JP4112818B2 - スクータ型車両 - Google Patents

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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K11/00Motorcycles, engine-assisted cycles or motor scooters with one or two wheels
    • B62K11/02Frames

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ型車両において、前輪によって跳ね上げられた泥がステアリング軸支持用の軸受に向うことを阻止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータのような車両においては、車体フレーム全体を車体カバーで覆うようにした、いわゆるフルカウリング型式のものが一般的である。このようなスクータ型車両としては、例えば特開2000−313393号公報「スクータ型車両用車体フレーム」(以下、「従来の技術▲1▼」と言う)が知られている。
【0003】
上記従来の技術▲1▼は、同公報の図1及び図2に示される通り、車体フレームF(符号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)の前部をフロントカバーで覆い、フロントカバーの後部に運転者の脚部を覆うレッグシールド41aを設け、車体フレームFの前部下部をアンダーカバー41cで覆うようにした、スクータ型車両に関する。
【0004】
このスクータ型車両は、前輪WFの上方に想像線で示すフロントフェンダを配置することにより、前輪WFで跳ね上げられた泥が上方へ向うことを阻止できる。さらには、前輪WFで跳ね上げられた泥が上方へ向うことをフロントカバーの下半部によっても阻止できる。このように上記従来の技術▲1▼は、フルカウリング型式の車体カバー41を採用することで、前輪WFで跳ね上げられた泥が上方へ向うことを、ある程度阻止できる。
【0005】
しかしながら、スクータ型車両であっても、車体フレームFの一部だけを車体カバーで覆ったり全く覆わない露出型式(ネイキッド型式)の車種もある。この場合には、次の図20に示すように、前輪WFで跳ね上げられた泥が上方へ向うことを、フロントフェンダだけで阻止することになる。
【0006】
図20は従来のスクータ型車両の前半部分の側面図であり、従来の技術▲2▼のスクータ型車両200の前半部分を示す。従来の技術▲2▼のスクータ型車両200は、センタフレーム部201の前部から上へ前部フレーム部202を立上げ、この前部フレーム部202にヘッドパイプ203を設け、このヘッドパイプ203に軸受204,205を介してステアリング軸206を回転可能に取付け、このステアリング軸206にフロントフォーク207を介して前輪208を回転自在に取付け、この前輪208の上方にフロントフェンダ209を配置した二輪車である。
従来の技術▲2▼によれば、前輪208で跳ね上げられた泥が軸受205に向うことを、フロントフェンダ209によって阻止することができる。この結果、軸受205の性能を常に確保することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような上記従来の技術▲2▼は、前輪208で跳ね上げられた泥が上方へ向うことを、フロントフェンダ209だけで阻止することになるので、フロントフェンダ209は比較的大型である。特に、跳ね上げられた泥が軸受205に向うことを阻止するには、フロントフェンダ209の後端部209aをセンタフレーム部201の下端付近まで下げる必要がある。フロントフェンダ209の後端部209aは、センタフレーム部201と前輪208との間に入り込む。入り込んだ分だけ、センタフレーム部201の前端から前輪208までの距離L10を大きく設定して、前輪208を前に配置する。この結果、前輪208から図示せぬ後輪までの距離W10(ホイールベースW10)を大きくせざるを得ない。このようなことから、スクータ型車両200の設計の自由度が下がる。距離L10を維持するために、単にフロントフェンダ209の後端部209aを上げたのでは、跳ね上げられた泥が軸受205に向い得るので、好ましくない。
【0008】
そこで本発明の目的は、フロントフェンダの後端部を上げても、前輪によって跳ね上げられた泥がステアリング軸支持用の軸受に向うことを阻止できる技術を、提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、足載せ板を支えるセンタフレーム部の前部から上へ前部フレーム部を立上げ、この前部フレーム部にヘッドパイプを設け、このヘッドパイプに軸受を介してステアリング軸を回転可能に取付け、このステアリング軸で前輪を操向するようにし、この前輪の上方にフロントフェンダを配置したスクータ型車両において、フロントフェンダの後端より上位位置にて前部フレーム部に、前輪によって跳ね上げられた泥が軸受に向うことを阻止する泥よけ部材を配置したことを特徴とする。
【0010】
