JP4072306B2 - 油圧式チェーンテンショナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カム軸駆動用チェーンの張力を一定に保持する油圧式のチェーンテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧式チェーンテンショナとして、シリンダブロックに取付けられるハウジングに底付きのガイド孔と、そのガイド孔の底部において開口する給油孔とを形成し、前記ガイド孔内にプランジャを摺動自在に組み込んでその背部に油圧ダンパ室を設け、この油圧ダンパ室内にプランジャを外方向に押圧するリターンスプリングと、油圧ダンパ室内の作動油が給油孔側に逆流するのを防止するチェックバルブとを組み込んだものが従来から知られている。
【0003】
上記油圧式チェーンテンショナは、リターンスプリングによって外方向への突出性が付与されたプランジャによりチェーンを押圧し、そのチェーンからプランジャに付与される押し込み力を油圧ダンパ室内の作動油によって緩衝し、上記押し込み力がリターンスプリングの押圧力を超えている場合に、油圧ダンパ室内の作動油をプランジャとガイド孔の摺動面間に形成されたリークすきまから外部にリークさせてプランジャを押し込み力とリターンスプリングの押圧力とが釣り合う位置までゆっくりと後退動させるようにしている。
【0004】
ここで、油圧ダンパ室内の作動油がリークすきまから外部にリークする際のリークダウンタイムは、油圧式チェーンテンショナの性能を決める重要な指標の一つとされている。このリークダウンタイムは、油圧ダンパ室内の作動油の洩れの速さに依存し、これが長いものは、チェーンテンショナとしての剛性が高く、チェーンを高張力に保持することができるが、リークダウンタイムが必要以上に長くなると、チェーンが過張力となって切れの原因となり、好ましくない。
【0005】
また、反対に、リークダウンタイムが短い場合、チェーンの張力を低く抑えることができるが、短か過ぎるとプランジャの変位が過大となり、異音の発生の原因となる。
【0006】
そのため、リークダウンタイムは適切な範囲内に管理しておく必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、油圧式チェーンテンショナのリークダウンタイムの管理に際して、従来は、プランジャとガイド孔の摺動面間に形成されたリークすきまの大きさやそのリークすきまの長さをコントロールするようにしている。この場合、最適な範囲内にリークすきまを決定すると、リークすきまの範囲は極く限られた狭い幅に限定され、ガイド孔の内径やプランジャの外径を加工する際の加工公差が小さくなる。このため、これらの部品の加工に精密な加工を必要とすると共に、加工後において、最適なリークすきまが得られるようハウジングとプランジャの組み合わせを行う必要が生じ、加工コストが高くつくという不都合があった。
【0008】
一般に、油圧式オートテンショナの油圧ダンパ室に供給される作動油は10%程度の空気が含まれている。また、油圧式オートテンショナにおいては、エンジンの始動時にチェーンに急激な弛みが生じると、プランジャは外方向に大きく移動し、その移動によって油圧ダンパ室内の圧力が低下するため、外部から油圧ダンパ室内の空気が侵入する。
【0009】
このような空気が油圧ダンパ室内の作動油中に混入した状態であると、油圧ダンパ機能の低下を招き、プランジャの変位が大きくなって異音が発生する。
【0010】
そのような不都合を解消するため、プランジャの先端部、またはシリンダに油圧ダンパ室と外部とを連通する比較的小径の空気抜き孔を設け、この空気抜き孔から油圧ダンパ室内の空気を抜くようにしている。
【0011】
また、従来から知られているプランジャ先端部に空気抜き孔を設けた油圧式チェーンテンショナにおいては、プランジャを外方向に押圧するリターンスプリングがプランジャに形成されたスプリング収容孔の内周にほぼ沿った形状であるため、リターンスプリングの内径部に空気が溜り易く、空気をスムーズに排出することができないという不都合があった。
【0012】
この発明は、適切なリークダウンタイムに対応するリークすきまの幅を拡げることができるようにして、加工公差の拡大により、加工コストの低減を図ることができるようにした油圧式チェーンテンショナを提供することを第1の技術的課題としている。
【0013】
