JP4093300B2 - 緩衝クリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、第1部材と第2部材が相対的に移動して当接したり、第2部材が可動して第1部材に当接するようなときに、部材間の衝突を緩和吸収するに好適な緩衝クリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は緩衝クリップの従来例(特開平8−200420号)を示している。この緩衝クリップ60は、本体61が弾性係合部64及び上側に装着された緩衝部材65を有し、固定側パネル(例えば、自動車のトランクリッドを区画しているパネルであり、以下、第1部材という)70に設けられた取付孔71に取り付けられて、可動側パネル(例えば、自動車のトランクリッドであり、以下、第2部材という)72を緩衝部材65を介し当接することで緩衝作用を発揮する。本体61は、鍔状の頭部62に支柱63を下設し、該支柱63の先端から上斜め方向に複数の弾性係合部64を一体に形成したクリップ構造である。緩衝部材65は、小ブロック状をなし、上下方向の貫通孔66及び該貫通孔66の内周に設けらた保持溝部67を有している。
【0003】
以上の構造では、支柱63が貫通孔66の上側から押し込まれると、弾性係合部64が縮径変位しつつ貫通孔66を通り抜け、かつ頭部62が保持溝部67に係合されると、緩衝部材65が本体61に不動保持されて一体品となる。そして、緩衝クリップ60は、支柱63が取付孔71の上側から押し込まれると、弾性係合部64の縮径変位を伴って取付孔71を通過し、通過完了と同時に弾性係合部64が元の拡開状態に復元して取付孔71の周縁に係止されることにより第1部材70に対して取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した緩衝クリップ60は簡易構成ではあるが、次のような問題がある。
第1に、この構造では、本体61に対する緩衝部材65の組み付け作業性が悪い。これは、支柱63を貫通孔66に挿通する際、複数の弾性係合部64を縮径変形しなければならず、又、第1部材70に対する固定力を確保する上で弾性係合部64をある程度拡開した状態に形成しなければならないからである。しかも、緩衝部材65は、鍔状の頭部62を貫通孔66に対し強制的に押し込んで保持溝部67に係合しなければならず、この点からも作業性が悪くなる。
第2に、使用状態において、緩衝部材65は、第2部材72等から軸方向の衝撃を受けるが、その際、過大な衝撃荷重で上下方向に弾性縮小すると、保持溝部67も変形して頭部62との係合を解除する虞がある。この構造では、頭部62と保持溝部67との係合が解除されても、緩衝部材65が貫通孔66の内径に頭部62を圧接しているため直ちに外れることはないが、振動等が加わると頭部62から外れて紛失するという事態も発生し易い。
第3に、この種緩衝クリップ60は、単一で使用される態様に限られず、複数個が用いられて衝撃を複数箇所で緩和吸収することも多い。複数使用では、各緩衝クリップ60を順に対応する取付孔71に所定押圧力で係合し取り付けなければならず、取付作業を改善し難い。これは、例えば、複数の緩衝クリップ60を各取付孔71に簡単に配置しておき、最後に各緩衝クリップ60を同時に押圧操作して各取付孔71に一括して係合可能にする方が作業工数を削減したり、自動化を図り易いからである。なお、外観的には、緩衝部材60が貫通孔66を露出して見栄えが悪く、孔内にゴミ等が入って更に悪化し易い。
【0005】
本発明の目的は、以上のような問題を解消して、本体に対する緩衝部材の組み付け作業性及び装着状態での安定性、複数使用態様における取付作業性、外観特性を向上できるようにする。他の目的は以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図1〜図6に例示される如く、本体2が取付用の弾性係合部54及び上側に装着された緩衝部材3を有し、第1部材70の取付孔71に前記弾性係合部54を介し取り付けられて、前記第1部材70と第2部材72とを前記緩衝部材3を介し当接可能にする緩衝クリップ1において、
前記緩衝部材3は、前記第2部材72と当接する緩衝部31と、前記緩衝部31に下設された首部32と、前記首部32に接続された連結基部33とを有し、
前記本体2は、仮組み付けされる雄部材4及び雌部材5からなり、
前記雄部材4は、上側の頭部41、及び該頭部に下設された挿入軸部42、並びに該頭部に設けられて前記首部32及び連結基部33を前記頭部41の外周側から中央側へ径方向に移動することにより当該首部及連結基部と係合して前記緩衝部材3を保持可能な装着穴部40を有し、