前輪によって跳ね上げられた泥が、ステアリング軸支持用の軸受へ向った場合に、軸受へ向った泥は、泥よけ部材に当って下方へ跳ね返る。また、前輪によって跳ね上げられた泥が、前部フレーム部に当った後に軸受へ向った場合にも、軸受へ向った泥は、泥よけ部材に当って下方へ跳ね返る。従って、フロントフェンダの後端部を上げても、前輪によって跳ね上げられた泥が軸受に向うことを阻止できる。
そして、フロントフェンダの後端部を上げることによって、センタフレーム部の前端から前輪までの距離を小さくすることができる。この結果、前・後輪間の距離(ホイールベース)を小さくできる。その分、スクータ型車両の設計の自由度を高めることができる。
【0011】
請求項は、前部フレーム部の左右に運転者の脚部を覆う左右のレッグシールドを設け、これらのレッグシールドの前面に泥よけ部材を重ねるとともに、この泥よけ部材で左右のレッグシールドを連結したことを特徴とする。
【0012】
左右のレッグシールド間を連結して補強する補強部材の役割を、泥よけ部材で兼ねることができる。従って、左右のレッグシールドを補強するための別部材が不要である。しかも、前部フレーム部の左右に左右のレッグシールドを設けた後に、これらのレッグシールドの前面に泥よけ部材を重ねて連結するだけなので、左右のレッグシールドの組付け性を高めることができる。
請求項2では、泥よけ部材の水平板は、正面視、上に延びる引掛け腕部と下に延びる押え脚部の間の位置にある。その結果、水平板は上下両方向から支持され、勢いよく泥などが跳ね上げられても、泥が軸受に向かうことを阻むことができる。
請求項3では、泥よけ部材は、泥よけ部材の前面に前方から重ねた前面ボードとレッグシールドとに共締めされている。その結果、泥よけ部材を固定する部材を削減できる。
請求項4では、前部フレーム部は、前開放の略U字状断面体で、前開放の略U字状断の溝を有し、溝内に泥よけ部材の水平板が差込まれている。その結果、前部フレーム部の軽量化を図ることができる。
また、溝内に泥よけ部材の水平板が差込まれることで、効率よく泥などが軸受に向かうことを阻止できる。
請求項5では、前部フレーム部は、前開放の略U字状断面体で、前開放の略U字状断の溝を有し、溝から前方へ向って延びる複数の縦リブ及び複数の横リブを一体に形成している。その結果、前部フレーム部を補強しながら、前輪で跳ね上げられた泥が軸受に向かうことを阻むことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るスクータ型車両の斜視図であり、スクータ型車両10は、ハンドル11と、矢印のように跳ね上げ可能なシート12と、シート12により開閉されシート下に設けられるシート下トレイ13と、ハンドル11とシート12との間に配置した平坦なステップフロア14とを備え、このステップフロア14から後方斜め上にリヤフレーム31を延ばし、このリヤフレーム31から支承部材32を立て、この支承部材32の上端にシート12を架け渡すように載せることで、シート12と左右の支承部材32とで囲った物品収納空間S1を形成するとともに、この物品収納空間S1の前後左右を開放した自動二輪車である。
【0014】
ステップフロア14は、前端から一体的に延ばすとともに立上げたレッグシールド52、及び、後端から一体的に延ばした収納部底板53を備える、足載せ板である。レッグシールド52は、シート12に座った運転者の脚部の前を覆う部材である。
【0015】
図2は本発明に係るスクータ型車両の側面図であり、スクータ型車両10の車体フレーム20(車体)を、前半のフロントフレーム21とフロントフレーム21の後端にボルト止めした後半のリヤフレーム31との、二分割フレームとしたことを示す。
このようなスクータ型車両10は、リヤフレーム31に、シリンダ41を前傾させたエンジン42を含むパワーユニット43をスイング可能に取付け、このパワーユニット43で後輪44を駆動するようにするとともに、ステップフロア14の下方にアンダカバー60を配置し、ステップフロア14とアンダカバー60とで囲んだ空間内に燃料タンク70を収納するようにした二輪車である。
【0016】
図中、81はフロントキャリア兼用のヘッドランプ支持パイプ、82はヘッドランプ、83はエアクリーナ、84はサイレンサ、85はリヤクッション、86はリヤフェンダ、87はテールランプ、88はスタンドである。
【0017】
図3は本発明に係るフロントフレーム、ステップフロア、アンダカバー及び燃料タンクの分解図であり、各部材相互の関係を示す。
フロントフレーム21は、センタフレーム部22の前部から上へ細長い柱状の前部フレーム部23を立上げ、この前部フレーム部23にヘッドパイプ24を設けた、アルミニウムダイカスト製品である。
センタフレーム部22は、前後に延びる左右一対のサイドフレーム25,25と、左右のサイドフレーム25,25の前端間に掛け渡した前部クロスメンバ26と、左右のサイドフレーム25,25の後端間に掛け渡した背面視略U字状の後部クロスメンバ27と、からなる平面視略ロ字状枠体である。ロ字状枠体であるから、中央に上下貫通した空間部S2を有する。
【0018】