また、この発明は、油圧ダンパ室の作動油中に混入する空気をスムーズに排出できるようにした油圧式チェーンテンショナを提供することを第2の技術的課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の課題を解決するために、この発明においては、ハウジングに有底のガイド孔と、そのガイド孔の底部で開口する給油孔とを形成し、前記ガイド孔内にプランジャを摺動自在に組み込んでその背部に油圧ダンパ室を設け、この油圧ダンパ室内にプランジャを外方向に押圧するリターンスプリングと、油圧ダンパ室内の作動油が給油孔側に逆流するのを防止するチェックバルブとを組込み、前記プランジャの後退時に、油圧ダンパ室内の作動油をそのプランジャとガイド孔の摺動面間に形成されたリークすきまから外部にリークされるようにした油圧式チェーンテンショナにおいて、前記ハウジングとプランジャのいずれか一方に、油圧ダンパ室と外部を連通させる作動油リーク用のオリフィスを設け、前記ガイド孔の開口部内周にクリップ装着溝を設け、そのクリップ装着溝内にレジスタクリップに設けられた径方向に弾性変形可能なリング部を装着し、前記プランジャの外周には前記レジスタクリップのリング部で締付けられる複数の円周溝を軸方向に間隔をおいて形成し、各円周溝の外周に、プランジャの前進時にレジスタクリップのリング部を拡径させるテーパ面と、プランジャの後退時にレジスタクリップのリング部に係合してプランジャの後退動を阻止する係合面とを設け、前記プランジャの軸方向に並ぶ円周溝の最先端の円周溝より前側に、前記レジスタクリップのリング部に対する当接によってプランジャをガイド孔内に押し込んだ初期セット状態に保持するストッパ面を設けた構成を採用している。
【0015】
上記のように、油圧ダンパ室と外部とを連通するオリフィスを設けることにより、プランジャの後退時にこのオリフィスから油圧ダンパ室内の作動油を積極的に漏洩させることができる。このため、その漏洩量とリークすきまからリークする作動油のリーク量を合わせて管理することにより、適切なリークダウンタイムに対応するリークすきまの幅が拡くなり、そのリークすきまを形成するガイド孔の内径とプランジャの外径の加工時における加工公差が拡大され、加工コストの低減を図ることができる。
【0016】
ここで、オリフィスの流路断面積が小さく、長さの長いものであると、作動油をスムーズに流出させることができず、逆に、流路断面積が必要以上に大きく、長さの短いものであると、油圧ダンパ効果が低減するため、流路断面積の大きさ、および長さは、リークすきまおよび使用される作動油の粘性に応じて適宜に決定する。
【0017】
そのオリフィスの形成に際して、ハウジングあるいはプランジャに油圧ダンパ室に連通する円形の貫通孔を形成し、その貫通孔の内周に螺旋溝を形成し、上記貫通孔に柱状の栓体を圧入することによって、流路断面積の小さい長さの長いオリフィスを簡単に形成することができる。
【0018】
なお、栓体の外周に螺旋溝を形成し、その栓体を軸方向の全長にわたって同一内径の貫通孔に圧入してもよい。
【0019】
この発明に係る油圧式チェーンテンショナにおいて、前記ガイド孔の開口部内周にクリップ装着溝を設け、そのクリップ装着溝内にレジスタクリップに設けられた径方向に弾性変形可能なリング部を装着し、前記プランジャの外周には前記レジスタクリップのリング部で締付けられる複数の円周溝を軸方向に間隔をおいて形成し、各円周溝の外周に、プランジャの前進時にレジスタクリップのリング部を拡径させるテーパ面と、プランジャの後退時にレジスタクリップのリング部に係合してプランジャの後退動を阻止する係合面とを設けることにより、エンジンの停止時に、カムの停止位置によりチェーンが緊張し、そのチェーンによりプランジャが押し込まれても、プランジャは円周溝の係合面がレジスタクリップに係合する位置まで後退するだけであって大きく後退することはない。このため、エンジンが再始動されても、チェーンはプランジャの後退量に相当する量だけ弛みが生じて大幅に弛みが生じるのを防止することができ、常に適切なダンピング特性を得ることができる。
【0020】