前記雌部材5は前記第1部材の取付孔上に配置されて前記頭部41と嵌合可能であると共に挿入軸部用通し孔52付きの凹所50を形成しているフランジ部51、及び該フランジ部に下設されて前記通し孔から押し込められる前記挿入軸部42により拡開される前記弾性係合部54を有し、
更に前記雄部材4が前記雌部材5に押し込められて前記弾性係合部54を拡開した本体取付状態で、前記フランジ部51が前記凹所50内に前記頭部41の全体を収納しかつ前記緩衝部31の下面を前記凹所端面に当接することを特徴としている。
【0007】
以上の構造によれば、緩衝部材3は、本体側の装着穴部40に対し首部32及び連結基部33が横移動されることにより係合されて本体2に不動保持される。作動特徴は、緩衝部材3が本体2の装着穴部40に径方向から係合されているため、第1部材70の取付孔71に弾性係合部54を介し取り付けられた使用状態において、緩衝部31に第2部材72から過大な衝撃が加わって、仮に緩衝部材の全体が上下方向に縮小変位したとしても、装着穴部40に対する連結基部33等の係合を確実に維持でき、従来のように係合が解除されるという虞を解消できる。また、従来構造に対し組み付け作業性を改善でき、緩衝部31の形状つまり従来の上下方向の貫通孔に起因した外観低下の問題も一掃できる。
なお、以上の本発明において、第1部材70と第2部材72の関係は、互いに可動される態様、一方が固定で他方が可動される態様、一方が可動で他方が固定される態様の何れでもよい。従って、本発明では、緩衝クリップ1を第1部材に取り付けるとしたが、第1部材70と第2部材72とは緩衝部材3を介して当接するという関係であるため、第1部材と第2部材とを逆にしても差し支えないものである。
また、前記本体2は、仮組み付けされる雄部材4及び雌部材5からなり、前記雄部材4が前記頭部41及び該頭部に下設された挿入軸部42を有し、前記雌部材5が前記第1部材の取付孔上に配置されて前記頭部41と嵌合可能であると共に挿入軸部用通し孔52付きの凹所50を形成しているフランジ部51及び該フランジ部51に下設されて前記通し孔から押し込められる前記挿入軸部42により拡開される前記弾性係合部54を有している。このため、この構成では、本体2が雄・雌部材で構成されることにより、第1部材に対する取付操作性を向上したり、請求項5の如く使用されている緩衝クリップ1を再び係合解除して回収し易くする。即ち、第1部材への取付操作性は、例えば、上記した複数使用の態様において、各緩衝クリップ1を図1(a)の如く仮組み付けされた状態で、第1部材70の対応する取付孔71にそれぞれ差し込んた後、それらを緩衝部材3側から同時に押圧操作することにより図1(b)の如く各緩衝クリップ1の弾性係合部54を拡開して、第1部材へ一括して取り付けることができる。
しかも、雄部材4が前記雌部材5に押し込められて前記弾性係合部54を拡開した本体取付状態で、前記フランジ部51が前記凹所50内に前記頭部41の全体を収納しかつ前記緩衝部31の下面を前記凹所端面に当接する。このため、この構成では、使用状態において、雄部材4を目視不能にして外観特性を向上できるようにする。
【0008】
以上の本発明は請求項2〜のように具体化されることがより好ましい。
第1に、前記装着穴部40は、前記頭部41を形成している周囲壁46及び該周囲壁を介し一体化された上下フランジ44,45で区画されて前記連結基部33と略相似形の係合穴部40aと、前記上フランジに設けられて前記首部32の移動を案内するガイド溝44a及び該ガイド溝に連通して前記首部と係合する中心穴44bと、前記周囲壁に設けられて前記連結部を前記係合穴部まで移動可能にする開口43aとからなる構成である。これは、係合穴部40aに対する連結基部33の係合、中心穴44bに対する首部32の係合、つまり2箇所での係合力で緩衝部材3を本体2に常に安定した状態で保持可能にする。この場合、好ましくは、係合穴部40aと連結基部33とを形態例の如く非円形等の形状にして回動不能にすることである。
