JP4100442B2 - モータ駆動制御装置ならびにモータの駆動制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動制御装置、特に、3相の駆動コイルを有する固定子及び複数の磁極を有する回転子を含むブラシレスモータの駆動を制御するモータ駆動制御装置、ならびにこのモータ駆動制御装置を用いたモータの駆動制御システムに関する。
近年、圧縮機や送風ファン等の機器を備えた空気調和機では、これらの機器の動力源として例えば3相のブラシレスDCモータが用いられている。
一般的に、3相のブラシレスDCモータは、複数の磁極を有する永久磁石からなるロータと、3相の駆動コイルを有するステータとを有している。このようなブラシレスDCモータの駆動コイルには、ステータに対するロータの位置に応じた電流がこのモータを駆動制御するためのモータ駆動制御装置により流される。これにより、駆動コイルにはこの電流に応じた磁界が発生し、ロータが回転する。
ここで、ステータに対するロータの位置を検知する方法には、3相の駆動コイルそれぞれに対応するように配置された3つの位置検出センサを用いた方法が良く用いられている。位置検出センサとしては、例えばホール素子やホールICが挙げられる。しかし、このような位置検出センサが多いとコストが高くなる他、位置検出センサを配置する基板のサイズが大きくなってしまう。
そこで、特許文献1では、通常3つ用いるホールICの数を2つにし、この2つのホールICが検出する位置検出信号の位相が互いにπ/2ずれるように2つのホールICを配置することで、モータを安定して駆動する装置が開示されている。
特許第3483740号公報
しかしながら、特許文献1では、以下の問題点がある。
汎用品である3相のブラシレスDCモータでは、3つのホールICは等間隔に、即ち各ホールICが検出する位置検出信号の位相が互いに2/3πずつずれるように配置されている。ところが、特許文献1のホールICは、汎用品の3相のブラシレスDCモータにおけるホールICと配置が異なる。そのため、特許文献1では、汎用品の3相のブラシレスDCモータを用いることができない。
更に、特許文献1では、各ホールICから検出される位置検出信号を用いてロータの回転を制御するための制御部を別途製作する必要がある他、この制御部のアルゴリズムは複雑になってしまう。従って、汎用性の観点からすると必ずしも最適な方法とは言い難い。
そこで、本発明は、2つのホールICを用いても、複雑なアルゴリズムを有する制御部を別途必要とせずに、3相のブラシレスモータの駆動を簡単に制御できるモータ駆動制御装置及びモータの駆動制御システムの提供を目的とする。
発明1に係るモータ駆動制御装置は、3相の駆動コイルを有する固定子及び複数の磁極を有する回転子を含むブラシレスモータの駆動を制御する。このモータ駆動制御装置は、2つの位置検出手段と、駆動信号決定手段と、駆動信号出力手段と備える。2つの位置検出手段は、互いに電気角で略120度離れた位置に設けられており、固定子に対する回転子の位置を示す位置検出信号を出力する。駆動信号決定手段は、2つの位置検出手段それぞれが出力した位置検出信号に基づいて、3相の駆動コイルを駆動するための駆動信号を決定する。駆動信号出力手段は、駆動信号決定手段により決定された駆動信号を生成して3相の駆動コイルに出力する。そして、駆動信号決定手段は、3相の駆動コイルそれぞれの通電幅が電気角で略120度、略180度及び略60度となるように、駆動信号を決定する。
このモータ駆動制御装置によると、駆動信号は2つの位置検出手段の位置検出信号により決定され、各駆動コイルに出力される。すると、各駆動コイルにはその時々の駆動信号(具体的には、通電幅がそれぞれ略120度、略180度及び略60である駆動信号)が印加されることにより電流が流れ、ブラシレスモータが駆動する。このように、このモータ駆動制御装置は、2つの位置検出手段を備えた構成によりブラシレスモータの駆動制御を行うが、特有の駆動制御用の回路等を必要とせず、3つの位置検出手段を備えた場合の駆動制御用の回路等を用いてブラシレスモータを駆動制御することができる。従って、コストの低廉化が実現できる。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、通電幅が電気角で略120度の駆動信号は、この駆動信号の入力される駆動コイルに発生する誘起電圧とほぼ同相である。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、位置検出信号は、この位置検出信号を出力する位置検出手段に対応している駆動コイルに発生する誘起電圧に対して位相が所定の第1角度ずれている。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、所定の第1角度は略30度である。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、通電幅が電気角で略180度の駆動信号及び略60度の駆動信号は、これらの駆動信号がそれぞれ入力される駆動コイルに発生する各誘起電圧とほぼ同相である。
一般的に、各駆動コイルに通電される電流の位相、電流量及びモータのトルク出力には、図9に示すような関係が成り立っている。特に通電される電流量が大きい程モータのトルク出力は大きくなる。また、モータ駆動制御装置がモータについて例えばデューティが一定の出力電圧を出力するようなPWM制御を行っている場合、通電幅に応じて同様の関係が成り立つ。そこで、このモータ駆動制御装置は、例えば位置検出手段の配置を調節するなどして、60度通電及び180度通電の各駆動信号が、対応する駆動コイルに発生する誘起電圧と同位相となるようにする。これにより、3相のうち、最もトルクを出力できない60度通電では、出力される電流の位相はその駆動コイルに発生する誘起電圧と同相であるため、トルク出力の最小値が発明に係る場合に比して高くなる。従って、トルクの変動幅、即ちトルクリップルも小さくなる。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、位置検出信号は、この位置検出信号を出力する位置検出手段に対応している駆動コイルに発生する誘起電圧とほぼ同相である。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明1〜のいずれかに係るモータ駆動制御装置であって、2つの位置検出手段それぞれは、回転子の回転方向に応じて回転子の位置を検出するための閾値が異なるヒステリシス特性を有している。そして、2つの位置検出手段は、このヒステリシス特性に基づいて、設けられる位置が調整されている。
