JP2701220B2 - 合成紙 - Google Patents

合成紙

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JP2701220B2
JP2701220B2 JP3787989A JP3787989A JP2701220B2 JP 2701220 B2 JP2701220 B2 JP 2701220B2 JP 3787989 A JP3787989 A JP 3787989A JP 3787989 A JP3787989 A JP 3787989A JP 2701220 B2 JP2701220 B2 JP 2701220B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合成紙に関し、特に、給紙性、印刷性、紙的
な風合に優れる、紙粉の発生しない複層構造の合成紙に
関するものである。
本発明の合成紙は、ポスター用紙、包装紙、ラベル用
紙などの印刷用紙や、感熱紙、熱転写紙、カラー印画紙
などの情報用紙などの、各種印刷を必要とする用紙とし
て用いることができる。
[従来技術] 従来、天然パルプ抄造紙に代って、ポリプロピレンの
二軸延伸フィルムを基材層とし、その表裏面に無機微細
粉末を8〜65重量%含有するポリプロピレンの一軸延伸
フィルムを紙状層として積層した合成紙が提案され、実
用化されている(特公昭46−40794号、特開昭56−14133
9号、同56−118437号公報)。
これらの合成紙は、無機微細粉末を核としてその周辺
に微細な空孔を有し、しかも、表面には数多くの微細な
亀裂を有しており、軽量で、かつ、印刷インキの乾燥
性、印刷インキの密着性、鉛筆による筆記性、耐水性な
どに優れているなどの特徴を備えている。
また、この合成紙は、オフセット印刷性をより良好に
するため、表面にアクリル系共重合体、ポリエチレンイ
ミンなどの水溶液を、その固形分が0.005〜0.1g/m2とな
る量で塗布し乾燥して用いられている(特開昭50−1062
4号、同50−161478号、同48−40883号、同57−149363号
公報等参照)。
しかしながら、このような合成紙における紙状層に
は、前述の微細な空孔及び表面亀裂の核となった無機微
細粉末の一部が表面より突出しており、凝集した無機微
細粉末の一部が表面層より脱落し、版胴に付着して印刷
インキを増粘し、転写性を悪化させ、印刷物に抜けや斑
点を生じさせるなどの、いわゆる紙粉トラブルを発生さ
せ、連続印刷性を低下させる。また、表面層より脱落す
る無機微細粉末はコンピューター室やCADを用いる製図
室などの塵の原因ともなるので好ましくない。
また、前記オフセット印刷性を向上させるために塗布
剤層を設けた合成紙は、僅かに紙粉トラブルの改良効果
を発揮することができるが、塗布剤層の肉厚が薄いため
に十分な効果を期待することができなかった。
このような紙粉トラブルを改善するため、紙状層の上
面に熱可塑性樹脂或はスチレン・ポリプロピレン共重合
体の一軸延伸フィルムを紙状層の無機微細粉末の平均粒
径より薄い厚さにラミネートした合成紙(特開昭61−27
9543号、同62−249741号公報参照)が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような合成紙は、前記表面層にラミネー
トされた熱可塑性樹脂又はスチレン・ポリプロピレン共
重合体樹脂の一軸延伸フィルムの厚さを紙状層の無機微
細粉末の平均粒径よりも薄い厚さであるため、表面層の
無機微細粉末が完全に被覆されておらず、無機微細粉末
の一部が表面に突出しており、少量の紙粉の脱落は免れ
ず、そのため、印刷の絵柄や印刷条件によっては連続印
刷枚数が1000枚程度となる場合もあり、印刷が不安定で
あった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた
結果、印刷適性にすぐれた表面層と従来の紙状層との間
に中間層を設けることにより無機微粉末の脱落が防止さ
れ、紙粉トラブルの発生を阻止できることが判明して、
本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、熱可塑性樹脂二軸延伸フィルム
よりなる基材層(A)の少なくとも片面に、無機微細粉
末の8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂一軸延
伸フィルムよりなる紙状層(B)と、該紙状層の外側に
無機微細粉末を0〜3重量%の割合で含有する熱可塑性
樹脂よりなる中間層(C)と、更にその中間層の外側に
スチレン・ポリプロピレン共重合体又はスチレン・ポリ
エチレン共重合体、若しくはそれらに熱可塑性樹脂を50
重量%以下の量で配合した樹脂混合物の一軸延伸フィル
ムよりなる表面層(D)とを積層してなることを特徴と
する合成紙である。
[発明の具体的説明] 本発明の合成紙は、基材層(A)の片面又は両面に、
紙状層(B)、中間層(C)及び表面層(D)を積層し
