JP4053039B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防振装置に関し、特に、車輪を車体に対して支持するロアアームに作用する曲げモーメントを抑制して、ロアアームの軽量化を図ることができる防振装置に関するものである。
一般に、防振ブッシュは、車輪やエンジン等の振動源と車体との連結部位に振動減衰、緩衝などを目的として用いられるものであり、操縦安定性や乗り心地性能を高める役割を担っている。
例えば、図5に示すようなフロントサスペンションのロアアーム101は、車輪(図示せず)を車体(図示せず)に対して支持する部材であり、車輪を保持する取付部102と、その取付部102から車両内方(図5上方向)へ向けて延設される第1腕部101aと、その第1腕部101aの末端に配設される第2ブラケット105と、取付部102から車両後方(矢印B方向)へ向けて延設される第2腕部101bと、その第2腕部101bの末端に配設される装着部103とを備えて構成されている。
そして、車両走行時の車輪の振動が車両へ伝達することを防止するために、第2ブラケット105には前側ブッシュ110が、装着部103には後側ブッシュ(図示せず)が、それぞれ取り付けられている。なお、防振ブッシュ110は車両の前方側に、後側ブッシュは車両の後方側に位置している。
ここで、防振ブッシュ110には、車両走行中、車両後方(矢印B方向)への力が加わる。かかる力により防振ブッシュ110の内外筒111,112が軸方向に相対変位した場合には、外筒112又は第2ブラケット105が車体側の第1ブラケット104と当接し、異音が発生するという問題点があった。
そこで、かかる異音を防止するために、特開平11−51099号公報には、第1ブラケット104(車体側ブラケット)に取り付けられる内筒111の軸方向端部に、ストッパ部材114(ストッパリング)を外嵌する技術が開示されている。この技術によれば、図6(a)に示すように、車両走行時の入力により、外筒112又は第2ブラケット105が第1ブラケット104と直接当接することを防止して、異音の発生を防止することができる。
特開平11−51099号公報(段落[0022]、図1など)
ところで、従来の防振ブッシュ110では、図6(a)に示す状態から更に力が加わると、軸方向への相対変位がストッパ部材114により既に規制されているため、内外筒111,112の相対変位モードが、図6(b)に示すように、こじり方向へと遷移される。そして、これに伴って、後側ブッシュの内外筒もこじり方向へ相対変位されるため、装着部103には、後側ブッシュから矢印C方向への反力が作用することとなる。
その結果、ロアアーム101の第2腕部101bには、矢印B及び矢印C方向への力が作用し、曲げモーメントが発生する。そのため、かかる曲げモーメントに対する耐力を確保するべく、従来は、第2腕部101bを他部材よりも大径に構成していた。しかしながら、第2腕部101bを大径化したのでは、ロアアーム101全体としての重量が増加するという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ロアアームに作用する曲げモーメントを抑制して、ロアアームの軽量化を図ることができる防振装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の防振装置は、第1ブラケットに取り付けられる内筒と、その内筒の周囲に配置されると共に第2ブラケットに取り付けられる外筒と、その外筒と前記内筒との間に加硫接着されゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記内筒の軸方向端部に外嵌され、前記内外筒が軸方向に相対変位した場合に前記外筒又は前記第2ブラケットが前記第1ブラケットと当接することを防止するストッパ部材とを備える防振装置において、前記ストッパ部材は、ゴム状弾性体から前記外筒よりも大径の円板状に形成される本体部と、その本体部の中心に穿設されて前記内筒の軸方向端部と嵌合する嵌合孔と、その嵌合孔の周囲に位置し、前記本体部の一方の側面から前記外筒側へ向けて張り出し形成されると共に、本体部よりも高い剛性を有する材料から円筒状に形成される剛性部材と、前記本体部の一方の側面であって、前記外筒の軸方向端面と対向する位置に凹設されると共に、前記外筒の厚み寸法以上の幅を有して構成される円環状の溝とを備え、前記外筒と前記剛性部材との当接面には、ゴム状弾性体が介在し、前記剛性部材側のゴム状弾性体の外周面と前記溝の内周面とを前記軸方向に連設し、前記外筒の内周面を前記剛性部材の外周面に当接させることにより、前記外筒の軸方向端部を前記溝により逃がして外筒の軸方向端部がストッパ部材と当接することを防止すると共に前記内外筒のこじり方向への相対変位を規制するように構成されている。
