JP4100230B2

JP4100230B2 - Wiper unit for vehicles

Info

Publication number: JP4100230B2
Application number: JP2003112306A
Authority: JP
Inventors: 勝彦本田; 洋一兼川; 有弘松本
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2003-04-17
Filing date: 2003-04-17
Publication date: 2008-06-11
Anticipated expiration: 2023-04-17
Also published as: JP2004314814A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントガラスの両側に左右のワイパアームが対向して設けられた車両用ワイパユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両の前部には、エンジンルームと客室とを仕切るようにダッシュパネルが設けられ、このダッシュパネルの上端部に車幅方向に沿って閉断面を有するカウルトップパネルが結合され、このカウルトップパネルの両端部がサスペンション装置のスプリングを収容する左右のスプリングハウスパネルの上部に結合されている。そして、カウルトップパネルの上部にフロントガラスの下端部が固着され、内部にワイパユニットを収容している。このような従来のワイパユニットとしては、下記に示す特許文献１がある。
【０００３】
【特許文献１】
特許第２８８８６５１号
【０００４】
特許文献１に記載された「対向払拭型ワイパ」は、フロントガラスの両側にワイパアームの基端部が回動自在に支持されており、右側に配設されたワイパモータと中央部に配設されたベルクランクとがロッドにより連結されると共に、このベルクランクと右側のワイパアームとがロッド、セグメントレバー、ロッドを介して連結される一方、ベルクランクと左側のワイパアームとがロッドを介して連結されたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の「対向払拭型ワイパ」にあっては、左右のワイパアームがフロントガラスの両側に支持され、右側にワイパモータを有する駆動部が配設されると共に、中央部にベルクランクが配設されており、駆動部とベルクランクと各ワーパアームとが所定長さのロッドにより連結されている。そのため、全体の構成部品が増加して組立作業に長時間を要してしまい、作業性がよくないという問題がある。また、駆動部とベルクランクと各ワイパアームとが車幅方向に離間して配設されているため、長いロッドを多数用いて連結することとなる。このため、各部品が単独でボディに取付けられることとなり、各部品間の剛性低下によりワイパアームの適正な作動が困難となってしまう。
【０００６】
また、近年は車両のメンテナンス作業性を考慮し、カウルトップパネルを前後分割式とし、カウルトップフロントを艤装部品として取り外し可能としている。ところが、カウルトップパネルには、ワイパユニットが車幅方向のほぼ全域にわたって装着されているため、カウルトップフロントを取り外すときに、ワイパユニットも解体しなければならず、メンテナンス作業が面倒なものとなってしまうという問題がある。
【０００７】
本発明はこのような問題を解決するものであって、構造の簡素化を図ることで組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上する共に適正な作動を可能とした車両用ワイパユニットを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項１の発明の車両用ワイパユニットでは、ウルトップパネルの左右両側に配設された第１、第２支持軸によってそれぞれ支持される第１、第２ワイパアームを有し、この第１、第２ワイパアームが対向して往復回動可能に設けられ、各ワイパアームの先端部に装着された第１、第２ワイパブレードがフロントガラスのほぼ中央部を重複して払拭可能に構成し、駆動部、この駆動部の駆動力を各ワイパアームに振り分ける駆動力振り分け機構、第１支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第１支持軸に伝達する第１連結ロッドを駆動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの一端部に装着する一方、第２支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第２支持軸に伝達する第２連結ロッドを従動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの他端部に装着している。
【０００９】
従って、ワイパ駆動機構を駆動部ユニットと従動部ユニットとにモジュール化して車体に装着することで、構造を簡素化して組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上することができる共に、取付ける部品点数を削減し、多数の長いロッド等を不要として部品間の剛性を向上することで、ワイパアームの適正な作動を可能とすることができる。
【００１０】
請求項２の発明の車両用ワイパユニットでは、駆動力振り分け機構と第２連結ロッドの端部とを着脱自在に連結している。従って、メンテナンス作業時には、駆動力振り分け機構から第２連結ロッドの端部を取り外すことで、カウルトップパネルの車幅方向中央部に作業空間部を確保することができ、作業性を向上することができる。
【００１１】
請求項３の発明の車両用ワイパユニットでは、駆動部ユニットを、駆動部及び第１支持軸が支持された第１駆動ベースと、駆動力振り分け機構が支持された第２駆動ベースとを連結部材により一体に連結して構成している。従って、駆動部ユニットの各構成部材を２つの駆動ベースに分割して支持したことで、駆動ベースの大型化を防止することができると共に、レイアウトの自由度を向上することができる。
【００１２】
請求項４の発明の車両用ワイパユニットでは、カウルトップパネルを、車両のエンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネルと、ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、ダッシュパネルの上部とカウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に両側部が前方に延出されて中央部に作業用切欠部が設けられたカウルトップインナと、カウルトップインナに作業用切欠部を被覆するように着脱自在に連結されたカウルトップフロントにより構成し、駆動部ユニット及び従動部ユニットを、各々カウルトップアウタ及びカウルトップインナに支持している。従って、ワイパユニットをカウルトップフロントに支持する必要はなく、ワイパユニットを解体せずにカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができ、また、カウルトップパネルを板金部品により容易に、且つ、低コストで製作することができる。
【００１３】
請求項５の発明の車両用ワイパユニットでは、カウルトップパネルに設けられたワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュを設け、デッキガーニッシュを作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも分割して設け、この中央部を単独で着脱可能としている。従って、メンテナンス作業時にカウルトップフロントと共にデッキガーニッシュの中央部を取り外せばよく、ワイパアーム及びワイパユニットを取り外す必要がないので作業性を向上することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
【００１５】
図１に本発明の一実施形態に係る車両用ワイパユニットを表す概略、図２に本実施形態の車両用ワイパユニットが装着されるカウルトップパネルの概略、図３に図１のIII−III断面、図４にカウルトップパネルの正面視、図５にカウルトップパネルの平面視、図６にワイパユニットにおける駆動部ユニットの平面視、図７にワイパユニットにおける駆動部ユニットの側面視、図８にワイパユニットにおける従動部ユニットの平面視、図９にデッキガーニッシュの概略、図１０にデッキガーニッシュの取付部の断面を示す。
【００１６】