位置検出手段は、回転子の回転方向に応じて位置を検出する閾値が異なる、いわゆるヒステリシスの特性を有している。例えば、回転子が正方向に回転した際の位置検出信号の位相が、その位置検出素子に対応する駆動コイルに発生する誘起電圧に対して“0”となるように位置検出手段が配置されていても、回転子が逆方向に回転した場合の位置検出信号はこの時に駆動コイルに発生する誘起電圧に対して所定の位相ずれてしまう。そこで、このモータ駆動制御装置では、位置検出手段のヒステリシスを考慮し、例えば回転子が正または逆のどちらの方向に回転した場合であっても誘起電圧に対する位相が同じになるように、位置検出手段を配置させる。これにより、ブラシレスモータの回転方向に関係なく、同じトルクが得られる。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、2つの位置検出手段それぞれは、各位置検出手段に対応している駆動コイルに発生する各誘起電圧に対する位置検出信号の位相のずれが、回転子の回転方向が変化してもほぼ同じになるように配置されている。
これにより、回転子の回転方向に関係なく、ほぼ同じトルクをより得ることができる。
発明に係るモータ駆動制御装置は、発明1〜のいずれかに係るモータ駆動制御装置であって、位置検出信号は矩形波の形状を有しており、モータ駆動制御装置は、時間計測手段更に備えている。時間計測手段は、2つの位置検出手段それぞれが検出する2つの位置検出信号のうちいずれか1つが変化するタイミングで第1時間の計測を開始する。そして、駆動信号決定手段は、第1時間が第1所定時間以上となった場合、現在出力されている駆動信号を変更する。
一般的に、逆回転から正回転に変化した瞬間のように回転数が“0”rpmに近い場合、回転子の位置を正確に把握することは困難である。そこで、このモータ駆動制御装置は、2つの位置検出信号のうちいずれか1つが変化する時から時間の計測を開始し、所定時間経過後に現在出力されている駆動信号を変更する。これにより、3相の各駆動コイルに流れる電流経路が変化して駆動コイルに発生する電磁力が変化する。そのため、回転子は回転し、その回転数は“0”rpmではなくなる。従って、モータ駆動制御装置は、回転子の正確な位置を把握できるようになる。
発明10に係るモータ駆動制御装置は、発明に係るモータ駆動制御装置であって、時間計測手段は、駆動信号決定手段が駆動信号を変更したタイミングで第2時間の計測を開始する。そして、駆動信号決定手段は、第2時間が第2所定時間以上となった場合、駆動信号を更に変更する。
これにより、位置検出信号が変化せずとも、駆動信号を変更することができる。
発明11に係るモータ駆動制御装置は、発明1〜10のいずれかに係るモータ駆動制御装置であって、回転数計測手段と位置推定手段とを更に備える。回転数計測手段は、回転子の回転数を計測する。位置推定手段は、2つの位置検出手段それぞれにより検出される位置検出信号の少なくとも1つに基づいて、回転子の位置を推定する。そして、駆動信号決定部は、回転子が正方向に回転しており、かつ回転数が所定回転数以上である場合、位置推定手段により推定された回転子の位置に基づいて、駆動信号の通電幅を電気角で所定の第2角度に変更する。
本発明では、位置検出手段が2つであるため、2つの相の駆動信号はそれぞれ180度通電及び60度通電となる。すると、ブラシレスモータの出力トルクは3相全てが120度通電を行う場合に比してトルクリップルが大きくなり、騒音や振動が大きくなってしまう。そこで、このモータ駆動制御装置は、ブラシレスモータが正方向に回転しており、かつブラシレスモータの回転数が所定回転以上となった場合に、3つの駆動信号全てを略120度通電に切り替える。これにより、トルクリップルは抑制され、騒音や振動を抑制することができる。
発明12に係るモータ駆動制御装置は、発明11に係るモータ駆動制御装置であって、所定の第2角度は略120度である。
発明13に係るモータ駆動制御装置は、発明11または発明12に係るモータ駆動制御装置であって、回転方向検知手段を更に備える。回転方向検知手段は、回転子の回転方向を検知する。
このように、モータ駆動制御装置は回転方向検知手段を更に備えることで、回転子が外部からの風等の影響により逆回転してしまうモータにおいても、本発明を適用することができる。
発明14に係るモータ駆動制御装置は、発明1〜13のいずれかに係るモータ駆動制御装置であって、ブラシレスモータは換気扇用モータである、
このように、本発明は、逆回転状態から駆動させる場合のある換気扇用モータにおいてもその効果を奏することができる。
発明15に係るモータ駆動制御装置は、発明1〜13のいずれかに係るモータ駆動制御装置であって、ブラシレスモータは、空気調和機の室外機ファンモータである。
このように、本発明は、逆回転状態から駆動させる場合のある空気調和機の室外機ファンモータにおいてもその効果を奏することができる。
また、発明16に係るモータの駆動制御システムは、ブラシレスモータと、モータ駆動制御装置とを備える。ブラシレスモータは、3相の駆動コイルを有する固定子と、複数の磁極を有する回転子とを含む。モータ駆動制御装置は、ブラシレスモータを駆動させるための発明1〜15のいずれかに記載のモータ駆動制御装置である。
これにより、発明1〜15と同様の効果を奏することができる。
発明1〜に係るモータ駆動制御装置では、2つの位置検出手段を備えた構成によりブラシレスモータの駆動制御を行うが、複雑なアルゴリズムを有する特有の駆動制御用の回路等を必要とせず、3つの位置検出手段を備えた場合の駆動制御用の回路等を用いてブラシレスモータを駆動制御することができる。従って、コストの低廉化が実現できる。
発明及びに係るモータ駆動制御装置によると、3相のうち、最もトルクを出力できない60度通電では、出力される電流の位相はその駆動コイルに発生する誘起電圧と同相であるため、トルク出力の最小値が発明に係る場合に比して高くなる。トルクの変動幅、即ちトルクリップルを小さくすることができる。
発明及びに係るモータ駆動制御装置によると、ブラシレスモータの回転方向に関係なく、同じトルクが得られる。
発明に係るモータ駆動制御装置によると、回転子の正確な位置を把握できるようになる。
発明10に係るモータ駆動制御装置によると、位置検出信号が変化せずとも、駆動信号を変更することができる。
発明11及び12に係るモータ駆動制御装置によると、トルクリップルは抑制され、騒音や振動を抑制することができる。
発明13に係るモータ駆動制御装置によると、回転子が外部からの風等の影響により逆回転してしまうモータにおいても、本発明を適用することができる。
発明14及び15に係るモータ駆動制御装置によると、逆回転状態から駆動させる場合のある換気扇モータや空気調和機の室外機ファンモータにおいても、その効果を奏することができる。
発明16に係るモータの駆動制御システムによると、発明1〜15と同様の効果を奏することができる。
<実施形態>
