側に突出した端子が、前記回路基板のスルーホールに挿入され、半田付けされて配線される。
また、キャップ110にはガラス窓111で封止された開口部を有し、支持基板103の段差部103−4に不活性ガス中で嵌合され密封固着される。
図5〜図7は、本発明の第2の実施の形態に係る光源ユニットの構成を示している。図5〜図7に示す光源ユニットは、図1および図2に示した光源モジュールを用いて構成した光源ユニットであり、図5は、光源ユニットの構成を模式的に示す分解斜視図、そして図6は、側断面図、図7は、その主要部の下面を示す底面図である。
【0037】
図5〜図7に示す光源ユニットは、光源モジュール200、回路基板201、ホルダ部材202、カップリングレンズ203、鏡筒204、アパーチャ(絞り)205、回転調節ねじ206、回転調節スプリング207、押圧取り付けねじ208、押圧スプリング209、光学ハウジング210、および姿勢調節ねじ213を具備している。
光源モジュール200は、図1および図2に示すように構成された本発明の第1の実施の形態に相当する光源モジュールである。
既に述べたように光源モジュール200は、実装面を回路基板201の表面に当接して装着される。すなわち、光源モジュール200は、ホルダ部材202の底面側に形成した直方体形状の中空部の内面の対向する壁面に突設して対峙させた各一対の突起202−1および202−2に、光源モジュール200(の支持基板103)の各一対のV溝200−2および200−3を係合させて位置決めされる。そして、回路基板201をホルダ部材202の底面の突き当て面202−5に突き当てて、姿勢調節ねじ213等によって、ホルダ部材202が回路基板201上にねじ固定される。
【0038】
なお、この実施の形態においては、光源モジュール200のV溝200−2および200−3を位置決め手段として用いて、光源モジュール200を位置決め固定しているが、光源モジュール200を実装した回路基板201に突き当てた状態で、回路基板201の表面に平行な面内における位置合わせができるようにすれば、光源モジュール200の基準軸を部品精度によらずに確実に後述のカップリング手段の光軸に一致させることを可能とすることもできる。
ホルダ部材202には、突起202−1および202−2により決定される基準軸Cを中心として上面側に突出する円筒部202−3およびその円筒部202−3の中空部としての嵌合穴202−4が形成されるとともに、底面側に回路基板201の2個所の突き当て面202−5および上面側に該突き当て面202−5に平行に光学ハウジング210への2個所の突き当て面202−6が形成されている。
【0039】
嵌合穴202−4には、カップリング手段としてのカップリングレンズ203を収納する鏡筒204が挿入され、該嵌合穴202−4に沿って移動調整することによって、発光源からの発散光束が平行光束となるよう位置合わせをした後に、隙間に接着材を充填して固定する。カップリングレンズ203は、ガラスモールドにより1対のレンズを並設して一体に形成しており、鏡筒204に設けられた突起204−2により前記一対のレンズの整列方向を主走査方向に対応させて規定している。カップリングレンズ203の前記一対のレンズのレンズ間隔は、例えば5mmとし、各半導体レーザチップ(101および102)からの光ビーム列は、主走査方向についての光軸中心位置に一列に並んで入射される。
この実施の形態においては、ホルダ部材202は、回路基板201への突き当て面202−5の他に、その姿勢を調整するために該ホルダ部材202に螺装された調節ねじ213を回路基板201に突き当てている。この調節ねじ213の調整により、ホルダ部材202を一点鎖線で示す軸a周りにあおって各半導体レーザチップ(101および102)とカップリングレンズ203との間の距離のバランスをとり、チップの接合高さの差に基づく結像位置ずれを補正することができるようにしている。
【0040】
そして、光源ユニットは、光学ハウジング210の壁面に設けられた嵌合穴210−1に円筒部202−3を嵌挿し、押圧取り付けねじ208により押圧スプリング209を介して、突き当て面202−6を前記壁面に密着させて支持される。また、各半導体レーザチップ(101および102)からのスポット列の相対位置を調節して、副走査ピッチに確実に一致するように、ホルダ部材202に設けたレバー202−7により基準軸C、すなわち実質的には円筒部202−3の中心軸、を回転軸とした微調整を行う。具体的には、回転調節ねじ206を、頭部座面にレバー202−4を突き当て、該レバー202−7の貫通孔を通して中間にスプリング207を挟んで光学ハウジング210側に形成した雌ねじに螺合させることによって、いずれの方向にも回転調整を可能としている。
半導体レーザチップ(101および102)から射出される各発光源からの光ビームは近接しているため、4つの光束はほとんど重なった状態で射出される。そこで、光束径を整形する絞りであるアパーチャ205は、有底円筒状に形成された上底面に、半導体モジュール(半導体レーザチップ101および102)毎に1個ずつのスリットを設けてなり、円筒状の下端部に形成された切欠部を突起204−2に嵌合させて鏡筒204の上部先端にキャップ状に装着される。
【0041】
回路基板201には、実装される半導体レーザチップ(101および102)の各発光源の出力を一定に維持させるためのAPC(automatic power control 〜自動電力制御)回路が設けられている。このような回路基板201に実装される半導体レーザチップの各発光源の出力を一定に維持させるためのAPC回路の構成について図8に示すブロック図を参照して説明する。
APC回路は、発光源801,802,803,804、PINフォトダイオード805、出力先切換部810、印加電流制御部811、変調制御部812および書込制御部813を備えている。
第1の半導体レーザチップ(101)の各発光源801、802、803および804は、前ラインの画像書き込み終端から同期検知までの時間に、順次、出力先切換部810によって印加電流制御部811に回路接続され、PINフォトダイオード805で背面光の光量をそれぞれ検出して、各発光源801〜804に印加する電流量を、印加電流制御部811によりフィードバック補正する。
【0042】
PINフォトダイオード805は、受光した光量に応じてモニタ出力を発生し、印加電流制御部811ではあらかじめ設定された基準値にモニタ出力が一致するように発光源に印加する電流を加減し、次の補正タイミングまでの期間、電流量をホールドする。第2の半導体レーザチップについても同様で同時に行われる。
