JP3986749B2 - 物品取付具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面構成部材の表面に手摺り等の物品を取付けるための物品取付具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
壁面構成部材の表面に手摺り等の物品を取付ける場合、壁面構成部材が例えば石膏ボードのように脆いものであると、壁面構成部材取付の表面側(物品が位置される側の面)から取付ねじ等によって物品の取付を行ったのでは、物品からの大きな荷重を支承することが不可能となり、採用できないものとなる。このため、壁面構成部材に開口部を形成して、アンカ片をこの開口部より挿通させて壁面構成部材の裏面側に配置して、壁面構成部材の裏面側に密着された状態のアンカ片によって物品からの荷重を支承させることが行われる。
【0003】
従来、開口部に挿通されるアンカ片を利用した物品取付具としては種々のものが提案されているが、壁面構成部材の表面側に配設される保持部材とアンカ片とを、壁面構成部材の開口部を挿通される取付ボルトを介して連結することにより、アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持するようにしたものがある。そして、取付ボルトを有するものの中には、アンカ片にあらかじめ取付ボルトの一端部が連結されて、取付ボルトの基端部を把持しつつアンカ片が壁面構成部材の開口部よりその裏面側へと挿通させる作業を行うようにしたものもある(特開2000−145089号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アンカ片による物品からの荷重の支承は、もっぱらアンカ片が壁面構成部材の裏面側に圧接されることに受け持たれるようになっている。例えば、アンカ片を壁面構成部材の開口部から上方へ伸びるように配置した場合、壁面構成部材の表面側に配置されて取付ボルトに連結される物品としての例えば手摺りに対して下方への荷重が作用したときは、アンカ片が壁面構成部材の裏面側に圧接されることになり、荷重支承が効果的に行われることになる。この一方、アンカ片が上記のように開口部から上方へ伸びた状態において、手摺りに上方への荷重が作用した場合は、開口部から上方へ伸びるアンカ片には壁面構成部材の裏面側から剥離されるような力を受けるので、この下方への荷重支承を効果的に行うことができないものとなる。
【0005】
このような問題を解消するために、物品に作用する荷重の作用方向というものをあらかじめ想定して、物品への荷重作用方向とは反対方向にアンカ片が伸びるように位置設定される。また、アンカ片を壁面構成部材の開口部を境にして例えば上下の両方向に伸びるように設定して、物品に対して作用する上方向および下方向の両方の荷重に対しても対応できるようにすることも行われている。
【0006】
しかしながら、壁面構成部材の裏面側に配置されるアンカ片を利用した荷重支承は、もっぱらアンカ片の壁面構成部材の裏面側への圧接を利用した荷重支承であり、壁面構成部材の裏面側から剥離される方向の荷重支承ということは期待されていなかったのが実状である。
【0007】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、取付ボルトを介して連結されるアンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持するようにした場合に、アンカ片がより広い方向での荷重を支承できるようにした物品取付具およびその部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明(請求項1に係る発明)にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
壁面構成部材に形成された開口部より挿通されて該壁面構成部材の裏面側に配置されるアンカ片と該壁面構成部材の表面側に配設される保持部材とを、該開口部を挿通される取付ボルトを介して連結することにより、該アンカ片と該保持部材とで該壁面構成部材を挟持するようにした物品取付具であって、
前記アンカ片として、第1アンカ片と第2アンカ片とが設けられ、
前記第1アンカ片の基端部に前記取付ボルトの先端部が一体回転するように連結され、
前記第2アンカ片の基端部が、前記第1アンカ片よりも前記取付ボルトの基端部側において、該取付ボルトに対して螺合されることなく回転自在に嵌合され、
前記第1アンカ片と前記第2アンカ片とが、その各先端部側に向けて伸びる所定面をもって、互いに重ならない相対回転姿勢時において、前記壁面構成部材の裏面側に当接可能となるように設定されていると共に、該第1アンカ片と該第2アンカ片とが互いに重なる相対回転姿勢時において、該第1アンカ片又は該第2アンカ片の一方が該第1アンカ片又は該第2アンカ片の他方に対して傾斜されて、該傾斜に基づき該第1アンカ片と該第2アンカ片とが離間するように設定され、
前記第1アンカ片の所定面に、前記壁面構成部材の裏面側に固着するための接着材が設けられていると共に、該接着材が、該第1アンカ片と該第2アンカ片とが互いに重なる相対回転姿勢時において、該第1アンカ片又は該第2アンカ片の一方が該第1アンカ片又は該第2アンカ片の他方に対して傾斜されることに基づき、該第2アンカ片に接触しないように設定されている、ようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、アンカ片(少なくとも第アンカ片)は、壁面構成部材の裏面側に圧接されるような荷重に対してのみならず、剥離されるような荷重、さらには壁面構成部材の裏面を摺動するような方向の荷重をも支承することができ、広い方向の荷重を支承することができる。また、接着材は、取付ボルトを利用した連結力でもってアンカ片と壁面構成部材の裏面側との間で強く押圧されるので、アンカ片と壁面構成部材の裏面側との接着による固着というものが常に確実に確保されて、上記の効果を確実に発揮させることができる。
また、第2アンカ片をその自重を利用して下方へ伸びる姿勢とする一方、第1アンカ片を取付ボルトの回転操作を利用して上方へ伸びる姿勢として、2つのアンカ片の伸び方向を大きく相違させて、より広い方向の荷重をしっかりと支承する上で好ましいものとなる。
さらに、第1アンカ片と第2アンカ片とが互いに重なる相対回転姿勢時において、該第1アンカ片又は該第2アンカ片の一方が該第1アンカ片又は該第2アンカ片の他方に対して傾斜されて、該第1アンカ片の所定面に設けられる接着材が該第2アンカ片に接触しないように設定されており、壁面構成部材の開口部に第1,第2アンカ片を挿入するに際して、第1アンカ片の所定面に設けられる接着材と第2アンカ片との接触防止を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載された発明によれば、第1,第2アンカ片は、壁面構成部材の裏面側に圧接されるような方向の荷重は勿論のこと、剥離される方向の荷重、さらには壁面構成部材の裏面に沿って摺動(回転方向)される方向の荷重をも支承することができ、広い方向に渡って荷重支承能力が大きなものとなる
【0011】
請求項に記載された発明によれば、取り扱いの容易な両面接着テープを利用して、請求項1に対応した効果を得ることができる。
請求項に記載された発明によれば、保持部材を、壁面構成部材を挟持するための挟持用部材と、取付ボルトに螺合されて所定の挟持力を得るための固定具となるロックナットとしての機能を兼用させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を示す図1〜図12において、物品取付具Mの構成要素についてまず説明すると、物品取付具Mは、第1アンカ片1と、第2アンカ片2と、取付ボルト3と、保持部材4とを有する。保持部材4は、後述するように、アンカ片と共働して壁面構成部材を挟持するための表面側部材とロックナットとを兼用したものとなっており、このような保持部材4は、施工時には、合成樹脂によって回転治具5とあらかじめ一体成形されている。この保持部材4と回転治具5との一体品を、以下の説明では、治具兼用部材JKとして説明することとする。物品取付具Mは、実施形態ではさらに、金属製のワッシャ6とスペーサ7とを有する。
【0013】
各アンカ片1と2は、それぞれ数mm厚の剛性に優れた金属材料(例えば鋼板)や合成樹脂(繊維強化された合成樹脂を含む−以下同じ)によって、全体的に細長くかつ湾曲された形状とされている。すなわち、各アンカ片1、2は、全体的に一方向に湾曲された形状とされ、特にその先端部側においては曲がりの度合いが強くなっていて、横方向に大きく曲げられている。そして、取付ボルト3を中心として両アンカ片1と2とを相対回転させて互いに重ね合わせたとき、幅方向においては互いにはみ出ないように整合されるように形状設定されている(ほぼ合同形状に設定)。
【0014】
第1アンカ片1の基端部には、特に図5に示すようにねじ孔1aが形成され、このねじ孔1aに取付ボルト3の先端部が螺合されている。そして、取付ボルト3の先端部に第1アンカ片1が螺合された状態において、取付ボルト3と第1アンカ片1とが仮固定されている。この仮固定は、第1アンカ片1と取付ボルト3とが一体回転するように、かつ所定以上の相対トルクが作用したときには固定解除されるように設定されている。このような仮固定を行うには、例えば、図5に示すかしめ(かしめ部分を符号k1で示す)によって得ることができる。
【0015】
第2アンカ片2は、取付ボルト3に対して、第1アンカ片1よりも取付ボルト3の基端部側において、第2アンカ片2の基端部(に形成された取付孔2a)が回転自在に嵌合されている。すなわち、第2アンカ片2は、取付ボルト3に対しては螺合されることなく自由に回転自在とされて、第1アンカ片1と取付ボルト3とに対してそれぞれ相対回転可能とされている。
【0016】
各アンカ片1、2は、図3、図4に示すように、壁面構成部材Hに形成された開口部11を通して壁面構成部材Hの裏面側に配設されるものであり、取付ボルト3を介して連結されたアンカ片1、2と保持部材4とで壁面構成部材Hを挟持して、アンカ片1、2の壁面構成部材Hへの取付完了状態となる。なお、この取付作業の点については後述する。
【0017】
前記スペーサ7は、例えば合成樹脂により形成されて、壁面構成部材Hの厚さの相違つまり開口部11の長さの相違に対応するもので、第2アンカ片2と保持部材4との間において、取付ボルト3に取付けられる。すなわち、壁面構成部材Hの厚さが厚いときにスペーサ7が用いられ、壁面構成部材Hの厚さが薄いときは使用されない。スペーサ7は、他の部材の取付状態にかかわらず取付ボルト3に対して取付、取外しを容易に行えるように、周方向に切欠部7aが形成されて、この切欠部7aを利用して取付ボルト3からの取外し、取付けが行われる。なお、切欠部7aの開口幅は取付ボルト3の直径よりも幾分小さくされて、取付け、取外しの際は、弾性変形を利用して切欠部7aの開口幅を広げることにより行われる。なお、ワッシャ6は、アンカ片2が直接スペーサ7あるいは保持部材4に当接するのを防止するためのものである。
【0018】
取付ボルト3の基端部には、図1、図2に示すように、ドライバ等の回転工具が係合可能なように、径方向に伸びる溝部3dが形成されている。第1アンカ片1を180度回転させて配置させるには、溝部3dの回転位置や回転工具の回転位置によって目視して確認できる。
【0019】
前記保持部材4と回転治具5との一体品である治具兼用部材JKの詳細が、図6、図7に示される。保持部材4は、開口部11内に挿通される筒部4aと、筒部4aに形成されて取付ボルト3が螺合されるねじ孔4bと、筒部4aの一端部に形成されて開口部11の直径よりも大きな外径を有する円環状のフランジ部4cとを有する。回転治具5は、筒状の本体部5aを有して、本体部5aの内孔が、取付ボルト3がスムーズに挿通可能な貫通孔5bとされている。そして、本体部5aの外周には、周方向等間隔に、複数(実施形態では2個)の回転力付与用の突起部5cが形成されている。
【0020】
保持部材4と回転治具5とは、連結部8によって連結されている。連結部8は、薄肉状とされて、所定以上のトルクを受けて破断される弱化部を構成している。このような治具兼用部材JKは、合成樹脂による一体成形とされている(例えば射出成形)。連結部8を所定以上のトルクを受けて破断される弱化部として構成するには、連結部8を射出成形時にあらかじめ薄肉として形成する他、例えば、周方向において部分的に保持部材4と回転治具5とを連結されるように射出成形したり、射出成形後に連結部8の外周に機械加工によって溝部を形成して連結部8を薄肉にする等、適宜の手法が採択し得る。
【0021】
再び図1、図2において、各アンカ片1、2のうち、壁面構成部材Hの裏面側に臨む側となる面には、あらかじめ両面接着テープ9が貼り付けられており、この両面接着テープ9が図1、図2中ハッチングを施して示される。両面接着テープ9は、回転抵抗力付与手段および剥離防止手段となるもので、施工前の状態では、両面接着テープ9の一方の接着面がアンカ片1、2の所定面(壁面構成部材Hの裏面側を向くこととなる面)にあらかじめ接着されており、他方の接着面は剥離紙9aによって覆われている。そして、施工直前に剥離紙9aがはがされて、他方の接着面が露出される(はがされた剥離紙が図1中一点鎖線で示される)。
【0022】
次に、図8〜図15および図3、図4を参照しつつ、物品取付具Mの壁面構成部材Hに対する取付手法について説明するが、その取付前の準備として、両面接着テープ9の剥離紙9aがはがされる。また、治具兼用部材JKが、アンカ片1、2を開口部11内に挿通するときの邪魔とならないように、取付ボルト3の基端部側(アンカ片1、2とは反対側)に位置される(ただし保持部材4のねじ孔4bに取付ボルト3が螺合されている範囲)。
【0023】
上述の事前準備が完了した後、まず、図2に示すように2つのアンカ片1、2を互いに重なるようにした状態として、図8に示すように、アンカ片1、2をその先端部側から開口部11内に挿入させる。両アンカ片1と2とを重ね合わせたとき、第1アンカ片1の両面接着テープ9が第アンカ片2に接触しないようにされる。この接触防止のために、例えば、第2アンカ片2をその基端部側(取付ボルト3側)から先端部側(自由端部側)に向かうにつれて徐々に第1アンカ片1から離間するようにわずかに傾斜させるようにしてもよく、逆に、第1アンカ片1をその先端部から基端部に向かうにつれて徐々に第2アンカ片2から離間するようにわずかに傾斜させるようにしてもよい。この他、両アンカ片1と2との間に薄いスペーサを介在させる等のことを行うこともできる。
【0024】
図8の状態から、2つのアンカ片1、2をねじり込むようにしてさらに開口部11内に深く挿入していく。この挿入の際、アンカ片1、2の湾曲形状設定によって、アンカ片が直線の場合に比して、壁面構成部材Hの裏面側に小さな間隔しかなくても挿入が可能である。このようにして2つのアンカ片1、2の開口部11内への挿通が進んで、やがてアンカ片1、2は、図9に示すように、完全に開口部11を通り抜けることになり、このときの壁面構成部材Hの表面側の様子が図10に示される。
【0025】
物品取付具Mから手を離しても、保持部材4のフランジ部4cが開口部11の外周縁部に当接されて(係止されて)、物品取付具Mが壁面構成部材Hの裏面側において落下してしまうという事態は生じない。物品取付具Mから手を離した自由状態では、各アンカ片1、2は、重力によってその先端部が下方を向く回転姿勢位置となる。
【0026】
両アンカ片1、2の先端部が下方を向いた回転姿勢位置状態から、取付ボルト3の基端部側を回転操作して、第1アンカ片1を回転させて、図11に示すように、第2アンカ片2とは反対の上方へ向けて第1アンカ片1が伸びる回転姿勢位置状態とする。この状態で、一旦取付ボルト3を壁面構成部材Hの表面側へ引っ張ることにより、各アンカ片1、2の両面接着テープ9を壁面構成部材Hの裏面側に圧接させる。これにより、各アンカ片1、2の回転姿勢位置が位置決めされる。
【0027】
次に、図12に示すように、治具兼用部材JKを、その突起部5cを利用して手動によって回転させて、アンカ片1、2に徐々に近づけていき、その保持部材4の筒部4aが開口部11内に挿入されるようにする。やがて、保持部材4のフランジ部4cが開口部11の周縁部に当接する。フランジ部4cが開口部11の周縁部に当接した状態からさらに強く治具兼用部材JKを回転させると、その連結部8が破断されて、保持部材4と回転治具5とが分離される。このとき、第1アンカ片1と取付ボルト3との仮固定は解除されないままである。
【0028】
この後、図14に示すように、取付ボルト3に対して、物品取付用となる連結具21が、スペーサ22を介して袋ナット23によって取付けられる。すなわち、連結具は、全体的に薄い円筒状とされて、その外周面21aに手摺り等の物品を固定するためのねじ部が形成されると共に、その内孔に取付ボルト3が貫通されるようになっている。
【0029】
袋ナット23を締め付けていくと、取付ボルト3に対する袋ナット23の螺合進行はすぐにとまり、袋ナット23に付与される締め付け力(回転力)は、保持部材4および第1アンカ片1に対する取付ボルト3の回転力として作用する。袋ナット23に対する大きな締め付け力付与により、取付ボルト3と第1アンカ片1との仮固定が解除される。さらなる袋ナット23への締め付け力付与により、取付ボルト3は、第1アンカ片1のねじ孔1aに対する螺合が進行して、壁面構成部材Hに対して奥深くねじ込まれて、取付ボルト3の壁面構成部材Hからの突出量が徐々に小さくされていく。連結具の外周縁部が保持部材4のフランジ部4cの外側において壁面構成部材Hの表面側に強く押圧(着座)される取付状態となると、図15に示す連結具の取付完了状態とされ、この取付完了状態での断面図が図4に示される(袋ナット23による連結具21の締め付けトルクは、例えば10〜13kgm)。
【0030】
以上の取付完了状態において、アンカ片1、2は、壁面構成部材Hの裏面側に圧接されるような方向の荷重は勿論のこと、剥離される方向の荷重、さらには壁面構成部材Hの裏面に沿って摺動(回転方向)される方向の荷重をも支承することができ、広い方向に渡っての荷重支承能力が大きなものとなる。ちなみに、図4の取付完了状態において、図示を略す物品からの荷重が下方向のときは(袋ナット23に下方の荷重が作用するのと同じ)、上方に向けて伸びる第1アンカ片1が壁面構成部材Hの裏面側に圧接される方向の力を受けて荷重支承が十分に行われ、これに加えて、下方に向けて伸びる第2アンカ片2は壁面構成部材Hの裏面側から剥離される方向の力を受けるが、第2アンカ片2は両面接着テープ9の接着作用によって剥離することが規制されるので、この分荷重支承能力が従来よりも大きくなる。
【0031】
取付けられる物品が水平手摺りの場合は、上記のように下方向の荷重が大きく、上方向にはあまり大きな荷重が作用しないが、このような場合においては両面接着テープ9は第2アンカ片2に対してのみ設ければ十分である。また、第1アンカ片1に両面接着テープ9を設けないことによって、アンカ片同士が接着してしまうおそれがなくなり、アンカ片の展開が容易かつ確実に行われる。
【0032】
ここで、図4を参照しつつ、連結具21を利用した物品としての手摺り35を固定する一例について説明する。手摺り35は、その端部にフランジ部35aを有し、このフランジ部35aに抜け止めされた状態で固定具36が手摺り35の端部に回転自在に嵌合されている。固定具36は、キャップ状に形成されて、その内面に雌ねじ部36aが形成されており、この雌ねじ部36aが、連結具21の外周に形成された雄ねじ部21aに螺合される。なお、手摺り35のうち少なくともフランジ部35a側の端部は筒状とされて、固定具36を連結具21に奥深く螺合させたときに、袋ナット23が手摺り35内に挿入状態とされる。
【0033】
図16は本発明の別の実施形態を示すもので、取付ボルト3の基端部側を拡大して示してあるが、取付ボルト3の外周面に形成されたねじ部は簡略化のために描かれていない。この図16の例では、取付ボルト3の基端面に、係合凹部としての六角形状の係合孔41を取付ボルト3の軸線方向に伸ばして形成してあり、この係合孔41に六角レンチ等の回転工具が取付ボルト3の軸線回りに相対回転不能に係合されるようにしてある。そして、袋ナットの代わりに、取付ボルト3には通常の六角ナット42を螺合させて、このナット42によって連結具21の締め付けを行うようにしてある。本実施形態では、係合孔41に回転工具を係合させて、あらかじめ取付ボルト3の壁面構成部材Hの表面側からの突出長さを短くした後(第1アンカ片1と取付ボルト3との仮固定解除)、ナット42による連結具21の締め付けが行われる。
【0034】
図17も本発明の別の実施形態を示すものである。本実施形態では、アンカ片51(アンカ片1、2対応)が、一本のみ用いられて、その形状はほぼまっすぐな細長板状とされている。このアンカ片51の長手方向略中間部に、取付ボルト52(取付ボルト3対応)の一端部が一体化されている(螺合なしで、溶接による完全一体化)。アンカ片51のうち壁面構成部材Hの裏面側に向かう所定面には、両面接着テープ9があらかじめ設けられている。アンカ片51は、開口部11にその一端から挿入可能なように、取付ボルト52からアンカ片51の端部までの長さが開口部11の直径よりも短く形成されるが、上下どちらか一方を長くして、長い方の片部より先に挿入するようにしてもよい。また、保持部材53は、開口部11の直径よりも大径となる円盤状の中心部に、物品取付用の連結部53aを一体に有している(連結部53aの外周部に連結用の雄ねじ部が形成されて、図4に示す連結具21の機能を兼用している)。そして、保持部材53の中心部分に、取付ボルト52がスムーズに挿通される貫通孔53bが形成されている。
【0035】
本実施形態では、両面接着テープ9の剥離紙をはがした後、取付ボルト52の基端部を把持しつつ、アンカ片51を開口部11に挿通させて壁面構成部材Hの裏面側に位置させる。この後、アンカ片51が所定方向(例えば上下方向)に伸びる姿勢を保持しつつ、アンカ片51の中央部に形成された***部51aを開口部11に嵌合するようにして引き寄せて、両面接着テープ9でもってアンカ片51を壁面構成部材Hの裏面側に接着する。開口部11は、アンカ片51の***部51aを嵌合する大きさに形成されており、この嵌合状態において取付ボルト52が開口部11のほぼ中心に位置される。また、アンカ片51の***部51aが開口部11に嵌合されるまでは、両面接着テープ9が***部51aによって壁面構成部材Hの裏面より離されており、不正な位置に接着されることが防止される。この後は、取付ボルト52に保持部材53を嵌合させた後、取付ボルト52に螺合したロックナット54によって、アンカ片51と保持部材53とで壁面構成部材Hを強く挟持させる状態として、取付完了となる。
【0036】
図18も本発明の別の実施形態を示すものである。本実施形態では、アンカ片61としては、図17の場合と同じような形状のものが1本のみ用いられるが、その長手方向中心部にねじ孔62が形成されている。ねじ孔62に螺合される取付ボルト63は、その基端部に頭部63aを有するものとされている。アンカ片61には保持用ひも64が挿通される通し孔65が形成されている。保持部材66は、図17の保持部材53とほぼ同様に、外周に物品取付用の連結部(雄ねじ部)が形成されて、全体的に均一厚さの円盤状とされている。この保持部材66は、取付ボルト63の軸部がスムーズに挿通される貫通孔66aが形成されると共に、上記保持用ひも64が挿通される通し孔66bが形成されている。勿論、アンカ片61のうち壁面構成部材Hの裏面側に向かう所定面には、両面接着テープ9が設けられている。
【0037】
本実施形態においては、保持用ひも64が図18に示すように、アンカ片61の通し孔65および保持部材66の通し孔66bに挿通されて、連結されることにより、アンカ片61が壁面構成部材Hの裏面側に落下してしまうことがない。なお、保持用ひも64を把持して作業する場合は、必ずしも保持部材66に保持用ひも64が挿通されている必要はない。
【0038】
両面接着テープ9の剥離紙がはがされた状態で、アンカ片61が、開口部11を通して、壁面構成部材Hの裏面側に挿入された後、保持用ひも64によってアンカ片61を引き寄せ、図17の実施形態と同様にアンカ片61の中央の***部61aを開口部11に嵌合させると共に方向を整え、保持用ひも64を強く引き、接着させる。その後、取付ボルト63の軸部つまりねじ部を、保持部材66の挿通孔66a、開口部11に挿通させて、アンカ片61のねじ孔62に螺合させる。取付ボルト63の螺合進行により、やがてアンカ片61と保持部材66とで壁面構成部材Hが挟持される取付完了状態となる。このとき、取付ボルト3の頭部63aが、図17におけるロックナット54の機能を果たして、保持部材66を押圧することになる。なお、保持用ひも64は、取付ボルト63をアンカ片61のねじ孔62に螺合した後で、かつ取付ボルト63の頭部63aで保持部材66を強く押圧する前の段階で、壁面構成部材Hの表面側から引き抜かれる。本実施形態では、開口部11の大きさは、アンカ片61の幅方向長さの直径でよく、またアンカ片61の長さも図17の実施形態に比して長く設定でき、取付強度を高めることができる。
【0039】
以上実施形態について説明したが、物品としては、手摺りに限らず、照明器具等の各種電気製品等、壁面構成部材Hへの取付を行うことが要求される種々のものとすることができる。また、アンカ片と取付ボルトとの仮固定位置(取付ボルト3が螺合されるねじ孔1aの形成位置)は、アンカ片の端部に限らず、アンカ片の長手方向ほぼ中間部に設定する等、適宜選択できるものである。勿論、アンカ片の形状は、開口部11を挿通可能な適宜の形状を選択できる。さらに、両面接着テープ9に代えて、接着剤、特に速乾性の2液硬化型の接着剤を用いることもできる。取付ボルト3を利用した物品の固定手法は、実施形態に示すような連結具21を利用する場合に限らず、例えば、ブラケットやハンガーのような物品をその背面部を保持部として直接取付ボルト3に固定する等、適宜の手法を選択できるものである。図1等に示す2つのアンカ片を用いる実施形態において、第1アンカ片1と取付ボルト3とを仮固定しないで、完全固定するようにしてもよい(取付ボルト3の螺合をすすめることによる取付ボルト3の壁面構成部材H表面側からの突出長さの調整なし)。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供すること、および本発明の主要構成要素となる部品の提供をも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、物品取付具の分解斜視図。
【図2】図1の組立図。
【図3】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持した直後の状態を示す断面図。
【図4】図3の状態から、袋ナットを利用して、取付ボルトの壁面構成部材からの突出長さを短くしたときの断面図。
【図5】アンカ片と取付ボルトとの仮固定の一例を示す要部断面図。
【図6】保持部材と回転治具とを兼用した治具兼用部材の一例を示す断面図。
【図7】図6の左側面図。