(1)全体及びモータの構成
図1は、モータ51と、このモータの駆動を制御するためのモータ駆動制御装置1とを含むモータの駆動制御システム100の全体構成図である。ここで、モータの種類としては、一般的には直流モータや交流モータ、ステッピングモータ、ブラシレスDCモータ等が挙げられるが、本実施形態では、ブラシレスDCモータを用いる。
ブラシレスDCモータ51は、例えば空気調和機の室外機におけるファン61に用いられるファンモータであって、ステータ52及びロータ53を備えている。
ステータ52はスター結線されたU相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwを含む。U相、V相及びW相の駆動コイルLu,Lv,Lwの一方端はそれぞれU相、V相及びW相の駆動コイル端子TU,TV,TWに接続され、それらの他方端は全て端子TNに接続されている。これら3相の駆動コイルLu,Lv,Lwは、ロータ53が回転することにより、その回転速度とロータ53の位置に応じた誘起電圧Vun,Vvn,Vwnを発生させる。
ロータ53は、N極及びS極からなる2極の永久磁石を含み、ステータ52に対し回転軸を中心として回転する。ロータ53の回転は、この回転軸と同一軸心上にある出力軸(図示せず)を介してファン61に出力される。
(2)モータ駆動制御装置の構成
次いで、本実施形態に係るモータ駆動制御装置1の構成について説明する。本実施形態のモータ駆動制御装置1は、ロータ53の回転数に応じた制御を行うものであって、2つのホールIC2u,2v、回転数計測部3、回転方向検知部4、タイマ5、位置推定部6、駆動信号決定部7及び出力回路8(駆動信号出力手段に相当)を備える。
2つのホールIC2u,2vは、互いに電気角で120度離れた位置に設けられている。具体的には、ホールIC2uは駆動コイルLuに、ホールIC2vは駆動コイルLvにそれぞれ対応するように設けられている。一般的に、汎用品である3相のブラシレスDCモータでは、ホールICは各駆動コイルLu,Lv,Lwに対応して3つ設けられているが、これに対して本実施形態では、この汎用品の3相のブラシレスDCモータにおける3つのホールICから駆動コイルLwに対応して設けられているホールICを取り除いた構成であると言える。各ホールIC2u,2vは、ステータ52に対するロータ53の位置を、対応する各駆動コイルLu,Lvに発生した誘起電圧Vun,Vvnに基づいて検出する。以下より、各ホールIC2u,2vが検出したロータ53の位置を示す信号を、位置検出信号Hu,Hvという。この位置検出信号Hu,Hvは、回転数計測部3、回転方向検知部4、タイマ5、位置推定部6及び駆動信号決定部7に出力される。尚、本実施形態に係る位置検出信号Hu,Hvは、“0”または“1”を示す矩形波である。尚、本実施形態では、ステータ52に対するロータ53の位置を検出するものとしてホールICを採用しているが、ホールICの代わりにホール素子を用いてもよい。
回転数計測部3は、ロータ53の回転数を計測する。尚、計測されたロータ53の回転数は、位置推定部6及び駆動信号決定部7に取り込まれる。
回転方向検知部4は、ロータ53の回転方向を検知する。尚、検知されたロータ53の回転方向は、位置推定部6及び駆動信号決定部7に取り込まれる。
タイマ5は、例えばロータ53が回転を開始した直後や、風等の外力がファン61の逆回転方向に加わり逆回転している状態のブラシレスDCモータ51内のロータ53を正方向に起動させた場合のようにロータ53の回転数が“0”rpm付近である場合、各ホールIC2u,2vが検出する位置検出信号Hu,Hvのうちいずれか1つが変化するタイミングで、第1時間の計測を開始する。また、タイマ5は、ロータ53の回転数が“0”rpm付近であって、駆動信号決定部7が駆動信号SU,SV,SW(後述)の通電パターンを変更した場合は、このタイミングで第2時間の計測を開始する。このようにして計測された第1及び第2時間は、駆動信号決定部7に取り込まれる。
位置推定部6は、各位置検出信号Hu,Hvの少なくとも1つに基づいて、ロータ53の位置を推定する。例えば、位置推定部6は、2つの位置検出信号Hu,Hvそれぞれが変化する時間を基にロータ53の回転速度を算出し、このロータ53の回転速度に基づいて駆動コイルLwに対応する箇所でのロータ53の位置を推定する。以下より、このように推定されたロータ53の位置を示す信号を、位置推定信号Hw'と言う。位置推定信号Hw'は、駆動信号決定部7に出力される。ここでは、位置推定信号Hw'は、位置検出信号Hu,Hvと同様に“0”または“1”を示す信号であるとする。尚、本実施形態に係る位置推定部6は、このように“0”または“1”の信号からなる位置推定信号Hw'を出力するとしているが、ロータ53の位置(即ち、電気角)そのものを推定してもよい。
駆動信号決定部7は、例えばCPUとメモリとを含むマイクロコンピュータからなり、ロータ53の回転数に応じて3相の駆動コイルLu,Lv,Lwを駆動するための駆動信号SU,SV,SWを決定する。より具体的には、駆動信号決定部7は、出力回路8における絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ1〜Q6(後述)をオン及びオフさせるためのゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを図2〜4の信号決定テーブル(後述)を用いて決定し、出力回路8に出力する。ここで、駆動信号SU,SV,SWは、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzにより各絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ1〜Q6がオン及びオフすることで生成される。そのため、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定するということは、即ち駆動信号SU,SV,SWを決定することに相当する。従って、以下では、説明を簡単にするため、駆動信号決定部7はゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定するとして記載する。尚、本実施形態に係る駆動信号SU,SV,SWは電圧である。