また、この発明に係るチェーンテンショナにおいて、前記プランジャの外周で軸方向に並ぶ複数の円周溝の最後端の円周溝より後端側に、レジスタクリップのリング部に対する係合によってプランジャを抜け止めするストッパ溝を設けると、チェーンを取り外すエンジン回りのメンテナンス時、プランジャはリターンスプリングの押圧により外方向に移動し、レジスタクリップにストッパ溝が対応する位置までプランジャが前進すると、レジスタクリップのリング部がストッパ溝に係合してプランジャを抜け止めする。このため、プランジャやリターンスプリング等の部品がバラバラに分解するのを防止することができる。
【0021】
さらに、この発明に係るチェーンテンショナにおいて、プランジャの軸方向に並ぶ円周溝の最先端の円周溝より前側に、前記レジスタクリップのリング部に対する当接によってプランジャをガイド孔内に押し込んだ初期セット状態に保持するストッパ面を設けることにより、チェーンの組付け時にプランジャを押し込む必要がなくなるため、組付けの容易化を図ることができる。
【0022】
前記第2の課題を解決するため、この発明においては、先に述べた油圧式チェーンテンショナのプランジャにリターンスプリングを収容するスプリング収容孔と、先端からそのスプリング収容孔に連通するオリフィスとを設け、前記リターンスプリングのプランジャを押圧する側の端部を小径として、リターンスプリングの先端部外周とスプリング収容孔の内周面間に間隙を設けた構成としたのである。
【0023】
上記のように構成すると、リターンスプリングの先端部外周とスプリング収容孔の内周面間に形成された間隙に作動油中に混入する空気が溜り易くなり、滞溜する空気はオリフィスに流れる作動油と共に外部に排出され易くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2はこの発明に係る油圧式チェーンテンショナの第1の実施の形態を示す。鋳物、またはアルミ合金等の軽合金から成るハウジング1の外周には複数の取付片2が形成され、各取付片2にボルト挿入孔3が設けられている。
【0025】
また、ハウジング1には底付きのガイド孔4と、そのガイド孔4の底面において開口する給油孔5とが形成されている。さらに、ハウジング1にはガイド孔4の開口端部の内周にクリップ装着溝6と、そのクリップ装着溝6を横切ってハウジング1の先端面で開口する切欠部7とが設けられている。
【0026】
クリップ装着溝6には、レジスタクリップ8が装着されている。図3に示すように、レジスタクリップ8は径方向に弾性変形可能なリング部8aの両端に一対の操作片8bを設けており、前記リング部8aがクリップ装着溝6に嵌め込まれ、一対の操作片8bが切欠部7に挿入されている。操作片8bの先端部は外部に臨み、その一対の操作片8bを摘むことによってリング部8aが拡径するようになっている。
【0027】
図1および図2に示すように、ガイド孔4内にはプランジャ9が摺動自在に組み込まれ、そのプランジャ9とガイド孔4の摺動面間にリークすきま10が設けられている。また、プランジャ9の組込みによってその背部に油圧ダンパ室11が設けられている。油圧ダンパ室11にはリターンスプリング12とチェックバルブ13とが組み込まれ、上記リターンスプリング12はプランジャ9の後端面で開口する軸方向のスプリング収容孔14内に収容されて、その閉塞端を押圧しており、その押圧によってプランジャ9に外方向への突出性が付与されている。
【0028】
プランジャ9の外周には前記レジスタクリップ8のリング部8aで弾力的に締付けられる複数の円周溝15が軸方向に等間隔に形成されている。また、プランジャ9の外周には軸方向に並ぶ円周溝15の最先端の円周溝15の前側にストッパ面16と、最後端の円周溝15の後側にストッパ溝17とが設けられている。
【0029】
上記プランジャ9は、レジスタクリップ8のリング部8aに対するストッパ面16の係合によってガイド孔4内に押し込まれた初期のセット状態に保持される。また、プランジャ9は、ストッパ溝17のプランジャ前進時における後行側の側面17aとレジスタクリップ8のリング部8aの係合によって抜け止めされる。
【0030】
図4に示すように、プランジャ9に形成された複数の円周溝15のそれぞれ外周には、プランジャ9が外方向に前進動する際の先行側に係合面15aと、後行側にテーパ面15bとが形成され、前記係合面15aはプランジャ9の後退時にレジスタクリップ8のリング部8aに係合してプランジャ9の後退動を阻止するようになっている。一方、テーパ面15bはプランジャ9の前進時に前記リング部8aを拡径させるようになっている。
【0031】
