JP2006306554A - エレベータのかご内手摺 - Google Patents
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Abstract
【課題】より容易にかご室に取り付けることができるエレベータのかご内手摺を提供する。
【解決手段】エレベータのかご室のかご室壁1を挟んで手摺本体と締結されるかご外固定用部材8を、かご室の内側から外側へ、折り畳んだ状態で壁孔22に通させる。羽板18がかご室の外側に完全に抜け出たら、操作用治具19を介してかご外固定用部材8を回転させ、かご外固定用部材8を拡げる。このとき、固定用ナット部18aの位置を壁側ネジ通し孔23の位置に合わせ、手摺本体と壁側ネジ通し孔23とを通して固定用ナット部18aにネジを螺着し、手摺本体とかご外固定用部材8とかご室壁1に固定する。
【選択図】図8
【解決手段】エレベータのかご室のかご室壁1を挟んで手摺本体と締結されるかご外固定用部材8を、かご室の内側から外側へ、折り畳んだ状態で壁孔22に通させる。羽板18がかご室の外側に完全に抜け出たら、操作用治具19を介してかご外固定用部材8を回転させ、かご外固定用部材8を拡げる。このとき、固定用ナット部18aの位置を壁側ネジ通し孔23の位置に合わせ、手摺本体と壁側ネジ通し孔23とを通して固定用ナット部18aにネジを螺着し、手摺本体とかご外固定用部材8とかご室壁1に固定する。
【選択図】図8
Description
この発明は、例えば福祉対策等で、エレベータのかご室に取り付けられるかご内手摺に関するものである。
従来のエレベータ乗りかご手摺では、かご室内に手摺本体を配置し、その手摺本体に対して、かご室の外側からボルトを螺着することで、手摺本体をかご室壁に固定している(例えば、特許文献1参照)。
上記のような従来のエレベータ乗りかご手摺では、かご室の外側、即ちかご室と昇降路壁との間の隙間でボルトの締め付け作業を行う必要があるが、その隙間は非常に狭く、そこで作業を行うのは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より容易にかご室に取り付けることができるエレベータのかご内手摺を提供することである。
この発明に係るエレベータのかご内手摺は、かご室の外側に配置される折り畳み可能なかご外固定用部材、及びかご室の内側に配置されるとともに、かご室壁を挟んでかご外固定用部材と締結される手摺本体を備え、かご外固定用部材は、折り畳むことにより、かご室壁に設けられた壁孔を通り抜け可能となる。
この発明のエレベータのかご内手摺によれば、かご外固定用部材は、折り畳むことにより、かご室壁に設けられた壁孔を通り抜け可能となり、手摺本体は、かご室の外側に配置されたかご外固定用部材とかご室壁を挟んで締結されるので、かご室壁への手摺本体の取り付け作業をかご室内だけで行うことができる。即ち、手摺本体をより容易にかご室内に取り付けることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるかご内手摺を示す斜視図である。図において、エレベータのかご室のかご室壁1には、かご内手摺2が取り付けられている。かご内手摺2は、例えば福祉対策等で、既設のかご室に追加されたものである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるかご内手摺を示す斜視図である。図において、エレベータのかご室のかご室壁1には、かご内手摺2が取り付けられている。かご内手摺2は、例えば福祉対策等で、既設のかご室に追加されたものである。
次に、図2は、図1のかご内手摺2を分解して示す斜視図である。図において、かご内手摺2は、利用者によって把持される管状のハンドル5、一対の保持部材6、一対のかご内固定用部材7、及び一対のかご外固定用部材8によって組み立てられる。ハンドル5、保持部材6、及びかご内固定用部材7は、かご室の内側に配置される。かご外固定用部材8は、かご室の外側に配置される。
かご内固定用部材7及びかご外固定用部材8は、かご室壁1に固定される。ハンドル5は、保持部材6を介して、かご室壁1に固定されたかご内固定用部材7に支持される。なお、この実施の形態では、手摺本体は、ハンドル5、保持部材6、及びかご内固定用部材7を有している。