請求項2記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記剛性部材は、前記内筒側の内周面がゴム状弾性体に被覆されている。
請求項3記載の防振装置は、請求項1又は2に記載の防振装置において、前記本体部の一方の側面から張り出し形成された前記剛性部材の張出寸法は、前記本体部の他方の側面が前記第1ブラケットと当接した場合に、軸直角方向視において前記剛性部材と前記外筒とが重なるように設定されている。
請求項1記載の防振装置によれば、ストッパ部材は、ゴム状弾性体から外筒よりも大径の円板状に形成される本体部と、その本体部よりも高い剛性を有する材料から円筒状に形成され、内筒の周囲に配置される剛性部材とを備えており、その剛性部材は本体部の一方の側面から外筒側へ向けて張り出し形成されている。これにより、内外筒がこじり方向へ相対変位した場合には、外筒と剛性部材とが当接して、内外筒のこじり方向への相対変位を規制することができる。その結果、車輪を車体に対して支持するロアアームに発生する曲げモーメントを抑制することができるので、ロアアームの大径化を不要として、ロアアーム全体としての重量の増加を防止することができるという効果がある。
また、請求項1記載の防振装置によれば、本体部の一方の側面には、円環状の溝が凹設されているので、その分、本体部の剛性を低下させることができる。その結果、本体部の弾性変形の自由度が向上するので、内外筒の相対変位により本体部が外筒と当接した際に、本体部に対する外筒の押圧力を逃がして、ストッパ部材が軸方向へ移動することを防止することができるという効果がある。
さらに、請求項1記載の防振装置によれば、溝は、外筒の軸方向端面と対向する位置に凹設されると共に、外筒の厚み寸法以上の幅を有して構成されている。これにより、第2ブラケット及び外筒の軸方向の寸法公差に起因して、第2ブラケットの軸方向寸法よりも外筒の軸方向寸法の方が大きい場合、即ち、外筒の軸方向端部が第2ブラケットの軸方向端面から突出した場合でも、その突出した外筒の軸方向端部を溝により逃がすことができる。その結果、外筒の軸方向端部のみがストッパ部材と当接することを防止することができるので、ストッパ部材に加わる力が外筒の軸方向端部との当接面に集中してストッパ部材が破断することを防止することができるという効果がある。
ここで、第1ブラケットと第2ブラケットとを連結する際には、接着剤で第2ブラケットとストッパ部材とを仮止めすることによりストッパ部材の脱落を防止して、作業能率の向上を図っている。この場合、上述したように、外筒の軸方向端部が第2ブラケットの軸方向端面から突出した場合でも、その突出した外筒の軸方向端部を溝により逃がすことで、第2ブラケットとストッパ部材との間に隙間が生じることを防止することができるので、第2ブラケットとストッパ部材との接着面積を確保して、ストッパ部材が脱落することを防止することができる。その結果、作業能率の向上を図ることができるという効果がある。
請求項2記載の防振装置によれば、請求項1記載の防振装置の奏する効果に加え、剛性部材の内筒側の内周面は、ゴム状弾性体に被覆されている、即ち、ストッパ部材と内筒との間にゴム状弾性体が介在する。これにより、ストッパ部材を内筒に外嵌することが容易となるので、作業能率の向上を図ることができるという効果がある。
請求項記載の防振装置によれば、請求項1又は2に記載の防振装置の奏する効果に加え、本体部の一方の側面から張り出し形成された剛性部材の張出寸法は、本体部の他方の側面が第1ブラケットと当接した場合に、軸直角方向視において剛性部材と外筒とが重なるように設定されている。これにより、本体部の他方の側面が第1ブラケットと当接する位置まで移動し、かつ、内外筒のこじり方向への相対変位が生じた場合においても、外筒と剛性部材とを当接させることができるので、内外筒のこじり方向への相対変位を確実に規制して、ロアアームに発生する曲げモーメントを確実に抑制することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態における防振ブッシュ10の断面図である。まず、図1を参照して、防振ブッシュ10の全体構成について説明する。
防振ブッシュ10は、ロアアーム101(図5参照)と車両との連結部を担うものであり、車両走行時の振動が車両へ伝達することを防止する。
図1に示すように、防振ブッシュ10は、金属製の第1ブラケット4に挟持される軸部材としての内筒11と、その内筒11の周囲に配置されると共に第2ブラケット5に支持される外筒12と、その外筒12と内筒11との間に介在されて加硫接着されたゴム状弾性体からなる防振基体13と、その防振基体13と同様にゴム状弾性体からなり内筒11の両端外周部に嵌合されるストッパ部材14とを主に備えて構成されている。
内筒11は、厚肉円筒状のパイプであって、その外周部が防振基体13の固着部とされ、両端外周部がストッパ部材14の嵌合部とされている。この内筒11の軸方向に貫通形成された取付穴11aには、ボルト(図示せず)が貫通され、そのボルトをナット(図示せず)により締め付けることにより、内筒11が第1ブラケット4に固定される。