各発光源801〜804は、割り当てられた主走査ラインデータに基づいて変調制御部812により変調され、基準クロックに応動する書込制御部813により画像記録を行う。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る光走査装置の構成を示している。図9に示す光走査装置は、図5、図6および図7に示した光源ユニットとほぼ同様の光源ユニットを用いて構成した光走査装置の要部の構成を示す模式的斜視図である。
【0043】
図9に示す光走査装置は、光源モジュール700、カップリングレンズ701、ポリゴンミラー704、fθレンズ705、トロイダルレンズ706、シリンドリカルレンズ707、折り返しミラー708、同期検知センサ709および感光体710を具備している。
光源モジュール700およびカップリングレンズ701等を含んで構成される光源ユニットは、図5、図6および図7に示すように構成された本発明の第2の実施の形態とほぼ同等の光源ユニットである。
図9は、光走査装置の概要を示すが、光源モジュール700およびカップリングレンズ701等を含む光源ユニットは、偏向器であるポリゴンミラー704、結像光学系を構成するfθレンズ705およびトロイダルレンズ706等が収納される光学ハウジング(210に相当)に対して、基準軸Cが結像光学系の光軸に一致するようにして装着され、感光体710の被走査面上における各ビームスポット列は、図10に示すスポットLD1−1,LD1−2,LD1−3,およびLD1−4からなるスポット列と、スポットLD2−1,LD2−2,LD2−3,およびLD2−4からなるスポット列のように副走査方向に配列される主走査ライン上に交互に千鳥状に配置される。
【0044】
光源モジュール700から射出し、カップリングレンズ701でカップリングされた一対の光ビーム列702および703は、上述したように主走査方向に交差する方向に設定され、この実施の形態においては、それらの交差位置がポリゴンミラー704の近傍となるようにしている。各光ビームは、共通のシリンドリカルレンズ707を介してポリゴンミラー704上で副走査方向に収束されて、偏向走査される。
ポリゴンミラー704で偏向された光ビームは、fθレンズ705およびトロイダルレンズ706により感光体710の被走査面上に各々結像されて、この場合、8ラインが同時に走査される。なお、折り返しミラー708は、fθレンズ705を通った光ビームを反射偏向して折り返しトロイダルレンズ706に入射させる。また、同期検知センサ709は、走査される光ビームを折り返しミラー708の近傍において検知し、光ビーム走査に同期した信号を得る。
【0045】
各半導体レーザチップからの光ビームが被走査面で交差するように相対角度を設定すれば、図10において、各スポット列LD1−1〜LD1−4およびLD2−1〜LD2−4の主走査位置を揃えることができ、副走査方向に一列に配列することもできるが、各スポット列LD1−1〜LD1−4およびLD2−1〜LD2−4間の副走査位置の簡易な調整を可能とするには、図10のように主走査方向に離隔する必要がある。
図11、図12および図13は、図1および図2に示した本発明の第1の実施の形態による光源モジュールとは異なる本発明の第4の実施の形態に係る光源モジュールの構成を示している。図11は、光源モジュールの構成を模式的に示す分解斜視図、そして図12は、その平面図、図13は、その側断面図である。
図11、図12および図13に示す光源モジュールは、第1の半導体レーザチップ501、第2の半導体レーザチップ502、支持基板503、第1の接合面部504、第2の接合面部505、ミラー部506、第1の台座面部507、第2の台座面部508、第1のPINフォトダイオード509、第2のPINフォトダイオード510、端子511、キャップ512およびガラス窓513を具備している。
【0046】
第1および第2の半導体レーザチップ501および502は、各々図4に示したのと同様に構成された複数の発光源を有する半導体レーザチップである。
この実施の形態では、各半導体レーザチップ501および502の光ビーム列を近接させることによって汎用のカップリングレンズを用いることができるようにしている。
半導体レーザチップ501および502は、金属焼結材にて成型された支持基板503の上面に、下面の実装面503−1と平行面を呈して一体に形成した第1および第2の接合面部504および505に基板の底面を当接するとともに、各々レーザビームの射出端面501−1および502−1をV字状の切欠部503‐2を結ぶ直線から等距離だけ離してほぼ平行に且つ光源が千鳥状に配列されるように対向させて接合する。
接合面部504と505との中間には、V字状の切欠部503‐2を結ぶ直線上に頂角の稜線位置を一致させてミラー部506を配設し、半導体レーザチップ501および502からの射出ビームを上方に反射偏向する。この場合、反射された後の実装面503−1と平行な面上における光ビーム列の間隔は約0.2mmである。
【0047】
ミラー部506は、Si(シリコン〜硅素)基板をエッチングして結晶面方位(110)と(111)とからなる反射面を形成し、角柱状をなすように切り出して接着固定する。このミラー部506の反射面からなる頂角は90°であり各半導体レーザチップ501および502からの光ビーム列は、基準軸Cに対して対称に配列され、実装面503−1に対して垂直をなす方向に反射される。
半導体レーザチップ501および502の背後に設けられる台座面部507および508には、PINフォトダイオード509および510が接合される。
接合面部504および505は、実装面503−1と平行で且つ互いに同一の高さとなるように配置され、上述した図1および図2の第1の実施の形態の場合とほぼ同様に、これら接合面部504および505上に半導体レーザチップ501および502が、発光源の配列方向に互いに半ピッチ分(p/2)、この場合は7μm、だけずらして接合される。
支持基板503には、上述した図1および図2の第1の実施の形態とほぼ同様にして、端子511が配設され且つガラス窓513で封止したキャップ512が設けられて、各半導体レーザチップ501および502、並びにPINフォトダイオード509および510を密封状態で収容保持している。
【0048】
図14および図15は、本発明の第5の実施の形態に係る光源ユニットの構成を示している。図14および図15は、上述した図11、図12および図13の光源モジュールを用いた光源ユニットであり、基本的な構成は、先に述べた図5〜図7に示した本発明の第2の実施の形態に係る光源ユニットとほぼ同様である。すなわち、図14および図15に示す光源ユニットは、図11〜図13の光源モジュールを用いて構成しており、図14は、光源ユニットの構成を模式的に示す分解斜視図、そして図15は、その側断面図である。