図1および図2に示すように、チェックバルブ13はバルブシート13aと、そのバルブシート13aに形成された弁孔13bを油圧ダンパ室11側から開閉する弁体13cと、その弁体13cの開閉量を制限するリテーナ13dとから成る。このチェックバルブ13は、油圧ダンパ室11内の作動油が給油孔5側に逆流するのを防止する。
【0032】
図1に示すように、ハウジング1には、その取付け状態における外周の上面から油圧ダンパ室11に向けてオリフィス18が設けられている。オリフィス18の形成に際し、ここでは、ハウジング1に上面から油圧ダンパ室11に向けて円形の貫通孔19を形成し、その貫通孔19の内周に螺旋溝から成るオリフィス18を設け、上記貫通孔19に柱状の栓体20を圧入している。なお、栓体20の外周に螺旋溝を形成し、その栓体20を軸方向の全長にわたって同一径の貫通孔に圧入して、螺旋状のオリフィスを形成してもよい。
【0033】
上記オリフィス18は油圧ダンパ室11の作動油が外部に漏洩可能な断面積を有し、そのオリフィス18の断面積の大きさおよび長さの関係および使用される作動油の関係から前記リークすきま10は適切な大きさに決定されている。すなわち、オリフィス18からの作動油の漏洩量とリークすきま10からの作動油のリーク量を合わせて管理することにより、適切なリークダウンタイムが得られるよう、前記オリフィス18との関係からリークすきま10は適切な大きさに決定されている。
【0034】
実施の形態で示す油圧式チェーンテンショナは上記の構造から成り、カム軸駆動用チェーンの張力調整に際しては、ボルト挿入孔3に挿入されるボルトの締付けによってシリンダブロックにハウジング1を固定する。この場合、図1に示すように、プランジャ9が先端に向けて下り勾配をもってやや傾斜するように取り付けるのが好ましい。
【0035】
ハウジング1の取付け時、レジスタクリップ8のリング部8aをプランジャ9のストッパ面16に係合させて、プランジャ9を押し込み状態に保持しておき、上記ハウジング1の固定後、レジスタクリップ8の操作片8bを摘み、リング部8aを拡径させてストッパ面16に対する係合を解除し、リターンスプリング12の押圧によりプランジャ9を外方向に突出させ、そのプランジャ9により図示省略した揺動可能なチェーンガイドを押圧してチェーンに張力を付与する。
【0036】
上記のようなチェーンの張力調整状態において、エンジンを駆動すると、カム軸の回転により吸排気弁が開放し、その開閉に伴ってチェーンに変動荷重が付与され、チェーンが比較的高い周波数でもって振動する。このため、チェーンは緊張と弛緩とを繰り返し、上記チェーンの緊張時、プランジャ9に押し込み力が付与される。このとき、油圧ダンパ室11内の圧力が高くなるため、チェックバルブ13は閉じ、油圧ダンパ室11内に封入された作動油によって上記押し込み力が緩衝される。その押し込み力の最小値がリターンスプリング12の弾力と作動油圧の合力を超える大きな押し込み力の場合、その合力と押し込み力とが釣り合う位置までプランジャ9が後退する。
【0037】
このとき、レジスタクリップ8のリング部8aはクリップ装着溝6内を移動し、プランジャ9の後退動を阻止することはない。また、油圧ダンパ室11内の作動油は、ガイド孔4とプランジャ9の摺動面間に形成されたリークすきま10およびオリフィス18から外部へ漏洩する。また、油圧ダンパ室11の作動油中に混入する空気は、オリフィス18から流出する作動油と共に外部に排出される。
【0038】
一方、チェーンに弛みが生じると、リターンスプリング12の押圧によりプランジャ9が前進してチェーンの弛みを吸収し、チェーンの張力を一定に保持する。
【0039】
チェーンが摩耗によって伸びが生じると、プランジャ9はリターンスプリング12の押圧により前進してチェーンの伸びを吸収する。このとき、チェーンの伸び量が円周溝15の形成ピッチより大きい場合、レジスタクリップ8のリング部8aは次の円周溝15内に嵌り込んで、その円周溝15の外周に弾性接触する。
【0040】
エンジンを停止すると、カムの停止位置の関係からプランジャ9が押し込まれることがある。また、登りの坂道において、チェンジレバーを前進ギヤに入れた状態、あるいは下り坂でバックギヤに入れたまま停止したとき、チェーンが緊張してプランジャ9が押し込まれる。
【0041】
このとき、プランジャ7は後退し、円周溝15の係合面15aがレジスタクリップ8のリング部8aに係合し、さらに、クリップ装着溝6のストッパ面6aに当接し、プランジャ7は停止する。