メモリには、CPUがゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定するための制御プログラムや、図2〜4の信号決定テーブル1〜3が記憶されている。図2の信号決定テーブル1は、駆動信号SU,SV,SWの通電パターン及びゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを1レコードとして記憶している。図3の信号決定テーブル2は、位置検出信号Hu,Hv、位置推定信号Hw'及びゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを、1レコードとして記憶している。図4の信号決定テーブル3は、位置検出信号Hu,Hv、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gz及び駆動信号SU,SV,SWの通電パターンを、1レコードとして記憶している。
ここで、駆動信号決定部7がゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定する方法を、ロータ53の回転数に応じて3つの場合に分けて簡単に説明する。
ロータ53の回転数が“0”rpm付近である場合、駆動信号決定部7は、タイマ5が計測している第1時間または第2時間を監視する。そして、この第1時間が第1所定時間を経過または第2時間が第2所定時間を経過すると、駆動信号決定部7は、現在出力されている駆動信号SU,SV,SWの通電パターンを、他の通電パターンに切り替える。例えば、駆動信号決定部7は、現在出力されている駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“0”である場合、他の通電パターン“1”を選択し、このパターン“1”におけるゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを図2の信号決定テーブル1から抽出する。
ロータ53の回転方向が正方向であって、かつ通常の運転動作や風の影響等によりファン61の回転している方向に力が加わりロータ53の回転数が所定回転数以上となった場合、駆動信号決定部7は、この位置推定信号Hw'及び位置検出信号Hu,Hvに基づいて、現在出力されている各駆動信号SU,SV,SWの通電幅を電気角で120度に変更する。より具体的には、駆動信号決定部7は、位置推定信号Hw'及び位置検出信号Hu,Hvを図3の信号決定テーブル2に当てはめてゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定する動作を繰り返す。この動作により、出力回路8から出力される駆動信号SU,SV,SWは、駆動コイルLu,Lv,Lwを120度通電させるための信号となる。
また、ロータ53の回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満である場合、駆動信号決定部7は、位置検出信号Hu,Hvを図4の信号決定テーブル3に当てはめてゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定する。尚、この動作については、「(3)ロータの回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満の場合の制御動作」で詳述する。
出力回路8は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、簡単にトランジスタという)Q1〜Q6とダイオードD1〜D6とを含む。トランジスタQ1及びQ2、Q3及びQ4、Q5及びQ6は、それぞれ電源部9からの電源電圧が供給される電源配線とGNDのラインとの間に直列に接続されている。トランジスタQ1及びQ2、Q3及びQ4、Q5及びQ6の間の各接続点NU,NV,NWは、それぞれ3相ブラシレスDCモータ51のU相、V相及びW相の駆動コイル端子TU,TV,TWに接続されている。ダイオードD1,D3,D5は、トランジスタQ1,Q3,Q5を短絡するように接続され、ダイオードD2,D4,D6は、トランジスタQ2,Q4,Q6を短絡するように接続されている。このような構成を有する出力回路8では、駆動信号決定部7から出力されるゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzが各トランジスタQ1〜Q6のゲート端子に印加されることでトランジスタQ1〜Q6はオン及びオフし、駆動信号SU,SV,SWは各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力される。
(3)ロータの回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満の場合の制御動作
次に、本実施形態の一特徴である、ロータ53の回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満の場合にモータ駆動制御装置1がブラシレスDCモータ51の駆動を制御する動作について説明する。尚、本実施形態に係る位置検出信号Hu,Hvは、各駆動コイルLu,Lvに発生する各誘起電圧Vun,Vvnのゼロクロス点から30度遅れて変化する。
図5は、ブラシレスDCモータ51のロータ53が正方向(CCW:Counter ClockWise)に回転している場合の、各駆動コイルLu,Lv,Lwに発生する誘起電圧Vun,Vvn,Vwn及びその他の各信号のタイミングチャートである。図5中の区間A〜Hは、ロータ53の回転角度を、1周期を360度として例えば“330度〜30度”、“30度〜90度”のように、60度毎に区分したものである。また、図5では、各ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzが“ON”である場合を“H”、“OFF”である場合を“L”として示している。
はじめに、ロータ53の回転角度が区間Aである場合、ホールIC2u,2vは、誘起電圧Vun,Vvnそれぞれに基づいて、値が共に“1”である位置検出信号Hu,Hvを出力する。駆動信号決定部7は、この位置検出信号Hu,Hvを図4の信号決定テーブル3に当てはめ、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを順に“OFF”“OFF”“OFF”“ON”“ON”“OFF”と決定し、出力回路8の各トランジスタQ1〜Q6のゲート端子に出力する。これにより、トランジスタQ4及びQ5がオンし、残りのトランジスタQ1〜Q3,Q6がオフするため、各駆動信号SU,SV,SWは図5の区間Aに示すようになり、電流は駆動コイルLwから駆動コイルLvに流れる。これにより、各駆動コイルLu,Lv,Lwには通電した電流に応じた電磁力が発生し、ロータ53は正方向に回転する。