ステップフロア14は、前端の車幅中央から一体的に延ばすとともに立上げた前開放である平面視略U字状のインナカバー51と、前端の左右から一体的に延ばすとともに立上げた左右のレッグシールド52,52とを、連続させて備える。このようなステップフロア14は、左右のレッグシールド52,52を、車体(フロントフレーム21)後方から前部フレーム部23の左右両側へ延し、インナカバー51で前部フレーム部23の後部を囲み、フロントフレーム21の上に重ねることで、フロントフレーム21によって支えられる足載せ板である。
【0019】
アンダカバー60は、ステップフロア14の下方に配置するとともに、フロントフレーム21の上に重ねることで、フロントフレーム21によって支えられるカバー部材である。このようなアンダカバー60は、前後に延びる左右一対のサイドフレーム25,25間、すなわち、フロントフレーム21の空間部S2に配置する上開放の収納凹部61を一体的に形成し、前端の左右から一体的に延ばすとともに立上げた左右のアウタカバー62,62を備える。
左右のアウタカバー62,62は、左右のレッグシールド52,52の前面に重ね合わせてビス63,63にて止めることで、レッグシールド52,52と一体化できる。
【0020】
この図は、前後に延びる左右一対のサイドフレーム25,25間に、容器としての燃料タンク70を配置し、この燃料タンク70の下をアンダカバー60で覆い、燃料タンク70の上をステップフロア14で覆うようにしたことを示す。
詳しくは、スクータ型車両10は、アンダカバー60を左右のサイドフレーム25,25の間に上から差込んで、アンダカバー60の縁64,64を左右のサイドフレーム25,25に載せ、アンダカバー60の収納凹部61に燃料タンク70を上から入れて収納するとともに、この燃料タンク70の縁71,71をアンダカバー60の縁64,64に載せ、燃料タンク70の縁71,71にステップフロア14を載せることで、アンダカバー60、燃料タンク70及びステップフロア14を、左右のサイドフレーム25,25で支持させる重ね合わせ支持構造にしたことを特徴とする。
【0021】
図4は本発明に係るスクータ型車両の要部斜視図であり、スクータ型車両10におけるステップフロア14と車体フレーム20とアンダカバー60と電装品ボックス111との関係を、前下方から見せた図である。
さらにこの図は、フロントフレーム21における左右のサイドフレーム25,25の後端に、リヤフレーム31の前端をボルト33・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)にて結合したことを示す。なお、図を見易くするために一部の部品を省略した。
【0022】
図5は本発明に係るスクータ型車両の前半部分の側面図であり、ヘッドパイプ24に上下の軸受91,92を介してステアリング軸93を回転可能に取付け、ステアリング軸93の上端にハンドル11(図1参照)を取付け、ステアリング軸93の下端にブリッジ94並びにフロントフォーク95を介して前輪96を回転自在に取付けるとともに、フロントフォーク95にフロントフェンダ97を取付けたことを示す。ステアリング軸93で前輪96を操向するようにし、この前輪96の上部をフロントフェンダ97で覆うことができる。
【0023】
フロントフェンダ97は、後端部97aを上に上げた比較的小型のカバー部材であることを特徴とする。詳しくは、フロントフェンダ97の後端97b(すなわち、後下端)を、センタフレーム部22からヘッドパイプ24までの高さ、すなわち前部フレーム部23の全長に対して、下から概ね1/3の高さに設定する。
フロントフェンダ97の後端部97aをセンタフレーム部22まで下げないので、センタフレーム部22と前輪96との間に後端部97aが入り込むことはない。入り込まない分、センタフレーム部22の前端から前輪96までの距離L1を小さく設定して、前輪96を後方にずらすことができる。この結果、前輪96から後輪44(図2参照)までの距離W1、すなわち、ホイールベースW1を小さくできる。その分、スクータ型車両10の設計の自由度が高まる。
【0024】
本発明は、フロントフェンダ97の後端97bより上位に且つ前部フレーム部23に、泥よけ部材100を配置したことを特徴とする。具体的には、前部フレーム部23の前面に泥よけ部材100を配置する。泥よけ部材100は、前輪96によって跳ね上げられた泥がステアリング軸支持用の下の軸受92に向うことを阻止する部材である。
【0025】
さらにこの図は、ヘッドパイプ24に電装品ボックス111を取付け、この電装品ボックス111にバッテリやエンジンコントロールユニット等の図示せぬ電装品を収納するようにしたことを示す。
電装品ボックス111は、ヘッドパイプ24の前部に取付けた前面ボード112と、前面ボード112の後部にヘッドパイプ24を囲うように取付けた専用カバー113とからなる。前面ボード112の前面にはヘッドランプ支持パイプ81を取付けることができる。
【0026】
図6は本発明に係るレッグシールド、泥よけ部材及び前面ボードの分解図であり、各部材相互の関係を示す。
左右のレッグシールド52,52は上部前端に左右へ延びる鍔部52a,52aを形成し、この鍔部52a,52aに前後貫通したビス孔52b,52bを有する。
【0027】