本実施形態の車両用ワイパユニットにおいて、図１及び図５に示すように、エンジンルームＥと客室Ｃとを仕切るようにダッシュパネル１１が立設され、このダッシュパネルの左右側部は図示しないフロントピラーに結合され、下部は図示しないフロアパネルに結合されている。また、ダッシュパネル１１の上端部にカウルトップアウタ１２の後端部が溶接により結合されると共に、ダッシュパネル１１の上部にカウルトップインナ１３の後端部が溶接により結合され、カウルトップアウタ１２がカウルトップインナ１３の前端部に溶接により結合されることで、車幅方向に沿って閉断面をなすカウルトップパネル１４の一部、つまり、カウルトップリヤが構成されている。そして、カウルトップアウタ１３の上部にフロントガラス１５の下端部が接着剤１６により固着されている。
【００１７】
図示しない左右一対のフロントサイドメンバにはそれぞれスプリングハウスパネル１７ａ，１７ｂが接合され、内部にサスペンション装置のスプリングを収容可能となっている。カウルトップインナ１３は両側部が水平をなして前方に底部１８ａ，１８ｂが延出され、この左右の底部１８ａ，１８ｂから上方に立ち上がって縦壁部１９ａ，１９ｂが形成され、上端部が水平に屈曲したフランジ部２０ａ，２０ｂが形成されている。そして、左右のスプリングハウスパネル１７ａ，１７ｂには上端部にフランジ２１ａ，２１ｂを有するアッパフレーム２２ａ，２２ｂが結合されており、カウルトップインナ１３の左右の底部１８ａ，１８ｂが各スプリングハウスパネル１７ａ，１７ｂの上部に溶接により結合されると共に、カウルトップインナ１３の左右端部がアッパフレーム２２ａ，２２ｂの下部に溶接により結合されている。
【００１８】
従って、ダッシュパネル１１、カウルトップアウタ１２、カウルトップインナ１３、スプリングハウスパネル１７ａ，１７ｂ、アッパフレーム２２ａ，２２ｂが溶接結合により連続した一体組み立て部品を構成することとなり、十分な剛性を確保することができる。また、カウルトップパネル１４の両側部はＵ字形断面を構成することとなり、捩り剛性も向上する。
【００１９】
また、カウルトップインナ１３は、前側の中央部に作業用切欠部２３が設けられており、カウルトップインナ１３にはこの作業用切欠部２３を被覆するようにカウルトップパネル１４の一部を構成するカウルトップフロント２４が締結されている。即ち、カウルトップインナ１３における作業用切欠部２３の周縁に沿って複数の取付孔２５が形成されている。一方、カウルトップフロント２４は、底部２６（２６ａ，２６ｂ，２６ｃ）と縦壁部２７とフランジ部２８とが連続して形成されてなり、後方側の周縁に沿って複数の取付孔２９が形成されている。そして、カウルトップフロント２４がカウルトップインナ１３の作業用切欠部２３を被覆するように、且つ、作業用切欠部２３の周縁に図示しないシール材を介してカウルトップフロント２４の周縁が重合するように配設され、複数のボルト３０が各取付孔２４，２９を貫通して着脱自在に締結される。
【００２０】
このカウルトップフロント２４は、底部２６が車幅方向一端部と他端部とで高低差をもって形成されている。即ち、カウルトップフロント２４の底部２６は、車幅方向に高さの異なる３つの右底２６ａ、中央底２６ｂ、左底２６ｃが段差２６ｄ，２６ｅにより連続したものとなっており、右底２６ａの位置が最も低く、左底２６ｃが最も高い位置に設定されている。一方、カウルトップインナ１３にて、カウルトップフロント２４が重なる作業用切欠部２３の周縁は、カウルトップフロント２４の各底２６ａ，２６ｂ，２６ｃと同様に、３つの底３１ａ，３１ｂ，３１ｃと段差３１ｄ，３１ｅが形成されている。また、カウルトップフロント２４の右底２６ａに連結されるカウルトップインナ１３の底部１８ａは、この右底２６ａより低い位置に、左底２６ｃに連結される底部１８ｂはこの左底２６ｃより低い位置に設定され、雨水等がカウルトップフロント２４に溜まらずにカウルトップインナ１３側に流れて排水されるようになっている。
【００２１】
このように構成されたカウルトップパネル１４には、内部にワイパユニット収容部３２が形成され、この収納部３２にワイパユニット５１が収容されており、上方がデッキガーニッシュ４１により隠蔽されている。
【００２２】
ここで、ワイパユニット５１について詳細に説明する。このワイパユニット５１は、図１、図６乃至図８図に示すように、アーム対向式であって、駆動部ユニット５２と従動部ユニット５３とから構成されている。駆動部ユニット５２において、第１駆動ベース５４と第２駆動ベース５５とが連結パイプ５６により一体に連結され、それぞれ脚部５７，５８が連結されることで、４つの取付部５９ａ，５９ｂ，５９ｃ，５９ｄが設けられている。
【００２３】
第１駆動ベース５４の下面には駆動モータ（駆動部）６０及び減速機６１が取付けられ、上方に駆動軸６２が突出し、連結リンク６３の基端部が固結されている。一方、第２駆動ベース５５の上面にはベルクランク（駆動力振り分け機構）６４の中間部が支持軸６５により回動自在に支持されている。そして、連結リンク６３の先端部とベルクランク６４の一端部とが駆動ロッド６６を介して連結軸６７，６８により回動自在に連結されている。また、第１駆動ベース５４には第１出力軸６９が回動自在に支持され、下端部が第１駆動ベース５４の下面にて駆動リンク７０の基端部に固結される一方、上端部が第１駆動ベース５４の上方に突出している。そして、ベルクランク６４の一端部と駆動リンク７０の先端部とが連結ロッド７１を介して連結軸７２，７３により回動自在に連結されている。
【００２４】
一方、従動部ユニット５３にて、従動ベース７４は３つの脚部７５，７６，７７が連結されることで、３つの取付部７８ａ，７８ｂ，７８ｃが設けられている。従動ベース７４の中央部には第２出力軸７９が回動自在に支持され、下端部が従動ベース７４の下面にて従動リンク８０の基端部に固結される一方、上端部が従動ベース７４の上方に突出している。そして、ベルクランク６４の他端部には連結リンク８１の基端部が連結軸８２により回動自在に連結されており、連結リンク８１の先端部と従動リンク８０の先端部とが連結ロッド８３を介して連結ボルト８４と連結軸８５により回動自在に連結されている。この場合、連結リンク８１の先端部と連結ロッド８３の一端部とは、連結軸８２，８５とほぼ直行する方向に沿った連結ボルト８４により着脱自在に連結されている。
【００２５】
そして、第１出力軸６９に第１ワイパアーム８６の基端部が着脱自在に連結される一方、第２出力軸７９に第２ワイパアーム８７の基端部が着脱自在に連結されており、各ワイパアーム８６，８７の先端部にはワイパブレード８８，８９が装着されている。
【００２６】
このように構成されたワイパユニット５１は、駆動部ユニット５２及び従動部ユニット５３をそれぞれモジュール化し、カウルトップパネル１４の収容部３２に装着した後、ユニット５２，５３同士を連結するようにしている。この場合、駆動部ユニット５２の２つの取付部５９ａ，５９ｂはカウルトップアウタ１２に締結され、取付部５９ｃは取付ブラケット９０（図３参照）を介してカウルトップアウタ１２に締結され、取付部５９ｄはボルト３０によりカウルトップフロント２４と共にカウルトップアウタ１２に締結されている。また、従動部ユニット５３の３つの取付部７８ａ，７８ｂ，７８ｃはカウルトップアウタ１２に締結されている。そして、従動部ユニット５３側の連結ロッド８３の一端部を、駆動部ユニット５２の連結リンク８１の先端部に連結ボルト８４により連結する。
【００２７】
また、デッキガーニッシュ４１は、図３及び図９、図１０に示すように、ワイパユニット５１が収容されたワイパユニット収容部３２を上方から被覆するものであり、駆動部ユニット５２及び従動部ユニット５３に対応した収容部３２を被覆する側部ガーニッシュ４２，４３と、駆動部ユニット５２と従動部ユニット５３の間の領域、つまり、カウルトップインナ１３の作業用切欠部２３に対応した中央部ガーニッシュ４４とに３分割されている。そして、各ガーニッシュ４２，４３，４４は後端部がフロントガラス１５に下端部に嵌合する一方、側部ガーニッシュ４２，４３の前端部がカウルトップインナ１３のフランジ部２０ａ，２０ｂにクリップ５０ａにより取付けられ、中央部ガーニッシュ４４がカウルトップフロント２４のフランジ部２８にクリップ５０ｂにより取付けられており、中央部ガーニッシュ４４が単独で着脱可能となっている。
【００２８】
そして、各側部ガーニッシュ４２，４３にはワイパユニット５１の第１、第２出力軸６９，７９が突出する開口４５，４６が形成されている。また、デッキガーニッシュ４１の中央部には車幅方向に沿って縦壁部４７が形成され、フード４８の後端部が近接して内部を隠蔽するようにしている。更に、デッキガーニッシュ４１の前端上面部には車幅方向に沿ってウェザーストリップ４９が装着され、フード４８が密着してエンジンルームＥ内への雨水の侵入を防止している。