てなる、少なくとも4層構造又は7層構造の積層体によ
り基本的に構成されている。
(基材層) 前記基材層(A)としては、比表面積が10000cm2/g以
上の無機微細粉末を10〜45重量%、好ましくは15〜35重
量%含有し、二軸延伸により生じたミクロボイドを多数
含有している二軸延伸ポリオレフィン樹脂フィルムであ
り、その肉厚は合成紙の全厚の20〜80%を占める。基材
層としてはその肉厚が10〜250μm、好ましくは20〜200
μmのものが用いられる。基材層の肉厚が全厚の20%以
下になると、積層樹脂シートの剛さ(腰)が低下し、熱
転写受容紙や各種印刷用紙として用いた際に実用適性に
欠けるおそれがある。また、逆に肉厚が80%を超える
と、紙状層や中間層や表面層の肉厚が薄くなるため、サ
ーマルヘッドなどを用いて印刷した場合には、加熱によ
って基材層の温度が上昇して収縮量が増し、カールを生
じるおそれがある。また、紙的な風合いに欠ける。
(紙状層) 前記紙状層(B)としては、比表面積が10000cm2/g以
上の無機微細粉末を8〜65重量%、好ましくは15〜55重
量%含む、肉厚が通常10〜200μm、好ましくは15〜120
μmの一軸延伸のポリオレフィン樹脂フィルムである。
この紙状層には、前記基材層よりも無機微細粉末を核と
した微細なの空隙(ボイド)を多数有しており、かつ、
その表面には微細な亀裂を多数有しており、紙的な風合
を付与すると共に合成紙自体を軽量化させている。しか
し、この紙状層が露出していると、表面より無機微細粉
末が脱落して紙粉トラブルの発生原因となるので、本発
明ではこのような紙粉の発生を阻止するため、この紙状
層は上面に、以下に述べる中間層を積層させる。
(中間層) 上記紙状層の上面に積層される中間層(C)は、熱可
塑性樹脂若しくは比表面積が10000cm2/g以上の無機微細
粉末を3重量%以下、好ましくは1〜0重量%含む熱可
塑性樹脂の一軸延伸層であって、その肉厚は通常0.5〜
7μm、好ましくは0.5〜5μmである。
この中間層(C)の熱可塑性樹脂一軸延伸フィルム
は、無機微細粉末を含有する場合には、その配合量を上
記紙状層よりも著しく少なく、無機微細粉末を核とした
微細な空隙(ボイド)は存在しても、表面に無機微細粉
末が突出しない程度である。
このような中間層は、中間層自体からも無機微細粉末
が脱落しないようにしているが、更に前記紙状層の上面
に被覆して紙状層からの無機微細粉末の脱落を阻止し
て、紙粉トラブルの発生を防止している。
したがって、中間層の肉厚を上記範囲より少なくする
と、無機微細粉末の脱落の阻止が不十分あるおそれがあ
り、また、上記範囲より厚くすると、光沢が増して不透
明度が低下し、紙的風合が無くなる。
(表面層) このような熱可塑性樹脂一軸延伸フィルムより形成さ
れる中間層に、合成紙として必要な紙的な性質や印刷適
性を付与させるために、この中間層の上面に表面層
(D)が積層される。
上記中間層の上面に積層される表面層(D)として
は、スチレン・ポリプロピレン共重合体又はスチレン・
ポリエチレン共重合体、或いは、それらにそれら以外の
熱可塑性樹脂を50重量%以下の量で配合した樹脂混合物
の一軸延伸フィルムよりなる肉厚が通常0.2〜7μm、
好ましくは0.3〜5μmのフィルムである。
表面層(D)に用いられるスチレン・ポリプロピレン
共重合体又はスチレン・ポリエチレン共重合体は、ポリ
プロピレン共重合体又はポリエチレン共重合体粒子100
重量部を水に分散させた後、該分散液中にスチレンを30
〜400重量部供給して、該スチレンを懸濁重合すること
によって製造したポリスチレングラフト−ポリプロピレ
ン共重合体、又は、ポリスチレングラフト−スチレン・
ポリエチレン共重合体であり、そのポリスチレンのグラ
フト率は、普通15〜75重量%、好ましくは25〜60重量%
である。
このようなポリスチレングラフトポリプロピレン共重
合体又はポリスチレングラフトスチレン・ポリエチレン
共重合体からなる表面層によって、合成紙の表面性質、
すなわち紙的な性質や印刷適性が付与される。したがっ
て、表面層の肉厚を上記範囲より少なくすると紙的風合
い性質及び印刷的性に欠け、また、多くすると印刷時の
インキの溶剤によってアタックされ、合成紙にカールが
発生する。
(構成素材) 前記基材層(A)、紙状層(B)、中間層(C)及び
表面層(D)の少なくとも4層から基本的に構成されて
いる本発明の合成紙は、表面層(D)を除けば、ポリオ
レフィン樹脂から構成されている。
このようなポリオレフィン樹脂としては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリ(4−メチ
ルペンテン−1)などが利用でき、これらの中でもポリ
プロピレンが耐熱性、耐溶剤性、コストの面で好まし
い。
このポリオレフィン樹脂には、ポリスチレン、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の部分加水分解物、エチレン・アクリル酸
共重合体およびその塩、塩化ビニリデン共重合体たとえ