図14および図15に示す光源ユニットは、光源モジュール600、回路基板601、ホルダ部材602、カップリングレンズ603、鏡筒604、およびアパーチャ(絞り)605等を備えている。
光源モジュール600は、図11〜図13に示すように構成された本発明の第4の実施の形態に相当する光源モジュールである。
カップリングレンズ603は、光軸中心を光源モジュール600の基準軸に合わせて配置され、各半導体レーザチップ(501および502)からの光ビーム列は、主走査方向に0.1mmずつ偏心して入射される。
【0049】
各光束は、ほぼ重なっているため、アパーチャ605のスリットは共通としている。
カップリングレンズ603より射出した光ビーム列は、主走査方向に一旦交差し、相対角度により間隔が広がる方向に進み、被走査面では先に述べた実施の形態と同様に、各ビームスポット列が主走査方向に所定間隔をもって副走査方向に配列される。
図16は、本発明の第6の実施の形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す側断面図である。図16に示す本発明の第6の実施の形態による画像形成装置は、図9に示した本発明の第3の実施の形態による光走査装置、または図14および図15に示した本発明の第5の実施の形態の光源ユニットを用いて図9の(第3の実施の形態の)光走査装置とほぼ同様に構成した光走査装置を搭載して構成する。
【0050】
図16に示す画像形成装置は、光走査装置900、感光体ドラム901、帯電チャージャ902、現像ローラ903、トナーカートリッジ904、クリーニングケース905、給紙トレイ906、給紙ローラ907、レジストローラ対908、定着ローラ909、排紙トレイ910、および排紙ローラ912を具備している。
光走査装置900は、図9の(第3の実施の形態の)光走査装置、または図14および図15の(第5の実施の形態の)光源ユニットを用いて図9の光走査装置とほぼ同様に構成した光走査装置である。
被走査面である感光体ドラム901の周囲には、該ドラム901の感光体を高圧に帯電するための帯電チャージャ902、光走査装置900により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化するための現像ローラ903、該現像ローラ903にトナーを供給するトナーカートリッジ904、およびドラム901に残ったトナーを掻き取って備蓄するクリーニングケース905が配置される。感光体ドラム901に対しては、先に述べたように1回の走査毎に8ラインずつ同時に潜像記録が行われる。
【0051】
記録紙は、給紙トレイ906から給紙ローラ907により供給され、レジストローラ対908によって、副走査方向の記録開始のタイミングに合わせて送り出され、感光体ドラム901を通過する際に、転写チャージャ906によってトナーが転写される。トナーが転写された記録紙は、定着ローラ909でトナーが定着されて、排紙ローラ912によって排紙トレイ910に排出される。
したがって、上述した実施の形態において詳述した本発明に係る光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置の主たる特徴を整理すると、次のようになる。
複数の半導体光源チップと、これら半導体光源チップの接合面を各々備える共通の支持基体と、を有する光源モジュールにおいて、前記支持基体に、光源モジュールから射出する光ビームをカップリングするカップリング手段の光軸方向において位置出しを行う実装面を設けるとともに、各半導体光源チップの発光源部位が前記実装面から同一の高さとなるよう保持することにより、半導体光源チップを近接して配備することで各半導体光源チップ間の位置精度を向上させることができ、環境変化等によっても、カップリング手段と半導体光源チップとの配置が、各半導体光源チップ毎に別々に変動してしまうことなく相対位置を安定的に保つことができるので、被走査面における各光ビーム間の位置変動を抑え高品位な画像記録を行なうことができる(請求項1に対応)。
【0052】
前記半導体光源チップの少なくとも1つを、複数の発光源をモノリシックに形成してなる構成とし、各発光源の配列方向が前記接合面に平行となるよう保持することにより、発光源間隔を近接させることなく、副走査方向の記録密度を向上させることができ、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項2に対応)。
前記支持基体に、半導体光源チップに結線する端子を各々配備することにより、個別に配線する必要がなく配線距離が短縮できるので、電気的な損失やノイズの影響を最小限に抑え、各発光源の光量を安定的に保つことができ、高品位な画像記録を行なうことができる。また、各半導体光源チップ間で基準電位を共通化することができるので、電位差により過剰電流が印加されることがなく、半導体光源チップの劣化を未然に防止することができる(請求項3に対応)。
【0053】
前記支持基体に、各半導体光源チップを内包する封止手段を備え、前記端子が封止する内外を貫通して設けられることにより、湿気や酸化等による半導体光源チップの変質を防ぐことができ、組付け時にもごみ等の付着を防止することができるので、時間経過に対して安定した出力特性を保つことができ、高品位な画像記録を行なうことができる。また、各半導体光源チップを一括して封止することにより、チップ間隔を近接させることができ、配置精度を向上させることができるばかりか、光学的に影響を受けるガラス窓の厚さや傾き等の条件を共通化することができるので、品質を安定化することができる(請求項4に対応)。
前記支持基体に、前記突き当て面内で同面と直交する基準軸を決定する位置決め手段を備え、前記各半導体光源チップを、光ビームが前記基準軸に沿って光源モジュールから射出するように、前記接合面内で姿勢を合わせて保持することによって、カップリング手段の光軸と基準軸とを一致させて、各半導体光源チップをカップリング手段の光軸に対して精度よく配列することができるので、被走査面における各光ビーム間の相対位置を確実に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項5に対応)。
【0054】
前記光源モジュールから射出される各半導体光源チップの光ビームが、前記実装面と平行な面内で、基準軸に対して対称に、且つ基準軸から偏心して配列することにより、基準軸を中心とした光源モジュール全体の回転によって、各光ビーム間の相対位置を確実に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項6に対応)。