【００２９】
このように構成された本実施形態の車両用ワイパユニットは、図１乃至図３示すように、車体の組立ラインにおいて、ダッシュパネル１１の上端部にカウルトップアウタ１２及びカウルトップインナ１３が溶接により結合され、底部１８ａ，１８ｂがスプリングハウスパネル１７ａ，１７ｂに溶接により結合される。この組立状態で、カウルトップパネル１４の両側部はＵ字断面形状をなしているため、十分な車体剛性を確保できる。また、カウルトップインナ１３に作業用切欠部２３が設けられているため、作業者はこの作業用切欠部２３を用いてエンジンルームＥ内でブレーキの倍力装置などの部材をダッシュパネル１１に容易に装着することができる。その後、カウルトップインナ１３にカウルトップフロント２４をボルト締結し、内部にワイパユニット５１を収容してデッキガーニッシュ４１を取付けることができる。
【００３０】
また、車両のメンテナンス時に、作業者はカウルトップフロント２４を取り外し、前述と同様に、作業用切欠部２３を用いてエンジンルームＥ内で各種の作業を行う。この場合、ワイパユニット５１（駆動部ユニット５２、従動部ユニット５３）がカウルトップアウタ１２やカウルトップインナ１３に支持されているため、ボルト３０を弛緩するだけで容易にカウルトップフロント２４を取り外すことができ、ワイパユニット５１を解体する必要はなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。
【００３１】
そして、カウルトップインナ１３からカウルトップフロント２４を取り外すとき、図４及び図５に示すように、全てのボルト３０を弛緩した後、カウルトップインナ１３に対してカウルトップフロント２４を右方（図５にて矢印Ａ方向）へ移動し、左底２６ｃと底部１８ｂとの重なりが解除されてから、カウルトップフロント２４の左端部前方を（図５にて矢印Ｂ方向）へ移動することで、カウルトップフロント２４を容易に取り外すことができる。
【００３２】
このように本実施形態の車両用ワイパユニットにあっては、カウルトップパネル１４の左右両側に第１、第２ワイパアーム８６，８７を対向して往復回動可能に装着し、駆動モータ６０、この駆動モータ６０の駆動力を各ワイパアーム８６，８７に振り分けるベルクランク６４、出力軸６９、ベルクランク６４により振り分けられた駆動力を出力軸５９に伝達する連結ロッド７１を駆動部ユニット５２として一体化してカウルトップパネル１４の一端部に装着する一方、出力軸７９、ベルクランク６４により振り分けられた駆動力を出力軸７９に伝達する連結ロッド８３を従動部ユニット５３として一体化してカウルトップパネル１４の他端部に装着している。
【００３３】
従って、ワイパユニット５１を駆動部ユニット５２と従動部ユニット５３とにモジュール化してカウルトップパネル１４に装着することで、部品点数が減少して構造を簡素化し、組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上することができる共に、複数部品を一体化することで多数の長い連結ロッド等を不要として剛性を向上することができ、ワイパアーム８６，８７の適正な作動を可能とすることができる。
【００３４】
また、駆動部ユニット５２側のベルクランク６４と従動部ユニット５３の連結ロッド８３の端部とを着脱自在に連結しており、メンテナンス作業時に、ベルクランク６４から連結ロッド８３の端部を取り外すことで、カウルトップパネル１４の車幅方向中央部に作業空間部２３を確保することができ、作業性を向上することができる。
【００３５】
更に、駆動部ユニット５１を、駆動モータ６０及び出力軸６９が支持された第１駆動ベース５４と、ベルクランク６４が支持された第２駆動ベース５５とを連結パイプ５５により一体に連結して構成しており、駆動部ユニット５２の各構成部材を２つの駆動ベース５４，５５に分割して支持したことで、駆動ベース５４，５５の大型化を防止することができると共に、レイアウトの自由度を向上することができる。
【００３６】
そして、エンジンルームＥと客室Ｃとを仕切るダッシュパネル１１の上端部にカウルトップアウタ１２とカウルトップインナ１３を結合して車幅方向に沿った閉断面を構成し、カウルトップインナ１３の両側部を前方に延出してカウルトップアウタ１３と共にＵ字形断面のワイパユニット収容部３２を構成すると共に、カウルトップインナ１３の中央部に作業用切欠部２３を形成し、この作業用切欠部を被覆するようにカウルトップインナ１３の前端部にカウルトップフロント２４を着脱自在に連結している。
【００３７】
従って、カウルトップインナ１３の両側部を延出してＵ字形断面を構成することで、車体剛性を向上することができると共に、カウルトップフロント２４を取り外して作業用切欠部２３を確保することができ、また、カウルトップアウタ１２及びカウルトップインナ１３で構成するワイパ収容部３２にワイパユニット５１を装着することができ、このワイパユニット５１を解体することなくカウルトップフロント３４を取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができる。
【００３８】
また、ダッシュパネル１１とカウルトップアウタ１２とカウルトップインナ１３とスプリングハウスパネル１７ａ，１７ｂとを互いに溶接により一体に結合することで、一体構造体となって車体剛性を向上することができる一方、カウルトップフロント２４をカウルトップインナ１３にボルト締結しており、メンテナンス作業時にカウルトップフロント２４を容易に取り外すことができる。
【００３９】
そして、ワイパユニット５１をカウルトップアウタ１２及びカウルトップインナ１３に支持し、ワイパユニット収容部３２を上方から被覆するデッキガーニッシュ４１における作業用切欠部２３に対応した中央部ガーニッシュ４４を分割して着脱可能としている。従って、ワイパユニット５１をカウルトップフロント２４に支持する必要はなく、ワイパユニット５１を解体せずにカウルトップフロント２４を取り外すことができ、このとき、中央部ガーニッシュ４４のみを取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【００４０】
また、カウルトップフロント２４の底部２６を車幅方向一端部と他端部とが高低差をもつように、右底２６ａ、中央底２６ｂ、左底２６ｃが段差２６ｄ，２６ｅにより連続するように形成している。従って、カウルトップフロント２４を車幅方向にずらしてから前方に移動して取り外すことで、作業用切欠部２３を容易に確保することができ、メンテナンス作業性を向上することができ、このとき、カウルトップフロント２４には雨水等が溜まっていることはなく、この雨水等が各種作業に支障を来たすことはない。
【００４１】
そして、カウルトップインナ１３に対してカウルトップフロント２４を上方から重合して連結しており、両者の間のシールは簡易なものでよくなり、低コスト化を可能とすることができる。
【００４２】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項１の発明の車両用ワイパユニットによれば、カウルトップパネルの左右両側に配設された第１、第２支持軸によってそれぞれ支持される第１、第２ワイパアームを有し、この第１、第２ワイパアームが対向して往復回動可能に設けられ、各ワイパアームの先端部に装着された第１、第２ワイパブレードがフロントガラスのほぼ中央部を重複して払拭可能に構成し、駆動部、この駆動部の駆動力を各ワイパアームに振り分ける駆動力振り分け機構、第１支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第１支持軸に伝達する第１連結ロッドを駆動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの一端部に装着する一方、第２支持軸、駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を第２支持軸に伝達する第２連結ロッドを従動部ユニットとして一体化してカウルトップパネルの他端部に装着したので、ワイパ駆動機構を駆動部ユニットと従動部ユニットとにモジュール化して車体に装着することで、構造を簡素化して組立作業性並びにメンテナンス作業性を向上することができる共に、複数部品を一体化することで多数の長いロッド等を不要として剛性を向上することができ、ワイパアームの適正な作動を可能とすることができる。
【００４３】
請求項２の発明の車両用ワイパユニットによれば、駆動力振り分け機構と第２連結ロッドの端部とを着脱自在に連結したので、メンテナンス作業時には、駆動力振り分け機構から第２連結ロッドの端部を取り外すことで、カウルトップパネルの車幅方向中央部に作業空間部を確保することができ、作業性を向上することができる。
