JP3986545B1 - 電気二重層キャパシタセル及び電気二重層キャパシタ蓄電装置 - Google Patents

電気二重層キャパシタセル及び電気二重層キャパシタ蓄電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の積層型電気二重層キャパシタセルを並べてモジュール化する際に、設置の位置、方向及び姿勢を正確に決めることができる基準部位を有し、隣接する引出電極同士を接続する際に、引出電極の位置を個別に整合させる必要がない積層型電気二重層キャパシタセルを提供すること。
【解決手段】フィルム材からなる容器と、該容器内に保持された電解液及び電極積層体と、該電極積層体から容器外へ引き出された少なくとも2つの引出電極と、該引出電極の引出口に備えられた、樹脂製支持体と該樹脂製支持体に支持された引出電極を有する引出電極複合体とを有する電気二重層キャパシタセルであって、該樹脂製支持体は、平行に向き合った上面及び下面、及び平行に向き合った前面及び後面を有する略角柱形である、電気二重層キャパシタセル。
【選択図】図7

Description

本発明は積層型電気二重層キャパシタセル、及び積層型電気二重層キャパシタセルを複数接続した電気二重層キャパシタ蓄電装置に関する。
キャパシタは大電流で充電放電を繰り返すことができ、充放電頻度の高い電力蓄積用デバイスとして有望である。
有機電解液中に炭素質電極を浸すと電気二重層キャパシタが得られることは知られている。非特許文献1第34〜37頁には、セパレータで2区画に仕切られた槽、槽に満たされた有機電解液、及びそれぞれの区画に浸漬された2つの炭素質電極を有する電気二重層キャパシタが記載されている。炭素質電極としては活性炭等が用いられる。有機電解液は有機溶媒中に溶質を溶解した溶液である。
図1は電気二重層キャパシタの単位電極の外観を示す図である。この単位電極2は、集電極5/分極性電極6/セパレータ7/分極性電極6/集電極5の積層体である。集電極5は通常金属箔で形成される。単位電極2には本体部14と接続用のリード部13が形成される。積層型電気二重層キャパシタセルは、通常、このような単位電極を複数積層して電極積層体とし、電極積層体を電解液と共に容器に収納した構造を有する。
電極積層体は概略6面体の形状を有することになる。本明細書において面を表現するときは、電極積層体の6面に対応して、前後上下左右の面に区別して特定する。すなわち、電極積層体の積層方向に垂直な面を前面又は後面(前面と後面とを区別する必要はない。)。積層方向に平行な面のうち、リード部が形成されている面を上面、上面と平行に向き合った面を下面、そして、積層方向に平行な面のうち上面と垂直な面を右面又は左面(左面と右面とを区別する必要はない。)とする。
また、幅とは前面と後面との間の寸法をいい、長さとは左面と右面との間の寸法をいい、高さとは上面と下面との間の寸法をいう。
図2は積層型電気二重層キャパシタセルの構造の一例を示す断面図である。このセルは、容器1と該容器内に保持された電解液(非表示)及び電極積層体20とを有している。容器10には通気孔3及びガス抜き弁4が設けられている。
引出電極8は、容器1の内部から外部へ引き出されている。引出電極8は電極積層体のリード部に接合されている。引出電極8は導電性の板、例えば、アルミニウム板であり、容器1は耐溶剤性を有するフィルム材、例えばアルミラミネートフィルムの袋である。容器1の引出電極の引出し口は、引出電極8を通過させながら、電解液の流出や外気の侵入を防止する必要がある。
電気二重層キャパシタは耐用寿命が長く、長期間使用されるものである。そのため、有機電解液を含む電気二重層キャパシタセルには、特に、引出電極の引出し口を完全に密閉すること、及びその密閉を長期間にわたって維持することが要求される。
ところで、電気二重層キャパシタを実用的な蓄電装置として使用するために、複数の積層型電気二重層キャパシタセルを制御回路と共に直列接続してモジュール化することが知られている。特許文献1には、かかる蓄電装置に用いるのに好適な電圧制御方法及び回路の例が記載されている。
図3はモジュール化する用途に用いられる電気二重層キャパシタセルの外観を示す図である。この電気二重層キャパシタセルは、引出電極153及び154と容器152とを有している。容器152は、2枚のアルミラミネートフィルムで電極積層体を挟み、4辺を貼り合わせて形成されている。ここでは、電極積層体の左面側及び右面側の貼りしろが、収納に便利なように、垂直に折り曲げられている。引出電極153及び154は、相互の接続に便利なように、折り曲げて成形してある。
