JP4103239B2 - 転写シート - Google Patents
転写シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4103239B2 JP4103239B2 JP10857299A JP10857299A JP4103239B2 JP 4103239 B2 JP4103239 B2 JP 4103239B2 JP 10857299 A JP10857299 A JP 10857299A JP 10857299 A JP10857299 A JP 10857299A JP 4103239 B2 JP4103239 B2 JP 4103239B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- release
- resin
- transfer sheet
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具用基材や建築部材などの住宅内装材外装材の表面に絵柄を形成するための転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家具用基材や建築部材などの住宅内装材外装材の表面に印刷による絵柄を形成するために、転写シートを用いることがある。
転写シートは、剥離シートに剥離層/絵柄層または剥離層/絵柄層/接着剤層が順次積層された構成になっている。
なかでも熱と圧により転写できる転写シートが良く用いられるが、この方法は、先ず転写シートを製造して、この転写シートを被転写体である基材上に転写シートの絵柄側または接着剤層側を密着させ、熱と圧とで剥離層/絵柄層または剥離層/絵柄層/接着剤層を転写させ、剥離シートを剥ぎとるものである。
【0003】
剥離シートとして、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの耐熱性のない樹脂シートの場合には、熱と圧により、樹脂を伸ばすことができるため、被転写体である基材は表面に細かい凹凸の有る基材に転写するのに有効である。
この時、剥離層、絵柄層、接着剤層も伸びる性質の有るものを使用する必要が出てくる。このため、剥離層を形成する樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂が良く使用される。
一方、耐熱性の良い剥離紙、ポリエチレンテレフタレートシートを使用する場合は、熱により、紙や樹脂が伸びないために、被転写体である基材は表面の平滑な基材に転写するのに用いられる。
【0004】
転写紙の製造方法は、通常、グラビア多色印刷機を使用して、巻取り状の剥離シートを巻きだし、1色目で剥離層を印刷し、2色以降で絵柄層を印刷し(1〜3色)、必要であれば次に接着剤層を印刷して巻き取る。この間1色ずつ乾燥する。このように同じ印刷機で各層を積層するのにインラインで形成するのが良く行われる。
【0005】
しかしながら、剥離層を形成する樹脂としてポリビニルブチラール樹脂を使用し、グラビア多色印刷機でインラインで転写紙を製造するにおいて、剥離層上に絵柄層をグラビアインキで印刷して形成させる時、1色目のグラビアインキと剥離層とのなじみが悪く、剥離層にグラビアインキがうまく転移せず、版のほうにインキが残る、また2色目の印刷インキを印刷する時に1色目で印刷された印刷インキが版の方に転移して2色目の印刷インキが転移せず、絵柄に欠けができて、いわゆる「インキ取られ」現象が見られ、目的とする絵柄層が得られないと言う問題点が起こる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題点を解決するためになされたものであり、剥離層を形成する樹脂、特にポリビニルブチラール樹脂を用いて、「インキ取られ」現象のない、目的とする絵柄層を有する転写シートを提供するものである。
【0007】
【発明を解決するための手段】
本発明において上記課題を達成するために、まず請求項1においては、
剥離シート上に剥離層/絵柄層/接着剤層を順次積層された転写シートであって、
前記剥離層はポリビニルブチラール樹脂中に少なくとも硫酸バリウムを10〜23重量%混合されたものからなり、かつ、該絵柄層はポリビニルブチラール樹脂を主体とする印刷インキよりなることを特徴とする転写シートとしたものである。
【0009】
剥離層は、樹脂中に特にポリビニルブチラール樹脂中に体質顔料を10〜30重量部混合されたものからなり、かくすることにより、層の表面に体質顔料が頭を出すものが有り、樹脂と体質顔料との境界ができ、この境界に印刷インキが沁みる込んで印刷インキの食いつきが良くなり、インキ取られが無くなるものと思われる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき説明する。
剥離シートは、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルムや、紙、金属箔などの従来公知の材質を使用することができる。
耐熱性の良い剥離紙、ポリエチレンテレフタレートシートを使用する場合は、熱により紙や樹脂が伸びないために、被転写体である基材は表面の平滑な基材に転写するのに用いられる。
一方、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの耐熱性のない樹脂シートの場合には、熱と圧により、樹脂を伸ばすことができるため、被転写体である基材は表面に細かい凹凸の有る基材に転写するのに用いられる。この時、剥離層、絵柄層、接着剤層も伸びる性質の有るものを使用する必要が出てくる。
【0011】
剥離層は、熱と圧により皮膜が伸びる性質を有するものが用いる時は、熱可塑性樹脂なかでもポリビニルブチラール樹脂が良い。
また、樹脂中には体質顔料を混ぜると良い。体質顔料は屈折率の小さい透明性顔料であり、印刷インキの性質を変える、あるいは増量剤として用いられ、無機質系のアルミナ白、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどが用いられる。
その混合量は、樹脂100重量部に対して10〜30重量部が良い。
10重量部を下廻るとインキ取られに対して効果がなく、30重量部を上廻るとインキとして流動性が悪くなったり、皮膜が不透明になってくる。
その他、界面活性剤などを混ぜても良い。
【0012】
絵柄層はグラビア用の印刷インキで1色以上刷り重ねることにより形成される。
印刷インキは樹脂中に着色顔料を混ぜたものであり、その他界面活性剤が加えられている。
剥離層にポリビニルブチラール樹脂が用いられた時は、印刷インキの樹脂もポリビニルブチラール樹脂を用いると良い。剥離層とのなじみが良いことと、熱と圧により接着性が出てくるからである。
【0013】
必要により、更に接着剤層を絵柄層上に設けても良い。
【0014】
剥離シート上に設けられた各層は、通常、グラビア多色印刷機にて、インライン印刷して設けられる。