【００４４】
請求項３の発明の車両用ワイパユニットによれば、駆動部ユニットを、駆動部及び第１支持軸が支持された第１駆動ベースと、駆動力振り分け機構が支持された第２駆動ベースとを連結部材により一体に連結して構成したので、駆動部ユニットの各構成部材を２つの駆動ベースに分割して支持したことで、駆動ベースの大型化を防止することができると共に、レイアウトの自由度を向上することができる。
【００４５】
請求項４の発明の車両用ワイパユニットによれば、カウルトップパネルを、車両のエンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネルと、ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、ダッシュパネルの上部とカウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に両側部が前方に延出されて中央部に作業用切欠部が設けられたカウルトップインナと、カウルトップインナに作業用切欠部を被覆するように着脱自在に連結されたカウルトップフロントにより構成し、駆動部ユニット及び従動部ユニットを、各々カウルトップアウタ及びカウルトップインナに支持したので、ワイパユニットをカウルトップフロントに支持する必要はなく、ワイパユニットを解体せずにカウルトップフロントを取り外すことで、メンテナンス作業性を向上することができ、また、カウルトップパネルを板金部品により容易に、且つ、低コストで製作することができる。
【００４６】
請求項５の発明の車両用ワイパユニットによれば、カウルトップパネルに設けられたワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュを設け、デッキガーニッシュを作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも分割して設け、この中央部を単独で着脱可能としたので、メンテナンス作業時にカウルトップフロントと共にデッキガーニッシュの中央部を取り外せばよく、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る車両用ワイパユニットを表す概略図である。
【図２】本実施形態の車両用ワイパユニットを表すカウルトップパネルの概略図である。
【図３】図１のIII−III断面図である。
【図４】カウルトップパネルの正面図である。
【図５】カウルトップパネルの平面図である。
【図６】ワイパユニットにおける駆動部ユニットの平面図である。
【図７】ワイパユニットにおける駆動部ユニットの側面図である。
【図８】ワイパユニットにおける従動部ユニットの平面図である。
【図９】デッキガーニッシュの概略図である。
【図１０】デッキガーニッシュの取付部の断面図である。
【符号の説明】
１１ダッシュパネル
１２カウルトップアウタ
１３カウルトップインナ
１４カウルトップパネル
１５フロントガラス
１７ａ，１７ｂスプリングハウスパネル
１８ａ，１８ｂ底部
１９ａ，１９ｂ縦壁部
２３作業用切欠部
２４カウルトップフロント
２６底部
３２ワイパユニット収容部
４１デッキガーニッシュ
４２，４３側部ガーニッシュ
４４中央部ガーニッシュ
５１ワイパユニット
５２駆動部ユニット
５３従動部ユニット
５４第１駆動ベース
５５第２駆動ベース
５６連結パイプ
６０駆動モータ（駆動部）
６４ベルクランク（駆動力振り分け機構）
６６駆動ロッド
６９，７９出力軸（支持軸）
７１，８３連結ロッド
７４従動ベース
８４連結ボルト
８６，８７ワイパアーム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle wiper unit in which left and right wiper arms are opposed to each other on both sides of a windshield.
[0002]
[Prior art]
A dash panel is provided at the front of the vehicle so as to partition the engine room and the passenger compartment, and a cowl top panel having a closed cross section along the vehicle width direction is coupled to the upper end of the dash panel. Both ends of the spring are connected to the upper portions of the left and right spring house panels that accommodate the springs of the suspension device. And the lower end part of a windshield is adhering to the upper part of a cowl top panel, and the wiper unit is accommodated in the inside. As such a conventional wiper unit, there is Patent Document 1 shown below.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2888651
[0004]
The "opposite wiping type wiper" described in Patent Document 1 has a wiper arm base end portion rotatably supported on both sides of a windshield, and a wiper motor disposed on the right side and a central portion. The bell crank is connected with a rod, and the bell crank and the right wiper arm are connected via a rod, a segment lever and a rod, while the bell crank and the left wiper arm are connected via a rod. It is.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional "opposite wiping type wiper" described above, the left and right wiper arms are supported on both sides of the windshield, a drive unit having a wiper motor is arranged on the right side, and a bell crank is arranged in the center. The drive unit, the bell crank, and each warper arm are connected by a rod having a predetermined length. For this reason, the total number of components increases, and a long time is required for the assembling work, and there is a problem that workability is not good. In addition, since the drive unit, the bell crank, and each wiper arm are spaced apart from each other in the vehicle width direction, a long rod is used for connection. For this reason, each component is individually attached to the body, and proper operation of the wiper arm becomes difficult due to a decrease in rigidity between the components.