前記各半導体光源チップの接合面を、基準軸に対して対向させて配置することにより、各半導体光源チップからの光ビームを、実装面と平行な面内で精度よく配列することができ、相対位置を確実に合わせることができるので、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項7に対応)。
前記各半導体光源チップの接合面を、前記実装面と平行に配置するとともに、前記基準軸に沿った方向に折り返す反射部材を、前記支持基体に設けることにより、各半導体光源チップからの光ビームを、実装面と平行な面内で近接して配列することができるので、汎用のカップリングレンズを用いることができ、そしてカップリングレンズと各半導体光源チップとの相対位置を安定的に保つことができるので、被走査面における各光ビーム間の位置変動を抑えて高品位な画像記録を行なうことができる(請求項8に対応)。
【0055】
前記発光源からの光ビームを検出する受光手段を、半導体光源チップ毎に備えて、対応する半導体光源チップ以外の光ビームが入射されないように、前記支持基体に設けることにより、半導体光源チップ毎に並行して出力検出を行なうことができるので、走査速度が高速であっても主走査ライン間で発光源の出力補正を行うことができて、濃度変動のない高品位な画像記録を行なうことができる(請求項9に対応)。
複数の半導体光源チップと各半導体光源チップを保持する共通の支持基体とを有する光源モジュールと、前記光源モジュールから射出する光ビームをカップリングする共通のカップリング手段と、を有する光源装置において、前記光源モジュールとカップリング手段とを、少なくとも前記カップリング手段の光軸方向での相対位置を合わせて保持する保持部材を設けることにより、発光源数が増えても構成を複雑化することなく、各発光源とカップリング手段との配置関係を容易に且つ確実に合わせることができるので、組立時のばらつきを抑えることができ、経時的なずれも生じ難く、安定した品質のマルチビーム光源装置が提供できる(請求項10に対応)。
【0056】
前記保持部材に、カップリング手段の光軸と直交する面内で位置出しするための位置決め手段を設けることにより、各発光源とカップリング手段との配置関係を合わせる際に、カップリング手段の光軸を常に同軸に保っておくことができるので、調整作業が容易となり組み立て効率を向上させることができるばかりか、組立時のばらつきを抑えることができて、安定した品質のマルチビーム光源装置を提供することができる(請求項11に対応)。
前記保持部材に、前記光源モジュールをカップリング手段の光軸と直交する面内で位置出しするための位置決め手段を設けることにより、光源モジュールの基準軸を常に同軸に保っておくことができるので、調整作業が容易になり組み立て効率を向上させることができるばかりか、組立時のばらつきが抑えられて安定した品質のマルチビーム光源装置を提供することができる。上述した実施の形態の場合、例えば、鏡筒外径とその嵌合穴との隙間内で、カップリング手段を光軸方向のみならず、光軸と直交する面内でも位置合わせを行って接着剤を充填することにより、光源モジュールの基準軸にカップリング手段の光軸を精度よく一致させることも可能であり、そのようにすることによって、ばらつきを抑えることもできる(請求項12に対応)。
【0057】
複数の半導体光源チップとこれら半導体光源チップからの光ビームをカップリングするカップリング手段とを一体的に保持する光源装置と、光源装置から射出した複数の光ビームを一括して偏向し、主走査を行なうための共通の偏向手段と、該偏向手段で走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段と、を有することにより、同時に走査する光ビーム数が増えても、被走査面における各光ビームの配置を容易に且つ確実に合わせることができ、経時的なずれも少ない、安定した品質のマルチビーム光走査装置を提供することができる(請求項13に対応)。
前記半導体光源チップの少なくとも1つは、複数の発光源をモノリシックに形成してなり、発光源を副走査方向に揃えて配列することにより、発光源間隔を近接させることなく、副走査方向の記録密度を向上させることができ、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項14に対応)。
【0058】
前記光源装置は、前記結像手段の光軸と直交する面内で、位置出しする位置決め手段を設けることにより、結像手段の光軸と光源モジュールの基準軸とを一致させることによって、結像手段の通過位置が偏心することによる、副走査方向では主走査ラインの曲がり、および主走査方向では等速性のずれをそれぞれ低減させることができ、各ビームスポット間隔の均一性を保つことができるので、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項15に対応)。
前記光源装置を、該光源装置から射出する各半導体光源チップからの光ビームが前記光軸に対して対称に配列するよう位置決めすることにより、半導体光源チップの発光源をそれぞれ副走査方向に配列し、光軸に対して点対称に配置することによって、被走査面において各ビームスポット位置を主走査ライン上に確実に合わせることができるので、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項16に対応)。
【0059】
前記各々の半導体光源チップからの光ビームを、主走査方向に所定角度離隔するよう配列することにより、被走査面における各半導体光源チップからのビームスポットを主走査方向に離隔し、または副走査方向に一列に配列することができ、光源装置全体を傾けるという単純な作業で各ビームスポットの副走査ピッチを確実に且つ高精度に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる(請求項17に対応)。
前記半導体光源チップの複数の発光源からの光ビームを、被走査面上において副走査方向に照射位置が重ならないように配列することにより、各半導体光源チップのビームスポットが交互に並ぶよう配置することができ、ビームスポット間隔を主走査ラインピッチより大きく設定することができるので、モノリシックに形成する発光源間隔を近接させなくとも、副走査の記録密度を向上させることができ、高密度で且つ高速な画像記録を行なうことができる。また、発光源間隔も拡大させることができるので、クロストークを低減することができ、濃度変動のない高品位な画像記録を行なうことができる(請求項18に対応)。
【0060】