次いで、ロータ53の回転角度が区間Bとなると、ホールIC2u,2vは、値がそれぞれ“0”“1”である位置検出信号Hu,Hvを出力する。駆動信号決定部7は、この位置検出信号Hu,Hvを図4の信号決定テーブル3に当てはめ、ゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを順に“ON”“OFF”“OFF”“ON”“OFF”“OFF”と決定し、出力回路8の各トランジスタQ1〜Q6のゲート端子に出力する。これにより、トランジスタQ1及びQ4はオンし、残りのトランジスタQ2〜Q3,Q5〜Q6はオフするため、各駆動信号SU,SV,SWは図5の区間Bに示すようになり、電源は駆動コイルLuから駆動コイルLvに流れる。このように、ロータの回転角度が区間Aから区間Bとなるのに応じて3相の各駆動コイルLu,Lv,Lwに流れる電流経路が変化すると、各駆動コイルLu,Lv,Lwに発生する電磁力が変化し、ロータ53は更に正方向に回転する。
その他の区間C〜Hについても、モータ駆動制御装置1は同様にブラシレスDCモータ51の駆動を制御する。
上述したように、モータ駆動制御装置1がブラシレスDCモータ51の駆動を制御した場合、図5に示すように、各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力される駆動信号SU,SV,SWそれぞれの通電幅は、順に120度、180度及び60度となる。また、駆動信号SUは、この駆動信号SUが入力される駆動コイルLuに発生する誘起電圧Vunと同相となる。一方、駆動信号SV,SWは、これらの駆動信号SV,SWがそれぞれ入力される駆動コイルLv,Lwに発生する誘起電圧Vvn,Vwmに対し位相が30度遅れている。
尚、各駆動信号SU,SV,SWの通電幅や位置検出信号Hu,Hvの位相等については、単に“120度”などと記載しているが、これらの数値はホールIC2u,2vが取り付けられた位置のばらつき等により、若干ずれることもある。
(4)モータ駆動制御装置の全体的な制御動作
図6は、モータ駆動制御装置1が行う制御動作の全体的な流れを示すフローチャートである。尚、以下より、回転数が“0”rpm付近であるか否かを判断するための所定回転数を“第1所定回転数”とし、第1所定回転数よりも十分に高い所定回転数を“第2所定回転数”とする(第1所定回転数<第2所定回転数)。例えば、第1所定回転数は数十rpm程度であり、第2所定回転数は百数十rpm程度である。
ステップS1:ブラシレスDCモータ51が起動すると、回転数計測部3は、ブラシレスDCモータ51におけるロータ53の回転数を計測し始める。また、位置推定部6は、2つの位置検出信号Hu,Hvそれぞれが変化する時間を基にロータ53の回転速度を算出し、このロータ53の回転速度に基づいてロータ53の位置の推定を開始する。
ステップS2〜3:ロータ53の回転数が第1所定回転数よりも低い場合(S2)、モータ駆動制御装置1はロータ53の回転数が“0”rpm付近であると判断し、ブラシレスDCモータ51について0付近制御を行う(S3)。この制御動作については、「(4−1)0付近制御動作」で詳述する。
ステップS4〜6:ロータ53の回転方向が正方向であって(S4)、かつ回転数が第2所定回転数よりも高い場合(S5)、モータ駆動制御装置1はブラシレスDCモータ51について位置推定制御を行う(S6)。この制御動作については、「(4−2)位置推定制御動作」で詳述する。
ステップS7:ロータ53の回転数が第1所定回転数よりも高く第2所定回転数よりも低いか、またはロータ53の回転数が第1所定回転数よりも高くロータ53の回転方向が逆方向である場合、モータ駆動制御装置1は「(3)ロータの回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満の場合の制御動作」において記載した動作を行う。即ち、駆動信号決定部7は、ホールIC2u,2vが検出する位置検出信号Hu,Hvに基づいてゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定する。このようにして決定されたゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzにより出力回路9の各トランジスタQ1〜Q6がオン及びオフし、駆動信号SU,SV,SWはブラシレスDCモータ51内の各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力される。
ステップS8:ブラシレスDCモータ51が回転を停止するまで、モータ駆動制御装置1はステップS2〜S7の動作を繰り返す。
(4−1)0付近制御動作
図7は、0付近制御動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS21〜23:駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが切り替わると(S21)、回転方向検知部4は、ロータ53の回転方向を検知する。この時、ロータ53の回転方向が正方向であって、かつ駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“5”から“0”または“2”から“3”に切り替わったのであれば(S22)、タイマ5は、第1時間の計測を開始する(S23)。
ステップS24〜25:第1時間が第1所定時間を経過した場合(S24)、駆動信号決定部7は、現在出力されている駆動信号SU,SV,SWの通電パターンに基づいて、次の駆動信号SU,SV,SWの通電パターンを決定する。具体的には、駆動信号決定部7は、現在の駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“0”の場合はこれを通電パターン“1”に、通電パターンが“3”の場合はこれを通電パターン“4”に切り替える(S25)。
ステップS26〜29:ステップS21において、ロータ53の回転方向が逆方向であって、かつ駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“5”から“3”または“2”から“0”に切り替わったのであれば(S26)、駆動信号決定部7は、現在出力されている駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“3”の場合はこれを通電パターン“4”に、現在の駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“0”の場合はこれを通電パターン“1”に切り替える(S27)。次いで、駆動信号決定部7は、新たな通電パターンを図2の信号決定テーブル1に当てはめてゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定し、出力回路8に出力する。出力回路8は駆動信号SU,SV,SWを各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力する(S28)。そして、タイマ5は、第2時間の計測を開始する(S29)。