尚、引出電極153及び154は、2枚のアルミラミネートフィルムに挟まれて接着されている。しかしながら、アルミラミネートフィルムは柔軟であり、自由に変形する。また、引出電極153及び154は、容器152の内部において、集電極に接続されているが、集電極は金属箔からなっており、剛性に乏しい。それゆえ、引出電極153及び154は動くことができ、電極積層体に対して位置が固定されていない。
図4は電気二重層キャパシタセルの集合体の外観を示す図である。電気二重層キャパシタセル151は電極積層体の積層方向に複数配置され、引出電極153及び154は相互に接続されて、電気二重層キャパシタセルの集合体150を形成している。
図5は電気二重層キャパシタセルの集合体を用いた蓄電ユニットの外観を示す図である。蓄電ユニット12は、概略、フレーム140と、セル集合体150と、電気回路部180から構成されている。電気回路部180は配線基板181、制御回路183、制御端子184、ケーブル接続部185などを有している。このような蓄電ユニットを外装ケースに収納して、電気二重層キャパシタ蓄電装置が構成される。図6は電気二重層キャパシタ蓄電装置の外観を示す図である。
現在の電気二重層キャパシタセルは、引出電極の位置が電極積層体に対して固定されていない。それゆえ、隣接する引出電極同士を接続する際に、採用する接続方法に応じて、引出電極の位置を個別に整合させる必要がある。ここで、隣接する引出電極同士の位置合わせ作業には熟練と労力を要する。引出電極は容器の内部で集電極に接続されているために、動きの自由が制限されるからである。
また、現在の電気二重層キャパシタセルはフィルム材で形成されているために外形が自由に変形する。つまり、電気二重層キャパシタセルを固定しようとするときに、位置や姿勢を規定する基準になる部位、部材が存在しない。それゆえ、複数の積層型電気二重層キャパシタセルを並べてモジュール化する際に、設置の位置、方向及び姿勢を正確に決めることが困難である。
特許文献2には、電極端子及び圧力開放手段を合成樹脂とともに一体成形してなる電気二重層キャパシタのシール材を有する電気二重層キャパシタセルが記載されている。しかしながら、このシール材は電極積層体と比較して幅が小さいものである。そのため、この電気二重層キャパシタセルを電極積層体の積層方向に複数配置した場合には、隣接する電極積層体の前面と後面とは突き合うが、隣接するシール材の前面と後面とは突き合わないことになる。
そうすると、特許文献2に記載の電気二重層キャパシタセルをモジュール化する用途に用いる場合、シール材の位置や方向は固定されず、隣接する引出電極同士を接続する際に、依然として引出電極の位置を個別に整合させる必要がある。更に、位置や方向が固定されないシール材の上面を、位置決めの基準として用いることは困難である。
特開2000−78765 特開2006−165417 特開平6−261452 岡村廸夫「電気二重層キャパシタと蓄電システム」第3版、日刊工業新聞社、2005年
本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目的とするところは、複数の積層型電気二重層キャパシタセルを並べてモジュール化する際に、設置の位置、方向及び姿勢を正確に決めることができる基準部位を有し、隣接する引出電極同士を接続する際に、引出電極の位置を個別に整合させる必要がない積層型電気二重層キャパシタセルを提供することにある。
本発明は、フィルム材からなる容器と、
該容器内に保持された電解液及び電極積層体と、
該電極積層体から容器外へ引き出された少なくとも2つの引出電極と、
該引出電極の引出口に備えられた、樹脂製支持体と該樹脂製支持体に支持された引出電極を有する引出電極複合体とを有する電気二重層キャパシタセルであって、
該樹脂製支持体は、平行に向き合った上面及び下面、及び平行に向き合った前面及び後面を有する略角柱形であり、該上面、前面及び後面は平坦であり、該上面の幅は電極積層体の幅以上であり、
該引出電極は上下に接続部を残して該樹脂製支持体に中間部が埋め込まれており、
該フィルム材は樹脂製支持体の周囲側面に接着されている、電気二重層キャパシタセルを提供する。
また、本発明は、上記電気二重層キャパシタセルを、電極積層体の積層方向に複数配置して接続した電気二重層キャパシタセルの集合体を有する電気二重層キャパシタ蓄電装置であって、
該集合体中、各電気二重層キャパシタセルの幅は、隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合うことによって規定され、各樹脂製支持体の上面が一緒になって平面を形成している、電気二重層キャパシタ蓄電装置を提供する。