ば塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体などを配合して
もよい。
また、前記ポリオレフィン樹脂に配合される無機質微
細粉末としては、炭酸カルシウム、焼成クレー、ケイ藻
土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸アルミニ
ウム、シリカなどが挙げられる。これら無機質微細粉末
は、層表面にできるだけ大きな凸部を作らない程度のも
のが選ばれ、325メッシュ残が10ppm以下のものであるこ
とが好ましい。粒径は3μm以下のものが好ましい。
(合成紙の製造) 本発明の合成紙の製造について具体的に記述すると、
まず、下記(A)、(B)、(C)及び(D)の組成物
を調製する。
(A)基材層形成用組成物 (a)ポリプロピレン 35〜90重量% (b)高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低 密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重
合体より選ばれた樹脂組成物 0〜20重量% (c)無機微細粉末 10〜45重量% (B)紙状層形成用組成物 (a)ポリプロピレン 15〜92重量% (b)ポリスチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポ リエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合体より選ばれた樹脂 0〜20重量% (c)無機微細粉末 8〜65重量% (C)中間層形成用組成物 (a)ポリプロピレン 47〜100重量% (b)ポリスチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポ リエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・
酢酸ビニル共重合体 0〜50重量% (c)無機微細粉末 0〜3重量% (D)表面層形成用組成物 (a)スチレン・ポリプロピレン共重合体又はスチレ
ン・ポリエチレン共重合体 50〜100重量% (b)それらにそれら以外の熱可塑性樹脂 0〜50重量% 前記基材層形成用組成物(A)の一軸延伸フィルムシ
ートの片面に、紙状層形成用の組成物(B)の樹脂シー
トを溶融積層し、更にその上面に無機微細粉末を0〜3
重量%含有する中間層形成用組成物(C)の樹脂シート
を溶融積層し、更にその上面に表面層形成用組成物
(D)のシートを溶融積層し、この多層シートを一旦冷
却した後、再度加熱して基材層(A)シートの一軸延伸
方向と直交する方向に延伸し、ついで熱処理することに
よって得られる。
この延伸によって組成部(A)のシートは二軸延伸さ
れ、その内部には多数の空隙(ミクロボイド)が形成さ
れる。一方、紙状層(B)、中間層(C)及び表面層
(D)は、前記延伸によって一軸方向にのみ延伸された
フィルムとなり、表面には微小な凹凸が生じ、表面平滑
度(ベック指数)が10〜3000秒程度のものとなる。
表面層(D)には、必要により更にオフセット印刷性
を良好とするために、ポロエチレンイミン、ポリアミド
エピクロルヒドリン付加物、四級窒素含有アクリル系樹
脂ポリマー等の水溶性樹脂層を設けることもある。
合成紙全体の肉厚は、一般に30〜500μm、好ましく
は50〜350μmである。また、合成紙のヤング率が9000
〜26000kgc/m2であることが好ましい。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
第1図は本発明の合成紙の断面図を表わす。
なお、実施例及び比較例における光沢度、平滑度、不
透明度、鉛筆筆記性、インキ接着強度、ソルベントアタ
ック、印刷性の評価方法は以下に示す測定方法による。
光沢度 JIS P−8142による方法により測定した。
平滑度 JIS P−8119による方法により測定した。
不透明度 JIS P−8138により求めた。
鉛筆筆記性 市販の鉛筆Hを使用し、通常の筆圧(200g)で十分な
濃度の筆記が可能なものを「良好」とし、少し筆圧を上
げれば十分な濃度で筆記できる場合を「可」とした。筆
圧を上げても十分な濃度の筆記ができないものは「不
良」とした。
インキ接着強度(kg・cm) 東華色素(株)製オフセット用インキ「ベストSPス
ミ」(商品名)を2g/m2となるようにRIテスター
((株)明製作所製)にて展色し、十分に乾燥した後で
インターナルボルトテスター(東洋精機(株)製)にて
インキの接着強度を求めた。
ソルベントアタック 東華色素(株)製オフセット用インキ「ベストSPス
ミ」(商品名)を2g/m2となるようにRIテスター
((株)明製作所製)にて展色し、10cm×10cmに切抜
き、インキが十分乾燥した後に四隅の持ち上りを測定
し、下記基準で表示した。
四隅の持ち上りの平均が、 5mm以内を「良好」 5〜10mm以内を[少ない」 10mm以上を「不良」 印刷性(紙粉トラブル) 各実施例及び比較例により製造された合成紙10000枚