【図8】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図9】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図10】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図11】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図12】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図13】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図14】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持した状態から、連結具を袋ナットを利用して固定する手順を示す斜視図。
【図15】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持した状態から、連結具を袋ナットを利用して固定する手順を示す斜視図。
【図16】本発明の別の実施形態を示すもので、取付ボルトの基端部側の拡大斜視図。
【図17】本発明の別の実施形態を示す一部断面斜視図。
【図18】本発明の別の実施形態を示す一部断面斜視図。
【符号の説明】
1:第1アンカ片
1a:ねじ孔
2:第2アンカ片
3:取付ボルト
4:保持部材
4a:筒部
4b:ねじ孔
4c:フランジ部
5:回転治具
9:両面接着テープ
11:開口部
21:連結具
23:袋ナット
25:爪部
31:保持部材
32:ロックナット
41:係合孔
42:ナット
51:アンカ片
52:取付ボルト
53:保持部材
53a:貫通孔
54:ロックナット
61:アンカ片
62:ねじ孔
63:取付ボルト
63a:頭部
64:保持用ひも
65:ひもの通し孔
66:保持部材
66a:貫通孔
66b:ひもの通し孔
M:物品取付具
H:壁面構成部材
JK:治具兼用部材
k1:仮固定部分

Claims (4)

  1. 壁面構成部材に形成された開口部より挿通されて該壁面構成部材の裏面側に配置されるアンカ片と該壁面構成部材の表面側に配設される保持部材とを、該開口部を挿通される取付ボルトを介して連結することにより、該アンカ片と該保持部材とで該壁面構成部材を挟持するようにした物品取付具であって、
    前記アンカ片として、第1アンカ片と第2アンカ片とが設けられ、
    前記第1アンカ片の基端部に前記取付ボルトの先端部が一体回転するように連結され、
    前記第2アンカ片の基端部が、前記第1アンカ片よりも前記取付ボルトの基端部側において、該取付ボルトに対して螺合されることなく回転自在に嵌合され、
    前記第1アンカ片と前記第2アンカ片とが、その各先端部側に向けて伸びる所定面をもって、互いに重ならない相対回転姿勢時において、前記壁面構成部材の裏面側に当接可能となるように設定されていると共に、該第1アンカ片と該第2アンカ片とが互いに重なる相対回転姿勢時において、該第1アンカ片又は該第2アンカ片の一方が該第1アンカ片又は該第2アンカ片の他方に対して傾斜されて、該傾斜に基づき該第1アンカ片と該第2アンカ片とが離間するように設定され、
    前記第1アンカ片の所定面に、前記壁面構成部材の裏面側に固着するための接着材が設けられていると共に、該接着材が、該第1アンカ片と該第2アンカ片とが互いに重なる相対回転姿勢時において、該第1アンカ片又は該第2アンカ片の一方が該第1アンカ片又は該第2アンカ片の他方に対して傾斜されることに基づき、該第2アンカ片に接触しないように設定されている、
    ことを特徴とする物品取付具。
  2. 請求項1において、
    前記接着材が、前記第1アンカ片の所定面及び前記第2アンカ片の所定面に設けられている、
    ことを特徴とする物品取付具。
  3. 請求項1において、
    前記接着材が両面接着テープとされていて、該両面接着テープの一面側の接着面が前記アンカ片の前記所定面にあらかじめ接着されている一方、該両面接着テープの他面側の接着面が、前記壁面構成部材の裏面側に接着するための接着面とされている、
    ことを特徴とする物品取付具。
  4. 請求項1において、
    前記保持部材が、前記壁面構成部材の表面側において前記開口部の周縁部に当接されるフランジ部を有すると共に、前記取付ボルトに螺合されるねじ孔を有している、
    ことを特徴とする物品取付具。
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