に、前記雌部材5が前記雄部材4を介し前記弾性係合部54を拡開した本体取付状態から、前記弾性係合部54を再び元の縮径状態に切換可能にする係合解除手段53を有している構成である。係合解除手段53は、第1部材の取付孔に対する弾性係合部の係合を解除して緩衝クリップを第1部材から外すときに利用されるもので、例えば、廃車解体時等の分別回収を容易に行えるようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、発明の形態例を図1〜図6を基づいて説明する。図1は緩衝クリップを第1部材に取り付ける際の要領と取付状態での作動を示し、同(a)は緩衝クリップを第1部材の取付孔に差し込んだ状態を示し、同(b)は緩衝クリップの固定状態を示している。図2は緩衝クリップを分解した構成図である。図3は緩衝部材を示し、同(a)は斜視図、同(b)は側面図、同(c)は下面図である。図4と図5は雄部材を示し、図4(a)は正面図、同(b)は側面図、同(c)は上面図、同(d)は下面図である。図5(a)は図4(c)のA−A線断面図、同(b)は図4(a)のB−B線断面図、同(c)は図4(a)のC−C線断面図である。図6は雌部材を示し、同(a)は正面図、同(b)は(c)のE−E線断面図、同(c)は上面図、同(d)は(a)のD−D線断面図である。
【0010】
(概要)形態例の緩衝クリップ1は、本体2が弾性係合部54及び緩衝部材3を有している点、本体2が第1部材70の取付孔71に弾性係合部54を介し取り付けられる点、第1部材70と第2部材72とを緩衝部材3を介し当接可能にし、例えば、第2部材72を第1部材70の方向へ可動したとき緩衝部材3で衝撃を緩和吸収する点で従来と同じ。工夫点は、特に、本体2の雄・雌部材4,5の構造と、緩衝部材3の本体2への装着構造とにある。以下の説明では、緩衝クリップ1を構成している各部材を組立要領と共に詳述した後、第1部材への取付操作及び作動に言及する。なお、緩衝部材3、雄・雌部材4,5は共に樹脂成形品であるが、緩衝部材3はラバー製でもよい。
【0011】
(緩衝部材)本体2に装着される緩衝部材3は、図3の如く衝撃を受ける緩衝部31と、緩衝部31の下面に突設された首部32と、首部32の下端に結合された連結基部33とから形成されている。緩衝部31は、小円形のブロック状をなし、上端及び下端縁が面取り処理されている。首部32は、断面略円形であり、緩衝部31と連結基部33とを接続している。連結基部33は、図3(c)の如く対向した水平辺部33a,33a、両水平辺部33a,33aの両側を接続している円弧辺部33c,33dで形状出しされた非円形の板である。製法的には、緩衝部31が衝撃吸収能に優れた軟質樹脂から形成され、首部32及び連結基部33が硬質樹脂から形成された二色成形品である。
【0012】
(雄・雌部材)本体2を構成している雄・雌部材4,5は、緩衝部材3を装着する装着穴部40を有していること、仮組み付けされて互いに分離不能になること、雄部材4の押圧操作により弾性係合部54を拡開して仮組み付け状態から本体取付状態(取付孔71に固定した状態)に切換可能なこと、本体2を本体取付状態から弾性係合部54を元の非拡開状態にして回収可能にする係合解除手段用の開口部53を有していること等の要件を全て具備した最も好ましい形態例である。
【0013】
ここで、雄部材4は、上側の頭部41と、頭部41に下設された挿入軸部42とを一体に形成している。頭部41には装着穴部40が設けられている。装着穴部40は、頭部41の周囲壁43を介し一体化されて間に係合穴部40aを形成している上下フランジ44,45と、上フランジ44に設けられたガイド溝44a及びガイド溝44aに連通している中心穴44bと、周囲壁43に設けられて係合穴部40aに通じている開口43aとで区画形成されている。即ち、係合穴部40aは、前記連結基部33と略相似形の横穴形状である。ガイド溝44aは、外側が大きく開設され、中心穴44bに達する部分44dが前記首部32の直径より小さな溝幅となっている。中心穴44bは、前記首部33と係合する係合孔である。従って、この構造では、緩衝部材3が図2の如く装着穴部40に対し径方向に移動されると、連結基部33が開口43aから係合穴部40aに押し入れられて係合し、同時に、首部32がガイド溝44aに案内されながら中心穴44bに押し入れられて係合装着される。この装着状態において、緩衝部材3は、連結基部33と係合穴部40aの係合力、首部32と中心穴44bの係合力、更に部分44dの抜け止め作用により雄部材4に対し不動保持されている。これに対し、挿入軸部42は、頭部41側に位置して複数の幅広のリブ47aを外周に突設している径大軸部分47と、先端側に位置して複数の幅細のリブ48aを外周に突設している径小軸部分48と、両軸部分47,48の境界周囲に設けられた係止段差49とを有している。リブ47aは、径大軸部分47の軸周囲を4等分する箇所にそれぞれ設けられ、途中から下向きテーパで次第に高さを減じ、又リブ幅も細くなっている。リブ48aは、リブ47aと対応して設けられ、リブ48a同士の間に径小軸部分48の外径、つまり最も落ち込んだ仮組み付け用窪み部を形成している。
