JP4243836B2 - 印刷制御装置、印刷制御プログラムおよび印刷制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷制御装置、印刷制御プログラムおよび印刷制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のインクジェットプリンタにおいては各ノズルから大中小それぞれのドット径のインクを吐出可能に構成し、これらのドットの有無によって各画素の階調を2階調以上で表現可能した機体が存在する。この種のインクジェットプリンタにおいては、色成分値と大中小ドットの記録率とを対応づけた各色共通の1次元テーブルによって各色成分値で構成された画像データを大中小ドットの記録率で構成されたドットデータに変換している。そして、各ドットデータにハーフトーン処理等を施して印刷を実行している。(例えば、特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−71439号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術においては、大中小ドットの組み合わせによって各ドットの階調を表現するに際して、色成分値の変化に対して各インク色で印刷結果の明度が最適になるように制御することが困難であり、総てのインク色で不都合のない結果を得るようにドットデータに変換することができなかった。すなわち、従来の技術における1次元テーブルはインクの重量を基にして大中小ドットの記録率を決めており、各色毎のインク特性の差異は考慮しておらず、各色共通の1次元テーブルでは色毎に最適な変換を実現することができなかった。例えば、ブラックインクのように濃いインクは粒状感を感じさせやすく、イエローインクのように薄いインクは粒状感を感じさせにくい。従って、両者を同じ1次元テーブルで変換すると、総ての色について平均的に好ましい結果を得るように調整せざるを得ず、色毎に最適な変換を実現することはできなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、印刷装置で使用する総てのインク色において不都合のない結果が得られるように多値化を実施可能な印刷制御装置、印刷制御プログラムおよび印刷制御方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、印刷装置で使用するインク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタに対応した色成分値で画像を表現した画像データを取得する画像データ取得手段と、同画像データの色成分値と複数のドット径のインク記録率との対応関係に基づいて、上記取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換する画像データ変換手段と、同変換後のインク記録率に基づいて各画素における各ドット径のインク吐出の有無を決定して印刷を実行するに当たり、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタによって異なる吐出量でインクを吐出させ、かつ、他のインクより濃い色のインクと薄い色のインクにおける最も小さいドットが記録される同じ階調範囲において、当該濃い色のインクが当該薄い色のインクよりもドット径の最も小さいドットの使用頻度が高くなるようにインクを吐出させる画像印刷手段とを印刷制御装置が具備し、上記対応関係は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されており、上記シアンと上記マゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、上記イエローと上記ブラックにはそれぞれ単独で対応関係が予め用意されており、上記ライトシアンと上記ライトマゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、上記画像データ変換手段は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されている対応関係に基づいて、上記画像データ取得手段が取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換する。これにより、印刷装置で使用する総てのインク色において不都合のない結果が得られるように色成分値を各ドット径の記録率に変換することができる。
【0006】
ここで、画像データ取得手段においては印刷装置で使用するインク色に対応した色成分値で画像を表現した画像データを取得することができれば良く、印刷実行に際してインク色に対応した色成分値で画像を表現した画像データを直接取得しても良いし、他の形式で表現された画像データを取得してインク色に対応した色成分値で画像を表現した画像データに変換しても良い。
【0007】
複数のドットとしては、少なくともドット径が2種以上存在すればよい。すなわち、各画素についてドットを形成する状態と形成しない状態の2つの状態のみで階調を表現する構成ではなく、ドット径の差異を含めて3階調以上の表現が可能な構成について本発明を適用することができる。複数のドット径としては吐出インク滴の径に差異が存在すればよい。この意味でインク滴の重量が異なっていればよい。
【0009】
画像印刷手段においては変換後のインク記録率に基づいて画像を印刷することができれば良く、インク記録率に基づいてハーフトーン処理を行ったり、ハーフトーン処理後のデータで印刷装置のヘッドやノズルを駆動するための印刷データを生成するなどして、印刷に必要なデータを印刷装置に供給すればよい。
【0011】