外筒12は、薄肉円筒状のパイプであって、その内周部が防振基体13の固着部とされ、外周部が第2ブラケット5に支持(圧入)される連結筒とされ、この外筒12の軸方向寸法(図1左右方向寸法)は第2ブラケット5の軸方向寸法と略同一に設定されている。
防振基体13は、内筒11と外筒12との間に介在された円筒状のゴム状弾性体であり、内筒11及び外筒12に加硫接着されている。なお、本実施の形態における防振基体13は、内筒11の軸方向端部に延設された被膜部13aを備えており、その被膜部13aがストッパ部材14と内筒11との間に介在するように構成されている。
ストッパ部材14は、防振基体13とは別個に加硫形成されたゴム状弾性体の本体部15と、その本体部15の中心に穿設されて内筒11の軸方向端部と嵌合する嵌合穴16と、その嵌合穴16の周囲に位置し本体部15に埋設される剛性部材17と、外筒12と対向する位置に凹設される円環状の溝18とを備えて構成されている。
剛性部材17は、ゴム状弾性体よりも高い剛性を有する材料から形成された円筒状の部材であり、嵌合穴16の周囲に位置すると共に、本体部15の外筒12側の側面から張り出し形成されている。
なお、剛性部材17の嵌合穴16側(図1下側)の内周面はゴム状弾性体に被覆されている、即ち、剛性部材17と内筒11との間にゴム状弾性体が介在する。これにより、ストッパ部材14を内筒11に外嵌することが容易となるので、作業能率の向上を図ることができる。
また、本体部15の外径は、外筒12の外径以上であればよい。即ち、本体部15の外径は、特に限定されるものではなく、内外筒11,12が軸方向に相対変位した場合に、第2ブラケット5と第1ブラケット4とが当接することを抑制することができる程度の大きさがあれば良い。
また、本体部15の厚みは、内外筒11,12の相対変位を吸収できる程度の厚さがあれば良い。更に、本体部15の他方の側面と第1ブラケット4との間に隙間が形成されるように本体部15の厚みを設定し、乗り心地性能を確保することが望ましい。
また、本体部15の材質は、原料ゴムに滑剤を配合して、本体部15の表面が潤滑になるように構成しても良い。これにより、外筒12、第1ブラケット4及び第2ブラケット5と本体部15との摩擦抵抗を低減することができる。また、本体部15の表面にコーティング層(例えば、フッ素コーティング)を形成することにより、潤滑になるようにしても良い。
次に、図2を参照して、内外筒11,12の相対変位について説明する。図2は本発明の第1実施の形態における防振ブッシュ10の断面図であり、図2(a)は内外筒11,12の軸方向の相対変位を示す断面図であり、図2(b)は内外筒11,12のこじり方向の相対変位を示す断面図である。
図2(a)に示したように、防振ブッシュ10には、車両走行中、車両後方(図2右方)への力が加わり、内外筒11,12は軸方向へ相対変位する。かかる相対変位が生じた場合に、本体部15は第2ブラケット5の軸方向端面に押圧されて軸方向へ弾性変形しつつ、第2ブラケット5と第1ブラケット4とが直接当接することを防止する。
この際、上述したように、本体部15の外筒12側の側面には溝18が凹設されているので、その分、本体部15の剛性を低下させることができる。その結果、本体部15の弾性変形の自由度が向上するので、本体部15に対する第2ブラケット5の押圧力を逃がして、ストッパ部材14が軸方向(図2右方向)へ移動してしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態では、溝18は本体部15の外筒12側の側面に凹設されているが、必ずしもこれに限られるものではなく、本体部15の第1ブラケット4側の側面に凹設されていても良い。但し、溝18が本体部15の外筒12側の側面に凹設された場合の方が、第2ブラケット5の押圧力を逃がすための弾性変形の自由度を確保することができるので、溝18は外筒12側の面に凹設する方が望ましい。
また、溝18は、外筒12の軸方向端面と対向する位置に凹設されると共に、外筒12の厚み寸法以上の幅を有して構成されている。これにより、第2ブラケット5及び外筒12の軸方向の寸法公差に起因して、第2ブラケット5の軸方向寸法よりも外筒12の軸方向寸法の方が大きい場合、即ち、外筒12の軸方向端部が第2ブラケット5の軸方向端面から突出した場合でも、その突出した外筒12の軸方向端部を溝18により逃がすことができる。その結果、外筒12の軸方向端部のみがストッパ部材14と当接することを防止することができるので、ストッパ部材14に加わる力が外筒12の軸方向端部との当接面に集中してストッパ部材14が破断することを防止することができる。