【0014】
雌部材5は、上側の筒形フランジ部51と、フランジ部51に下設された弾性係合部54とを一体に形成している。フランジ部51は、前記頭部41と嵌合可能な凹所50を形成している。この凹所50は、頭部41の全体を収納した状態で凹所端面に前記緩衝部31の下端面を当接する大きさからなり、又、凹所底面に設けられて挿入軸部42を下方向へ押し込み可能な通し孔52と、周囲壁の一部に設けられて凹所50の内外を連通した係合解除用開口部53とを有している。開口部53は、頭部41が凹所50に嵌合された状態から、再び凹所50より引き抜くときに、ここからドライバー等の工具を頭部41の下フランジ45の下に差し込んで引き抜く操作を容易にする。弾性係合部54は、円筒を4本の上下スリット55で等分割した状態に設けられ、同形状の4つから構成されている。上下スリット55は、リブ47aに対応した幅広スリット部55aと、この先端側に位置してリブ48aに対応した幅小スリット部55bとからなる。従って、各弾性係合部54の概略形状は、上下スリット55に対応しており、幅広スリット部55a同士の間の上側部分が細く、幅小スリット部55b同士の間の下側部分がそれよりも多少太くなっている。長さは、図1(b)の如く挿入軸部42を最大まで弾性係合部54同士の筒内(内側)に挿入した後述する本止め状態で、挿入軸部41の先端が少し突出する寸法である。弾性係合部54同士で形成される筒内径は、先端54a側が多少大きく、その上が径小となった係止爪部54bに形成され、それよりも上側が径大軸部分47とほぼ同じか若干大きく形成されている。即ち、この構造では、挿入軸部42を弾性係合部54同士の筒内に押し入れたときに、係止爪部54bが前記した径小軸部分48の外径である窪み部に係合することにより、図1(a)の如く雄・雌部材4,5を仮組み付け状態に連結する。又、挿入軸部42を更に弾性係合部54同士の筒内に押し入れると、係止爪部54bが前記窪み部から次第に径大となった軸部を滑りながら、各弾性係合部54を拡開揺動しつつ最終的に係止段差49に係合し、各弾性係合部54を最大まで拡開した図1(b)の本止め状態に保持する。
【0015】
(第1部材への取付操作)以上の緩衝クリップ1は、上記したように緩衝部材3が雄部材4の装着穴部40に装着されると共に、雄部材4が雌部材5に仮組み付けされた一体品として搬送されたり自動車等の組立ラインに投入される。図1において、第1部材70は、ボディパネル70A及びバンパー材70Bから構成され、多数の取付孔71を貫通形成している。第2部材72はボンネットである。この例では、複数の緩衝クリップ1を使用する態様であり、各緩衝クリップ1の弾性係合部54を図1(a)の如く対応する取付孔71にそれぞれ差し込む配置工程と、各緩衝部材3を同時に押圧操作する押工程とにより、図1(b)の如く各緩衝クリップ1を構成している雌部材5の弾性係合部54を雄部材4の挿入軸部46で拡開して、第1部材70に一括して固定することができる。このため、この構造では、ロボットを利用した自動化が図り易く、取付作業時間を短縮できる。また、第1部材70の取付孔71に対する抜け止め力又は固定力を増大できる。これは、図7の如く弾性係合部が拡開状態に形成され、取付孔に対し縮径しながら通過したときに元の拡開状態に復元して抜け止めするタイプに比べて、弾性係合部54が非拡開状態に形成されて、取付孔71に対し雄部材4の押し込みを介し拡開されるタイプの方が増大し易いためである。
【0016】
(主作動)第1部材70に取り付けられた緩衝クリップ1は、第2部材72から加わる衝撃を緩衝部材3の緩衝部31により緩和吸収するものである。この構造では、緩衝部材3が連結基部33と係合穴部40aの係合力、首部32と中心穴44bの係合力、更に部分44dの抜け止め作用により装着穴部40を形成している頭部41に強く保持されており、しかも頭部41が雌部材側フランジ部51の凹所50に収納されているため、緩衝部31が過大な衝撃を受けて大きく弾性変形したとしても、首部32等が切断されない限り緩衝部材3が本体2から外れるという虞はなく、品質及び信頼性を向上できる。また、この構造では、緩衝部31の形状設定が任意であり、又、使用状態において緩衝部31と雌部材5のフランジ部51だけが目視されるため、外観見栄えを向上できる。しかも、この構造では、緩衝クリップ1を再び第1部材70から外す場合、上記した開口部53を利用して簡単に係止爪部54bと係止段差49との係合を解除して回収できる。即ち、作業者は、フランジ部51の開口部53からドライバー等の工具を頭部41の下フランジ45の下に差し込んで、下フランジ45を押し上げるよう操作する。すると、雄部材4が係止爪部54bに対する係止段差49の係合を解除し、緩衝部材3と共に上移動して図1(a)の仮組み付け状態に切り換えられ、又、各弾性係合部54が元の縮径した状態となる。このため、緩衝クリップ1は取付孔71から容易に引き抜くことができる。