各層を別々に設けても良い。すなわち、剥離層を印刷機で印刷するまたはコーターで塗布して巻き取る。次にグラビア印刷機で絵柄層を印刷する。必要なら次に接着剤層を印刷機で印刷するまたはコーターで塗布して巻き取る。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、インキ取られ現象のない目的とする絵柄を有する転写シートとすることができた。
従って 本発明は、家具用基材や建築部材などの住宅内装材外装材の表面に絵柄を形成するための転写シートとして、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1、2を示す転写シートの断面図である。
【符号の説明】
1…転写シート
2…剥離シート
3…剥離層
4…絵柄層
Claims (1)
- 剥離シート上に剥離層/絵柄層/接着剤層を順次積層された転写シートであって、
前記剥離層はポリビニルブチラール樹脂中に少なくとも硫酸バリウムを10〜23重量%混合されたものからなり、かつ、該絵柄層はポリビニルブチラール樹脂を主体とする印刷インキよりなることを特徴とする転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10857299A JP4103239B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10857299A JP4103239B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296699A JP2000296699A (ja) | 2000-10-24 |
JP4103239B2 true JP4103239B2 (ja) | 2008-06-18 |
Family
ID=14488224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10857299A Expired - Fee Related JP4103239B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4103239B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100402291B1 (ko) * | 2000-12-14 | 2003-10-22 | (주)현대특수나염 | 유성전사잉크와, 유성 그라비아 전사지 제조용유성전사잉크 및 이를 적용한 유성 그라비아 전사지 |
KR100444128B1 (ko) * | 2002-01-28 | 2004-08-09 | (주)현대특수나염 | 산업용 유성그라비아승화전사 pet 필름 |
JP2006347890A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Tayca Corp | 化粧料 |
CN110936762A (zh) * | 2019-10-18 | 2020-03-31 | 卓比(东莞)精密科技有限公司 | 一种新型烫金加工方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0745279B2 (ja) * | 1988-10-19 | 1995-05-17 | 大日本印刷株式会社 | 転写箔 |
JPH0780693B2 (ja) * | 1990-02-14 | 1995-08-30 | 大日本印刷株式会社 | ガラス用転写箔及びガラス絵付け方法 |
JPH09142094A (ja) * | 1995-11-17 | 1997-06-03 | Sintokogio Ltd | 防菌、防カビ、汚れ分解、及び帯電防止機能を有する転写材 |
JPH105372A (ja) * | 1996-06-26 | 1998-01-13 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴルフボール用転写箔 |
JPH1170796A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-03-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写シートとそれを用いた化粧板の製造方法 |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP10857299A patent/JP4103239B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000296699A (ja) | 2000-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0564862A (ja) | 鉛筆筆記性及び印刷性に優れた合成紙 | |
JPH06198831A (ja) | 化粧シート | |
JP4103239B2 (ja) | 転写シート | |
JPS62176896A (ja) | 透過原稿作成用被熱転写シ−ト | |
JP3874537B2 (ja) | 多層樹脂延伸フィルム | |
JP2007253506A (ja) | 化粧シート及びその印刷装置 | |
JP3908324B2 (ja) | 積層体 | |
KR20040095084A (ko) | 인조가죽 및 그 제조방법 | |
JP4895743B2 (ja) | 耐光性に優れたオフセット印刷物の製造法 | |
JP2930309B2 (ja) | 熱転写画像受容シート | |
KR100488674B1 (ko) | 오프셋 인쇄가능한 실리콘 전사지 및 그 제조방법 | |
JPS6119039Y2 (ja) | ||
KR20200038001A (ko) | 블록킹 방지 특성이 개선된 발포 열전사 필름 | |
JP7385266B2 (ja) | 熱転写シート用基材および熱転写シート | |
JPS59115848A (ja) | 両面印刷物の製造方法 | |
JPS629087Y2 (ja) | ||
JP2701220B2 (ja) | 合成紙 | |
JPH09240159A (ja) | 熱転写用フィルム | |
JP3367250B2 (ja) | 熱転写受容シート | |
JP3634471B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP3688073B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP2004058403A (ja) | 熱転写受容シート | |
KR20240020570A (ko) | 수성잉크 인쇄용 전사지 | |
JPS63302042A (ja) | 印刷基材の製造方法 | |
JP2802640B2 (ja) | 転写箔 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070814 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080131 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |