JP3988401B2 - 印刷濃度補正プログラム、印刷濃度補正装置および印刷濃度補正方法 - Google Patents

印刷濃度補正プログラム、印刷濃度補正装置および印刷濃度補正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷濃度補正プログラム、印刷濃度補正装置および印刷濃度補正方法に関し、特に、インク濃度のばらつきに応じて印刷濃度を補正する印刷濃度補正プログラム、印刷濃度補正装置および印刷濃度補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のインクを利用したインクジェットプリンタは、インクの残量に関わらず所定の印刷濃度にて印刷する際に一定のインク量にて印刷している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のインクジェットプリンタにおいては、特に、顔料系のインクを使用する場合、経時的にインク残量によって濃さが変わり、インクの濃度にばらつきが発生する。すなわち、インクが充填されたインクカートリッジの上層はインクの濃度が薄く、下層に行くほど徐々に濃度が濃くなる。従って、印刷においてはインクの濃度の濃い下層からインクを使用していくため、インク残量が少なくなってくると、インクの濃度が薄くなり、これに伴って印刷濃度も徐々に薄くなってくるという課題があった。
【0004】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、経時的なインクのばらつきに基づいて印刷濃度を補正することにより、一定の印刷濃度で印刷することが可能な印刷濃度補正プログラム、印刷濃度補正装置および印刷濃度補正方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、印刷濃度のばらつきを補正する機能をコンピュータに実行させる印刷濃度補正プログラムであって、複数の顔料インクにおける顔料粒子の沈降に応じて生じる顔料粒子濃度のばらつき度合いを識別可能な識別情報取得機能と、第1の顔料インクについては上記取得した識別情報に基づいて上記顔料インクの吐出量を補正することにより印刷濃度を補正するとともに、上記第1の顔料インクよりも上記顔料粒子の沈降度合いが小さい第2の顔料インクについては上記顔料インクの吐出量を補正しない印刷濃度補正機能とをコンピュータに実行させる構成としてある。
【0006】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、コンピュータにて実行可能なインクのばらつきによる印刷濃度のばらつきを補正する印刷濃度補正プログラムを提供する。このとき、印刷濃度補正プログラムをを識別情報取得機能と、印刷濃度補正機能とを備えるように構成する。そして、識別情報取得機能においてインクのばらつき度合いを識別可能な識別情報を取得し、印刷濃度補正機能においてこの取得した識別情報に基づいて上記印刷濃度のばらつきを補正する。
【0007】
すなわち、所定の印刷濃度に基づいて印刷を行う場合、この印刷濃度を実現可能な所定インク量が印刷媒体に吐出されるように制御される。しかし、吐出されるインクにばらつきがあると、所定インク量を印刷媒体に吐出したとしても、当該インク量にて表現される実際の印刷濃度にばらつきが生じることになる。本発明は、印刷を行うに際して、このインクのばらつきを考慮して、印刷濃度を補正することによって、実際の印刷濃度が所望の印刷濃度になるようにするものである。
【0008】
ここで、識別情報取得機能は、インクのばらつき度合いを識別可能な識別情報を取得するに際して、インクの状態を直接的に取得してこれを識別情報としても良いし、インクのばらつき度合いを間接的に取得可能な識別情報を取得しても良い。また、識別情報取得機能が識別情報を取得するタイミングは特に限定されるものではなく、印刷開始時に同識別情報を取得するようにしても良いし、印刷中に適宜取得するようにしても良い。そして、印刷濃度補正機能は、この識別情報の取得に応じて印刷濃度を補正するようにすれば良い。印刷においては、通常、複数のインクが利用される。従って、全部のインクについて識別情報を取得し、当該識別情報に基づいて印刷濃度を補正すると、印刷処理全体の処理速度が低下する場合がある。そこで、印刷濃度補正機能にて印刷濃度の補正を行うに際して、所定の要素色についての補正を行わないようにする。従って、補正を行わない要素色の識別情報は取得されないことは言うまでもない。このように、適宜所定の要素色についての印刷濃度の補正を実施しないことによって、印刷処理の処理速度を向上させることが可能になる。印刷濃度の補正を行わないインクを選択するに際して、相対的にインクのばらつきが小さい要素色については、印刷濃度の補正を行わないようにする。インクのばらつき度合いはインクの色毎に異なる。従って、ばらつきが発生し易くそのばらつき度合いが大きいインクについては印刷濃度の補正を行い、ばらつきが発生し難くそのばらつき度合いが小さいインクについては印刷濃度の補正を行わない。また、通常、印刷物は複数の要素色にて構成されており、相対的にインクのばらつき度合いが小さい要素色であれば、他の要素色との対比から印刷濃度のばらつきは目立たないことになる。従って、相対的にインクのばらつき度合いの小さい要素色に利用されるインクについてはばらつきを黙認して印刷濃度の補正を行わないようにする。このようにインクのばらつきが小さい要素色については印刷濃度を行わないことによって、印刷処理を高速化することが可能になる。顔料は水不溶性であり、顔料粒子を水中に分散させた水系分散液の形でインクを調製する必要がある。この水系分散液である顔料インクは経時的にインク液中の顔料粒子が沈降し、インク液中の顔料粒子濃度に勾配が発生する。すなわち、インクにばらつきが発生する。
【0009】
識別情報取得機能にて取得する識別情報は、上述したようにインクのばらつき度合いを識別可能なものであれば、直接的であっても良いし間接的であっても良いし特に限定されない。ここで、インクのばらつき度合いを識別可能な識別情報の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記識別情報取得機能では、インクの使用量情報を上記識別情報として取得する構成としてある。
【0010】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、識別情報取得機能にてインクの使用量情報を識別情報として取得する。ここで、この識別情報取得機能にて取得するインクの使用量情報は、接続される印刷装置にて管理されるものであっても良いし、この印刷装置を制御する印刷制御装置にて管理されるものであっても良く適宜変更可能である。また、インクの使用量は、実際にしたインクを直接的に計測して使用量情報としても良いし、インクの残量を計測して間接的にインクの使用量を検知して使用量情報としても良い。あるいは、印刷した紙数に基づいてインクの使用量を検知して使用量情報としても良く、適宜変更可能である。インクのばらつき度合いは、インクをインクカートリッジ等に詰め込んでからの経時的な変化に依存するため、インクの使用量情報を利用することによって、この経時的な変化、すなわち、インクのばらつき度合いを識別することが可能となる。
【0011】
上述したとおり、インクのばらつき度合いは、インクをインクカートリッジ等に詰め込んでからの経時的な変化に依存する。このインクの経時的な変化に基づくインクのばらつき度合いを認識可能な識別情報の他の一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項1に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記識別情報取得機能では、インクの製造情報を上記識別情報として取得する構成としてある。
【0012】
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、識別情報取得機能にてインクの製造情報を識別情報として取得する。このインクの製造情報は、インクがインクカートリッジ等に充填され印刷に利用可能に製造された時点を特定するものであり、製造日であっても良いし、製造日時であっても良い。また、このようなインクの製造情報は、インクを製造した時点においてインクカートリッジ等に外部から読み出し可能な態様で記録しておけば良い。そして、識別情報取得機能は、記録されたインクの製造情報を読み出すようにすれば良い。
【0013】
インクの経時的な変化は、インクの使用量情報およびインクの製造情報から認識することが可能なことは上記したとおりである。一方、インクがカートリッジ等に充填され製造されてから、インクが実際に使用されるまでは、インクにばらつきが発生しないように管理され得る場合がある。このような場合は、インクが実際に印刷利用可能な状態になってからの経時的な変化を識別することができると好適である。そこで、請求項4にかかる発明は、上記請求項1に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記識別情報取得機能では、インクの交換情報を上記識別情報として取得する構成としてある。
【0014】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、識別情報取得機能では、インクの交換情報を上記識別情報として取得する。このインクの交換情報は、インクがインクカートリッジ等が印刷装置に装着され印刷利用可能になった時点を特定するものであり、交換日であっても良いし、交換日時であっても良い。また、この交換情報は、印刷装置側で管理して識別情報取得機能にて読み出すようにしても良いし、印刷制御装置側で管理して識別情報取得機能にて読み出すようにしても良い。
【0015】
印刷濃度補正機能にて識別情報取得機能にて取得された識別情報に基づいて印刷濃度の補正を行う手法の一例として、請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると、同識別情報に基づいて画像を構成する各画素を表現する所定の要素色を濃淡の各要素色に色変換する色変換テーブルを修正し、印刷濃度を補正する構成としてある。
【0016】
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、識別情報取得機能にて識別情報が取得されると、印刷濃度補正機能は、この識別情報に基づいて画像を構成する各画素を表現する所定の要素色を濃淡の各要素色に色変換する色変換テーブルを修正する。上述したとおり、画像を構成する各画素を表現する所定の要素色は、この色変換テーブルによって濃淡の各要素色に色変換される。そして、印刷においてはこの色変換された濃淡の各要素色に基づいて印刷されるため、色変換テーブルを識別情報に基づいて変換することによって、印刷濃度を補正することが可能になる。ここで、色変換テーブルを修正するタイミングは特に限定されるものではなく、識別情報が取得されるタイミングに基づけば良い。従って、印刷開始時に識別情報が取得されれば、この印刷開始に際して色変換テーブルを修正すれば良いし、印刷中に適宜識別情報が取得されれば、適宜色変換テーブルを修正すれば良い。
【0017】
識別情報取得機能は適宜所定のタイミングに基づいて識別情報を取得する。このタイミングは特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。この識別情報取得機能にて識別情報を取得するタイミングの一例として、請求項6にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記識別情報取得機能では、画像の所定領域の印刷時毎に上記識別情報を取得するとともに、上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると適宜印刷濃度を補正する構成としてある。
上記のように構成した請求項6にかかる発明においては、画像の所定領域を印刷するタイミングで識別情報取得機能にて識別情報を取得する。そして、印刷濃度補正機能ではこの識別情報が取得されたタイミングで適宜印刷濃度を補正する。
【0018】
このように識別情報取得機能は所定領域の印刷を実行するタイミングで識別情報を取得すれば良く、この所定領域は適宜変更可能である。この所定領域の一例として、請求項7にかかる発明は、上記請求項6に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記識別情報取得機能では、印刷を行う各画素毎に上記識別情報を取得するとともに、上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると各画素毎に印刷濃度を補正する構成としてある。
【0019】
上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、各画素の印刷を行うタイミングで識別情報取得機能にて識別情報を取得する。そして、印刷濃度補正機能ではこの識別情報が取得されるタイミングで各画素毎に印刷濃度を補正する。このように各画素ごとに識別情報を取得することによって、経時的に変化するインクのばらつき度合いに対してリアルタイムに印刷濃度を補正することが可能になる。特に、大判の印刷においては、最初の画素の印刷から最後の方の印刷までには大きなタイミングラグがある。従って、画素ごとに印刷濃度を補正すれば、印刷開始時から印刷終了時までに発生するインクのばらつきの影響を受けることなく、印刷濃度を一様にすることが可能になる。
【0020】
また、所定領域の他の一例として、請求項8にかかる発明は、上記請求項6に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、上記識別情報取得機能では、印刷を行うバンド幅毎に上記識別情報を取得するとともに、上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると各バンド幅毎に印刷濃度を補正する構成としてある。
上記のように構成した請求項8にかかる発明においては、印刷を実行する単位であるバンド幅毎に識別情報取得機能にて識別情報を取得する。そして、印刷濃度補正機能ではこのように取得された識別情報に基づいて各バンド幅毎に印刷濃度を補正する。印刷は画像を複数のバンド幅に区切って、このハンド幅毎に印刷用のデータが生成されて印刷が行われる。従って、このハンド幅毎に印刷濃度の補正を行えば、印刷の処理と同期して印刷濃度を補正することが可能となり、一つの画像の印刷において複数回の印刷濃度の補正を行いつつも、印刷速度に対して影響を与えることを防止することが可能になる。
【0029】
本発明の印刷濃度補正プログラムが記録される記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0030】
また、このような印刷濃度補正プログラムは、単独で取引の対象となるとともに、この印刷濃度補正プログラムの実現する各機能を実行可能な手段にて構成した実体のある装置としても取引の対象とすることができることはいうまでもない。このため請求項9にかかる発明は、上述した印刷濃度補正プログラムを実体化して、同様の効果を奏する印刷濃度補正装置を提供する。
【0031】
さらに、このようにインクのばらつきによる印刷濃度のばらつきを補正する手法は必ずしも実体のある印刷濃度補正装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。このため、請求項10にかかる発明は、上述した印刷濃度補正装置を実現する方法を提供するものである。すなわち、必ずしも実体のある印刷濃度補正装置に限らず、印刷濃度補正処理方法としても有効であることに相違はない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、インクのばらつきに基づいて印刷濃度を補正することにより、顔料インクについても経時的に一定の印刷濃度で印刷することが可能な印刷濃度補正プログラムを提供することができる。また、請求項2にかかる発明によれば、インクの使用量情報に基づいて印刷濃度を補正することが可能になる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、インクの製造情報に基づいて印刷濃度を補正することが可能になる。
【0033】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、インクの交換情報に基づいて印刷濃度を補正することが可能になる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、識別情報に基づいて色変換テーブルを修正することによって印刷濃度を補正することが可能になる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、印刷を行う所定領域毎に印刷濃度を補正することが可能になる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、経時的に変化するインクのばらつき度合いに対してリアルタイムに印刷濃度を補正することが可能になる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、一つの画像の印刷において複数回の印刷濃度の補正を行いつつも、印刷速度に対して影響を与えることを防止することが可能になる。
【0035】
さらに、請求項9にかかる発明によれば、インクのばらつきに基づいて印刷濃度を補正することにより、顔料インクについても経時的に一定の印刷濃度で印刷することが可能な印刷濃度補正装置を提供することができる。さらに、請求項10にかかる発明によれば、インクのばらつきに基づいて印刷濃度を補正することにより、顔料インクについても経時的に一定の印刷濃度で印刷することが可能な印刷濃度補正方法を提供することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)発明の概要について:
(2)印刷システムの構成について:
(3)コンピュータのソフトウェアの構成について:
(4)プリンタの構成について:
(5)印刷データ生成処理について:
(6)第一実施形態について:
(7)第二実施形態について:
(8)識別情報の変形例について:
(9)薄色について:
(10)顔料について:
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
【0037】
(1)発明の概要について:
図1〜図3は本発明の技術概念を示した概念図である。
図1は印刷濃度補正プログラムの構成を示した構成図である。同図において、印刷濃度補正プログラムCは、識別情報取得機能C1と、印刷濃度補正機能C2とを有する構成となっている。かかる構成において、インクのばらつきに伴って発生する印刷濃度のばらつきをこのインクのばらつき度合いを識別可能な識別情報に基づいて補正することによって、インクのばらつきによらず、一定の印刷濃度にて印刷を実行可能にしている。ここで、識別情報取得機能C1は、識別情報C3としてインク使用量情報C31やインク製造情報C32やインク交換情報C33を取得する。そして、印刷濃度補正機能C2は、この識別情報取得機能C1にて取得された識別情報C3を入力する。この識別情報C3は、インクのばらつき度合いを識別可能な情報である。図2に識別情報C3とインクのばらつきの相関関係を示す。同図において、インクのばらつきは、所定のカーブにて表現される関数に基づいて発生し、ここではばらつきb1〜b2の範囲で発生することを示している。そして、識別情報取得機能C1が取得した識別情報C3が識別情報aを示している場合、インクのばらつきはばらつき度合いb3になることを示している。
【0038】
図3は、識別情報C3と印刷濃度のばらつきの相関関係を示した図である。
同図においては、インクのばらつきb1〜b2に応じて印刷をした場合、その印刷濃度は、印刷濃度c1〜c2の間でばらつくことを示している。従って、本来的には当該インクを所定の濃度で印刷する場合、印刷濃度c2にて印刷されなければならないところ、インクのばらつきによって、印刷濃度がばらつきc1〜c3でばらついてしまう。例えば、識別情報aを示すとき、インクのばらつき度合いb3に対応して、印刷濃度c3になってしまう。そこで、印刷濃度補正機能C2は、このインクのばらつき度合いを予め認識しておき、識別情報C3に基づいて印刷濃度を補正する。この場合では、識別情報aのときに、印刷濃度を印刷濃度c3から印刷濃度c2に補正することによって、所定の印刷濃度で印刷が行われるようにする。
【0039】
(2)印刷システムの構成について:
図4は、本発明にかかる上述した印刷濃度補正プログラムが実行される印刷濃度補正装置およびこの補正された印刷濃度にて印刷を実施する印刷装置の構成を示すブロック図である。
同図においては、印刷濃度補正装置としてのコンピュータ10に印刷装置としてのカラープリンタ20とが接続されている。そして、このコンピュータ10は所定のプログラムがロードされ実行されることにより印刷濃度補正装置として機能するとともに、カラープリンタ20に対して印刷を制御する機能を有する。このコンピュータ10は、内部に所定のプログラムに従って各種演算処理を実行するCPU11、ROM12、RAM13を中心に、バス14により相互に接続された次の各部を備える。
【0040】
入力インターフェイス15は、キーボード15aなどからの信号の入力を受け付け、出力インタフェース16は、カラープリンタ20への印刷実データの出力を行なう。また、CRTコントローラ17は、カラー表示可能なCRT17aへの信号出力を制御し、ディスクコントローラ18は、ハードディスク18aやCD−ROMドライブ18bあるいは図示しないフレキシブルディスクドライブとの間のデータの授受を制御する。ここで、ハードディスク18aには、RAM13にロードされて実行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記憶されている。
【0041】
このほか、バス14には、シリアル入出力インタフェース19が接続されている。このシリアル入出力インタフェース19は、モデム19aに接続されており、モデム19aを介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コンピュータ10は、このシリアル入出力インタフェース19およびモデム19aを介して、外部のネットワークに接続されており、特定のサーバーSVに接続することにより、種々のプログラムをハードディスク18aにダウンロードすることも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュータ10に実行させることも可能である。
【0042】
そして、本実施形態においてはコンピュータ10に接続されるカラープリンタ20にインクジェットプリンタを採用する。詳細な構成は後述するが、インクを吐出するためのノズルを複数備えたヘッドを印刷用紙の一方向に往復動する主走査を行うとともに、主走査と直交する方向にヘッドと印刷用紙とを相対的に移動する副走査を行うことによって画像を印刷する。
【0043】
(3)コンピュータのソフトウェアの構成について:
図5はコンピュータ10のハードディスク18aに格納されるソフトウェアの構成を示すブロック図である。
同図において、コンピュータ10では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム10aが動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ10bやプリンタドライバ10cが組み込まれており、アプリケーションプログラム10aからはこれらのドライバを介して、カラープリンタ20に転送するための印刷データFNLが出力される。
【0044】
アプリケーションプログラム10aは、キーボード15aなどからの指示に従って、印刷媒体に印刷するための画像を生成するとともに、ビデオドライバ10bを介して画像をCRT17aに画像を表示している。このアプリケーションプログラム10aで生成される画像データORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分を0〜255の256階調で表現したデータにて形成されている。
【0045】
そして、このアプリケーションプログラム10aが、印刷命令を発すると、コンピュータ10のプリンタドライバ10cが、画像データORGをアプリケーションプログラム10aから受け取る。ここで、アプリケーションプログラム10aで生成した画像データORGが複数ページを構成する場合は、オペレーティングシステム上の制限に従って、アプリケーションプログラム10aは、画像データORGを所定のページ数に分割しつつ、順次プリンタドライバ10cに転送する。
【0046】
次に、プリンタドライバ10cの内部構成について説明する。プリンタドライバ10cには、色変換モジュール10c1と、ハーフトーンモジュール10c2と、ラスタライザ10c3とが備えられている。ここで、色変換モジュール10c1は、予め用意された色変換テーブルLUTに従って、画像データORGの色成分をR,G,Bの256階調からカラープリンタ20が表現可能な色成分(ここではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色)の256階調に補正する。本実施形態のカラープリンタ20は、上述したとおりインクジェットプリンタであるため各画素ごとにはドットのオン・オフの2値しか採り得ない。従って、ハーフトーンモジュール10c2は、カラープリンタ20で形成するドットの分布によって補正された画像データORGの階調値を表現できるように誤差拡散法を用いて各画素ごとのドットのオン・オフを設定する。
【0047】
ここで、誤差拡散法とは、各画素ごとのドットのオン・オフに応じて生じた濃度誤差を周辺の未処理の画素に拡散することによって、全体として濃度誤差が極小のハーフトーン処理を実現する方法である。従って、ハーフトーンモジュール10c2は、各画素で生じた誤差を誤差バッファEBに記憶しつつ、誤差拡散法によるハーフトーン処理を実行する。次に、ラスタライザ10c3は、ヘッドの主走査方向に合わせて各ラスタの印刷データをヘッドに出力する順序に並べ替える。そして、プリンタドライバ10cは、以上の処理を施された画像データORGを印刷データFNLとしてカラープリンタ20に出力する。
【0048】
カラープリンタ20では、入力部20aがコンピュータ10から出力された印刷データFNLを受け取り、バッファ20bに一時的に蓄える。バッファ20bのデータは主走査部20cに出力される。主走査部20cは、ヘッドの主走査を行いつつ、印刷データに基づいてインクを吐出する。また、主走査部20cによりラスタが形成されると、副走査部20dがプリンタドライバ10cから指定された副走査量で印刷用紙を搬送する。入力部20aは、主走査部20cおよび副走査部20dが印刷を実行している間に残りの部分のデータを逐次入力する。
【0049】
(4)プリンタの構成について:
次に、図6によりカラープリンタ20の概略構成を説明する。
図示するように、このカラープリンタ20は、紙送りモータ21によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ22によってキャリッジ23をプラテン24の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ23に搭載された印字ヘッド25を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ21,キャリッジモータ22,印字ヘッド25および操作パネル26との信号のやり取りを制御する制御回路27とから構成されている。
【0050】
キャリッジ23をプラテン24の軸方向に往復動させる機構は、プラテン24の軸と並行に架設されキャリッジ23を摺動可能に保持する摺動軸28と、キャリッジモータ22との間に無端の駆動ベルト29を張設するプーリ30と、キャリッジ23の原点位置を検出する位置検出センサ31等から構成されている。
【0051】
なお、このキャリッジ23には、黒インク(K)用のインクカートリッジ32とシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3色のインクを収納したカラーインク用のインクカートリッジ33が搭載されている。キャリッジ23の下部の印字ヘッド25には計4個のインク吐出用ヘッド35〜38が形成されている。キャリッジ23にこれらのインクカートリッジ32および33を上方から装着すると、各インクカートリッジ32および33から吐出用ヘッド34〜38へのインクの供給が可能となる。
【0052】
次にカラープリンタ20の制御回路27の内部構成を説明する。図7は制御回路27の内部構成を示す構成図である。