本発明の電気二重層キャパシタセルを用いると、複数の積層型電気二重層キャパシタセルを並べてモジュール化する際に、設置の位置、方向及び姿勢を正確に決めることができ、隣接する引出電極同士を接続する際に、引出電極の位置を個別に整合させる必要がない。
図7は本発明の一例である引出電極複合体の外観を示す図である。この引出電極複合体は樹脂製支持体21と樹脂製支持体に支持された引出電極22を有している。引出電極22は中間部が樹脂製支持体21に埋め込まれており、上下の両端部は露出している。露出した端部の一方23は容器内の電極積層体に電気的に接続される。
引出電極を樹脂に埋め込むと、樹脂は引出電極の両端の側面まで回り込むことができ、その結果、引出電極の周囲側面は樹脂でくまなく密着される。そのため、引出電極の両端の側面においてもセルの密閉が、完全に行われる。引出電極の両端の側面の密閉を長期間完全に行うことは、引出電極を、両主側面からラミネートした構造の、従来の電極引出口では非常に困難であった。
樹脂製支持体は、絶縁性及び化学的安定性に優れた樹脂、好ましくは硬質プラスチックで構成される。樹脂製支持体が硬質であると、セルの電極引出口が変形し難くなり、応力に対抗できるため、密閉性がより向上する。
より好ましくは、樹脂製支持体は結晶性に優れた熱可塑性樹脂で構成される。結晶性に優れた樹脂は有機電解液に対する耐久性に優れ、また熱可塑性樹脂は引出電極を埋め込み易いからである。かかる樹脂の例には、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイドなどがある。樹脂製支持体をアルミラミネートフィルムの内側フィルムと同じ材料で構成すると、容器との密着性が向上するため、特に好ましい。また、密着性とプロセス中の耐熱性を両立させるために樹脂をアロイ化してもよい。
樹脂製支持体は上面、前面及び後面が、ある程度面積を有する形状、例えば略ブロック形ないし略角柱形にするのがよい。略角柱形とは上面と前後面とが実質的に直角である形状をいう。かかる形状であれば、複合体全体として強度を保ち易く、引出電極との密着性も向上するからである。
また、上面、前面及び後面は平坦であり、上面の幅は電極積層体の幅以上である。上面の幅が電極積層体の幅以上であると、複数の電気二重層キャパシタセルを、電極積層体の積層方向に複数配置、つまり一つのキャパシタセルの前面と別のキャパシタセルの後面とが接するように積み重ねた場合に、隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合うことになる。
樹脂製支持体の前面及び後面がある程度面積を有し、上面と前後面とが実質的に直角であると、隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合うことによって引出電極複合体の方向及び姿勢が正確に定まる。更に、隣接する樹脂製支持体の上面を一つの平面に揃えることによって、引出電極複合体の上下の位置も正確に定まる。
引出電極は引出電極複合体に固定されており、引出電極複合体の位置が相互に正確に定まることにより、引出電極の位置も正確に定まる。その結果、隣接する引出電極同士を接続する際に、引出電極の位置を個別に整合させる必要がなくなる。
樹脂製支持体の幅は、例えば、50mmまで、例えば、10〜40mm、好ましくは15〜30mmの間で適宜決定される。また、長さは50〜150mm、高さは5〜20mmの間で適宜決定される。支持体の一部に貫通穴34を設けて、その貫通穴にガス抜き弁を設置してもよい。そうすると、容器に直接通気孔を設けたりガス抜き弁を取り付ける手間を省くことができる。
引出電極32は導電性の板、典型的には高純度アルミニウム板である。引出電極の寸法は特に限定されないが、例えば、縦15〜100mm、横5〜50mm、厚さ0.1〜1mmの間で適宜決定される。
引出電極複合体はインサート成形法により形成することが好ましい。インサート成形法とは、金型内にインサート品(この場合は引出電極)を装填した後、樹脂を注入してインサート品を溶融樹脂で包んで固化させ、一体化した複合部品を作る方法をいう。引出電極を溶融樹脂で包むことにより、電極表面と樹脂との密着性が向上し、より完全な長寿命の密閉が可能になる。
インサート成形を行う前に、引出電極の表面に易接着処理を施してもよい。易接着処理は、樹脂に対する引出電極表面の接着性を向上させる処理をいう。
図8は本発明の他の例である引出電極複合体の外観を示す図である。この引出電極複合体は樹脂製支持体31と樹脂製支持体に支持された引出電極32とキャパシタセルの制御回路35を有している。引出電極32は中間部が樹脂製支持体31に埋め込まれており、上下の両端部は露出している。露出した端部の一方33は容器内の電極材積層体に電気的に接続される。
一般に、キャパシタセルの電極に制御回路を接続するためには回路基板が必要である。キャパシタセルは軟質のアルミラミネートフィルムの袋から主として構成されており、回路基板を支持することができない。そこで、回路基板はキャパシタセルの外装ケースなどの構造材に別途固定する必要がある。
キャパシタセルに1個ずつ制御回路を接続し、その回路基板を外装ケースに固定する作業は繁雑であり、複数のキャパシタセルをモジュール化するための組み立て工数は非常に多い。当然モジュールの品質にバラツキが生じ易く歩留まりも低下する。
そこで、制御回路をキャパシタセルに一体化すれば、複数のキャパシタセルをモジュール化する際に回路基板の設置を省略することができ、複数のキャパシタセルをモジュール化する作業が簡略化される。
電気二重層キャパシタセルの制御回路としては、電圧バランス均等化回路、充電制限回路等がある。具体的には、ツェナーダイオードと抵抗とを直列接続してなる電圧バランス均等化回路、特許文献1に記載されている電圧制限回路、特許文献3及び非特許文献1第150〜155頁に記載されている充電制限回路(例えば、いわゆる並列モニタ)などが挙げられる。但し、制御回路35はこの例に限定されない。
図9はこのような引出電極複合体の製造方法の一例を説明する図である。図9中符号の意味は図8と同様である。まず、適当な制御回路35又はその基板を引出電極32に接続して電極モジュールを形成する(図9(a))。両者の接続は、例えば、カシメ、ネジ締結、抵抗溶接法などにより行なえばよい。制御回路35が樹脂の溶融温度に対して十分な耐熱性を有している場合は、この電極モジュールの周囲に溶融樹脂を注入して、樹脂製支持体31のインサート成形を行なう(図8)。
制御回路35が耐熱性に劣る場合は、まず、制御回路35を熱硬化性樹脂の層36で被覆し、加熱して硬化させる(図9(b))。その後、この電極モジュールの周囲に溶融樹脂を注入して、樹脂製支持体31のインサート成形を行なう(図9(c))。この際、熱硬化樹脂の層を完全に封じ込めてしまわず、一部を溶融樹脂の外部に露出させてもよい。これにより、高温の樹脂注入時に発生するガスを逃がして、安定な成型加工が可能となる。
熱硬化性樹脂としては、硬化温度が、制御回路35の耐熱温度以下、例えば、180℃以下のもの、例えば、電子回路封止用のエポキシ樹脂などを用いる。制御回路35を熱硬化性樹脂の層36で予め被覆しておくと、熱硬化性樹脂の層36が溶融樹脂の熱から制御回路35を保護し、制御回路35の熱による劣化が防止される。
図10はこのような引出電極複合体の製造方法の他の例を説明する図である。図10中符号の意味は図8と同様である。この方法では、まず、上記と同様にして電極モジュールを形成する(図10(a))。この電極モジュールを用いて、制御回路35の部分に溶融樹脂が接触しないように樹脂を注入してインサート成形を行う(図10(b))。その後、必要に応じて、制御回路35を熱硬化性樹脂の層36で被覆し、硬化させて封止する(図10(c))。熱硬化性樹脂としては、硬化温度が、制御回路35の耐熱温度以下、例えば、180℃以下のもの、例えば、電子回路封止用のエポキシ樹脂などを用いる。
得られた引出電極複合体を用い、容器であるアルミラミネートフィルムの内側面を樹脂製支持体の周囲に接着すること以外は従来の方法に従って、積層型電気二重層キャパシタセルを組み立てることができる。
例えば、まず、電極積層体を調製する。次いで、引出電極複合体の引出電極を電極積層体のリード部と接合する。接合は、良好な電導性に確保しつつ、リード部に損傷を与えないよう、超音波溶接・スポット溶接などの方法により行う。
電極積層体の本体部は、電解液に浸して容器に収納する。容器は耐溶剤性を有するフィルム材、好ましくは、樹脂フィルムの間に金属の中間層(アルミ層)を持つアルミラミネートフィルム(例えば、内側からポリプロピレン層、アルミ層、ポリエチレンテレフタレート層で構成される)で形成したものを用いる。収納の際、引出電極は容器の開口部から外部に突出させておく。そして、清浄、乾燥雰囲気において、容器を密封する。密封の際、容器であるアルミラミネートフィルムの内側面を樹脂製支持体の周囲側面に接触させて、樹脂製支持体とアルミラミネートフィルムの内側樹脂層とを溶着させる。溶着は加熱及び加圧して行なえばよい。図11は本発明の一例である電気二重層キャパシタセルの外観を示す図である。