を小森印刷機(株)製リスロン26を用いて、四色で阪田
インキ(株)製SSP707NSオフセット印刷機を用いてオフ
セット印刷を行なった。
メカニカルマークの発生を顕著に出すために、絵柄と
して200線の均一な平網点を用いた。
メカニカルマークの発生の判定は、平網部にサッカー
マーク跡(吸盤跡)及びブラシ跡などの影響が出始める
枚数を印刷物の目視にて判定した。
実施例1 スチレン・ポリプロピレン共重合体の製造 耐圧容器中で下記組成の混合物を撹拌しながら、75℃
に加熱した後、t−ブチルパーオキサイド0.4部を含有
するスチレン100部を容器内に供給し、同温度で3時間
保持した。
ポリプロピレン(融点164℃) 90部 水 900部 ポリビニルアルコール 2部 次いで、この水性懸濁液を95℃の温度で4時間加熱
し、更に、125℃まで昇温した後、同温度で5時間保持
してスチレンの懸濁重合を行なった。
重合終了後、水を除去し、水洗した後に2日間養生さ
せてスチレン・ポリプロピレン共重合体を得た。
合成紙の製造 (1)メルトインデックス(MI)0.8のポリプロピレン7
9重量%と高密度ポリエチレン5重量%との混合物に、
平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を配合
(A)し、270℃に設定した押出機にて混練後、シート
状に押し出し、冷却装置により冷却して、無延伸シート
を得た。このシートを140℃に加熱した後、縦方向に5
倍延伸して延伸シートを得た。
(2)前記スチレン・ポリプロピレン共重合体の製造に
て製造したスチレン・ポリプロピレン共重合体(メルト
フローレート3.7g/10分)(D)、MI4.0のポリプロピレ
ン(C)及びMI4.0のポリプロピレン55重量%に平均粒
径1.5μmの炭酸カルシウム45重量%を混合した組成物
(B)をそれぞれ別々の押出機で溶融混練し、ダイ内で
(C)層が内側となるように積層して共押出した3層
(D/C/B)構造の積層シート2(第1図)を、前記
(1)の工程で製造した延伸シートの両面に、(D)層
が外側となるように積層した。
次いで、この積層物を60℃の温度にまで冷却し、再び
160℃の温度にまで加熱して、テンターで横方向に7.5倍
で延伸した後、165℃の温度でアニーリング処理し、再
び60℃の温度にまで冷却した後、耳部をスリットして7
層(D/C/B/A/B/C/D:肉厚0.3/0.6/20/45/20/0.6/0.3μ
m)構造の合成紙を得た。
この合成紙は、平滑度が400秒、不透明度が95%、光
沢度が14%とマット調の風合を有しており、鉛筆筆記性
は良好であった。また、インキ接着強度が3.5kg・cm、
ソルベントアタックが良好で、印刷性も10000枚では紙
粉トラブルが発生せず、インキの乾燥速度も160分とか
なり速く、良好なものであった。
この合成紙の物性を表−1に示す。
実施例2〜8及び比較例1〜5 層構成及び層構成を表−1に示すような構造に変更し
た以外は実施例1と同様な方法で実施した。
その結果を表−1に示す。
[発明の効果] 本発明の合成紙は、紙状層で不透明性及び軽量化を行
ない、中間層で無機微細粉末の一部が紙状層より脱落す
るのを阻止することによって、紙粉トラブルを防止し、
連続印刷性を向上させる。
また、表面層で紙的な風合を持たせ、軽量化、印刷イ
ンキの乾燥性、印刷インキの密着性、鉛筆による筆記
性、耐水性などを向上させることができ、工業的に優れ
た材料で有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の合成紙の断面図面図を表わす。 1:合成紙、2:積層シート A:基材層、B:紙状層 C:中間層、D:表面層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂二軸延伸フィルムよりなる基
    材層(A)の少なくとも片面に、無機微細粉末の8〜65
    重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂一軸延伸フィルム
    よりなる紙状層(B)と、該紙状層の外側に無機微細粉
    末を0〜3重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂よりな
    る中間層(C)と、更にその中間層の外側にスチレン・
    ポリプロピレン共重合体又はスチレン・ポリエチレン共
    重合体、若しくはそれらを主成分とし、これに熱可塑性
    樹脂を50重量%以下の量で配合した樹脂混合物の一軸延
    伸フィルムよりなる表面層(D)とを積層してなること
    を特徴とする合成紙。
  2. 【請求項2】中間層(C)の肉厚が0.5〜7μmであ
    り、表面層(D)の肉厚が0.2〜7μmである請求項1
    に記載の合成紙。
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