同図において、この制御回路27の内部には、CPU27aと、PROM27bと、RAM27cとの他、コンピュータ10とのデータのやりとりを行うPCインタフェース27dと、紙送りモータ21、キャリッジモータ22および操作パネル26などとの信号をやりとりする周辺入出力部27dと、計時を行うタイマ27eと、ヘッド34〜38にドットのオン・オフの信号を出力する駆動用バッファ27fなどが設けられており、これらの素子および回路はバス27gで相互に接続されている。また、制御回路27には、所定周波数で各ノズルのピエゾ素子を駆動するための駆動波形を出力する発信器27h、および発信器27hからの出力をヘッド34〜38に分配する分配器27iも設けられている。
【0053】
かかる構成において、制御回路27はコンピュータ10で処理された印刷データを受け取り、これを一時的にRAM27cに蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ27fに出力する。駆動用バッファ27fからは、各ノズルごとにドットのオン・オフを示すデータが分配器27iに出力される。この結果、ドットを形成すべきノズルに対してはピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形が出力され、ドットが形成される。
【0054】
なお、本実施形態では、上述の通りピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたカラープリンタ20を用いているが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するものとしてもよい。インクを吐出してドットを形成する他、いわゆる熱転写型のプリンタ、昇華型のプリンタ、ドットインパクト型のプリンタなど種々のタイプのプリンタに適用することも可能である。
【0055】
(5)印刷データ生成処理について:
上述してきたコンピュータ10およびカラープリンタ20を利用して印刷を実行するにあたり、コンピュータ10のCPU11は、カラープリンタ20を駆動して印刷を実行するためのプログラムであるプリンタドライバ10cを実行する。プリンタドライバ10cは、アプリケーション10aからの印刷指示によって起動される。プリンタドライバ10cを実行する際のCPU11の処理の一部である印刷データ生成処理の処理内容を図8のフローチャートに示す。同図において、当該印刷データ生成処理が開始されると、CPU11は、画像データORGを入力する(ステップS100)。この画像データORGは、図5に示したアプリケションプログラム10aから受け渡されるデータであり、上述したとおり、画像を構成する各画素ごとにR,G,Bそれぞれの色について、0〜255の256段階の階調値を有するデータになっている。
【0056】
ここで、CPU11は、入力された画像データORGの解像度をカラープリンタ20にて印刷を実行するための解像度に変換する(ステップS110)。画像データORGの解像度が印刷解像度よりも低い場合には、線形補間により隣接する原画像データの間に新たなデータを生成することで解像度変換を行うことになる。一方、画像データORGの解像度が印刷解像度よりも高い場合には、一定の割合でデータを間引くことにより解像度変換を行うことになる。なお、解像度変換処理は本実施形態において本質的なものではなく、かかる処理を行わずに印刷を実行するものとしても構わない。
【0057】
次に、CPU11は、色変換モジュール10c1にて色変換処理を行う(ステップS120)。この色変換処理とはR,G,Bの階調値からなる画像データORGをカラープリンタ20で使用するC,M,Y,Kの各色の階調値のデータに変換する処理である。この色変換処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合わせからなる色をカラープリンタ20で表現するためのC,M,Y,Kの組み合わせを予め設定して記憶した色変換テーブルLUTを利用して実行される。当該色変換テーブルLUTを利用して色変換を実行する処理自体については、公知の種々の技術が適用可能であり、例えば補間演算による処理が適用されることになる。こうして色変換された画像データORGに対して、CPU11はハーフトーンモジュール10c2にて多値化処理を行う(ステップS130)。
【0058】
こうして多値化処理が終了すると、CPU11はラスタライズを行う(ステップS140)。これは、1ラスタ分のデータをカラープリンタ20のヘッドに転送する順序に並べ替えることをいう。カラープリンタ20がラスタを形成する記録方法には種々のモードがある。最も単純なのは、ヘッドの1回の往運動で各ラスタのドットを全て形成するモードである。この場合には1ラスタ分のデータを処理された順序でヘッドに出力すればよい。他のモードとしては、いわゆるオーバラップがある。例えば、1回目の主走査では各ラスタのドットを例えば1つおきに形成し、2回目の主走査で残りのドットを形成する記録方法である。この場合は各ラスタを2回の主走査で形成することになる。
【0059】
かかる記録方法を採用する場合には、各ラスタのドットを1つおきにピックアップしたデータをヘッドに転送する必要がある。さらに、別の記録モードとしていわゆる双方向記録を採用しても良い。これはヘッドの往運動のみならず復運動時にもドットを形成するものである。かかる記録モードを採用する場合には、往運動時用のデータと復運動時用のデータとは転送順序を逆転する必要が生じる。このようにしてカラープリンタ20にて印刷可能な印刷データFNLが生成されると、CPU11は当該印刷データFNLを出力し、カラープリンタ20に転送する(ステップS150)。そして、以上のステップS100〜S150の処理を画像データORGの全ページ分について実行する(ステップS160)。
【0060】
本実施形態においては、キャリッジ23に搭載されている黒インク(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)のインクは、インクジェットプリンタ記録用の顔料インクにて形成してある。かかる顔料インクは水不溶性であり、顔料粒子を水中に分散させた水系分散液の形でインクを調製する必要がある。この水系分散液である顔料インクは、経時的にインク液中の顔料粒子が沈降し、インクカートリッジ32および33内においてインク液中の顔料粒子濃度に勾配が発生する。一方、インクカートリッジ32および33から外部にインクが供給される場合は、所定位置に配設された供給経路から行なわれる。従って、インクカートリッジ32および33内に濃度勾配があると、供給されるインクの濃度はこの濃度勾配に対応してばらついてしまう。すなわち、実際に印刷される印刷濃度がばらついてしまうことになる。
【0061】
そこで、本実施形態においては、この経時的な濃度勾配によるインクのばらつき度合いを予め認識可能な所定のテーブルをプリンタドライバ10cに備えさせておいて、プリンタドライバ10cが印刷データFNLを生成するに際して、適宜このテーブルを参照して、実際に印刷される印刷濃度を補正し、印刷媒体上の濃度を一定にする印刷濃度補正処理を実行する。この印刷濃度補正処理は上述した色変換モジュール10c1にて実行されるステップS120の色変換処理にて実行される。
【0062】
(6)第一実施形態について:
ここでは、上述したプリンタドライバ10cで実行される印刷濃度補正処理の第一実施形態を説明する。本第一実施形態においては、色変換モジュール10c1にてR、G、Bの256階調にて表現される画像データORGを色変換テーブルLUTにて色変換してC、M、Y、Kの256階調にて表現される画像データを生成するにあたり、この色変換の前処理として、この色変換テーブルLUTをインクのばらつきに対応して修正する。そして、この修正された色変換テーブルLUTにより色変換することにより、色変換と同時に印刷濃度の補正を行う態様を採用する。