前記光源装置は、前記光軸と直交する面内で、光軸周りの位置調節を行う回転調整手段を設けることにより、被走査面における各ビームスポットの副走査ピッチを確実に、且つ精度よく合わせることができるので、濃度変動のない高品位な画像記録を行なうことができる(請求項19に対応)。
複数の半導体光源チップと半導体光源チップからの光ビームをカップリングするカップリング手段とを一体的に保持する光源装置と、光源装置から射出した複数の光ビームを偏向して主走査を行なう共通の偏向手段と、偏向手段で走査した光ビームを被走査面に結像する共通の結像手段と、を備え、感光体上に潜像を記録する光走査装置と、前記潜像をトナーで顕像化する現像手段と、トナー像を出力紙に転写する転写手段と、を備えることにより、複数の主走査ラインを同時に走査することができるので、偏向手段の速度を増大させることなく、高密度で且つ高速な画像記録を行なうことができる(請求項20に対応)。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、マルチビーム走査装置に好適で、高速・高密度記録に適応し、組立てに際し、調整作業が容易となり、組立て効率が向上して、しかも組立てによるばらつきが抑制されて、結果として、主走査ラインの副走査間隔を長期間にわたって安定に維持することを可能とする光源モジュール、光源装置、光走査装置および画像形成装置を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の光源モジュールによれば、それぞれが半導体からなる発光源を形成する複数の半導体光源チップと、
前記各半導体光源チップをそれぞれ接合する接合面を備える共通の支持基体とを有する光源モジュールであって、
前記支持基体は、
該光源モジュールから射出する光ビームをカップリングするカップリング手段の光軸方向における位置設定の基準となる実装面を備えるとともに、
前記複数の半導体光源チップのそれぞれの発光源部位を前記実装面から同一の高さとして前記複数の各半導体光源チップを保持し、
前記支持基体の外周における第1の対辺には、第1の一対の切欠部が設けられ、前記第1の対辺と90°方向が異なる第2の対辺には、第2の一対の切欠部が設けられ、前記第1の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線と、前記第2の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線で決定される交点を通り、前記実装面に直交する基準軸に対して、前記複数の半導体光源チップが対称に配置され、
前記実装面は、前記半導体光源チップの出力を制御する回路が設けられる回路基板の表面に当接して位置決めされ、
前記カップリング手段を保持し、前記回路基板の表面に当接して位置決めするホルダ部材を更に備え、
前記ホルダ部材は、前記回路基板の表面と平行な光学ハウジングへの突き当て面を備えていることにより、半導体光源チップを近接して配備することによって各半導体光源チップ間の位置精度を向上することができ、環境変化等によっても、カップリング手段と半導体光源チップとの配置が、各半導体光源チップ毎に別々に変動してしまうことなく相対位置を安定的に保つことができるので、被走査面における各光ビーム間の位置変動を抑え高品位な画像記録を行なうことができる。
【0062】
本発明の請求項2の光源モジュールによれば、少なくとも1つの前記半導体光源チップが、複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ前記複数の発光源の配列方向を前記接合面に平行として該複数の発光源を保持することにより、特に、複数の半導体光源チップを組み合わせることによって、モノリシックに形成する発光源の数を増加させることも、また発光源間隔を近接させることもなく、副走査方向の記録密度を向上させることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
本発明の請求項3の光源モジュールによれば、前記支持基体に配備され且つ前記半導体光源チップに結線する端子をさらに備えることにより、特に、半導体光源チップに対して個別に配線する必要がなく、配線距離を短縮することができるので、電気的なロスやノイズの影響を最小限に抑え、各発光源の光量を安定的に保つことができ、高品位な画像記録を行なうことができ、また、各半導体光源チップ間での基準電位を共通にできるので、電位差により過剰電流が印加されることがなく、劣化を未然に防止することもできる。
【0063】
本発明の請求項4の光源モジュールによれば、前記支持基体に設けられ、且つ前記半導体光源チップを内包する封止手段をさらに備えるとともに、前記端子は、前記封止手段を内外に貫通してなる構成により、特に、湿気や酸化等による半導体光源チップの変質を防止することができ、組付け時にもごみ等の付着を防止することができるので、長期間にわたって安定した出力特性を保ち、高品位な画像記録を行なうことができ、また、各半導体光源チップを一括して封止することによって、チップ間隔を近接させることができ、配置精度を向上させることができ、しかも光学的に影響を受けるガラス窓の厚さや傾き等の条件を共通にすることができるので、品質を安定化させることができる。
本発明の請求項5の光源モジュールによれば、前記支持基体に設けられ、且つ前記実装面内で同面と直交する基準軸を決定する位置決め手段をさらに備えるとともに、前記支持基体は、当該光源モジュールから前記基準軸に沿って光ビームが射出するように、前記接合面内で姿勢を合わせて、前記各半導体光源チップを保持することにより、特に、カップリング手段の光軸と基準軸とを一致させることによって、各半導体光源チップをカップリング手段の光軸に対して精度よく配列することができるので、被走査面における各光ビーム間の相対位置を確実に合わせ、ビームスポットの副走査間隔のばらつきを低減して、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0064】
本発明の請求項6の光源モジュールによれば、前記光源モジュールから射出する前記各半導体光源チップの光ビームを、前記実装面と平行な面内で、前記基準軸に対して対称に、且つ前記基準軸から偏心して配列させることにより、特に、基準軸を中心とした光源モジュール全体の回転により、各光ビーム間の相対位置を確実に合わせることができ、半導体光源チップ同士の配置精度が向上することによって、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきを低減し、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