【0042】
このため、チェーンはプランジャ7の後退量に相当する分だけ弛みが生じるだけであって大幅に弛みが生じることはない。したがって、エンジンが再始動されてもチェーンに大幅な弛みが生じることはなく、スプロケットからチェーンが外れたり、あるいは歯飛びが生じたりするのを防止することができる。
【0043】
上記のような油圧式チェーンテンショナにおいては、プランジャ9とガイド孔4の摺動面間に形成されたリークすきま10とオリフィス18の双方から作動油をリークさせるようにしているため、リークすきまのみから作動油をリークさせる場合に比較して、適切なリークダウンタイムに対応するリークすきまの幅を拡げることができる。それを証明するため、リークすきまのみから作動油をリークさせるようにした油圧式チェーンテンショナと、空気抜き用のオリフィス(内径0.2mm)を形成した油圧式チェーンテンショナと、作動油漏洩用のオリフィス(内径0.4mm)を形成した油圧式チェーンテンショナの3つの油圧式オートテンショナを用いて、リークすきまとリークダウンタイムとの関係を調べたところ、図5に示す結果を得た。
【0044】
その試験に際し、20℃における動粘度が70mm2 /secの作動油を用い、プランジャ9に100Nの荷重を付与した。
【0045】
上記グラフにおいて、適切なリークダウンタイムの幅を縦軸上のA−Bの範囲とすると、0.4φの作動油漏洩用のオリフィスを形成した油圧式オートテンショナにおいては、適正なリークすきまの幅はa−bの範囲となる。
【0046】
一方、リークすきまのみから作動油を漏洩させるようにした油圧式チェーンテンショナおよび0.2φの空気抜き用オリフィスを形成した油圧式チェーンテンショナにおいては、適正なリークすきまの幅はa’−b’の範囲となる。
【0047】
このように、作動油漏洩用のオリフィス18を形成すると、適切なリークダウンタイムに対応するリークすきまの幅が拡くなり、その分、ガイド孔4の内径およびブランジャ9の外径を加工する際の加工公差が拡がり、各面の加工に寸法精度の高い加工が要求されず、加工コストの低減を図ることができる。
【0048】
図6は、この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第2の実施の形態を示す。この実施の形態で示す油圧式チェーンテンショナと図1に示す第1の実施の形態の油圧式チェーンテンショナとは作動油漏洩用のオリフィスの形成位置が相違する。
【0049】
すなわち、第2の実施の形態では、プランジャ9に先端面からスプリング収容孔14に貫通する貫通孔21を形成し、その貫通孔21の内周に螺旋溝から成るオリフィス22を形成し、上記貫通孔21に栓体23を圧入している。
【0050】
なお、栓体23の外周に螺旋溝から成るオリフィスを形成し、その栓体23を内径が軸方向全体にわたって同一径の貫通孔に圧入してもよい。
【0051】
上記の構成から成る油圧式チェーンテンショナにおいては、プランジャ9が先端に向けてやや上り勾配をもって傾斜するようにシリンダブロックにハウジング1を取付けて使用し、プランジャ9が押し込まれたとき、油圧ダンパ室11内の作動油をガイド孔4とプランジャ9の摺動面間に形成されたリークすきま10とオリフィス22の双方から外部に漏洩させる。
【0052】
上記第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、適切なリークダウンタイムに対するリークすきま10の幅を拡げることができ、加工公差の拡大によって加工コストの低減化を図ることができる。
【0053】
図7および図8は、この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第3の実施の形態を示す。この実施の形態で示す油圧式チェーンテンショナにおいては、プランジャ9に先端面からスプリング収容孔14に貫通する貫通孔24を形成し、その貫通孔24に圧入された栓体25の外周に螺旋溝から成るオリフィス26を形成している。また、栓体25にリターンスプリング12の端部を受けるばね座27を設け、そのばね座27の栓体25が設けられた面に前記オリフィス26と貫通する複数の溝28を放射状に形成している。
【0054】
他の構成は、図6に示す油圧式チェーンテンショナと同一であるため、同一部品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