【0063】
また、本第一実施形態においては、インクのばらつきを識別可能な識別情報としてインク使用量情報を利用する。上述したように、インクのばらつきは経時的に変化するものである。そして、インク使用量はインクを印刷に使用するに従って徐々に増加していくものであり、このインク使用量の変化を検出すれば、インクの経時的な変化を間接的に認識することができる。従って、識別情報として利用することが可能である。
【0064】
図9は、経時的な変化によるインクのばらつき度合いを示した図である。また、図10は、このインクのばらつき度合いに対応して発生する印刷濃度のばらつき度合いを示した図である。
図9においては、横軸をインク使用量として設定し、縦軸を濃度勾配にて表れるインクばらつき度合いを設定している。また、図10においては、横軸をインク使用量として設定し、縦軸を印刷濃度のばらつき度合いを設定している。このインクばらつき度合いは、基準濃さAからインク使用量が増加するに徐々に薄くなる方向に変化していき、所定のインク使用量にて大きく薄くなる方向に変化し、その後、また、徐々に薄くなっていくばらつき態様を示す。そして、印刷濃度のばらつき度合いは、このインクばらつき度合いの変化に対応して変化する。ここで、基準濃さAは、印刷濃度がα階調の場合において、通常通りのインクを吐出した場合に、このα階調の印刷濃度にて印刷が行なわれるインクの濃さである。
【0065】
一方、インク使用量が増加するに従って、インクの濃さは薄くなっていき、通常通りのインクを吐出したとしても、本来の印刷濃度は実現されない。すなわち、インク使用量がインク使用量Bを示すとき、本来はインクの濃さが基準濃さAのインクが吐出され得るところ、インク濃さA1のインクが吐出される。従って、基準値Aからばらつき度合いDffのインクが吐出されることになる。一方、印刷濃度は、インクの濃さが基準濃さAの場合に適切な基準濃さCにて表現されるα階調にて印刷される。しかし、上述したようにインクの濃さはインク使用量に応じて徐々にばらついていく。従って、インク使用量Bを示すとき、本来的に必要な印刷濃度の基準濃さCにて印刷されず、これより薄い印刷濃さC1にて印刷されることになる。そこで、印刷濃度補正処理にてドット吐出量を増加させて、この印刷濃さC1が基準濃さCになるように補正する。
【0066】
上述してきたインク使用量の増加に従って濃さが変化するインクばらつき度合いは、インク性質に基づいて予め定性的に把握することが可能になっている。従って、このインクばらつき度合いに基づいてばらつく印刷濃度のばらつき度合いも予め定性的に把握することが可能になる。これにより、インク使用量が分かると、インクばらつき度合いが推定され、そして、このインクばらつき度合いから印刷濃度のばらつき度合いも推定される。印刷濃度のばらつき度合いが推定されれば、どのように印刷濃度の補正を行なえば良いかが分かる。
【0067】
ここで、この補正は通常のドット吐出量が増加する方向に所定の補正係数を乗算して印刷濃度が上がるように行なう。従って、上述した推定によりインクばらつき度合いに対応した補正係数を予め決めておくことが可能になる。本実施形態においては、このインク使用量とインクばらつき度合いと補正係数とを対応させた補正係数テーブルを上述したプリンタドライバ10cが備える所定のテーブルとする。そして、プリンタドライバ10cが印刷データFNLを生成するに際して、適宜この補正係数テーブルを参照して、色変換テーブルLUTを修正し、色変換と同時に印刷濃度の補正が行なわれるようにする。
【0068】
図11は、このプリンタドライバ10cが備える補正係数テーブルの構成を示した構成図である。同図において、補正係数テーブルTBLは、インク使用量D1と、補正係数D2とから構成されている。そして、本実施形態においては、インク使用量I1のときに補正係数が補正係数1.1になることを示している。従って、検出したインク使用量がインク使用量I1の場合は、通常吐出するべきインク吐出量をEとした場合に、E*1.1のインクを吐出して印刷濃度を補正することになる。
【0069】
そして、インク使用量I2のときに補正係数1.15になることを示している。また、インク使用量I3のときに補正係数1.25になることを示し、インク使用量I4のときに補正係数1.4になることを示している。そして、インク使用量I5のときに補正係数1.6になることを示し、インク使用量I6のときに補正係数1.85になることを示している。かかる場合、補正係数を乗算したことにより、印刷濃度が濃い範囲にて、256階調以上になってしまう場合がある。かかる場合の対策を図12に示す。同図において、実線は補正係数が乗算されたのちの印刷濃度を示す印刷濃度補正曲線を示している。そして、上述した場合において、この印刷濃度補正曲線が256階調を越えてしまう補正前のβ階調以上においては、補正後の階調が256階調を越えないように補正係数を頭打ちするようにすれば良い。
【0070】
図13は、印刷濃度補正処理を伴う色変換モジュール10c1にて実行されるステップS120における色変換処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、最初に、プリンタ20からインク使用量を取得する(ステップS200)。そして、この取得したインク使用量に基づいて補正係数テーブルTBLを検索し、該当する補正係数を取得する(ステップS205)。次に、この補正係数に基づいて色変換テーブルLUTを修正するとともに(ステップS210)、画像データORGについてR,G,Bの256階調からC,M,Y,Kの256階調のデータに色変換する(ステップS215)。これにより、C,M,Y,Kに変換後のデータは、印刷濃度が補正されたものになっている。
【0071】
この第一実施形態においては、一つの補正係数テーブルTBLを各色共通とし、C,M,Y,Kに変換する際に一律同一の補正係数にて色変換テーブルLUTを修正する構成を採用しているが、むろん、C,M,Y,Kの各色毎に補正係数テーブルTBLを設定して、個別に色変換テーブルLUTを修正する構成を採用しても良いことは言うまでもない。
【0072】
また、この第一実施形態においては、色変換テーブルLUTを修正するタイミングは、特に限定されるものではなく、印刷開始時に行なうようにしても良いし、バンド幅毎の印刷データが生成されるタイミング毎に同色変換テーブルLUTを修正するようにしても良い。かかる場合、印刷開始時に色変換テーブルLUTの修正を行なうようにすれば、最初の修正に伴うオーバヘッドが大きくなり処理負荷および処理時間がかかるものの、以降は修正された色変換テーブルLUTに基づいて印刷が行なわれるため、通常通りの印刷ができる。一方、バンド幅毎に色変換テーブルLUTの修正を行なうと、バンド幅毎に修正に伴うオーバーヘッドが係り処理負荷、処理時間がかかってしまうものの、バンド毎に印刷濃度の補正を行なうことができるようになる。
【0073】