[0006]
In recent years, considering the workability of the vehicle, the cowl top panel can be divided into front and rear parts, and the cowl top front can be removed as a fitting part. However, since the wiper unit is attached to the cowl top panel over almost the entire region in the vehicle width direction, when removing the cowl top front, the wiper unit must also be disassembled, which makes maintenance work troublesome. There is a problem that it ends up.
[0007]
The present invention solves such a problem, and provides a vehicle wiper unit that improves assembly workability and maintenance workability by simplifying the structure and enables proper operation. Objective.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the vehicle wiper unit according to the first aspect of the present invention, the first and second wiper arms respectively supported by the first and second support shafts disposed on the left and right sides of the ur top panel are provided. The first and second wiper arms are opposed to each other so as to be capable of reciprocating rotation, and the first and second wiper blades mounted on the distal ends of the wiper arms wipe the substantially central portion of the windshield in an overlapping manner. A first connection that transmits the driving force distributed by the driving unit, the driving force distribution mechanism that distributes the driving force of the driving unit to each wiper arm, the first support shaft, and the driving force distribution mechanism. The rod is integrated as a drive unit and attached to one end of the cowl top panel, while the drive force distributed by the second support shaft and drive force distribution mechanism is transmitted to the second support shaft. A second connecting rod integral as follower units are mounted on the other end portion of the cowl top panel that.
[0009]
Therefore, modularizing the wiper drive mechanism into a drive unit and a driven unit and mounting them on the vehicle body simplifies the structure and improves assembly workability and maintenance workability, and reduces the number of parts to be mounted. In addition, since a large number of long rods and the like are not required and the rigidity between the parts is improved, the wiper arm can be appropriately operated.
[0010]
In the vehicle wiper unit according to the second aspect of the invention, the driving force distribution mechanism and the end of the second connecting rod are detachably connected. Therefore, at the time of maintenance work, by removing the end of the second connecting rod from the driving force distribution mechanism, it is possible to secure a work space part at the center part in the vehicle width direction of the cowl top panel, thereby improving workability. it can.
[0011]
In the vehicle wiper unit according to a third aspect of the present invention, the drive unit is composed of a first drive base that supports the drive unit and the first support shaft, and a second drive base that supports the drive force distribution mechanism. Are connected together. Therefore, by dividing and supporting each component member of the drive unit into two drive bases, it is possible to prevent the drive base from becoming large and to improve the degree of freedom in layout.
[0012]
In the vehicle wiper unit according to the fourth aspect of the present invention, the cowl top panel is coupled to the dash panel that partitions the engine room and the cabin of the vehicle, and the upper end of the dash panel, and the lower end of the windshield is fixed to the upper part. The cowl top outer, the upper part of the dash panel and the front end of the cowl top outer are combined to form a closed cross section along the vehicle width direction, and both side portions are extended forward, and a work notch is formed in the center portion. The drive unit and the driven unit are configured by a cowl top inner provided and a cowl top front that is detachably connected to the cowl top inner so as to cover the work notch. ,Each Cowl top outer And cowl top inner I support it. Therefore, it is not necessary to support the wiper unit on the cowl top front. By removing the cowl top front without disassembling the wiper unit, maintenance workability can be improved, and the cowl top panel can be easily made of sheet metal parts. In addition, it can be manufactured at low cost.
[0013]
In the wiper unit for a vehicle according to the fifth aspect of the present invention, a deck garnish that covers the wiper unit housing portion provided on the cowl top panel from above is provided, and the deck garnish is provided at a center portion and both side portions corresponding to the work cutout portions. At least divided portions are provided, and this central portion can be detached independently. Accordingly, it is only necessary to remove the center portion of the deck garnish together with the cowl top front during maintenance work, and it is not necessary to remove the wiper arm and the wiper unit, so that workability can be improved.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a vehicle wiper unit according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a schematic diagram of a cowl top panel to which the vehicle wiper unit of the present embodiment is mounted, and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. 4 is a front view of the cowl top panel, FIG. 5 is a plan view of the cowl top panel, FIG. 6 is a plan view of the drive unit in the wiper unit, FIG. 7 is a side view of the drive unit in the wiper unit, and FIG. A plan view of the driven unit in the wiper unit, FIG. 9 shows an outline of the deck garnish, and FIG. 10 shows a cross section of the mounting portion of the deck garnish.
[0016]
In the vehicle wiper unit of the present embodiment, as shown in FIGS. 1 and 5, a dash panel 11 is erected so as to partition the engine room E and the cabin C, and left and right side portions of the dash panel are not shown. The lower part is connected to a floor panel (not shown). Further, the rear end portion of the cowl top outer 12 is joined to the upper end portion of the dash panel 11 by welding, and the rear end portion of the cowl top inner 13 is joined to the upper portion of the dash panel 11 by welding so that the cowl top outer 12 is By being joined to the front end portion of the cowl top inner 13 by welding, a part of the cowl top panel 14 having a closed cross section along the vehicle width direction, that is, a cowl top rear is configured. The lower end portion of the windshield 15 is fixed to the upper portion of the cowl top outer 13 with an adhesive 16.
[0017]
Spring house panels 17a and 17b are joined to a pair of left and right front side members (not shown) so that the springs of the suspension device can be accommodated therein. The cowl top inner 13 has both sides horizontal and has bottoms 18a and 18b extending forward. The cowl top inner 13 rises upward from the left and right bottoms 18a and 18b to form vertical wall parts 19a and 19b. Bent flange portions 20a and 20b are formed. Upper frames 22a and 22b having flanges 21a and 21b are coupled to the left and right spring house panels 17a and 17b, and the left and right bottom portions 18a and 18b of the cowl top inner 13 are connected to the spring house panels 17a and 17b, respectively. The left and right ends of the cowl top inner 13 are joined to the lower portions of the upper frames 22a and 22b by welding, while being joined to the upper portion of 17b by welding.
[0018]
Accordingly, the dash panel 11, the cowl top outer 12, the cowl top inner 13, the spring house panels 17a and 17b, and the upper frames 22a and 22b constitute a continuous integrated part by welding connection, thereby ensuring sufficient rigidity. Can do. Further, both side portions of the cowl top panel 14 constitute a U-shaped cross section, and the torsional rigidity is also improved.
[0019]
Further, the cowl top inner 13 is provided with a work notch 23 at the front center portion, and the cowl top inner 13 constitutes a part of the cowl top panel 14 so as to cover the work notch 23. A cowl top front 24 is fastened. That is, a plurality of mounting holes 25 are formed along the periphery of the work cutout 23 in the cowl top inner 13. On the other hand, the cowl top front 24 includes a bottom portion 26 (26a, 26b, 26c), a vertical wall portion 27, and a flange portion 28 that are continuously formed, and a plurality of mounting holes 29 are formed along the peripheral edge on the rear side. Has been. The cowl top front 24 covers the work notch 23 of the cowl top inner 13 and the periphery of the cowl top front 24 overlaps with the periphery of the work notch 23 via a sealing material (not shown). The plurality of bolts 30 penetrate through the mounting holes 24 and 29 and are detachably fastened.