【0017】
なお、本発明は請求項で特定される技術要素を備えておればよく、上記形態に何ら制約されるものではない。その例としては、緩衝部材3の首部32を断面矩形に形成すると共に、雄部材4の上フランジ44の中心穴44bも矩形穴にして首部32を回動不能に係合する。また、係合解除手段としては、開口部53に代えて、実公平6−45048号等に記載されているように雄部材を強制的に回動することにより弾性係合部を元の縮径状態に切換可能にすることである。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の緩衝クリップにあっては、上記従来構造に比較し、緩衝部材を本体に対し径方向に移動して首部及び連結基部を装着穴部に係合するため緩衝部材の組み付け作業性を向上できる。また、過大な衝撃が緩衝部に加わって緩衝部材の全体が上下方向に縮小変位したとしても、装着穴部に対する首部及び連結基部の係合が解除されるという虞をなくして、緩衝部材の本体への装着状態を確実に維持できる。更に、緩衝部の形状等に制約されないため使用状態における外観特性を向上できる、等の利点を具備できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明形態の緩衝クリップの取付要領及び作動を示す図である。
【図2】 上記緩衝クリップを分解して示す模式構成図である。
【図3】 上記緩衝クリップの緩衝部材を示す細部構成図である。
【図4】 上記緩衝クリップの雄部材を示す細部構成図である。
【図5】 図4の雄部材を断面した図である。
【図6】 上記緩衝クリップの雌部材を示す細部構成図である。
【図7】 従来緩衝クリップの問題を説明するための図である。
【符号の説明】
1…緩衝クリップ
2…本体
3…緩衝部材(31は緩衝部、32は首部、33は連結基部)
4…雄部材(41は頭部、42は挿入軸部)
5…雌部材(51はフランジ部、50は凹所、54は弾性係合部)
40…装着穴部(43は周囲壁、44,45は上下フランジ)
43a…開口
44a…ガイド溝
44b…係合用中心穴
53…開口部(係合解除手段)
70…第1部材(71は取付孔)
72…第2部材

Claims (3)

  1. 本体が取付用の弾性係合部及び上側に装着された緩衝部材を有し、第1部材の取付孔に前記弾性係合部を介し取り付けられて、前記第1部材と第2部材とを前記緩衝部材を介し当接可能にする緩衝クリップにおいて、
    前記緩衝部材は、前記第2部材と当接する緩衝部と、前記緩衝部に下設された首部と、前記首部に接続された連結基部とを有し、
    前記本体は、仮組み付けされる雄部材及び雌部材からなり、
    前記雄部材は、上側の頭部、及び該頭部に下設された挿入軸部、並びに該頭部に設けられて前記首部及び連結基部を前記頭部の外周側から中央側へ径方向に移動することにより当該首部及連結基部と係合して前記緩衝部材を保持可能な装着穴部を有し、
    前記雌部材は前記第1部材の取付孔上に配置されて前記頭部と嵌合可能であると共に挿入軸部用通し孔付きの凹所を形成しているフランジ部、及び該フランジ部に下設されて前記通し孔から押し込められる前記挿入軸部により拡開される前記弾性係合部を有し、
    更に前記雄部材が前記雌部材に押し込められて前記弾性係合部を拡開した本体取付状態で、前記フランジ部が前記凹所内に前記頭部の全体を収納しかつ前記緩衝部の下面を前記凹所端面に当接することを特徴とする緩衝クリップ。
  2. 前記装着穴部は、前記頭部を形成している周囲壁及び該周囲壁を介し一体化された上下フランジで区画されて前記連結基部と略相似形の係合穴部と、前記上フランジに設けられて前記首部の移動を案内するガイド溝及び該ガイド溝に連通して前記首部と係合する中心穴と、前記周囲壁に設けられて前記連結部を前記係合穴部まで移動可能にする開口とからなる請求項1に記載の緩衝クリップ。
  3. 前記雌部材が前記雄部材を介し前記弾性係合部を拡開した本体取付状態から、前記弾性係合部を再び元の非拡開状態に切換可能にする係合解除手段を有している請求項1に記載の緩衝クリップ。
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