このように第一実施形態における色変換テーブルLUTの修正は、上述したとおり処理負荷が大きく処理時間がかかる。すなわち、R,G,Bの256階調をC,M,Y,Kの256階調に変換する色変換テーブルLUTは、その変換の組み合わせとして16777216通りの組み合わせがある。また、補正係数はC,M,Y,Kに対して乗算する必要があり、かかる場合4*16777216通りの演算を行なう必要が生じる。しかし、一旦修正してしまえば、以降は、この色変換テーブルLUTを使用して高速に印刷することが可能になる。
【0074】
一方、印刷濃度を補正するという観点においては、色変換テーブルLUTを修正し色変換と同時に印刷濃度を補正する態様に限定されない。例えば、他の手法として、色変換テーブルLUTにてR,G,Bの256階調からC,M,Y,Kの256階調に変換した後に、各画素毎の階調を補正係数によって修正することによって印刷濃度を補正するようにしても良い。次に、この各画素毎に階調を修正し、印刷濃度を補正する態様を第二実施形態として説明する。
【0075】
(7)第二実施形態について:
この第二実施形態における印刷濃度補正処理は、上述した第一実施形態と同様に色変換モジュール10c1にて実行されるステップS120の色変換処理にて行なわれる。図14、かかる第二実施形態の印刷濃度補正処理を伴う色変換処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、最初に、画像データORGについてR,G,Bの256階調からC,M,Y,Kの256階調のデータに色変換する(ステップS300)。カラープリンタ20からインク使用量を取得する(ステップS305)。そして、この取得したインク使用量に基づいて補正係数テーブルTBLを検索し、該当する補正係数を取得する(ステップS310)。次に、ステップS300にて色変換した後のシアン(C)の階調値を取得し(ステップS315)、補正係数を乗算演算することによって、印刷濃度を補正したシアン(C)の階調値を取得する(ステップS320)。
【0076】
同様に、ステップS300にて色変換した後のマゼンタ(M)の階調値を取得し(ステップS325)、補正係数を乗算演算することによって、印刷濃度を補正したマゼンタ(M)の階調値を取得する(ステップS330)。そして、ステップS300にて色変換した後のイエロー(Y)の階調値を取得し(ステップS335)、補正係数を乗算演算することによって、印刷濃度を補正したイエロー(Y)の階調値を取得するとともに(ステップS340)、ステップS300にて色変換した後のブラック(K)の階調値を取得し(ステップS345)、補正係数を乗算演算することによって、印刷濃度を補正したブラック(K)の階調値を取得する(ステップS350)。以上のステップS305〜ステップS350に示した処理を色変換後の画像データの全画素について実行する(ステップS355)。
【0077】
(7)識別情報の変形例について:
上述してきた第一実施形態および第二実施形態においては、インク使用量をインクばらつき度合いを識別可能な識別情報としてカラープリンタ20から取得し、このインク使用量に基づいて補正係数を補正係数テーブルTBLから補正係数を取得して、色変換テーブルLUTを修正したり、色変換後の画像データの各画素の階調を補正することによって、印刷濃度を補正する態様を説明してきた。一方、インクのインクカートリッジ32および33内において経時的に発生する濃度勾配の変化であるインクばらつき度合いを識別可能な識別情報はインク使用量に限定されるものではない。
【0078】
例えば、インクカートリッジ32および33に配設されている製造シリアル番号等を記憶したICチップから製造年月日をインク製造情報として読み出して、インクばらつき度合いを識別する識別情報としても良いし、プリンタドライバ10cにてインクカートリッジ32および33の交換日時を管理しておいて、このインク交換情報をインクばらつき度合いを識別する識別情報としても良い。このとき、補正係数テーブルTBLには、インク製造情報と補正係数との対応を格納し、あるいは、インク交換情報と補正係数との対応を格納しておき、上述した色変換処理におけるステップS200あるいはステップS305にて、インク製造情報あるいはインク交換情報を取得し、補正係数テーブルTBLからこの取得したインク製造情報およびインク交換情報に対応する補正係数を取得するようにすれば良い。
【0079】
(9)薄色について:
上述してきた第一実施形態および第二実施形態においては、補正係数に基づいてR,G,Bの画像データORGを各C,M,Y,Kに変換するための色変換テーブルLUTを修正することによって印刷濃度を補正する手法および補正係数に基づいて色変換後の各C,M,Y,Kの階調を修正し印刷濃度を補正する手法について説明した。ここで、C,M,Y,Kの四色のうちイエロー(Y)は、薄色であるため、ある程度インクの濃淡にばらつきが発生することにより、印刷濃度のばらつきが発生したときに、印刷濃度を補正することなく印刷された印刷物を視認した場合、人間の可視範囲ではこの印刷濃度のばらつきを把握することは難しい。また、このイエロー(Y)は、他のシアン(C),マゼンタ(M),ブラック(K)に比べて薄色である。
【0080】
従って、このような他の色との対比においても印刷濃度のばらつきは目立たない。以上からこのイエロー(Y)については、インクばらつきを黙認して印刷濃度の補正を行わないようにする。これによって、第一実施形態の色変換処理におけるステップS210の色変換テーブルLUTの修正にて演算量をC,M,Kの3*16777216通りに低減することが可能となり、処理の高速化を実現することが可能になる。また、第二実施形態の色変換処理における全画素分のイエロー(Y)についてのステップS355およびステップS340を削除することが可能となり、同様に処理の高速化を実現することが可能になる。
【0081】
また、第一実施形態および第二実施形態においては、C,M,Y,Kの四色を利用するカラープリンタ20について説明してきたが、C,M,Y,Kにライトシアン(Lc)とライトマゼンタ(Lm)を含めた六色のカラープリンタを採用する構成を採用しても良い。かかる場合、イエロー(Y)に限らず、ライトシアン(Lc)とライトマゼンタ(Lm)についても印刷濃度の補正を行なわないようにすれば、より処理の高速化を実現することが可能になる。
【0082】
(10)顔料について:
上述してきた第一実施形態および第二実施形態にて使用されるインクは水系顔料である。この水系顔料は水不溶性であり、上述したとおりこの水系分散液である顔料インクは経時的にインク液中の顔料粒子が沈降し、インク液中の顔料粒子濃度に勾配が発生し、インクカートリッジ32および33内にてインクのばらつきが発生する。ここで、インクのばらつき度合いはインクの色毎に異なる。従って、ばらつきが発生し易く、そのばらつき度合いが大きいインクについては印刷濃度の補正を行い、ばらつきが発生し難くそのばらつき度合いが小さいインクについては印刷濃度の補正を行わないようにしても良い。
【0083】
すなわち、C,M,Y,Kの四色にて印刷される印刷物において、相対的にインクのばらつき度合いが小さい色であれば、他の色との対比から印刷濃度のばらつきは目立たないことになる。従って、このような相対的にインクのばらつき度合いの小さい色に利用されるインクについてはインクのばらつきによる印刷濃度のばらつきを黙認して印刷濃度の補正を行わないようにする。このようにインクのばらつきが小さい色について印刷濃度を行わないことによって、上記した薄色の印刷濃度の補正を行なわない場合と同様に、処理の高速化を実現することが可能になる。