ここで、第1ブラケット4と第2ブラケット5とを連結する際には、接着剤で第2ブラケット5とストッパ部材14とを仮止めすることによりストッパ部材14の脱落を防止して、作業能率の向上を図っている。この場合、上述したように、外筒12の軸方向端部が第2ブラケット5の軸方向端面から突出した場合でも、その突出した外筒12の軸方向端部を溝18により逃がすことで、第2ブラケット5とストッパ部材14との間に隙間が生じることを防止することができるので、第2ブラケット5とストッパ部材14との接着面積を確保して、ストッパ部材14が脱落することを防止することができる。その結果、作業能率の向上を図ることができる。
図2(b)に示したように、図2(a)に示す状態から車両後方(図2右方)へ更に力が加わると、軸方向への相対変位がストッパ部材14に既に規制されているため、内外筒11,12の相対変位モードがこじり方向へと変位される。
この際、上述したように、ゴム状弾性体より高い剛性を有する剛性部材17が内外筒11,12の間まで張り出し形成されているので、外筒12と剛性部材17とが当接して、内外筒11,12のこじり方向への相対変位を規制することができる。
一般に、図5に示すようなロアアーム101は、車輪(図示せず)を保持する取付部102と、その取付部102から車両内方(図5上方)へ向けて延設される第1腕部101aと、取付部102から車両後方(矢印B方向)へ向けて延設される第2腕部101bとを備えて構成されており、防振装置が、車体との連結部位である第1及び第2腕部101a,101bの末端にそれぞれ配設される。
ここで、本実施の形態における防振ブッシュ10が第1腕部101bの末端に取り付けられた場合には、上述したように、内外筒11,12のこじり方向への相対変位を規制することができる。その結果、第2腕部101bの末端に配設される後側ブッシュに作用する矢印C方向の反力を小さくして、第2腕部101bに作用する曲げモーメントを抑制することができる。これにより、従来の第2腕部と比較して、曲げモーメントに対する耐久力が不要となるので、第2腕部101bを小径化して、ロアアーム101全体としての軽量化を図ることができる。
なお、剛性部材17の張出寸法は、本体部15の第1ブラケット4側の側面が、その第1ブラケット4と当接した場合に、軸直角方向視(図2上下方向視)において剛性部材17と外筒12とが重なるように設定されている。これにより、本体部15の第1ブラケット4側の側面が第1ブラケット4と当接する位置まで移動し、かつ、内外筒11,12のこじり方向への相対変位が生じた場合においても、外筒12と剛性部材17とを当接させることができるので、内外筒11,12のこじり方向への相対変位を確実に規制して、第2腕部101bに発生する曲げモーメントを確実に抑制することができる。
また、外筒12と剛性部材17との当接面には、ゴム状弾性体が介在する。これにより、外筒12と剛性部材17とが直接当接することを防止して、外筒12と剛性部材17とが当接した場合の異音の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、外筒12と剛性部材17との当接面にゴム状弾性体が介在する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、外筒12と剛性部材17とが直接当接するように構成しても良い。これにより、外筒12と剛性部材17との間に介在するゴム状弾性体の弾性変形が生じないので、その分、内外筒11,12の相対変位を規制することができる。
次に、図3を参照して、ストッパ部材14について説明する。図3(a)はストッパ部材14の上面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線におけるストッパ部材14の断面図である。
図3に示したように、本体部15の上面から突出した剛性部材17は、軸心を中心とした略円状に構成されているので、ストッパ部材14が内筒11の軸方向端部に軸支されつつ軸心回りに回転した場合にも、相対変位した内外筒11,12の間に常に剛性部材17が介在することができる。その結果、内外筒11,12のこじり方向への相対変位を確実に規制することができる。
同様に、本体部15の剛性部材17が突出する側の側面に凹設された溝18は、軸心を中心とした略円状に構成されているので、ストッパ部材14が内筒11の軸方向端部に軸支されつつ軸心回りに回転した場合には、溝18と外筒12の軸方向端面とが対向することを維持することができる。これにより、外筒12の軸方向端部が第2ブラケット5の軸方向端面から突出した場合でも、その突出した外筒12の軸方向端部を溝18により常に逃がすことができる。
図3(b)に示したように、本体部15に穿設された嵌合穴16の開口部は、テーパ状に構成されているので、ストッパ部材14と内筒11との嵌合を容易として、作業能率の向上を図っている。