本発明の請求項7の光源モジュールによれば、前記各半導体光源チップの接合面を、前記基準軸を中心として対向して配置させることにより、特に、各半導体光源チップからの光ビームを、実装面と平行な面内で精度よく配列することができ、相対位置を確実に合わせることができるので、半導体光源チップ同士の配置精度が向上して、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきが低減され、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0065】
本発明の請求項8の光源モジュールによれば、前記各半導体光源チップの接合面を、前記実装面と平行に配置させるとともに、前記支持基体に配設され且つ前記基準軸に沿う方向に光ビームを折り返す反射部材をさらに備えることにより、特に、各半導体光源チップからの光ビームを、実装面と平行な面内で近接して配列できるので、汎用のカップリングレンズを用いることができ、また、カップリングレンズと各半導体光源チップとの相対位置を安定的に保つことができるので、被走査面における各光ビーム間の位置変動を抑えることができ、半導体光源チップ同士の配置精度が向上して、被走査面におけるビームスポットの副走査間隔のばらつきが低減され、高品位な画像記録を行うことが可能となる。
本発明の請求項9の光源モジュールによれば、前記支持基体に配設されて、前記各半導体光源チップ毎に前記発光源からの光ビームを検出する受光手段をさらに備えることにより、特に、前記発光源からの光ビームを検出する受光手段を、対応する半導体光源チップ以外の光ビームが入射されないように、前記支持基体に配備して、半導体光源チップ毎に並行して出力の検出を行うことができるので、走査速度が高速であっても主走査ライン間で発光源の出力補正を行うことができ、1つの受光手段で検出すべきビーム数が減少することによって、発光源の数が増加しても限られた時間内に全ての光量設定を完了させることができ、濃度変動のない高品位な画像記録を行うことが可能となる。
【0066】
本発明の請求項10の光源装置によれば、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光源モジュールを用い、前記半導体光源チップの発光によって前記光源モジュールから射出される光ビームをカップリング手段によりカップリングするとともに、保持部材により、前記光源モジュールと前記カップリング手段とを、少なくとも前記カップリング手段の光軸方向についての相対位置を合わせて保持することにより、特に、発光源数が増加しても構成が複雑化することなく、各発光源と前記カップリング手段との配置関係を容易に且つ確実に合わせることができるので、光源装置の調整作業を複雑化することもなく、組立てによるばらつきを抑制することができて、経時的なずれも生じ難く、安定した画像品質を得ることが可能となる。
【0067】
本発明の請求項11の光源装置によれば、前記保持部材に、前記カップリング手段の光軸と直交する面内についての位置設定を行なうための位置決め手段を備えることにより、特に、各発光源と前記カップリング手段との配置関係を合わせる際に、前記カップリング手段の光軸を常に同軸に保っておくことができるので、調整作業が容易となり、組立て効率が向上して、しかも組立てによるばらつきが抑制されて、安定した画像品質を得ることが可能となる。
本発明の請求項12の光源装置によれば、前記保持部材に、前記光源モジュールを前記カップリング手段の光軸と直交する面内について位置設定するための位置決め手段を備えることにより、特に、光源モジュールの基準軸を常に同軸に保っておくことができるので、調整作業が容易となり組み立て効率が向上して、しかも組立てによるばらつきが抑制されて、安定した画像品質を得ることが可能となる。
【0068】
本発明の請求項13の光走査装置によれば、請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置を用い、前記光源装置から射出される複数の光ビームを、偏向手段により、一括して偏向し、主走査を行なうとともに、前記偏向手段により偏向走査した光ビームを共通の結像手段によって被走査面に結像することにより、特に、半導体光源チップの偏向手段および結像手段に対する配置精度を確保し、同時に走査する光ビーム数が増加しても、被走査面における各光ビームの配置を容易に且つ確実に合わせることができ、被走査面において各ビームスポットを精度良く配列することによって、経時的なずれも少なく、安定した画像品質を得ることが可能となる。
【0069】
本発明の請求項14の光走査装置によれば、前記複数の半導体光源チップのうちの少なくとも1つの半導体光源チップが、複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ該発光源を、副走査方向に揃えて配列していることにより、特に、発光源を副走査方向に揃えて配列することにより、発光源間隔を近接させることなく、副走査方向の記録密度を向上させることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
本発明の請求項15の光走査装置によれば、前記光源装置に、前記結像手段の光軸と直交する面内についての位置設定をするための位置決め手段を備えることにより、特に、前記結像手段の光軸と前記光源モジュールの基準軸とを一致させて、結像手段の通過位置が偏心することにより生ずる、副走査方向についての主走査ラインの曲がりおよび主走査方向についての等速性のずれを低減することができ、各ビームスポット間隔の均一性を保つことができるので、高品位な画像記録を行なうことができる。
【0070】
本発明の請求項16の光走査装置によれば、前記各半導体光源チップから発し前記光源装置から射出される光ビームを、前記結像手段の光軸に対して対称に配列させるべく、前記光源装置を位置設定することにより、特に、半導体光源チップ相互の配置関係を調整設定して、半導体光源チップの発光源を各々副走査方向に配列し光軸に対して点対称に配置することで、半導体光源チップにモノリシックに形成する発光源間隔を近接させなくとも、副走査の記録密度を向上し、被走査面において各ビームスポット位置を主走査ライン上に確実に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
本発明の請求項17の光走査装置によれば、前記各半導体光源チップからの光ビームを、主走査方向に所定角度離隔させるべく配列してなる構成により、特に、被走査面における各半導体光源チップからのビームスポットを主走査方向に離隔し、または副走査方向に一列に配列することができ、光源装置全体を傾けるという単純な作業で各ビームスポットの副走査ピッチを確実に且つ高精度に合わせることができ、高品位な画像記録を行なうことができる。