【0084】
このように、プリンタドライバ10cが実行する印刷データ生成処理にて色変換モジュール10c1が実行する色変換処理において、インクカートリッジ32および33に充填されているインクについてのインク使用量を取得し、このインク使用量からインクのばらつき度合いを取得する。そして、このインクばらつき度合いに基づいて補正係数テーブルTBLを検索し印刷濃度についての補正係数を取得するとともに、この補正係数に基づいて色変換テーブルLUTを修正したり、あるいは、当該色変換テーブルLUTにて色変換された後の階調値を修正することによって、印刷濃度を補正することにより、経時的なインクのばらつきに基づいて発生する印刷濃度のばらつきを防止し、一定の印刷濃度にて印刷を行なうことを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術概念を示した概念図である。
【図2】本発明の技術概念を示した概念図である。
【図3】本発明の技術概念を示した概念図である。
【図4】印刷濃度補正装置および印刷装置の構成を示すブロック図である。
【図5】ソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図6】カラープリンタ20の概略構成を示した構成図である。
【図7】カラープリンタ20の概略構成を示す構成図である。
【図8】印刷データ生成処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図9】経時的な変化によるインクのばらつき度合いを示した図である。
【図10】印刷濃度のばらつき度合いを示した図である。
【図11】補正係数テーブルの構成を示した構成図である。
【図12】補正前の階調と補正後の階調との関係を示した図である。
【図13】第一実施形態における色変換処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図14】第二実施形態における色変換処理の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
C…印刷濃度補正プログラム
C1…識別情報取得機能
C2…印刷濃度補正機能
C3…識別情報
C31…インク使用量情報
C32…インク製造情報
C33…インク交換情報

Claims (10)

  1. 印刷濃度のばらつきを補正する機能をコンピュータに実行させる印刷濃度補正プログラムであって、
    複数の顔料インクにおける顔料粒子の沈降度合いを識別可能な識別情報取得機能と、
    第1の顔料インクについては上記取得した識別情報に基づいて上記顔料インクの吐出量を補正することにより印刷濃度を補正するとともに、
    上記第1の顔料インクよりも上記顔料粒子の沈降度合いが小さい第2の顔料インクについては上記顔料インクの吐出量を補正しない印刷濃度補正機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  2. 上記請求項1に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、
    上記識別情報取得機能では、インクの使用量情報を上記識別情報として取得することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  3. 上記請求項1に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、
    上記識別情報取得機能では、インクの製造情報を上記識別情報として取得することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  4. 上記請求項1に記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、
    上記識別情報取得機能では、インクの交換情報を上記識別情報として取得することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  5. 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷濃度補正プログラムにおいて、
    上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると、同識別情報に基づいて画像を構成する各画素を表現する所定の要素色を濃淡の各要素色に色変換する色変換テーブルを修正し、印刷濃度を補正することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  6. 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷濃度補正プログラムであって、
    上記識別情報取得機能では、画像の所定領域の印刷時毎に上記識別情報を取得するとともに、
    上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると適宜印刷濃度を補正することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  7. 上記請求項6に記載の印刷濃度補正プログラムであって、
    上記識別情報取得機能では、印刷を行う各画素毎に上記識別情報を取得するとともに、上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると各画素毎に印刷濃度を補正することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  8. 上記請求項6に記載の印刷濃度補正プログラムであって、
    上記識別情報取得機能では、印刷を行うバンド幅毎に上記識別情報を取得するとともに、上記印刷濃度補正機能では、上記識別情報が取得されると各バンド幅毎に印刷濃度を補正することを特徴とする印刷濃度補正プログラム。
  9. 印刷濃度のばらつきを補正する印刷濃度補正装置であって、
    複数の顔料インクにおける顔料粒子の沈降度合いを識別可能な識別情報取得手段と、
    第1の顔料インクについては上記取得した識別情報に基づいて上記顔料インクの吐出量を補正することにより印刷濃度を補正するとともに、
    上記第1の顔料インクよりも上記顔料粒子の沈降度合いが小さい第2の顔料インクについては上記顔料インクの吐出量を補正しない印刷濃度補正手段とを具備することを特徴とする印刷濃度補正装置。
  10. 印刷濃度のばらつきを補正する印刷濃度補正方法であって、
    複数の顔料インクにおける顔料粒子の沈降度合いを識別可能な識別情報取得工程と、
    第1の顔料インクについては上記取得した識別情報に基づいて上記顔料インクの吐出量を補正することにより印刷濃度を補正するとともに、
    上記第1の顔料インクよりも上記顔料粒子の沈降度合いが小さい第2の顔料インクについては上記顔料インクの吐出量を補正しない印刷濃度補正工程とを行うことを特徴とする印刷濃度補正方法。
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