インクの濃度の差異に起因して生じる不都合としては、インク濃度によって印刷時に利用者に与える粒状感が異なることが挙げられる。この不都合を解消するための構成としては、濃い色のインクは薄い色のインクと比較して小さなドット径のインクを相対的に多く利用する構成が挙げられる。すなわち、濃い色のインクは薄い色のインクより粒状感を感じさせやすく、また、大きなドット径が疎らに記録されている程粒状感を感じさせやすい。
【0012】
そこで、濃い色のインクについては小さなドット径を多く利用することにより、インクの濃度によって粒状感に差異を生じさせることなく総ての濃度において粒状感を感じさせにくくすることができる。小さなドット径を多く利用するための構成は、大きなドット径ではインク記録率が0以上の値になる色成分値をなるべく大きくするなどして実現可能である。
【0013】
CMYKlclm(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ)の6色を利用する印刷装置において、KインクはKインク専用の記録率変換データを用意し、CインクとMインクはCMインク併用の記録率変換データを用意し、lcインクとlmインクはlclmインク併用の記録率変換データを用意してもよい。KインクはCMインクより濃く、CMインクはlclmインクより濃く、CインクとMインクは同程度の濃さであり、lcインクとlmインクは同程度の濃さである。そこで、上記4種類の記録率変換データを用意すれば、必要最低限の数の記録率変換データでインクの濃度に応じた変換を実行することができる。
【0014】
本発明においては、印刷装置で使用する総てのインク色において不都合のない結果が得られるように多値化を実施することを目的としているが、この目的を実現するための構成としては、上述のように色によって記録率変換データを変更する構成の他、色によって吐出させるインク量自体を変更する構成も採用可能である。すなわち、各色共通の記録率変換データを利用して色成分値を複数のドット径のインク記録率に変換したとしても、印刷装置にて各ドット径のインクを吐出させる際にインク吐出量を色によって変更すれば、使用する総てのインク色において不都合のない結果を得ることができる。
【0015】
インク吐出量を変更する構成としては、インク通路の容量をピエゾ素子やバブルによって変動させてインクを吐出する印刷装置において容量を変動させるための力を変更する構成等を採用可能である。すなわち、大中小等といったドット径の指定がなされる状況において、同じ径のドットが指定されていてもピエゾ素子を駆動するための電圧波形を変えるなどして吐出インク量を変動させる。この構成においても、各インク色において不都合のない結果が得られるように多値化を実施するために、他のインクより濃い色のインクは薄い色のインクより少ない吐出量とする構成を採用可能である。すなわち、この構成によれば濃い色のインク径自体が小さくなり、インク滴による粒状性を感じにくくすることができる。
【0016】
ところで、本発明においては、色成分値の変換に際して変換対象とするインク色が予め決められている記録率変換データであって、他のインクより濃い色のインクは薄い色のインクより小さなドット径の色成分値に対するインク記録率の積分値が大きくなるように各色成分値におけるドット径およびそのドット径でのインク記録率が規定されたデータを参照すれば良い。従って、このような変換を実現するための構造を有した記録率変換データであっても発明を構成していると言える。
【0017】
また、上述した印刷制御装置は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。さらに、インク特性の差異に応じて色によって異なるインク記録率とする手法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然である。したがって、本発明は方法としても適用可能であり、請求項4にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。本発明を実施しようとする際に、印刷制御装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。本発明は、そのプログラムとしても適用可能であり、請求項5にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
【0018】
むろん、請求項2〜請求項3に記載された構成を上記方法やプログラムに対応させることも可能であることは言うまでもない。また、いかなる記憶媒体もプログラムを提供するために使用可能である。例えば、磁気記録媒体や光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現される場合においても本発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地なく同等である。
【0019】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)本発明の構成:
(2)記録率変換データの作成:
(3)他の実施形態:
【0020】
(1)本発明の構成:
図1は本発明にかかる印刷制御装置を構成するコンピュータ(PC10)で実現される印刷制御プログラムの概略構成を示しており、図2は制御対象のプリンタの概略ハードウェア構成を示している。PC10は演算処理の中枢をなす図示しないCPUを備えており、このCPUはシステムバスを介してPC10全体の制御を行う。同システムバスには、図示しないROM,RAM,CD−ROMドライブやハードディスクドライブ30、図示しない入力インターフェイス,CRTインターフェイス,プリンタインターフェイス等が接続されている。むろん、PC10としては種々の態様のコンピュータを採用可能であるし、複数のコンピュータによる分散処理を行う構成であっても良い。