[0020]
As for this cowl top front 24, the bottom part 26 is formed in the vehicle width direction one end part and the other end part with a height difference. That is, the bottom portion 26 of the cowl top front 24 has three right bottoms 26a, a central bottom 26b, and a left bottom 26c that are different in height in the vehicle width direction and are continuous by steps 26d and 26e. The position is the lowest and the left bottom 26c is set to the highest position. On the other hand, in the cowl top inner 13, the peripheral edge of the work cutout portion 23 where the cowl top front 24 overlaps is stepped from the three bottoms 31 a, 31 b, 31 c, similar to the bottoms 26 a, 26 b, 26 c of the cowl top front 24. 31d and 31e are formed. The bottom 18a of the cowl top inner 13 connected to the right bottom 26a of the cowl top front 24 is located at a position lower than the right bottom 26a, and the bottom 18b connected to the left bottom 26c is located at a position lower than the left bottom 26c. The rainwater or the like does not collect on the cowl top front 24 but flows to the cowl top inner 13 side and is drained.
[0021]
The cowl top panel 14 thus configured has a wiper unit housing portion 32 formed therein, and a wiper unit 51 is housed in the housing portion 32, and the upper portion is concealed by the deck garnish 41.
[0022]
Here, the wiper unit 51 will be described in detail. As shown in FIGS. 1 and 6 to 8, the wiper unit 51 is of an arm-facing type and includes a drive unit 52 and a driven unit 53. In the drive unit 52, the first drive base 54 and the second drive base 55 are integrally connected by the connection pipe 56, and the leg portions 57 and 58 are connected to each other, whereby the four attachment portions 59a, 59b, and 59c are connected. , 59d.
[0023]
A drive motor (drive unit) 60 and a speed reducer 61 are attached to the lower surface of the first drive base 54, the drive shaft 62 projects upward, and the base end portion of the connecting link 63 is fixed. On the other hand, an intermediate portion of a bell crank (driving force distribution mechanism) 64 is rotatably supported by a support shaft 65 on the upper surface of the second drive base 55. And the front-end | tip part of the connection link 63 and the one end part of the bell crank 64 are connected by the connection shafts 67 and 68 via the drive rod 66 so that rotation is possible. A first output shaft 69 is rotatably supported by the first drive base 54, and a lower end portion is fixed to a base end portion of the drive link 70 on the lower surface of the first drive base 54, while an upper end portion Protrudes above the first drive base 54. Then, one end portion of the bell crank 64 and the tip end portion of the drive link 70 are rotatably connected by connecting shafts 72 and 73 via a connecting rod 71.
[0024]
On the other hand, in the driven portion unit 53, the driven base 74 is provided with three attachment portions 78a, 78b, 78c by connecting three leg portions 75, 76, 77. A second output shaft 79 is rotatably supported at the center of the driven base 74, and the lower end is fixed to the base end of the driven link 80 on the lower surface of the driven base 74, while the upper end is driven base. 74 protrudes upward. The base end of the connecting link 81 is rotatably connected to the other end of the bell crank 64 by a connecting shaft 82, and the leading end of the connecting link 81 and the leading end of the driven link 80 are connected to the connecting rod 83. Via a connecting bolt 84 and a connecting shaft 85. In this case, the front end portion of the connecting link 81 and one end portion of the connecting rod 83 are detachably connected by a connecting bolt 84 along a direction substantially perpendicular to the connecting shafts 82 and 85.
[0025]
The base end portion of the first wiper arm 86 is detachably connected to the first output shaft 69, while the base end portion of the second wiper arm 87 is detachably connected to the second output shaft 79. Wiper blades 88 and 89 are attached to the tips of 86 and 87, respectively.
[0026]
In the wiper unit 51 configured as described above, the drive unit 52 and the driven unit 53 are respectively modularized and mounted on the housing 32 of the cowl top panel 14, and then the units 52 and 53 are connected to each other. . In this case, the two attachment portions 59a, 59b of the drive unit 52 are fastened to the cowl top outer 12, and the attachment portion 59c is fastened to the cowl top outer 12 via the attachment bracket 90 (see FIG. 3). The bolt 30 is fastened to the cowl top outer 12 together with the cowl top front 24. Further, the three attachment portions 78 a, 78 b, 78 c of the driven unit 53 are fastened to the cowl top outer 12. Then, one end of the connecting rod 83 on the driven unit 53 side is connected to the tip of the connecting link 81 of the drive unit 52 by a connecting bolt 84.
[0027]
Further, as shown in FIGS. 3, 9, and 10, the deck garnish 41 covers the wiper unit housing portion 32 in which the wiper unit 51 is housed from above, and includes a drive unit 52 and a driven unit 53. Side garnishes 42 and 43 covering the housing portion 32 corresponding to the above, and a region between the drive unit 52 and the driven unit 53, that is, a central garnish 44 corresponding to the work cutout 23 of the cowl top inner 13. And is divided into three. The rear ends of the garnishes 42, 43, 44 are fitted to the lower end of the windshield 15, while the front ends of the side garnishes 42, 43 are connected to the flanges 20a, 20b of the cowl top inner 13 by clips 50a. The central garnish 44 is attached to the flange portion 28 of the cowl top front 24 by a clip 50b, and the central garnish 44 is detachable independently.
[0028]
The side garnishes 42 and 43 are formed with openings 45 and 46 from which the first and second output shafts 69 and 79 of the wiper unit 51 protrude. A vertical wall portion 47 is formed in the center portion of the deck garnish 41 along the vehicle width direction so that the rear end portion of the hood 48 comes close and conceals the inside. Further, a weather strip 49 is mounted on the upper surface of the front end of the deck garnish 41 along the vehicle width direction, and the hood 48 is in close contact to prevent rainwater from entering the engine room E.
[0029]
As shown in FIGS. 1 to 3, the vehicle wiper unit configured as described above has a cowl top outer 12 and a cowl top inner 13 welded to an upper end portion of a dash panel 11 in an assembly line of a vehicle body. The bottom portions 18a and 18b are joined to the spring house panels 17a and 17b by welding. In this assembled state, both side portions of the cowl top panel 14 have a U-shaped cross section, so that sufficient vehicle body rigidity can be ensured. Further, since the work notch 23 is provided in the cowl top inner 13, the operator can easily attach a member such as a brake booster to the dash panel 11 in the engine room E using the work notch 23. Can be attached to. Thereafter, the cowl top front 24 is bolted to the cowl top inner 13, the wiper unit 51 is accommodated inside, and the deck garnish 41 can be attached.