容器は電極積層体を収納可能な幅の平坦な底面を有するように、連続した一葉のフィルム材を折り曲げて形成した構造体が好ましい。そのようなラミネートフィルム構造体210は、図12(a)〜(c)に示すように、開口部214と、これに対向する実質的に平坦な、つまりフィルム材の貼りしろなどを有しない、底面216とを有する袋状の構造体として形成されている。
開口部214および底面216の形状は電極積層体の幅、長さ、及びフィルム材の寸法に応じて舟形に形成される。引出電極複合体の樹脂製支持体の上面形状は、図12(d)に示すように、底面216の形状に整合させた船形に形成することが好ましい。この場合、樹脂製支持体の上面の幅wは電極積層体の幅とほぼ同一であり、同上面に含まれる長方形部の長さlは電極積層体の長さとほぼ同一である。
そうすると、複数の電気二重層キャパシタセルを並べて固定した場合に各セルにかかるひずみ力が軽減されるからである。また、図13に示すように、キャパシタ素子230をラミネートフィルム構造体210の開口部214を介して、その内部に容易に挿入することができ、電気二重層キャパシタセルの組み立て作業性が格段に改善される。
ラミネートフィルム構造体210を構成するラミネートフィルム212は、矩形形状を有し、図14の上下に配置された中央領域218a,218bと、その間に配置された底面領域220と、図14の左右に配置された一対の端部領域222a,222bとを有する。また図14に示すラミネートフィルム212は、一点鎖線に沿って山折り、破線に沿って谷折りされるように加工されている。具体的には、ラミネートフィルム212は、これに限定するものではないが、図14の一点鎖線および破線に沿って、線条または溝などの折り曲げやすくなるような物理的な形状または形質を有するか、あるいは一点鎖線および破線に沿った領域の化学的または構造的組成を部分的に変化させて、同様に折り曲げやすくなるように加工されている。
このように加工された連続した一葉のラミネートフィルム212は、図14の矢印で示すように底面領域220を中心として、それぞれの端部領域222a,222bが重なり合うように折り返され、すなわち図14に示す一点鎖線に沿って折り曲げられ、その後、端部領域222a,222bの破線よりも左右外側にある領域(破線と実線で囲まれた端部領域)が熱溶着される。
得られた電気二重層キャパシタセルを用いること以外は従来の方法に従って、積層型電気二重層キャパシタセルを複数接続した電気二重層キャパシタ蓄電装置を組み立てることができる。複数の電気二重層キャパシタセルを並べて固定する作業は、樹脂製支持体の上面を、各電気二重層キャパシタセルの位置を決定するための基準面として利用して行うことが好ましい。つまり、隣接する樹脂製支持体の上面が一つの平面に揃うように、各電気二重層キャパシタセルの位置を決めるのである。
図15は電気二重層キャパシタセルの集合体の外観を示す図である。尚、容器を構成するフィルム材の貼りしろは、表示を省略している。電気二重層キャパシタセル131が電極積層体の積層方向に複数配置され、隣接する引出電極133、134は位置が整合している。各電気二重層キャパシタセルの幅は、隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合うことによって規定され、各樹脂製支持体の上面が一緒になって平面を形成している。
図16は隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合う態様の例を示した一部拡大断面図である。隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合う態様は、必要とされる位置決め精度を考慮して適宜選択される。例えば、隣接する樹脂製支持体41、42の間にフィルム材43、44を介していてもよく(図16(a))、また、隣接する樹脂製支持体41、42の形はフィルム材43、44の厚さを補正したものでもよい(図16(b))。
図17は隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合う態様の他の例を示した一部拡大断面図である。隣接する樹脂製支持体41、42には、相互に嵌合する凹凸を設けて位置決めをし易くしてもよい(図17(a)及び(b))。
また、電気二重層キャパシタセルの集合体の上面は、引出電極の溶接作業など、その後、電気二重層キャパシタ蓄電装置を組み立てる工程において、固定や設置の位置を決定するための基準面として利用するのに便利である。