上記のように、栓体25にばね座27を一体に設けることにより、そのばね座27はスプリング収容孔14の閉塞端に係合するため、栓体25の脱落を確実に防止することができる。
【0056】
また、プランジャ9が押し込まれたとき、リークすきま10とオリフィス26の双方から作動油をリークさせることができるため、適切なリークダウンタイムに対するリークすきま10の幅を拡げ、加工公差の拡大によって、加工コストの低減を図ることができる。
【0057】
図9はこの発明に係る油圧式チェーンテンショナの第4の実施の形態を示す。この実施形態と図7に示す油圧式チェーンテンショナとはリターンスプリング12の形状のみが相違する。すなわち、この実施形態では、リターンスプリング12をテーパ状として、プランジャ9を押圧する先端を小径としている。
【0058】
上記のように、リターンスプリング12をテーパ状とすると、リターンスプリング12の先端部とスプリング収容孔14の内周間にくさび形の間隙29を形成することができるため、作動油に混入する空気がその間隙29に溜り易く、作動油中に混入する空気を作動油と共にオリフィス26から外部にスムーズに流出させることができ、油圧ダンパ効果の低減を抑制することができる。
【0059】
なお、第4の実施の形態では、リターンスプリング12をテーパ状として、その先端部とスプリング収容孔14の内周間にくさび形の間隙29を形成したが、リターンスプリング12を大径コイル部と小径コイル部とで形成し、その小径コイル部の外周とスプリング収容孔14の内周間に円筒形の間隙を形成するようにしてもよい。
【0060】
図10(I)、(II)は、この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第5の実施の形態を示す。この第5の実施の形態は、ハウジング1にボルト挿入孔31を有する取付片30を形成すると共に、ハウジング1のシリンダブロックに対する衝合面に位置決めピン32を設け、この位置決めピン32をシリンダブロックに形成される位置決め孔に挿入し、前記ボルト挿入孔31に挿入するボルトの締付けによってハウジング1をシリンダブロックに取り付けるようにしている。
【0061】
上記のように、位置決めピン32を設けることによって、図1に示すように、2つの取付片2をボルトの締付けによってシリンダブロックに取付ける場合に比較してハウジング1の取付けの容易化を図ることができる。
【0062】
図11は、この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第6の実施の形態を示す。この実施の形態では、ハウジング1に形成された給油孔5に中空ピン33を圧入により取付け、その中空ピン33をシリンダブロックに形成された給油通路の油出口に圧入してハウジング1を位置決めすると共に、前記ハウジング1に設けられた取付片34のボルト挿入孔35にボルトを挿入し、そのボルトの締付けによってハウジング1を固定するようにしている。
【0063】
上記のように、給油孔5に中空ピン33を圧入することによって、シリンダブロックに形成された給油通路を位置決め孔として利用することができるため、シリンダブロックに位置決め孔を別途加工する必要がなく、加工の容易化を図ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、プランジャの後退時に油圧ダンパ室内の作動油をオリフィスとリークすきまの双方からリークさせるようにしたので、適切なリークダウンタイムに対応するリークすきまの幅が拡くなり、その分、ガイド孔の内径およびプランジャの外径を加工する際の加工公差が拡大され、各面の加工に寸法精度の高い加工が要求されず、加工コストの低減を図ることができる。
【0065】
また、プランジャを抑圧するリターンスプリングの先端を小径として、その先端部とプランジャに形成されたスプリング収容孔の内周間に間隙を形成したことにより、上記間隙に作動油に混入される空気が溜り易くなり、プランジャの先端部に形成されたオリフィスから上記空気を作動油と共に外部にスムーズに流出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第1の実施の形態を示す縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】図1に示す油圧式チェーンテンショナのプランジャの一部を拡大して示す断面図