なお、本実施の形態では、剛性部材17は、本体部15の下面側(図3(b)下面側)から本体部15が張り出し形成された部位まで延設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、剛性部材17が、本体部15が張り出し形成された部位のみに埋設されるように構成しても良い。即ち、剛性部材17は、外筒12と当接して、内外筒11,12のこじり方向への相対変位を規制できる位置に配設されれば良い。
次に、図4を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、剛性部材17の内周面がゴム状弾性体に被覆されている場合を説明したが、第2実施の形態では、剛性部材57の内周面が露出して構成されている。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図4は、第2実施の形態における防振ブッシュ50の断面図である。
図4に示したように、内筒11の軸方向端部はゴム状弾性体に被覆されておらず、かつ、剛性部材57の内周面が露出して構成されている。これにより、剛性部材57の内周面と内筒11の外周面とが直接当接するので、外筒12と剛性部材57との間にゴム状弾性体が介在する場合と比較して、ゴム状弾性体の弾性変形が生じない分、内外筒11,12のこじり方向への相対変位を規制することができる。
また、剛性部材57及び内筒11が金属で構成されている場合には、金属面同士が当接するので、ストッパ部材54を内筒11に強固に外嵌することができる。その結果、内外筒11,12の相対変位により外筒12がストッパ部材54を押圧した際に、ストッパ部材54が軸方向へ移動することを抑制することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
本発明の第1実施の形態における防振ブッシュの断面図である。 (a)は内外筒の軸方向の相対変位を示す断面図であり、(b)は内外筒のこじり方向の相対変位を示す断面図である。 (a)はストッパ部材の上面図であり、(b)は図3(a)のIIIb−IIIb線におけるストッパ部材の断面図である。 本発明の第2実施の形態における防振ブッシュの断面図である。 フロントサスペンションのロアアームの平面図である。 従来の防振ブッシュを示す断面図であり、(a)は内外筒の軸方向の相対変位を示す断面図であり、(b)は内外筒のこじり方向の相対変位を示す断面図である。
符号の説明
4 第1ブラケット
5 第2ブラケット
10,50 防振装置(防振ブッシュ)
11 内筒
12 外筒
13,53 防振基体
14,54 ストッパ部材
15 本体部
17,57 剛性部材
18 溝

Claims (3)

  1. 第1ブラケットに取り付けられる内筒と、その内筒の周囲に配置されると共に第2ブラケットに取り付けられる外筒と、その外筒と前記内筒との間に加硫接着されゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記内筒の軸方向端部に外嵌され、前記内外筒が軸方向に相対変位した場合に前記外筒又は前記第2ブラケットが前記第1ブラケットと当接することを防止するストッパ部材とを備える防振装置において、
    前記ストッパ部材は、
    ゴム状弾性体から前記外筒よりも大径の円板状に形成される本体部と、
    その本体部の中心に穿設されて前記内筒の軸方向端部と嵌合する嵌合孔と、
    その嵌合孔の周囲に位置し、前記本体部の一方の側面から前記外筒側へ向けて張り出し形成されると共に、本体部よりも高い剛性を有する材料から円筒状に形成される剛性部材と、
    前記本体部の一方の側面であって、前記外筒の軸方向端面と対向する位置に凹設されると共に、前記外筒の厚み寸法以上の幅を有して構成される円環状の溝とを備え、
    前記外筒と前記剛性部材との当接面には、ゴム状弾性体が介在し、前記剛性部材側のゴム状弾性体の外周面と前記溝の内周面とを前記軸方向に連設し、
    前記外筒の内周面を前記剛性部材の外周面に当接させることにより、前記外筒の軸方向端部を前記溝により逃がして外筒の軸方向端部がストッパ部材と当接することを防止すると共に前記内外筒のこじり方向への相対変位を規制するように構成されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記剛性部材は、前記内筒側の内周面がゴム状弾性体に被覆されていることを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記本体部の一方の側面から張り出し形成された前記剛性部材の張出寸法は、前記本体部の他方の側面が前記第1ブラケットと当接した場合に、軸直角方向視において前記剛性部材と前記外筒とが重なるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防振装置。
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