次に、図3は、図2の保持部材6にかご内固定用部材7の一部が嵌め合わされている状態の断面図である。図において、かご内固定用部材7には、円板状の壁固定部10と、円筒状の固定用部材側連結部11とが設けられている。保持部材6には、ハンドル5が嵌め込まれるハンドル嵌合部12と、固定用部材側連結部11が嵌め込まれる保持部材側連結部13とが設けられている。
固定用部材側連結部11及び保持部材側連結部13には、保持部材6とかご内固定用部材7とが互いに連結される際に使用される複数の連結用ネジ通し孔15が設けられている。即ち、連結用ネジ通し孔15にボルトが通され、そのボルトにナットが螺着されることで、保持部材6とかご内固定用部材7とが互いに連結される。
壁固定部10には、かご内固定用部材7がかご室壁1に固定される際に使用される複数の壁固定用ネジ通し孔16が設けられている。
次に、図4は、図2のかご外固定用部材8を拡大して示す斜視図であり、拡げられた状態を示している。図5は、図2のかご外固定用部材8が折り畳まれている状態を示す斜視図である。図において、かご外固定用部材8は、1枚の底板17と複数枚(ここでは4枚)の羽板18とを有している。羽板18は、ヒンジ20によって、底板17に回動可能に連結されている。
各羽板18は、図5のように、底板17の前面側へ、底板17に対して垂直になるまで回動される。かご外固定用部材8は、各羽板18が図5のように回動されることで、折り畳まれた状態となる。かご外固定用部材8が折り畳まれた状態となっているときは、各羽板18の前面は互いに対向している。
各羽板18の背面には、固定用ナット部18aが設けられている。固定用ナット部18aは、各羽板18に設けられた孔に合うように、各羽板18の背面にナットが溶接されることで設けられている。
かご外固定用部材8とかご内固定用部材7とは、壁固定用ネジ通し孔16と固定用ナット部18aとの位置が合うように互いに対向され、壁固定用ネジ通し孔16を通して、固定用ナット部18aにネジが螺着されることで互いに締結される。なお、かご内手摺2がかご室壁1に取り付けられる際には、かご外固定用部材8とかご内固定用部材7とは、かご室壁1を挟んで互いに締結され、かご室壁1に固定される。
底板17の前面には、治具用ナット部17aが設けられている。治具用ナット部17aは、底板17に設けられた孔に合うように、底板17の前面にナットが溶接されることで設けられている。
治具用ナット部17aには、操作用治具(Iネジ)19が螺着されている。即ち、底板17には、操作用治具19が着脱可能に取り付けられている。操作用治具19は、作業員がかご外固定用部材8を支持及び回転させるためのものである。折り畳まれ状態のかご外固定用部材8は、操作用治具19を介して回転されることで拡げられる。
次に、かご室壁1へのかご内手摺2の取り付け方を、図6〜13を参照して説明する。まず、かご内手摺2をかご室壁1に取り付ける際には、図6のように、かご室壁1に一対の壁孔22と複数の壁側ネジ通し孔23とを設ける。具体的には、既設のかご室のかご室壁1に、底板17が通り抜け自在となるような大きさの壁孔22を設け、その壁孔22の周りに、各かご外固定用部材8の羽板18の枚数だけ壁側ネジ通し孔23を設ける。即ち、かご外固定用部材8は、折り畳むことにより、壁孔22を通り抜け可能となる。
次に、図7のように、各羽板18を回動させることでかご外固定用部材8を折り畳み、その折り畳まれた状態のかご外固定用部材8を、かご室内から外側へ壁孔22に通す。このとき、各羽板18がかご室の外側に完全に抜け出るまで、かご外固定用部材8は壁孔22を通される。
次に、各羽板18がかご室の外側に完全に抜け出た状態で、操作用治具19を介してかご外固定用部材8を回転させる。すると、各羽板18に遠心力が作用し、図8のようにかご外固定用部材8が拡げられた状態になる。このとき、各固定用ナット部18aの位置を壁側ネジ通し孔23の位置に合わせる。
次に、図9のように、かご室壁1を挟んで、かご内固定用部材7とかご外固定用部材8とを互いに締結し、かご内固定用部材7とかご外固定用部材8とをかご室壁1に固定する。即ち、壁固定用ネジ通し孔16を通して、Pナベネジ25を各固定用ナット部18aに螺着する。そして、図10のように、かご内固定用部材7をかご外固定用部材8に締結し終えたら、図11のように底板17から操作用治具19を取り外す。次に、もう一方のかご内固定用部材7を、かご室壁1を挟んでかご外固定用部材8と締結し、そのかご外固定用部材8から操作用治具19を取り外す。
次に、図12のように、ハンドル5の両端に保持部材6を取り付けるとともに、図13のように、固定用部材側連結部11に保持部材側連結部13を嵌め込み、ボルト26及びナット27によって、保持部材6とかご内固定用部材7とを互いに連結する。
このようなかご内手摺2では、かご外固定用部材8は、折り畳むことにより、壁孔22を通り抜け可能となり、かご内固定用部材7は、かご室の外側に配置されたかご外固定用部材22とかご室壁1を挟んで締結されるので、かご室壁1への手摺本体の取り付け作業をかご室内だけで行うことができる。即ち、手摺本体をより容易にかご室内に取り付けることができる。即ち、ハンドル5と保持部材6とかご内固定用部材7とを、より容易にかご室壁1に取り付けることができる。従って、取付作業時間を短縮することができ、コストを低減させることができる。
また、このようなかご内手摺2では、かご外固定用部材8は、底板17と、底板17に回動可能に連結された羽板18とを有し、羽板18を回動させることで折り畳まれ、壁孔22を通り抜け可能となるので、簡単な構造で、ハンドル5と保持部材6とかご内固定用部材7とをより容易にかご室壁1に取り付けられるようにすることができる。
さらに、このようなエレベータのかご内手摺2では、底板17に、折り畳まれ状態のかご外固定用部材8を拡げるように回転させるための操作用治具19が、着脱可能に取り付けられるので、遠心力を利用してかご外固定用部材8を拡げることができるとともに、複数のかご外固定用部材8に対して1つの操作用治具19を使用することができる。即ち、簡単な構造で、ハンドル5と保持部材6とかご内固定用部材7とをより容易にかご室壁1に取り付けられるようにするとともに、コストをより低減させることができる。
なお、実施の形態1では、ハンドル5と保持部材6とかご内固定用部材7とを、それぞれ別部材として説明したが、手摺本体の構成はこれに限定されず、例えばハンドルと保持部材とが一体であってもよい。また、かご外固定用部材のみを先にかご室壁に固定し、そのかご外固定用部材から操作用治具を取り外すようにすれば、保持部材とかご内固定用部材とが一体でもよく、手摺本体全体が一体でもよい。
また、実施の形態1では、羽板18の背面に固定用ナット部18aが設けられていると説明したが、固定用ナット部は、羽板の前面に設けられてもよい。また、かご内固定用部材に固定用ナット部を設け、羽板にボルトを固定してもよい。
さらに、実施の形態1では、羽板18の枚数は4枚であると説明したが、その枚数は1〜3枚でもよく5枚以上でもよい。
さらにまた、実施の形態1では、かご内手摺2は、既設のかご室に追加されるものであると説明したが、新設のかご室に取り付けられてもよい。
1 かご室壁、2 かご内手摺、5 ハンドル、6 保持部材、7 かご内固定用部材、8 かご外固定用部材、17 底板、18 羽板、19 操作用治具、22 壁孔。
Claims (3)
- かご室の外側に配置される折り畳み可能なかご外固定用部材、及び
上記かご室の内側に配置されるとともに、かご室壁を挟んで上記かご外固定用部材と締結される手摺本体
を備え、
上記かご外固定用部材は、折り畳むことにより、上記かご室壁に設けられた壁孔を通り抜け可能となることを特徴とするエレベータのかご内手摺。 - 上記かご外固定用部材は、底板と、上記底板に回動可能に連結された羽板とを有しており、上記羽板が回動されることで折り畳まれることを特徴とする請求項1記載のエレベータのかご内手摺。
- 上記底板には、折り畳まれ状態の上記かご外固定用部材を拡げるように回転させるための操作用治具が、着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項2記載のエレベータのかご内手摺。
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- 2005-04-27 JP JP2005129724A patent/JP2006306554A/ja active Pending
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