泥よけ部材100は、略水平板な水平板101と水平板101の前端から下方へ延びた垂直板102とによって、側面視逆L字状の泥よけ部103を形成し、さらに、垂直板102の左上部及び右上部から上に正面視略逆U字状の引掛け腕部104,104を延すとともに、垂直板102の左下部及び右下部から下に片状の押え脚部105,105を延した、鋼板製折曲げ一体成形品である。引掛け腕部104,104は左右外寄りの位置で垂下した引掛け部106,106に前後貫通したビス孔107,107を有する。
【0028】
本発明は、想像線にて示す前部フレーム部23の左右にレッグシールド52,52を設け、これらのレッグシールド52,52の前面に泥よけ部材100を重ねるとともに、この泥よけ部材100で左右のレッグシールド52,52を連結したことを特徴とする。
詳しく説明すると、車体後方から前部フレーム部23の左右両側へ左右のレッグシールド52,52を延し、前部フレーム部23の前上方から泥よけ部材100を降ろすことで、引掛け部106,106を鍔部52a,52aの後側に差込むとともに、押え脚部105,105をレッグシールド52,52の前側に差込む。
【0029】
その後に、泥よけ部材100の前面に前方から前面ボード112を重ね、前面ボード112のビス孔112a,112aと鍔部52a,52aのビス孔52b,52bと引掛け部106,106のビス孔107,107とを位置合せして、ビス114,114にて共締めする。
このようにして、左右のレッグシールド52,52の前端部間を泥よけ部材100にて取外し可能に連結することで、レッグシールド52,52に泥よけ部材100を取付けることができる。
【0030】
左のレッグシールド52と右のレッグシールド52とを連結することで、これら左右のレッグシールド52,52を補強して、剛性を高めることができる。泥よけ部材100が左右のレッグシールド52,52の補強部材の役割を兼ねるので、レッグシールド52,52を補強するための別部材は不要である。しかも、左右のレッグシールド52,52の組付け性が高まる。
【0031】
図7は本発明に係る泥よけ部材の取付構成を示す斜視図であり、左右のレッグシールド52,52に泥よけ部材100を取付けた構成を前上方から見せた図である。なお、図を見易くするために一部の部品を省略した。
【0032】
鍔部52a,52aの背面を引掛け部106,106で支えるとともに、アウタカバー62,62を介してレッグシールド52,52の前面を押え脚部105,105で支えることにより、レッグシールド52,52を泥よけ部材100によって挟み込んで、ボルト止め前の仮止めをすることができる。
【0033】
図8は本発明に係る泥よけ部材並びに前面ボードの取付構成を示す斜視図であり、左右のレッグシールド52,52に泥よけ部材100並びに前面ボード112をビス114,114にて共締めすることで、左右のレッグシールド52,52の前端部間を泥よけ部材100で連結したことを示す。なお、図を見易くするために一部の部品を省略した。
【0034】
図9は本発明に係るスクータ型車両の前部上部の要部斜視図であり、前部フレーム部23、左右のレッグシールド52,52、アンダカバー60、フロントフェンダ97、泥よけ部材100並びに前面ボード112の関係を、前下方から見せた図である。なお、図を見易くするために一部の部品を省略した。121はフロントブレーキケーブル、122はスピードメータ用ケーブルである。
【0035】
図10は図5の10−10線断面図であり、前部フレーム部23が前開放の略U字状断面体であり、この前部フレーム部23の溝23a内に泥よけ部材100の水平板101を差込んだことを示す。
前部フレーム部23は、溝23aの底23bから前方(図の左方)へ向って延びる4個の縦リブ23c・・・並びに複数の横リブ23d・・・(図5参照)を一体に形成したものである。4個の縦リブ23c・・・の長さは溝深さの概ね1/2である。横リブ23d・・・の先端は縦リブ23c・・・の先端よりも前方へ延びる。
【0036】
一方、水平板101の横幅は溝23aの幅よりも若干小さく、水平板101の奥行は溝23aに差込んだ先端部101aが縦リブ23c・・・の先端近傍まで延びる大きさである。このような水平板101を溝23aに差込むことで、溝23aのうちの前半分を上下(図の表裏)に仕切ることができる。さらには、横リブ23d・・・の先端部101aに水平板101の先端が上下に重なり合う(オーバーラップする)。
【0037】
ところで、インナカバー51は前部フレーム部23の左右側部及び後部を空間を有して囲うようにした略U字状断面体である。前部フレーム部23の左側壁とインナカバー51の左側壁との間の空間部S3にスロットルケーブル123並びにリヤブレーキケーブル124を通すことができるとともに、前部フレーム部23の右側壁とインナカバー51の右側壁との間の空間部S4にワイヤハーネス125を通すことができる。従って、インナカバー51内にスロットルケーブル123、リヤブレーキケーブル124並びにワイヤハーネス125を通すことで、これらの線材123〜125を保護することができる。
【0038】
図11は本発明に係る泥よけ部材の作用図である。ここで、フロントフェンダ97の後端97bに接するとともに前輪96の後部外周面に接する直線Taのことを、「泥跳ね境界線Ta」と言うことにする。