【0021】
ハードディスクドライブ30には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステムや文書情報や画像情報を作成可能なアプリケーションプログラム,プリンタを制御するためのプリンタドライバ20等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPUによって適宜RAMに転送される。そして、CPUは、RAMを一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながら種々のプログラムを実行することになる。
【0022】
入力インターフェイスには、図示しないキーボードやマウスが操作用入力機器として接続され、上記アプリケーションプログラムにおける各種操作等を行うことができる。また、CRTインターフェイスには、表示用のディスプレイが接続されている。さらに、プリンタインターフェイスには、プリンタ40が接続されている。なお、本発明にかかる印刷制御処理プログラムは上記プリンタドライバ20であり、この意味で当該プリンタドライバ20記憶したハードディスクドライブ30は印刷制御処理プログラムを記録した媒体となるが、本印刷制御処理プログラムを格納可能な記録媒体はハードディスクに限定されるものではない。例えば、CD−ROM,フレキシブルディスク,光磁気ディスクや半導体デバイスである不揮発性メモリなどであってもよい。さらに、システムバスに接続されたモデム等の通信インターフェイスをインターネット網に接続し、種々のプログラムを格納したサーバにアクセスして本発明にかかる印刷制御処理プログラムをダウンロードすることも可能である。
【0023】
上記アプリケーションプログラムにおいてはカラー画像のレタッチ等を実行可能であり、利用者は当該アプリケーションプログラムの実行下において上記操作用入力機器を操作し、カラー画像の印刷指示を行うことができる。アプリケーションプログラムにて印刷指示がなされると上記プリンタドライバ20が駆動され、後述するLUTを参照して色変換を実行し、当該色変換後の画像データに対して本発明にかかる記録率変換データを適用し、さらにハーフトーン処理等を実行しつつ印刷データを作成して上記プリンタ40に印刷を実行させる。
【0024】
この印刷処理を実行するために、プリンタドライバ20は画像データ取得モジュール21と解像度変換モジュール22と色変換モジュール23と大中小ドット振分モジュール24とハーフトーン処理モジュール25と印刷データ生成モジュール26とを備えている。画像データ取得モジュール21は上記印刷実行指示がなされた画像データを取得する。当該取得する画像データは各画素の色をRGBの各色成分値で表現したデータである。
【0025】
解像度変換モジュール22は、補間演算処理を実行可能なモジュールであり、上記取得した画像データにおける画素数とプリンタ20にて印刷を行う際の画素数とが異なる場合に補間演算処理によって画像を拡大あるいは縮小する。縮小の際には間引き処理を行っても良い。色変換モジュール23はハードディスクドライブ30に保存されたLUT31を参照して画像データの色成分値をRGB表色系からCMYKlclm(lc:ライトシアン,lm:ライトマゼンタ)表色系に変換するモジュールであり、上記解像度変換がなされた画像データは色変換モジュール23によって色変換される。
【0026】
尚、本実施形態にかかるプリンタ40においては、CMYKlclmの6色のインクを使用するため、色変換モジュール23においてRGB表色系をCMYKlclm表色系に変換しているが、むろん、CMYKの4色を利用するプリンタに対して本発明を適用する際にはRGB表色系をCMYK表色系に変換するし、CMYKlclmDY(DY:ダークイエロー)の7色を利用するプリンタにおいてはCMYKlclmDY表色系に変換する。
【0027】
色変換モジュール23が色変換を実施すると各画素の色はCMYKlclmの各インク色に対応した色成分値の組み合わせで表現される。尚、本実施形態において各色成分値は256階調である。プリンタ40においてはCMYKlclmの各色インクについて各ノズルから大中小3種類のドット径のインクを吐出可能であり、ドットを形成しない状態と合わせて各画素につき4段階の階調表現が可能である。最終的な印刷物においては、ハーフトーン処理によって各色成分値に対応したインク記録率で各色のインク記録を行う。
【0028】
このために、本実施形態においては各色成分値を大中小ドット径毎のインク記録率に変換し、そしてこのインク記録率に基づいてハーフトーン処理を行って各画素におけるドットの吐出/非吐出およびドット径を決定している。色成分値から大中小ドット径毎のインク記録率を取得する処理は大中小ドット振分モジュール24が担っている。すなわち、大中小ドット振分モジュール24は、色成分値と各ドット径毎のインク記録率とを対応づけた記録率変換データ32a〜32dを参照して色成分値を大中小ドット径毎のインク記録率に変換するモジュールであり、上記色変換モジュール23から上記CMYKlclm各色の色成分値を取得し、大中小ドット径毎のインク記録率を取得する。
【0029】
本実施形態においてはインクの濃度特性に応じた変換を行うため、インクの濃度に対応した4種類のデータすなわち記録率変換データ32a〜32dが予め用意されており、ハードディスクドライブ30に保存されている。具体的には、Kインクは他のインクと比較して非常に濃いのでKインク単独でK用記録率変換データ32aが用意され、CインクとMインクはほぼ同程度の濃さであるとともに、Kインクより薄くlc,lm,Yインクより濃い。そこで、CインクとMインクには共通のC,M用記録率変換データ32bが用意されている。
【0030】
また、lcインクとlmインクはほぼ同程度の濃さであるとともに、K,C,Mインクより薄くYインクより濃い。そこで、lcインクとlmインクには共通のlc,lm用記録率変換データ32cが用意されている。Yインクは他のインクと比較して非常に薄いのでYインク単独でY用記録率変換データ32dが用意されている。尚、ここでのインクの濃度特性は後述するように各色でのインク記録率のリニアな変化に対する明度変化に対応している。
【0031】
大中小ドット振分モジュール24によって色成分値を大中小ドット毎のインク記録率を取得したら、ハーフトーン処理モジュール25は当該インク記録率についてハーフトーン処理を行う。すなわち、プリンタ40における各画素について大中小ドットのいずれかを吐出するか否かを示すドットデータを生成する。ハーフトーン処理モジュール25がドットデータを生成すると、印刷データ生成モジュール26は当該ドットデータに基づいて印刷データを作成し、プリンタ40に対して出力する。
【0032】
すなわち、プリンタ40においては後述するようにヘッドにインクの吐出ノズルNzが列状に形成されており、当該ノズル列では副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分離れたデータが同時に使用される。そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同時に使用されるべきものがプリンタ40にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替えるラスタライズ処理を行う。このラスタライズの後、画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷データを生成する。印刷データは上記プリンタインターフェイス介してプリンタ40に出力され、プリンタ40においては当該印刷データに基づいて画像を印刷する。
【0033】
プリンタ40は当該印刷を実行するため図2に示す構造を備えている。同図に示すように、プリンタ40内部に設けられたバス40aには、CPU41、ROM42、RAM43、ASIC44、コントロールIC45、PCインターフェイス46、イメージデータや駆動信号などを送信するためのインターフェイス47等が接続されている。そして、CPU41が、RAM43をワークエリアとして利用しながらROM42に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。ASIC44は図示しない印刷ヘッドを駆動するためにカスタマイズされたICであり、CPU41と所定の信号を送受信しつつ印刷ヘッド駆動のための処理を行う。また、ヘッド駆動部49に対して印加電圧データを出力する。
【0034】
コントロールIC45は、各インクカートリッジ48a〜48fに搭載された不揮発性メモリであるカートリッジメモリを制御するICであり、CPU41の制御によって、カートリッジメモリに記録されたインクの色や残量の情報の読み出しや、インク残量の情報の更新等がなされる。PCインターフェイス46はPC10のプリンタインターフェイスと接続されており、プリンタ40はPCインターフェイス46を介してPC10から送信される印刷データを受信する。I/F47には、キャリッジ機構47aと紙送り機構47bとが接続されている。紙送り機構47bは、紙送りモータや紙送りローラなどからなり、印刷用紙などの印刷記録媒体を順次送り出して副走査を行う。キャリッジ機構47aは、印刷ヘッドを搭載するキャリッジを備え、キャリッジを往復動させて印刷ヘッドを主走査させる。
【0035】
ヘッド駆動部49は、専用ICと駆動用トランジスタ等からなる回路である。同ヘッド駆動部49は、ASIC44から入力される印加電圧データに基づいて印刷ヘッドに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成する。印刷ヘッドは、CMYKlclmの6色のインクが充填されたインクカートリッジ48a〜48fを搭載可能なカートリッジホルダ48とインク別のチューブで接続されており、各インクの供給を受けるようになっている。
【0036】
印刷ヘッドのインク吐出部には、6色のインクのそれぞれを吐出する6組のノズル列が印刷ヘッドの主走査方向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞれでは複数のノズルが副走査方向に一定の間隔で配置されている。図3は、ノズルおよびその内部構造を拡大して示す図である。同図に示すように上記インクカートリッジ48a〜48f内のインクとインク室48gとは上記チューブを介して連通され、ヘッドの下側で開口したノズルNzの開口部にまでインクが供給されている。
【0037】
ピエゾ素子PEは上記ヘッド駆動部49が生成する印加電圧によって伸張/収縮し、インク室48gの容積を変動させる。この結果、上記ノズルNzの開口部からインク滴Ipが吐出され、当該インク滴Ipが印刷媒体に付着することによって印刷がなされる。図3の中央にはピエゾ素子PEを駆動するための印加電圧パターン例が示してある。ヘッド駆動部49は、1回のインク吐出タイミングに対してパターンV1とパターンV2の2種類の印加電圧を発生可能であり、これらの組み合わせによって吐出インクのドット径を調整している。
【0038】
すなわち、1回のインク吐出に際してパターンV1の印加電圧のみでピエゾ素子PEを駆動すると小ドットが吐出され、1回のインク吐出に際してパターンV2の印加電圧のみでピエゾ素子PEを駆動すると中ドットが吐出され、1回のインク吐出に際してパターンV1,V2の双方の印加電圧でピエゾ素子PEを駆動すると大ドットが吐出される。尚、本実施形態において、小ドットのインク重量は1ng,中ドットのインク重量は2ng,大ドットのインク重量は4ngである。また、上記印加電圧パターンを変更すれば、このインク重量を変動させることができる。
【0039】
このようなインク滴の重量比において、単位面積当たり各色で大ドット1に対して小ドット4(あるいは大ドット1に対して中ドット2)の比率で印刷を行えば、印刷用紙に記録されるインクの重量が共通になる。しかし、両印刷物を比較すると互いに明度が異なっている。そこで、本発明においては、インク記録率の増加に対する明度変化がドット径によって異なることを考慮して記録率変換データ32a〜32dを作成している。また、インクの色が異なれば同じドット径のインクが同じだけ利用されていても印刷物が与える粒状感が異なる。そこで、本発明においては記録率変換データを4種類作成し、その変換対象をK,CあるいはM,lcあるいはlm,Yと言うように予め規定している。
【0040】
(2)記録率変換データの作成:
次に、以上のようにインク記録率と明度変化との相関およびインク色による粒状感の差異を考慮して記録率変換データを作成する際の処理手順を説明する。この処理には多くの演算を必要とするので、上記PC10等コンピュータを利用するのが好ましい。図4は記録率変換データの作成手順を示すフローチャートである。本実施形態において記録率変換データを作成する際には、大ドットを小ドットおよび中ドットで代替させながら各ドット径におけるインク記録率を決定しており、CMYKlclmの各色毎に処理を行う。ステップS100においては、データ作成対象のインク色で大中小各ドットのインク記録率と明度との相関を示すグラフを作成する。
【0041】
図5はCインクについて作成したインク記録率と明度との相関を示すグラフであり、横軸がインク記録率であり縦軸が明度である。実際には各ドット径について各インク記録率でのパッチを示す画像データを作成し、ハーフトーン処理を行って印刷データを出力し、印刷結果を測色するなどの作業によってグラフを作成することができる。インク記録率は0〜255の階調値で各ドットを記録しない状態から単位面積当たりのデューティ制限(インク量制限)の上限までドットを記録する状態を指定している。
【0042】
同図に示すように小ドットの明度レンジが一番狭く、中ドット、大ドットの順で明度レンジが広くなる。また、各ドット径においてグラフは下に凸であり、低インク記録率において大ドットでの明度変化率が一番大きく、中ドット、小ドットの順で明度変化率が小さくなる。図においてはCインクでの相関を示しており、他の色については明度レンジに差異はあるものの、グラフが示す傾向としては共通である。
【0043】
本実施形態では、このグラフに基づいてインクの代替量を算出しており、ステップS110では小ドットの記録率を定数値Xsで除し、大ドットのグラフに最も合致する定数Xsを取得する。図6はドットのインク記録率を定数Xsで除して大ドットのグラフに合致させる様子を説明する説明図である。同図においても横軸をインク記録率、縦軸を明度として示しており、記録率を定数で除する前のグラフを破線で示している。インク記録率を定数値で除すると図6に示すグラフにおいては破線が左方向に縮小されるので、定数値Xsを調整することによって小ドットの明度変化と大ドットの明度変化の一部を合致させることができる。
【0044】
同図においては、定数値Xsで除して小ドットの明度変化が大ドットの明度変化に合致した状態を実線で示しており、このとき、同じ明度値における除算前後のインク記録率の比がaXs:a(aは任意の値)となっている。尚、定数値Xsで除した後に大ドットの明度変化に合致しているか否かは各インク記録率での明度値の差分を足し合わせ、足し合わせた結果が最小になる値を選定するなどして把握可能であり、種々の方法によって定数値Xsを選定することができる。以上のようにして得られた定数値Xsは、大ドットを代替する小ドットのインク量を示している。すなわち、大ドット1を小ドットXsで代替すればドット径毎の差異を補償した代替を行うことができる。
【0045】
ステップS120では、上述と同様の処理を中ドットに対しても行う。すなわち、中ドットの記録率を定数値Xmで除し、大ドットのグラフに最も合致する定数Xmを取得する。図6においては中ドットについてもインク記録率を定数で除する前のグラフを破線で示しており、定数値Xmで除して中ドットの明度変化が大ドットの明度変化に合致した状態を実線で示している。このとき、同じ明度値における除算前後のインク記録率の比がbXm:b(bは任意の値)となっている。こうして得られた定数値Xmは、大ドットを代替する中ドットのインク量を示している。
【0046】
以上のようにして大ドットを代替する小ドットおよび中ドットのインク量が判明すると、大ドットのインク記録率を代替する作業によって大中小各ドットについて色成分値とインク記録率の相対関係を決定することができる。図7はこの代替作業を説明する説明図である。同図において、横軸はCMYKlclmの各色成分値、縦軸はインク記録率を示しており、ここでは上記図5,図6に合わせてCインクについて示している。
【0047】
ステップS130では、まず大ドットのみについて色成分値とインク記録率との相関を決定する。図7においては、破線に示すように色成分値が0〜255までリニアに増加するとインク記録率が0〜255までリニアに増加するものとして大ドットのみの相関を規定している。本実施形態では、この前提に基づきステップS140で大ドットを小ドットおよび中ドットに代替させる。小ドットについては、上述のように代替比がaXs:aと決められているので、低色成分値域において大ドットのインク記録率aに対してインク記録率をaXsとする。
【0048】
図7においては、破線に示す大ドットのみの相関が傾き1の直線であるので、小ドットについては実線に示すように傾きXsの直線になる。小ドットについては色成分値0から小ドットのインク記録率が最大となる色成分値sまで傾きXsの直線とし、その後は中ドットのインク記録率が最大となる色成分値mまで傾き−Xsとする。この結果、色成分値0〜sまで大ドットのインク記録率は0になり、色成分値s〜mにおいて二重線に示すインク記録率となる。
【0049】
次に色成分値s〜mにおいて二重線に示す大ドットのみのインク記録率を中ドットのインクで代替する。中ドットの代替比は上述のようにbXm:bであるので、当該二重線の傾きのXm倍の傾きを有する一点鎖線で示すような直線を中ドットのインク記録率とする。色成分値m〜255では、中ドットのインク記録率を最大値から0にリニアに変化するようなインク記録率とし、残りを二点差線に示すような大ドットのインク記録率とする。代替比aXs:aは上述のように大ドットによる印刷物の明度と同等の明度を与える小ドットの量であり、代替比bXm:bは上述のように大ドットによる印刷物の明度と同等の明度を与える中ドットの量である。
【0050】
従って、以上のように大ドットのインク記録率を代替比aXs:aやbXm:bで代替させると、小ドットおよび中ドットの組み合わせによって印刷を行った場合の明度と上記破線で示す大ドットのみでのインク記録率で印刷を行った場合の明度変化とが同等になる。図7に示す破線において、色成分値のリニアな変化に対して印刷結果の明度がリニアに変化するのであれば、小ドットおよび中ドットを組み合わせて印刷を行った場合であっても色成分値のリニアな変化に対して印刷結果の明度がリニアに変化する。
【0051】
以上の処理において、色成分値のリニアな変化に対して印刷結果の明度がリニアに変化するようにするためには、小ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値sと中ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値mとは特に限定されない。しかし、CMYKlclmの各色インクは上述のようにインク特性が異なっており、各インク色の特性に対応させるためには、インク色の特性毎に小ドットおよび中ドットの使用頻度を変更することが好ましい。
【0052】
そこで、本実施形態においては、上記小ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値sと中ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値mとをインク色の特性によって異なる値としている。図8は、インク色(濃度)によって明度変化特性が異なることを説明する説明図である。同図はYlcCKインクの大ドットのインク記録率と明度との相関を示すグラフであり、横軸がインク記録率であり縦軸が明度である。また、各曲線は上からYインク,lcインク,Cインク,Kインクのグラフである。尚、lmインクとlcインクの相関はほぼ同様であり、CインクとMインクの相関はほぼ同様である。
【0053】
同図に示すように、Y,lc,C,Kと濃度が濃くなるほど表現可能な明度域が広いが、低インク記録率において記録率の上昇に伴う明度低下が大きい。従って、少ないインク量変化でも人間の目に与える影響が大きい。一方、上記図5に示すように、大中小ドットのそれぞれにおいてインク記録率に対する明度変化を比較すると、ドット径が大きくなるほど表現可能な明度域が広いが、低インク記録率において記録率の上昇に伴う明度低下が大きい。従って、少ないインク量変化でも人間の目に与える影響が大きい。
【0054】
以上のインク特性により、インクの色が濃くなるほど、また、ドット径が大きくなるほどドットが目立ち、印刷物において粒状感を感じさせやすくなる。そこで、本実施形態においては、濃いインクほど低インク記録率でドット径の小さなインクの使用頻度が高くなるようにしている。具体的には、図9に示すように、大ドットのインクを小ドットおよび中ドットで代替させる際に、色成分値s,mの値を変えている。
【0055】
すなわち、濃いインクの方が色成分値s,mが大きな値になるようにしている。図9の上部に示す例は上記図7に示すCインクのインク記録率であり、図9の下部に示す例はKインクのインク記録率である。同図に示すようにCインクにおいて小ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値s0はKインクにおいて小ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値s1より小さい。また、Cインクにおいて中ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値m0はKインクにおいて中ドットのインク記録率が最大となる上記色成分値m1より小さい。
【0056】
このため、小ドットの色成分値に対するインク記録率を積分するとCインクよりKインクの方が大きくなる。すなわち、低インク記録率においてKインクの方が小ドットの使用頻度が高くなる。上記ステップS140においては、このようにインクの色によるインク特性の差異を考慮しており、インクの色が濃くなるほど色成分値sが大きくなるように設定することによって、インクの色が濃くなるほど小ドットの使用頻度が高くなるようにしている。むろん、中ドットについて、インクの色が濃くなるほど中ドットの使用頻度が高くなるようにしても良い。
【0057】
いずれにしても、ステップS140において大ドットのインクを小中ドットで代替させると、図7等に示すように色成分値とインク記録率との相関を各ドット径毎に取得することができる。そこで、ステップS150では、当該色成分値とインク記録率とを対応づけたテーブルデータを作成し、記録率変換データとして上記ハードディスクドライブ30に記録する。ステップS160ではK,C,lc,Yインクの総てについて記録率データを作成したか否かを判別し、同ステップS160にてK,C,lc,Yインクの総てについて記録率データを作成したと判別されるまで、ステップS100以降の処理を繰り返す。すなわち、大ドットを小ドットおよび中ドットで代替させ、また、インク色の特性毎に色成分値sを変更しながら、K,C,lc,Yインクのそれぞれを変換するための記録率データを作成する。
【0058】
(3)他の実施形態:
本発明においては、インク記録率の増加に対する明度変化がドット径によって異なることによる影響を抑え、また、インクの色によって粒状感に差異が生じないようにして印刷を実行することができれば良く、上記実施形態の他にも種々の構成を採用可能である。例えば、上記記録率変換データは4種類であったが、むろん、CMYKlclmの6色総てに対応させて6種類の記録率変換データを作成しても良いし、C,Kインクを同じ記録率変換データで変換することとして3種類の記録率変換データを利用する構成を採用してもよく、記録率変換データを記憶するための記憶容量や作業効率等を勘案して種々の構成を採用可能である。
【0059】
また、記録率変換データを作成する際に、大ドットのみについて色成分値とインク記録率との相関が直線になるようにしていたが、むろん、他の構成を採用しても良い。例えば、インクの特性を考慮した曲線にすることができる。すなわち、図5に示すようにインクの記録率のリニアな変化に対して明度はリニアに変化しないので、色成分値の変化に対して明度がリニアに変化するように大ドットのみの色成分値とインク記録率との相関を曲線としても良い。かかる構成は、図7において大ドットのみについて示す破線を下に凸の曲線にするなどして実現可能である。
【0060】
すなわち、インクの特性としては図5に示すように低インク記録率域で記録率の変化に対して明度変化が大きいので、大ドットについての上記相関を示す曲線を下に凸の曲線とすれば低色成分値域で色成分値の増加に対してインク記録率の変化率が小さくなる。これにより変化率の偏りを相殺することが可能であり、明度変化をリニアにすることができる。むろん、色によってインク記録率に対する明度変化が異なるので、図7において色毎に大ドットのみのインク記録率を示す曲線を変えても良い。
【0061】
さらに、記録率変換データによって大中小ドットおよび色毎のインク記録率を調整する構成の他、ノズルから吐出するインクの重量自体を適宜変更する構成を採用しても良い。すなわち、上記実施形態において、インク重量は印加電圧パターンV1,V2の波形を変更することによってノズルから吐出するインク重量を変更することができるので、この印加電圧パターンV1,V2を色によって変更する構成を採用しても良い。
【0062】
例えば、上述のように大中小のインク重量を1ng,2ng,4ngとしておいて、上記ステップS100〜S120と同様の処理によって定数値Xs,Xmを算出し、大ドットと小ドットのインク重量比をXs:1とし、大ドットと中ドットのインク重量比をXm:1となるように印加電圧パターンV1,V2を調整しても良い。かかる構成は、予め大ドットと小ドットのインク重量比がXs:1、大ドットと中ドットのインク重量比がXm:1となるような印加電圧パターンV1,V2を色毎に算出しておき、上記ヘッド駆動部49において吐出インクの色を判別するとともにその色に対応した印加電圧を発生させるようにして実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷制御プログラムの概略構成を示す図である。
【図2】プリンタの概略ハードウェア構成を示す図である。
【図3】ノズルおよびその内部構造を拡大して示す図である。
【図4】記録率変換データの作成手順を示すフローチャートである。
【図5】インク記録率と明度との相関を示すグラフである。
【図6】ドットのインク記録率を定数Xsで除して大ドットのグラフに合致させる様子を説明する説明図である。
【図7】代替作業を説明する説明図である。
【図8】インク色によって異なる明度変化特性を説明する説明図である。
【図9】色成分値s,mの値が色によって異なる様子を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…PC、20…プリンタドライバ、21…画像データ取得モジュール、22…解像度変換モジュール、23…色変換モジュール、24…大中小ドット振分モジュール、25…ハーフトーン処理モジュール、26…印刷データ生成モジュール、30…ハードディスクドライブ、32a〜32d…記録率変換データ
Claims (5)
- 印刷装置で使用するインク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタに対応した色成分値で画像を表現した画像データを取得する画像データ取得手段と、
同画像データの色成分値と複数のドット径のインク記録率との対応関係に基づいて、上記取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換する画像データ変換手段と、
同変換後のインク記録率に基づいて各画素における各ドット径のインク吐出の有無を決定して印刷を実行するに当たり、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタによって異なる吐出量でインクを吐出させ、かつ、他のインクより濃い色のインクと薄い色のインクにおける最も小さいドットが記録される同じ階調範囲において、当該濃い色のインクが当該薄い色のインクよりもドット径の最も小さいドットの使用頻度が高くなるようにインクを吐出させる画像印刷手段とを具備し、
上記対応関係は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されており、
上記シアンと上記マゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、
上記イエローと上記ブラックにはそれぞれ単独で対応関係が予め用意されており、
上記ライトシアンと上記ライトマゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、
上記画像データ変換手段は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されている対応関係に基づいて、上記画像データ取得手段が取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換することを特徴とする印刷制御装置。 - 上記濃い色のインクがブラックインクであり、上記薄い色のインクがシアンインクである、上記請求項1に記載の印刷制御装置。
- 上記画像印刷手段においては、上記濃い色のインクは上記薄い色のインクより少ない吐出量とすることを特徴とする上記請求項1に記載の印刷制御装置。
- 印刷装置で使用するインク色に対応した色成分値を各色のインク滴の記録率に変換して印刷装置での印刷を実行する印刷制御方法であって、
印刷装置で使用するインク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタに対応した色成分値で画像を表現した画像データを取得する画像データ取得工程と、
同画像データの色成分値と複数のドット径のインク記録率との対応関係に基づいて、上記取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換する画像データ変換工程と、
同変換後のインク記録率に基づいて各画素における各ドット径のインク吐出の有無を決定して印刷を実行するに当たり、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタによって異なる吐出量でインクを吐出させ、かつ、他のインクより濃い色のインクと薄い色のインクにおける最も小さいドットが記録される同じ階調範囲において、当該濃い色のインクが当該薄い色のインクよりもドット径の最も小さいドットの使用頻度が高くなるようにインクを吐出させる画像印刷工程とを具備し、
上記対応関係は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されており、
上記シアンと上記マゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、
上記イエローと上記ブラックにはそれぞれ単独で対応関係が予め用意されており、
上記ライトシアンと上記ライトマゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、
上記画像データ変換工程では、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されている対応関係に基づいて、上記画像データ取得手段が取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換することを特徴とする印刷制御方法。 - 印刷装置で使用するインク色に対応した色成分値を各色のインク滴の記録率に変換して印刷装置での印刷を実行するための印刷制御プログラムであって、
印刷装置で使用するインク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタに対応した色成分値で画像を表現した画像データを取得する画像データ取得機能と、
同画像データの色成分値と複数のドット径のインク記録率との対応関係に基づいて、上記取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換する画像データ変換機能と、
同変換後のインク記録率に基づいて各画素における各ドット径のインク吐出の有無を決定して印刷を実行するに当たり、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタによって異なる吐出量でインクを吐出させ、かつ、他のインクより濃い色のインクと薄い色のインクにおける最も小さいドットが記録される同じ階調範囲において、当該濃い色のインクが当該薄い色のインクよりもドット径の最も小さいドットの使用頻度が高くなるようにインクを吐出させる画像印刷機能とをコンピュータに実現させ、
上記対応関係は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されており、
上記シアンと上記マゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、
上記イエローと上記ブラックにはそれぞれ単独で対応関係が予め用意されており、
上記ライトシアンと上記ライトマゼンタには共通の対応関係が予め用意されており、
上記画像データ変換機能は、上記インク色であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの濃度に対応して予め用意されている対応関係に基づいて、上記画像データ取得手段が取得した画像データを複数のドット径のインク記録率に変換することを特徴とする印刷制御プログラム。
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