ステップS30〜31:第2時間が第2所定時間を経過した場合(S30)、駆動信号決定部7は、現在出力されている駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが “4”の場合はこれを通電パターン“3”に、現在の駆動信号SU,SV,SWの通電パターンが“1”の場合はこれを通電パターン“0”に切り替える(S31)。
ステップS32:ステップS21において、駆動信号SU,SV,SWの通電パターンがステップS22及びS26以外に切り替わった場合、駆動信号生成部7は、ホールIC2u,2vの位置検出信号Hu,Hvを図4の信号決定テーブル3に当てはめてゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定し、出力回路8に出力する。尚、この時の駆動信号生成部7の具体的な動作は、「(3)ロータの回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満の場合の制御動作」と同様である。
ステップS33:出力回路8は、ステップS25及びS31で決定された駆動信号SU,SV,SWの通電パターンに基づく駆動信号SU,SV,SW、及びステップS32で出力されたゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzに対応する駆動信号SU,SV,SWをブラシレスDCモータ51内の各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力する。
(4−2)位置推定制御動作
図8は、位置推定制御動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS41〜42:駆動信号決定部7は、位置推定部6により出力されている位置推定信号Hw'(S41)、及びホールIC2u,2vにより検出された位置検出信号Hu,Hvを、図3の信号決定テーブル2に当てはめてゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定し、出力回路8に出力する(S42)。
ステップS43:出力回路8は、ステップS42で出力されたゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzに対応する駆動信号SU,SV,SWをブラシレスDCモータ51の各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力する。モータ駆動制御装置1がステップS41〜S43の動作を繰り返すことで、各駆動信号SU,SV,SWは通電幅がほぼ120度となり、ロータ53は120度通電で回転する。
(5)効果
このモータ駆動制御装置1は、2つのホールIC2u,2vの位置検出信号Hu,Hvのみからゲート信号Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを決定することで駆動信号SU,SV,SWを決定し、各駆動コイルLu,Lv,Lwに出力する。すると、各駆動コイルLu,Lv,Lwにはその時々の駆動信号SU,SV,SWに応じた向きに電流が通電し、ブラシレスDCモータ51が駆動する。このように、モータ駆動制御装置1は、2つのホールIC2u,2vを備えた構成によりブラシレスDCモータ51の駆動制御を行うが、特有の駆動制御用の回路等を必要とせず、3つのホールICを備えた場合の駆動制御用の回路等を用いてブラシレスDCモータ51を駆動制御することができる。従って、コストの低廉化が実現できる。
また、例えば風等の外力がファン61の逆回転方向に加わり逆回転している状態のブラシレスDCモータ51を正方向に起動させる場合のように、ロータ53の回転数が“0”rpm付近となる際、モータ駆動制御装置1は、2つの位置検出信号Hu,Hvのうちいずれか1つが変化する時から時間の計測を開始し、所定時間経過後に現在出力されている駆動信号SU,SV,SWを変更する。これにより、3相の各駆動コイルLu,Lv,Lwに流れる電流経路が変化して駆動コイルLu,Lv,Lwに発生する電磁力が変化するため、ロータ53は回転し、その回転数は“0”rpmではなくなる。従って、モータ駆動制御装置1は、ロータ53の正確な位置を把握し適確に制御できるようになる。そのため、逆転しているブラシレスDCモータ51は、過剰な負荷がかかることなく安定して正方向に起動することができ、モータ駆動制御装置1は、モータ等信頼性の低下やモータ及びモータ駆動制御装置1自体寿命が短くなることを防ぐことができる。特に、このような制御は、図5に示すように、位置検出信号Hu,Hvの位相が各誘起電圧Vun,Vvnに対し30度ずれている場合により効果を奏することができる。
更に、ブラシレスDCモータ51が正方向に回転しており、かつブラシレスDCモータ51の回転数が所定回転以上となった場合、このモータ駆動制御装置1は、2つのホールIC2u,2vの位置検出信号Hu,Hvに加え、更に位置推定部6により推定されたロータ53の位置を示す位置推定信号Hw'に基づいて、3つの駆動信号SU,SV,SW全てを120度通電に切り替える。ここで、一般的には、各駆動コイルLu,Lv,Lwに通電される電流の位相、電流量及びモータのトルク出力との間には、図9に示すような関係が成り立っており、特に通電される電流量が大きい程モータのトルク出力は大きくなる。また、駆動信号決定部7が、デューティが一定の出力電圧を出力するようなPWM制御を行っている場合は、通電幅に応じて同様の関係が成り立つ。しかし、本実施形態では、このように3つの駆動信号SU,SV,SW全てを120度通電に切り替えるため、ブラシレスDCモータ51のトルク出力は、ほぼ一定となる。従って、トルク出力のリップルを小さくすることができ、このトルク出力のリップルが起因して生じる騒音や振動を抑制することができる。尚、この制御方法は、例えば強風がファン61の回転方向に吹いている影響によりブラシレスDCモータ51の回転数が高い、または負荷が大きい等の理由によりブラシレスDCモータ51に通電させる電流量を抑えたい場合に有効である。
<その他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(a)上記実施形態において、ホールIC2u,2vは、ロータ53の回転方向に応じてロータ53の位置を検出する閾値が異なる、いわゆるヒステリシス特性を有している。従って、ホールIC2u,2vの配置によっては、例えば図10に示すように、ロータ53が正方向に回転した際の位置検出信号Huの誘起電圧Vunに対する位相のずれが、ロータ53が逆方向に回転した際の位置検出信号Hu"の誘起電圧Vunに対する位相のずれと異なる場合がある。この各回転方向の位相のずれを合計すると、ホールIC2u,2vが有するヒステリシス幅Hysとなる。このように、ロータ53の回転方向に応じて位置検出信号Hu,Hu"の位相のずれが異なると、位置検出信号により決定される駆動信号SU,SV,SWもこの影響を受けてしまう。従って、例えば駆動信号SUの誘起電圧Vunに対する位相は、ロータ53が正方向に回転している場合と逆方向に回転している場合とで位置検出信号の位相がずれている分異なってしまうことになる。すると、図9からも分かるように、ブラシレスDCモータ51の出力トルクはロータ53の回転方向に応じて異なってしまう。