泥跳ね境界線Taよりも前方のエリアA1においては、前輪96によって跳ね上げられた泥は、フロントフェンダ97に遮られるので、ステアリング軸支持用の下の軸受92に向い得ない。
一方、泥跳ね境界線Taよりも後方のエリアA2においては、前輪96によって跳ね上げられた泥は、前部フレーム部23の前部に当り、跳ね返って軸受92に向い得る。
【0039】
そこで本発明は、フロントフェンダ97の後端97bより上位に且つ前部フレーム部23に、前輪96によって跳ね上げられた泥が軸受92に向うことを阻止する泥よけ部材100を配置したことを特徴とする。
より具体的には、フロントフェンダ97の後端97bより上位で且つ泥跳ね境界線Taの線上であって、しかも、前輪96によって跳ね上げられた泥が前部フレーム部23の前部に当ったときに、跳ね返って軸受92に向い得る位置に、泥よけ部材100の水平板101を配置する。
【0040】
さらには、前部フレーム部23は、溝23aの底23bから前下方へ向って延びる複数個の横リブ23d・・・を、上下に配列したものである。これらの横リブ23d・・・のうちの少なくとも1個の先端に、水平板101の先端が若干の隙間を有して上下で重なり合うように、泥よけ部材100を配置する。横リブ23dと水平板101とを上下重ねることで、ラビリンス効果が期待できる。すなわち、横リブ23dと水平板101との間の若干の隙間から泥が通過する心配がない。なお、この隙間の大きさや隙間の有無については任意である。
【0041】
前輪96によって跳ね上げられた泥が水平板101の下面に当ったときには、当った泥は下方へ跳ね返る。また、跳ね上げられた泥が前部フレーム部23の前部、例えば溝23a内や縦リブ23cに当ったときには、当った泥は水平板101の下面や垂直板102の裏面や横リブ23dの下面に当って、下方へ跳ね返る。また、跳ね上げられた泥が横リブ23dに当ったときには、当った泥は水平板101の下面や垂直板102の裏面や他の横リブ23d・・・の下面に当って、下方へ跳ね返る。
このように、フロントフェンダ97の後端部97aを上に上げても、前輪96によって跳ね上げられた泥がステアリング軸支持用の軸受92に向うことを阻止できる。
【0042】
図12は本発明に係る車体フレーム、ステップフロア、アンダカバー及び燃料タンク周りの左側面断面図であり、フロントフレーム21の空間部S2に収納凹部61を配置し、この収納凹部61にステップフロア14を被せ、ステップフロア14と収納凹部61とで囲んだスペースに燃料タンク70を配置したことを示す。
ステップフロア14の下方に収納凹部61を配置したので、ステップフロア14の下方の空きスペースを有効利用して、燃料タンク70等の容器を容易に配置することができる。
【0043】
さらにこの図は、ステップフロア14の後部に上下貫通した開放部54を開けるとともに、ステップフロア14に開放部54を開閉する給油用リッド55を備え、給油用リッド55を開放したときの開放部54に燃料タンク70の給油キャップ72を臨ませるようにしたことを示す。
燃料タンク70の給油口を閉めた状態の給油キャップ72は、ステップフロア14の上面から上方へ突出する。このため、給油用リッド55は上方へ膨出した形状を呈する。
【0044】
ところで、燃料フィルタ132及び燃料ポンプ134を含む燃料系130は、燃料タンク70の底部を覆って保護するアンダカバー60とステップフロア14とによって囲まれた空間S5内で、上記図2に示すエンジン42のシリンダ41に接近した位置に配置したものである。このため、燃料フィルタ132及び燃料ポンプ134を含む燃料系130が、比較的高温であるエンジン42の熱影響を受けないように、熱遮蔽板140で覆うようにした。熱遮蔽板140の詳細については後述する。
【0045】
図13は図12の13−13線断面図である。左右のサイドフレーム25,25は、前後(図の表裏方向)に延びる上開放の溝25e,25eを設けた背面視略U字状断面部材である。
詳しくは、左のサイドフレーム25は、車体内寄りの内側起立壁25aと、内側起立壁25aの下端から車体外方へ延びる水平壁25bと、水平壁25bの外端から上に起立する車体外寄りの外側起立壁25cと、外側起立壁25cの上端から車体外方へ水平に延びる縁25d(フランジ25d)と、からなる一体成形部材である。内側起立壁25aの上端は縁25dよりも低い。内側起立壁25aと水平壁25bと外側起立壁25cとによって囲んだ空間が溝25eである。
右のサイドフレーム25は、車体中央を通る車体中心線CLに対して、左のサイドフレーム25と左右対称形の部材である。
【0046】
アンダカバー60は、収納凹部61における上部開口端から左右へ、すなわち車体外方へ水平に延びる縁64,64(フランジ64,64)を一体的に形成するとともに、これらの縁64,64に前後(図の表裏方向)に延びる背面視略U字状の膨出部65,65を一体的に設けたものである。
【0047】
膨出部65,65は略U字状であるから、前後(図の表裏方向)に延びる上開放の細長い凹部分66,66を有する。凹部分66,66にスロットルケーブル123やワイヤハーネス125等の線材を通すことができる。
【0048】
ステップフロア14は、下面における左右から下方へボス56・・・を延すとともに、左右の端から下方へ延びる縁57,57を形成し、これらの縁57,57をアンダカバー60の縁64,64に被せるようにした、概ね平坦な部材である。
【0049】
この図は、左右のサイドフレーム25,25の縁25d,25dにアンダカバー60の縁64,64を載せ、アンダカバー60の縁64,64に燃料タンク70の縁71,71を載せ、燃料タンク70の縁71,71にステップフロア14を載せて、ステップフロア14のボス56・・・を当てることで、サイドフレーム25,25の縁71,71とアンダカバー60の縁64,64と燃料タンク70の縁71,71とステップフロア14とを重ね合わせ、さらに、ボス56・・・を貫通させたボルト151・・・及びナット152・・・にて上下に共締めすることにより、結合したことを示す。このようにして、左右のサイドフレーム25,25でアンダカバー60、燃料タンク70及びステップフロア14を支持させて荷重を十分に受けることができる。
【0050】
しかも、左右のサイドフレーム25,25の上にアンダカバー60、燃料タンク70並びにステップフロア14の3部品を、この順に重ねて組付けることができ、これら3部品60,70,14を組付けるための組付構造を簡略にすることができ、組付部品数を削減することができ、組付け性を高めることができる。例えば、上記図3に示すように、4組のボルト151・・・及びナット152・・・にて、左右のサイドフレーム25,25に3部品60,70,14を共締めするだけですむ。
そして、左右のサイドフレーム25,25に上から3部品60,70,14を重ねるだけで、互いに一体化できるので、モジュール組立するのに最適であり、組付け性が良い。
このようなことから、スクータ型車両10のコストを低減することができる。
【0051】
また、上述のようにアンダカバー60は、略水平状の縁64,64を他の部品とともに左右のサイドフレーム25,25に上から重ねて、上下にボルト151・・・及びナット152・・・にて結合する構造である。従って、従来のようにサイドフレーム25,25に側方からボルト止めする結合構造に比べて、アンダカバー60を薄型にできる。このため、ステップフロア14周りを側方から見たときに、スリムな外観であり、スクータ型車両10の外観性を高めることができる。
【0052】
さらには、左右のサイドフレーム25,25に設けた前後に延びる上開放の溝25e,25eに、アンダカバー60の縁64,64に設けた前後に延びる膨出部65,65を嵌合するだけで、左右のサイドフレーム25,25に対してアンダカバー60を容易に位置決めすることができる。従って、組付け性をより高めることができる。しかも、位置決めするための別部材が不要である。
【0053】
さらにまた、ナット152を取付けたクリップ153をステップフロア14の縁25dに差込むことで、ステップフロア14にナット152を位置決めすることができる。なお、クリップ153の有無は任意である。
【0054】
ところで、収納凹部61は、車体中心線CLから図に示す右又は左に寄せて配置したものである。収納凹部61を右寄り又は左寄りに配置することで、サイドフレーム25と収納凹部61の側部との間に隙間S6ができるので、この隙間S6にリヤブレーキケーブル124等の線材を通すことができる。
【0055】
図14は図12の14−14線断面図であり、ステップフロア14の下面から燃料タンク70の縁71,71に向けてボス58・・・を延したことを示す。ボス58・・・によって、アンダカバー60の縁64,64や燃料タンク70の縁71,71の浮き上がりを防止することができる。
【0056】
図15は本発明に係るフロントフレーム並びにアンダカバーの取付構成を示す斜視図であり、フロントフレーム21にアンダカバー60を重ね合わせたことを示す。なお、図を見易くするために一部の部品を省略した。
【0057】
図16は本発明に係るフロントフレーム、アンダカバー並びに燃料タンクの取付構成を示す斜視図であり、フロントフレーム21にアンダカバー60並びに燃料タンク70を重ね合わせたことを示す。
アンダカバー60の縁64,64から上に左右の位置決め突起64a,64aを設け、これらの位置決め突起64a,64aに燃料タンク70における縁71,71の後端を当てることで、アンダカバー60に対する燃料タンク70の前後方向の位置決めをすることができる。
なお、図を見易くするために一部の部品を省略した。73は燃料レベルゲージである。
【0058】
図17は本発明に係るアンダカバーと線材との関係図であり、アンダカバー60を右上から見た構成を示す。
この図は、アンダカバー60において、(1)左の凹部分66にスロットルケーブル123を通すとともに、凹部分66から突き出たガイド片66a・・・によって、スロットルケーブル123の浮き上がりを阻止するようにし、(2)右の凹部分66にワイヤハーネス125を通すとともに、凹部分66から突き出たガイド片66b・・・によって、ワイヤハーネス125の浮き上がりを阻止するようにし、(3)左の内側起立壁25aに沿わせて通したリヤブレーキケーブル124を、内側起立壁25aに設けたクランパ67にて保持するようにしたことを示す。