電気二重層キャパシタの単位電極の外観を示す図である。 積層型電気二重層キャパシタセルの構造の一例を示す断面図である。 モジュール化する用途に用いられる電気二重層キャパシタセルの外観を示す図である。 電気二重層キャパシタセルの集合体の外観を示す図である。 電気二重層キャパシタセルの集合体を用いた蓄電ユニットの外観を示す図である。 電気二重層キャパシタ蓄電装置の外観を示す図である。 本発明の一例である引出電極複合体の外観を示す図である。 本発明の他の例である引出電極複合体の外観を示す図である。 引出電極複合体の製造方法の一例を説明する図である。 引出電極複合体の製造方法の他の例を説明する図である。 本発明の一例である電気二重層キャパシタセルの外観を示す図である。 容器として好ましいラミネートフィルム構造体の正面図、側面図および底面図、および好ましい引出電極複合体の上面図である。 キャパシタ素子をラミネートフィルム構造体に挿入する様子を示す斜視図である。 容器として好ましいラミネートフィルム構造体を構成するラミネートフィルムの展開図である。 電気二重層キャパシタセルの集合体の外観を示す図である。 隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合う態様の例を示した一部拡大断面図である。 隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合う態様の例を示した一部拡大断面図である。
符号の説明
21、31、41、42…樹脂製支持体;22、32…引出電極;23、33…露出した端部;24、34…貫通穴;35…制御回路;43、44…フィルム材;10…蓄電システム;11…ハウジング;12…蓄電ユニット;100…容器;120…蓋;122…主端子;140…フレーム;141…底板;142…エンドフレーム;143…サイドフレーム;150…電気二重層キャパシタセルの集合体;151…電気二重層キャパシタセル、152…容器;153、154…引出電極;161…接続端子;165…ケーブル接続部;168…ケーブル;180…電気回路部;181…配線基板;183…並列モニタ;184…制御端子;210…ラミネートフィルム構造体;212…ラミネートフィルム;214…開口部;216…底面;222a、222b…端部領域;230…キャパシタ素子。

Claims (5)

  1. フィルム材からなる容器と、
    該容器内に保持された電解液及び電極積層体と、
    該電極積層体から容器外へ引き出された少なくとも2つの引出電極と、
    該引出電極の引出口に備えられた、樹脂製支持体と該樹脂製支持体に支持された引出電極を有する引出電極複合体とを有する電気二重層キャパシタセルであって、
    該樹脂製支持体は、平行に向き合った上面及び下面、及び平行に向き合った前面及び後面を有する略角柱形であり、該上面、前面及び後面は平坦であり、該上面の幅は電極積層体の幅以上であり、両端部が屋根形になるようにテーパー付されて上面及び下面の外形は船形であり、
    該引出電極は上下に接続部を残して該樹脂製支持体に中間部が埋め込まれており、
    該引出電極複合体は熱可塑性樹脂からインサート成形法により形成されたものであり、
    該容器は、一葉のフィルム材を、電極積層体を収容可能な幅の平坦な底面を形成するように折り曲げ、側端部を貼りあわせて形成した袋であり、その開口部および底面の形状は樹脂製支持体の上面及び下面の外形に整合した船形であり、
    該フィルム材は樹脂製支持体の周囲側面に接着されている、電気二重層キャパシタセル。
  2. 前記熱可塑性樹脂がポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン又はポリフェニレンサルファイドである請求項1記載の電気二重層キャパシタセル。
  3. 前記2つの引出電極の間に接続され、前記樹脂製支持体に埋め込まれている制御回路を更に有する請求項1又は2記載の電気二重層キャパシタセル。
  4. 前記引出電極複合体は、樹脂製支持体の上面に、引出電極以外の突出物を有しない請求項1〜3のいずれか記載の電気二重層キャパシタセル。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の電気二重層キャパシタセルを、電極積層体の積層方向に複数配置して接続した電気二重層キャパシタセルの集合体を有する、電気二重層キャパシタ蓄電装置であって、
    該集合体中、各電気二重層キャパシタセルの幅は、隣接する引出電極複合体の前面と後面とが突き合うことによって規定され、各樹脂製支持体の上面が一緒になって平面を形成している、電気二重層キャパシタ蓄電装置。
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