【0071】
本発明の請求項18の光走査装置によれば、前記半導体光源チップの複数の発光源からの光ビームを、前記被走査面上において前記副走査方向についての照射位置の重複を回避すべく配列してなる構成により、特に、各半導体光源チップのビームスポットが交互に並ぶよう配置することができ、ビームスポット間隔を主走査ラインピッチより大きく設定することができるので、モノリシックに形成する発光源間隔を近接させなくとも、副走査の記録密度を向上させることができ、高密度で且つ高速な画像記録を行なうことができ、また、発光源間隔も拡大することができるので、クロストークを低減することができ、濃度変動のない高品位な画像を記録することができる。
本発明の請求項19の光走査装置によれば、前記光源装置に、前記光軸と直交する面内における光軸周りについての回転位置調節設定を行うための回転調整手段を備えることにより、特に、被走査面における各ビームスポットの副走査ピッチを確実に且つ精度よく合わせることができるので、濃度変動のない高品位な画像記録を行なうことができる。
【0072】
本発明の請求項20の画像形成装置によれば、請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置と、前記光源装置から射出される複数の光ビームを偏向して、主走査を行なうための共通の偏向手段、および前記偏向手段により偏向走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段を備えてなり、感光体上に潜像を記録するための光走査装置と、前記潜像をトナーを用いて顕像化するための現像手段と、前記現像手段により顕像化されたトナー像を出力紙に転写するための転写手段とを具備することにより、特に、複数の主走査ラインを同時に走査することができるので、偏向手段の速度を上げることなく、高速・高密度記録に適応し、高品位な画像形成をおこなうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光源モジュールの構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図2】図1の光源モジュールの構成を模式的に示す平面図である。
【図3】図2の側断面図である。
【図4】図1の光源モジュールに用いている半導体レーザチップの構成を模式的に示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る光源ユニットの構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図6】図5の光源ユニットの構成を模式的に示す断面図である。
【図7】図5の底面図である。
【図8】図5の光源ユニットの回路基板に用いるAPC回路の構成を模式的に示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る光走査装置の構成を示す模式的斜視図である。
【図10】図9の光走査装置おける被走査面上における各光源によるビームスポットの配置を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る光源モジュールの構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図12】図11の光源モジュールの構成を模式的に示す平面図である。
【図13】図12の側断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る光源ユニットの構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図15】図14の光源ユニットの構成を模式的に示す側断面図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す側断面図である。
【符号の説明】
101,102 第1、第2の半導体レーザチップ
103 支持基板
104 角柱部
105,106 第1、第2の台座面部
107,108 第1、第2のPINフォトダイオード
109 端子
110 キャップ
111 ガラス窓
112 サブマウント
200 光源モジュール
201 回路基板
202 ホルダ部材
203 カップリングレンズ
204 鏡筒
205 アパーチャ(絞り)
206 回転調節ねじ
207 回転調節スプリング
208 押圧取り付けねじ
209 押圧スプリング
210 光学ハウジング
213 姿勢調節ねじ
301 基板
302 発光源
303 分離層
304 n型クラッド層
305 活性層
306 p型クラッド層
307 独立電極
308 ボンディングワイヤ
501,502 第1、第2の半導体レーザチップ
503 支持基板
504,505 第1、第2の接合面部
506 ミラー部
507,508 第1、第2の台座面部
509,510 第1、第2のPINフォトダイオード
511 端子
512 キャップ
513 ガラス窓
600 光源モジュール
601 回路基板
602 ホルダ部材
603 カップリングレンズ
604 鏡筒
605 アパーチャ(絞り)
700 光源モジュール
701 カップリングレンズ
704 ポリゴンミラー
705 fθレンズ
706 トロイダルレンズ
707 シリンドリカルレンズ
708 折り返しミラー
709 同期検知センサ
710 感光体
801,802,803,804 発光源
805 PINフォトダイオード
810 出力先切換部
811 印加電流制御部
812 変調制御部
813 書込制御部
900 光走査装置
901 感光体ドラム
902 帯電チャージャ
903 現像ローラ
904 トナーカートリッジ
905 クリーニングケース
906 給紙トレイ
907 給紙ローラ
908 レジストローラ対
909 定着ローラ
910 排紙トレイ
912 排紙ローラ

Claims (20)

  1. それぞれが半導体からなる発光源を形成する複数の半導体光源チップと、
    前記各半導体光源チップをそれぞれ接合する接合面を備える共通の支持基体とを有する光源モジュールであって、
    前記支持基体は、
    該光源モジュールから射出する光ビームをカップリングするカップリング手段の光軸方向における位置設定の基準となる実装面を備えるとともに、
    前記複数の半導体光源チップのそれぞれの発光源部位を前記実装面から同一の高さとして前記複数の各半導体光源チップを保持し、