【0059】
ここで一旦図13に戻って説明を続けると、膨出部65,65の凹部分66,66に、スロットルケーブル123やワイヤハーネス125等の線材を通すようにしたので、ステップフロア14及びアンダカバー60で囲んだ空間S5の容量を確保しつつ、ステップフロア14とアンダカバー60との間に線材を容易に通すことができる。
【0060】
しかも、ステップフロア14とアンダカバー60との間に、線材123,125を案内するガイド部、すなわち凹部分66,66を容易に設けることができる。そして、凹部分66,66によって線材123,125を十分な長さにわたって案内することができるので、これらの線材123,125を車体フレーム20(図1参照)等の他の部材に擦れることなく、容易に引き回すことができる。
【0061】
図18は本発明に係るフロントフレーム、アンダカバー並びに燃料系の取付構成を示す斜視図であり、燃料系130を後部右上から見たものであって、車体左側に燃料フィルタ132を配置し、車体右側に燃料ポンプ134を配置し、燃料ポンプ134の右上にチェックバルブ(逆止弁)136を配置し、フロントフレーム21の後部クロスメンバ27にステー138を介して燃料ポンプ134を取付けたことを示す。
【0062】
燃料系130は、燃料タンク70の出口74(図12参照)にホース131を介して燃料フィルタ132の入口を接続し、燃料フィルタ132の出口にホース133を介して燃料ポンプ134の吸引口を接続し、燃料ポンプ134の吐出口にホース135を介してチェックバルブ136の入口を接続し、チェックバルブ136の出口にホース137を介して図示せぬエンジン用燃料噴射系に接続したものである。
【0063】
熱遮蔽板140は、樹脂材からなるアンダカバー60と一体に形成したものであって、燃料フィルタ132周りを覆う左遮蔽部141と、燃料ポンプ134周りを覆う右遮蔽部142と、左・右遮蔽部141,142間の中央遮蔽部143とからなる。
中央遮蔽部143の下端は、薄肉状のヒンジ部144をアンダカバー60に一体に形成したものである。このため、中央遮蔽部143はヒンジ部144を基端として前後開閉可能である。中央遮蔽部143を矢印のように開いて、燃料フィルタ132と燃料ポンプ134との接続部分を保守・点検できる。
【0064】
図19は本発明に係るフロントフレーム、アンダカバー並びに燃料系の取付構成を示す斜視図であり、燃料系130を後部左下から見たものであって、アンダカバー60のうち右のサイドフレーム25に被せた部分146から、チェックバルブ136を覆う熱遮蔽部147を延したことを示す。
【0065】
なお、上記本発明の実施の形態において、スクータ型車両10はスクータ型自動二輪車に限定されるものではなく、例えばスクータ型自動三輪車やスクータ型自動四輪車であってもよい。
アンダカバー60に収納する容器は、燃料タンク70に限定されるものではなく、例えば、バッテリや電装品等を入れる物入れや、ラジエータ用リザーブタンクなどの各種容器を含む。
【0066】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、フロントフェンダの後端より上位位置にて前部フレーム部に、前輪によって跳ね上げられた泥がステアリング軸支持用の軸受に向うことを阻止する泥よけ部材を配置したので、フロントフェンダの後端部を上げても、前輪によって跳ね上げられた泥が軸受に向うことを阻止できる。
そして、フロントフェンダの後端部を上げることによって、センタフレーム部の前端から前輪までの距離を小さくすることができる。この結果、前・後輪間の距離(ホイールベース)を小さくできる。その分、スクータ型車両の設計の自由度を高めることができる。
【0067】
請求項は、前部フレーム部の左右に運転者の脚部を覆う左右のレッグシールドを設け、これらのレッグシールドの前面に泥よけ部材を重ねるとともに、この泥よけ部材で左右のレッグシールドを連結し、泥よけ部材は、前部フレーム部近傍まで延びる略水平板な水平板と、水平板の前端から下方へ延びた垂直板と、垂直板の左上部及び右上部から上に正面視略逆U字状に延びて、レッグシールドの上部の後側に差込まれてレッグシールドの背面を支える引掛け腕部と、垂直板の左下部及び右下部から下に延びて、レッグシールドの前側に差込まれてレッグシールドの前面を支える押え脚部と、を備え、レッグシールドの前後を挟み込んでいるので、左右のレッグシールド間を連結して補強する補強部材の役割を、泥よけ部材で兼ねることができる。従って、左右のレッグシールドを補強するための別部材が不要である。
しかも、前部フレーム部の左右に左右のレッグシールドを設けた後に、これらのレッグシールドの前面に泥よけ部材を重ねて連結するだけなので、簡単な構成によって、左右のレッグシールドの組付け性を高めることができる。
また、泥よけ部材は、レッグシールドの前後を挟み込んでいるので、剛性を高めて固定でき、泥などが勢いよく跳ね上げられても、軸受に向うことを阻止することができる。
請求項2では、泥よけ部材の水平板は、正面視、上に延びる引掛け腕部と下に延びる押え脚部の間の位置にあるので、水平板は上下両方向から支持され、勢いよく泥などが跳ね上げられても、泥が軸受に向かうことを阻むことができる。