そこで、ホールIC2u,2vは、このヒステリシス幅Hysに基づいて配置された位置が微調整されるとよい。具体的には、ホールIC2u,2vは、ロータ53が正方向に回転時の位置検出信号Huの位相のずれと逆方向に回転時の位置検出信号Hu"の位相のずれとが互いにほぼ等しくなるように配置される(図11)。これにより、ロータ53の回転方向に関係なく、ほぼ同じ出力トルクが得られるようになる。これにより、ロータ53の回転方向が変化した際のトルクの変動はなくなり、ブラシレスDCモータ51は過大な電流や異音などのない安定した動作を行うことができる。
(b)上記実施形態では、ロータ53の回転数が“0”rpm付近以上かつ所定回転数未満の際にモータ駆動制御装置1がブラシレスDCモータ51の駆動を制御する場合、図5に示すように、駆動信号SUは駆動コイルLuに発生する誘起電圧Vunと同相であるが、駆動信号SV,SWは、駆動コイルLuに発生する誘起電圧Vvn,Vwnに対しそれぞれ30度ずつの位相差が生じている。このように、駆動信号SV,SWと、これに対応する駆動コイルLv,Lwに発生する誘起電圧Vvn,Vwnとの間に位相差が生じると、図9に示すようにこの位相差分だけモータのトルク出力は小さくなってしまう。特に、上記実施形態では、3相のうち2相に位相差が生じているため、モータのトルク出力は2相の位相差分だけ小さくなる。そこで、モータのトルク出力を高めるために、駆動信号SV,SWと誘起電圧Vvn,Vwnとが同相となるように、例えば2つホールIC2u,2vの配置を調節するとよい。
図12は、駆動信号SV,SWと誘起電圧Vvn,Vwnとが同相となるように、2つのホールIC2u,2vの配置が調節された場合の、誘起電圧Vun,Vvn,Vwn及び各信号のタイミングチャートである。ここで、図12では、ホールIC2u,2vの位置は、図5の場合に生じた駆動信号SV,SWと誘起電圧Vvn,Vwnとの間の位相差30度分に基づいて調節されている。
図12では、誘起電圧Vun,Vvnに基づいて位置検出信号Hu,Hvが変化するタイミングは、上記実施形態に係る図5において位置検出信号Hu,Hvが変化するタイミングに対して約30度異なっている。より具体的には、図5では、誘起電圧Vun,Vvnがゼロクロス点から30度ずれて位置検出信号Hu,Hvが変化していたのに対し、図12の位置検出信号Hu,Hvは、各誘起電圧Vun,Vvnのゼロクロス点で信号が変化している。言い換えると、図12の位置検出信号Hu,Hvは、各誘起電圧Vun,Vvnとほぼ同相である。すると、図12では、通電幅が120度である駆動信号SUは、誘起電圧Vunに対して位相が30度進んでいるが、通電幅が60度及び180度である駆動信号SV,SWは、誘起電圧Vvn,Vwnと同相となっている。
このように、ホールIC2u,2vの配置を、図5に係る駆動信号SV,SWと誘起電圧Vvn,Vwnとの位相差30度分だけ調節することで、3相の駆動信号SU,SV,SWのうち、誘起電圧Vun,Vvn,Vwnと位相がずれている信号は120度通電である駆動信号SUのみとなる。特に、3相のうち、最もトルクを出力できない60度通電の駆動信号SWは誘起電圧Vwnと同相となるため、トルク出力の最小値が上記実施形態の図5の場合に比して高くなる。従って、トルクリップルも小さくなる。
尚、ここで記載している各駆動信号SU,SV,SWの通電幅や位置検出信号Hu,Hvの位相等についても、上記実施形態と同様、単に“120度”などと記載しているが、これらの数値はホールICが取り付けられた位置のばらつき等により、若干ずれることもある。
(c)上記実施形態では、出力回路8として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを用いた場合について記載したが、これに限定されない。出力回路は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの代わりに例えばMOSトランジスタ等を用いた構成であってもよい。
(d)上記実施形態では、モータ駆動制御装置1が、ロータ53の回転方向を検知するための回転方向検知部3を備えている場合について記載したが、これに限定されない。モータ駆動装置が例えば逆回転しないモータの駆動用として用いられる場合は、回転方向検知部は設けられなくともよい。
(e)上記実施形態では、モータ駆動制御装置1が、空気調和機の室外機におけるファン6モータを駆動する場合を例に取り説明したが、これに限定されない。本発明に係るモータ駆動制御装置1は、換気扇用モータを駆動する場合にも適用できる。
本発明に係るモータ駆動制御装置は、例えば空気調和機内の圧縮機及びファン等の回転駆動源として用いられるブラシレスモータや換気扇用のモータの駆動を制御するための装置として適用できる。
本実施形態に係るモータの駆動制御システムの全体の構成とモータ駆動制御装置の内部構成を示したブロック図。 ロータの回転数が“0”rpm付近である場合に、駆動信号決定部が用いる信号決定テーブル1の概念図。 位置推定部がロータの位置を推定した場合に、駆動信号決定部が用いる信号決定テーブル2の概念図。 ロータの回転数が“0”rpm以上所定回転数未満の時に駆動信号決定部が用いる信号決定テーブル3の概念図。 本実施形態に係るモータの駆動制御システムにおいて、ブラシレスDCモータが正方向に回転した場合の各信号のタイミングチャート。 本実施形態に係るモータ駆動制御装置が行う制御動作の全体的な流れを示すフローチャート。 本実施形態に係るモータ駆動制御装置の0付近制御動作の流れを示すフローチャート。 本実施形態に係るモータ駆動制御装置の位置推定制御動作の流れを示すフローチャート。 電流の位相とブラシレスDCモータのトルク出力との関係を示した図。 ホールICのヒステリシス特性を説明するための図。 その他の実施形態(a)において、ヒステリシス特性に基づいてホールICの配置が調整された場合の誘起電圧及び位置検出信号を示した図。 その他の実施形態(b)に係るモータの駆動制御システムにおいて、ブラシレスDCモータが正方向に回転した場合の各信号のタイミングチャート。
符号の説明
1 モータ駆動制御装置
2 ホールIC
3 回転数計測部
4 回転方向検知部
5 タイマ