【図5】油圧式チェーンテンショナのリーク隙間とリークダウンタイムの関係を示すグラフ
【図6】この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第2の実施の形態を示す縦断正面図
【図7】この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第3の実施の形態を示す断面図
【図8】図7のVIII− VIII 線に沿った横断面図
【図9】この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第4の実施の形態を示す縦断正面図
【図10】(I)はこの発明に係る油圧式チェーンテンショナの第5の実施の形態を示す正面図、(II)は一部切欠平面図
【図11】この発明に係る油圧式チェーンテンショナの第6の実施の形態を示す一部切欠平面図
【符号の説明】
1 ハウジング
4 ガイド孔
5 給油孔
6 クリップ装着溝
8 レジスタクリップ
8a リング部
9 プランジャ
10 リークすきま
11 油圧ダンパ室
12 リターンスプリング
13 チェックバルブ
14 スプリング収容孔
15 円周溝
15a 係合面
15b テーパ面
16 ストッパ面
17 ストッパ溝
18 オリフィス
19 貫通孔
20 栓体
21 貫通孔
22 オリフィス
23 栓体
24 貫通孔
25 栓体
26 オリフィス
27 ばね座
28 溝
29 間隙

Claims (6)

  1. ハウジングに有底のガイド孔と、そのガイド孔の底部で開口する給油孔とを形成し、前記ガイド孔内にプランジャを摺動自在に組み込んでその背部に油圧ダンパ室を設け、この油圧ダンパ室内にプランジャを外方向に押圧するリターンスプリングと、油圧ダンパ室内の作動油が給油孔側に逆流するのを防止するチェックバルブとを組込み、前記プランジャの後退時に、油圧ダンパ室内の作動油をそのプランジャとガイド孔の摺動面間に形成されたリークすきまから外部にリークされるようにした油圧式チェーンテンショナにおいて、前記ハウジングとプランジャのいずれか一方に、油圧ダンパ室と外部を連通させる作動油リーク用のオリフィスを設け、前記ガイド孔の開口部内周にクリップ装着溝を設け、そのクリップ装着溝内にレジスタクリップに設けられた径方向に弾性変形可能なリング部を装着し、前記プランジャの外周には前記レジスタクリップのリング部で締付けられる複数の円周溝を軸方向に間隔をおいて形成し、各円周溝の外周に、プランジャの前進時にレジスタクリップのリング部を拡径させるテーパ面と、プランジャの後退時にレジスタクリップのリング部に係合してプランジャの後退動を阻止する係合面とを設け、前記プランジャの軸方向に並ぶ円周溝の最先端の円周溝より前側に、前記レジスタクリップのリング部に対する当接によってプランジャをガイド孔内に押し込んだ初期セット状態に保持するストッパ面を設けたことを特徴とする油圧式チェーンテンショナ。
  2. 前記プランジャの外周で軸方向に並ぶ複数の円周溝の最後端の円周溝より後側に、レジスタクリップのリング部に対する係合によってプランジャを抜け止めするストッパ溝を設けた請求項1に記載の油圧式チェーンテンショナ。
  3. 前記ハウジングの外周上部から油圧ダンパ室に貫通する円形の貫通孔を設け、その貫通孔に栓体を圧入し、この栓体の外周と貫通孔の内周における一方に螺旋溝から成るオリフィスを設けた請求項1又は2に記載の油圧式チェーンテンショナ。
  4. 前記プランジャにリターンスプリングを収容するスプリング収容孔と、先端面からそのスプリング収容孔に連通する円形の貫通孔とを設け、その貫通孔に軸状の栓体を圧入し、この栓体の外周面と貫通孔の内周面における一方に螺旋溝から成るオリフィスを設けた請求項1乃至3のいずれかの項に記載の油圧式チェーンテンショナ。
  5. 前記栓体にリターンスプリングの端部を受けるばね座を一体に設け、そのばね座の前記栓体が設けられた面にオリフィスと連通する放射状の溝を設けた請求項4に記載の油圧式チェーンテンショナ。
  6. 前記リターンスプリングのプランジャを押圧する側の端部を小径とした請求項4又は5に記載の油圧式チェーンテンショナ。
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