請求項3では、泥よけ部材は、泥よけ部材の前面に前方から重ねた前面ボードとレッグシールドとに共締めされているので、泥よけ部材を固定する部材を削減できる。
請求項4では、前部フレーム部は、前開放の略U字状断面体で、前開放の略U字状断の溝を有し、溝内に泥よけ部材の水平板が差込まれているので、前部フレーム部の軽量化を図ることができる。
また、溝内に泥よけ部材の水平板が差込まれることで、効率よく泥などが軸受に向かうことを阻止できる。
請求項5では、前部フレーム部は、前開放の略U字状断面体で、前開放の略U字状断の溝を有し、溝から前方へ向って延びる複数の縦リブ及び複数の横リブを一体に形成しているので、前部フレーム部を補強しながら、前輪で跳ね上げられた泥が軸受に向かうことを阻むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車両の斜視図
【図2】本発明に係るスクータ型車両の側面図
【図3】本発明に係るフロントフレーム、ステップフロア、アンダカバー及び燃料タンクの分解図
【図4】本発明に係るスクータ型車両の要部斜視図
【図5】本発明に係るスクータ型車両の前半部分の側面図
【図6】本発明に係るレッグシールド、泥よけ部材及び前面ボードの分解図
【図7】本発明に係る泥よけ部材の取付構成を示す斜視図
【図8】本発明に係る泥よけ部材並びに前面ボードの取付構成を示す斜視図
【図9】本発明に係るスクータ型車両の前部上部の要部斜視図
【図10】図5の10−10線断面図
【図11】本発明に係る泥よけ部材の作用図
【図12】本発明に係る車体フレーム、ステップフロア、アンダカバー及び燃料タンク周りの左側面断面図
【図13】図12の13−13線断面図
【図14】図12の14−14線断面図
【図15】本発明に係るフロントフレーム並びにアンダカバーの取付構成を示す斜視図
【図16】本発明に係るフロントフレーム、アンダカバー並びに燃料タンクの取付構成を示す斜視図
【図17】本発明に係るアンダカバーと線材との関係図
【図18】本発明に係るフロントフレーム、アンダカバー並びに燃料系の取付構成を示す斜視図
【図19】本発明に係るフロントフレーム、アンダカバー並びに燃料系の取付構成を示す斜視図
【図20】従来のスクータ型車両の前半部分の側面図
【符号の説明】
10…スクータ型車両、14…足載せ板(ステップフロア)、22…センタフレーム部、23…前部フレーム部、24…ヘッドパイプ、52…レッグシールド、91,92…軸受、93…ステアリング軸、96…前輪、97…フロントフェンダ、97b…フロントフェンダの後端、100…泥よけ部材。

Claims (5)

  1. 足載せ板を支えるセンタフレーム部の前部から上へ前部フレーム部を立上げ、この前部フレーム部にヘッドパイプを設け、このヘッドパイプに軸受を介してステアリング軸を回転可能に取付け、このステアリング軸で前輪を操向するようにし、この前輪の上方にフロントフェンダを配置したスクータ型車両において、
    前記フロントフェンダの後端より上位位置にて前記前部フレーム部に、前記前輪によって跳ね上げられた泥が前記軸受に向うことを阻止する泥よけ部材を配置し
    前部フレーム部の左右に運転者の脚部を覆う左右のレッグシールドを設け、これらのレッグシールドの前面に前記泥よけ部材を重ねるとともに、この泥よけ部材で左右のレッグシールドを連結し、
    前記泥よけ部材は、前記ヘッドパイプ下で、前記前部フレーム部近傍まで延びる略水平板な水平板と、該水平板の前端から下方へ延びた垂直板と、該垂直板の左上部及び右上部から上に正面視略逆U字状に延びて、前記レッグシールドの上部の後側に差込まれてレッグシールドの背面を支える引掛け腕部と、前記垂直板の左下部及び右下部から下に延びて、前記レッグシールドの前側に差込まれてレッグシールドの前面を支える押え脚部と、を備え、レッグシールドの前後を挟み込んでいることを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記泥よけ部材の水平板は、正面視、前記上に延びる引掛け腕部と前記下に延びる押え脚部の間の位置にあることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 前記泥よけ部材は、該泥よけ部材の前面に前方から重ねた前面ボードと前記レッグシールドとに共締めされていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  4. 前記前部フレーム部は、前開放の略U字状断面体で、前開放の略U字状断の溝を有し、該溝内に前記泥よけ部材の水平板が差込まれていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  5. 前記前部フレーム部は、前開放の略U字状断面体で、前開放の略U字状断の溝を有し、該溝から前方へ向って延びる複数の縦リブ及び複数の横リブを一体に形成していることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
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