6 位置推定部
7 駆動信号決定部
8 出力回路
9 電源部
51 ブラシレスDCモータ
52 ステータ
53 ロータ
61 ファン
LU,LV,LW 駆動コイル
SU,SV,SW 駆動信号
Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gz ゲート信号
Hu, Hv 位置検出信号
Hw' 位置推定信号

Claims (16)

  1. 3相の駆動コイル(Lu,Lv,Lw)を有する固定子(52)と、複数の磁極を有する回転子(53)とを含むブラシレスモータ(51)の駆動を制御するモータ駆動制御装置(1)であって、
    互いに電気角で略120度離れた位置に設けられており、前記固定子(52)に対する前記回転子(53)の位置を示す位置検出信号(Hu,Hv)を出力する2つの位置検出手段(2u,2v)と、
    前記2つの位置検出手段(2u,2v)それぞれが出力した前記位置検出信号(Hu,Hv)に基づいて、前記3相の駆動コイル(Lu,Lv,Lw)を駆動するための駆動信号(SU,SV,SW)を決定する駆動信号決定手段(7)と、
    前記駆動信号決定手段(7)により決定された前記駆動信号(SU,SV,SW)を生成して前記3相の駆動コイル(Lu,Lv,Lw)に出力する駆動信号出力手段(8)と、
    を備え、
    前記駆動信号決定手段(7)は、前記3相の駆動コイル(Lu,Lv,Lw)それぞれの通電幅が電気角で略120度、略180度及び略60度となるように、前記駆動信号(SU,SV,SW)を決定する、
    モータ駆動制御装置(1)。
  2. 前記通電幅が電気角で略120度の前記駆動信号(SU)は、この駆動信号(SU)の入力される前記駆動コイル(Lu)に発生する誘起電圧(Vun)とほぼ同相である、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  3. 前記位置検出信号(Hu,Hv)は、前記位置検出信号(Hu,Hv)を出力する前記位置検出手段(2u,2v)に対応している前記駆動コイル(Lu,Lv)に発生する誘起電圧(Vun,Vvn)に対して位相が所定の第1角度ずれている、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  4. 前記所定の第1角度は略30度である、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  5. 前記通電幅が電気角で略180度の前記駆動信号(SV)及び略60度の前記駆動信号(SW)は、これらの駆動信号(SV,SW)がそれぞれ入力される前記駆動コイル(Lv,Lw)に発生する各誘起電圧(Vwn,Vvn)とほぼ同相である、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  6. 前記位置検出信号(Hu,Hv)は、前記位置検出信号(Hu,Hv)を出力する前記位置検出手段(2u,2v)に対応している前記駆動コイル(Lu,Lv)に発生する誘起電圧(Vun,Vvn)とほぼ同相である、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  7. 前記2つの位置検出手段(2u,2v)それぞれは、前記回転子(53)の回転方向に応じて前記回転子(53)の位置を検出するための閾値が異なるヒステリシス特性を有しており、前記ヒステリシス特性に基づいて、設けられる位置が調整されている、請求項1〜のいずれかに記載のモータ駆動制御装置(1)。
  8. 前記2つの位置検出手段(2u,2v)それぞれは、前記位置検出手段(2u,2v)に対応している前記駆動コイル(Lu,Lv)に発生する各誘起電圧(Vun,Vvn)に対する前記位置検出信号(Hu,Hv)の位相のずれが、前記回転子の回転方向が変化してもほぼ同じになるように配置されている、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  9. 前記位置検出信号(Hu,Hv)は矩形波であって、
    前記2つの位置検出手段(2u,2v)それぞれが検出する2つの位置検出信号(Hu,Hv)のうちいずれか1つが変化するタイミングで第1時間の計測を開始する時間計測手段(5)を更に備え、
    前記駆動信号決定手段(7)は、前記第1時間が第1所定時間以上となった場合、現在出力されている前記駆動信号(SU,SV,SW)を変更する、請求項1〜のいずれかに記載のモータ駆動制御装置(1)。
  10. 前記時間計測手段(5)は、前記駆動信号決定手段(7)が前記駆動信号(SU,SV,SW)を変更したタイミングで第2時間の計測を開始し、
    前記駆動信号決定手段(7)は、前記第2時間が第2所定時間以上となった場合、前記駆動信号(SU,SV,SW)を更に変更する、請求項に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  11. 前記回転子(53)の回転数を計測する回転数計測手段(3)と、
    前記2つの位置検出手段(2u,2v)それぞれにより検出される前記位置検出信号(Hu,Hv)の少なくとも1つに基づいて、前記回転子の位置を推定する位置推定手段(6)と、を更に備え、
    前記駆動信号決定手段(7)は、前記回転子(53)が正方向に回転しており、かつ前記回転数が所定回転数以上である場合、前記位置推定手段(6)により推定された前記回転子(53)の位置に基づいて、前記駆動信号(SU,SV,SW)の通電幅を電気角で所定の第2角度に変更する、請求項1〜10のいずれかに記載のモータ駆動制御装置(1)。
  12. 前記所定の第2角度は略120度である、請求項11に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  13. 前記回転子(53)の回転方向を検知する回転方向検知手段(4)を更に備える、請求項11または12に記載のモータ駆動制御装置(1)。
  14. 前記ブラシレスモータ(51)は、換気扇用モータである、請求項1〜13のいずれかに記載のモータ駆動制御装置(1)。
  15. 前記ブラシレスモータ(51)は、空気調和機の室外機ファンモータである、請求項1〜13のいずれかに記載のモータ駆動制御装置(1)。
  16. 3相の駆動コイル(Lu,Lv,Lw)を有する固定子(52)と、複数の磁極を有する回転子(53)とを含むブラシレスモータ(51)と、
    前記ブラシレスモータ(51)を駆動させるための請求項1〜15のいずれかに記載のモータ駆動制御装置(1)と、
    を備える、モータの駆動制御システム(100)。
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