[0030]
Further, during maintenance of the vehicle, the operator removes the cowl top front 24 and performs various operations in the engine room E using the work notch 23 as described above. In this case, since the wiper unit 51 (the drive unit 52 and the driven unit 53) is supported by the cowl top outer 12 and the cowl top inner 13, the cowl top front 24 can be easily removed simply by loosening the bolts 30. It is not necessary to disassemble the wiper unit 51, and maintenance work can be easily performed.
[0031]
When the cowl top front 24 is removed from the cowl top inner 13, as shown in FIGS. 4 and 5, all the bolts 30 are relaxed, and then the cowl top front 24 is moved to the right with respect to the cowl top inner 13 (see FIG. 5 in the direction of arrow A), and after the overlap between the left bottom 26c and the bottom 18b is released, the left front of the cowl top front 24 is moved in the direction of the arrow B in FIG. The cowl top front 24 can be easily removed.
[0032]
As described above, in the vehicle wiper unit according to the present embodiment, the first and second wiper arms 86 and 87 are opposed to the left and right sides of the cowl top panel 14 so as to be capable of reciprocating rotation. A bell crank 64 that distributes the driving force of the drive motor 60 to the wiper arms 86 and 87, an output shaft 69, and a connecting rod 71 that transmits the driving force distributed by the bell crank 64 to the output shaft 59 are integrated as a drive unit 52. A connecting rod 83 that is attached to one end of the cowl top panel 14 and transmits the driving force distributed by the output shaft 79 and the bell crank 64 to the output shaft 79 is integrated as a driven unit 53, and the other of the cowl top panel 14 is integrated. It is attached to the end.
[0033]
Therefore, the wiper unit 51 is modularized into the drive unit 52 and the driven unit 53 and mounted on the cowl top panel 14 to reduce the number of parts, simplify the structure, and improve assembly workability and maintenance workability. In addition, by integrating a plurality of components, a large number of long connecting rods and the like can be eliminated, and the rigidity can be improved, and the wiper arms 86 and 87 can be operated properly.
[0034]
Further, the bell crank 64 on the drive unit 52 side and the end of the connecting rod 83 of the driven unit 53 are detachably connected, and the end of the connecting rod 83 is removed from the bell crank 64 during maintenance work. Thus, the work space portion 23 can be secured in the center portion of the cowl top panel 14 in the vehicle width direction, and workability can be improved.
[0035]
Further, the drive unit 51 is configured by integrally connecting a first drive base 54 that supports the drive motor 60 and the output shaft 69 and a second drive base 55 that supports the bell crank 64 by a connection pipe 55. In addition, since each component member of the drive unit 52 is divided and supported by the two drive bases 54 and 55, it is possible to prevent the drive bases 54 and 55 from being enlarged and to increase the degree of layout freedom. Can be improved.
[0036]
A cowl top outer 12 and a cowl top inner 13 are coupled to the upper end of the dash panel 11 that partitions the engine room E and the cabin C to form a closed cross section along the vehicle width direction. And the cowl top outer 13 together with the U-shaped cross section of the wiper unit accommodating portion 32, and a work cutout 23 is formed at the center of the cowl top inner 13 to cover the work cutout. Thus, the cowl top front 24 is detachably connected to the front end portion of the cowl top inner 13.
[0037]
Therefore, by extending both side portions of the cowl top inner 13 to form a U-shaped cross section, the vehicle body rigidity can be improved, and the cowl top front 24 can be removed to secure the work cutout portion 23. Further, the wiper unit 51 can be mounted on the wiper housing portion 32 constituted by the cowl top outer 12 and the cowl top inner 13, and maintenance work can be performed by removing the cowl top front 34 without disassembling the wiper unit 51. Can be improved.
[0038]
In addition, the dash panel 11, the cowl top outer 12, the cowl top inner 13, and the spring house panels 17a and 17b are integrally connected to each other by welding, so that the vehicle body rigidity can be improved as an integrated structure. The cowl top front 24 is bolted to the cowl top inner 13 so that the cowl top front 24 can be easily removed during maintenance work.
[0039]
Then, the wiper unit 51 is supported by the cowl top outer 12 and the cowl top inner 13, and the central garnish 44 corresponding to the work notch 23 in the deck garnish 41 covering the wiper unit housing 32 from above is divided and attached. It is possible. Therefore, it is not necessary to support the wiper unit 51 on the cowl top front 24, and the cowl top front 24 can be removed without disassembling the wiper unit 51. At this time, it is only necessary to remove the central garnish 44. Can be improved.
[0040]
Further, the bottom 26 of the cowl top front 24 is formed such that the right bottom 26a, the center bottom 26b, and the left bottom 26c are continuous by steps 26d and 26e so that one end and the other end in the vehicle width direction have a height difference. is doing. Accordingly, by shifting the cowl top front 24 in the vehicle width direction and then moving it forward and removing it, the work notch 23 can be easily secured, and maintenance workability can be improved. Rain water or the like does not collect on the cowl top front 24, and this rain water or the like does not interfere with various operations.
[0041]
The cowl top front 24 is connected to the cowl top inner 13 by being superposed from above, and the seal between them can be simple and cost can be reduced.
[0042]
【The invention's effect】
As described above in detail in the embodiment, according to the vehicle wiper unit of the first aspect of the present invention, the first and second support shafts disposed on the left and right sides of the cowl top panel are respectively supported by the first and second support shafts. The first and second wiper arms are provided so as to be capable of reciprocating rotation, and the first and second wiper blades mounted on the front end portions of the wiper arms are substantially at the center of the windshield. The drive unit, the drive force distribution mechanism that distributes the drive force of the drive unit to each wiper arm, the first support shaft, and the drive force distributed by the drive force distribution mechanism are used as the first support shaft. The first connecting rod for transmission is integrated as a drive unit and mounted on one end of the cowl top panel, while the second support shaft and the drive force distributed by the drive force distribution mechanism Since the second connecting rod that transmits the force to the second support shaft is integrated as a driven unit and attached to the other end of the cowl top panel, the wiper drive mechanism is modularized into a drive unit and a driven unit. By attaching to it, the structure can be simplified and the assembly workability and maintenance workability can be improved, and by integrating multiple parts, a large number of long rods can be eliminated and the rigidity can be improved. Proper operation of the wiper arm can be enabled.
[0043]
According to the vehicle wiper unit of the second aspect of the present invention, since the driving force distributing mechanism and the end of the second connecting rod are detachably connected, during the maintenance work, the end of the second connecting rod is moved from the driving force distributing mechanism. By removing the portion, the work space portion can be secured in the center portion in the vehicle width direction of the cowl top panel, and workability can be improved.
[0044]
According to the vehicle wiper unit of the third aspect of the present invention, the drive unit includes a first drive base on which the drive unit and the first support shaft are supported, and a second drive base on which the drive force distribution mechanism is supported. Since it is configured to be integrally connected by the connecting member, each component member of the drive unit is divided and supported by two drive bases, so that the drive base can be prevented from being enlarged and layout flexibility can be obtained. Can be improved.