    前記支持基体の外周における第1の対辺には、第1の一対の切欠部が設けられ、前記第1の対辺と90°方向が異なる第2の対辺には、第2の一対の切欠部が設けられ、前記第1の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線と、前記第2の一対の切欠部の相互間を結ぶ直線で決定される交点を通り、前記実装面に直交する基準軸に対して、前記複数の半導体光源チップが対称に配置され、
    前記実装面は、前記半導体光源チップの出力を制御する回路が設けられる回路基板の表面に当接して位置決めされ、
    前記カップリング手段を保持し、前記回路基板の表面に当接して位置決めするホルダ部材を更に備え、
    前記ホルダ部材は、前記回路基板の表面と平行な光学ハウジングへの突き当て面を備えていること
    を特徴とする光源モジュール。
  2. 少なくとも1つの前記半導体光源チップは、
    複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ
    前記複数の発光源の配列方向を前記接合面に平行として該複数の発光源を保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
  3. 前記支持基体に配備され且つ前記半導体光源チップに結線する端子をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源モジュール。
  4. 前記支持基体に設けられ、且つ前記半導体光源チップを内包する封止手段をさらに備えるとともに、
    前記端子は、前記封止手段を内外に貫通してなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の光源モジュール。
  5. 前記支持基体に設けられ、且つ前記実装面内で同面と直交する基準軸を決定する位置決め手段をさらに備えるとともに、
    前記支持基体は、当該光源モジュールから前記基準軸に沿って光ビームが射出するように、前記接合面内で姿勢を合わせて、前記各半導体光源チップを保持する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源モジュール。
  6. 前記光源モジュールから射出する前記各半導体光源チップの光ビームを、前記実装面と平行な面内で、前記基準軸に対して対称に、且つ前記基準軸から偏心して配列させることを特徴とする請求項5に記載の光源モジュール。
  7. 前記各半導体光源チップの接合面を、前記基準軸を中心として対向して配置させることを特徴とする請求項6に記載の光源モジュール。
  8. 前記各半導体光源チップの接合面を、前記実装面と平行に配置させるとともに、
    前記支持基体に配設され且つ前記基準軸に沿う方向に光ビームを折り返す反射部材をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の光源モジュール。
  9. 前記支持基体に配設されて、前記各半導体光源チップ毎に前記発光源からの光ビームを検出する受光手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光源モジュールと、
    前記半導体光源チップの発光によって前記光源モジュールから射出される光ビームをカップリングするカップリング手段と、
    前記光源モジュールと前記カップリング手段とを、少なくとも前記カップリング手段の光軸方向についての相対位置を合わせて保持する保持部材と
    を具備することを特徴とする光源装置。
  11. 前記保持部材は、前記カップリング手段の光軸と直交する面内についての位置設定を行なうための位置決め手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記保持部材は、前記光源モジュールを前記カップリング手段の光軸と直交する面内について位置設定するための位置決め手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出される複数の光ビームを一括して偏向し、主走査を行なうための共通の偏向手段と、
    前記偏向手段により偏向走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段と、
    を具備することを特徴とする光走査装置。
  14. 前記複数の半導体光源チップのうちの少なくとも1つの半導体光源チップは、
    複数の発光源をモノリシックに形成してなり、且つ
    該発光源を、副走査方向に揃えて配列している
    ことを特徴とする請求項13に記載の光走査装置。
  15. 前記光源装置は、前記結像手段の光軸と直交する面内についての位置設定をするための位置決め手段を備えることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の光走査装置。
  16. 前記各半導体光源チップから発し前記光源装置から射出される光ビームを、前記結像手段の光軸に対して対称に配列させるべく、前記光源装置を位置設定することを特徴とする請求項15に記載の光走査装置。
  17. 前記各半導体光源チップからの光ビームを、主走査方向に所定角度離隔させるべく配列してなることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の光走査装置。
  18. 前記半導体光源チップの複数の発光源からの光ビームを、前記被走査面上において前記副走査方向についての照射位置の重複を回避すべく配列してなることを特徴とする請求項14に記載の光走査装置。
  19. 前記光源装置は、前記光軸と直交する面内における光軸周りについての回転位置調節設定を行うための回転調整手段を備えることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の光走査装置。
  20. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出される複数の光ビームを偏向して、主走査を行なうための共通の偏向手段と、
    前記偏向手段により偏向走査した光ビームを被走査面に結像するための共通の結像手段と
    を備えてなり、感光体上に潜像を記録するための光走査装置と、
    前記潜像をトナーを用いて顕像化するための現像手段と、
    前記現像手段により顕像化されたトナー像を出力紙に転写するための転写手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
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