[0045]
According to the vehicle wiper unit of the fourth aspect of the present invention, the cowl top panel is coupled to the dash panel that partitions the engine room and the cabin of the vehicle, and the lower end of the windshield is fixed to the upper part of the dash panel. The cowl top outer, the upper part of the dash panel and the front end of the cowl top outer are combined to form a closed cross section along the vehicle width direction, and both sides are extended forward, and a work notch is formed in the center. A cowl top inner provided with a portion, and a cowl top front detachably connected to the cowl top inner so as to cover the work notch, and the drive unit and the driven unit are ,Each Cowl top outer And cowl top inner Because it is supported, it is not necessary to support the wiper unit on the cowl top front. By removing the cowl top front without disassembling the wiper unit, the maintenance workability can be improved, and the cowl top panel is a sheet metal part. Therefore, it can be manufactured easily and at low cost.
[0046]
According to the vehicle wiper unit of the fifth aspect of the present invention, the deck garnish that covers the wiper unit housing provided on the cowl top panel from above is provided, and the deck garnish has a central portion and both side portions corresponding to the work notches. Since the central portion is detachably provided at least, the central portion of the deck garnish can be removed together with the cowl top front during maintenance work, and workability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view illustrating a vehicle wiper unit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view of a cowl top panel representing the vehicle wiper unit of the present embodiment.
3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG.
FIG. 4 is a front view of a cowl top panel.
FIG. 5 is a plan view of a cowl top panel.
FIG. 6 is a plan view of a drive unit in the wiper unit.
FIG. 7 is a side view of a drive unit in the wiper unit.
FIG. 8 is a plan view of a driven unit in the wiper unit.
FIG. 9 is a schematic view of a deck garnish.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a mounting portion of the deck garnish.
[Explanation of symbols]
11 Dash panel
12 cowl top outer
13 Cowl Top Inner
14 cowl top panel
15 windshield
17a, 17b Spring house panel
18a, 18b bottom
19a, 19b Vertical wall
23 Notch for work
24 cowl top front
26 Bottom
32 Wiper unit housing
41 deck garnish
42, 43 Side garnish
44 Central garnish
51 Wiper unit
52 Drive unit
53 Drive unit
54 First drive base
55 Second drive base
56 Connecting pipe
60 Drive motor (drive unit)
64 bell crank (drive force distribution mechanism)
66 Driving rod
69,79 Output shaft (support shaft)
71,83 Connecting rod
74 Followed base
84 Connection bolt
86,87 wiper arm

Claims

カウルトップパネルの左右両側に配設された第１、第２支持軸によってそれぞれ支持される第１、第２ワイパアームを有し、該第１、第２ワイパアームは対向して往復回動可能に設けられ、前記各ワイパアームの先端部に装着された第１、第２ワイパブレードがフロントガラスのほぼ中央部を重複して払拭する車両用ワイパユニットにおいて、駆動部、該駆動部の駆動力を前記各ワイパアームに振り分ける駆動力振り分け機構、前記第１支持軸、前記駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を前記第１支持軸に伝達する第１連結ロッドを駆動部ユニットとして一体化して前記カウルトップパネルの一端部に装着する一方、前記第２支持軸、前記駆動力振り分け機構により振り分けられた駆動力を前記第２支持軸に伝達する第２連結ロッドを従動部ユニットとして一体化して前記カウルトップパネルの他端部に装着したことを特徴とする車両用ワイパユニット。 The first and second wiper arms are respectively supported by first and second support shafts disposed on the left and right sides of the cowl top panel. In the vehicle wiper unit in which the first and second wiper blades mounted on the front end portions of the wiper arms overlap and wipe the substantially central portion of the windshield, the drive unit and the driving force of the drive unit are applied to the respective wiper units. The cowl top panel is integrated as a drive unit with a driving force distribution mechanism that distributes to the wiper arm, the first support shaft, and a first connecting rod that transmits the drive force distributed by the drive force distribution mechanism to the first support shaft. A second connecting rod that transmits the driving force distributed by the second support shaft and the driving force distribution mechanism to the second support shaft. Wiper unit by integrating de as follower unit, characterized in that mounted on the other end portion of the cowl top panel.

請求項１記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記駆動力振り分け機構と前記第２連結ロッドの端部とを着脱自在に連結したことを特徴とする車両用ワイパユニット。 2. The vehicle wiper unit according to claim 1, wherein the driving force distribution mechanism and the end of the second connecting rod are detachably connected.

請求項１記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記駆動部ユニットは、前記駆動部及び前記第１支持軸が支持された第１駆動ベースと、前記駆動力振り分け機構が支持された第２駆動ベースとが連結部材により一体に連結されて構成されたことを特徴とする車両用ワイパユニット。 2. The vehicle wiper unit according to claim 1, wherein the drive unit includes a first drive base that supports the drive unit and the first support shaft, and a second drive base that supports the drive force distribution mechanism. A wiper unit for a vehicle, characterized in that is integrally connected by a connecting member.

請求項１記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記カウルトップパネルは、車両のエンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネルと、該ダッシュパネルの上端部に結合されて上部にフロントガラスの下端部が固着されるカウルトップアウタと、前記ダッシュパネルの上部と前記カウルトップアウタの前端部とを結合して車幅方向に沿った閉断面を構成すると共に両側部が前方に延出されて中央部に作業用切欠部が設けられたカウルトップインナと、該カウルトップインナに前記作業用切欠部を被覆するように着脱自在に連結されたカウルトップフロントにより構成され、前記駆動部ユニット及び前記従動部ユニットは、各々前記カウルトップアウタ及び前記カウルトップインナに支持されたことを特徴とする車両用ワイパユニット。2. The vehicle wiper unit according to claim 1, wherein the cowl top panel is coupled to a dash panel that partitions an engine room and a cabin of the vehicle, and an upper end portion of the dash panel, and a lower end portion of the windshield is fixed to an upper portion. The cowl top outer, the upper part of the dash panel and the front end of the cowl top outer are combined to form a closed cross section along the vehicle width direction, and both sides are extended forward to work in the center. A cowl top inner provided with a notch, and a cowl top front detachably connected to the cowl top inner so as to cover the work notch, the drive unit and the driven unit are : A vehicle wiper unit, which is supported by the cowl top outer and the cowl top inner, respectively .

請求項４記載の車両用ワイパユニットにおいて、前記カウルトップパネルに設けられたワイパユニット収容部を上方から被覆するデッキガーニッシュが設けられ、該デッキガーニッシュは前記作業用切欠部に対応した中央部と両側部とに少なくとも分割して設け、前記中央部を単独で着脱可能としたことを特徴とする車両用ワイパユニット。5. The vehicle wiper unit according to claim 4 , wherein a deck garnish that covers a wiper unit housing portion provided on the cowl top panel is provided from above, and the deck garnish has a central portion and both sides corresponding to the work cutout portion. A vehicle wiper unit characterized in that it is provided at least divided into two parts, and the central part is detachable independently.